JPH0427980B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0427980B2
JPH0427980B2 JP60068528A JP6852885A JPH0427980B2 JP H0427980 B2 JPH0427980 B2 JP H0427980B2 JP 60068528 A JP60068528 A JP 60068528A JP 6852885 A JP6852885 A JP 6852885A JP H0427980 B2 JPH0427980 B2 JP H0427980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
sub
chloroform
general formula
experimental example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60068528A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61227562A (ja
Inventor
Chikara Kaneko
Masayuki Sato
Shinya Katagiri
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP60068528A priority Critical patent/JPS61227562A/ja
Priority to US06/844,011 priority patent/US4754029A/en
Priority to EP86104445A priority patent/EP0197491B1/en
Priority to AT86104445T priority patent/ATE70825T1/de
Priority to DE8686104445T priority patent/DE3683073D1/de
Publication of JPS61227562A publication Critical patent/JPS61227562A/ja
Publication of JPH0427980B2 publication Critical patent/JPH0427980B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/12Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗菌剤の中間体として有用な化合物
の製造法に関するものである。
従来、4−置換アゼチジン−2−オン誘導体
は、例えば〔ジヤーナル・オブ・アメリカン・リ
サエテイー(J.Am.Chem.Soc.)第103巻、第
2406頁(1981年)〕、〔テトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Lett.)第3009頁(1983年)〕、〔ジ
ヤーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリー
(J.Org.Chem.)第45巻第1135頁(1980年)〕、〔ジ
ヤーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリー
(J.Org.CHem.)第45巻第1143頁(1980年)〕等に
示されているように、カルバペネム系抗菌剤の重
要な中間体として知られている。このカルバペネ
ムの骨格には、次の2つの異性体が存在する。
この内、β配位を有するカルバペネムの誘導体
の方がはるかに高い抗菌活性を有し、チエナマイ
シンを初めとする現在開発中のカルバペネム系抗
菌剤は全てこの配位を有している。したがつて、
中間体としては、このβ配位のカルバペネムに誘
導できる配位を有するものが望ましいが、化学合
成的に特定の配位を有する4−置換アゼチジン−
2−オン誘導体のみを簡便かつ高収率で得るのは
困難であつた。本発明者等は、本発明化合物を用
いれば、その特定の配位を有する4−置換アゼチ
ジン−2−オン誘導体が容易に得られることを見
い出し、本発明を完成した。
したがつて、本発明の目的は、抗菌剤の中間体
として有用な光学活性を有する3−オキソ−2−
アゼビシクロヘキサン誘導体の製造法を提供する
ことにある。
本発明の目的物は次の構造式で示される。
この化合物に次に示す方法により製造すること
ができる。
〔上記式中、Xはニトロ基またはハロゲン原
子、R1は光学活性メントキシ基または光学活性
1−フエニルエトキシ基を示す〕 光学活性メントキシ基としては、l−メントキ
シ基〔(1R,2S,5R)−メントキシ基〕、d−メ
ントキシ基〔(1S,2R,5S)−メントキシ基〕、
(1S,2S,5R)−メントキシ基、(1R,2R,5S)
−メントキシ基などがあげられる。また、光学活
性1−フエニルエトキシ基は(R)−1−フエニ
