JPH04283530A - 4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の製造方法 - Google Patents

4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の製造方法

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JPH04283530A
JPH04283530A JP3074819A JP7481991A JPH04283530A JP H04283530 A JPH04283530 A JP H04283530A JP 3074819 A JP3074819 A JP 3074819A JP 7481991 A JP7481991 A JP 7481991A JP H04283530 A JPH04283530 A JP H04283530A
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JP
Japan
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methyl
group
formula
substituted
solution
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JP3074819A
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Inventor
Hiromichi Ota
博道 太田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性なビタミンE(
α−トコフェロール)などの合成中間体である4−置換
−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−トコフェロールは生体内の種々の酸
化ストレス、老化などに対し、生体の恒常性を維持する
ために大きな役割を果たしていることが明らかとなって
きているが、天然型の光学活性α−トコフェロールの力
価がラセミ体のα−トコフェロールの力価より高いこと
から、光学活性α−トコフェロールの合成中間体の製造
方法についていくつかの研究がなされてきた[Jour
nal of American Chemical 
Society, 101, 6710(1979),
 Helvetica Chimica Acta, 
62, 2384(1979), Tetrahedr
on Letters, 23, 4953(1982
), Chemistry  Letters, 56
1(1985) 等参照]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合成中間体である光学
活性または光学非活性な4−(2,5−ジメトキシ−3
,4,6−トリメチルフェニル)−2−メチル−1,2
−ブタンジオール誘導体を酸化・還元環化して得られる
(6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2
H−ベンゾピラン−2−イル)メタノールは、α−トコ
フェロールだけでなく、糖尿病治療薬として開発されて
いる化合物の合成中間体としても有用であり[Jour
nal of Medicinal Chemistr
y, 32, 421(1989) 参照]、より入手
の容易な原料を用いた効率的な合成法の開発が望まれて
いるのが現状である。しかして、本発明の目的は、光学
活性α−トコフェロール等の合成中間体である4−置換
−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の新しい
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、式(2)
【化3】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原
子または低級アルキル基を表し、R8 、R9 、R1
0、R11およびR12はそれぞれ水素原子または水酸
基の保護基を表す)で示される4−置換−2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール誘導体を還元することを
特徴とする式(1)
【化4】 (式中、R1 、R2 およびR3 は前記定義のとお
りであり、R4 、R5 、R6 およびR7 はそれ
ぞれ水素原子または水酸基の保護基を表す)で示される
4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体
の製造方法を提供することによって達成される。
【0005】ここで、R1 、R2 およびR3 が表
す低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、ペンチル基などの直鎖または分岐の炭素数
1〜6の炭化水素基が挙げられる。
【0006】R4 、R5 、R6 、R7 、R8 
、R9 、R10、R11およびR12が表す水酸基の
保護基としては、水酸基の保護を果たす置換基であれば
どのようなものであってもよく、例えば、ホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、カ
プロイル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基な
どのアシル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカル
ボニル基、アリルオキシカルボニル基、ベンジルオキシ
カルボニル基などのアルコキシカルボニル基;トリメチ
ルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシ
リル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert
−ブチルジフェニルシリル基などの三置換シリル基;メ
トキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、1−(エ
トキシ)エチル基、メトキシイソプロピル基などの1−
(アルコキシ)アルキル基;テトラヒドロフラニル基、
テトラヒドロピラニル基などの2−オキサシクロアルキ
ル基;メチル基、tert−ブチル基、ベンジル基、p
