JPH04282360A - 3,4−トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤 - Google Patents

3,4−トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤

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JPH04282360A
JPH04282360A JP4482091A JP4482091A JPH04282360A JP H04282360 A JPH04282360 A JP H04282360A JP 4482091 A JP4482091 A JP 4482091A JP 4482091 A JP4482091 A JP 4482091A JP H04282360 A JPH04282360 A JP H04282360A
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JP
Japan
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ethylphenyl
ethyl
pyrrolidinone
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JP4482091A
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Inventor
Koichi Moriyasu
森安宏一
Kengo Oda
小田研悟
Kanji Tomitani
冨谷完治
Toru Miura
徹 三浦
Makoto Nishida
誠 西田
Sachiko Hibi
日比佐知子
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な3,4−トランス
−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−(3−エチ
ルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体とこれらを有効
成分とする除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の2−ピロリジノン誘導体が除草
活性を有することは既に開示されており、特開昭52−
8966号公報、特開昭60−58960号公報、米国
特許4,874,422、EP387,869などに記
載されている。また、これらに記載されている代表化合
物の3−クロロ−4−クロロメチル−1−(3−トリフ
ルオロメチルフェニル)−2−ピロリジノン(一般名、
フルオロクロリドン;fluorochloridon
e)は市販されている。また、米国特許4,960,4
57には一般式(式II)(化3)に示したピロリジノ
ン誘導体と除草剤が開示されている。
【0003】
【化3】
【0004】(式中、mは1,2,3,4または5を表
しnは0,1,2,3,4または5を表す。またR1 
はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、炭
素数1から4のアルキル基、または炭素数1から4のア
ルコキシ基から選択され、mが1より大きい時は同一で
あっても組み合わせでもよい。R2 は水素原子、また
はハロゲン原子から選択され、R3 はハロゲン原子、
トリフルオロメチル基、シアノ基、炭素数1から4のア
ルキル基、炭素数1から4のアルコキシ基から選択され
、nが1より大きい時はそれらは同一であっても組み合
わせであってもよい。また、R4 は炭素数1から4の
アルキル基、またはハロゲンに置換された炭素数1から
4のアルキル基から選択される。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭52−89
666号、特開昭60−58960号および米国特許4
,874,422に開示されている化合物類は、除草剤
として使用した場合、比較的多量の薬量を必要とし、特
にこれらの化合物を水田で用いた場合、有用作物である
イネに対して甚大な薬害を及ぼすという問題を有してい
る。
【0006】また、EP387,869あるいは米国特
許4,960,457に開示された化合物は、水田で使
用した場合、発生後の生育期の雑草に対する効果が低い
という問題を有している。
【0007】従って本発明は、水田においてイネに害を
与えず、しかも低薬量で、雑草の発生前から発生後の生
育期まで、広い期間にわたって使用可能な、選択性除草
剤を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
前記課題を解決すべく2−ピロリジノン誘導体について
更に研究を進めた結果、ピロリジノン環1−位と3−位
に特定のフェニル基を有し、かつ4−位にエチル基を有
する、新規な3,4−トランス−4−エチル−3−(置
換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロ
