JP3340206B2 - 圧電アクチュエータおよびヘッドアクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータおよびヘッドアクチュエータ

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JP3340206B2
JP3340206B2 JP24420093A JP24420093A JP3340206B2 JP 3340206 B2 JP3340206 B2 JP 3340206B2 JP 24420093 A JP24420093 A JP 24420093A JP 24420093 A JP24420093 A JP 24420093A JP 3340206 B2 JP3340206 B2 JP 3340206B2
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克 武田
正則 住原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電体と弾性シム材で
構成されるバイモルフ型の圧電アクチュエータに関する
ものであり、たとえばVTR(ビデオテープレコーダ)
等のオート・トラッキングのためのヘッドアクチュエー
タ等に用いる圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR等の記録再生装置の高機能
化、高画質化の流れに対して、磁気テープ上に画像信号
を忠実に記録・再生するための高性能なヘッドアクチュ
エータが求められている。
【0003】以下に、従来の磁気ヘッド装置について説
明する。図14(a)は、特開昭55−139630号
公報に示された従来の磁気ヘッド装置の概略を示す一部
切り欠き斜視図である。同図(a)に示すように、回転
ヘッド方式のヘリカルスキャン型VTRは、一般にヘッ
ドドラム501に一定の傾斜角をもって巻き付けられた
磁気テープ502上に、テープの走行速度や回転ヘッド
の回転速度に応じて傾斜した記録トラックT(実線)
が、同図(b)のように形成される。しかし、磁気テー
プ上の磁気信号を、スチル、スローモーション、倍速や
リバースモードなどの記録時の速度と異なる速度で再生
する場合、磁気ヘッドの走査軌跡が記録トラックと異な
った傾斜で走査されるため、磁気ヘッドは記録トラック
から外れて、同図(b)の点線上を走査することにな
る。このため、ガードバンドノイズやクロストークが生
じ問題となる。
【0004】そこで上述の回転ヘッド方式VTRにおい
ては、各種可変速モードに対して、磁気ヘッドが正確に
記録トラックを走査するように、トラッキング用のヘッ
ドアクチュエータ500を備えている。このヘッドアク
チュエータとしては、たとえば図15に示すようなバイ
モルフ板を用いたヘッドアクチュエータがある。
【0005】以下に図15を参照しながら、ヘッドアク
チュエータの構造と動作原理について説明する。図中の
601はバイモルフ板、602はヘッド基台、603a
と603bは分極軸方向の上下表面に電極を形成し、バ
イモルフ板601を構成する圧電セラミック、604は
中間電極を兼ねた中央補強金属板である。
【0006】同図において、ヘッドアクチュエータを構
成するバイモルフ板601は、ヘッド基台602などの
固定部に固定支持された片持ち梁構造であって、その先
端部に磁気ヘッド605が取り付けられている。このバ
イモルフ板601の構造は、圧電セラミック603a、
603bが、固定部側部分601Bでは中央補強金属板
604を介して貼合わされ、先端部側部分601Aで
は、中央補強金属板604を介することなく接着剤で貼
合わされている。
【0007】上記のように構成されたバイモルフ板60
1は、中央補強金属板604が介在した部分601Bの
圧電セラミックの外表面に設けた電極606、607に
よって、バイモルフ板601を図15に示したCの方向
に撓み変位を生じさせ、圧電セラミックの601A部分
に設けた電極608、609で、バイモルフ板601の
601A部分を同一方向に変位するように駆動するもの
である。
【0008】上記構造により、電極606、607でバ
イモルフ板601に撓み変形を生じさせ、磁気ヘッド6
05と磁気テープ610との相対位置を変え、さらに電
極608、609でバイモルフ板601を磁気テープ6
10方向に伸ばすことにより、磁気テープ610と磁気
ヘッド605との間隔(突出量)を常に一定に保ち、接
触圧の安定化をはかることにより、磁気ヘッド605の
トラッキングによる記録・再生信号の低下を防止するも
のである。
【0009】しかし、磁気へッド605と磁気テープ6
10との傾斜によって生じるスペーシング角による記録
・再生信号の劣化の問題は解消されていない。上記問題
を解決するために、特開昭57−60528号公報に示
されているヘッドアクチュエータがある。以下に図16
を用いて詳細に説明する。
【0010】図16において、701は第1のバイモル
フ板、702は第2のバイモルフ板、703は第1のバ
イモルフ板701を第2のバイモルフ板702で固定端
部において挟持した第1の電気−機械変換素子、704
は第3のバイモルフ板、705は第4のバイモルフ板、
706は第3のバイモルフ板704を第4のバイモルフ
板705で固定端部において挟持した第2の電気−機械
変換素子、707は第1と第2の電気−機械変換素子の
各自由端を連結する、断面形状がコ字状のヘッド支持部
材、708はヘッド支持部材707上に貼付けられた磁
気ヘッドである。
【0011】同図のヘッドアクチュエータにおいて、第
