JPH04290827A - ジヒドロピリジン誘導体注射用医薬組成物 - Google Patents

ジヒドロピリジン誘導体注射用医薬組成物

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JPH04290827A
JPH04290827A JP7684091A JP7684091A JPH04290827A JP H04290827 A JPH04290827 A JP H04290827A JP 7684091 A JP7684091 A JP 7684091A JP 7684091 A JP7684091 A JP 7684091A JP H04290827 A JPH04290827 A JP H04290827A
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dihydropyridine
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cycloalkyl
pyridyl
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康 美智代
Chihiro Nishihara
西原 千博
Yuichi Mizukami
勇一 水上
Taiji Sekiyama
泰司 関山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水難溶性であるジヒド
ロピリジン誘導体〔以下、ジヒドロピリジン誘導体(1
)という〕を含有し該誘導体の水溶性および安定性を高
める注射用医薬組成物に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】ジヒドロピ
リジン誘導体は冠状動脈拡張活性、血圧降下活性、脳循
環障害改善活性等を有することが知られている。特開昭
63−225356号公報には優れた作用を有するジヒ
ドロピリジン誘導体が開示されている。
【0003】一般に、ジヒドロピリジン誘導体は水に対
する溶解性が悪く、そのため従来から、その溶解性(溶
出速度および溶解度)を改善して易吸収性ならしめ、そ
のバイオアベイラビリティー(生物学的利用率)を高め
るための製剤化の方法がいろいろと検討され、提案され
ている。例えば、ニフェジピンをポリオールエチレング
リコールのようなポリアルキレングリコールとグリセリ
ンのような多価アルコールとの混合溶媒に溶解した液状
組成物(特公昭61−19604号公報)、ヒドロキシ
プロピルシクロデキストリンとの包接複合体(特開昭6
3−218663号公報)が提案されているが、液状製
剤化、特に注射剤化は従来から困難とされており、今な
お改良すべき問題点を有する。
【0004】また、特開昭59−167512号公報に
は特定のジヒドロピリジンを可溶化剤20〜60重量%
、希釈剤80〜40重量%から成る溶液100重量部を
基準にし0.5〜10重量%の量にて溶解した液状組成
物が提案されている。しかしながら、当該組成物におい
ては、ジヒドロピリジンおよび可溶化剤を非常に高濃度
で含んでおり、この組成物を注射剤として使用する場合
には希釈する必要があり、極めて面倒である。というの
は、界面活性剤は溶血作用を有していることから、界面
活性剤の医薬添加物としての許容量には制限があり、こ
れを回避する必要があるからである。
【0005】従って、ジヒドロピリジンおよび可溶化剤
を低濃度で含み、用時希釈の必要がないジヒドロピリジ
ン注射用医薬組成物が待望されているが、ジヒドロピリ
ジン自体の安定性等に問題があり、満足すべき組成物は
出現していない。
【0006】本発明の目的は、優れた水溶性および安定
性を有するジヒドロピリジン誘導体の注射用医薬組成物
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる水
難溶性ジヒドロピリジンが優れた水溶性を有し、且つ安
定な注射用医薬組成物の開発を目的として鋭意研究を重
ねた結果、下記の特定された構造のジヒドロピリジン誘
導体(1)またはその塩と非イオン系界面活性剤とを含
有する組成物が、両者を低濃度に含む場合においても、
当該ジヒドロピリジン誘導体(1)またはその塩の水溶
性が改善され、且つ水溶液中での安定性が極めて良好で
あり、特に滅菌時の加熱に対して安定であることを見出
した。
【0008】即ち、本発明は以下の要旨を有するもので
ある。 1.一般式(1)
【化3】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一または異な
ってアルキル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキ
ルを、R4 およびR5 は同一または異なって水素原
子、アルキル、シクロアルキル、アルキルスルホニル、
アルキルスルフィニル、アルコキシ、アルコキシカルボ
ニル、アルキルチオ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ハロ
