JP3728999B2 - 微小位置決めアクチュエータ、薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータ及び該アクチュエータを備えたヘッドサスペンションアセンブリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物の微小位置決めアクチュエータ、磁気ディスク装置に用いられる薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータ及びこのアクチュエータを備えたヘッドサスペンションアセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置では、ヘッドサスペンションアセンブリのサスペンションの先端部に取り付けられた磁気ヘッドスライダを、回転する磁気ディスクの表面から浮上させ、その状態で、この磁気ヘッドスライダに搭載された薄膜磁気ヘッド素子により磁気ディスクへの記録及び/又は磁気ディスクからの再生が行われる。
【0003】
近年、磁気ディスク装置の大容量化及び高密度記録化に伴い、ディスク半径方向(トラック幅方向)の密度の高密度化が進んできており、従来のごときボイスコイルモータ(以下VCMと称する)のみによる制御では、磁気ヘッドの位置を正確に合わせることが難しくなってきている。
【0004】
磁気ヘッドの精密位置決めを実現する手段の一つとして提案されているのが、従来のVCMよりさらに磁気ヘッドスライダ側にもう1つのアクチュエータ機構、例えば小型VCM、圧電素子又はMEMS(マイクロエレクトロメカニカルシステム)等、を搭載し、VCMで追従しきれない微細な精密位置決めを、その2次的なアクチュエータによって行なう技術である(例えば、特開平6−259905号公報、特開平6−309822号公報、特開平8−180623号公報参照)。
【0005】
この種のアクチュエータのうち、磁気ヘッドスライダとサスペンションとの間に挿入して磁気ヘッドスライダを変位させる圧電素子型のアクチュエータが本出願人によって提案されている。
【0006】
このアクチュエータは、サスペンションに固着される固定部と、磁気ヘッドスライダに固着される可動部と、これら固定部及び可動部間を連結しており、印加される電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部とから主として構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなアクチュエータは、空きスペース少ない磁気ヘッドスライダの近傍に配置するものであることから、アクチュエータ自体を小型化することが要求され、しかも十分な変位を確保するために、変位発生ビーム部を細くかつ2つの変位発生ビーム部間の間隔をできるだけ狭くした構造を有している。
【0008】
ヘッドサスペンションアセンブリにおいては、アクチュエータの動きを阻害しないために、磁気ヘッドスライダ及びアクチュエータ間、並びにアクチュエータ及びサスペンション間に間隙を置いて組み立てる必要がある。しかしながら、このような間隙を設けることは、逆にアクチュエータに大きな衝撃荷重が印加される可能性が大きくなってしまう。特に上述のごとき構造を有する圧電素子型のアクチュエータは、圧電材料自体が脆弱であることのみならずその変位発生ビーム部が非常に細い構造を有しているため、この部分に衝撃荷重が印加されることは問題である。
【0009】
従って本発明は、従来技術の上述した問題点を解消するものであり、その目的は、アクチュエータの動作を阻害することなくしかも耐衝撃性が高い微小位置決めアクチュエータ、薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータ及びこのアクチュエータを備えたヘッドサスペンションアセンブリを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、位置決めする対象物と支持機構との間に固着して対象物を横方向に変位させることにより位置決めを行うための、圧電現象を利用したアクチュエータであって、固定部と、可動部と、固定部及び可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、これら変位発生ビーム部とは別個の位置で固定部及び可動部間を連結しており、横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えている微小位置決めアクチュエータが提供される。
【0011】
さらに本発明によれば、少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスライダと支持機構との間に固着して薄膜磁気ヘッド素子を横方向に変位させることにより位置決めを行うための、圧電現象を利用したアクチュエータであって、固定部と、可動部と、固定部及び可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、これら変位発生ビーム部とは別個の位置で固定部及び可動部間を連結しており、横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えている薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータが提供される。
【0012】
