JPH04285719A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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Publication number
JPH04285719A
JPH04285719A JP4978891A JP4978891A JPH04285719A JP H04285719 A JPH04285719 A JP H04285719A JP 4978891 A JP4978891 A JP 4978891A JP 4978891 A JP4978891 A JP 4978891A JP H04285719 A JPH04285719 A JP H04285719A
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JP
Japan
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drive element
drive
electrode
magnetic head
base plate
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Application number
JP4978891A
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English (en)
Inventor
Naoki Miyagi
直樹 宮城
Motoharu Fukuda
福田 元治
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ等
に採用されてダイナミックトラッキングを可能にした磁
気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、VTR(ビデオテープレコーダ
)においては、静止画及び3倍速等の特殊再生時には、
磁気ヘッドが記録媒体に記録された数フィールド分にま
たがって信号トラックをトレースしてしまうことから、
磁気ヘッドの再生出力レベルは大きく変動し、再生画面
にノイズバーが発生する虞がある。このため、従来、V
TRに登載される磁気ヘッド装置としては、可動磁気ヘ
ッドを記録媒体のヘッドトレース方向と略直交する方向
に駆動制御する、所謂、ダイナミックトラッキング型の
ものを採用することがある。このような可動磁気ヘッド
装置は、磁気ヘッドを圧電素子又は電歪素子等の駆動素
子の一端部に配設し、駆動回路からの電圧で駆動素子を
伸縮駆動することにより、磁気ヘッドを略トラック幅方
向に変位させるようになっている。
【0003】図8は駆動素子を模式的に示す断面構造図
であり、図8(a),(b)は圧電素子を示し、図8(
c)は電歪素子を示している。
【0004】圧電素子1は、PZT(チタン酸・ジルコ
ン酸・鉛)等のセラミックス板1a,1bと、弾性を有
したNi等の金属膜電極2a,2b,3a,3b(以下
、夫々上面電極2a,下面電極2b,中間電極3a,3
bともいう)とによって構成している。図8(a)の矢
印1hにて示すように、一対のセラミックス板1a,1
bの分極方向は相互に非対称である。セラミックス板1
aは表面及び裏面に夫々上面電極2a及び中間電極3a
を形成しており、セラミックス板1bは表面及び裏面に
夫々下面電極2bおよび中間電極3bを形成している。 これらのセラミックス板1a,1bを金属膜の中間電極
3a,3b同士を対向させて導電性接着剤4で貼り合わ
せて、バイモルフ構造を構成している。
【0005】一方、図8(b)に示す圧電素子5も圧電
素子1と同一のバイモルフ構造であり、表面及び裏面に
金属膜電極6a,7a(以下、上面電極6a,中間電極
7aともいう)及び金属膜電極6b,7b(以下、下面
電極6b,中間電極7bともいう)が夫々形成された一
対のセラミックス板5a,5bが、中間電極7a,7b
を対向させて導電性接着剤8で貼り合わされたものであ
る。圧電素子5の分極方向は、図8(b)の矢印5hに
て示すように、セラミックス板5a,5b相互間で対称
である。
【0006】電歪素子9もバイモルフ構造を成している
。電歪素子9には分極は生じない。電歪体9a,9bの
表面及び裏面には、夫々、金属膜電極10a,11a(
以下、上面電極10a,中間電極11aともいう)及び
金属膜電極10b,11b(以下、下面電極10b,中