ゲン化アルキルまたはハロゲン化アルコキシを(ただし
、R4 およびR5 は同時に水素原子ではない)、X
はビニレンまたはアゾメチンで表わされる基を、Aはア
ルキレンを、Bは一般式 −N(R6)(R7) (式中、R6 およびR7 は同一または異なって水素
原子、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
ルまたはピリジルを示す)で表わされる基または一般式
【化4】 (式中、R8 は水素原子、アルキル、シクロアルキル
、アラルキル、アリールまたはピリジルを、Arはアリ
ールまたはピリジルを、nは0〜2の整数を示す)で表
わされる基を示す。〕で表わされるジヒドロピリジン誘
導体またはその酸付加塩と非イオン系界面活性剤を含有
することを特徴とする注射用医薬組成物。2.ジヒドロ
ピリジン誘導体またはその酸付加塩1〜104 μg/
mlと非イオン系界面活性剤0.1〜10w/v%より
なる上記1記載の注射用医薬組成物。
【0009】本明細書において各基および各記号は以下
のことを意味する。R1 〜R3 で示されるアルキル
としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert− ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert
− ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等の炭素数1〜
6の直鎖または分岐状の低級アルキルが挙げられ、特に
炭素数1〜4のものが好ましい。これらアルキルの末端
にさらに炭素数3〜6の低級シクロアルキルを有しても
よい(例えばシクロプロピルメチル、シクロブチルエチ
ル、シクロペンチルメチル)。シクロアルキルとしては
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル等の炭素数3〜6の低級シクロアルキルが挙
げられる。アルコキシアルキルとしてはメトキシエチル
、エトキシエチル、プロポキシエチル、イソプロポキシ
エチル、ブトキシエチル、メトキシプロピル、2−メト
キシ−1−メチルエチル、2−エトキシ−1−メチルエ
チル等の炭素数3〜7のものが挙げられる。
【0010】R4 およびR5 で示される置換基は同
一でも異なっていてもよく、また環上のいずれの位置に
置換していてもよいが、とくにジヒドロピリジン環との
結合位置に対して2または/および3位であるものが好
ましい。アルキル、シクロアルキルとしては前記R1 
〜R3 で例示したものが挙げられる。アルキルスルホ
ニルおよびアルキルスルフィニルにおけるアルキルとし
ては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)のもの
が挙げられる。アルコキシとしてはメトキシ、エトキシ
、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ等の炭素数1
〜4のものが挙げられ、アルコキシカルボニルとしては
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等の炭素数2
〜4のものが好ましい。アルキルチオとしてはメチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ等の
炭素数1〜3のものが好ましい。ハロゲンとしてはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等の各原子が挙げられ、特にフ
ッ素原子、塩素原子が好ましい。ハロゲン化アルキルお
よびハロゲン化アルコキシにおけるハロゲンも前記ハロ
ゲンと同様であり、またハロゲン化アルキルおよびハロ
ゲン化アルコキシにおける炭素数は、それぞれ1〜4で
あることが好ましい。ハロゲン化アルキルは、その一部
の水素原子がハロゲン化されたもの〔(CF3 )2 
CHCH2 −、CF3 CH2 −等)であっても、
その全部の水素原子がハロゲン化されたもの (トリフ
ルオロメチル等) であってもよい。また、ハロゲン化
アルコキシもその一部の水素原子がハロゲン化されたも
のであっても、その全部の水素原子がハロゲン化された
ものであってもよい。 R4 およびR5 としては、シアノ、ハロゲン化アル
キル(特に、トリフルオロメチル)が好ましい。
【0011】R6 〜R8 で示されるアルキル、シク
ロアルキルとしては前記R1 〜R3 で例示したもの
が挙げられる。アラルキルとしてはベンジル、α−フェ
ニルエチル、β−フェニルエチル、γ−フェニルプロピ
ル等のフェニルC1−3 アルキルが挙げら、アリール
としてはフェニル、ナフチル等が挙げられ、これらの芳
香環は任意の位置に同一または異なる置換基を有してい
てもよい。これら芳香環上の置換基の例としては、例え
ば前記R4 およびR5 として例示したものが挙げら
れる。ピリジルとしては2−ピリジル、3−ピリジル、