1〜第4のバイモルフ板を構成する各a側の圧電セラミ
ックを伸ばし、各b側の圧電セラミックを縮めるように
各圧電セラミックに電界を印加する。また、逆の方向に
変形させるときは上述と逆の電界を印加する。これによ
り電界の方向に対応して、第1と第2の電気−機械変換
素子を図16のCで示す方向に変位させることができ
る。
【0012】一般に、中央補強金属板(以後、弾性シム
材と記す。)などを圧電体で狭持した1次元モデルのバ
イモルフ板における直流解の変位量ξ(数1)と共振周
波数f(数2)は、以下の関係で示される。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】ここで、d31は圧電定数、lは圧電体長、
tは圧電体厚、t1 は弾性シム材厚、ρは圧電体の密
度、ρ1 は弾性シム材の密度、s11は圧電体の弾性率、
1 は弾性シム材の弾性率、k31は結合係数である。
【0016】上記(数1)、(数2)の関係から、共振
周波数と変位量は、一方を大きくすれば他方は小さくな
るという相反する関係にある。しかし、上記構成によっ
て、第2と第4のバイモルフ板702、705により、
第1と第2のバイモルフ板701、704で得られる変
位を拡大させるとともに、電気−機械変換素子の共振周
波数を下げずにより大きな変位が得られる構成とするも
のである。
【0017】また、第1と第2の電気−機械変換素子を
互いに連結するヘッド支持部材707により、磁気ヘッ
ド708が磁気テープ709に対して平行に移動するこ
とができるため、磁気ヘッド708と磁気テープ709
とのスペーシング角をほとんどゼロとすることが可能
で、記録・再生信号の劣化を大幅に改善できると言うも
のである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成のヘッドアクチュエータでは、変位量と共振周波
数を同時に向上させることができないと言う必然的な問
題がある。
【0019】また、バイモルフ素子を構成する圧電体を
直接基台や固定台に固定するため、バイモルフ素子を駆
動したときに圧電体の固定端部に応力が集中し、クラッ
クなどによる特性劣化の問題がある。
【0020】さらに、圧電セラミックは、バイモルフ素
子の自重や磁気ヘッド質量などによる固定端部での塑性
的な変形により、歪を伴わずにバイモルフ素子が変形す
るため、磁気ヘッドの磁気テープに対する位置が経時的
に変化し、歪ゲージなどによる磁気ヘッドの位置検出が
不可能となり、位置制御が非常に困難であった。
【0021】そしてまた、固定台で圧電セラミックを均
一に固定することは難しく、固定状態や固定条件により
共振周波数や変位量が大きくばらつくため、安定な特性
を実現できないという大きな問題がある。
【0022】本発明は上記問題点を解決した圧電アクチ
ュエータおよびヘッドアクチュエータを提供することを
目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の圧電アクチュエータは、第1の圧電体と第
2の圧電体を弾性シム材を介して貼合わせたバイモルフ
素子で、少なくともバイモルフ素子の固定端側において
は第1と第2の圧電体よりも弾性シム材が突出する形に
貼合わせて形成し、圧電体より突出した部分の弾性シム
材部を固定台で固定した構成とする。
【0024】また、本発明のヘッドアクチュエータは、
上記のように構成した圧電アクチュエータの自由端部に
ヘッドを装着した構成とする。
【0025】
【作用】本発明の構成によって、圧電体を固定台で直接
固定せず弾性的に支持固定し、弾性シム材を完全固定す
るという新たな構造を取ることによって、バイモルフ素
子の変形により発生する圧電体と固定台の固定端部との
応力集中を解消できることとなる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の実施例1について、図面を参
照しながら説明する。
【0027】図1は、本発明の実施例1のヘッドアクチ
ュエータの断面図である。同図において、101は分極
軸方向の上下表面に電極(図示せず)を形成した第1の
圧電体、102は同じく分極軸方向の上下表面に電極
(図示せず)を形成した第2の圧電体で、103は弾性
シム材、104は第1の圧電体101と第2の圧電体1
02を弾性シム材103の両面に貼合わせて構成したバ
イモルフ素子、105はバイモルフ素子104を固定す
る固定台、106は磁気ヘッド支持部材、107は磁気
ヘッド、108は弾性部材、109は信号処理回路、1
10は駆動回路、111は磁気ヘッドの位置検出器であ
る。
【0028】同図において、第1と第2の圧電体10
1、102を、少なくともバイモルフ素子104の長さ
方向には高い弾性率を有する、たとえばリン青銅、イン
バーやチタン等の金属材料や炭素繊維系材料からなる弾
性シム材103の両面で、かつ第1、第2の圧電体10
1,102より突出した固定部103aを除いた部分に
接着等により貼付けてバイモルフ素子(つまりバイモル
フ型の圧電アクチュエータ)104を形成する。
【0029】このバイモルフ素子104の弾性シム材1
03の固定部103aを固定台105で狭持し、ネジ
(図示せず)などによって完全固定する。さらに、固定
台105の完全固定したバイモルフ素子104の固定端
から固定台105の内側部分に位置する圧電体101,
102の端部と弾性シム材103の端部を例えば、エポ
キシ系の接着剤等の弾性部材108で弾性支持固定す
る。そして、バイモルフ素子104の自由端に磁気ヘッ
ド支持部材106をどちらか一方の圧電体面に図のよう
に接着固定し、その先端に磁気ヘッド107を設けてヘ
