JPH04285720A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents
磁気ヘッド装置Info
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- JPH04285720A JPH04285720A JP4978991A JP4978991A JPH04285720A JP H04285720 A JPH04285720 A JP H04285720A JP 4978991 A JP4978991 A JP 4978991A JP 4978991 A JP4978991 A JP 4978991A JP H04285720 A JPH04285720 A JP H04285720A
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Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ等
に採用されてダイナミックトラッキングを可能にした磁
気ヘッド装置に関する。
に採用されてダイナミックトラッキングを可能にした磁
気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、VTR(ビデオテープレコーダ
)においては、静止画及び3倍速等の特殊再生時には、
磁気ヘッドが記録媒体に記録された数フィールド分にま
たがって信号トラックをトレースしてしまうことから、
磁気ヘッドの再生出力レベルは大きく変動し、再生画面
にノイズバーが発生する虞がある。このため、従来、V
TRに登載される磁気ヘッド装置としては、可動磁気ヘ
ッドを記録媒体のヘッドトレース方向と略直交する方向
に駆動制御する、所謂、ダイナミックトラッキング型の
ものを採用することがある。このような可動磁気ヘッド
装置は、磁気ヘッドを圧電素子又は電歪素子等の駆動素
子の一端部に配設し、駆動回路からの電圧で駆動素子を
伸縮駆動することにより、磁気ヘッドを略トラック幅方
向に変位させるようになっている。
)においては、静止画及び3倍速等の特殊再生時には、
磁気ヘッドが記録媒体に記録された数フィールド分にま
たがって信号トラックをトレースしてしまうことから、
磁気ヘッドの再生出力レベルは大きく変動し、再生画面
にノイズバーが発生する虞がある。このため、従来、V
TRに登載される磁気ヘッド装置としては、可動磁気ヘ
ッドを記録媒体のヘッドトレース方向と略直交する方向
に駆動制御する、所謂、ダイナミックトラッキング型の
ものを採用することがある。このような可動磁気ヘッド
装置は、磁気ヘッドを圧電素子又は電歪素子等の駆動素
子の一端部に配設し、駆動回路からの電圧で駆動素子を
伸縮駆動することにより、磁気ヘッドを略トラック幅方
向に変位させるようになっている。
【0003】図6は駆動素子を模式的に示す断面構造図
であり、図6(a),(b)は圧電素子を示し、図6(
c)は電歪素子を示している。
であり、図6(a),(b)は圧電素子を示し、図6(
c)は電歪素子を示している。
【0004】圧電素子1は、PZT(チタン酸・ジルコ
ン酸・鉛)等のセラミックス板1a,1bと、弾性を有
したNi等の金属膜電極2a,2b,3a,3b(以下
、夫々上面電極2a,下面電極2b,中間電極3a,3
bともいう)とによって構成している。図6(a)の矢
印1hにて示すように、一対のセラミックス板1a,1
bの分極方向は相互に非対称である。セラミックス板1
aは表面及び裏面に夫々上面電極2a及び中間電極3a
を形成しており、セラミックス板1bは表面及び裏面に
夫々下面電極2bおよび中間電極3bを形成している。 これらのセラミックス板1a,1bを金属膜の中間電極
3a,3b同士を対向させて導電性接着剤4で貼り合わ
せて、バイモルフ構造を構成している。
ン酸・鉛)等のセラミックス板1a,1bと、弾性を有
したNi等の金属膜電極2a,2b,3a,3b(以下
、夫々上面電極2a,下面電極2b,中間電極3a,3
bともいう)とによって構成している。図6(a)の矢
印1hにて示すように、一対のセラミックス板1a,1
bの分極方向は相互に非対称である。セラミックス板1
aは表面及び裏面に夫々上面電極2a及び中間電極3a
を形成しており、セラミックス板1bは表面及び裏面に
夫々下面電極2bおよび中間電極3bを形成している。 これらのセラミックス板1a,1bを金属膜の中間電極
3a,3b同士を対向させて導電性接着剤4で貼り合わ
せて、バイモルフ構造を構成している。
【0005】一方、図6(b)に示す圧電素子5も圧電
