JPH0428810Y2 - - Google Patents

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JPH0428810Y2
JPH0428810Y2 JP1986012689U JP1268986U JPH0428810Y2 JP H0428810 Y2 JPH0428810 Y2 JP H0428810Y2 JP 1986012689 U JP1986012689 U JP 1986012689U JP 1268986 U JP1268986 U JP 1268986U JP H0428810 Y2 JPH0428810 Y2 JP H0428810Y2
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air duct
ventilation
ventilation port
vehicle
cover
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両に設けられた換気装置の防水
構造に関する。
(従来の技術とその問題点) 一般に自動車の車室内の換気やドア閉成時にお
ける車室内の空気抜き等を可能にするために、走
行中負圧となる車体後部に換気装置を設けてい
る。例えば、第1図に示すような小型車両の換気
装置2としては、車体1後部のリヤピラー1aに
設けるのが一般的である。ところで、従来、この
種の換気装置2は、第5図および第6図に示すよ
うに、リヤピラー1aとインナパネル1bとで囲
まれる空間1cに略L字状のエアダクト3を収納
するとともに、リヤピラー1aに穿設された開口
にエアダクト3の下部換気口3bの外周に設けた
溝部3dを嵌合して固定している。そして、この
エアダクト3の下部換気口3bの外方位置に空気
の流通が可能な換気口カバー4(第4図参照)を
取付けて、車室内の換気が可能なように構成して
いる。
しかしながら、上記のような構成では、洗車時
に放水される水や走行中において他の車両がはね
あげた雨水等が車内に侵入するおそれがあつた。
すなわち、第5図に示すように、エアダクト3の
下部排気口3bと間隙4eとは至近距離となつて
いるので、例えば、洗車時に矢印A方向から水が
放水されると、その水は換気装置カバー4とリヤ
ピラー1aとの間隙4aよりエアダクト3の下部
換気口3bに入り、矢印Bに示す経路でエアダク
ト3内を通つて、上部換気口3aから空間1c内
に侵入する。空間1c内に侵入した水は、例えば
インナパネル1bの下方に固着されたシートベル
ト用リトラクタ5上に滴下し、このリトラクタ5
を発錆させてシートベルトの取扱不能を惹起した
り、車室内の床面を濡らして発錆させるという不
都合を発生させる。
この問題を回避するには、例えば、前記空間1
cに収納されるエアダクト3の高さ寸法を大きく
設定することが考えられる。しかしながら、リヤ
ピラー1aとインナパネル1bとで囲まれる空間
1cは、上方に向かう程狭くなっているのが一般
的で、長径のエアダクト3を空間1c内に納まり
良く取付けることが困難であつた。
(考案の目的) この考案は、上記問題点を解消するためになさ
れたもので、洗車時の水や雨水等が車室内に侵入
するのを防止できる車両の換気装置の防水構造を
提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) この考案は、車両ボデイーとインナパネルとに
より形成される空間にエアダクトが収納されると
ともに、そのエアダクトの下部換気口の外周が前
記車両ボデイーに設けられた開口に嵌合されて、
前記下部換気口の外方位置に換気口カバーが取り
付けられた車両の換気装置にける防水構造であつ
て、上記目的を達成するために、前記エアダクト
の下部換気口の下端縁には、前記換気口カバーの
内周部に向けて突出されるとともに、換気口カバ
ーの内面側と離隔して配置され、かつ上方側への
弾性変形により換気口カバーの内面側との間隙を
減少させ、下方側への弾性変形により前記間隙を
増大させるべく、揺動自在な弾性水返片が一体形
成された構成とされている。
(実施例) この考案の車両の換気装置の防水構造につい
て、車体のリヤピラーに適用される場合の実施例
を図面に基づいて以下に説明する。
この実施例の換気装置2は、第1図ないし第4
図に示しており、第1図に示す車体1後部のリヤ
ピラー1aに形成されていて、エアダクト3′と
換気口カバー4等からなつている。
エアダクト3′は、第2図および第3図に示す
ように、略L字状で内部中空の筒形に合成樹脂材
等で形成されており、上部が上部換気口3a、下
部が下部換気口3bになつていて、空気の流通が
可能となつている。そして、略矩形の排出口3b
は、外周を膨出させて成形しており、この膨出部
分であつて下部換気口3bの下端縁には、後述の
換気口カバー4の内周部に向けて突出状とされる
とともに、換気口カバー4の内面側と離隔して配
置され、かつ弾性を有する水返片3cがフランジ
状に形成されている。一方、この膨出部分の外周
には、凹状の溝部3dが設けられていて、前記リ
ヤピラー1aに予め穿設された開口の周縁1dに
嵌合可能となつている。
換気口カバー4は、第4図および第5図に示す
ように、略長方形で縦断面が皿状に合成樹脂等で
形成され、前面に空気抜孔4aが複数個穿設され
るとともに、外周には切欠き4bが複数箇所設け
られている。そして、リヤピラー1aの開口近傍
に設けられた上下2個のメスねじ位置に対応し
て、この換気口カバー4の上下ねじ孔4c,4c
が設けられている。
なお、前記エアダクト3′および換気口カバー
4を車体1に組み付ける際には、第5図に示す従
来例と同様、前記リヤピラー1aの開口にエアダ
クト3′の下部換気口3aを挿入し、リヤピラー
1aとインナパネル1bとで囲まれる空間1cに
エアダクト3′本体を収納する。そして、開口の
周縁1dにエアダクト3′の溝部3dを嵌合して、
エアダクト3′を固定する。このとき、水返片3
cは、第3図に示す通り下方に傾斜した形状にな
つている。この後、ビスを介して下部換気口3b