ッドアクチュエータを構成し、たとえば図1に示したよ
うなバイモルフ素子104の変位に対応した歪を歪ゲー
ジ等の位置検出器111で磁気ヘッド107の位置を検
出し、その検出信号をバイモルフ素子104の駆動回路
110にフィードバックしてトラッキング制御を行い、
磁気ヘッド107により磁気テープ上に記録した信号や
記録する信号を信号処理回路109によって記録再生処
理するものである。
【0030】なお、弾性部材108を実施例1ではエポ
キシ系の接着剤等としたが、圧電体よりも弾性率の小さ
い材料、たとえば硬質ゴム材やプラスチック材等であれ
ば何でもよい。
【0031】また、磁気ヘッド107の取り付け位置も
本実施例の位置に限定されたものではなく、たとえば磁
気ヘッド支持部材106の下面に取り付けてもよいが、
好ましくは弾性シム材103の延長線上に設ける方が最
適である。
【0032】さらに、位置検出器111も歪ゲージとし
たが、光学的に直接磁気ヘッドの変位を検出するもので
もよく、変位を検出できるものであれば特に限定される
ものではない。
【0033】次に、図2(a)、(b)、(c)の動作
説明図を用いてその動作原理を説明する。同図(b)に
おいて、第1の圧電体101と第2の圧電体102の分
極軸は図に示すように弾性シム材103の方に向いてい
る。ここで分極軸方向に電界を印加すると分極軸方向に
伸びるため第1の圧電体101は長さ方向に縮み、同図
(a)に示すように上に変位する。逆の場合は、同図
(c)に示すように、その反対方向に変位を生じる。
【0034】これにより、第1の圧電体101と第2の
圧電体102に形成した外側の電極(図示せず)間に電
界を印加すれば、印加電界の極性に応じてバイモルフ素
子104は、図中のC方向に上下に変位することにな
る。しかし、通常、圧電体には抗電場(圧電性が無くな
る電界強度)が存在するため上述のような駆動方法は用
いず、図3に点線内に示すようなバイモルフ素子104
の駆動回路110を用いて、分極方向の電界のみを印加
する片側駆動だけか、または、抗電場以内までの電界が
かかるようにダイオード112を設けて抗電場までは第
1と第2の圧電体101,102の両方を駆動し、それ
以上の電界では片側圧電体だけを駆動するものである。
【0035】以上のように本発明の実施例1によれば、
バイモルフ素子104の第1と第2の圧電体101,1
02の一端部分を固定台105で完全固定せずに接着剤
等の弾性部材108を介して弾性支持固定し、かつ弾性
シム材103の固定部103aを固定台105で完全固
定することにより、バイモルフ素子104の変形によ
る、圧電体101,102と固定台105の固定端部で
の応力集中を緩和できるため、バイモルフ素子104に
貼合わせた圧電体101,102の歪限界まで撓み変形
を許容できるので大きな変位量が得られる。しかも、応
力集中による圧電体101,102のクラックなどが生
じないので、信頼性や特性のばらつきの少ない高性能な
ヘッドアクチュエータを実現できる。
【0036】また、弾性シム材103の固定部103a
でバイモルフ素子104を完全固定するため、従来の構
成において発生していた圧電体101,102の固定端
にかかる自重やヘッド質量による応力によって固定端の
圧電体101,102の塑性的変形によるバイモルフ素
子104の歪を伴わないダレをなくすことにより、磁気
ヘッドの磁気テープに対する位置を高精度に保つことが
できる。
【0037】さらに、トラッキング動作時のようにバイ
モルフ素子104の共振周波数よりも動作周波数が低い
場合には、直流的動作と見なすことができるため、変位
量に対しては、バイモルフ素子104の完全固定端から
自由端までが有効素子長l1となり、(数1)により変
位量を拡大することができる。また、共振周波数に対し
ては、弾性支持固定端から自由端が有効素子長l2 とで
きるため共振周波数を高くできるものである。これによ
り、変位量と共振周波数の相反する特性をともに向上し
たヘッドアクチュエータを得ることができるものであ
る。
【0038】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて、図面を参照しながら説明する。図4(a)は、本
発明の実施例2のヘッドアクチュエータの断面図であ
る。同図(a)において、201は第1の圧電体、20
2は第2の圧電体で、203は同図(b)に示すように
スリット208を設けた弾性シム材、204は第1の圧
電体201と第2の圧電体202を弾性シム材203の
両面に貼合わせて構成したバイモルフ素子、205はバ
イモルフ素子204を固定する固定台、206は磁気ヘ
ッド支持部材、207は磁気ヘッド、209は信号処理
回路、210は駆動回路、211は磁気ヘッドの位置検
出器である。
【0039】同図(a)において、第1と第2の圧電体
201、202を、少なくともバイモルフ素子の長手方
向には高い弾性率を有し、同図(b)に示すようにA方
向にスリット208を形成した、たとえばリン青銅、イ
ンバーやチタン等の金属材料からなる弾性シム材203
の両面に、接着等により貼付けてバイモルフ素子204
を形成する。このバイモルフ素子204の一端部を固定
台205に固定する。そして、バイモルフ素子204の
自由端に磁気ヘッド支持部材206をどちらか一方の圧
電体に接着固定し、その先端に磁気ヘッド207を設け
た構成とするものである。また動作原理は、本発明の実
施例1と同様である。
【0040】以上のように本発明の実施例2によれば、
弾性シム材203にスリット208をA方向に均一に形
成することにより、弾性シム材203の質量ρ1 を弾性
率s 1 をほとんど低下させることもなく低減することに
