JPH04281955A - 耐揺床構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は耐震床構造に係り、特
に基床上に回転部材を介して揺動床を配設して揺れを緩
和させる耐震床構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、船舶の床は建築物の床同様に固定
されたものである。したがって、船舶が波のために揺れ
ると床も揺動するし、建物は地震のために揺れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の船舶におい
て、ベットは床上に単純に配設されているため、船舶が
揺れると船舶の揺れと同様に揺れるため、船酔いをする
という難点があった。また飲料をコップに注いでおくと
、コップが傾くために飲料がこぼれるという難点があっ
た。また地震による建物の揺れは防止が困難であった。 この発明はそれらの課題を解決し、建物や船舶が揺れて
も水平に維持される耐震床構造を提供することを目的と
して開発されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決し目的を達成するために、基床上に回転部材を介して
揺動床を配設一体に構成した耐震床構造という技術的な
手段を講じた。また、船舶の揺れに対しては基床の中央
部を半球凹面状とし、地震対応としては基床の上面を平
坦とした。

【０００５】

【作用】上記のように構成されたこの発明においては次
のような作用を有している。まず船舶に基床を設けた場
合、基床も船舶の揺れと同様に揺れる。該基床の中央部
には半球凹面状の凹部が形成されていて、その上に揺動
床が回転部材を介して配設されているから、該揺動床は
基床が揺動しても回転部材の滑動作用によって水平に維
持される。すなわち、例えば船の右舷が下方に傾いた場
合、揺動床の回転部材は凹部表面に沿って右方に移動す
るが、実際に揺動したのは基床の方なので、揺動床は自
重によって水平を維持している。揺動が逆の場合も同じ
である。

【０００６】また、建物用の場合、基床が横方向に地震
で揺れても、回転部材が回転することによって揺動力を
吸収するので揺動床は元の位置で水平に維持される。

【０００７】

【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明する
。第１図は第１実施例を示す耐震床構造の縦断正面図で
ある。この実施例は船舶の部屋の一部に実施した例を示
す。耐震床構造１の基床２は平面で円形とし、その中央
部に凹部２Ａが凹設されている。該凹部２Ａは可塑物に
球面を押しつけて形成したような半球凹面状に形成され
ている。該凹部２Ａ上には該凹部２Ａに接して回転可能
な回転部材（キャスタ、ベアリング）３．３…を介して
揺動床４が揺動可能に配設されている。該揺動床４は下
部を半球面体とし、上部は平坦としてベット５が配設さ
れている。また前記回転部材３…は揺動床４の平面中心
点を中心として左右前後に対称に配設されている。なお
図中符号６は部屋床である。すなわちこれは船舶の船室
におけるベットを配置すべき部分の床に実施したもので
ある。上記のように構成したこの実施例において、通常
はベット５が水平に維持されている。ここにおいて、船
舶が揺れた場合例えば部屋床６の右方が１０度下り勾配
に揺動した場合には回転部材３…がそれぞれ凹部２Ａの
右上方へ寄った態様となり、実質的に基床２に対して揺
動床４が揺動した状態となっているが揺動床４の上面は
水平に維持されている。すなわち船舶の部屋床６が左右
に揺動しても揺動床４は水平が維持される。また、前記
凹部２Ａは半球凹面状であるため上から見るときは方向
性がなく、船舶が左右前後斜め方向へ揺動しても揺動床
４は水平に維持されるものである。したがって、前記ベ
ット５上に居れば、船舶が揺れてもベット５は揺れない
ので船酔いをすることはない。もちろん、ベット５に代
わって椅子やテーブルを配置することができる。

【０００８】第２図は地震等横方向の震動に対する耐震
床構造の実施例を示す。この実施例において基床２は上
表面が硬質材で平坦に形成されている。該基床２上にボ
ールからなる回転部材３…を介して平坦な揺動床４が配
設され一体に形成されている。図中符号４Ａは軸受部材
である。上記のように構成されたこの実施例において、
基床２や鋼板で形成して地面のコンクリート地盤７に配
設し、更に揺動床４を鋼板で形成し、その上にコンクリ
ートの土台を配設して建築物を建築すれば、地震があっ
て、例えば地盤７が左右方向へ１センチ揺動した場合に
ボールから成る回転部材３…が回転することによって揺
動力を吸収してしまうので、揺動床４は揺動しないから
、建築物も地震によって揺動することはない。もちろん
、回転部材３…はボールなので全方位に対して回転が可
能なので、震源地がいずれの方位であっても同じ効果を
有する。

【０００９】

【発明の効果】この発明は上記のように構成されたので
、基床が揺動しても、その揺動力を回転部材が吸収して
しまうために揺動床は水平を維持して揺動しないので、
船舶の揺れや地震に対しても揺れない耐震床構造が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】船舶用の耐震床構造の縦断正面図である。

【図２】建築物用の耐震床構造の縦断正面図である。

【符号の説明】

１　　　　耐震床構造 ２　　　　基床 ２Ａ　　凹部 ３　　　　回転部材 ４　　　　揺動床 ４Ａ　　軸受部材 ５　　　　ベット ６　　　　部屋床 ７　　　　地盤

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　基床上に回転部材を介して揺動床を配
   設し一体として構成したことを特徴とする耐震床構造。
2. 【請求項２】　　中央部に半球凹面状の凹部を有する基
   床上に、回転部材を介して凹部の半球凹面と接して揺動
   可能な揺動床を配設して一体に構成したことを特徴とす
   る耐震床構造。