JPH0428827Y2 - - Google Patents

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JPH0428827Y2
JPH0428827Y2 JP1983062654U JP6265483U JPH0428827Y2 JP H0428827 Y2 JPH0428827 Y2 JP H0428827Y2 JP 1983062654 U JP1983062654 U JP 1983062654U JP 6265483 U JP6265483 U JP 6265483U JP H0428827 Y2 JPH0428827 Y2 JP H0428827Y2
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engine
pipe
air
intake
frame
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JP1983062654U
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、中空パイプからなるフレームにエン
ジンを搭載した鞍乗型車両において、そのエンジ
ン回りに走行風を導く走行風取入装置に関する。
[従来の技術] 鞍乗型車両においては、フレームに搭載された
エンジンのシリンダが直立もしくはやや前傾され
ており、このシリンダの後方に気化器やエアクリ
ーナ等の吸気系部品が配設されている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、シリンダが起立していると、前方か
らの走行風はこのシリンダによつて遮られるので
シリンダの後方には走行が充分に行き渡らなくな
り、エンジンの熱気が籠り易くなる。このため、
吸気系部品の雰囲気温度が高くなり、この高温の
空気が気化器に吸入されるので、吸入空気の充填
効率が低下し、充分なエンジン出力が得られなく
なるといつた不具合がある。
尚、中空パイプにて構成されたフレームをダク
トとして利用する技術思想は、従来、例えば実開
昭54−136250号公報に開示されている。
しかしながら、これは燃料タンクを支持するタ
ンククレールを吸入空気の吸気通路として利用
し、このタンククレーンの後端から外気を導入す
るものであるから、フレームによつて囲まれたエ
ンジン回りの空間部分に、前方からの冷たい走行
風を導くことは不可能であつた。
そこで本考案の目的は、エンジン回りの空間部
分に前方からの冷たい走行風を導くことができ、
エンジンに吸入される吸入空気の充填効率が向上
する鞍乗型車両の走行風取入装置を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決すべく本考案は、ヘツドパイ
プから左右に拡開してエンジンを支持するフレー
ムを中空パイプで構成した鞍乗型車両において、
上記フレームのうちのメインパイプに、ヘツドパ
イプの近傍において走行風を取入れる前部取入口
と、取入れた走行風の取出口を設け、この取出口
を上記フレームにより囲まれるエンジン回りの空
間部分の後端部においてエアクリーナケース内に
開口させるとともに、左右の上記フレーム間に臨
む位置に上記エンジンのシリンダ上部を近接配置
し、且つ上記シリンダ部に接続する気化器等の吸
気系機器を左右の上記フレーム間に挟まれる位置
に近接配置したことを特徴とする。
[作用] 走行中、前方からの冷たい走行風は、取入口を
通じてフレーム内に流れ込み、ここから取出口を
通じてエンジン回りの空間部分に導かれるので、
このエンジンの後方にも冷たい走行風が充分に流
れ込むことになる。
このため、エンジン回りの雰囲気温度を低く抑
えることができるから、エンジンにはこの低温の
空気が導入されることになり、その分、吸入空気
の充填効率が向上する。
しかも、中空なフレーム自体をそのまま走行風
の導風ダクトとして利用できるので、エンジン回
りの限られた空間部分に格別なダクト類を引き回
す必要もない。このため、構造簡単な部品点数も
少なくて済むとともに、上記空間部分を種々な機
能部品の設置スペースとして有効に活用できると
いつた利点もある。
そして、特にエンジンのシリンダ上部及び吸気
系機器の両側に近接させて、走行風が流れる左右
の中空フレームを配置したので、エンジンにシリ
ンダ上部及び吸気系機器が効果的に冷却される。
また、エンジンとフレームを近接配置できるこ
とから、車体全体がコンパクトに構成される。
[実施例] 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