ルエトキシ基または(S)−1−フエニルエトキ
シ基を示す。
Xのハロゲン原子としては塩素原子、臭素原子
などがあげられる。
一般式()の化合物は、一般式()の化合
物にR1−Hを反応させることにより得ることが
できる。例えば、l−メントール、d−メントー
ル、(R)−1−フエニルエタノール、(S)−1−
フエニルエタノールなどを水素化ナトリウム、水
素化カリウムなどの強塩基と反応させてアルコラ
ートを形成させ、ついで一般式()の化合物と
反応させることにより一般式()の化合物を得
ることができる。この反応において、溶媒として
は、非プロトン性極性溶媒、例えばリン酸ヘキサ
メチルトリアミドなどを用いることができる。
一般式()の化合物は、一般式()の化合
物に無水酢酸などの酸無水物を反応させ、ついで
加水分解することにより得ることができる。ま
た、一般式()の化合物は、式()の化合物
とR1−Hを反応させても得ることができる。例
えば、トリフエニルホスフインなどのトリアリル
ホスフインまたはトリ(n−ブチル)ホスフイン
などのトリアルキルホスフインとアゾジカルボン
酸ジエチルなどのアゾジカルボン酸エステルの存
在下、式()の化合物とl−メントール、d−
メントール、(R)−1−フエニルエタノール、
(S)−1−フエニルエタノールなどを反応させて
一般式()の化合物を得ることができる。
一般式()の化合物に光を照射することによ
り一般式()および一般式()の化合物を得
ることができる。光の波長としては280nm〜
330nmが適当である。溶媒としてはこの波長領域
に吸収帯を持たない溶媒が望ましい。好ましい溶
媒としてはメタノール、エタノール、エチルエー
テル、アセトニトリル、トルエン、、ベンゼンあ
るいはこれらの混合溶媒があげられる。一般式
()と一般式()の両異性体は、n−ペンタ
ンなどの溶媒に対する溶解度の差を利用すること
より容易に分離することができる。また、液体ク
ロマトグラフイーあるいはシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーによつても分離できる。
式()の化合物は、一般式()の化合物を
酸で加水分解することにより得ることができる。
酸としては、塩酸、p−トルエンスルホン酸、ト
リフルオロ酢酸、酸性イオン交換樹脂などがあげ
られる。溶媒としては、ジオキサン、エチルエー
テル、テトラヒドロフラン、これらの混合溶媒、
あるいはこれらと水との混合溶媒があげられる。
本発明の式()の化合物より、次に示す方法
により4−置換アゼチジン−2−オン誘導体を製
造することができる。
〔上記式中、R1は前記の定義に同じ、R2はエ
ステル残基、R3は低級アルカノイルオキシ基を
示す〕 一般式()の4−置換アゼチジン−2−オン
誘導体は、必要により塩基の存在下、式()の
化合物とアルコールまたはチオアルコールを反応
させることにより得ることができる。また、一般
式()の化合物は、一般式()の化合物また
は一般式()の化合物を炭酸カリウムなどの塩
基および過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で処
理した後、アルコールまたはチオアルコールと反
応させることにより、一般式(XI)の化合物(反
応中間体、不安定)を経由して得ることもでき
る。
一般式(XII)の4−置換アゼチジン−2−オン
誘導体は、一般式()の化合物または一般式
()の化合物を炭酸カリウムなどの塩基および
ソデイウムボロンハイドライドなどの還元剤で処
理することにより、一般式(XI)の化合物を経由
して得ることができる。
なお式()の化合物は、式()の化合物を
還元することにより得ることができる。還元剤と
しては、ソデイウムボロシアノハイドライドなど
を用いることができる。
一般式()の化合物は、式()の化合物を
カルボン酸またはその反応性誘導体、例えば酸無
水物、酸クロライドなどでアシル化することによ
り得ることができる。
一般式()の化合物および一般式(XII)の化
合物はカルバペネム系化合物の中間体として公知
の化合物であり、これら化合物より公知の方法、
例えば前記文献記載の方法などにより種々のカル
バペネム系化合物を得ることができる。
次に実施例および実験例を示し、本発明を更に
詳しく説明する。
実験例 1 4−〔(l)−メントキシ〕ピリジン N−オキ
サイド 60%油性水素化ナトリウム2.52g、(l)−メン
トール9.36gおよびリン酸ヘキサメチルトリアミ
ド60mlの混合液を約80℃の油浴上で水素ガスの発
生が止むまで攪拌した。溶液を氷冷し、4−ニト
ロピリジン N−オキサイド8.4gを加え、氷冷
下で30分間ついで室温下で一夜攪拌した。溶媒を
減圧留去し、残渣をベンゼンに溶解して可溶分を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー〔展開溶
媒:メタノール−酢酸エチル(3:20,V/V)〕
