JPH04285138A - 耐酸化性に優れたTiAl基合金 - Google Patents

耐酸化性に優れたTiAl基合金

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JPH04285138A
JPH04285138A JP4816191A JP4816191A JPH04285138A JP H04285138 A JPH04285138 A JP H04285138A JP 4816191 A JP4816191 A JP 4816191A JP 4816191 A JP4816191 A JP 4816191A JP H04285138 A JPH04285138 A JP H04285138A
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JP
Japan
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oxidation resistance
alloy
tial
intermetallic compound
oxidation
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Withdrawn
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JP4816191A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Anada
博之 穴田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐酸化性に優れたTi
Al基合金、詳述すれば、軽量でかつ高強度を有するこ
とから宇宙、航空機分野において将来の航空機、超音波
旅客機等に用途が期待されているTiAl金属間化合物
から成るTiAl基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】Ti−Alの2元系合金では、Al含有
量が35から44重量%の組成範囲で実質的にTiAl
金属間化合物単相となることが知られている。このTi
Al単相は比重が約3.8 でTi単体の比重4.5 
よりも小さく非常に軽量である。また、800 ℃程度
の温度まで室温の強度が低下せずむしろ上昇するといっ
た特徴を有する。このことからTiAl基金属間化合物
は軽量・高強度の要求されるジェットエンジン部材等へ
の応用が期待されている。
【0003】しかし、このTiAl金属間化合物の欠点
は常温の延性がなく、また加工性に乏しいことである。 さらに高温で使用された場合、800℃以下の温度で通
常のTi合金等よりは耐酸化性に優れるが、800 ℃
を越えると急激に耐酸化性は劣化する。
【0004】この点、常温延性改善のため開発されたM
n添加TiAl金属間化合物合金は耐酸化性の点からは
むしろMn無添加の場合よりも劣化する。
【0005】TiAl金属間化合物を構成する基本元素
であるTiおよびAlは、共に単体では非常に酸化され
易い元素である。耐酸化性を向上させるには、TiAl
金属間化合物を形成した場合にはTiAl合金表面上に
Al2O3 の緻密な皮膜が形成され、かつ長時間にわ
たり安定して存在し保護皮膜として機能することが必要
である。かかる耐酸化性の改善方法としては以下の方法
が現在提案されている。
【0006】■低酸素分圧下熱処理法 小林等、日本金属学会誌53(1989)251■Al
パック処理法 吉原等、耐熱金属材料第123 委員会研究報告31(
1990)213 ■クロマイズ表面処理法 ■第3元素の添加法 ■および■の方法はいずれも使用前に予備的にAl2O
3 の皮膜を生成させ保護皮膜として機能させる方法で
あり、特に■の方法は2×10−3Paといった低酸素
分圧下で熱処理を行い表面にAl2O3 の保護皮膜を
予め生成させて耐酸化性を確保する方法であって、■の
方法は直接Al2O3 を表面に生成させる方法である
。■の方法はAl2O3 の替わりにCrの酸化皮膜を
用いる方法である。■の方法で、現在耐酸化性を向上さ
せる添加元素として提案されているものはSi (特開
昭3−111152号公報) 、Nb (笠原等、日本
金属学会誌) がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TiA
l金属間化合物の耐酸化性を改善する方法のうち、予備
的に保護皮膜を生成させる方法は母材との密着性や長期
安定性の点が問題である。さらに第3元素添加の方法は
現在充分な改善に至っていない。すなわち保護性のAl
2O3 皮膜の生成は充分できていない。かくして、本
発明の目的は、このような従来技術の問題点を解消し、
耐酸化性に優れたTiAl金属間化合物合金を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる目的
を達成するため、鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を
得て本発明を完成するに至った。 (1)TiAl 金属間化合物の耐酸化性の向上には表
面に緻密なAl2O3 皮膜が生成し酸化の保護皮膜と
して安定に長時間存在することが必要である。しかし、
この金属間化合物の酸化皮膜はAl2O3 が縦方向に
生成発達し、横方向につながりを持たないため、そのよ
うにして生成したAl2O3 皮膜は保護性を有しない
。かかるタイプの酸化が進行する理由はTi中への酸素
の固溶度が非常に大きいためである。 (2) 添加元素によりTi中酸素固溶度を下げること
で耐酸化性を確保でき、それに有効な添加元素はWとM
oである。 (3) さらにこれらの元素にSiやNbを複合添加す
ることでさらに耐酸化性を改善できる。
【0009】ここに、本発明の要旨とするところは、重
量比で、Al: 31〜44%、W: 0.1 〜15
%、残部が実質的にTiと不可避不純物よりなる耐酸化
性に優れたTiAl基合金である。さらに本発明の好適
態様によれば、次の各群からの1種以上をさらに適宜組
み合わせて添加してもよい。 (1)Mo: 0.1〜10% (2)Nb および/ またはSiを合計量で0.1 
〜5%(3)Mn,Cr,V: 0.5 〜4%。
【0010】
【作用】ここで、本発明にかかる合金の各添加元素の限
定理由とその作用について述べる。なお、%は特にこと
わりがない限り重量%である。 (1) Al Alは本合金系の根幹をなす元素である。Tiに対しA
lを35から44重量%含有させることでγ相であるT
iAl金属間化合物となる。これよりAl量が多いとT
iAl2 相やTiAl3 相との混相となり非常に脆
くなる。Al量が若干少ない側ではTi3Al 相が微
量に析出し延性が発揮されるとされている。その限界が
31%である。
【0011】(2) W Wは耐酸化性改善に寄与する。下限は耐酸化性を発揮す
るための必要量で決まり0.1 %である。しかし余り