間電極11bともいう)を形成している。中間電極11
a,11bを対向させて導電性接着剤12で電歪体9a
,9bを貼り合わせている。
【0007】図9は駆動素子の駆動回路を示す説明図で
ある。図9(a)は並列駆動方式を示し、図9(b)は
直列駆動方式を示し、図9(c)はバイアス駆動方式を
示している。図9(a)は非対称に分極された圧電素子
1を駆動する代表的な方式である。この並列駆動方式に
おいては、上面電極2a及び下面電極2bを接地し、中
間電極3a,3bに交流の駆動信号を供給する。図9(
b)は対称に分極された圧電素子5を駆動する代表的な
方式である。この直列駆動方式においては、上面電極6
a又は下面電極6bのいずれか一方を接地し、他方に交
流の駆動信号を供給する(図9(b)では下面電極6b
を接地している)。図9(c)は圧電素子1又は電歪素
子9を駆動するためのバイアス駆動方式である。この方
式では、上面電極2a,10aに正極性の直流電圧を印
加し、下面電極2b,10bに負極性の直流電圧を印加
し、中間電極3a,11a,中間電極3b,11bに交
流の駆動信号を供給する。
【0008】これらの駆動素子1,5,9を回転ドラム
14(斜線部)に取付け、その先端部に磁気ヘッド13
を配設し、駆動信号に基づいて圧電素子1,5,9を歪
ませることにより、磁気ヘッド13を図の上下方向に変
位させるようになっている。
【0009】図10は横軸に圧電素子の厚方向に印加す
る駆動信号電圧(正確には駆動電界)をとり縦軸に圧電
素子の歪をとって、圧電素子の特性を示すグラフである
。圧電素子は図10の特性Aに示すように、ヒステリシ
スを有する。また、圧電素子は歪の飽和点Bを有してお
り、この飽和点Bを与える駆動電界El以下で使用する
。また、圧電素子には抗電界Ecが存在し、駆動電界が
負方向で−Ecを越えると、分極方向が逆転し、図10
の波線にて示す特性から図10の一点鎖線に示す特性に
変化する。すなわち、電界−Ecから電界Elの範囲(
許容印加電界)内において単純増加関係が得られ、通常
はこの範囲内で使用する。
【0010】図11は各駆動方式における使用範囲を示
すグラフであり、図11(a)は並列及び直列駆動方式
の場合を示し、図11(b)はバイアス駆動方式の場合
を示している。
【0011】図11(a)に示すように、並列及び直列
駆動方式においては、印加電界Eaの振幅は抗電界Ec
の約75%の交流である。この印加電界Eaに対する歪
幅は図11(a)の太線Cの範囲となる。
【0012】一方、バイアス駆動方式においては、図1
1(b)に示すように、印加電界Ebの範囲は、負方向
では抗電界Ecの約75%で、正方向では飽和点を与え
る電界Elまで可能である。この場合の歪幅は、図11
(b)の太線に示すDである。図11(a),(b)の
歪幅C,Dの比較から明らかなように、バイアス駆動方
式では歪幅を並列及び直列駆動方式に比して大きくとる
ことができる。
【0013】図12は横軸に駆動信号電圧(印加電圧)
をとり縦軸に歪幅をとって、電歪体の特性を示すグラフ
である。図12に示すように、電歪体においては、印加
電圧に対して歪幅は略2次関数の特性で変化する。すな
わち、電歪体の歪方向は印加電圧の極性に拘らず一方向
である。したがって、印加電圧を正又は負のいずれかに
統一する必要がある。また、1対の電歪体を貼り合わせ
て電歪素子を構成した場合には、図12の特性Fに示す
ように、略1次関数の特性となる。図12の特性Fに示
す正の斜線部分を利用する例では、印加電圧Edに対し
て歪幅はGである。
【0014】また、図8(c)に示したバイモルフ構造
においては、いずれか一方の電歪体には駆動信号電圧を
印加せず0ボルトにしなければならない。すなわち、図
9(a),(b)に夫々示した並列駆動方式及び直列駆
動方式を採用することができない。この理由から、電歪
素子においては、バイアス駆動方式が採用される。なお
、電歪体は、圧電体に比べて、歪量は小さいが、ヒステ
リシス及びドリフト等も極めて小さいことが特徴である
(理論的には0)。
【0015】このように、圧電素子を採用する場合には
、大きな歪量を得るためにバイアス駆動方式が有効であ
り、また、履歴特性に優れた電歪素子を採用する場合に
も、バイアス駆動方式を用いる必要がある。そこで、バ
イアス駆動に対応した駆動素子支持構造の開発が重要と
なる。
【0016】しかし、バイアス駆動方式においては、駆
動素子の3つの電極に相互に独立した電圧を印加するよ