−メトキシベンジル基、p−クロルベンジル基、ジフェ
ニルメチル基、トリチル基などの置換基を有していても
よいアルキル基などを挙げることができる。このうち、
R4 、R5 、R8 およびR9 の表す水酸基の保
護基としてより好ましくは、上記の三置換シリル基、1
−(アルコキシ)アルキル基、2−オキサシクロアルキ
ル基または置換基を有していてもよいアルキル基を挙げ
ることができる。また、R6 の表す水酸基の保護基と
してより好ましくは、上記のアシル基またはアルコキシ
カルボニル基を挙げることができる。
【0007】また、R6 とR7 またはR10とR1
1は一緒になってエチリデン基、イソプロピリデン基、
ベンジリデン基などの置換していてもよいメチレン基を
形成していてもよい。
【0008】本発明において、原料となる4−置換−2
−メチル−1,2,4−ブタントリオール誘導体(式(
2)で表される化合物)は、公知の化合物であり、例え
ば、光学活性または光学非活性な2−ベンジルオキシ−
2−メチル−4−ペンテン酸エステルなどから得られる
保護された3−メチル−3,4−ジヒドロキシブタナー
ルと置換基を有するフェニルマグネシウムハライドとの
反応により容易に得ることができる。
【0009】4−置換−2−メチル−1,2,4−ブタ
ントリオール誘導体(式(2)で表される化合物)の還
元方法としては、ベンジルエーテルまたはベンジルエス
テルを還元開裂できる方法であれば適用可能であるが、
特に、金属還元または遷移金属触媒を用いた加水素分解
を採用するのが好ましい。
【0010】金属還元は、例えば4−置換−2−メチル
−1,2,4−ブタントリオール誘導体(式(2)で表
される化合物)と該ブタントリオール誘導体に対し約1
〜50倍原子当量のナトリウム、リチウムなどのアルカ
リ金属またはそのアマルガムとを液体アンモニア、エチ
ルアミン、エチレンジアミンなどのアミンおよび/また
はメタノール、エタノール、tert−ブタノールなど
のアルコールおよび/またはリン酸緩衝液などの存在下
、テトラヒドロフランなどの溶媒の存在下または不存在
下に、−80℃ないし室温で反応させることにより実施
することができる。
【0011】遷移金属触媒を用いた加水素分解は、例え
ば4−置換−2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル誘導体(式(2)で表される化合物)と該ブタントリ
オール誘導体に対し約0.0001〜0.5倍重量好ま
しくは0.005〜0.05倍重量の酸化白金、白金黒
、白金−炭素、パラジウム−炭素、パラジウム−アルミ
ナ、塩化パラジウム、ラネーニッケルなどの遷移金属触
媒の存在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチルなどの不活性溶媒中、0℃〜100℃
の範囲の温度で、1〜100気圧の水素雰囲気下に還元
することにより実施することができる。
【0012】このようにして得られた4−置換−2−メ
チル−1,2−ブタンジオール誘導体(式(1)で表さ
れる化合物)の単離・精製は、有機化合物について通常
行われている単離・精製方法と同様にして行われる。例
えば、反応混合物を生成物の種類に応じて冷却した希塩
酸、重曹水、塩化アンモニウム水溶液、氷水などにあけ
、酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレンなどの
有機溶媒で抽出し、抽出液を冷希塩酸、重曹水、食塩水
で順次洗浄し、乾燥後、濃縮して粗生成物を得、必要に
応じて再結晶、クロマトグラフィなどの精製手段により
、4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導
体(式(1)で表される化合物)を得ることができる。 なお、原料として光学活性な4−置換−2−メチル−1
,2,4−ブタントリオール誘導体を用いた場合には、
その光学活性は上記の反応および単離・精製工程におい
て保持され、対応する光学活性な4−置換−2−メチル
−1,2−ブタンジオール誘導体が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
【0014】参考例1 (2S)−2−ベンジルオキシ−2−メチル−4−ペン
テン酸メチル(2.21g,9.45mmol,〔α〕
25D +3.80°(c=1.63,クロロホルム)
)を常法どおり水素化アルミニウムリチウム(0.54
g,14.2mmol)で還元し、粗製の(2S)−2
−ベンジルオキシ−2−メチル−4−ペンテン−1−オ
ールを得た。そして、このテトラヒドロフラン溶液(2
5ml)を水素化ナトリウム(522mg,21.7m
mol,60%  in  mineral)のテトラ
ヒドロフラン懸濁液(7.5ml)に、アルゴン雰囲気
下、氷冷しながら加えた。その後、ヨウ化テトラブチル
アンモニウム(350mg,0.10mmol)、次い
で臭化ベンジル(2.1g,12.3mmol)を加え
た。1時間加熱還流後、反応混合物を氷冷した飽和塩化
アンモニウム水溶液に注加して反応を停止した。生成物
を酢酸エチルで3回抽出し、得られた抽出液を飽和食塩
水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、これよ
り溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(50g,ヘキサン:酢酸
エチル=50:1)で精製し、(4S)−(+)−4,
5−ジベンジルオキシ−4−メチル−1−ペンテン(2
.73g,97%/2steps)を油状物質として得
た。 bp:205−215℃/2mmHg(bulb−to
−bulb distillation) 〔α〕25D +0.68°(c=1.6,クロロホル
ム)IR(film) 3100−2870,1500
,1450,1220,1100,1030,1000
,920,740,700cm−1 1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )δ1.2
5(s,3H),2.45(d,J=6Hz,2H),
3.42(s,1H),3.45(s,1H),4.5
5(s,4H),4.95−5.20(m,2H),5
.60−6.10(m,1H),7.25−7.40(
m,10H) 元素分析  C20H24O2   計算値  C81
.04%  H8.05%             
           実測値  C81.37%  