さらにまた本発明によれば、少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスライダと、磁気ヘッドスライダに固着されており薄膜磁気ヘッド素子を横方向に変位させることにより位置決めを行う圧電現象を利用したアクチュエータと、このアクチュエータが固着されておりアクチュエータを支持するための支持機構と、アクチュエータが、固定部と、可動部と、固定部及び可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、これら変位発生ビーム部とは別個の位置で固定部及び可動部間を連結しており、横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えているヘッドサスペンションアセンブリが提供される。
【0013】
変位発生ビーム部とは別個の位置で固定部及び可動部間を連結しており、横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、2つの変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材がアクチュエータに取り付けられている。このため、アクチュエータの横方向の動きが阻害されることなく、しかも縦方向に剛性を有するので耐衝撃性が高くなる。
【0015】
また、アクチュエータが、2つの変位発生ビーム部間の溝に充填された弾性部材を含んでいることも好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態として、ヘッドサスペンションアセンブリの全体をスライダ側から見た平面図であり、図2は図1の実施形態におけるアクチュエータ及び磁気ヘッドスライダのフレクシャへの取り付け構造を示す分解斜視図であり、図3は同じく図1の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0017】
これらの図に示すように、ヘッドサスペンションアセンブリは、サスペンション10の先端部に磁気ヘッド素子の精密位置決めを行うためのアクチュエータ11を取り付け、そのアクチュエータ11に磁気ヘッド素子を有するスライダ12を固着して構成される。
【0018】
周知のように、磁気ディスク駆動装置には、このようなヘッドサスペンションアセンブリを取り付けた駆動アームを変位させてアセンブリ全体を動かす主アクチュエータ(VCM)が設けられている。アクチュエータ11は、そのような主アクチュエータでは駆動できない微細な変位を可能にするために設けられている。
【0019】
このアクチュエータ11は、後述するように、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料層を含む多層構造であり、磁気ヘッドスライダ12とは機械的に、サスペンション10とは電気的及び機械的に接続されている。その大きさは、例えば、1.25mm×1.0mm×0.3mmの磁気ヘッドスライダ12とほぼ同等の大きさである。アクチュエータ11の配置位置としては、本実施形態では、アクチュエータ11の機械的、電気的性能を考慮して、サスペンション10の先端部の磁気ヘッドスライダ12からやや後方にずらした位置としている。
【0020】
本実施形態では、アクチュエータ11及び磁気ヘッドスライダ12が、共に、磁気ディスク媒体の表面に対向するように、サスペンション10の磁気ディスク媒体と対向する側の面上に取り付けられている。なお、図示されていないが、サスペンション10の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
【0021】
サスペンション10は、アクチュエータ11を介してスライダ12を一方の端部に設けられた舌部16で担持する弾性を有するフレクシャ13と、フレクシャ13を支持固着しておりこれも弾性を有するロードビーム14と、ロードビーム14の基部に設けられたベースプレート15とから主として構成されている。
【0022】
ロードビーム14は、アクチュエータ11を介してスライダ12を磁気ディスク方向に押さえつけるための弾性を持っている。
【0023】
一方、フレクシャ13は、ロードビーム14に設けられたディンプルに押圧される軟らかい舌部16を持ち、この舌部16でアクチュエータ11を介してスライダ12を柔軟に支えるような弾性を持っている。本実施形態のように、フレクシャ13とロードビーム14とが独立した部品である3ピース構造のサスペンションでは、フレクシャ13の剛性はロードビーム14の剛性より低くなっている。
【0024】
フレクシャ13は、本実施形態では、厚さ約25μmのステンレス鋼板(例えばSUS304TA)によって構成されている。
【0025】
フレクシャ13上には、積層薄膜パターンによる複数のリード導体を含む可撓性の配線部材17が形成されている。即ち、配線部材17は、フレクシブルプリント回路(Flexible Print Circuit、FPC)のごとく金属薄板上にプリント基板を作成するのと同じ公知のパターニング方法で形成されている。例えば、厚さ約5μmのポリイミド等の樹脂材料による第1の絶縁性材料層、パターン化された厚さ約4μmのCu層(リード導体層)及び厚さ約5μmのポリイミド等の樹脂材料による第2の絶縁性材料層をこの順序でフレクシャ13側から順次積層することによって形成される。ただし、磁気ヘッド素子及び外部回路と接続するための接続パッドの部分は、Cu層上にAu層が積層形成されており、その上に絶縁性材料層は形成されていない。
【0026】
本実施形態においてこの配線部材17は、磁気ヘッド素子に接続される片側2本、両側で計4本のリード導体を含む第1の配線部材17aと、アクチュエータ11に接続される片側2本、両側で計4本のリード導体を含む第2の配線部材17bとから構成されている。