うになっているので、駆動素子をアースから絶縁する(
フローティングする)必要がある。
【0017】図13はこの点を考慮して、圧電体及び電
歪体等の一対の駆動体から独立した3電極を取出したバ
イアス駆動方式の従来の磁気ヘッド装置の駆動素子部分
を示す分解斜視図である。また、図14は図13のA方
向から見た側面図である。
【0018】同一形状の一対の駆動体を用意し、図13
(a)に示すように、一対の駆動体のうち上方に配置す
る駆動体(以下、上面駆動体という)21の端部に切欠
き22を設ける。この駆動体21と図13(b)に示す
下方の駆動体(以下、下面駆動体という)23とを貼り
合わせてバイモルフ構造を構成する(図13(c))。 なお、図13(c)では、斜線にて各駆動体の表面及び
裏面に形成した金属膜電極を示している。図13(c)
に示すように、切欠き22によって、下方の駆動体23
の中間電極24の端部が上方に露出する。こうして、図
13(c)及び図14に示すように、駆動体21の上面
電極25及び駆動体23の中間電極24への半田付けに
よって、夫々リード線27,28を上方に引き出し、駆
動体23の下面電極26への半田付けによってリード線
29を下方に引き出す。これにより、上面電極25、中
間電極24及び下面電極26に対して、独立して電圧を
印加することができ、バイアス駆動方式を可能にしてい
る。
【0019】図15は他のバイアス駆動方式の従来の磁
気ヘッド装置の駆動素子部分を示す分解斜視図であり、
斜線によって金属膜電極を示している。また、図16(
a)は図15(c)のA−A線で切断して示す説明図で
あり、図16(b)は図15(c)のB−B線で切断し
て示す説明図である。
【0020】図15の例ではリード線の引き出し方向を
上方に統一している。図15(a),(b)に示すよう
に、上面駆動体31よりも所定長さだけ長い下面駆動体
32を用意して、下面駆動体32の上面端部に下面駆動
体32の下面電極33及び中間電極34用の電極部35
を設ける。この電極部35の一方には、下面駆動体32
の中間電極34を延設して設け、他方には、中間電極3
4から絶縁部36を介して下面電極33用の電極部37
を設ける。
【0021】図15(c)及び図16(b)に示すよう
に、下面電極33を下面駆動体32の側面を介して延設
して電極部37に接続する。上面駆動体31の上面電極
38への半田付けによってリード線39を上方に引き出
し、中間電極34の電極部35における半田付けによっ
てリード線40を上方に引き出し、更に下面電極33の
電極37に半田付けしてリード線41を上方に引き出す
。こうして構成した駆動素子42においては、上面電極
38、中間電極34及び下面電極33に対して独立して
電圧を印加することが可能となる。
【0022】この場合には、上述したように、3本のリ
ード線39,40,41の全てを上方に引き出している
ので、リード線の半田付け等の作業効率を向上させるこ
とができるという利点がある。
【0023】図17は図15の駆動素子42を採用した
従来の磁気ヘッド装置を示す説明図である。駆動素子4
2の電極部35の反対側の先端部には図示しない磁気ヘ
ッドを登載するようになっている。前述したように、バ
イアス駆動方式を採用した場合には、駆動素子をアース
から絶縁する必要がある。この理由から、アルミニウム
製のベース板44に駆動素子42を取付ける場合には、
ネジ止めでなく接着剤45を使用している。すなわち、
接着剤45によって、駆動素子42の下面電極33の電
極部35側の端部とベース板44とを接着している。
【0024】しかしながら、駆動素子42は片持ばりを
構成しているので、接着剤45の接着力では駆動素子4
2の振動に対して不十分である。また、接着剤45の厚
さを均一にすることは比較的困難であり、駆動素子42
の変位方向に対する組立精度が低い。更に、接着剤45
の接着では、駆動素子42の共振周波数は比較的低く、
ベース板44の振動によって、磁気ヘッドも振動してし
まうという問題があった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の磁気ヘッド装置においては、駆動素子に対してバ
イアス駆動方式を採用した場合には、駆動素子をフロー
ティング状態にするためにベース板の取付に接着剤を使
用しなければならず、接着強度が不十分であり、組立精
度が低く、更に、ベース板の振動によって共振してしま
うという問題点があった。