素子1と同一のバイモルフ構造であり、表面及び裏面に
金属膜電極6a,7a(以下、上面電極6a,中間電極
7aともいう)及び金属膜電極6b,7b(以下、下面
電極6b,中間電極7bともいう)が夫々形成された一
対のセラミックス板5a,5bが、中間電極7a,7b
を対向させて導電性接着剤8で貼り合わされたものであ
る。圧電素子5の分極方向は、図6(b)の矢印5hに
て示すように、セラミックス板5a,5b相互間で対称
である。
素子1と同一のバイモルフ構造であり、表面及び裏面に
金属膜電極6a,7a(以下、上面電極6a,中間電極
7aともいう)及び金属膜電極6b,7b(以下、下面
電極6b,中間電極7bともいう)が夫々形成された一
対のセラミックス板5a,5bが、中間電極7a,7b
を対向させて導電性接着剤8で貼り合わされたものであ
る。圧電素子5の分極方向は、図6(b)の矢印5hに
て示すように、セラミックス板5a,5b相互間で対称
である。
【0006】電歪素子9もバイモルフ構造を成している
。電歪素子9には分極は生じない。電歪体9a,9bの
表面及び裏面には、夫々、金属膜電極10a,11a(
以下、上面電極10a,中間電極11aともいう)及び
金属膜電極10b,11b(以下、下面電極10b,中
間電極11bともいう)を形成している。中間電極11
a,11bを対向させて導電性接着剤12で電歪体9a
,9bを貼り合わせている。
。電歪素子9には分極は生じない。電歪体9a,9bの
表面及び裏面には、夫々、金属膜電極10a,11a(
以下、上面電極10a,中間電極11aともいう)及び
金属膜電極10b,11b(以下、下面電極10b,中
間電極11bともいう)を形成している。中間電極11
a,11bを対向させて導電性接着剤12で電歪体9a
,9bを貼り合わせている。
【0007】図7は駆動素子の駆動回路を示す説明図で
ある。図7(a)は並列駆動方式を示し、図7(b)は
直列駆動方式を示し、図7(c)はバイアス駆動方式を
示している。図7(a)は非対称に分極された圧電素子
1を駆動する代表的な方式である。この並列駆動方式に
おいては、上面電極2a及び下面電極2bを接地し、中
間電極3a,3bに交流の駆動信号を供給する。図7(
b)は対称に分極された圧電素子5を駆動する代表的な
方式である。この直列駆動方式においては、上面電極6
a又は下面電極6bのいずれか一方を接地し、他方に交
流の駆動信号を供給する(図7(b)では下面電極6b
を接地している)。図7(c)は圧電素子1又は電歪素
子9を駆動するためのバイアス駆動方式である。この方
式では、上面電極2a,10aに正極性の直流電圧を印
加し、下面電極2b,10bに負極性の直流電圧を印加
し、中間電極3a,11a,中間電極3b,11bに交
流の駆動信号を供給する。
ある。図7(a)は並列駆動方式を示し、図7(b)は
直列駆動方式を示し、図7(c)はバイアス駆動方式を
示している。図7(a)は非対称に分極された圧電素子
1を駆動する代表的な方式である。この並列駆動方式に
おいては、上面電極2a及び下面電極2bを接地し、中
間電極3a,3bに交流の駆動信号を供給する。図7(
b)は対称に分極された圧電素子5を駆動する代表的な
方式である。この直列駆動方式においては、上面電極6
a又は下面電極6bのいずれか一方を接地し、他方に交
流の駆動信号を供給する(図7(b)では下面電極6b
を接地している)。図7(c)は圧電素子1又は電歪素
子9を駆動するためのバイアス駆動方式である。この方
式では、上面電極2a,10aに正極性の直流電圧を印
加し、下面電極2b,10bに負極性の直流電圧を印加
し、中間電極3a,11a,中間電極3b,11bに交
流の駆動信号を供給する。
【0008】これらの駆動素子1,5,9を回転ドラム
14(斜線部)に取付け、その先端部に磁気ヘッド13
を配設し、駆動信号に基づいて圧電素子1,5,9を歪
ませることにより、磁気ヘッド13を図の上下方向に変
位させるようになっている。
14(斜線部)に取付け、その先端部に磁気ヘッド13
を配設し、駆動信号に基づいて圧電素子1,5,9を歪
ませることにより、磁気ヘッド13を図の上下方向に変
位させるようになっている。
【0009】図8は横軸に圧電素子の厚方向に印加する
駆動信号電圧(正確には駆動電界)をとり縦軸に圧電素
子の歪をとって、圧電素子の特性を示すグラフである。 圧電素子は図8の特性Aに示すように、ヒステリシスを
有する。また、圧電素子は歪の飽和点Bを有しており、
この飽和点Bを与える駆動電界El以下で使用する。ま
た、圧電素子には抗電界Ecが存在し、駆動電界が負方
向で−Ecを越えると、分極方向が逆転し、図8の波線