多量に添加すると延性が劣化するので上限は15%であ
る。 (3) Mo Moは延性および耐酸化性を改善する元素である。下限
は耐酸化性を発揮する限界である0.1 %である。1
0%までは耐酸化性を発揮する効果が有るため上限を1
0%とする。Moの延性改善効果は1〜3%の範囲で最
も効果的である。
【0012】(4) Nb、Si NbもSiも耐酸化性を改善する効果を有し、必要によ
り少なくとも一方を添加すればよい。そのときの下限は
両者の合計量で0.1 %であり、5%を超えると耐酸
化性が劣化する。特に、Siの場合、伸びの低下が大き
いので、好ましくはSi含有量の上限は1%とする。ま
た、NbおよびSiはいずれもWと複合添加することに
よりさらに改善効果が認められた。このWとの複合添加
による耐酸化性効果の発揮される添加量は、Nbまたは
SiとW との合計量で0.1 %であるためこれを下
限とする。しかし多量の添加はかえって耐酸化性を劣化
させるため、同じくそれらの合計量の上限を5%とする
【0013】(5) Mn、Cr、V Mn、Cr、VはTiAl基合金に添加されることによ
って延性を改善する。いずれの元素でも効果はほぼ同じ
で合計添加量においてこの延性発揮する添加量の最低量
を本発明の下限とし、これは0.5 %である。しかし
これら元素は耐酸化性を劣化させるため多量の添加は好
ましくなく、上限は4%とする。 (6)Ti: 上記範囲内で添加されたAl、W 、Mo、Nb、Si
、Mn、Cr、V以外は残部実質的にTiであり、その
他通常含まれる不純物が許容される。
【0014】
【実施例】本発明によるTi−Al 金属間化合物合金
の耐酸化性の改善効果を実施例を用いて以下に詳細に説
明する。Ti−34.5Al金属間化合物にMo添加量
を種々変化させたTi−Al−Moの3元系合金をAr
アーク溶解により溶製した。化学成分値は表1および表
2に示す通りで、インゴットの重量は約120gであっ
た。これらのインゴットを均質化を目的として、120
0℃×24hrの真空熱処理を行った。このようにして
1t×8w×351 (mm)の板状インゴットを得た
【0015】酸化試験に用いた試験片は上記板状インゴ
ットより直接切り出した。表面はSiC ペーパーによ
り湿式研磨 (#600)を行った。アセトン脱脂の後
、抵抗加熱電気炉を用い大気中で試験片を900 ℃×
100hr に加熱する酸化試験を行った。試験片はA
l2O3 ルツボに入れたままで加熱し、はがれた皮膜
も残らず回収して酸化による重量増加を測定し、重量変
化により耐酸化性を評価した。その結果を同じく表1お
よび表2に併せて示す。
【0016】表1および表2において合金No.1から
No.38 までは本発明にかかる合金である。合金N
o.39 以降は比較のために調製した合金である。A
l量は31から44%の範囲で選択してある。この範囲
ではTiAl金属間化合物相にTi3Al 相が微少に
析出する2相領域でこの範囲で延性が発揮されるのであ
る。
【0017】表1および表2に示す結果からも明らかな
ように、合金No.1からNo.5まではW添加により
耐酸化性が改善され酸化量が添加にともない減少してい
る。特に、W:2〜5%の添加は最も効果を発揮してい
る。しかしW:15  %超の添加では延性の低下が著
しかった。
【0018】合金No.6からNo.10 までのMo
含有合金においても同様の効果を有する。やはりMoに
おいても10%を超えると延性が著しく低下した。さら
に合金No.11 からNo.21 におけるNbおよ
びSiを複合添加すると単独添加よりもさらに耐酸化性
改善していることが分かる。しかしNb、Siについて
も添加量が合計量で5%を超えると延性が劣化する。合
金No.22 からNo.38 に示すようにMn、C
r、V添加材でも同様に効果を発揮し、またMn、Cr
、Vの耐酸化性劣化効果を抑制している。しかし合金N
o.32 〜35に示すようにこれらが合計量で4%を
超えると耐酸化性が劣化しW、Mo添加効果が発揮でき
ない。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明にかかるTiAl金属間化合物合
金の耐酸化性は著しく改善され高温での使用が可能とな
った。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量比で、Al: 31〜44%、W
    : 0.1 〜15%、残部が実質的にTiと不可避不
    純物よりなる耐酸化性に優れたTiAl基合金。
  2. 【請求項2】  重量比で、さらに、Mo: 0.1 
    〜10%を含有する請求項1記載の耐酸化性に優れたT
    iAl基合金。
  3. 【請求項3】  重量比で、さらにNbおよび/ また
    はSiを合計量で0.1 〜5%含有する請求項2記載
    の耐酸化性に優れたTiAl基合金。
  4. 【請求項4】  重量比で、さらにMn、Cr、Vのう
    ち1種以上を合計量で0.5〜4%含有する請求項1な
    いし3のいずれかに記載の耐酸化性に優れたTiAl基
    合金。
JP4816191A 1991-03-13 1991-03-13 耐酸化性に優れたTiAl基合金 Withdrawn JPH04285138A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0636701A2 (en) * 1993-07-19 1995-02-01 Howmet Corporation Creep resistant titanium aluminide alloy
US6923934B2 (en) 1999-06-08 2005-08-02 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Titanium aluminide, cast made therefrom and method of making the same

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0636701A2 (en) * 1993-07-19 1995-02-01 Howmet Corporation Creep resistant titanium aluminide alloy
EP0636701A3 (en) * 1993-07-19 1995-03-29 Howmet Corp Titanium aluminide alloys with good war resistance.
US6923934B2 (en) 1999-06-08 2005-08-02 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Titanium aluminide, cast made therefrom and method of making the same

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