【0027】
第1の配線部材17aのリード導体の一端は、フレクシャ13の先端部に設けられた接続パッド18に接続されている。接続パッド18は、磁気ヘッドスライダ12の端子電極に金ボンディング、ワイヤボンディング又はステッチボンディング等により接続されている。第1の配線部材17aのリード導体の他端は外部回路と接続するための接続パッド19に接続されている。
【0028】
第2の配線部材17bのリード導体の一端は、フレクシャ13の舌部16に形成された接続パッドに接続されており、この接続パッドはアクチュエータ11の端子電極に接続されている。第2の配線部材17bのリード導体の他端は外部回路と接続するための接続パッド19に接続されている。
【0029】
ロードビーム14は、先端に向けて幅が狭くなる形状の約60〜65μm厚の弾性を有するステンレス鋼板で構成されており、フレクシャ13をその全長に渡って支持している。ただし、フレクシャ13とロードビーム14との固着は、複数の溶接点によるピンポイント固着によってなされている。
【0030】
ベースプレート15は、ステンレス鋼又は鉄で構成されており、ロードビーム14の基部に溶接によって固着されている。このベースプレート15を取り付け部20で固定することによって、サスペンション10の可動アーム(図示なし)への取り付けが行われる。なお、フレクシャ13とロードビーム14とを別個に設けず、ベースプレートとフレクシャ−ロードビームとの2ピース構造のサスペンションとしてもよい。
【0031】
図2により詳細に示すように、アクチュエータ11は、固定部11a及び可動部11bを有し、さらに、これらを接続する2本の棒状の変位発生ビーム部11c及び11dを有する。変位発生ビーム部11c及び11dには、両側に電極層が存在する圧電・電歪材料層が少なくとも1層設けられており、電極層に電圧を印加することにより伸縮を発生する構成となっている。圧電・電歪材料層は、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料からなる。固定部11aには、上述の電極層に接続されている3つの端子電極11e〜11gが形成されている。
【0032】
特に本実施形態では、図2及び図3(A)〜(C)に示すように、アクチュエータ11の変位発生ビーム部11c及び11dの側方に補強部材32及び33が取り付けられている。これら補強部材32及び33は、変位発生ビーム部11c及び11dの側面に平行な面を有しており弾性を備えた薄い金属帯板から構成されている。即ち、金属帯板32は、横方向に突出した円弧形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部11cの側方において固定部11a及び可動部11bの変位発生ビーム部側の面にそれぞれ接着されており、また、金属帯板33は、横方向に突出した円弧形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部11dの側方において固定部11a及び可動部11bの変位発生ビーム部側の面にそれぞれ接着されている。これにより、金属帯板32及び33は、アクチュエータ11の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ11の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位には剛性を有することとなる。
【0033】
これら金属帯板32及び33は、例えばステンレス薄板(SUS304)、リン青銅薄板、又はベリリウム銅薄板のごとき弾性を有する薄い金属帯板で構成されている。なお、金属帯板32及び33と固定部11a及び可動部11bとの接着には、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性接着剤を用いてもよい。
【0034】
図2に示すように、フレクシャ13の舌部16には、アクチュエータ11の固定部11aの上面が接着剤によって接着されている。アクチュエータ11の固着方法としては、その他に、アクチュエータ11の固定部11aに設けられた端子電極11e〜11gをフレクシャ13の舌部16に形成された接続パッドにハンダ接続すること、又は固定部11aに設けられた端子電極11e〜11gをフレクシャ13の舌部16に形成された接続パッドに導電接着剤を用いて接着することであっても良い。アクチュエータ11の可動部11bは、磁気ヘッドスライダ12の後端側(磁気ヘッド素子12bの形成端側)の所定部12aにその下面が接着剤により接着されることによって固着されている。
【0035】
上述のごとく、変位発生ビーム部11c及び11dの一端は固定部11aを介してフレクシャ13に連結され、変位発生ビーム部11c及び11dの他端は可動部11bを介してスライダ12に連結されている。また、補強部材32及び33は、横方向の動きに対して可撓性を有している。従って、変位発生ビーム部11c及び11dの伸縮によりスライダ12が横方向に変位して、磁気ヘッド素子が磁気ディスクの記録トラックと交差するように弧状に変位する。
【0036】
以下、アクチュエータ11の構造についてより詳しく説明する。
【0037】