に付した。得られた淡かつ色油状物をアルミナカ
ラム(40g、展開溶媒:クロロホルム)を通して
精製し、目的物11.69gを得た。
融点:60〜65℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 1295 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.60〜2.33(18H,m),3.86〜4.30(1H,m),
6.81(2H,d,J=8Hz),8.14(2H,d,J=
8Hz) 質量スペクトル(M+):249 旋光度〔α〕27 D:−118.6゜(C=1.3,クロロホル
ム) 実験例 2 4−〔(l)−メントキシ〕−2−ピリジン 実験例1で得られた化合物5.18gを無水酢酸
100mlで1時間30分加熱還流した。反応混合物を
減圧下で濃縮し、残留する油状物に飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて水浴上で30分間攪拌
し、弱アルカリ性とした。分離した油状物をクロ
ロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムを加え
て乾燥した。ついで溶媒を留去し、残渣をエチル
エーテルで洗浄して粗結晶を得た。これをアセト
ン−n−ヘキサンより再結晶し、針状晶の目的物
3.27gを得た。
融点:220〜222℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3400〜25000,1640 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.7〜0.95(9H,m),1.00〜2.32(9H,m),
4.02(1H,dt,J=3Hz,9Hz),5.88(1H,
s),5.92(1H,d,J=7Hz),7.19(1H,d,
J=7Hz),12.94(1H,br) 質量スペクトル(M+):249 旋光度〔α〕28 D:−161.61゜(C=1.24,クロロホル
ム) 実験例 3 (S)−4−(1−フエニルエトキシ)ピリジン
N−オキサイド 60%油性水素化ナトリウム210mgとリン酸ヘキ
サメチルトリアミド8mlの混合物に(S)−1−
フエニルメタノール610mgを加え、室温で2時間
攪拌した。これを氷水で冷却後、攪拌下、4−ニ
トロピリジンN−オキサイド700mgを加え、氷冷
下30分間ついで室温下一夜攪拌した。溶媒を減圧
留去し、残渣をベンゼンに溶解しシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー〔30g、展開溶媒:メタノ
ール−酢酸エチル(3:20,V/V)〕で精製し
た。得られた結晶を酢酸エチル中、活性炭で脱色
後、酢酸エチルより再結晶し、針状晶の目的物
775mgを得た。
融点:134〜136℃ 1H−NMR(δ,CDCl3): 1.65(3H,d,J=6Hz),5.30(1H,q,J=
6Hz),6.73(2H,d,J=7Hz),7.33(5H,
s),8.02(2H,d,J=7Hz) 質量スペクトル(M+):215 旋光度〔α〕29 D:−62.1゜(C=1.09,クロロホル
ム) 実験例 4 (R)−4−(1−フエニルエトキシ)ピリジン
N−オキサイド 実験例3と同様にして、4−ニトロピリジンN
−オキサイドと(R)−1−フエニルエタノール
より針状晶の目的物を収率73%で得た。
融点:134〜136℃ 旋光度〔α〕29 D:+62.1゜(C=1.04,クロロホル
ム) 1H−NMR(CDCl3)スペクトルは実験例3のそ
れと一致した。
実験例 5 (S)−4−(1−フエニルエトキシ)−2−ピ
リドン 実験例3で得られた化合物280mgと無水酢酸5
mlの混合物を還流下に1時間加熱した。これを減
圧下で濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて氷浴上、30分間攪拌した。反応液を
クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムを
加えて乾燥した。溶媒を留去して得られた結晶を
酢酸エチルより再結晶して目的物160mgを得た。
融点:151〜152℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,KBr): 3300〜2400,1640 1H−NMR(δ,CDCl3): 1.63(3H,d,J=6Hz),5.30(1H,q,J=
6Hz),5.76(1H,d,J=2Hz),6.00(1H,
dd,J=2Hz,8Hz),7.16(1H,d,J=8
Hz),7.33(5H,s,),13.0(1H,br) 質量スペクトル(M+):215 旋光度〔α〕28 D:−169.7゜(C=1.01,クロロホル
ム) 実験例 6 (R)−4−(1−フエニルエトキシ)−2−ピ
リドン 実験例5と同様にして、実験例4の化合物より