【0026】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、接着強度を強くし、組立精度を向上させ、
更に、駆動素子の共振周波数を高くしてベース板の振動
による共振の発生を防止することができる磁気ヘッド装
置を提供することを目的とする。
【0027】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
装置は、磁気ヘッドと、一対の伸縮自在な駆動体によっ
て構成して先端に前記磁気ヘッドを配置し前記各駆動体
の表面及び裏面の電極にフローティング状態で信号を供
給することにより前記信号に基づいて振動させて前記磁
気ヘッドをヘッドトレース方向に対して略垂直に変位さ
せる駆動素子と、この駆動素子が取付けられるベース板
と、前記駆動素子の各駆動体をフローティング状態にす
るための絶縁性の支持板と、前記駆動素子及び前記支持
板を介して前記ベース板に締結されることにより前記駆
動素子を前記ベース板に取付ける締結部材とを具備した
ものである。
【0028】
【作用】本発明において、駆動素子は締結部材によって
絶縁性の支持板を介してベース板に取り付けられる。こ
れにより、駆動素子はフローティング状態となり、表面
及び裏面の電極に供給される信号に基づいてバイアス駆
動される。駆動素子は締結部材によってベース板に取り
付けられており、従来と異なり、取付精度は高い。また
、取付強度も高く、駆動素子の共振周波数も高くなる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る磁気ヘッド装置の一実
施例を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である
。本実施例においては、バイアス駆動のための独立した
3つの電極を得るために、スルーホールを採用している
【0030】先ず、本実施例で採用する駆動素子につい
て説明する。図3は独立した3つの電極からリード線を
取出すバイアス駆動方式の駆動素子を示す斜視図であり
、図4(a),(b)は夫々図のA−A線及びB−B線
で切断して示す説明図である。図3(c)の斜線は金属
膜電極を示している。
【0031】図3(a),(b)に示すように、上面駆
動体31よりも所定長さだけ長い下面駆動体51を用意
して、下面駆動体51の上面端部に下面駆動体51の下
面電極52及び中間電極53用の電極部54を設ける。 この電極部54の一方には、下面駆動体51の中間電極
53を延設して設け、他方には、中間電極53から絶縁
部55を介して下面電極52の電極部56を設ける。上
面駆動体31と下面駆動体51とは電極部54を露出さ
せて貼り合わせて、駆動素子60を得る。(図3(c)
)。
【0032】図4(b)に示すように、下面駆動体51
の電極部54には、スルーホール57を形成して、下面
電極52と電極部56とをスルーホールに57によって
接続する。
【0033】図3(c)及び図4(a)に示すように、
上面駆動体31の上面電極38への半田付けによってリ
ード線39を上方に引き出す。中間電極53の電極部5
4において、半田付けを行ってリード線58を上方に引
き出す。更に、図3(c)及び図4(c)に示すように
、電極部56に半田付けしてリード線59を上方に引き
出す。下面電極52はスルーホール57を介して電極部
56に接続しており、下面電極52に対して、上方に引
き出したリード線59から電力の供給が可能である。 このように、上面電極38、中間電極53及び下面電極
52のいずれも上方にリード線39,58,59を引き
出すことができ、夫々独立した電力の供給が可能である
【0034】このように構成した駆動素子60と略同一
構成の駆動素子65をベース板に取り付ける。図1及び
図2において、アルミニウム製ベース板61は駆動素子
65が振動可能なように、駆動素子65の形状に合わせ
た溝部62を有している。この溝部62の後端に取付部
63を形成し、取付部63にはネジ止め用のネジ穴64
を形成している。駆動素子65は後端部に上方に露出し
た電極部54を形成しており、電極部54にはスルーホ
ールによって下面電極に接続された電極部56が設けて
ある。また、電極部54には中間電極用の電極部53も
設けている。駆動素子65の後端の両側にはネジ止め用
の掛止孔66が形成されている。駆動素子65の前端に
は磁気ヘッド67が登載される。磁気ヘッド67は摺動
面に垂直な面が駆動素子65に固定されており、駆動素