第1図は鞍乗型車両の概略側面図、第2図は同
平面図を示す。
鞍乗型車両1の車体フレーム2前端にはヘツド
パイプ2aが設けられ、前輪3を支持するフロン
トフオーク4の上部はヘツドパイプ2aで操向自
在に支持され、ヘツドパイプ2aの上方にバーハ
ンドル5が設けられる。
前記フレーム2は、ヘツドパイプ2aの後上部
から後方に延出するメインパイプ2b、ヘツドパ
イプ2aの後下部から斜め下方に延出するダウン
パイプ2c、その下端から後方に延出するダウン
パイプロア部2d、その後端から前上方に起立し
てメインパイプ2bに接続するセンターパイプ2
e、メインパイプ2bの後方に延出するシートパ
イプ2f、その中間部とセンターパイプ2e下部
を接続するリヤパイプ2g等からなる。メインパ
イプ2b、ダウンパイプ2c、ダウンパイプロア
部2d,センターパイプ2e、シートパイプ2
f、リヤパイプ2g等は車幅中心線C0の両側に
等間隔をおいて夫々一対設けられ、メインパイプ
2bに燃料タンク6が跨設され、シートパイプ2
fにシート7が配置されている。
そしてメインパイプ2b、ダウンパイプ2c、
ダウンパイプロア2d、センターパイプ2eで囲
まれ空間内にエンジン8が搭載され、エンジン8
のクランクケース8aの後部からはドライブシヤ
フト11が後方に延出され、ドライブシヤフト1
1の回転が後輪12に伝達される。
エンジン8は、クランクケース8aの前部から
斜め前方に起立するシリンダブロツク8b、シリ
ンダヘツド8c、ヘツドカバー8d等を備え、エ
ンジン8の左右幅中心線C1を第2図の如く車幅
中心線C0に略合致させて配設し、ヘツドカバー
8d上部を第1図の如く左右のメインパイプ2b
間に位置させる。
前記シリンダヘツド8cの後方で左右のメイン
パイプ2b間に気化器21を配設し、気化器21
の後方でセンターパイプ2eの上部後方にエアク
リーナ22を配設する。シリンダヘツド8cと気
化器21を吸気管23により接続し、気化器21
とエアクリーナ22をチユーブ24により接続す
る。これら吸気管23、気化器21、チユーブ2
4、エアクリーナ22を第2図の如く車幅中心線
C0に略合致させて配設する。
前記メインパイプ2bは、ヘツドパイプ2aか
ら斜め後方に延出する前部201と、その後端か
ら屈曲して車幅中心線C0と略平行に後方に延出
する中間部202と、その後端から屈曲して外方
に延出する後部203を有している。前記センタ
ーパイプ2e上端及びシートパイプ2f前端をメ
インパイプ中間部202後端或いはメインパイプ
後部203前端に接続し、メインパイプ203を
センターパイプ2e上端及びシートパイプ2f前
端よりも斜め後方に延出している。
そしてメインパイプ前部201には多数の走行
風取入口31…を開口して、メインパイプ2b内
を導風ダクト204として形成し、更にメインパ
イプ後部203後端を開放して内方に指向する走
行風取出口32を形成する。
尚、図中、33はステツプである。
このような構成の鞍乗型車両1によれば、走行
中、前方からの冷たい走行風はメインパイプ2b
に沿つて流れ、その過程で取入口31…からメイ
ンパイプ2b内に流れ込む。そして、この流れ込
んだ走行風はメインパイプ2b内の導風ダクト2
04を後方に向かつて流れ、取出口32からメイ
ンパイプ2b間の空間部分に吹き出される。この
際、取出口32はシリンダブロツク8b、シンダ
ヘツド8cの後方に位置されているので、冷たい
走行風がシリンダブロツク8b、シンダヘツド8
cの後方のエアクリーナ22付近に充分に流れ込
むことになり、エアクリーナ22及びその前方の
気化器21の雰囲気温度を低く抑えることができ
る。このため、エアクリーナ22及び気化器21
の加熱を防止できるのは勿論のこと、気化器21
に吸入される吸入空気の温度が低くなるから、そ
の分、吸入空気の充填効率が向上し、エンジン出
力が増大する。
そして本実施例の場合、取出口32を内側に屈
曲するチユーブ材により形成し、エアクリーナ2
2のエアクリーナエレメント22bを内蔵したエ
アクリーナケース22a内に両側から走行風を導
入するようにしたので、エアクリーナ22内には
冷たい走行風が直接流れ込むことになり、吸入空
気の充填効率がより向上する利点がある。
しかも、メインパイプ2b内を導風ダクト20
4として利用できるので、エンジン8回りの限ら
れた空間部分に格別なダクト類を引き回す必要も
なく、その分、構造簡単で部品点数も少なくて済
み、安価に提供できる。それとともに、フレーム
2の内側の空間部分を、図示しない各種の機能部
品の設置スペースとして有効に活用することもで
き、かつこれら機能部品の冷却も同時に行うこと