4−ピリジル等が挙げられ、これらは前記R4 および
R5 として例示した置換基を有していてもよい。
【0012】Aで示されるアルキレンとしてはエチレン
、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、1,2
−ジメチルエチレン等の炭素数2〜4の直鎖または分岐
状のものが挙げられる。
【0013】Arで示されるアリールおよびピリジルと
しては、前記R6〜R8 で例示したものが挙げられる
【0014】ジヒドロピリジンの4位置換基であるXで
表わされる環としては、Xがビニレン(−CH=CH−
) である場合はベンゼン環を示し、アゾメチン(−C
H=N−)である場合はピリジンをそれぞれ意味し、こ
れらはその任意の位置でジヒドロピリジンの4位と結合
していてよい。R4 およびR5 で示される置換基は
同一でも異なっていてもよく、また環上のいずれの位置
に置換していてもよいが、とくにジヒドロピリジン環と
の結合位置に対してオルトまたは/およびメタ位である
ものが好ましい。
【0015】本発明で使用されるジヒドロピリジン誘導
体(1)の酸付加塩としては、薬理学的に許容され得る
ものであれば特に制限されず、例えば無機酸との塩(塩
酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩等)、有機酸と
の塩(酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマール酸
塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩等)等が挙げられる。
【0016】ジヒドロピリジン誘導体(1)およびその
酸付加塩は、ラセミ体混合物または光学異性体の形であ
ってもよく、さらにジヒドロピリジン誘導体(1)が少
なくとも2個の不斉炭素原子を有する場合には、個々の
ジアステレオマーまたはそれらの混合物であってもよい
。本発明はこれらの混合物および個々の異性体をも包含
する。また、本発明は立体異性体をも包含する。
【0017】本発明で使用されるジヒドロピリジン誘導
体(1)およびその酸付加塩の好ましい化合物としては
、次の如きものが例示される。 2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニル
〕エチル  メチル  2,6−ジメチル−4−(3−
ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5
−ジカルボキシレートおよびその塩酸塩
【0018】2−(p−ジメチルアミノフェニル)エチ
ル  メチル  2,6−ジメチル−4−(4−シアノ
−2−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5
−ジカルボキシレートおよびその塩酸塩
【0019】2−(p−ジメチルアミノフェニル)エチ
ル  メチル  2,6−ジメチル−4−(2−トリフ
ルオロメチル−3−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン−3,5−ジカルボキシレートおよびその塩酸塩

0020】2−(p−ジベンジルアミノフェニル)エチ
ル  メチル  2,6−ジメチル−4−(4−シアノ
−2−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5
−ジカルボキシレートおよびその塩酸塩
【0021】2−(p−ジベンジルアミノフェニル)エ
チル  メチル  2,6−ジメチル−4−(2−トリ
フルオロメチル−3−ピリジル)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボキシレートおよびその塩酸塩
【0022】2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジ
ノ)フェニル〕エチル  メチル  2,6−ジメチル
−4−(4−シアノ−2−ピリジル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレートおよびその塩
酸塩
【0023】2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペ
ラジノ)フェニル〕エチル  メチル  2,6−ジメ
チル−4−(2−トリフルオロメチル−3−ピリジル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ートおよびそのフマール酸塩
【0024】本発明で使用される非イオン系界面活性剤
は特に限定されるものではなく、医薬用の添加剤として
使用可能なものであればよい。そのHLB(Hydro
phile−Lipophile Balance)値
は3以上が好ましい。かかるものの具体例としては、例
えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油100、ポリソルベート60、ポリソルベート6