子65が振動することにより、ヘッドレース方向に対し
て略垂直に変位するようになっている。
【0035】駆動素子65の電極部54では駆動素子6
5の下面電極に接続した電極部56及び中間電極に独立
して電力を供給するための2本のリード線(図示せず)
を半田付けしており、これらのリード線を上面電極38
に接続した図示しないリード線と共に端子板68に接続
する。端子板68は磁気ヘッド67に映像信号を供給す
るためのパターン及び駆動素子65を駆動する駆動信号
を供給するためのパターンが形成されており、図示しな
いリード線によって後述するスリップリングに接続して
いる。端子板68の後端の両側にはネジ止め用の丸孔6
9を形成している。また、端子板68の後端の中央には
駆動素子65の電極部54を露出させるための切欠き7
0を形成している。
【0036】本実施例においては、端子板68と駆動素
子65の上面電極38との間に、絶縁性の非磁性セラミ
ックス支持板71を介装し、駆動素子65の下面電極と
ベース板61の取付部63との間に、絶縁性の非磁性セ
ラミックス支持板72を介装して、端子板68及び駆動
素子65をベース板61に取り付けている。支持板71
の後端の中央には駆動素子65の電極部54を露出させ
るための切欠き75を形成している。支持板71,72
は夫々ベース板61のネジ穴64に対向した位置にネジ
止め用の丸孔73,74を形成しており、これらの丸孔
73,74及び駆動素子65の掛止孔66には絶縁管7
6を嵌合している。
【0037】すなわち、絶縁管76を支持板71の丸孔
73、駆動素子65の掛止孔66及び支持板72の丸孔
74に嵌合した状態で、ネジ77を端子板68の丸孔6
9及び絶縁管76を介してベース板61のネジ穴64に
螺入して、端子板68及び駆動素子65をベース板61
の取付部63に締結している。こうして、図1の磁気ヘ
ッド装置80が得られる。
【0038】図5は端子板68及び駆動素子65の取付
状態を説明するための説明図である。
【0039】図5に示すように、駆動素子65は支持板
71,72によって挾装されている。これらの支持板7
1,72の丸孔73,74及び駆動素子65の掛止孔6
6には、絶縁管76を嵌合している。端子板68及び絶
縁管76にネジ77を挿入して、ベース板61のネジ穴
64に螺入する。ネジ77の締結力によって、端子板6
8及び駆動素子65は支持板71,72を介してベース
板61に固定される。
【0040】このように構成した磁気ヘッド装置をドラ
ムに取り付ける。図6はこの状態を示す平面図であり、
図7はその側面図である。上ドラム81は軸82を中心
として回動自在である。上ドラム81に対向した位置に
軸82を中心とした下ドラム83を固定している。上ド
ラム81の下面の下ドラム83との間に本実施例の磁気
ヘッド装置80をネジ84によって固定している。この
場合には、駆動素子65の先端に設けた磁気ヘッド67
が上ドラム81の縁辺から若干露出するように配置する
。軸82はアースブラシ85を介して接地しており、上
ドラム81及び上ドラム81にネジ84で固定されたベ
ース板61は接地されることになる。
【0041】磁気ヘッド装置80の端子板に接続された
リード線86は上ドラム81に設けた開孔部87を介し
て上ドラム81の上面側のスリップリング88に接続す
る。スリップリング88はブラシ89を介して端子板9
0に接続している。
【0042】次に、このように構成された磁気ヘッド装
置の作用について説明する。
【0043】端子板90からの駆動信号はブラシ89、
スリップリング88及びリード線86を介して磁気ヘッ
ド装置80の端子板68に導かれる。更に、駆動信号は
3本のリード線を介して端子板68から駆動素子65に
与えられる。駆動素子65の上面電極、中間電極及び下
面電極には独立して電圧が印加され、駆動素子65はバ
イアス駆動方式で駆動される。これにより、圧電素子6
5は振動して先端に設けた磁気ヘッド67はトラック幅
方向、すなわち、ヘッドトレース方向に略垂直な方向に
変位する。こうして、ダイナミックトラックキングが行
われる。
【0044】本実施例においては、ベース板61と駆動
素子65の下面電極とは支持板72によって絶縁され、
駆動素子65の上面電極38と端子板68とは支持板7
1によって絶縁されている。更に、ベース板61に螺入
するネジ77と駆動素子65の各金属膜電極とは絶縁管
76によって絶縁しており、駆動素子65はフローティ