にて示す特性から図8の一点鎖線に示す特性に変化する
。すなわち、電界−Ecから電界Elの範囲(許容印加
電界)内において単純増加関係が得られ、通常はこの範
囲内で使用する。
駆動信号電圧(正確には駆動電界)をとり縦軸に圧電素
子の歪をとって、圧電素子の特性を示すグラフである。 圧電素子は図8の特性Aに示すように、ヒステリシスを
有する。また、圧電素子は歪の飽和点Bを有しており、
この飽和点Bを与える駆動電界El以下で使用する。ま
た、圧電素子には抗電界Ecが存在し、駆動電界が負方
向で−Ecを越えると、分極方向が逆転し、図8の波線
にて示す特性から図8の一点鎖線に示す特性に変化する
。すなわち、電界−Ecから電界Elの範囲(許容印加
電界)内において単純増加関係が得られ、通常はこの範
囲内で使用する。
【0010】図9は各駆動方式における使用範囲を示す
グラフであり、図9(a)は並列及び直列駆動方式の場
合を示し、図9(b)はバイアス駆動方式の場合を示し
ている。
グラフであり、図9(a)は並列及び直列駆動方式の場
合を示し、図9(b)はバイアス駆動方式の場合を示し
ている。
【0011】図9(a)に示すように、並列及び直列駆
動方式においては、印加電界Eaの振幅は抗電界Ecの
約75%の交流である。この印加電界Eaに対する歪幅
は図9(a)の太線Cの範囲となる。
動方式においては、印加電界Eaの振幅は抗電界Ecの
約75%の交流である。この印加電界Eaに対する歪幅
は図9(a)の太線Cの範囲となる。
【0012】一方、バイアス駆動方式においては、図9
(b)に示すように、印加電界Ebの範囲は、負方向で
は抗電界Ecの約75%で、正方向では飽和点を与える
電界Elまで可能である。この場合の歪幅は、図9(b
)の太線に示すDである。図9(a),(b)の歪幅C
,Dの比較から明らかなように、バイアス駆動方式では
歪幅を並列及び直列駆動方式に比して大きくとることが
できる。
(b)に示すように、印加電界Ebの範囲は、負方向で
は抗電界Ecの約75%で、正方向では飽和点を与える
電界Elまで可能である。この場合の歪幅は、図9(b
)の太線に示すDである。図9(a),(b)の歪幅C
,Dの比較から明らかなように、バイアス駆動方式では
歪幅を並列及び直列駆動方式に比して大きくとることが
できる。
【0013】図10は横軸に駆動信号電圧(印加電圧)
をとり縦軸に歪幅をとって、電歪体の特性を示すグラフ
である。図10に示すように、電歪体においては、印加
電圧に対して歪幅は略2次関数の特性で変化する。すな
わち、電歪体の歪方向は印加電圧の極性に拘らず一方向
である。したがって、印加電圧を正又は負のいずれかに
統一する必要がある。また、1対の電歪体を貼り合わせ
て電歪素子を構成した場合には、図10の特性Fに示す
ように、略1次関数の特性となる。図10の特性Fに示
す正の斜線部分を利用する例では、印加電圧Edに対し
て歪幅はGである。
をとり縦軸に歪幅をとって、電歪体の特性を示すグラフ
である。図10に示すように、電歪体においては、印加
電圧に対して歪幅は略2次関数の特性で変化する。すな
わち、電歪体の歪方向は印加電圧の極性に拘らず一方向
である。したがって、印加電圧を正又は負のいずれかに
統一する必要がある。また、1対の電歪体を貼り合わせ
て電歪素子を構成した場合には、図10の特性Fに示す
ように、略1次関数の特性となる。図10の特性Fに示
す正の斜線部分を利用する例では、印加電圧Edに対し
て歪幅はGである。
【0014】また、図6(c)に示したバイモルフ構造
においては、いずれか一方の電歪体には駆動信号電圧を
印加せず0ボルトにしなければならない。すなわち、図
7(a),(b)に夫々示した並列駆動方式及び直列駆
動方式を採用することができない。この理由から、電歪
素子においては、バイアス駆動方式が採用される。なお
、電歪体は、圧電体に比べて、歪量は小さいが、ヒステ
リシス及びドリフト等も極めて小さいことが特徴である
(理論的には0)。
においては、いずれか一方の電歪体には駆動信号電圧を
印加せず0ボルトにしなければならない。すなわち、図
7(a),(b)に夫々示した並列駆動方式及び直列駆
動方式を採用することができない。この理由から、電歪
素子においては、バイアス駆動方式が採用される。なお
、電歪体は、圧電体に比べて、歪量は小さいが、ヒステ
リシス及びドリフト等も極めて小さいことが特徴である
(理論的には0)。
【0015】このように、圧電素子を採用する場合には
、大きな歪量を得るためにバイアス駆動方式が有効であ
り、また、履歴特性に優れた電歪素子を採用する場合に
も、バイアス駆動方式を用いる必要がある。そこで、バ