変位発生ビーム部11c及び11dにおける圧電・電歪材料層がPZT等のいわゆる圧電材料から構成されている場合、この圧電・電歪材料層には、通常、変位性能向上のための分極処理が施されている。この分極処理による分極方向は、アクチュエータ11の厚さ方向である。電極層に電圧を印加したときの電界の向きが分極方向と一致する場合、両電極間の圧電・電歪材料層はその厚さ方向に伸長(圧電縦効果)し、その面内方向では収縮(圧電横効果)する。一方、電界の向きが分極方向と逆である場合、圧電・電歪材料層はその厚さ方向に収縮(圧電縦効果)し、その面内方向では伸長(圧電横効果)する。そして、一方の変位発生ビーム部と他方の変位発生ビーム部とに、収縮を生じさせる電圧を交互に印加すると、一方の変位発生ビーム部の長さと他方の変位発生ビーム部の長さとの比率が変化し、これによって両変位発生ビーム部はアクチュエータ11の面内において同方向に撓む。前述したように、補強部材32及び33は、横方向の動きに対して可撓性を有しているので、この撓みによって、固定部11aに対し可動部11bが、電圧無印加時の位置を中央として図2の矢印21に示す横方向に揺動することになる。この揺動は、可動部11bが、変位発生ビーム部11c及び11dの伸縮方向に対しほぼ直交する方向に弧状の軌跡を描く変位であり、揺動方向はアクチュエータの面内に存在する。従って、磁気ヘッド素子も弧状の軌跡を描いて揺動することになる。このとき、電圧と分極とは向きが同じなので、分極減衰のおそれがなく、好ましい。なお、両変位発生ビーム部に交互に印加する電圧が変位発生ビーム部を伸長させるものであっても、同様な揺動が生じる。
【0038】
アクチュエータ11としては、両変位発生ビーム部に、互いに逆の変位が生じるような電圧を同時に印加してもよい。即ち、一方の変位発生ビーム部と他方の変位発生ビーム部とに、一方が伸長したとき他方が収縮し、一方が収縮したとき他方が伸長するような交番電圧を同時に印加してもよい。このときの可動部11bの揺動は、電圧無印加時の位置を中央とするものとなる。この場合、駆動電圧を同じとしたときの揺動の振幅は、電圧を交互に印加する場合の約2倍となる。ただし、この場合、揺動の一方の側では変位発生ビーム部を伸長させることになり、このときの駆動電圧は分極の向きと逆となる。このため、印加電圧が高い場合や継続的に電圧印加を行う場合には、圧電・電歪材料の分極が減衰するおそれがある。従って、分極と同じ向きに一定の直流バイアス電圧を加えておき、このバイアス電圧に前記交番電圧を重畳したものを駆動電圧とすることにより、駆動電圧の向きが分極の向きと逆になることがないようにする。この場合の揺動は、バイアス電圧だけを印加したときの位置を中央とするものとなる。
【0039】
アクチュエータ11は、所定箇所に電極層を設けた圧電・電歪材料の板状体に孔部および切り欠きを形成することにより、変位発生ビーム部11c及び11d、固定部11a並びに可動部11bを一体的に形成した構造となっている。従って、アクチュエータの剛性および寸法精度を高くでき、組立誤差が生じる心配もない。また、アクチュエータ自体の製造に接着剤を用いないため、変位発生ビーム部の変形によって応力が生じる部分に接着剤層が存在しない。このため、接着剤層による伝達ロスや、接着強度の経年変化などの問題も生じない。
【0040】
なお、圧電・電歪材料とは、逆圧電効果または電歪効果により伸縮する材料を意味する。圧電・電歪材料は、上述したようなアクチュエータの変位発生ビーム部に適用可能な材料であれば何であってもよいが、剛性が高いことから、通常、PZT[Pb(Zr,Ti)O3]、PT(PbTiO3)、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O3]、チタン酸バリウム(BaTiO3)等のセラミックス圧電・電歪材料が好ましい。
【0041】
補強部材32及び33がアクチュエータ11の横方向の動きに対して可撓性を有しているので、アクチュエータ11のその方向の動きが阻害されることはない。また、補強部材32及び33が縦方向の動きには剛性を有しているので、アクチュエータ11のこの方向に印加される衝撃荷重に対して耐性が高くなる。
【0042】
図4は本発明の他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0043】
同図に示すように、アクチュエータ41は、固定部41a及び可動部41bを有し、さらに、これらを接続する2本の棒状の変位発生ビーム部41c及び41dを有する。変位発生ビーム部41c及び41dには、両側に電極層が存在する圧電・電歪材料層が少なくとも1層設けられており、電極層に電圧を印加することにより伸縮を発生する構成となっている。圧電・電歪材料層は、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料からなる。固定部41aには、上述の電極層に接続されている3つの端子電極41e〜41gが形成されている。
【0044】
本実施形態では、特に、アクチュエータ41の変位発生ビーム部41c及び41dの側方に補強部材42及び43が取り付けられている。これら補強部材42及び43は、変位発生ビーム部41c及び41dの側面に平行な面を有しており弾性を備えた薄い金属帯板から構成されている。即ち、金属帯板42は、一部が横方向に凹んだ波型形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部41cの側方において固定部41a及び可動部41bの側面にそれぞれ接着されており、また、金属帯板43は、一部が横方向に凹んだ波型形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部41dの側方において固定部41a及び可動部41bの側面にそれぞれ接着されている。これにより、金属帯板42及び43は、アクチュエータ41の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ41の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位には剛性を有することとなる。