リジノン誘導体が、除草剤として極めて優れ、しかも有
用作物であるイネに対して薬害を与えない特徴を有して
いることを見出した。
【0009】本発明の3,4−トランス−4−エチル−
3−(置換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−
2−ピロリジノン誘導体は、一般式(I)(化4)で表
されることを特徴とする。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Xは3−位に置換された臭素原子
、塩素原子、またはシアノ基を、3−位と4−位または
3−位と5−位に置換されたフッ素原子を示す)特開昭
52−89666号公報、特開昭60−58960号公
報、米国特許4,874,422に開示されている化合
物類は、水田で使用した場合イネに重大な薬害をおよぼ
すため、その使用は不可能である。
【0012】本発明化合物は、ピロリジノン環1−位に
3−エチルフェニルを、ピロリジノン環3−位に特定の
フェニル基を4−位にエチル基を導入したことに特徴が
ある。
【0013】一方、米国特許4,960,457には一
般式(II)(化5)に示される化合物が開示されてい
る。
【0014】
【化5】
【0015】(式中、mは1,2,3,4または5を表
しnは0,1,2,3,4または5を表す。またR1 
はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、炭
素数1から4のアルキル基、または炭素数1から4のア
ルコキシ基から選択され、mが1より大きい時は同一で
あっても組み合わせでもよい。R2 は水素原子、また
はハロゲン原子から選択され、R3 はハロゲン原子、
トリフルオロメチル基、シアノ基、炭素数1から4のア
ルキル基、炭素数1から4のアルコキシ基から選択され
、nが1より大きい時はそれらは同一であっても組み合
わせであってもよい。また、R4 は炭素数1から4の
アルキル基、またはハロゲンに置換された炭素数1から
4のアルキル基から選択される。)すなわち、米国特許
4,960,457は、上位概念において本発明の化合
物を包含する。しかしながら、米国特許4,960,4
57は極めて広い範囲の化合物を請求しているが、実施
例化合物が限られている。例えば、前述の一般式(II
)で定義されたR1 の実施例はトリフルオロメチル基
、シアノ基、塩素原子、フッ素原子のみに限られ、R1
 がアルキル基の場合の実施例は記載されていない。
【0016】米国特許4,960,457に記載された
化合物類、またはEP387869に記載された化合物
類は、水田で使用した場合、発生後の生育期の雑草に対
して効果が低い。したがって、その使用場面は雑草の発
生前のみに限定される。
【0017】本発明化合物は、ピロリジノン環1−位に
3−エチルフェニル基を、ピロリジノン環3−位に特定
のフェニル基を、4−位にエチル基を導入したところに
特徴がある。これらの特定の置換基を配した意義、特に
、ピロリジノン環1−位に3−エチルフェニル基を導入
した意義は大きく、この変換により、除草剤としての高
活性化が達成され、しかも、発生前の雑草から発生後の
生育期の雑草にまで、高い除草活性を示すこととなり、
そのために、より広い期間にわたっての水田適用が可能
となった。
【0018】本発明の化合物を有効成分として含有する
除草剤は、その作用特性として、ほとんどの水田で問題
となる有害雑草、例えばノビエ等のイネ科雑草、カヤツ
リグサ、ホタルイ等のカヤツリグサ科雑草およびウリカ
ワ等の多年性雑草に対して優れた除草効果を有する。一
方、有用作物であるイネに対しては薬害を示さない。ま
た、本発明化合物係わる除草剤は、湛水土壌処理、土壌
処理、土壌混和処理など、あらゆる処理法において、雑
草の発生前から発生後の生育期の広い期間にわたり、有
効に使用できる。
【0019】本発明の3,4−トランス−4−エチル−
3−(置換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−
2−ピロリジノン誘導体は新規化合物であり、反応式(
I)(化6)に示される方法によって製造される。
【0020】
【化6】
【0021】すなわち、一般式(III)(式中、Xは
3−位に置換された臭素原子、塩素原子、またはシアノ
基を、3−位と4−位または3−位と5−位に置換され
たフッ素原子を、Yはハロゲン原子を示す。)で表わさ
れるアミド誘導体を環化反応することにより、容易に製
造することができる。この環化反応に有効な環化剤とし
ては、トリブチルチンヒドリドに代表されるトリアルキ
ルチンヒドリドがあげられ、一般的にはベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族系の溶媒中で反応が行われ
る。反応温度は50〜140℃で、好ましくは80〜1
20℃である。また、触媒量のα,α−アゾビスイソブ
チロニトリル、あるいはベンゾイルパーオキサイドなど
の、ラジカル発生剤を反応液中に加えることで、反応が
進行する。光を照射するのも有効な手段である。また反
