JPH042839Y2 - - Google Patents

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JPH042839Y2
JPH042839Y2 JP1985106675U JP10667585U JPH042839Y2 JP H042839 Y2 JPH042839 Y2 JP H042839Y2 JP 1985106675 U JP1985106675 U JP 1985106675U JP 10667585 U JP10667585 U JP 10667585U JP H042839 Y2 JPH042839 Y2 JP H042839Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はブレーキ倍力装置やクラツチ倍力装置
に用いられる液圧倍力装置に関し、より詳しくは
液圧倍力装置の解放作動時における作動音を低減
できるようにした液圧倍力装置の作動音低減装置
に関する。
「従来の技術」 液圧倍力装置は、通常、ハウジングに摺動自在
に嵌合したパワーピストンと、このパワーピスト
ンの一端に形成した動力室と、入力軸に連動して
作動され、上記動力室に入力軸に加えられた入力
に応じた油圧を導入して上記パワーピストンを前
進させる制御弁とを備えており、また制御弁とし
ては、通常、上記パワーピストンに設けられ、通
常は弁座に着座して圧油の供給源と上記動力室と
を連通する供給通路を遮断する逆止弁と、この逆
止弁に対向して上記入力軸に設けられ、その入力
軸の前進時に逆止弁に当接してこれを弁座から離
座させると同時に、その逆止弁との当接により上
記動力室内に導入された圧油をリザーバに排出す
る排出通路を閉じる環状ピンとを備えている。
かかる構成の液圧倍力装置では、入力軸を前進
させると環状ピンが逆止弁に当接するので動力室
とリザーバとを連通する排出通路が遮断され、ひ
き続き入力軸が前進されると上記環状ピンが逆止
弁を弁座から離座させるので供給通路が開かれ、
供給源から上記動力室内に圧油が導入されてパワ
ーピストンが前進される。
他方、その作動状態から入力軸が非作動位置に
復帰されると、上記環状ピンの後退により逆止弁
が弁座に着座して供給通路を遮断し、ひき続き環
状ピンが後退すると環状ピンが逆止弁から離隔す
るので上記排出通路が開かれ、動力室に導入され
ていた圧油がその排出通路を介してリザーバに排
出されるようになる。
「考案が解決しようとする問題点」 しかるに、従来のこの種の液圧倍力装置におい
ては、特に上記作動状態からの解放作動時に作動
音が発生し易く、そのために流体圧力の圧力差を
小さくする、流路面積を可及的に均一化する、或
いは流路の折曲を可及的に少なくする等の対策が
講じられてきたが、充分な作動音の低減を果すこ
とは困難であつた。
「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、上記入力軸に
形成された排出通路に小径孔を設け、この小径孔
の流路面積を液圧倍力装置に実質的に作動遅れが
生じない範囲に設定したものである。
「作 用」 上記構成によれば、動力室内に導入された圧油
は小径孔および排出通路を介してリザーバに排出
されるようになるが、この際、入力軸に形成され
た排出通路に、つまり上記逆止弁や環状ピンから
なる制御弁に比較的近接した位置の排出通路に小
径孔を設けているので、逆止弁から環状ピンが離
隔して動力室内の圧油が排出通路に排出された瞬
間の圧油の大きな流速を上記小径孔で緩和させる
ことができ、それによつて作動音の低減を図るこ
とができる。
そして上記制御弁が開いた瞬間の圧油の大きな
流速を緩和させた後は、上記小径孔の流路面積を
液圧倍力装置に実質的に作動遅れが生じない範囲
に設定しているので、液圧倍力装置の円滑な作動
を確保することができる。
「実施例」 以下、本考案をブレーキ倍力装置として適用し
た実施例について説明すると、第1図において、
液圧倍力装置のハウジング1は概略筒状に構成し
てあり、その軸部に形成した孔2内に段付のパワ
ーピストン3を摺動自在に嵌合している。またハ
ウジング1に螺着した上記孔2の右端部を閉塞す
るプラグ4には上記孔2と同一軸線上に孔5を穿
設し、ここに図示しないブレーキペダルに連動す
る入力軸6を摺動自在に嵌合している。
上記パワーピストン3は上記孔2内に収納した
ばね7によつて通常はプラグ4に当接した位置に