目的物を収率61%で得た。
融点:151〜152℃ 旋光度〔α〕28 D:+167.76゜(C=1.03,クロロホル
ム) 赤外線吸収スペクトル、 1H−NMR(CDCl3)ス
ペクトル、質量スペクトル実験例5の化合物のそ
れと一致した。
実験例 7 4−〔(1S,2S,5R)−メントキシ〕−2−ピリ
ドン トリフエニルホスフイン630mgをヘキサメチル
ホスフオラミド3mlに溶解し、氷冷下、アゾジカ
ルボン酸ジエチル418mgを滴下した。室温にもど
して10分間攪拌した後、4−ハイドロキシ−2−
ピリドン222mgおよびl−メントール312mgのヘキ
サメチルホスフオラミド溶液を、氷冷下、滴下し
た。室温にもどして1時間攪拌した。反応液をエ
チルエーテル30mlに溶解し、水洗した後、無水硫
酸マグネシウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー〔展開溶媒:酢酸エチル−メタノール
(3:1)〕にて精製し、無色針状晶として目的物
240mgを得た。
融点:212〜214℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム):
1650 1H−NMR(CDCl3): 0.67〜2.40(18Hz,m),4.67(1H,m),5.86〜
6.10(2H,m),7.23(1H,d,J=10Hz) 旋光度〔α〕27 D:+109.71゜(C=0.7,クロロホル
ム) 実験例 8 (1S,4R)−5−〔(l)−メントキシ〕−3−オ
キソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘキサ−5−
エン 実験例2で得られた化合物1.0gのアセトニト
リル500ml溶液に、氷水冷却、攪拌、アルゴン気
流下、400W高圧水銀燈で光(300nm以上)を4
時間30分照射した。溶媒を減圧留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(5g、展開
溶媒:エチルエーテル)で精製して0.99gの結晶
を得た。これをn−ペンタン30mlと短時間加熱
し、不溶物を取した。これをn−ヘキサン−エ
チルエーテルより再結晶し目的物455mgを針状晶
とした得た。
融点:136〜137℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3410,1755,1615 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.72〜2.20(18H,m),3.71(1H,dt,J=4
Hz,9Hz),4.23(2H,m),4.93(1H,d,J
=1Hz),6.15(1H,br) 質量スペクトル(M+):249 旋光度〔α〕27 D:+74.39゜(C=1.38、クロロホル
ム) なお、上記製造工程で得られたn−ペンタン可
溶分を濃縮して得られた結晶をn−ヘキサンより
再結晶して次の化合物369mgを針状晶として得た。
(1R,4S)−〔(l)−メントキシ〕−3−オキソ
−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘキサ−5−エン 融点:90〜91℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3410,1755,1615 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.73〜2.20(18H,m),3.73(1H,dt,J=4
Hz,9Hz),4.21(2H,m),4.97(1H,d,J
=1Hz),6.19(1H,br) 質量スペクトル(M+):249 旋光度〔α〕28 D:−210.76゜(C=1.23、クロロホル
ム) 実施例 1 (1R,4R)−3,5−ジオキソ−2−アザビ
シクロ〔2.2.0〕ヘキサン パラトルエンスルホン酸−水和物19mgと水50mg
を含むテトラヒドロフラン2ml溶液に、実験例8
で得られた(1S,4R)−5−〔(l)−メントキシ〕
−3−オキソ−2−アゼビシクロ〔2.2.0〕ヘキ
サ−5−エン124.5mgを加え、室温下で20分間攪
拌した。炭酸水素ナトリウム8.4mgを少量の水に
溶解して加え、クロロホルムで希釈後、無水硫酸
マグネシウムを加えて乾燥した。これを過し、
液を減圧下に濃縮乾固して結晶を得た。n−ペ
ンタン少量で洗浄した後、デシケーターで真空乾
燥した。ついで酢酸エチル−n−ヘキサンより再
結晶して目的物36mgを針状晶として得た。
融点:93〜95℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3420,1800,1760 1H−NMR(δ,CDCl3): 3.20(2H,d,J=3Hz),4.68(1H,t,J=
3Hz),4.48(1H,q,J=3Hz),6.70(1H,
