JPH04278870A - ヨーレイト推定方法 - Google Patents
ヨーレイト推定方法Info
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
度差を用いて車体のヨーレイトを推定する方法に関する
ものであり、特にそれの推定精度を向上させる技術に関
するものである。
な場合がある。この場合、ヨーレイトセンサという特別
のセンサを用いて直接ヨーレイトを取得することは可能
であるが、車体のヨーレイトに応じて左右車輪間に回転
速度差が発生するという事実を利用し、車両の左右車輪
の回転速度を検出する回転センサを用いて間接的にヨー
レイトを取得する方法が存在する。
の特許願(整理番号:TSN903913)に添付の明
細書に記載されている。この明細書には、非駆動輪であ
る前輪にブレーキを備えるとともに後輪が駆動輪である
車両の旋回加速時におけるスピンの発生を抑制する車両
制御装置であって、スピン発生を検出するスピン検出手
段と、スピン検出時に前輪のブレーキを作動させる前輪
ブレーキ制御手段とを含むものが記載されている。スピ
ン検出手段は、上記ヨーレイト推定方法を使用して車体
のヨーレイトを取得し、このヨーレイトがしきい値を超
えたか、またはそのヨーレイトの微分値がしきい値を超
えたか否かを判定し、超えたならばスピンが発生したと
判定するものである。
究によりこのヨーレイト推定方法には次のような問題が
あることが判明した。このヨーレイト推定方法は、左右
車輪間で有効半径が互いに一致することを前提とするた
め、例えば、左右車輪間でタイヤの磨耗量が異なるため
や、タイヤの空気圧が異なるために有効半径が十分に一
致しないと、車両直進時であるにもかかわらずヨーレイ
ト推定方法によって取得される推定ヨーレイトの絶対値
が0とはならず、例えば図9のグラフで表されるように
、車体速度が大きいほど、また、左右車輪間の有効半径
差が大きいほど大きくなる。このように、このヨーレイ
ト推定方法には、有効半径が十分に一致しないとヨーレ
イトを精度よく推定できないという問題があったのであ
る。
転速度差を用いて車体のヨーレイトを推定する方法にお
いて、車両直進時に取得したヨーレイトをヨーレイト誤
差とみなし、車両旋回時に取得したヨーレイトをそのヨ
ーレイト誤差で補正することにより、左右車輪間の有効
半径差の有無とは無関係にヨーレイトを精度よく推定す
ることを課題として為されたものである。
に本発明に係るヨーレイト推定方法は、(a) 車両直
進時に左右車輪の回転速度差を用いて元ヨーレイトを取
得し、その元ヨーレイトをヨーレイト補正値として、そ
れが取得されたときの車体速度に関連付けるヨーレイト
補正値取得工程と、(b) 車両旋回時に左右車輪の回
転速度差を用いて元ヨーレイトを取得し、その元ヨーレ
イトから、それが取得されたときの車体速度に関連付け
られているヨーレイト補正値を差し引くことによって補
正ヨーレイトを取得する補正ヨーレイト取得工程とを含
むように構成される。
ヨーレイト誤差は車体速度に応じて変化する。一方、車
両直進時には実際のヨーレイトは0であるため、車両直
進時に取得された元ヨーレイトはそれが取得されたとき
の車体速度の下でのヨーレイト誤差に等しく、また、車
両旋回時に同じ車体速度の下で取得された元ヨーレイト
に含まれるヨーレイト誤差にも等しい。そのため、本発
明に係るヨーレイト推定方法は、車両直進時に取得され
た元ヨーレイトをヨーレイト補正値として車体速度に関
連付け、車両旋回時に取得された元ヨーレイトから、そ
れが取得されたときの車体速度に対応するヨーレイト補
正量を差し引くことによって元ヨーレイトからヨーレイ
ト誤差を取り除く。
で有効半径が異なるか否かとは無関係にヨーレイトを精
度よく推定できるという効果が得られる。
ーレイト推定方法に適用するのに好適な一実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。
り、この踏み込みに応じてマスタシリンダ12の2つの
加圧室に同じ高さの液圧が発生する。一方の加圧室に発
生した液圧は主液通路14を経て2つのフロントホイー
ルシリンダ16,18に伝達され、他方の加圧室に発生
した液圧は主液通路20を経て2つのリヤホイールシリ
ンダ22,24に伝達される。フロントホイールシリン
ダ16,18はそれぞれ左前輪26,右前輪28のブレ
ーキを作動させ、リヤホイールシリンダ22,24はそ
れぞれ左後輪30,右後輪32のブレーキを作動させる
。左右前輪26,28はかじ取輪かつ非駆動輪であり、
左右後輪30,32は非かじ取り輪かつ駆動輪である。 主液通路14,20に跨がってプロポーショニング/バ
イパスバルブ34が設けられており、前輪系統が正常で
ある状態ではマスタシリンダ12の液圧が一定の比率で
減圧されてリヤホイールシリンダ22,24に伝達され
、前輪系統の失陥時には減圧されないで伝達される。
他に、動力で液圧を発生させる液圧源40が設けられて
いる。液圧源40は、リザーバ42からブレーキ液を汲
み上げるポンプ44、そのブレーキ液を加圧下に蓄える
アキュムレータ46、ポンプ44を駆動するポンプモー
タ48、リリーフバルブ50、圧力スイッチ52等を備
えている。
4に接続されており、その液通路60には電磁液圧制御
弁62と電磁開閉弁64とが設けられている。また、主
液通路14の液通路60との接続点よりマスタシリンダ
12側の部分には電磁開閉弁66が設けられている。電
磁開閉弁64は常閉弁であり、電磁開閉弁66は常開弁
であって、常にはマスタシリンダ12がフロントホイー