イアス駆動に対応した駆動素子支持構造の開発が重要と
なる。
、大きな歪量を得るためにバイアス駆動方式が有効であ
り、また、履歴特性に優れた電歪素子を採用する場合に
も、バイアス駆動方式を用いる必要がある。そこで、バ
イアス駆動に対応した駆動素子支持構造の開発が重要と
なる。
【0016】しかし、バイアス駆動方式においては、駆
動素子の3つの電極に相互に独立した電圧を印加するよ
うになっているので、駆動素子をアースから絶縁する(
フローティングする)必要がある。
動素子の3つの電極に相互に独立した電圧を印加するよ
うになっているので、駆動素子をアースから絶縁する(
フローティングする)必要がある。
【0017】図11はこの点を考慮して、駆動素子をフ
ローティング状態で使用する従来の磁気ヘッド装置を示
す斜視図であり、図12はその分解斜視図である。
ローティング状態で使用する従来の磁気ヘッド装置を示
す斜視図であり、図12はその分解斜視図である。
【0018】図11及び図12において、アルミニウム
製ベース板21上に絶縁プレート22を介して駆動素子
23を取り付けるようになっている。駆動素子23の先
端には磁気ヘッド24が登載される。磁気ヘッド24は
摺動面に垂直な面が駆動素子23に固定されており、駆
動素子23が振動することにより、ヘッドレース方向に
対して略垂直に変位するようになっている。
製ベース板21上に絶縁プレート22を介して駆動素子
23を取り付けるようになっている。駆動素子23の先
端には磁気ヘッド24が登載される。磁気ヘッド24は
摺動面に垂直な面が駆動素子23に固定されており、駆
動素子23が振動することにより、ヘッドレース方向に
対して略垂直に変位するようになっている。
【0019】駆動素子23上には、アルミニウム製スペ
ーサー25を介して端子板26が設けてある。これらの
端子板26、スペーサー25、駆動素子23、絶縁プレ
ート22は、外周面が絶縁管27によって絶縁されたネ
ジ28でベース板21上に締結されている。こうして、
従来の磁気ヘッド装置29を得ている。
ーサー25を介して端子板26が設けてある。これらの
端子板26、スペーサー25、駆動素子23、絶縁プレ
ート22は、外周面が絶縁管27によって絶縁されたネ
ジ28でベース板21上に締結されている。こうして、
従来の磁気ヘッド装置29を得ている。
【0020】ところで、駆動素子23は片持ばりを構成
しており、後端部がネジ28によってネジ止めされてい
る。したがって、駆動素子23の取付部分における変位
方向の取付誤差によって、磁気ヘッドを設置した先端部
では比較的大きな誤差が発生する。ところが、前述した
ように、端子板26、スペーサー25、駆動素子23、
絶縁プレート22及びベース板21は層状に配設されて
いる。この積層構造によって、各部品の寸法誤差は累積
されてしまい、取付精度が低下する。また、各部品の寸
法誤差によって、装置全体の厚さ寸法に大きな誤差が生
じてしまう。更に、層状に配設するための組立作業も比
較的困難である。
しており、後端部がネジ28によってネジ止めされてい
る。したがって、駆動素子23の取付部分における変位
方向の取付誤差によって、磁気ヘッドを設置した先端部
では比較的大きな誤差が発生する。ところが、前述した
ように、端子板26、スペーサー25、駆動素子23、
絶縁プレート22及びベース板21は層状に配設されて
いる。この積層構造によって、各部品の寸法誤差は累積
されてしまい、取付精度が低下する。また、各部品の寸
法誤差によって、装置全体の厚さ寸法に大きな誤差が生
じてしまう。更に、層状に配設するための組立作業も比
較的困難である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の磁気ヘッド装置においては、組立精度が低く、ま
た、組立作業性も悪いという問題点があった。
従来の磁気ヘッド装置においては、組立精度が低く、ま
た、組立作業性も悪いという問題点があった。
【0022】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、組立精度及び組立作業性を向上させること
ができる磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
のであって、組立精度及び組立作業性を向上させること
ができる磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0023】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
装置は、磁気ヘッドと、一対の伸縮自在な駆動体によっ