bs) 旋光度〔α〕28 D:−332.7゜(C=1.165、クロロホル
ム) 実験例 9 (1S,4R)−5−〔(S)−1−フエニルエトキ
シ〕−3−オキソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘ
キサ−5−エン 実験例5で得られた化合物100mgのアセトニト
リル60ml溶液に、氷水冷却、攪拌、アルゴン気流
下、100W高圧水銀燈で光(300nm以上)を3時
間照射した。溶媒を減圧留去し、得られた油状物
をシリカゲル12gを用いた中圧カラムクロマトグ
ラフイー〔展開溶媒:n−ヘキサン−エチルエー
テル(1:1V/V)〕に付し、油状の目的物40mg
を得た。
赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3420,1755,1618 1H−NMR(δ,CDCl3): 1.58(3H,d,J=7Hz),4.17(2H,s),
4.80(1H,s),6.10(1H,br),7.30(5H,s) 質量スペクトル(M+):215 旋光度〔α〕30 D:+122.8゜(C=1、クロロホルム) また、上記のカラムクロマトグラフイーにおい
て、上記化合物に続く溶出画分より結晶を得た。
これをエチルエーテル−n−ヘキサンより再結晶
して次の化合物38mgを針状晶として得た。
(1R,4S)−5−〔(S)−1−フエニルエトキ
シ〕−3−オキソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘ
キサ−5−エン 融点:88〜89℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3410,1752,1618 1H−NMR(δ,CDCl3): 1.62(3H,d,J=7Hz),4.19(2H,s),
4.90(1H,s),5.06(1H,q),6.45(1H,br),
7.30(5H,s) 質量スペクトル(M+):215 旋光度〔α〕29 D:−279.4゜(C=1,クロロホルム) 実施例 2 (1R,4R)−3,5−ジオキソ−2−アザビ
シクロ〔2.2.0〕ヘキサン 実験例9で得られた(1S,4R)−5−〔(S)−
1−フエニルエトキシ〕−3−オキソ−2−アザ
ビシクロ〔2.2.0〕ヘキサ−5−エン54mgを実施
例1と同様にして加水分解し、再結晶して目的物
19mgを針状晶として得た。
融点:95〜96℃ 旋光度〔α〕30 D:−340.8゜(C=1.20、クロロホル
ム) 赤外線吸収スペクトル、 1H−NMR(CDCl3)ス
ペクトルは実施例1の化合物のそれと一致した。
実験例 10 (1S,4R)−5−(1S,2S,5R−メントキシ)
−3−オキソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘキ
サ−5−エン 実験例7で得られた化合物400mgをエチルエー
テル90mlに溶解し、氷水冷却、攪拌、アルゴン気
流下、400W高圧水銀燈で光(300nm以上)を2
時間照射した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー〔展開溶媒:n−
ヘキサン−酢酸エチル(4:1,V/V)で精製
し、結晶400mgを得た。この結晶をn−ペンタン
で洗浄し、n−ペンタン可溶部を濃縮して目的物
100mgを無色の結晶として得た。
融点:128〜129℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 1750,1610 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.50〜2.20(18H,m),4.08〜4.36(3H,m),
4.92(1H,d,J=1Hz),6.03(1H,br) 旋光度〔α〕27 D:+233.75゜(C=0.8,クロロホル
ム) なお、上記製造工程中のn−ペンタン不溶部を
n−ヘキサンより再結晶して、次の化合物200mg
を針状晶として得た。
(1R,4S)−5−〔(1S,2S,5R)−メントキ
シ〕−3−オキソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘ
キサ−5−エン 融点:138〜139℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 1750,1610 1H−NMR(δ,CDCl3): 0.50〜2.20(18H,m),4.08〜4.36(3H,m),
4.96(1H,d,J=1Hz),5.58(1H,br) 旋光度〔α〕27.6 D:−85.42゜(C=1.4,クロロホル
ム) 実験例 11 (1R,4R,5S)−5−ハイドロキシ−3−オ
キソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘキサン 実施例1で得られた化合物80mgをテトラヒドロ