応の終了後は、目的の3,4−トランス体を収率良く得
るため、適当なアルカリで処理する方法も有効である。
【0022】一般式(III)で表わされるアミド誘導
体は、反応式(II)(化7)に示される方法によって
製造される。
【0023】
【化7】
【0024】すなわち、N−(2−ブテニル)−3−エ
チルアニリンと一般式(IV)(式中、XおよびYは前
記と同じ意味を示し、Zはハロゲン原子を示す。)のカ
ルボン酸誘導体を反応することによって、製造すること
ができる。反応は、無溶媒または不活性溶媒中で行われ
、溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲ
ン化炭化水素類などが挙げられる。また、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶
媒も有効である。反応は任意の温度で進行し、また、ト
リエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン
、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの塩基の存在
下に反応を行ってもよい。
【0025】N−(2−ブテニル)−3−エチルアニリ
ン、および一般式(IV)のカルボン酸誘導体は、公知
の方法で製造される。
【0026】かくして得られる本発明に係わる一般式(
I)で表される化合物は、一般には不活性な液体担体、
または固体と混合し、通常用いられる製剤形態である粉
剤、粒剤、水和剤、乳剤、フロアブル剤等に調製して使
用される。さらに製剤上必要ならば、補助剤を添加する
こともできる。
【0027】担体としては、通常農園芸用薬剤に使用さ
れるものであるならば、固体、または液体のいずれでも
使用でき、特定のものに限定されるものではない。例え
ば固体担体としては、クレー、タルク、ベントナイト、
炭酸カルシウム、ケイソウ土、ホワイトカーボンの如き
鉱物質粉末、大豆粉、デンプンの如き植物性粉末、石油
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコー
ル等の如き高分子化合物、尿素、ワックス類等が挙げら
れる。また液体担体としては、キシレン、メチルナフタ
レン、アルキルベンゼン等の各種有機溶剤類、植物オイ
ル等各種オイル、水等が挙げられる。
【0028】補助剤としては、通常農園芸用薬剤に使用
される界面活性剤、結合剤(例えば、リグニンスルフォ
ン酸、アルギン酸、ポリビニルアルコール、アラビアガ
ム、CMCナトリウム等)、安定剤(例えば、酸化防止
用にフェノール系化合物、チオール系化合物又は高脂肪
酸エステル類等を用いたり、pH調整剤として燐酸塩を
用いたり、時に光安定剤も用いる)等を必要に応じて単
独または組合せて使用できる。さらに場合によっては防
菌防黴のために工業用殺菌剤、防菌防黴剤などを添加す
ることもできる。
【0029】界面活性剤の例としては、非イオン性、陰
イオン性、陽イオン性及び両イオン性のものを適宜単独
または混合して使用できる。非イオン性としては、アル
キルフェノール、高級アルコール、アルキルナフトール
、高級脂肪酸、脂肪酸エステル等にエチレンオキシド(
例えば、X−77とか、ノイゲンEA80等の如きもの
)またはプロピレンオキシドを付加させたもの等が好ま
しい。陰イオン性のものとしては、アルキルフェノール
、アルキルナフトール、高級アルコール、高級脂肪酸、
脂肪酸エステル等をアルキルスルホン酸塩(例えばネオ
ペレックスの如きもの)、アルキル硫酸エステル塩、リ
ン酸エステル塩等としたものが好ましい。またリグニン
スルホン酸塩(例えばサンエキスの如きもの)等も好ま
しい例の一つである。
【0030】本発明に係わる除草剤における式(I)で
表わされる化合物の含有量は、製剤形態によって異なる
が、通常粉剤では0.01〜20重量%、水和剤では1
〜50重量%、粒剤では0.01〜10重量%、乳剤で
は0.1〜50重量%、フロアブル製剤では0.1〜5
0重量%、ドライフロアブル製剤では1〜50重量%で
あり、好ましくは、粉剤では0.1〜3重量%、水和剤
では10〜40重量%、粒剤では、0.1〜5重量%、
乳剤では1〜30重量%、フロアブル製剤では1〜30
重量%、ドライフロアブル製剤では10〜40重量%で
ある。
【0031】補助剤の含有量は0〜80重量%であり、
担体の含有量は、100重量%から有効成分化合物及び
補助剤の含有量を差し引いた量である。
【0032】式(I)で表わされる本発明の除草剤は、
他の除草剤の一種または二種以上、あるいは殺菌剤、殺
虫剤、植物成長調節剤の如き農薬、肥料、土壌改良剤等
と混合使用が可能であることはもちろんのこと、これら
との混合製剤も可能であり、場合によっては相乗効果も
期待できる。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明化合物の製造法を
具体的に説明する。
【0034】実施例1  3,4−トランス−4−エチ
ル−3−(3−クロロフェニル)−1−(3−エチルフ
ェニル)−2−ピロリジノンの合成〔化合物番号−4〕