を覆うように換気口カバー4をリヤピラー1aに
螺着する。これにより、リヤピラー1aと換気口
カバー4の切欠き4bとの間に間隙4d,4eが
生じる。加えて、この換気口カバー4の下部に
は、前記水返片3cが内蔵されることになり、間
隙4eの弁状態が構成される。これにより、車室
内からエアダクト3′に排出された空気が、各間
隙4d,4eおよび空気抜孔4aを介して車体1
外方へ排出可能となる。
つぎに、この換気装置2の防水構造の作用を説
明する。
車両を洗車する場合、まず、図外水道ホース等
の先が車体1の斜め上方および水平方向等からリ
ヤピラー1a付近や換気口カバー4に向けられた
状態で放水されたとき、この水は該換気口カバー
4の空気抜孔4aや間隙4dを介してエアダクト
3′の下部換気口3b付近に侵入する。しかし、
このエアダクト3′はL字状になつているので、
上部換気口3a側へ侵入するのが回避され、この
水は順次間隙4d,4eから排水される。一方、
ホースの先が車体1の斜め下方から上方に向けら
れて、第5図の矢印Aで示す方向から換気口カバ
ー4の間隙4eに放水されたときは、この間隙4
eに配された弾性水返片3cが、放水される水圧
に応じて上方、即ち水平方向に弾性変形し、弁作
用により間隙4eをほぼ閉塞して水の侵入を防止
する。また、雨天走行時等に他車両がはねあげた
水が換気装置2にかけられた場合でも、上記と同
様にして水返片3cにより車内への侵入を防止で
きる。
ところで、前記水返片3cを有するエアダクト
3′を用いた換気装置2においても、走行中の換
気やドア閉成時の排気は支障なくなされる。すな
わち、走行中には、車体1前部に設けられたベン
チレータ6(第1図参照)から吸入された外気が
車室内を通過して前記空間1cを経てエアダクト
3′に導入される。一方、ドアが閉められた際に
は、車室内の空気圧が高まつて空気はエアダクト
3′に流入する。このとき、何れの場合も該エア
ダクト3′の下部換気口3bから排出される空気
圧に応じて前記水返片3cが下方に弾性変形し、
間隙4eの通気面積を増大させる。すなわち、間
隙4eの換気機能も補償される。
また、エアダクト3′の下部換気口3bの下端
縁に水返片3cを一体的に形成しているため、構
造が簡単で、製造工程が増すことなく容易に製造
できる。さらに、換気口カバー4の下部に設けら
れる切欠き4bが大きく形成されても、水返片3
cによりエアダクト3′の内部が下方から直接見
えないので、美観を保つこともできる。
なお、この考案の換気装置の防水構造は、リヤ
ピラー以外に、他のピラーやフエンダ等の車両ボ
デイーに設けられる換気装置にも広く適用可能で
ある。
(考案の効果) 以上のように、この考案における車両の換気装
置の防水構造によれば、エアダクトの下部換気口
の下端縁に揺動自在な弾性水返片を一体形成した
ので、洗車時の水や雨水等が車室内に侵入するの
が確実に防止されるとともに、車室内の空気圧に
応じて通気面積の増大が図れ、換気機能も補償さ
れる。また外観美も向上でき、しかも構造が簡単
で、製造工程が増さず容易に製造できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である換気装置が
適用された車体の側面図、第2図はこの考案のエ
アダクトの斜視図、第3図は第2図の−線に
沿うエアダクト下部の断面図、第4図は換気口カ
バーの斜視図、第5図は従来の換気装置の防水構
造を示す断面図、第6図は従来のエアダクトの斜
視図である。 1……車体、1a……リヤピラー、2……換気
装置、3′……エアダクト、3b……下部換気口、
3c……水返片、4……換気口カバー、4e……
間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両ボデイーとインナパネルとにより形成され
    る空間にエアダクトが収納されるとともに、その
    エアダクトの下部換気口の外周が前記車両ボデイ
    ーに設けられた開口に嵌合されて、前記下部換気
    口の外方位置に換気口カバーが取り付けられた車
    両の換気装置において、前記エアダクトの下部換
    気口の下端縁には、前記換気口カバーの内周部に
    向けて突出されるとともに、換気口カバーの内面
    側と離隔して配置され、かつ上方側への弾性変形
    により換気口カバーの内面側との間隙を減少さ
    せ、下方側への弾性変形により前記間隙を増大さ
    せるべく、揺動自在な弾性水返片が一体形成され
    ていることを特徴とする車両の換気装置の防水構
    造。
JP1986012689U 1986-01-30 1986-01-30 Expired JPH0428810Y2 (ja)

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JP1986012689U JPH0428810Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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JP1986012689U JPH0428810Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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JPS62124019U JPS62124019U (ja) 1987-08-06
JPH0428810Y2 true JPH0428810Y2 (ja) 1992-07-14

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719324U (ja) * 1980-07-07 1982-02-01
JPS59613A (ja) * 1982-06-28 1984-01-05 Fuji Electric Co Ltd 二線式変位変換装置

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