JPH0428185Y2 - - Google Patents

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JPH0428185Y2
JPH0428185Y2 JP1985184151U JP18415185U JPH0428185Y2 JP H0428185 Y2 JPH0428185 Y2 JP H0428185Y2 JP 1985184151 U JP1985184151 U JP 1985184151U JP 18415185 U JP18415185 U JP 18415185U JP H0428185 Y2 JPH0428185 Y2 JP H0428185Y2
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voltage
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、安定化電源装置等に使用される過電
流保護回路に関する。
(従来の技術) 第3図は従来回路の一例を示す接続図、第4図
はその過電流保護特性を示す線図である。
第3図において、Lは負荷、Q1は負荷Lに流
れる負荷電流ILを制御する制御トランジスタR1
は負荷電流ILを検出する検出抵抗、Q2は検出抵抗
R1に生じる電圧が抵抗R2を介してベースに印加
され、制御トランジスタQ1のベース電流をバイ
パスするように作動する第2のトランジスタ、
R3は制御トランジスタQ1のコレクタ電位を第2
のトランジスタQ2のベース電流として正帰還す
る正帰還抵抗、R4は制御トランジスタQ1のベー
ス電流供給用の抵抗である。
この回路において、負荷Lが正常のとき(第4
図特性において、A点〜B点の領域)、トランジ
スタQ1は、抵抗R4からベース電流が供給されて
オン状態にあり、負荷Lに大略VCCの電圧が給電
されている。
今、負荷Lが重くなり、負荷電流ILが増加して
回路の過電流検出点に達すると、以下のような過
電流保護動作が始まる。負荷電流ILは抵抗R1で電
圧降下を生じるが、抵抗R1の抵抗値は、負荷電
流ILが過電流検出点(第4図B点)に達すると、
抵抗R1の電圧降下が、トランジスタQ2のベー
ス・エミツタ間飽和電圧VBEに等しくなるように
選定されている。従つて、トランジスタQ2はオ
ン状態に遷移し、トランジスタQ1のベース電流
をバイパスする方向に働く。このため、トランジ
スタQ1が飽和オン状態から、不飽和状態に移行
する。
負荷Lが更に増加すると、不飽和のトランジス
タQ1のコレクタ電位が上昇し、抵抗R3を通して
トランジスタQ2のベース電流を供給する正帰還
効果を生じ、トランジスタQ1のベース電流が更
に減少し、その結果、負荷電流ILは第4図B点の
値より小となり、負荷Lにかかる電圧VLも、VCC
より低下する。第4図C点がこの状態である。
負荷Lが更に重くなる状態、例えば短絡状態と
なると、トランジスタQ1のコレクタ電位は更に
上昇し、負荷Lの両端電圧VLはついに0となり、
負荷電流ILは、トランジスタQ2のベース・エミツ
タ間電圧VBEが、VBE<<VCCとすれば、(1)式の通
りとなる。
IL=1/R1(VBE−R2/R2+R3VCC)… (1) このような構成の過電流保護回路は、所謂、フ
イードバツク特性の過電流保護回路で、過負荷時
のトランジスタQ1の消費電力を低減するために
提案されたもので、例えば、負荷短絡時のトラン
ジスタQ1の消費電力を小さくするためには、第
4図D点のIL((1)式で示される値)を、できるだ
け小さくすればよい。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、(1)式中におけるVBEは温度変動
等で一定でなく、第4図D点でのトランジスタ
Q1の消費電力を極小にすることは困難である。
又、負荷状態が第4図C点にあるような場合、斜
線に示した面積に相当する電力が、トランジスタ
Q1で消費されるわけで、これを低減するには限
界がある。その限界は、(1)式のILが正となる領域
でしか、フイードバツク特性を設定できないこと
になる。ILが負となる過電流保護回路は、負荷短
絡から正常負荷への復帰に際し、保護状態からの
自動復帰ができず、ラツチアツプするためであ
る。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は、簡単な回路を付加することで、低消
費電力で、且つ、保護状態からの自動復帰を確実
に保証できる過電流保護回路を実現することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決する本考案は、 負荷と直列に接続され負荷に流れる負荷電流を
制御する制御トランジスタと、 この制御トランジスタのベースにベース電流を
供給するためのベース電流供給抵抗と、 前記制御トランジスタのエミツタに接続され前
記負荷電流を検出する電流検出抵抗R1と、 コレクタが前記制御トランジスタのベースに接
続され、制御トランジスタのベース電流をバイパ
スするように作動する第2のトランジスタと、 前記電流検出抵抗R1に生じる電圧を前記第2
のトランジスタのベース・エミツタ間に印加させ
るための電圧印加抵抗R2と、 前記制御トランジスタのコレクタ電位を第2の
トランジスタのベースに正帰還するように与える
帰還抵抗R3と、 前記電圧印加抵抗R2を周期的に短絡するスイ
ツチングトランジスタとを備え、 前記電圧印加抵抗R2と前記帰還抵抗R3の値を、
負荷が短絡状態になつた場合を想定したときの負
荷電流値が負になるように選定したことを特徴と
する過電流保護回路である。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本考案の一実施例の回路図である。図
中、第3図の各素子と対応する部分には、同一符
号を付して示す。
本考案回路においては、第3図に示す従来回路
において、抵抗R2を周期的なパルス信号PSに対
応して短絡するスイツチングトランジスタQ3
設けたものである。このスイツチングトランジス
タQ3は、トランジスタQ2への正帰還ループを周
期的に一定時間切断する。
このように構成した回路の動作を、第2図の過
電流保護特性線図を参照しながら説明すれば以下
の通りである。
トランジスタQ3は、第1図に図示する周期的
なパルス信号PSによつて、オン/オフする。トラ
ンジスタQ3がオフの時の動作は、第3図回路と
等価である。ここで、(1)式のILが負となるように
抵抗R2,R3に値を選定するものとすれば、過電
流保護特性は、第2図A,B,C,Dの各点を通
る軌跡をたどる。この場合、このままでは、一旦