トルエン20ml中、N−(2−ブテニル)−N−(3
−エチルフェニル)−2−クロロ−2−(3−クロロフ
ェニル)アセタミド1.6gを加え、還流温度で撹拌し
ながら、トリブチルチンヒドリド1.3g、α,α−ア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)極少量を加えた
。10分間撹拌を続けた後、室温に戻しDBU0.4m
lを加え、更に5分間撹拌した。反応液をエバポレータ
で濃縮してカラムクロマトグラフィーを行うことで、目
的の化合物1.0gを得た。
【0035】実施例1と同様の方法で、本発明に係わる
一般式(I)で表されるその他の化合物を合成した。以
下に、本発明に係わる一般式(I)で表される化合物の
物性を記す。
【0036】3,4−トランス−4−エチル−3−(3
−ブロモフェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2
−ピロリジノン〔化合物番号−1〕 IRνKBr(cm−1) :1700m.p. 65
.8 〜67.9℃
【0037】3,4−トランス−4−エチル−3−(3
,5−ジフルオロフェニル)−1−(3−エチルフェニ
ル)−2−ピロリジノン〔化合物番号−2〕IRνKB
r(cm−1) :1701m.p. 84.0 〜8
5.4℃
【0038】3,4−トランス−4−エチル−3−(3
,4−ジフルオロフェニル)−1−(3−エチルフェニ
ル)−2−ピロリジノン〔化合物番号−3〕IRνKB
r(cm−1) :1699m.p. 76.0 〜7
7.5℃
【0039】3,4−トランス−4−エチル−3−(3
−クロロフェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2
−ピロリジノン〔化合物番号−4〕 IRνneat(cm −1) :1698NMR(C
DCl3)δPPM :0.97(3H,t,J=7.
3Hz),1.25(3H,t,J=7.3Hz),1
.50〜1.61(1H,m),1.71〜1.78(
1H,m),2.38 〜2.48(1H,m),2.
67(2H,q,J=7.3Hz),3.45(1H,
d,J=10.3Hz),3.58(1H,t,J=9
.2Hz),4.00(1H,t,J=9.2Hz),
7.01(1H,d,J=7.3Hz),7.14〜7
.17(1H,m),7.27 〜7.33(4H,m
),7.42(1H,dd,J=1.5Hz,J=8.
1Hz),7.58(1H,s)
【0040】3,4−
トランス−4−エチル−3−(3−シアノフェニル)−
1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン〔化合
物番号−5〕 IRνKBr(cm−1) :2230,1684m.
p. 108.4〜110.2 ℃
【0041】参考例
  3,4−シス−4−エチル−3−(3−クロロフェ
ニル)−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノ
ンの合成〔化合物番号−6〕トルエン20ml中、N−
(2−ブテニル)−N−(3−エチルフェニル)−2−
クロロ−2−(3−クロロフェニル)アセタミド2.0
gを加え、還流温度で撹拌しながら、トリブチルチンヒ
ドリド1.7gとα,α−アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)極少量を加えた。10分間撹拌を続けた後
、室温にもどし、反応液をエバポレータで濃縮した。カ
ラムクロマトグラフィーを行うことで、最初に溶出され
てきた化合物、3,4−トランス−4−エチル−3−(
3−クロロフェニル)−1−(3−エチルフェニル)−
2−ピロリジノン〔化合物番号−4〕0.9g、および
後から溶出されてきた化合物、3,4−シス−4−エチ
ル−3−(3−クロロフェニル)−1−(3−エチルフ
ェニル)−2−ピロリジノン〔化合物番号−6〕0.3
gを得た。
【0042】3,4−シス−4−エチル−3−(3−ク
ロロフェニル)−1−(3−イソプロピルフェニル)−
2−ピロリジノン〔化合物番号−6〕の物性IRνnu
jol(cm−1) :1702  .NMR(CDC
l3)δPPM :0.92(3H,t,J=7.4H
z),1.24(3H,d,J=7.3Hz),1.2
1〜1.75(2H,m), 2.63 〜2.85(
3H,m),3.67(1H,dd,J=7.4Hz,
9.3Hz),3.99(1H,d,J=8.9Hz)
,4.02(1H,dd,J=7.3Hz,9.3Hz
),7.03(1H,d,J=7.3Hz),7.13
 〜7.33(5H,m),7.35〜〜7.59(2
H,m)
【0043】なお、ピロリジノン環3−位と4
−位の立体配置は、ピロリジノン環3−位のプロトン(
3−H  と表示)とピロリジノン環4−位のプロトン
(4−H  と表示)の結合定数により決定される。す
なわち、4−エチル−3−(3−クロロフェニル)−1
−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノンの場合は
、J3H−4H=10.3Hzの値を示す方が3,4−