て構成して先端に前記磁気ヘッドを配置し前記各駆動体
の表面及び裏面の電極にフローティング状態で信号を供
給することにより前記信号に基づいて振動させて前記磁
気ヘッドをヘッドトレース方向に対して略垂直に変位さ
せる駆動素子と、この駆動素子が取り付けられるベース
板と、前記駆動素子を前記ベース板に締結する締結部材
と、前記ベース板の少なくとも前記駆動素子の当接面に
形成する絶縁被膜とを具備したものである。
装置は、磁気ヘッドと、一対の伸縮自在な駆動体によっ
て構成して先端に前記磁気ヘッドを配置し前記各駆動体
の表面及び裏面の電極にフローティング状態で信号を供
給することにより前記信号に基づいて振動させて前記磁
気ヘッドをヘッドトレース方向に対して略垂直に変位さ
せる駆動素子と、この駆動素子が取り付けられるベース
板と、前記駆動素子を前記ベース板に締結する締結部材
と、前記ベース板の少なくとも前記駆動素子の当接面に
形成する絶縁被膜とを具備したものである。
【0024】
【作用】本発明において、駆動素子は締結部材によって
ベース板に取り付けられる。ベース板の駆動素子当接面
には絶縁被膜が形成されているので、締結部材によって
ベース板に取り付けられても、駆動素子はフローティン
グ状態となり、表面及び裏面の電極に供給される信号に
基づいてバイアス駆動される。従来と異なり、駆動素子
をフローティング状態にするための絶縁性のプレートは
不要であり、このプレートの寸法誤差分だけ組立精度が
向上する。また、部品点数が少なくなるので、作業性も
向上する。
ベース板に取り付けられる。ベース板の駆動素子当接面
には絶縁被膜が形成されているので、締結部材によって
ベース板に取り付けられても、駆動素子はフローティン
グ状態となり、表面及び裏面の電極に供給される信号に
基づいてバイアス駆動される。従来と異なり、駆動素子
をフローティング状態にするための絶縁性のプレートは
不要であり、このプレートの寸法誤差分だけ組立精度が
向上する。また、部品点数が少なくなるので、作業性も
向上する。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る磁気ヘッド装置の一実
施例を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である
。図1において図11と同一の構成要素には同一符号を
付してある。本実施例においては、バイアス駆動方式の
駆動素子を採用している。
て説明する。図1は本発明に係る磁気ヘッド装置の一実
施例を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である
。図1において図11と同一の構成要素には同一符号を
付してある。本実施例においては、バイアス駆動方式の
駆動素子を採用している。
【0026】図1及び図2において、駆動素子23は略
同一形状の一対の駆動体によって構成している。一対の
駆動体のうち上方に配置する駆動体(以下、上面駆動体
という)の端部に切欠き31を設ける。この駆動体と下
方の駆動体(以下、下面駆動体という)とを貼り合わせ
てバイモルフ構造を構成する。切欠き31によって、下
面駆動体の中間電極32の端部が上方に露出する。この
中間電極32に半田付けしてリード線35を上方に引き
出す。上面駆動体の上面電極33に半田付けしてリード
線34を上方に引き出す。また、下面駆動体の下面電極
37に半田付けしてリード線36を上方に引き出す。こ
れらのリード線34,35,36によって、上面電極3
3、中間電極32及び下面電極37に独立して電力を供
給可能である。
同一形状の一対の駆動体によって構成している。一対の
駆動体のうち上方に配置する駆動体(以下、上面駆動体
という)の端部に切欠き31を設ける。この駆動体と下
方の駆動体(以下、下面駆動体という)とを貼り合わせ
てバイモルフ構造を構成する。切欠き31によって、下
面駆動体の中間電極32の端部が上方に露出する。この
中間電極32に半田付けしてリード線35を上方に引き
出す。上面駆動体の上面電極33に半田付けしてリード
線34を上方に引き出す。また、下面駆動体の下面電極
37に半田付けしてリード線36を上方に引き出す。こ
れらのリード線34,35,36によって、上面電極3
3、中間電極32及び下面電極37に独立して電力を供
給可能である。
【0027】駆動素子23の後端の両側にはネジ止め用
の掛止孔45を形成している。駆動素子23の前端には
磁気ヘッド46を登載する。磁気ヘッド46は摺動面に
垂直な面を駆動素子23に固定しており、駆動素子23
が振動することにより、ヘッドレース方向に対して略垂