フラン1.5mlに溶解し、酢酸0.1mlを氷冷攪拌下に
加えた。ついでソデイウムボロシアノハイドライ
ドを加え、室温にもどして3時間攪拌後、アセト
ン2mlを加えて10分間攪拌した。一夜放置し、反
応液を減圧濃縮した。残渣を少量のメタノールに
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
〔展開溶媒:酢酸エチル−メタノール(20:1)〕
で精製し、目的物36mgを無色結晶として得た。
融点:160〜162℃(アセトンより再結晶) 赤外線吸収スペクトル(cm-1,KBr): 3200,1715 1H−NMR(δ,CD3OD): 1.94(1H,dd,J=14Hz,5Hz),2.68(1H,
ddd,J=14Hz,9Hz,5Hz),3.64〜3.78
(1H,m),3.82(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
4.56(1H,td,J=9Hz,5Hz) 旋光度〔α〕27 D:+113.08゜(C=1.13、メタノー
ル) 実験例 12 (1R,4R,5S)−5−アセトキシ−3−オキ
ソ−2−アザビシクロ〔2.2.0〕ヘキサン 実験例11で得られた化合物17mgを無水酢酸1ml
に懸濁し、ピリジン0.5mlを加えた。1時間攪拌
した後、減圧濃縮した。結晶性残渣をn−ヘキサ
ンで洗浄し、エチルエーテル−n−ヘキサンより
再結晶して、目的物13mgを無色針状晶として得
た。
融点:86〜88℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,KBr): 3250,1745,1715 1H−NMR(δ,CDCl3): 2.03(3H,s),2.16(1H,ddd,J=13.5Hz,
4.8Hz,1.0Hz),2.79(1H,ddd,J=13.5Hz,
8.8Hz,4.5Hz),3.78(1H,ddd,J=4.5Hz,2.5
Hz,1.0Hz),4.01(1H,ddd,J=7.5Hz,2.5
Hz,2.5Hz),5.13(1H,ddd,J=8.8Hz,7.5
Hz,4.8Hz),6.5〜6.9(1H,br) 旋光度〔α〕25 D:−19.57゜(C=0.77、クロロホル
ム) 実験例 13 (S)−4−〔(メトキシカルボニル)メチル〕
アゼチジン−2−オン 実施例1で得られた化合物23.5mgを無水メタノ
ール2mlと2時間加熱還流した。反応液を減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(2g、展開溶媒:エチルエーテル)にて精製
して、目的物27.3mgを結晶として得た。
融点:69〜70℃ エチルエーテルから再結晶したもの 70.5〜71.5℃ 赤外線吸収スペクトル(cm-1,クロロホルム): 3420,1755,1730 1H−NMR(δ,CDCl3): 2.4〜3.4(4H,m),3.72(3H,s),3.92(1H,
m),6.33(1H,bs) 旋光度〔α〕29 D:+65.5゜(C=1.20、クロロホル
ム)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1は光学活性メントキシ基または光
    学活性1−フエニルエトキシ基を示す〕で表わさ
    れる化合物を酸で加水分解することを特徴とする
    で表わされる化合物の製造方法。
JP60068528A 1985-04-02 1985-04-02 3−オキソ−2−アザビシクロヘキサン誘導体 Granted JPS61227562A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60068528A JPS61227562A (ja) 1985-04-02 1985-04-02 3−オキソ−2−アザビシクロヘキサン誘導体
US06/844,011 US4754029A (en) 1985-04-02 1986-03-26 3-oxo-2-azabicyclohexane derivatives
EP86104445A EP0197491B1 (en) 1985-04-02 1986-04-01 3-oxo-2-azabicyclohexane derivatives, process for the production thereof and use of said derivatives as intermediates for antibacterial agents
AT86104445T ATE70825T1 (de) 1985-04-02 1986-04-01 3-oxo-2-azabicyclohexan-derivate, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung dieser derivate als zwischenverbindungen fuer antibakterielle wirkstoffe.
