JPH0428741A

JPH0428741A - プロピレン樹脂組成物

Info

Publication number: JPH0428741A
Application number: JP13324790A
Authority: JP
Inventors: Kimiho Osegaki; 小瀬垣　公穂; Hideaki Nakagawa; 中川　英昭; Akiyoshi Onishi; 章義大西
Original assignee: Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date: 1990-05-23
Filing date: 1990-05-23
Publication date: 1992-01-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の背景〕〈産業上の利用分野〉本発明は射出成形体とするのに好適なプロピレン樹脂組
成物に関し、特に剛性及び成形品の顔料分散性が改良さ
れた射出成形体を製造するのに好適なプロピレン樹脂組
成物に関するものである。

〈従来の技術〉プロピレン樹脂はその優れた力学特性や成形性などを生
かして各種の用途に適した成形体に成形されて使用され
ている。しかしながら、用途によってはさらに高い剛性
の成形体を要求される場合がある。

それ故、プロピレン樹脂により高い剛性を付与するため
に、従来から種々の技術が提案されている。具体的には
タルク等の無機フィラー、カルボン酸の金属塩、芳香族
カルボン酸のアルミニウム塩、ベンジリデンソルビトー
ル類、芳香族燐酸塩などの増核剤を添加する方法などが
知られている。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、これら増核剤を添加する公知の剛性の向
上方法では、着色剤を添加すると十分な剛性の向上を発
揮することかできなくなる場合かある。

〔発明の概要〕

く要　旨〉本発明者らは上記課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、
着色剤が混入された結晶性プロピレン重合体よりなるプ
ロピレン樹脂組成物を得る際に、特定な構造の有機リン
酸エステル化合物と、脂肪族金属塩またはアルキル乳酸
金属塩とを特定な割合で配合することにより優れた剛性
および顔料分散性を備えたプロピレン樹脂組成物が得ら
れ、該プロピレン樹脂組成物は射出成形体を製造するの
に好適な素材であるとの知見を得て、本発明を完成する
に至った。

すなわち、本発明のプロピレン樹脂組成物は、結晶性プ
ロピレン重合体１．　Ｏ０重量部に下記成分（Ａ）〜（
Ｃ）を配合してなることを特徴とするものである。

成分（Ａ）二次に示す一般式（Ｉ）または−最大（ＴＩ
）にて表わされる有機リン酸エステル化合物０．０１〜
５重量部一般式（Ｉ）一般式（ただし、上記−最大（１）中のＲ１およびＲ−は同−又は異なる水素原子、又は炭
素数１〜８のアルキル基を、水素原子又は炭素数１〜４
のアルキル基を表わす。〕を、Ｙは水酸基又は水素原子
を、ａは１又は０、ｂは１又は０、Ｃおよびｄは同−又
は異なる０〜３の整数をそれぞれ表わす。）成分（Ｂ）：炭素数が６〜４０で、金属がアルカリ金属
又はカルシウムである、脂肪族金属塩およびアルキル乳
酸金属塩から選ばれた化合物０．０１〜５重量部成分（Ｃ）、無機又は有機顔料０．００１〜５重量部く効　果〉本発明のプロピレン樹脂組成物は、結晶性プロピレン重
合体に特定な構造の有機リン酸エステル化合物と、脂肪
族金属塩またはアルキル乳酸金属塩と、顔料とを特定な
割合で配合してなるもので、優れた剛性と顔料分散性と
を備えていることから、着色された射出成形体用素材と
して適したものであり、各種工業用部品、例えば家庭電
化製品の冷蔵庫などの部品、高剛性コンテナー、電子レ
ンジ用食品容器、自動車のバンパー、インストルメント
パネルなどの内装品、外装部品などの射出有色成形品と
して成形することができる。

〔発明の詳細な説明〕

（Ｉ）構成成分（１）結晶性プロピレン重合体本発明のプロピレン樹脂組成物において主成分として用
いられる結晶性プロピレン重合体としては、プロピレン
単独重合体の他に、プロピレンと炭素数２〜１８個、好
ましくは２〜９個の他のα−オレフィン、例えばエチレ
ン、１−ブテン、１−ペンテン、４−メチルペンテン−
１等や、酢酸ビニル等との共重合体などがある。具体的
には、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンブロ
ック又はランダム共重合体、プロピレン・エチレン・ブ
テン共重合体などが好適な例であるが、これらに限定さ
れるものではない。特に好ましくは、ホモポリプロピレ
ン、プロピレン・エチレンブロック共重合体である。中
でもＭＦＲ（２３０℃、２、　１６ｋｇ）か０．１〜１
００ｇ／１０分、好ましくは１〜９０ｇ／１０分のもの
か最適である。

これらプロピレン重合体は、通常チーグラー・ナツタ触
媒にて製造されるか、塩化マグネシウム等の担体に前記
触媒の一成分を担持させた担持型触媒を用いて製造した
ものをも使用することが出来る。