より、(数1)で示したように共振周波数を高くするこ
とができる。
【0041】また、スリット208を形成することによ
り、A方向のスリットに対して直角方向の弾性シム材2
03の機械的強度がスリット方向の機械的強度よりも小
さくなるため、バイモルフ素子104の長さ方向の変形
を阻害する幅方向に生じる変形を小さくできるためバイ
モルフ素子104の変位量を拡大できる。
【0042】以上に示したように、上記構造により互い
に相反する特性であるバイモルフ素子104の共振周波
数と変位量をともに大きくした高性能のヘッドアクチュ
エータを実現できるものである。
【0043】また、弾性シム材203にスリット208
を形成することにより、接着面に残留する気泡などをな
くすことができるため接着力を向上させるとともに、バ
イモルフ素子104の駆動力が気泡で損失されないた
め、信頼性や特性を向上させることができる。
【0044】なお、ここでは互いにバイモルフ素子10
4の長さ方向に平行な図4(b)のA方向にスリット1
08を形成したが、放射状にスリットを形成した場合に
おいても同様の効果が得られる。
【0045】また、実施例2では、変位量と共振周波数
を同時に大きくする構造について述べたが、変形量だけ
を大きくすることを目的とすれば、バイモルフ素子10
4の長さ方向に対して直角方向にスリットを設ける構造
でもよいことは言うまでもない。
【0046】(実施例3)以下、本発明の実施例3につ
いて、図面を参照しながら説明する。図5(a)と
(b)は、それぞれ本発明の実施例3のヘッドアクチュ
エータの断面図と正面図である。同図(a)において、
301は第1の圧電体、302は第2の圧電体で、30
3は弾性シム材、304は第1の圧電体301と第2の
圧電体302を弾性シム材303の両面に貼合わせて構
成したバイモルフ素子、305はバイモルフ素子304
を固定する固定側端面に凸状の曲率をもつ固定台、30
6は磁気ヘッド支持部材で307は磁気ヘッド、308
は信号処理回路、309は駆動回路、310は磁気ヘッ
ドの位置検出器である。
【0047】同図(a)において、第1と第2の圧電体
301、302を、たとえばリン青銅、インバーやチタ
ン等の金属材料、炭素繊維系材料からなる弾性シム材3
03の両面に、接着等により貼付けてバイモルフ素子3
04を形成する。このバイモルフ素子304の一端を同
図Bに示すように円弧状に支持固定する構造の固定台3
05に固定する。そして、バイモルフ素子304の自由
端に磁気ヘッド支持部材306をどちらか一方の圧電体
に接着固定し、その先端に磁気ヘッド307を設けた構
成であり、動作原理は、本発明の実施例1や2と同様で
ある。
【0048】以上のように本発明の実施例3によれば、
図6(a)〜(c)に示すようにバイモルフ素子304
は印加電圧により、たとえば同図(a)、(b)に示す
ように、バイモルフ素子304の長さ方向にはA方向
に、幅方向にはB方向に撓み変形すれば、バイモルフ素
子304全体としては同図(c)のように円弧(馬鞍)
状に変形する。
【0049】したがって、この等高変位分布線311に
沿った形状、たとえば円弧形状の固定台305で支持固
定することにより、変位量に対しては、直線支持固定の
場合と同じようにバイモルフ素子304の最大長が有効
長l1となるため変位量は同じであり、共振周波数に対
しては、円弧状固定端とバイモルフ素子304の自由端
との距離が有効長l2 となり、高い共振周波数のバイモ
ルフ素子304を得ることができる。
【0050】また、円弧状の支持固定により、幅方向の
不均一な固定によって生じるバイモルフ素子304の幅
方向のねじれを変形形状を規定することにより矯正する
ことができ、磁気ヘッド307の位置変動をなくすこと
ができる。
【0051】以上述べたように、バイモルフ素子304
を円弧状の固定台305で支持固定することにより、互
いに相反する関係にある変位量を低下させることなく高
い共振周波数を実現した高性能のヘッドアクチュエータ
が得られる。
【0052】なお、ここでは円弧状に支持固定したが、
半楕円状に支持固定してもよいが、好ましくは、バイモ
ルフ素子304の変位分布形状に対応した形状が望まし
い。 (実施例4〜7)以下に上記本発明を組み合わせた実施
例4から7について説明する。
【0053】実施例4のヘッドアクチュエータは、図1
の実施例1のヘッドアクチュエータの弾性シム材にスリ
ットを設けた構成とするものであり他の構成は実施例1
と同じである。
【0054】本発明の実施例4の構成により、実施例1
および実施例2で述べた効果が相乗され、高信頼性とと
もに、より変位量と共振周波数の特性を向上した高性能
のヘッドアクチュエータを得ることができるものであ
る。
【0055】また、実施例5のヘッドアクチュエータ
は、図1に示した実施例1のヘッドアクチュエータの固
定台105の固定側端面に凸状の曲率を持たせた構成と
するものであり他の構成は実施例1と同じである。
【0056】そして、実施例6のヘッドアクチュエータ
は、図5と同じであるが実施例2のヘッドアクチュエー
タの固定台205の固定側端面に凸状の曲率を持たせた
構成とするものであり他の構成は実施例2と同じであ
る。
【0057】上記本発明の実施例5と6の構成により、
実施例1あるいは実施例2と実施例3で述べた効果が相
乗されることにより、バイモルフ素子の高い安定性と信
頼性を図るとともに、変位量と共振周波数との相反する
特性をさらに改善したヘッドアクチュエータを実現する
ことができるものである。
【0058】そしてまた、実施例7のヘッドアクチュエ
ータは、実施例1のヘッドアクチュエータの弾性シム材