D点の状態となつた回路は、正常状態に自力で復
帰できない。しかし、トランジスタQ1の消費電
力はD点では0であり、B点でも斜線部で示した
ように第4図と比べて小さくすることが可能であ
る。
トランジスタQ3がオンの時は、抵抗R2が短絡
されることと、通常R1<<R3であることにより、
抵抗R3によるトランジスタQ1のコレクタ電圧の、
トランジスタQ2のベース電流に対する正帰還効
果がなくなる。このため、回路の過負荷特性は、
第2図破線で示したA,G,F,Eの軌跡にな
る。この特性のとき、回路は正常負荷への復帰に
際し、確実に自動復帰、正常動作となる。
トランジスタQ3をオン/オフしても、過負荷
状態でなければ、何んら影響はない。過負荷状態
であれば、その負荷の大きさに応じ、第2図の矢
印で示したように、例えば、B点とG点、D点と
F点、D点とE点というように、2つの状態を交
互に繰返す。このため、負荷Lが一旦過負荷とな
り、D点状態に落ち込んだとしても、トランジス
タQ3がオンの時が存在するため、負荷が正常に
復帰すれば、例えば、D点からH点の矢印のよう
に不可逆遷移が生じ、再びD点状態となることは
ない。即ち、過負荷保護状態からの自動復帰が可
能となる。
ところで、過負荷時のトランジスタQ1の負荷
Lは、トランジスタQ3がオフ時には、A点から
B,C,点までの間で最大となるが、これは第3
図の従来回路に比べれば低消費電力であり、抵抗
R3の正帰還効果を高めれば、自在に小さくする
ことができる。又、D点では消費電力は無い。ト
ランジスタQ3がオン時には、負荷Lが重い程、
消費電力は大きくなるが、トランジスタQ3のオ
ン時間を小さくすることで、トランジスタQ1
平均消費電力をトランジスタQ3のオフ時の値に
限りなく近づけることが可能である。
(考案の効果) 従来回路においては、負荷Lが例えばスイツチ
ングレギユレータのような場合、電流、電圧特性
は、第4図において、電流X電圧が一定になるよ
うに軌跡を描く。この場合、この軌跡と第4図の
B点〜C点〜D点の特性とが交差する点は、C点
〜D点の間の望ましくない点で安定する場合が生
ずる。
この場合には、過負荷保護状態から正常状態へ
の復帰は、阻害されると言う課題があつた。
本考案においては、過負荷保護特性のフイード
バツク特性を作りだす抵抗R2,R3の値を選定す
ることで(正帰還を強くかけることで)、前述の
安定点を正常動作に復帰できる点に置くことがで
きるものである。従つて、本考案によれば、極低
消費電力で、負荷の性質によらず確実な自動復帰
特性をもつ過電流保護回路を、簡単な構成で実現
できる。従つて、本考案によれば、極低消費電力
で、確実な自動復帰特性をもつ過電流保護回路
を、簡単な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案回路の一例を示す接続図、第2
図はその過電流保護特性を示す線図、第3図は従
来回路の接続図、第4図はその過電流保護特性を
示す線図である。 L……負荷、Q1……制御トランジスタ、Q2
…トランジスタ、Q3……スイツチングトランジ
スタ、R1……検出抵抗、R2,R3,R4……抵抗。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 負荷Lと直列に接続され負荷に流れる負荷電流
    を制御するトランジスタQ1と、 この接続トランジスタのベースにベース電流を
    供給するためのベース電流供給抵抗R4と、 前記制御トランジスタのエミツタに接続され前
    記負荷電流を検出する電流検出抵抗R1と、コレ
    クタが前記制御トランジスタQ1のベースに接続
    され、制御トランジスタQ1のベース電流をバイ
    パスするように作動する第2のトランジスタQ2
    と、 前記電流検出抵抗R1に生じる電圧を前記第2
    のトランジスタQ2のベース・エミツタ間に印加
    させるための電圧印加抵抗R2と、 前記制御トランジスタQ1のコレクタ電位を第
    2のトランジスタのベースに正帰還するように与
    える帰還抵抗R3と、 前記電圧印加抵抗R2を周期的に短絡するスイ
    ツチングトランジスタQ3とを備え、。 前記電圧印加抵抗R2と前記帰還抵抗R3の値
    を、負荷が短絡状態になつた場合を想定したとき
    の負荷電流値が負になるように選定したことを特
    徴とする過電流保護回路。
JP1985184151U 1985-11-29 1985-11-29 Expired JPH0428185Y2 (ja)

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JP1985184151U JPH0428185Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

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JP1985184151U JPH0428185Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

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JPS6295432U JPS6295432U (ja) 1987-06-18
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60167014A (ja) * 1984-02-08 1985-08-30 Toyo Commun Equip Co Ltd 自動復帰型過負荷保護回路

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58174941U (ja) * 1982-05-18 1983-11-22 三菱電機株式会社 直流電流制限器
JPS60124045U (ja) * 1984-01-31 1985-08-21 富士電機株式会社 出力トランジスタの保護回路

Patent Citations (1)

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JPS60167014A (ja) * 1984-02-08 1985-08-30 Toyo Commun Equip Co Ltd 自動復帰型過負荷保護回路

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JPS6295432U (ja) 1987-06-18

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