ができる。
尚、実施例において、走行風をフレーム2前部
の取入口31…からメインパイプ2b内の導風ダ
クト204を通し、取出口32よりエアクリーナ
22へ導入するので、泥、塵埃、水、雪等のエア
クリーナ22への混入が防止される。またメイン
パイプ2bを車幅中心線C0の両側に所定間隔を
おいて左右二本設けたので、シリンダヘツド8c
やヘツドカバー8d等のエンジン8上部を左右の
メインパイプ2b間に位置させることができ、従
つてエンジンの上方にメインパイプを配設する必
要はなく、車高がエンジン高さに拘束される等の
不具合を解消できる。更に導風ダクト204を形
成するメインパイプ2bが左右二本あるので、導
風容量の増大による吸気効率の向上も図れ、また
は吸気効率を維持してメインパイプ2bの断面形
状を小とすることも可能であり、車両の取り廻し
時等において便宜となる。また前記の如くメイン
パイプ2bを車幅中心線C0の両側に所定間隔を
おいて夫々設けたので、エンジン8、気化器21
及びエアクリーナ22等を車幅中心線C0上に配
設でき、メインパイプ2bも左右対称となつて外
観上整然とし、この種鞍乗型車両1の外観性も高
められる。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、エンジン回りの
雰囲気温度を低く抑えることができるので、エン
ジンに吸入される吸入空気の温度が低くなり、そ
の分、吸入空気の充填効率が向上して、エンジン
出力が増大する。また、フレーム自体が走行風を
導く導風ダクトとして機能するので、エンジン回
りの限られた空間部分に格別なダクト類を引き回
す必要もなく、構造の簡略化を図れるとともに、
上記空間部分を種々な機能部品の設置スペースと
して有効に活用できる等の利点がある。
そして、特にエンジンのシリンダ上部及び吸気
系機器の両側に近接させて、走行風が流れる左右
の中空フレームを配置したため、エンジンのシリ
ンダ上部及び吸気系機器を効果的に冷却すること
ができる。
また、エンジンとフレームを近接配置すること
ができ、車体全体をコンパクトに構成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は鞍乗
型車両の概略側面図、第2図は同平面図である。 尚、図面中、2はフレーム、2bはメインパイ
プ、8はエンジン、22はエアクリーナ、31は
取入口、32は取出口である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヘツドパイプから左右に拡開してエンジンを支
    持するフレームを中空パイプで構成した鞍乗型車
    両において、 上記フレームのうちのメインパイプに、ヘツド
    パイプの近傍において走行風を取入れる前部取入
    口と、取入れた走行風の取出口を設け、この取出
    口を上記フレームにより囲まれるエンジン回りの
    空間部分の後端部においてエアクリーナケース内
    に開口させるとともに、 左右の上記フレーム間に臨む位置に上記エンジ
    ンのシリンダ上部を近接配置し、且つ上記シリン
    ダ部に接続する気化器等の吸気系機器を左右の上
    記フレーム間に挟まれる位置に近接配置したこと
    を特徴とする鞍乗型車両の走行風取入装置。
JP6265483U 1983-04-26 1983-04-26 自動3輪車等におけるエアクリ−ナの吸気導入構造 Granted JPS59167728U (ja)

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JP6265483U JPS59167728U (ja) 1983-04-26 1983-04-26 自動3輪車等におけるエアクリ−ナの吸気導入構造

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JPS59167728U JPS59167728U (ja) 1984-11-09
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JP2007062615A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Honda Motor Co Ltd 車両の吸気構造
JP6695913B2 (ja) * 2018-02-13 2020-05-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

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