H7.76%
【0015】参考例2 参考例1により得られた(4S)−(+)−4,5−ジ
ベンジルオキシ−4−メチル−1−ペンテン(2.73
g,9.21mmol)のメタノール溶液(150ml
)に、−78℃でオゾンを2時間30分吹き込んだ。 その後、水素化ホウ素ナトリウム(2.1g,55.3
mmol)を加え、徐々に昇温し、室温で2日間撹拌し
た。これに1N塩酸を加えて溶液を十分に酸性にしたの
ち、これより減圧下にメタノールを留去した。得られた
残渣より生成物を酢酸エチルによって4回抽出し、抽出
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水
で洗ったのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、これより
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4
:1)で精製し、(3S)−(+)−3,4−ジベンジ
ルオキシ−3−メチルブタノール(2.44g,88%
)を油状物質として得た。 bp:215−220℃/1.0mmHg(bulb−
to−bulb distillation) 〔α〕30D +10.1°(c=1.77,クロロホ
ルム) IR(film) 3420,3080−2860,1
500,1450,1215,1100,1060,9
00,700cm−1 1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )δ1.3
5(s,3H),1.90(dd,J=5Hz,10H
z,2H),2.45(br,1H),3.50(s,
1H),3.55(s,1H),3.70−3.90(
m,2H),4.55(s,2H),4.60(s,2
H),7.30−7.40(m,10H)元素分析  
C19H20O3   計算値  C75.95%  
H8.05%                   
     実測値  C75.80%  H7.75%
【0016】参考例3 塩化オキザリル(1.99g,15.7mmol)の塩
化メチレン溶液(20ml)に、アルゴン雰囲気下、−
78℃でジメチルスルホキシド(2.45g,31.4
mmol)の塩化メチレン溶液(20ml)を加えた。 10分後、参考例2により得られた(3S)−(+)−
3,4−ジベンジルオキシ−3−メチルブタノール(2
.35g,7.84mmol)の塩化メチレン溶液(5
0ml)を加えた。次いで、トリエチルアミン(2.7
8g,47.1mmol)の塩化メチレン溶液(20m
l)を加えたのち、徐々に昇温し、−10℃で水を加え
て反応を停止した。塩化メチレンで4回抽出を行ったの
ち、得られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、(
3S)−3,4−ジベンジルオキシ−3−メチルブタナ
ールを得た。
【0017】マグネシウム(680mg,27.4mm
ol)とブロモトリメチルヒドロキノンジメチルエーテ
ル(6.1g,23.5mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液(50ml)から調製したグリニヤール試薬中に
、上記により得られた粗製の(3S)−3,4−ジベン
ジルオキシ−3−メチルブタナールのエーテル溶液(5
0ml)をアルゴン雰囲気下、氷冷しながら加えた。1
5分間撹拌後、反応混合物を氷冷した飽和塩化アンモニ
ウム水溶液に注加して反応を停止した。生成物を酢酸エ
チルで3回抽出し、得られた抽出液を飽和食塩水で洗い
、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、これより溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィー(200g,ヘキサン:酢酸エチル
=10:1)で精製し、(3S,1RS)−3,4−ジ
ベンジルオキシ−1−(2,5−ジメトキシ−3,4,
6−トリメチルフェニル)−3−メチル−1−ブタノー
ル(3.47g,93%/2steps)を油状物質と
して得た。 IR(film) 3480,3040−2870,1
450,1245,1080,1020,1000,7
40,700cm−1 1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )δ1.4
5(s,3H),2.15(s,3H),2.35(s
,3H),1.65−2.75(m,3H),3.60
(s,3H),3.65(s,3H),4.55(s,
2H),4.60(s,2H),5.30−5.70(
m,1H),7.20−7.45(m,10H)
【00
18】参考例4 参考例3で得られた(3S,1RS)−3,4−ジベン
ジルオキシ−1−(2,5−ジメトキシ−3,4,6−
トリメチルフェニル)−3−メチル−1−ブタノール(
3.47g,7.30mmol)の塩化メチレン溶液(
60ml)に、アルゴン雰囲気下、室温でトリエチルア
ミン(2.68g,43.8mmol)の塩化メチレン
溶液(15ml)、次いで無水酢酸(2.99g,29
.2mmol)の塩化メチレン溶液(15ml)、そし
て触媒量のジメチルアミノピリジンを加えた。2日間撹
拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてしばらく
撹拌した。生成物を塩化メチレンで4回抽出し、得られ
た抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、これより溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(200g,ヘキサン:酢酸エチ
ル=8:1)で精製し、(3S,1RS)−3,4−ジ
ベンジルオキシ−1−(2,5−ジメトキシ−3,4,
6−トリメチルフェニル)−3−メチルブチルアセター
ト(3.67g,98%)を油状物質として得た。 IR(film) 3070−2860,1740,1
600,1500,1450,1400,1240,1
080,1020,950cm−1 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.35(s,3H
),1.85(s,1H),1.90(s,1H),2
.15(s,6H),2.35(s,3H),3.40
−3.55(m,2H),3.60(s,3H),3.