トランス体、J3H−4H=8.9Hzの値を示す方が
3,4−シス体と決定される。
【0044】製剤例および試験例 次に本発明に係わる除草剤の製剤例及び除草活性試験例
を示す。
【0045】製剤例1  (水和剤) 本発明化合物(1):20重量部、ネオペレックス(商
品名、花王製;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
):2重量部、ノイゲンEA80(商品名、三洋化成製
;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル):1重
量部、ホワイトカーボン:5重量部および珪藻土72重
量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0046】製剤例2  (水和剤) 本発明化合物(2):20重量部、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム:2重量部、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル:1重量部及びジークライト:
77重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0047】製剤例3  (水和剤) 本発明化合物(3):50重量部、ホワイトカーボン:
5重量部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸アンモニウム塩:6重量部、リグニンスルホン酸
ナトリウム:2重量部及び珪藻土:37重量部をよくJ
et−0−  マイザーを用いて粉砕混合して水和剤を
得た。
【0048】製剤例4  (フロアブル剤)本発明化合
物(2):5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム:
2重量部、キサンタンガム:0.3重量部及びポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル:1重量部に、水
:91.7重量部を加えて混合後、サンドグラインダー
を用いて微粉砕してフロアブル剤を得た。
【0049】製剤例5  (フロアブル剤)本発明化合
物(5):30重量部と水50重量部に溶解したサンエ
キスP252(商品名、前記と同様):10重量部を湿
式粉砕混合し、その後水  9.6重量部に溶解したケ
ルザンS(商品名、ケルコ製;キサンタンガム):  
0.2重量部とデルトップ(商品名、武田薬品工業製:
有機ヨウ素系防黴剤):0.2重量部を加えて混合し、
フロアブル剤を得た。
【0050】製剤例6  (粉剤) 本発明化合物(2):1重量部、エマルゲン910(商
品名、花王製;ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル):0.5重量部およびカオリンクレー:98.5
重量部をよく粉砕混合して粉剤を得た。
【0051】製剤例7  (粉剤) 本発明化合物(5):3重量部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム:3重量部、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル:2重量部及びクレー:92重量部を混合
粉砕して粉剤を得た。
【0052】製剤例8  (ドライフロアブル剤)微粉
砕した本発明化合物(5):60重量部、アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム:5重量部及びポリプロピレ
ングリコールポリエチレングリコールエーテル:35重
量部を混合し、ドライフロアブル剤を得た。
【0053】製剤例9  (粒剤) 本発明化合物(1):0.3重量部、ネオペレックス(
商品名、前記と同様):2重量部、サンエキスP252
(商品名、山陽国策パルプ製;リグニンスルホン酸ナト
リウム):2重量部、ベントナイト:727重量部およ
びタルク:23重量部をよく混合した後、適当量の水を
加えて湿潤させ、次に小型射出成形機で押し出し造粒し
た。これを30〜60℃で風乾し解砕した後、製粒機で
  0.3〜2mmに製粒して粒剤を得た。
【0054】製剤例10    (粒剤)本発明化合物
(4):0.5重量部、ゴーセノール(Gosenol
)GL−05s(日本合成化学製  PVA):2重量
部、サンエキスP252(山陽国策パルプ製ベンゼンス
ルホン酸ソーダ):2重量部及びクレー:95.5重量
部を良く混合した後、適当量の水を加えて湿潤させ、次
に射出成形機で押し出し造粒した。これを60〜90℃
で風乾し解砕した後、整粒機で0.3〜1mmに整粒し
て粒剤を得た。
【0055】製剤例11    (乳剤)本発明化合物
(3):10重量部、ソルポール800A(商品名、東
邦化学製;非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性
剤の混合物):10重量部およびo−キシレン:80重
量部を混合溶解して乳剤を得た。