【0045】
これら金属帯板42及び43は、例えばステンレス薄板(SUS304)、リン青銅薄板、又はベリリウム銅薄板のごとき弾性を有する薄い金属帯板で構成されている。なお、金属帯板42及び43と固定部41a及び可動部41bとの接着には、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性接着剤を用いてもよい。
【0046】
補強部材42及び43がアクチュエータ41の横方向の動きに対して可撓性を有しているので、アクチュエータ41のその方向の動きが阻害されることはない。また、補強部材42及び43が縦方向の動きには剛性を有しているので、アクチュエータ41のこの方向に印加される衝撃荷重に対して耐性が高くなる。
【0047】
本実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1の実施形態の場合と全く同様であるため、説明を省略する。
【0048】
図5は本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0049】
同図に示すように、アクチュエータ51は、固定部51a及び可動部51bを有し、さらに、これらを接続する2本の棒状の変位発生ビーム部51c及び51dを有する。変位発生ビーム部51c及び51dには、両側に電極層が存在する圧電・電歪材料層が少なくとも1層設けられており、電極層に電圧を印加することにより伸縮を発生する構成となっている。圧電・電歪材料層は、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料からなる。固定部51aには、上述の電極層に接続されている3つの端子電極51e〜51gが形成されている。
【0050】
本実施形態では、特に、アクチュエータ51の2つの変位発生ビーム部51c及び51d間の溝に、補強部材54として、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性部材が充填されている。2つの変位発生ビーム部51c及び51d間の溝が狭幅でありかつ深い形状であるため、この弾性部材54は、アクチュエータ51の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ51の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位にはある程度の剛性を有することとなる。
【0051】
補強部材54がアクチュエータ51の横方向の動きに対して可撓性を有しているので、アクチュエータ51のその方向の動きが阻害されることはない。また、補強部材54が縦方向の動きにはある程度の剛性を有しているので、アクチュエータ51のこの方向に印加される衝撃荷重に対して耐性が高くなる。
【0052】
本実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1の実施形態の場合と全く同様であるため、説明を省略する。
【0053】
図6は本発明のまたさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0054】
同図に示すように、アクチュエータ61は、固定部61a及び可動部61bを有し、さらに、これらを接続する2本の棒状の変位発生ビーム部61c及び61dを有する。変位発生ビーム部61c及び61dには、両側に電極層が存在する圧電・電歪材料層が少なくとも1層設けられており、電極層に電圧を印加することにより伸縮を発生する構成となっている。圧電・電歪材料層は、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料からなる。固定部61aには、上述の電極層に接続されている3つの端子電極61e〜61gが形成されている。
【0055】
本実施形態では、特に、アクチュエータ61の変位発生ビーム部61c及び61dの側方に補強部材62及び63が取り付けられている。これら補強部材62及び63は、変位発生ビーム部61c及び61dの側面に平行な面を有しており弾性を備えた薄い金属帯板から構成されている。即ち、金属帯板62は、横方向に突出した円弧形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部61cの側方において固定部61a及び可動部61bの変位発生ビーム部側の面にそれぞれ接着されており、また、金属帯板63は、横方向に突出した円弧形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部61dの側方において固定部61a及び可動部61bの変位発生ビーム部側の面にそれぞれ接着されている。これにより、金属帯板62及び63は、アクチュエータ61の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ61の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位には剛性を有することとなる。
【0056】
本実施形態ではさらに、アクチュエータ61の2つの変位発生ビーム部61c及び61d間の溝に、補強部材64として、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性部材が充填されている。2つの変位発生ビーム部61c及び61d間の溝が狭幅でありかつ深い形状であるため、この弾性部材64は、アクチュエータ61の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ61の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位にはある程度の剛性を有することとなる。