このような結晶性プロピレン重合体は市販されているも
のの中から適宜選択して使用することができる。

（２）成　分Ａ本発明のプロピレン樹脂組成物において配合される成分
Ａとしては、以下に示す一般式（１）または一般式（Ｉ
Ｉ）にて表わされる有機リン酸エステル化合物である。

一般式（１）一般式（ＩＩ）（ただし、上記一般式（Ｉ）および（ＩＩ）中のＲ１お
よびＲ２は同じ又は異なる水素原子、又は炭素数１〜８
、好ましくは１〜５のアルキル基を、Ｘは硫黄原子又は
−ＣＨ−（式中のＲ３は水素原子又は炭素数１〜４のア
ルキル基、好ましくは水素原子又は炭素数１〜２のアル
キル基を表わす。〕を、Ｙは水酸基又は水素原子を、ａ
は１又は０、ｂは１又はＯｓｃおよびｄは同じ又は異な
る０〜３の整数をそれぞれ表わす。）。

成分Ａの有機リン酸エステル化合物の具体例を挙げれば
、次に示す化合物を好適な代表例として挙げることがで
きるが、これら化合物に限定されるものではない。

（３）成　分Ｂ本発明のプロピレン樹脂組成物において配合される成分
Ｂとしては、炭素数が６〜４０て、金属がアルカリ金属
又はカルシウムである、脂肪族金属塩およびアルキル乳
酸金属塩から選ばれた化合物であり、例えば、ステアリ
ン酸、ラウリン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン
酸、ベヘニン酸、モンタン酸、ステアリル乳酸なとの、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩
なとを挙げることかできる。具体的には、ステアリン酸
リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリ
ウム、ヒドロキシステアリン酸リチウム、ヒドロキンス
テアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、モンタ
ン酸ナトリウム、ステアリル乳酸リチウム、ステアリン
酸カルシウム、ヒドロキンステアリン酸カルシウム、ス
テアリル乳酸カルシウム等がある。

これら成分Ａと成分Ｂとの組合せにおける好適な組合せ
としては、成分Ａとして上記化合物Ａ１ないしＡ−５の
ような環状リン化合物を用いる場合にはアルカリ金属の
塩類を用いることか好ましい。また、上記化合物Ａ−６
やＡ−７のような非環状リン化合物を用いる場合にはカ
ルシウム塩を用いることが好ましい。

（４）成　分Ｃ本発明のプロピレン樹脂組成物において配合される成分
Ｃの有機及び無機顔料としては、有機系として、縮合ア
ゾ系、イソインドリノン系、キナクリドン系、ペリノン
系、ペリレン系、キノフタロン系、アンスラキノン系、
フタロシアニン系、の顔料かあり、無機系として、酸化
チタン、チタンイエロー、亜鉛華、鉄黒、カーボン、弁
柄、群青等の顔料がある。

（５）付加的成分り本発明のプロピレン樹脂組成物中には、本発明の効果を
著しく損なわない限り、任意成分として他の付加的成分
りを配合することができる。

即ち、ヒンダードフェノール系、イオウ系、リン系等の
酸化防止剤、ヒンダードアミン系、トリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾエート系、ニッケル系、サリチ
ル酸系等の光安定剤、そのほか、必要に応して、帯電防
止剤、滑剤、過酸化物、金属不活性化剤、核剤等を配合
することが出来る。

又、タルク、マイカ、ガラス繊維、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、チタン酸カリウム、ナイロン繊維等の無機
、有機系の充填材、さらには他の樹脂成分をブレンド、
又はアロイ化した系でも有効てある。

（ＩＩ）配合量比上記結晶性プロピレン重合体成分に前記必須の配合成分
Ａ−Ｃの配合量比は、成分Ａの化合物の配合量はプロピ
レン重合体１００重量部当り０．０１〜５重量部、好ま
しくは、０．０３〜２重量部である。上記範囲未満ては
剛性の改良効果が小さく、上記範囲を超えると不経済で
あるのみならず、ブリードが発生したり、金型汚染の問
題を生ずる。

また、成分Ｂの配合量はプロピレン重合体１００重量部
当り０．０１〜５重量部、好ましくは０．０３〜２重量
部である。上記範囲未満では、剛性、並びに顔料分散効
果が充分でなく、上記範囲を超えるとブリード、金型汚
染、変色の問題などを起し好ましくない。

更に、成分Ｃの配合量は要求される成形品の色により決
まるものであるが、プロピレン重合体１００重量部当り
、０．００１〜５重量部、好ましくは０．０１〜３重量
部である。