にスリットを設け、固定台に曲率を設けた構成とするも
のであり他の構成は実施例1と同じである。
【0059】上記本発明の実施例7の構成により、実施
例1、実施例2と実施例3で述べた効果が相乗され、バ
イモルフ素子の高い安定性と信頼性をさらに図るととも
に、変位量と共振周波数の相反する特性をともに向上し
たヘッドアクチュエータを実現することができるもので
ある。
【0060】(実施例8)以下本発明の実施例8につい
て、図面を参照しながら説明する。本実施例8は、図7
に示すように実施例1のヘッドアクチュエータの構造に
おいて、バイモルフ素子4の自由端部の弾性シム材10
3を第1と第2の圧電体101、102よりも長く形成
し、その長くした部分を貼付け部103bとし、この貼
付け部103bとバイモルフ素子104の何れかの圧電
体の表面の両方に磁気ヘッド支持部材106を接着等で
貼付け、さらに磁気ヘッド107を磁気ヘッド支持部材
106に取り付けたヘッドアクチュエータであり、他の
構成は実施例1と同様である。しかし、この構成の場
合、磁気ヘッド支持部材106は圧電体101と弾性シ
ム材103との電気的絶縁を保ち、バイモルフ素子10
4に対する負荷を小さくする必要があり、比重の小さ
い、たとえばプラスチックなどの絶縁材料で構成される
が、一方、たとえば炭素繊維系などの導電性材料の場合
には、接着する面の一方の圧電体101の接着部分の電
極をなくすことにより絶縁を保つ構成としなければなら
ない。
【0061】上記のように本発明の実施例8によれば、
実施例1と同様の効果が得られるとともに、実施例1に
おける磁気ヘッド支持部材106とバイモルフ素子10
4を構成する圧電体との接着強度の不安定さを、弾性シ
ム材103の貼付け部103bと圧電体101の両方に
磁気ヘッド支持部材106を取り付けることにより、接
着面積の増加による付着強度の増大と良好な接着性を有
する弾性シム材103の採用により、バイモルフ素子1
04の駆動時の変形による接着部での引っ張りと圧縮の
繰り返しに対する疲労破壊などの信頼性を大幅に向上す
るものである。
【0062】また、圧電体101への磁気ヘッド支持部
材106の取り付け時、接着位置ばらつきによるヘッド
アクチュエータ長の変化を、弾性シム材103の貼付け
部103bと圧電体101とにより磁気ヘッド支持部材
106の位置決めが確実にできるため、磁気ヘッド10
7の取り付け調整が簡略化できる。
【0063】なお、バイモルフ素子104の圧電体と接
着する部分の磁気ヘッド支持部材113を図8のような
両方の圧電体101,102に接合する構造としても良
いことは言うまでもない。また、磁気ヘッド107の取
り付け位置や磁気ヘッド支持部材113の取り付け形状
も本実施例の構造に特に限定されるものではない。
【0064】また、本実施例8は上記実施例1以外の実
施例2〜7にも適用できることは言うまでもない。 (実施例9)図9は、本発明の実施例9のヘッドアクチ
ュエータの断面図である。この実施例では同図に示すよ
うに実施例1のバイモルフ素子を2組用いて、互いに平
行となるように構成し、各自由端部を磁気ヘッド支持部
材等を介して連結し、磁気ヘッド支持部材に磁気ヘッド
を設けた構成とするものであり、本構成により実施例1
にはない大きな効果を生じるものである。
【0065】以下本発明の実施例9について、図面を参
照しながら説明する。401は第1の圧電体、402は
第2の圧電体で、403は第1の弾性シム材、404は
第1の圧電体401と第2の圧電体402を第1の弾性
シム材403の両面に貼合わせて構成した第1のバイモ
ルフ素子、405は第3の圧電体、406は第4の圧電
体で、407は第2の弾性シム材、408は第3の圧電
体405と第4の圧電体406を第2の弾性シム材40
7の両面に貼合わせて構成した第2のバイモルフ素子、
409は第1と第2のバイモルフ素子を固定する固定
台、410は第1と第2のバイモルフ素子を連結する磁
気ヘッド支持部材、411は磁気ヘッド、412は弾性
部材、413は信号処理回路、414は駆動回路、41
5は磁気ヘッドの位置検出器である。
【0066】同図において、第1と第2の圧電体40
1、402および第3と第4の圧電体405、406
を、少なくともバイモルフ素子の長手方向には高い弾性
率を有する、たとえばリン青銅、インバーやチタン等の
金属材料や炭素繊維系材料からなる、第1および第2の
弾性シム材403、407の両面に、弾性シム材の固定
部403a、407aを除いた部分に接着等により貼付
けて第1と第2のバイモルフ素子404、408を形成
する。この第1と第2のバイモルフ素子404、408
の第1と第2の弾性シム材403、407の固定部40
3a、407aを所定の間隔を設け、互いに平行になる
ように配置して固定台409で狭持し、ネジ(図示せ
ず)などを用いて完全固定する。一方、固定台409の
第1と第2のバイモルフ素子404、408の固定端部
から固定台409の内側部分の圧電体部と弾性シム部を
たとえばエポキシ系の接着剤等の弾性部材412で支持
固定する。
【0067】つぎに、第1と第2のバイモルフ素子40
4、408の各自由端同士を磁気ヘッド支持部材410
でどちらか一方の圧電体に接着固定することにより互い
に平行に連結させ、その先端に磁気ヘッド411を設け
た構成とするものである。
【0068】なお、弾性部材412を実施例9ではエポ
キシ系の接着剤としたが、圧電体よりも弾性率の小さい
材料、たとえば硬質ゴム材やプラスチック材等であれば
何でもよい。また、磁気ヘッド411の取り付け位置も
本実施例の位置に限定されたものではなく、たとえば磁
気ヘッド支持部材410の上面に取り付けてもよいが、