DE8686104445T DE3683073D1 (de) 1985-04-02 1986-04-01 3-oxo-2-azabicyclohexan-derivate, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung dieser derivate als zwischenverbindungen fuer antibakterielle wirkstoffe.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60068528A JPS61227562A (ja) 1985-04-02 1985-04-02 3−オキソ−2−アザビシクロヘキサン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61227562A JPS61227562A (ja) 1986-10-09
JPH0427980B2 true JPH0427980B2 (ja) 1992-05-13

Family

ID=13376317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60068528A Granted JPS61227562A (ja) 1985-04-02 1985-04-02 3−オキソ−2−アザビシクロヘキサン誘導体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4754029A (ja)
EP (1) EP0197491B1 (ja)
JP (1) JPS61227562A (ja)
AT (1) ATE70825T1 (ja)
DE (1) DE3683073D1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4976834A (en) * 1987-04-03 1990-12-11 Daicel Chemical Industries, Ltd. Asymmetric photochemical reaction process
JP2614081B2 (ja) * 1988-05-27 1997-05-28 大塚化学株式会社 光学活性β−ラクタム誘導体の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
ATE70825T1 (de) 1992-01-15
JPS61227562A (ja) 1986-10-09
EP0197491B1 (en) 1991-12-27
US4754029A (en) 1988-06-28
EP0197491A1 (en) 1986-10-15
DE3683073D1 (de) 1992-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10504845A (ja) (+)−コンパクチンおよび(+)−メビノリンの類似体であるβ−ヒドロキシ−δ−ラクトン基を含有する化合物の調製方法
JP2544902B2 (ja) チオラン誘導体
US4325877A (en) Production of intermediates for enzyme inhibitors
JPH0427980B2 (ja)
EP0585104B1 (en) A method of preparing a saturated monocyclic hydrocarbon compound and an intermediate therefor
JP2896946B2 (ja) ネオカルジリン類の製造法
JPH0132218B2 (ja)
JPS6328423B2 (ja)
US4277401A (en) Total synthesis of 1RS,4SR,5RS-4-(4,8-dimethyl)-5-hydroxy-7-nonen-1-yl)-4-methyl-3,8-dioxabicyclo[3.2.1]octane-1-acetic acid
US5424462A (en) Method for producing (+)-estrone derivatives
JPS6310758A (ja) 光学活性ピロリジン誘導体、その製造方法及びその使用
JP3143809B2 (ja) ヒドロキシラクトン化合物の製法
JP2893473B2 (ja) (+)―エキレニンの製造法および中間体
WO1997042194A1 (en) Process for the preparation of an indacene compound
JP2958835B2 (ja) 4−(1−カルボキシアルキル)アゼチジン−2−オン誘導体の製造法
JP3263377B2 (ja) 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法
JP2952487B2 (ja) 光学活性オレフインラクトン誘導体及びその製造方法
JPS6332351B2 (ja)
JPH0611735B2 (ja) 光学活性なβ―アルキル―γ―アシルオキシカルボン酸エステルの製造方法
JPH08231469A (ja) シクロペンタンカルボン酸誘導体及びその製造法
JPH04283530A (ja) 4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の製造方法
EP0218415A1 (en) Process for intermediates to 1-carbapenems and 1-carbacephems
JPH1067744A (ja) 6−(ヒドロキシメチル−エチル)ピリジン類
JPH01153664A (ja) 新規アミノ酸誘導体及びその製造、使用
JPH0665151A (ja) ジヒドロエピジャスミン酸メチルの製造方法