直に変位するようになっている。
の掛止孔45を形成している。駆動素子23の前端には
磁気ヘッド46を登載する。磁気ヘッド46は摺動面に
垂直な面を駆動素子23に固定しており、駆動素子23
が振動することにより、ヘッドレース方向に対して略垂
直に変位するようになっている。
【0028】駆動素子23の各電極からのリード線34
,35,36を端子板47に接続する。端子板47は磁
気ヘッド46に映像信号を供給するためのパターン及び
駆動素子23を駆動する駆動信号を供給するためのパタ
ーンが形成されており、図示しないリード線によって後
述するスリップリングに接続している。端子板47の後
端の両側にはネジ止め用の丸孔48を形成している。
,35,36を端子板47に接続する。端子板47は磁
気ヘッド46に映像信号を供給するためのパターン及び
駆動素子23を駆動する駆動信号を供給するためのパタ
ーンが形成されており、図示しないリード線によって後
述するスリップリングに接続している。端子板47の後
端の両側にはネジ止め用の丸孔48を形成している。
【0029】本実施例においては、これらの端子板47
及び駆動素子23を取り付けるベース板として、SiO
2 ,Al2 O3 等の絶縁被膜61を施した金属製
ベース板41を採用している。ベース板41は駆動素子
23が振動可能なように、駆動素子23の形状に合わせ
た溝部42を有している。この溝部42の後端に取付部
43を形成し、取付部43にはネジ止め用のネジ穴44
を形成している。
及び駆動素子23を取り付けるベース板として、SiO
2 ,Al2 O3 等の絶縁被膜61を施した金属製
ベース板41を採用している。ベース板41は駆動素子
23が振動可能なように、駆動素子23の形状に合わせ
た溝部42を有している。この溝部42の後端に取付部
43を形成し、取付部43にはネジ止め用のネジ穴44
を形成している。
【0030】図3はベース板41を説明するための説明
図であり、図3(a)は斜線にて絶縁被膜を示し、図3
(b)はベース板の側面を示している。
図であり、図3(a)は斜線にて絶縁被膜を示し、図3
(b)はベース板の側面を示している。
【0031】図3(a),(b)に示すように、ベース
板41の取付部43及びその近傍部分には、斜線にて示
す絶縁被膜61を形成している。この絶縁被膜61は、
SiO2 ,Al2 O3 等の絶縁物を真空蒸着又は
スパッタ等の手段でベース板41の表面に形成したもの
である。これらの手段においては、形成する被膜層の膜
厚を正確に制御することができる。絶縁被膜61の膜厚
は、絶縁破壊電界Emaxに基づいて決定する。例えば
、絶縁被膜61をSiO2 によって形成する場合には
、Emax=20乃至40kV/mmである。絶縁破壊
電圧を200Vに設定すると、Emax=20kV/m
mとして、10μm以上の膜厚を確保すればよい。蒸着
膜及びスパッタ膜は、いずれも膜厚の均一性及び平面度
が極めて優れており、絶縁被膜61を機械的に高精度に
形成することができる。
板41の取付部43及びその近傍部分には、斜線にて示
す絶縁被膜61を形成している。この絶縁被膜61は、
SiO2 ,Al2 O3 等の絶縁物を真空蒸着又は
スパッタ等の手段でベース板41の表面に形成したもの
である。これらの手段においては、形成する被膜層の膜
厚を正確に制御することができる。絶縁被膜61の膜厚
は、絶縁破壊電界Emaxに基づいて決定する。例えば
、絶縁被膜61をSiO2 によって形成する場合には
、Emax=20乃至40kV/mmである。絶縁破壊
電圧を200Vに設定すると、Emax=20kV/m
mとして、10μm以上の膜厚を確保すればよい。蒸着
膜及びスパッタ膜は、いずれも膜厚の均一性及び平面度
が極めて優れており、絶縁被膜61を機械的に高精度に
形成することができる。
【0032】図1及び図2において、端子板47と駆動
素子23の上面電極33との間には、アルミニウム製ス
ペーサー49を介装し、駆動素子23の下面電極37は
直接ベース板41に取り付けている。スペーサー49は
ベース板41のネジ穴44に対向した位置にネジ止め用
の丸孔50を形成しており、この丸孔50及び駆動素子
23の掛止孔45には絶縁管51を嵌合している。
素子23の上面電極33との間には、アルミニウム製ス
ペーサー49を介装し、駆動素子23の下面電極37は
直接ベース板41に取り付けている。スペーサー49は
ベース板41のネジ穴44に対向した位置にネジ止め用
の丸孔50を形成しており、この丸孔50及び駆動素子
23の掛止孔45には絶縁管51を嵌合している。
【0033】すなわち、絶縁管51をスペーサーの丸孔