5、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プ
ロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等
が例示され、特にポリソルベート80が好ましい。
【0025】ジヒドロピリジン誘導体(1)またはその
酸付加塩の濃度は1〜104 μg/ml、好ましくは
10〜103 μg/mlである。非イオン系界面活性
剤の濃度は0.1〜10w/v%、好ましくは0.3〜
5w/v%である。溶媒は水性溶媒、例えば注射用蒸留
水、生理食塩水、各種緩衝液(例えばクエン酸リン酸、
クエン酸、酢酸等、好ましくはクエン酸)である。該緩
衝液は濃度0.01〜0.1M、浸透圧0.5〜1.5
が好ましい。これらの溶媒は単独でまたは混合して使用
することができる。
【0026】本発明の注射用医薬組成物はアンプルに分
注後、滅菌すれば水性注射剤にあるいは凍結乾燥するこ
とにより用時溶解型の注射剤とすることも可能である。 本発明の注射用医薬組成物はその溶液状態においてpH
2〜8、特にpH4〜6であることが好ましい。
【0027】本組成物はまた芳香をつけることもできる
。適当な芳香物質の例は、ハッカ油、コントラマルム(
contramarum) 芳香剤、桂皮芳香剤、ブー
ネカンプ(boonekamp) 芳香剤、オレンヂ芳
香剤、レモン芳香剤等である。例えば、サッカリンまた
はサッカリンナトリウム塩の如き甘味剤を加えることも
できる。
【0028】ジヒドロピリジン誘導体およびその酸付加
塩は光に極めて敏感であるので、光から保護しそして安
定化の目的のために組成物にある種の染料を加える必要
があることもありうる。適当な染料は例えば、アポカロ
テナル(apocartenal) 、カンサキサンチ
ン(canthaxanthine)(E127)、タ
ートラジン(tartrazine)(E102)、ア
マラント(amaranth)(E123)およびエリ
スロシン(erythrosine)(E127) で
ある。
【0029】注射剤としての投与方法は公知の方法に従
えばよい。有効な結果を得るためには1日当たりのジヒ
ドロピリジン誘導体(1)またはその酸付加塩を体重1
kg当たり、0.01〜105 μg、好ましくは1〜
103 μgの量にて投与することが有利である。
【0030】本発明の注射用医薬組成物の調製方法を以
下に示す。非イオン系界面活性剤を溶媒に溶解した溶液
をあらかじめ調製し、ジヒドロピリジン誘導体(1)ま
たはその酸付加塩を振盪することより溶解させる。振盪
は室温下、1〜10時間程度行えばよい。得られた溶液
をメンブランフィルター等を用いた膜濾過に付し、得ら
れた溶液をアンプル分注あるいは凍結乾燥する。ジヒド
ロピリジン(1)またはその酸付加塩の溶解はある設定
した溶液濃度となるように加えてもよいし、過剰量を加
えることにより飽和溶液を調製後、設定濃度に該溶媒で
希釈してもよい。また、先に非イオン系界面活性剤に溶
解した後、設定濃度に該溶媒で希釈してもよい。
【0031】
【実施例】以下、実験例および実施例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるも
のではない。
【0032】実験例1  溶解度試験 下記の表1に記載した可溶化剤溶解済の溶媒+溶解剤1
mlに2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フ
ェニル〕エチル  メチル  2,6−ジメチル−4−
(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレート・1塩酸塩「以下、化合物
(a)という」50mg(過剰量)を加え室温、3時間
浸盪を行い溶解した。遠心分離(ユニバーサル冷却遠心
機5700,久保田製作所社製,3000rpm×5分
)を行い上清を取得後、メンブランフィルター(口径0
.45μm)で濾過し、濾液を得、高速液体クロマトグ
ラフ(HPLC)法にて溶解度を測定した。その結果を
表1に示す。
【0033】HPLCの分析条件 カラム: NOVA PAK C18(ODS,4μm
 ,3.9φ×150mm) 移動相: アセトニトリル/リン酸緩衝液(pH5.0
)=3/1 流速:1.0ml/min 検出器:UV254nm カラム温度:40℃
【0034】
【表1】
【0035】*1  ポリソルベート80,半井化学社
製*2  2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキス
トリン *3  0.05Mリンゴ酸緩衝液(pH4)
【003
6】実験例2  滅菌安定性試験I実験例1において作
成した溶液を化合物(a)濃度100μg/mlおよび
500μg/mlとなるよう各可溶化剤溶解済の溶媒で
希釈した。これを2ml容アンプルに1.5mlずつ分