75(s,3H),4.55(s,4H),6.45−
6.70(m,1H),7.25−7.40(m,10
H)
【0019】実施例1 −35℃で液体アンモニア(600ml)中に金属リチ
ウム(3.25g,0.47mmol)を少量ずつ加え
た。15分間撹拌後、参考例4で得られた(3S,1R
S)−3,4−ジベンジルオキシ−1−(2,5−ジメ
トキシ−3,4,6−トリメチルフェニル)−3−メチ
ルブチルアセタート(3.67g,7.12mmol)
のテトラヒドロフラン溶液(50ml)を加えた。1時
間撹拌後、塩化アンモニウムの粉末を溶液の色が濃青色
から白色になるまで少量ずつ加え反応を停止した。その
後、徐々に昇温しながらアンモニアを留去した。そして
、得られた残渣に飽和食塩水を加え、生成物を酢酸エチ
ルで4回抽出し、得られた抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥したのち、これより溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(
80g,ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、(
S)−(+)−2−メチル−4−(2,5−ジメトキシ
−3,4,6−トリメチルフェニル)ブタン−1,2−
ジオール(1.72g,82%)を得た。ヘキサン−酢
酸エチルから再結晶を行い、無色針状結晶(1.37g
,65%)として得た。 mp  85−86.5℃ 〔α〕25D +2.9°(c=1.15,塩化メチレ
ン)(lit〔α〕25D +3.1°(c=1.14
,塩化メチレン)) IR(KBr)3400,3000−2840,146
0,1400,1280,1250,1200,108
0,1040,1000cm−1 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.25(s,3H
),1.50−1.80(m,2H),2.15(s,
6H),2.25(s,3H),2.40−2.80(
m,4H),3.48(s,1H),3.52(s,1
H),3.65(s,3H),3.70(s,3H)な
お、得られた化合物の〔α〕,1 H−NMRは文献値
(Tetrahedron Letters, 23,
 4953 (1982) )と一致した。
【0020】実施例2 (3S,1RS)−3,4−ジベンジルオキシ−1−(
2,5−ジメトキシ−3,4,6−トリメチルフェニル
)−3−メチルブチルアセタート1.0gをエタノール
50mlに溶解し、得られた溶液に希塩酸1mlおよび
5%パラジウム−炭素0.2gを加えて、水素雰囲気下
、20時間攪拌した。得られた反応液をろ過したのち、
ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製することにより、(S)−(+)−2−メチル−4
−(2,5−ジメトキシ−3,4,6−トリメチルフェ
ニル)ブタン−1,2−ジオールを0.91g得た。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、容易に好収率で光
学活性α−トコフェロール等の合成中間体として有用な
4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体
を製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(2) 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原
    子または低級アルキル基を表し、R8 、R9 、R1
    0、R11およびR12はそれぞれ水素原子または水酸
    基の保護基を表す)で示される4−置換−2−メチル−
    1,2,4−ブタントリオール誘導体を還元することを
    特徴とする式(1) 【化2】 (式中、R1 、R2 およびR3 は前記定義のとお
    りであり、R4 、R5 、R6 およびR7 はそれ
    ぞれ水素原子または水酸基の保護基を表す)で示される
    4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体
    の製造方法。
JP3074819A 1991-03-13 1991-03-13 4−置換−2−メチル−1,2−ブタンジオール誘導体の製造方法 Pending JPH04283530A (ja)

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