好ましくは第1と第2のバイモルフ素子404、408
間の中央の延長線上に設ける方が最適である。
【0069】次に、図10(a)、(b)、(c)を用
いて、その動作原理を説明する。同図において、基本的
な動作原理は図2で説明したものと同じであり、ここで
は、実施例9で新たに加わる動作について以下に説明す
る。
【0070】図10(a)、(c)から、第1と第2の
バイモルフ素子404,408の自由端を連結するよう
に設けられた磁気ヘッド支持部材410の曲がり部41
0aの長さは、第1と第2のバイモルフ素子404,4
08の変形時においても変化しないため、図に示すよう
に磁気ヘッド411は磁気テープ416に対して平行に
移動する。これによって、磁気ヘッド411と磁気テー
プ416間のスペーシング角がほぼゼロとなるので、記
録・再生信号の磁束漏れなどによる劣化を防止できるも
のである。
【0071】以上のように本発明の実施例9によれば、
バイモルフ素子404,408の固定部構造を採用する
ことにより、実施例1と同様の効果を得ることができる
とともに、2組のバイモルフ素子404,408を磁気
ヘッド支持部材410で平行に連結することにより、磁
気ヘッド411と磁気テープ416とのスペーシング角
をほぼゼロとできるため、記録・再生信号の劣化を防止
し、より高性能で高画質を実現できるヘッドアクチュエ
ータを得ることができる。
【0072】また、2組のバイモルフ素子404,40
8の平行構造により、ヘッド質量等の負荷が分担される
ため、負荷質量による共振周波数の低下を抑え、負荷に
強いヘッドアクチュエータを得ることができる。
【0073】(実施例10)以下本発明の実施例10に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例10
は、図11に示すように実施例9のヘッドアクチュエー
タの構造において、第1と第2のバイモルフ素子40
4、408の各自由端部の第1と第2の弾性シム材40
3、407を第1と第2および第3と第4の圧電体40
1、402と405、406よりも長く形成し、長くし
た部分を貼付け部403b、407bとして、この貼付
け部403b、407bと第1と第2のバイモルフ素子
404、408のいずれかの圧電体の表面の両方に図に
示した磁気ヘッド支持部材410を接着等で貼付け、さ
らに磁気ヘッド411を磁気ヘッド支持部材410に取
り付けた構成のヘッドアクチュエータであり、他の構成
は実施例9と同様である。
【0074】上記のように本発明の実施例10によれ
ば、実施例9と同様の効果が得られるとともに、実施例
9における磁気ヘッド支持部材410と第1と第2のバ
イモルフ素子404、408の圧電体との接着強度の不
安定さを、第1と第2の弾性シム材403、407の貼
付け部403b、407bと圧電体の両方に磁気ヘッド
支持部材410を取り付けることにより、接着面積の増
加と良好な接着性を有する弾性シム材403,405の
採用により、接着強度を大幅に改善し、バイモルフ素子
404,408の変形による接着部の引っ張りと圧縮の
繰り返しによる負荷変動に対する信頼性を大幅に向上す
るものである。また、圧電体へのヘッド支持部材410
の取り付け時、接着位置ばらつきによるヘッドアクチュ
エータ長の変化を、弾性シム材403,407の貼付け
部403b,407bと圧電体とにより磁気ヘッド支持
部材410の位置決めが確実にできるため、磁気ヘッド
411の取り付け調整が簡略化できる。
【0075】さらに、磁気ヘッド支持部材410をバイ
モルフ素子404,408の変形の中性面近傍の弾性シ
ム材403,407に設けることにより、磁気ヘッド4
11のトラッキング時に生じる磁気テープとの間隔(以
後は突出量と記す。)のヘッドアクチュエータの変形方
向差をなくし、等しくすることができるとともに、突出
量の絶対値も小さくすることができるため、磁気ヘッド
411の磁気テープとの位置関係による記録再生信号の
劣化を大きく改善できる。
【0076】なお、図12に示すように磁気ヘッド支持
部材417をバイモルフ素子404,408の各両面の
圧電体と接するような構造としても良いことは言うまで
もない。また、磁気ヘッド411の取り付け位置や磁気
ヘッド支持部材417の取り付け形状も本実施例の構造
に特に限定されるものではない。
【0077】また、本実施例9と10の構成を実施例2
から8に示した構造のバイモルフ素子に適用できること
は言うまでもなく、各実施例の効果が相乗的に得られる
ものである。
【0078】さらにまた、例えば図13(a)、
(b)、(c)に一例として示した固定端幅が自由端幅
より大きい形状のバイモルフ素子401を上記実施例1
から10のバイモルフ素子に用いることができることは
言うまでもない。このような形状のバイモルフ素子40
1により、自由端質量の低減による共振周波数の向上や
曲げ剛性が自由端に近づくにつれて減少するため大きな
変位量が得られ、より高性能化したヘッドアクチュエー
タを実現できるものである。
【0079】
【発明の効果】上述した各実施例の説明より明らかなよ
うに、本発明は圧電体自体を固定台に直接固定せず、弾
性部材で弾性的に支持固定し、弾性シム材を固定台に完
全固定する新たな構造によって、バイモルフ素子の駆動
時に発生する固定台の固定端部での圧電体にかかる応力
集中を解消できる。また、弾性シム材を完全固定するた
めに圧電体の歪を伴わないダレ変形を生じないため、信
頼性や位置保持精度の高い圧電アクチュエータおよびヘ
ッドアクチュエータを得ることができる。
【0080】さらに、バイモルフ素子の固定部に弾性支
持部を設けることにより、直流的動作時には実効的素子