ング状態となる。これにより、駆動素子65の各金属膜
電極に独立して電力を供給して、バイアス駆動方式の駆
動が可能である。
【0045】このように、駆動素子65を支持板71,
72によって挾装し、ビス77によってベース板61に
固定しているので、従来のように、接着剤の厚誤差に基
づく駆動素子の振動方向の取付誤差が生じることはない
。また、ビス止めの締結力は極めて強く、片持ばり構造
であっても駆動素子65の振動に対して十分な強度を有
する。また、ネジ77によって強固な支持が可能であり
、駆動素子65の共振周波数を高く設定することができ
、ベース板61の振動によって駆動素子65が共振して
しまうことを防止することができる。
【0046】また、本実施例においては、駆動素子65
の下面電極51をスルーホール57によって上方に露出
した電極部56と接続している(図4参照)。この電極
部56にリード線を半田付けすることにより、上面電極
38及び中間電極53と同様に、下面電極52も上方に
リード線を引き出して端子板68に接続可能である。こ
のため、同一方向(上方向)からの半田付け作業が可能
となって、作業効率を向上させることができる。更に、
従来駆動素子の下面側は下面電極用のリード線が配線さ
れていてデッドスペースになっていたが、本実施例によ
ってこの部分を有効に活用することができるという利点
もある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
着強度を強くし、組立精度を向上させ、更に、駆動素子
の共振周波数を高くしてベース板の振動による共振の発
生を防止することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置の一実施例を示す
斜視図。
【図2】図1の磁気ヘッド装置の分解斜視図。
【図3】実施例の駆動素子を示す斜視図。
【図4】図3の断面を示す説明図。
【図5】実施例の駆動素子のベース板への取付状態を説
明するための説明図。
【図6】実施例の磁気ヘッド装置の上ドラムへの取付状
態を説明するための平面図。
【図7】図6の側面図。
【図8】駆動素子を模式的に示す断面構造図。
【図9】駆動素子の駆動回路を示す説明図。
【図10】圧電素子の特性を示すグラフ。
【図11】各駆動方式における使用範囲を示すグラフ。
【図12】電歪体の特性を示すグラフ。
【図13】バイアス駆動方式の従来の磁気ヘッド装置の
駆動素子部分を示す分解斜視図。
【図14】図13のA方向から見た側面図
【図15】バ
イアス駆動方式の他の従来の磁気ヘッド装置の駆動素子
部分を示す分解斜視図。
【図16】図15(c)の断面を示す説明図。
【図17】図15の駆動素子42を採用した従来の磁気
ヘッド装置を示す説明図。
【符号の説明】
61…ベース板 65…駆動素子 71,72…支持板 77…ネジ 80…磁気ヘッド装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁気ヘッドと、一対の伸縮自在な駆動
    体によって構成して先端に前記磁気ヘッドを配置し前記
    各駆動体の表面及び裏面の電極にフローティング状態で
    信号を供給することにより前記信号に基づいて振動させ
    て前記磁気ヘッドをヘッドトレース方向に対して略垂直
    に変位させる駆動素子と、この駆動素子が取付けられる
    ベース板と、前記駆動素子の各駆動体をフローティング
    状態にするための絶縁性の支持板と、前記駆動素子及び
    前記支持板を介して前記ベース板に締結されることによ
    り前記駆動素子を前記ベース板に取付ける締結部材とを
    具備したことを特徴とする磁気ヘッド装置。
JP4978891A 1991-03-14 1991-03-14 磁気ヘッド装置 Pending JPH04285719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7919905B2 (en) 2006-03-10 2011-04-05 Sony Corporation Magnetic head actuator having conductive fastening member electrically connecting upper and lower piezoelectric elements

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