保持してあり、そのパワーピストン3の右端とプ
ラグ4との間に動力室8を形成している。また、
上記パワーピストン3の左端部に形成した孔内に
はマスターシリンダ9のピストン10の右端部を
嵌入連結してあり、このピストン10に設けたシ
ール部材11の前方をプライマリ室12に、後方
をセカンダリ室13としている。これらプライマ
リ室12およびセカンダリ室13はそれぞれマス
ターシリンダ9のハウジングに形成した通路1
4,15を介して共通の通路16に連通し、この
通路16は図示しないリザーバに連通している。
上記入力軸6の先端はパワーピストン3の右端
軸部に形成した有底の段付孔20内に摺動自在に
嵌合してあり、その入力軸6の先端部とパワーピ
ストン3の段付孔20内とに、入力軸6に加えら
れた入力の大きさに対応した油圧を上記動力室8
内に導入する制御弁21を設けている。この制御
弁21はパワーピストン3の段付孔20内に設け
た逆止弁22と、入力軸6に設けたその逆止弁2
2を強制的に開かせる環状ピン23とを備えてお
り、パワーピストン3と入力軸6との間に弾装し
たばね24により通常は入力軸6がパワーピスト
ン3に設けたストツパリング25に当接した位置
に位置させて、上記逆止弁22が閉じた状態とな
るようにしている。
上記逆止弁22の弁体26はパワーピストン3
に設けた弁座27にばね28によつて第1図の左
方から着座し、その弁体26と弁座27とのシー
ル部と、弁体26をシールするシール部材29と
によつて区画形成した圧力室30は、パワーピス
トン3に形成した通路31、パワーピストン3の
外周面に形成した環状溝32、ハウジング1に形
成した通路33、この通路33の途中に設けたフ
イルタ34、および上記通路33に接続した導管
35を介して図示しない圧油の供給源であるポン
プに連通しており、上記圧力室30内には常時圧
油が導入されている。そして、上記圧油の供給源
と圧力室30間を連通する連通路、並びに弁体2
6と弁座27との間隙により、圧油の供給源と動
力室8とを連通する供給通路36を構成してい
る。
他方、上記環状ピン23の軸部は、後に詳述す
る小径孔40、入力軸6に形成した軸方向通路4
1および半径方向通路42を介して上記プラグ4
に形成した環状溝43に連通し、さらにプラグ4
に形成した通路44、ハウジング1に形成した通
路45およびこれに接続した導管46を介して上
記図示しないポンプのリザーバ47に連通させて
いる。さらに、上記環状ピン23の外周部分の空
間は前述の動力室8に連通させ、またこの動力室
8は、パワーピストン3に形成した軸方向通路4
8を介して上記逆止弁22の弁体26のシール部
材29より左端部に連通させている。そして上記
リザーバ47と動力室8とを連通する連通路によ
り動力室8内に導入された圧油をリザーバ47に
排出する排出通路49を構成している。
然して上記小径孔40は、第2a図、第2b図
に示すように、円板型のプレート55に複数個平
行に穿設してあり、このプレート55を入力軸6
内に設けている。すなわち、上記入力軸6の先端
軸部に段付孔56を形成してその小径部を上記軸
方向通路41としてあり、また段付孔56の先端
側大径孔内に上記プレート55を嵌合している。
そしてさらに段付孔56の先端側大径孔内に上記
環状ピン23を液密を保つて嵌合し、上記プレー
ト55を上記段付孔56の段部と環状ピン23と
で挟持している。
以上の構成において、図示非作動状態では、逆
止弁22の弁体26が弁座27に着座して供給通
路36を閉じるとともに、環状ピン23がその弁
体26から離隔して排出通路49を開いているの
で、動力室8内の油圧は実質的に零に保たれてい
る。
この状態において、図示非作動状態からブレー
キペダルが踏込まれて入力軸6が左行されると、
環状ピン23の先端が逆止弁22の弁体26に当
接してその部分がシールされるので、上記排出通
路49が遮断される。そしてひき続き入力軸6が
左行されると、上記環状ピン23により弁体26
が弁座27より離座されて供給通路36を開くの
で、圧力室30内に常時導入されていた圧油が環
状ピン23の外周部分から動力室8内に導入され
る。このとき、圧油はパワーピストン3に形成し
た軸方向通路48を介して弁体26の左端側にも
供給されるので、弁体26が動力室8内に導入さ
れた圧油によつて左行されることはない。
上記動力室8内に圧油が導入されるとその圧油
はパワーピストン3をばね7に抗して左行させて
ブレーキ作用を生じさせるとともに、入力軸に作