長を長くし、共振周波数に対しては弾性支持固定端から
自由端までを有効素子長とした構造や、弾性シム材にス
リットを設けることにより、弾性率を低下させずに質量
の低減効果による共振周波数の向上を達成する構造や、
曲率を持たせた固定部により、変位に対する有効素子長
は長く、共振周波数に対する有効素子長を短くした構造
とするにより、トラッキング時の応答性や広範囲の可変
速ノイズレス再生を実現できる、変位量と共振周波数の
相反する特性をともに向上した高い信頼性と高性能化を
図ったヘッドアクチュエータを得ることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のヘッドアクチュエータの断
面図
【図2】同実施例の動作原理図
【図3】同実施例の駆動回路の一例を示す回路図
【図4】本発明の実施例2のヘッドアクチュエータの説
明図
【図5】本発明の実施例3のヘッドアクチュエータの構
成図
【図6】同実施例における変位形態図
【図7】本発明の実施例8のヘッドアクチュエータ断面
【図8】同実施例における磁気ヘッド支持部材の変形例
を示すヘッドアクチュエータの構成図
【図9】本発明の実施例9のヘッドアクチュエータの断
面図
【図10】同実施例の動作原理図
【図11】本発明の実施例10のヘッドアクチュエータ
断面図
【図12】同実施例における磁気ヘッド支持部材の変形
例を示すヘッドアクチュエータの構成図
【図13】本発明において使用可能な、別のバイモルフ
素子の形状図
【図14】従来例の磁気ヘッド装置の概略を示す一部切
り欠き斜視図
【図15】従来例のヘッドアクチュエータの断面図
【図16】従来例の他のヘッドアクチュエータの断面図
【符号の説明】
101 第1の圧電体 102 第2の圧電体 103 弾性シム材 103a 弾性シム材の固定部 103b 弾性シム材の貼付け部 104 バイモルフ素子 105 固定台 106 磁気ヘッド支持部材 107 磁気ヘッド 108 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 克 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 住原 正則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 川崎 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−30112(JP,A) 特開 昭56−148724(JP,A) 特開 昭60−136023(JP,A) 特開 昭60−127517(JP,A) 特開 昭60−45927(JP,A) 特開 昭60−109775(JP,A) 実開 昭62−175410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/592 H01L 41/09 H02N 2/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極軸方向の上下表面に電極を形成した
    第1の圧電体と第2の圧電体を弾性シム材を介して貼合
    わせ固定台に固定した片持ち梁構造のバイモルフ素子
    と、前記バイモルフ素子を駆動する駆動回路とからな
    り、少なくとも前記バイモルフ素子の固定端側では前記
    第1と第2の圧電体よりも長くした前記弾性シム材の端
    部を前記固定台で固定し、かつ前記第1と第2の圧電体
    の固定側の端部を弾性部材を介して弾性的に支持固定し
    たことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 弾性シム材にスリットを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 固定台の固定側端面が凸状に曲率を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 弾性シム材にスリットを設け、固定台の
    固定側端面が凸状に曲率を有することを特徴とする請求
    項1記載の圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 分極軸方向の上下表面に電極を形成した
    第1の圧電体と第2の圧電体を第1の弾性シム材を介し
    て貼合わせた第1のバイモルフ素子と、第3の圧電体と
    第4の圧電体を第2の弾性シム材を介して貼合わせた第
    2のバイモルフ素子と、前記第1と第2のバイモルフ素
    子を駆動する駆動回路とからなり、少なくとも前記第1
    と第2のバイモルフ素子の固定端では前記第1、第2、
    第3と第4の各圧電体よりも長くした前記第1と第2の
    弾性シム材の端部を固定台によって完全に固定するとと
    もに前記第1と第2の弾性シム材を互に平行に配設し、
    かつ前記第1と第2の圧電体および第3と第4の圧電体
    の固定側の端部を弾性支持部材を介して弾性的に支持固
    定により片持ち梁構造とし、前記第1と第2のバイモル
    フ素子の自由端を連結部材を介して互いに連結したこと
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 第1と第2の弾性シム材にスリットを設
    けたことを特徴とする請求項5記載の圧電アクチュエー
    タ。
  7. 【請求項7】 固定台の固定側端面が凸状に曲率を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の圧電アクチュエー