【0057】
金属帯板62及び63は、例えばステンレス薄板(SUS304)、リン青銅薄板、又はベリリウム銅薄板のごとき弾性を有する薄い金属帯板で構成されている。なお、金属帯板62及び63と固定部61a及び可動部61bとの接着には、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性接着剤を用いてもよい。
【0058】
補強部材62及び63、さらに補強部材64がアクチュエータ61の横方向の動きに対して可撓性を有しているので、アクチュエータ61のその方向の動きが阻害されることはない。また、補強部材62及び63、さらに補強部材64が縦方向の動きには剛性を有しているので、アクチュエータ61のこの方向に印加される衝撃荷重に対して耐性が高くなる。
【0059】
本実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1の実施形態の場合と全く同様であるため、説明を省略する。
【0060】
図7は本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【0061】
同図に示すように、アクチュエータ71は、固定部71a及び可動部71bを有し、さらに、これらを接続する2本の棒状の変位発生ビーム部71c及び71dを有する。変位発生ビーム部71c及び71dには、両側に電極層が存在する圧電・電歪材料層が少なくとも1層設けられており、電極層に電圧を印加することにより伸縮を発生する構成となっている。圧電・電歪材料層は、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料からなる。固定部71aには、上述の電極層に接続されている3つの端子電極71e〜71gが形成されている。
【0062】
本実施形態では、特に、アクチュエータ71の変位発生ビーム部71c及び71dの側方に補強部材72及び73が取り付けられている。これら補強部材72及び73は、変位発生ビーム部71c及び71dの側面に平行な面を有しており弾性を備えた薄い金属帯板から構成されている。即ち、金属帯板72は、一部が横方向に凹んだ波型形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部71cの側方において固定部71a及び可動部71bの側面にそれぞれ接着されており、また、金属帯板73は、一部が横方向に凹んだ波型形状となるようにその両端部が変位発生ビーム部71dの側方において固定部71a及び可動部71bの側面にそれぞれ接着されている。これにより、金属帯板72及び73は、アクチュエータ71の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ71の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位には剛性を有することとなる。
【0063】
本実施形態ではさらに、アクチュエータ71の2つの変位発生ビーム部71c及び71d間の溝に、補強部材74として、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性部材が充填されている。2つの変位発生ビーム部71c及び71d間の溝が狭幅でありかつ深い形状であるため、この弾性部材74は、アクチュエータ71の横方向の変位には可撓性を有し、アクチュエータ71の縦方向(衝撃荷重がかかる方向)の変位にはある程度の剛性を有することとなる。
【0064】
金属帯板72及び73は、例えばステンレス薄板(SUS304)、リン青銅薄板、又はベリリウム銅薄板のごとき弾性を有する薄い金属帯板で構成されている。なお、金属帯板72及び73と固定部71a及び可動部71bとの接着には、例えばフッ素系弾性樹脂、エポキシ系弾性樹脂等の弾性接着剤を用いてもよい。
【0065】
補強部材72及び73、さらに補強部材74がアクチュエータ71の横方向の動きに対して可撓性を有しているので、アクチュエータ71のその方向の動きが阻害されることはない。また、補強部材72及び73、さらに補強部材74が縦方向の動きには剛性を有しているので、アクチュエータ71のこの方向に印加される衝撃荷重に対して耐性が高くなる。
【0066】
本実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1の実施形態の場合と全く同様であるため、説明を省略する。
【0067】
上述した実施形態においては、外付けされる補強部材として金属帯板を用いているが、本発明の補強部材はこれに限定されるものではなく、金属と同等の弾性を有する材料による帯板であれば使用可能である。また、帯板に限らず、一方向に可撓性を有しかつこれとは直交する方向に剛性を有する部材であれば使用可能である。さらに、形状も上述した実施形態の形状に限定されるものではない。
【0068】
以上、薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータを備えたヘッドサスペンションアセンブリを用いて本発明を説明したが、本発明は、このようなアクチュエータにのみ限定されるものではなく、薄膜磁気ヘッド素子以外のあらゆる対象物について微小位置決めするアクチュエータにも適用可能である。
【0069】