【0056】生理試験例 試験例1  湛水土壌処理(発生前処理)1/5000
アールワグネルポットに土壌を詰め、タイヌビエ、ホタ
ルイ、コナギ、アゼナの種子を播種して湛水状態とした
。これに予め育苗しておいた水稲苗(2〜3葉期)2本
を1株とし、その2株を移植して温室内に生育させた。 1日後(雑草発生前に)、供試組成物の所定量を前記製
剤例9に記載した方法に準じて調整した粒剤を用いて処
理し、30日後に、雑草の発生状況および水稲に対する
薬害状況を観察調査した。その結果を第1表(表1)、
(表2)に示した。表中、被検植物の被害程度および水
稲に対する薬害程度は、無処理の場合の風乾重と比較し
以下の基準で表示した。
【0057】
【0058】なお、比較化合物A,B,Cは下記の化合
物を表す。(試験例2も同様) A:1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−ク
ロロ−4−クロロメチル−2−ピロリジノンB:4−ク
ロロメチル−3−(3−クロロフェニル)−1−(3−
トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリジノン C:4−エチル−3−(3−フルオロフェニル)−1−
(3−トリフルオロフェニル)−2−ピロリジノン
【0
059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】本試験において本発明に係わる除草剤は、
比較薬剤A,B,Cと比較して、低薬量処理においても
、供試した水田雑草に対して高い殺草効果を示し、かつ
水稲に対して優れた安全性を示した。また、本発明化合
物の異性体である3,4−シス体〔化合物番号6〕は殆
ど除草活性を示さなかった。
【0062】試験例2  湛水土壌処理(生育期処理)
1/5000アールワグネルポットに土壌を詰め、タイ
ヌビエ、ホタルイ、コナギ、アゼナの種子を播種して湛
水状態とした。これに予め育苗しておいた水稲苗(2〜
3葉期)2本を1株とし、その2株を移植して温室内で
生育させた。ヒエが2葉になった時に、供試組成物の所
定量を前記製剤例10に記載した方法に準じて調整した
粒剤を用いて処理し、30日後に、雑草の発生状況およ
び水稲に対する薬害状況を観察調査した。その結果を第
2表(表3)、(表4)に示した。表中被検植物の被害
程度および水稲に対する薬害程度は、試験例1と同様に
表示した。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】本試験において本発明に係わる除草剤は、
比較薬剤A,B,Cと比較して、低薬量処理においても
、供試した水田雑草に対して高い殺草効果を示し、かつ
水稲に対して優れた安全性を示した。また、本発明化合
物の異性体である3,4−シス体〔化合物番号6〕は殆
ど除草活性を示さなかった。
【0066】
【発明の効果】本発明に係わる一般式(I)で表される
3,4−トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)
−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導
体は、新規化合物であり、本発明化合物を含有する除草
剤は、水田で問題となる種々の雑草に対して、発生前か
ら発生後の生育期まで、低薬量で、除草活性を示す。ま
た、イネに対して卓越した選択性を示すため、安全に使
用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I)(化1)【化1】 (式中、Xは3−位に置換された臭素原子、塩素原子、
    またはシアノ基を、3−位と4−位または3−位と5−
    位に置換されたフッ素原子を示す)で表わされる3,4
    −トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−
    (3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体。
  2. 【請求項2】  一般式(I)(化2)【化2】 (式中、Xは3−位に置換された臭素原子、塩素原子、
    またはシアノ基を、3−位と4−位または3−位と5−
    位に置換されたフッ素原子を示す)で表わされる3,4
    −トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−
    (3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体を含
    有することを特徴とする除草剤。
JP4482091A 1991-03-11 1991-03-11 3,4−トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−(3−エチルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤 Pending JPH04282360A (ja)

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