JPS595610Y2 - 自動車の換気装置

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【考案の詳細な説明】この考案は、自動車の換気装置の改良に関する。

自動車は、車室へ走行風又は換気扇等で換気窓から新気
を送り込むようになっており、車体後部に換気出口が設
けられている。

換気出口は一般に車体外板に孔を設けて空気出口とし、
この孔の内外を覆板で覆って空気通路を蛇行させ、空気
は通るが雨水は外側から車室側に入らないようにしてい
る。

この内外に設ける覆板は構造が複雑で、特に外側のもの
は外観に表われるので、メッキ仕上げをする等製造コス
トが高くつく。

この考案は、かかる点に鑑み安価にできるように改善し
たもので、以下図面に示す本考案の実施例について説明
する。

自動車の外板１と内板２が筐状３になる場所に於で、外
板１に横長の数条の溝４を凹設し、該溝４の上面になる
場所に各々小孔５を穿設する。

小孔５は外板１になる鋼板をプレス或形する前に所定位
置に穿設しておき、然る後にプレス戒形によって所定の
形状に外板１を或形すると共に溝４も同時或形すればよ
い。

又、溝４を設けた下方の底板６には水抜き孔７を設ける
。

又、溝４の内側に当板８を溶着し水の侵入を防ぐように
する。

作用について説明する。

車室内の汚れた空気は内板２の適当位置に設けた孔から
内板２と外板１の筐状３部分に入り、外板の溝４の小孔
５から外側に抜けて換気ができる溝４の小孔５は溝４の
上面に設けてあり、雨水は殆んど筐状３内に侵入しない
。

洗車の場合のようにホースで小孔５に向けて吹付けると
若干水が入ることがあるが、これは筐状３内を落ちて水
抜き｛Ｌ７から抜け、車室側へ入らない。

尚、このようなとき当板８を設けると侵入水を逆流させ
ることができ、筐状３内への侵入を少くできる。

以上説明したように、この考案は、自動車の外板と内板
が筐状になる場所に於て、外板に横長の複数の溝を凹設
し、該溝の上面に小孔を穿設するとともに、上記溝の内
側に当板を溶着したので、小孔が換気孔になると共に小
孔が下向きであるので水の侵入も少くできる。

そして、小孔は外板の或プレス或形前に所定位置に穿設
し、溝は外板の或形と同時或形することによって製造工
程の増加も少く安価にできる。

そして外板の溝はアクセン１・にもなり、外側に覆板を
つける必要がなく、大巾に製造コストを下げることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は外観側面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大縦断面図、第３図は第２図
Ｂ−Ｂ矢視横断面図、第４図は第１図Ｃ−Ｃ矢視横断面
図である。１・・・・・・外板、２・・・・・・内板、３・・・・
・・筐状、４・・・・・・溝、５・・・・・・小孔。

【実用新案登録請求の範囲】

自動車の外板と内板が筐状になる場所に於て、外板に横
長の複数の溝を凹設し、該溝の上面のみに小孔を穿設す
るとともに、上記溝の内側に当板を溶着したことを特徴
とする自動車の換気装置。