    タ。
  8. 【請求項8】 第1と第2の弾性シム材にスリットを設
    け、固定台の固定側端面が凸状に曲率を有することを特
    徴とする請求項5記載の圧電アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 第1と第2のバイモルフ素子の自由端の
    第1と第2の弾性シム材を、第1と第2の圧電体および
    第3と第4の圧電体よりも長くし、前記第1と第2のバ
    イモルフ素子を互いに連結する連結部材が、前記第1お
    よび第2の弾性シム材の長くした部分と、少なくとも前
    記第1と第2のバイモルフ素子の前記第1と第2および
    前記第3と第4の圧電体のうち、少なくとも何れか一方
    の圧電体表面に貼合わされたことを特徴とする請求項
    5、6、7、8の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 バイモルフ素子の固定端の幅が自由端
    の幅より大きいことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9の何れかに記載の圧電アクチュ
    エータ。
  11. 【請求項11】 分極軸方向の上下表面に電極を形成し
    た第1の圧電体と第2の圧電体を弾性シム材を介して貼
    合わせ固定台に固定した片持ち梁構造のバイモルフ素子
    と、前記バイモルフ素子の自由端側に設けた磁気ヘッド
    支持部材と、前記磁気ヘッド支持部材に設けた磁気ヘッ
    ドと、前記磁気ヘッドの信号を読み取る信号処理回路
    と、前記バイモルフ素子を駆動する駆動回路とからな
    り、少なくとも前記バイモルフ素子の固定端側では前記
    第1と第2の圧電体よりも長くした前記弾性シム材の端
    部を前記固定台で完全に固定し、かつ前記第1と第2の
    圧電体の固定側の端部を弾性部材を介して弾性的に支持
    固定したことを特徴とするヘッドアクチュエータ。
  12. 【請求項12】 弾性シム材にスリットを設けることを
    特徴とする請求項11記載のヘッドアクチュエータ。
  13. 【請求項13】 固定台の固定側端面が凸状に曲率を有
    することを特徴とする請求項11に記載のヘッドアクチ
    ュエータ。
  14. 【請求項14】 弾性シム材にスリットを設け、固定台
    の固定側端面が凸状に曲率を有することを特徴とする請
    求項11記載のヘッドアクチュエータ。
  15. 【請求項15】 バイモルフ素子の自由端側の弾性シム
    材を、第1と第2の 圧電体よりも長くし、磁気ヘッド支
    持部材を、前記弾性シム材の長くした部分と、少なくと
    も何れか一方の圧電体表面に貼合わすことを特徴とする
    請求項11に記載のヘッドアクチュエータ。
  16. 【請求項16】 分極軸方向の上下表面に電極を形成し
    た第1の圧電体と第2の圧電体を第1の弾性シム材を介
    して貼合わせた第1のバイモルフ素子と、第3の圧電体
    と第4の圧電体を第2の弾性シム材を介して貼合わせた
    第2のバイモルフ素子と、前記第1と第2のバイモルフ
    素子の自由端側に設けた磁気ヘッド支持部材と、前記磁
    気ヘッド支持部材に設けた磁気ヘッドと、前記磁気ヘッ
    ドの信号を読み取る信号処理回路と、前記バイモルフ素
    子を駆動する駆動回路とからなり、少なくとも前記第1
    と第2のバイモルフ素子の固定端では前記第1、第2、
    第3と第4の各圧電体よりも長くした前記第1と第2の
    弾性シム材の端部を固定台によって固定するとともに第
    1、第2のバイモルフ素子を互いに平行に配設し、かつ
    前記第1と第2の圧電体および第3と第4の圧電体の固
    定側の端部を弾性支持部材を介して弾性的に支持固定に
    より片持ち梁構造とし、前記第1と第2のバイモルフ素
    子の自由端を前記磁気ヘッド支持部材を介して互いに連
    結したことを特徴とするヘッドアクチュエータ。
  17. 【請求項17】 第1と第2の弾性シム材にスリットを
    設けたことを特徴とする請求項16に記載のヘッドアク
    チュエータ。
  18. 【請求項18】 固定台の固定側端面が曲率を有するこ
    とを特徴とする請求項16に記載のヘッドアクチュエー
    タ。
  19. 【請求項19】 第1と第2の弾性シム材にスリットを
    設け、固定台の固定側端面が曲率を有することを特徴と
    する請求項16記載のヘッドアクチュエータ。
  20. 【請求項20】 第1と第2のバイモルフ素子の自由端
    の第1と第2の弾性シム材を、第1と第2の圧電体およ
    び第3と第4の圧電体よりも長くし、前記第1と第2の
    バイモルフ素子を互いに連結する磁気ヘッド支持部材
    が、前記第1および第2の弾性シム材の長くした部分
    と、少なくとも前記第1と第2のバイモルフ素子の前記
    第1と第2および前記第3と第4の圧電体のうち、少な
    くとも何れか一方の圧電体表面に貼合わされたことを特
    徴とする請求項16に記載のヘッド アクチュエータ。
  21. 【請求項21】 バイモルフ素子の固定端の幅が自由端
    の幅より大きく、かつ連続的に前記バイモルフ素子の幅
    を変化させたことを特徴とする請求項11〜20の何れ
    かに記載のヘッドアクチュエータ。
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