50及び駆動素子23の掛止孔45に嵌合した状態で、
ネジ52を端子板47の丸孔48及び絶縁管51を介し
てベース板41のネジ穴44に螺入して、端子板47及
び駆動素子23をベース板41の取付部43に締結して
いる。こうして、図1の磁気ヘッド装置53が得られる
。
50及び駆動素子23の掛止孔45に嵌合した状態で、
ネジ52を端子板47の丸孔48及び絶縁管51を介し
てベース板41のネジ穴44に螺入して、端子板47及
び駆動素子23をベース板41の取付部43に締結して
いる。こうして、図1の磁気ヘッド装置53が得られる
。
【0034】このように構成した磁気ヘッド装置をドラ
ムに取り付ける。図4はこの状態を示す平面図であり、
図5はその側面図である。上ドラム81は軸82を中心
として回動自在である。上ドラム81に対向した位置に
軸82を中心とした下ドラム83を固定している。上ド
ラム81の下面の下ドラム83との間に本実施例の磁気
ヘッド装置53をネジ84によって固定している。この
場合には、駆動素子23の先端に設けた磁気ヘッド46
が上ドラム81の縁辺から若干露出するように配置する
。軸82はアースブラシ85を介して接地する。これに
より、上ドラム81及び上ドラム81にネジ84で固定
されたベース板41は接地される。
ムに取り付ける。図4はこの状態を示す平面図であり、
図5はその側面図である。上ドラム81は軸82を中心
として回動自在である。上ドラム81に対向した位置に
軸82を中心とした下ドラム83を固定している。上ド
ラム81の下面の下ドラム83との間に本実施例の磁気
ヘッド装置53をネジ84によって固定している。この
場合には、駆動素子23の先端に設けた磁気ヘッド46
が上ドラム81の縁辺から若干露出するように配置する
。軸82はアースブラシ85を介して接地する。これに
より、上ドラム81及び上ドラム81にネジ84で固定
されたベース板41は接地される。
【0035】磁気ヘッド装置53の端子板に接続された
リード線86は上ドラム81に設けた開孔部87を介し
て上ドラム81の上面側のスリップリング88に接続す
る。スリップリング88はブラシ89を介して端子板9
0に接続している。
リード線86は上ドラム81に設けた開孔部87を介し
て上ドラム81の上面側のスリップリング88に接続す
る。スリップリング88はブラシ89を介して端子板9
0に接続している。
【0036】次に、このように構成された磁気ヘッド装
置の作用について説明する。
置の作用について説明する。
【0037】端子板90からの駆動信号はブラシ89、
スリップリング88及びリード線86を介して磁気ヘッ
ド装置53の端子板47に導かれる。更に、駆動信号は
端子板47から3本のリード線34,35,36を介し
て駆動素子23に与えられる。駆動素子23の上面電極
33、中間電極32及び下面電極37には独立して電圧
が印加される。これにより、圧電素子23は振動して先
端に設けた磁気ヘッド46はトラック幅方向、すなわち
、ヘッドトレース方向に略垂直な方向に変位する。こう
して、ダイナミックトラックキングが行われる。
スリップリング88及びリード線86を介して磁気ヘッ
ド装置53の端子板47に導かれる。更に、駆動信号は
端子板47から3本のリード線34,35,36を介し
て駆動素子23に与えられる。駆動素子23の上面電極
33、中間電極32及び下面電極37には独立して電圧
が印加される。これにより、圧電素子23は振動して先
端に設けた磁気ヘッド46はトラック幅方向、すなわち
、ヘッドトレース方向に略垂直な方向に変位する。こう
して、ダイナミックトラックキングが行われる。
【0038】本実施例においては、ベース板41の上面
に絶縁被膜61を形成している。したがって、ベース板
41から駆動素子23の下面電極37は絶縁され、駆動
素子23はフローティング状態となる。これにより、駆
動素子23の各金属膜電極33,32,37に独立に電
力を供給して、バイアス駆動方式の駆動が可能である。
に絶縁被膜61を形成している。したがって、ベース板
41から駆動素子23の下面電極37は絶縁され、駆動
素子23はフローティング状態となる。これにより、駆
動素子23の各金属膜電極33,32,37に独立に電
力を供給して、バイアス駆動方式の駆動が可能である。
【0039】このように、絶縁被膜61を表面に形成し
たベース板41に駆動素子23を直接取り付けるように
しており、従来のように駆動素子23とベース板41と
の間に絶縁性のプレートを介装する必要はない。積層す
る部品が少なくなるので、各部品の寸法精度に基づく取
付精度及び装置の寸法精度等の組立精度を向上させるこ