用して運転者にブレーキ反力を感知させる。そし
て中間負荷状態では、上記動力室8内に導入され
る油圧は、従来のこの種の制動液圧倍力装置と同
様に入力軸6に加えられた入力の大きさ、すなわ
ちブレーキペダルの踏力に応じた圧力に制御され
る。
そしてブレーキ作動の解放時には、弁体26が
弁座27に着座して上記供給通路36を閉じると
ともに、環状ピン23が弁体26から離隔するの
で排出通路49が開かれ、上記動力室8内に導入
されていた圧油はリザーバ47に排出されるの
で、動力室8内の圧力が低下し、図示非作動状態
に復帰するようになる。この際、動力室8内から
リザーバ47に排出される圧油は小径孔40を流
通するので、小径孔40のない従来の液圧倍力装
置に比較してその解放作動時の作動音を低減する
ことができる。
第3図は上記プレート55に形成した小径孔4
0の個数と穴径とを種々に変更して作動音を測定
した際の測定結果を示したもので、プレート55
を、したがつて小径孔40を設けなかつた場合に
は69dBという比較的大きな作動音を発生する
のに対し、穴径を0.8mmとした小径孔40を3個
又は5個設けたもの、並びに穴径を0.5mmとした
小径孔40を11個設けたものでは、65dB以下
まで作動音を低減することができ、しかもその
際、液圧倍力装置の作動遅れは認められなかつ
た。
なお、小径孔40の個数や穴径は上記実施例の
ものに限定されるものではないことは勿論であ
る。また上記実施例において、マスターシリンダ
9の作動油と液圧倍力装置の作動油とを共通化し
てもよく、その場合にはマスターシリンダ9の通
路16を上記リザーバ47に接続することができ
る。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、入力軸に形成
された排出通路に小径孔を設けるという簡単な構
成で、液圧倍力装置の解放作動時の作動遅れを生
じさせることなく、作動音を低減することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
a図は第1図に示す小径孔40を形成したプレー
ト55の正面図、第2b図はその断面図、第3図
は本考案の特性線図である。 1……ハウジング、3……パワーピストン、6
……入力軸、8……動力室、21……制御弁、2
2……逆止弁、23……環状ピン、26……弁
体、27……弁座、36……供給通路、40……
小径孔、47……リザーバ、49……排出通路、
55……プレート、56……段付孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハウジングに摺動自在に嵌合したパワーピス
    トンと、このパワーピストンの一端に形成した
    動力室と、上記パワーピストンに設けられ、通
    常は弁座に着座して圧油の供給源と上記動力室
    とを連通する供給通路を遮断する逆止弁と、入
    力軸に形成されて上記動力室とリザーバとを連
    通する排出通路と、上記入力軸に設けられて上
    記逆止弁に対向し、該入力軸の前進時に逆止弁
    に当接してこれを弁座から離座させると同時
    に、その逆止弁との当接により上記排出通路を
    閉じる環状ピンとを備えた液圧倍力装置におい
    て、 上記入力軸に形成された排出通路に小径孔を
    設け、この小径孔の流路面積を液圧倍力装置に
    実質的に作動遅れが生じない範囲に設定したこ
    とを特徴とする液圧倍力装置の作動音低減装
    置。 (2) 上記入力軸の先端軸部に上記排出通路を構成
    する段付孔を形成し、この段付孔の先端側大径
    孔内に上記小径孔を形成したプレートを嵌合す
    るとともに上記環状ピンを嵌合し、上記プレー
    トを上記段付孔の段部と環状ピンとで挟持した
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の液圧倍力装置の作動音低減装置。 (3) 上記小径孔を複数個としたことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記
    載の液圧倍力装置の作動音低減装置。
JP1985106675U 1985-07-12 1985-07-12 Expired JPH042839Y2 (ja)

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