（［Ｉ）プロピレン樹脂組成物の製造本発明のプロピレン樹脂組成物は上記各成分Ａ〜Ｃを前
記配合量比の割合て配合する以外は通常の方法にて製造
することができる。

具体的に述べれば、パウダー状のプロピレン重合体に前
記成分Ａ〜成分Ｃ１必要に応じて他の付加的成分りを入
れ、ヘンシェルミキサーにてブレンド後、押出機にて溶
融混合してペレットとする。

このペレットを射出成形機にて目的とする成形品に加工
する。このとき、成分Ｃは成形段階にて配合することが
できる。

［ＩＶ）プロピレン樹脂組成物このようにして製造された本発明のブ、ロビレン樹脂組
成物は、射出成形加工して得られる射出成形体とするこ
とにより特にその効果を発揮することができ、そのよう
な射出成形体の具体例としては、家庭電化製品の冷蔵庫
なとの部品、高剛性コンテナー、電子レンジ用食品容器
、自動車のバンパー、インストルメントパネルなどの内
装品、外装部品などの射出有色成形品を挙げることがて
きる。

〔実　験　例〕

本発明のプロピレン樹脂組成物について、より具体的に
説明するため、以下に実施例および比較例の実験例を示
すが、これら実験例は、本発明の目的を損わない限り、
これらに限定されるものではない。

また、本実験例において使用した化合物の略号は以下の
通りである。

成分ＡＡ−１文中Ａ−１の化合物Ａ−５文中Ａ−５の化合物Ａ−６文中Ａ−６の化合物成分ＢＳ−Ｌ　　　ステアリン酸リチウムＨ５−Ｌ　　　１２−ヒドロキシ−ステアリン酸リチウ
ムステアリン酸ナトリウムステアリン酸カルシウムステアリル乳酸カルシウムＳ−〇 −ＮＮ−Ｃ成分ＣＢＷＣＹＢＲ成分ＤＩＲＩＯＩＯ：１１？１６８・ＮＡｌ０：他の金属塩カーボンブランク酸化チタンフタロシアニンブルーペリレンレッドテトラキス〔メチレン−３−（３’ ５′　−ジ−ｔ−ブチル−４′　−ヒドロキシフェニル
）プロピオネート〕メタントリス（２，４−ジ−ｔ−ブチルフェニル）フォスファイトリン酸ビス（４−ｔ−ブチルフェニル）ナトリウムＳ−Ａ：モノヒドロキシステアリン酸アルミニウムＳ−Ｚ　ニステアリン酸亜鉛Ｓ−Ｍニステアリン酸マグネシウム実施例１〜１０及び比較例１〜９ＭＦＲか１０ｇ／１０分のホモポリプロピレン１００重
量部に、第１表に示す配合剤を第１表に示す配合量で配
合し、ヘンシェルミキサーにてブレンドした後、内径３
０１１の押出機にて溶融混線（２３０℃）してベレット
とした。

このベレットを射出成形機（２４０℃）にて長さ８０關
、幅１０ｍｍ、肉厚４１１１の試験片に成形した。この
試験片を用いて、曲げ弾性率（ＪＩＳ−に７２０３）を
測定した。

また、このベレットを２３０℃にセットした圧縮成形機
にて圧縮して、スペーサー無しで薄いフィルムを成形し
た。そして、このフィルムの顔料分散を目視にて観察し
て判定した。その結果を第１表に示す。

なお、顔料分散の判定基準は、以下の四段階にて行なっ
た。

Ａ：極めて良好　　　Ｂ：良　好Ｃ：若干不良　　　　Ｄ＝不　良実施例１１〜１６及び比較例１０〜１６ＭＦＲが３０　
ｇ　／　１０分、エチレン含量か３重量％のブロックコ
ポリマーを用いた以外は実施例１と同様の方法にて行な
った。その結果を第１表に示す。

Claims

【特許請求の範囲】結晶性プロピレン重合体１００重量部に下記成分（Ａ）
〜成分（Ｃ）を配合してなることを特徴とするプロピレ
ン樹脂組成物。成分（Ａ）：次に示す一般式（ I ）または一般式（II
）にて表わされる有機リン酸エステル化合物０．０１〜
５重量部一般式（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式（II） ▲数式、化学式、表等があります▼ （ただし、上記一般式（ I ）および（II）中のＲ＾１およびＲ＾２は同一又は異なる水素原子、又
は炭素数１〜８のアルキル基を、Ｘは硫黄原子又は▲数
式、化学式、表等があります▼〔式中のＲ＾３は水素原子又は炭素数１〜４のアルキル基を表わす。〕を
、Ｙは水酸基又は水素原子を、ａは１又は０、ｂは１又
は０、ｃおよびｄは同一又は異なる０〜３の整数をそれ
ぞれ表わす。）成分（Ｂ）：炭素数が６〜４０で、金属がアルカリ金属
又はカルシウムである、脂肪族金属塩およびアルキル乳
酸金属塩から選ばれた化合物０．０１〜５重量部成分（Ｃ）：無機又は有機顔料０．００１〜５重量部