とができる。また、部品点数が低減されることから、組
立作業性も向上する。
たベース板41に駆動素子23を直接取り付けるように
しており、従来のように駆動素子23とベース板41と
の間に絶縁性のプレートを介装する必要はない。積層す
る部品が少なくなるので、各部品の寸法精度に基づく取
付精度及び装置の寸法精度等の組立精度を向上させるこ
とができる。また、部品点数が低減されることから、組
立作業性も向上する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、組
立精度及び組立作業性を向上させることができるという
効果を有する。
立精度及び組立作業性を向上させることができるという
効果を有する。
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置の一実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図1の磁気ヘッド装置の分解斜視図。
【図3】図1のベース板41を説明するための説明図。
【図4】実施例の磁気ヘッド装置の上ドラムへの取付状
態を説明するための平面図。
態を説明するための平面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】駆動素子を模式的に示す断面構造図。
【図7】駆動素子の駆動回路を示す説明図。
【図8】圧電素子の特性を示すグラフ。
【図9】各駆動方式における使用範囲を示すグラフ。
【図10】電歪体の特性を示すグラフ。
【図11】従来の磁気ヘッド装置を示す斜視図。
【図12】図11の分解斜視図。
23…駆動素子
41…ベース板
46…磁気ヘッド
52…ネジ
53…磁気ヘッド装置
61…絶縁被膜
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気ヘッドと、一対の伸縮自在な駆動
体によって構成して先端に前記磁気ヘッドを配置し前記
各駆動体の表面及び裏面の電極にフローティング状態で
信号を供給することにより前記信号に基づいて振動させ
て前記磁気ヘッドをヘッドトレース方向に対して略垂直
に変位させる駆動素子と、この駆動素子が取り付けられ
るベース板と、前記駆動素子を前記ベース板に締結する
締結部材と、前記ベース板の少なくとも前記駆動素子の
当接面に形成する絶縁被膜とを具備したことを特徴とす
る磁気ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4978991A JPH04285720A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 磁気ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4978991A JPH04285720A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 磁気ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04285720A true JPH04285720A (ja) | 1992-10-09 |
Family
ID=12840926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4978991A Pending JPH04285720A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 磁気ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04285720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121883A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 日本写真印刷株式会社 | 圧力センサ |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP4978991A patent/JPH04285720A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121883A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 日本写真印刷株式会社 | 圧力センサ |
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