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0070】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、変位発生ビーム部とは別個の位置で固定部及び可動部間を連結しており、横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、2つの変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材がアクチュエータに取り付けられている。このため、アクチュエータの横方向の動きが阻害されることなく、しかも縦方向に剛性を有するので耐衝撃性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として、ヘッドサスペンションアセンブリの全体をスライダ側から見た平面図である。
【図2】図1の実施形態におけるアクチュエータ及び磁気ヘッドスライダのフレクシャへの取り付け構造を示す分解斜視図である。
【図3】図1の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図4】本発明の他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図6】本発明のまたさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータの構造を示しており、(A)は支持機構側から見た平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【符号の説明】
10 サスペンション
11、41、51、61、71 アクチュエータ
11a、41a、51a、61a、71a 固定部
11b、41b、51b、61b、71b 可動部
11c、11d、41c、41d、51c、51d、61c、61d、71c、71d 変位発生ビーム部
11e、11f、11g、41e、41f、41g、51e、51f、51g、61e、61f、61g、71e、71f、71g 端子電極
12 磁気ヘッドスライダ
13 フレクシャ
14 ロードビーム
15 ベースプレート
16 舌部
17 配線部材
17a 第1の配線部材
17b 第2の配線部材
18、19 接続パッド
20 取り付け部
32、33、42、43、54、62、63、64、72、73、74 補強部材
Claims (6)
- 位置決めする対象物と支持機構との間に固着して前記対象物を横方向に変位させることにより位置決めを行うための、圧電現象を利用したアクチュエータであって、固定部と、可動部と、該固定部及び該可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、該変位発生ビーム部とは別個の位置で前記固定部及び前記可動部間を連結しており、前記横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、前記変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えていることを特徴とする微小位置決めアクチュエータ。
- 前記2つの変位発生ビーム部間の溝に充填された弾性部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
- 少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスライダと支持機構との間に固着して前記薄膜磁気ヘッド素子を横方向に変位させることにより位置決めを行うための、圧電現象を利用したアクチュエータであって、固定部と、可動部と、該固定部及び該可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、該変位発生ビーム部とは別個の位置で前記固定部及び前記可動部間を連結しており、前記横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、前記変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド素子の位置決め用アクチュエータ。
- 前記2つの変位発生ビーム部間の溝に充填された弾性部材をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
- 少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスライダと、該磁気ヘッドスライダに固着されており前記薄膜磁気ヘッド素子を横方向に変位させることにより位置決めを行う圧電現象を利用したアクチュエータと、該アクチュエータが固着されており該アクチュエータを支持するための支持機構とを備えており、前記アクチュエータが、固定部と、可動部と、該固定部及び該可動部間を連結しており、電気信号に応じて伸縮する2つの互いに平行な変位発生ビーム部と、該変位発生ビーム部とは別個の位置で前記固定部及び前記可動部間を連結しており、前記横方向の変位には可撓性を有しかつ縦方向の変位には剛性を有するべく、前記変位発生ビーム部の側面に平行な面を備えた弾性を有する1対の金属帯板からなる補強部材とを備えていることを特徴とするヘッドサスペンションアセンブリ。
- 前記アクチュエータが、前記2つの変位発生ビーム部間の溝に充填された弾性部材をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載のヘッドサスペンションアセンブリ。
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