注、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ  SM−51,ヤ
マト科学社製,115℃、30分)に付した。溶液を濾
過(口径0.45μm)後、外観、浸透圧比、pHおよ
び化合物(a)の残存率を測定した。浸透圧比、pH、
化合物残存率は以下の方法および装置によって測定した
。その結果を表2および図1に示す。
【0037】浸透圧(自動浸透圧測定装置  オズモス
タットOM−6020,京都第一科学社製)pH(pH
メーター,HM−60Sガラス電極,東亜電波工業社製
) 残存率(前記HPLC法による)
【0038】
【表2】
【0039】生理食塩水の浸透圧を1とする。 *1  0.05Mリンゴ酸緩衝液(pH4)*2  
0.1M塩化カリウム緩衝液(pH2)
【0040】図
1から明らかなように、Tween−80を用いた場合
に比して、2−HPを用いた場合には、ジヒドロピリジ
ン誘導体の残存率が非常に悪かった。
【0041】実験例3  化合物溶解度のpH依存性実
験例1と同様の方法にて下記条件で化合物(a)溶解度
のpH依存性を検討した。その結果を図2に示す。 非イオン系界面活性剤  Tween−80(1%)溶
媒      クエン酸リン酸緩衝液(0.05M、浸
透圧比約1) ■  pH4 ■  pH5 ■  pH6
【0042】図2から明らかなように、Tween−8
0が安定なpH領域(4〜6)では化合物(a)の溶解
度はpH4で最大であった。
【0043】実験例4  滅菌安定性試験II実験例2
と同様の方法にて下記条件で滅菌安定性試験を行った。 その結果を表3に示す。 化合物(a)  100μg/ml 非イオン系界面活性剤  Tween−80(0.3W
/V%,1W/V%) 溶媒      ■  クエン酸リン酸緩衝液■  ク
エン酸緩衝液 ■  酢酸緩衝液 (0.05M,pH4,浸透圧比約1)
【0044】
【表3】
【0045】*1  生理食塩水の浸透圧を1とする。 *2  滅菌前の濃度を100%とした。
【0046】実験例5  経時安定性試験実験例4のサ
ンプルについて経時安定性試験(室温または60℃で3
週間保存)を行い、その結果を表4および表5に示した
【0047】
【表4】
【0048】*1  生理食塩水の浸透圧を1とする。 *2  滅菌前の濃度を100%とした。
【0049】
【表5】
【0050】*1  生理食塩水の浸透圧を1とする。 *2  滅菌前の濃度を100%とした。
【0051】実施例 実験例1、2に記載した方法で、Tween−80を1
W/V%、化合物(a)を100μg/mlの濃度で含
有する組成物を2ml容アンプルに1.5mlずつ分注
、高圧蒸気滅菌に付した。
【0052】
【発明の効果】本発明の注射用医薬組成物においては水
難溶性ジヒドロピリジン誘導体およびその酸付加塩の水
溶性が顕著に改善されており、また安定性も良好である
。特に滅菌時の加熱に対しても安定である。
【図面の簡単な説明】
【図1】滅菌後の各種水溶液における化合物(a)の残
存率(%)を示したグラフである。なお、滅菌前の化合
物濃度を100%とした。
【図2】溶解度のpH依存性を示したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一または異な
    ってアルキル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキ
    ルを、R4 およびR5 は同一または異なって水素原
    子、アルキル、シクロアルキル、アルキルスルホニル、
    アルキルスルフィニル、アルコキシ、アルコキシカルボ
    ニル、アルキルチオ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ハロ
    ゲン化アルキルまたはハロゲン化アルコキシを(ただし
    、R4 およびR5 は同時に水素原子ではない)、X
    はビニレンまたはアゾメチンで表わされる基を、Aはア
    ルキレンを、Bは一般式 −N(R6)(R7) (式中、R6 およびR7 は同一または異なって水素
    原子、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
    ルまたはピリジルを示す)で表わされる基または一般式
    【化2】 (式中、R8 は水素原子、アルキル、シクロアルキル
    、アラルキル、アリールまたはピリジルを、Arはアリ
    ールまたはピリジルを、nは0〜2の整数を示す)で表
    わされる基を示す。〕で表わされるジヒドロピリジン誘
    導体またはその酸付加塩と非イオン系界面活性剤を含有
    することを特徴とする注射用医薬組成物。
  2. 【請求項2】  ジヒドロピリジン誘導体またはその酸
    付加塩1〜104 μg/mlと非イオン系界面活性剤
    0.1〜10w/v%よりなる請求項1記載の注射用医
    薬組成物。
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