ルシリンダ16,18に連通しており、両電磁開閉弁6
4,66のソレノイドが励磁されることにより液圧源4
0がフロントホイールシリンダ16,18に連通させら
れる。以上によりブレーキ装置68が構成されている。
2,電磁開閉弁64,66は制御装置70の出力処理回
路72に接続されている。制御装置70はCPU74,
ROM76,RAM78等を備えたコンピュータを主体
とするものであり、このコンピュータには入力処理回路
80を介して種々のセンサが接続されている。前記圧力
スイッチ52、ブレーキペダル10の踏み込みを検知す
るブレーキスイッチ82、ステアリングホイールの操作
角度を検出する操舵角センサ84、左右前輪26,28
および左右後輪30,32の回転速度をそれぞれ検出す
る回転センサ90,92,94,96等である。制御装
置70は各センサからの信号に基づいて電磁液圧制御弁
62等を制御し、スピンの発生を抑制する。そのために
ROM76には図3のフローチャートで表されるスピン
抑制プログラムが格納されている。
ーチャートに従って説明する。車両のイグニッションキ
ーがONにされると同時に図示を省略する初期設定が行
われ、それに伴って電磁液圧制御弁62,電磁開閉弁6
4,66は非励磁状態とされる。この状態でブレーキペ
ダル10が踏み込まれれば、マスタシリンダ12に発生
した液圧がホイールシリンダ16,18,22,24に
供給されて車両が制動される。
ある間、同図のフローチャートで表されるスピン抑制プ
ログラムが一定微小時間ごとに繰り返し実行される。ま
ず、ステップS100(以下、S100と略記する。他
のステップについても同様)において、左右後輪30,
32の回転速度のうち大きい方である最大車輪速度VW
RMXが算出される。具体的には、左右後輪30,32
の回転速度VWRL,VWRRが読み込まれ、それらの
どちらが大きいかが判定されて、大きい方のものが最大
車輪速度VWRMXとされる。
32のうち回転速度の大きい方のもののスリップ量VS
LPが算出される。具体的には、上記最大車輪速度VW
RMXと車体速度VSO(回転センサ90,92により
検出される左右前輪26,28の回転速度の平均値)が
読み込まれ、その後、最大車輪速度VWRMXから車体
速度VSOが差し引かれ、その結果値が0以上であれば
それ自体がスリップ量VSLPとされるが、0より小さ
ければ0がスリップ量VSLPとされる。
VYとヨーレイトVYとのしきい値KDVY,KVYが
決定される。これらしきい値は後にS600において前
記ブレーキ装置68のうち左右前輪26,28に関連し
た部分の作動(以下、前輪ブレーキ制御と略称する)を
開始すべきか否かを判定するために使用されるものであ
り、具体的には、上記スリップ量VSLPが読み込まれ
、それに応じてしきい値が決定される。ヨーレイト微分
のしきい値KDVYもヨーレイトVYのしきい値KVY
もスリップ量VSLPが小さい領域では大きい値に、ス
リップ量VSLPが大きい領域では小さい値に決定され
る。
の補正値を算出できる状態にあるか否か、すなわち、ヨ
ーレイト補正値算出の可否が判定される。左右前輪26
,28のブレーキが作動させられておらず、かつ車両が
直進状態にあるか否かが判定され、そうであればヨーレ
イト補正値算出が許可され、そうでなければ禁止される
のである。具体的には、まず、図4のS205において
操舵角Θが操舵角ΘNEWとして読み込まれ、その後、
S210,S215,S220においてそれぞれ、ブレ
ーキペダル10が踏み込まれていないためにブレーキス
イッチ82の信号XBSWがOFFであり、かつ、前記
前輪ブレーキ制御に係る目標液圧BBPFが0であるか
否か、操舵角ΘNEWの絶対値が正の定数K1より小さ
いか否か、操舵角ΘNEWの微分値(操舵角ΘNEW−
操舵角ΘOLD)の絶対値が正の定数K2より小さいか
否かが判定され、いずれか1つでも判定がNOであれば
S225において、0にリセットされている状態でヨー
レイト補正値算出を禁止することを示し、1にセットさ
れている状態で許可することを示すヨーレイト補正許可
フラグXYCが0にリセットされ、S230において次
回のヨーレイト補正値算出可否判定の準備が行われる。 一方、それら判定がすべてYESであれば、S235に
おいて車体速度VSOが読み込まれ、S240において
その車体速度VSOが10km/h以上であるか否かが
判定され、NOであればS225以下が実行され、YE
SであればS245においてヨーレイト補正許可フラグ
XYCが1にセットされ、S230に移行する。
出される。具体的には、まず、図5のS302において
左右前輪26,28の回転速度VWFL,VWFRおよ
び操舵角Θが読み込まれ、S304において今回の元ヨ
ーレイトRVYNEW(現時点における瞬間の元ヨーレ
イト)が式 RVYNEW=(VWFR−VWFL)/〔2・L
・ cos(Θ/GS)〕により演算される。2・L,
Θ,GSはそれぞれ前輪トレッド,操舵角,ステアリン
グギヤ比であり、図8に示すように、左右前輪26,2
8の各々の実舵角Θ/GSは互いに等しいとみなして、
前輪トレッド2・Lの前輪タイヤ中心面に直角な方向の
長さ2・L・ cos(Θ/GS)と左右前輪26,2
8の回転速度差VWFR−VWFLとから今回の元ヨー
レイトRVYNEWが演算されるのである。そして、こ
の今回の元ヨーレイトRVYNEWがS306において
なまし量N1によりなまされて今回のなまし元ヨーレイ
トSVYとされ、S308において次回のなまし元ヨー
レイトSVY算出の準備が行われる。
許可フラグXYCが1にセットされているか否かの判定
が行われ、判定がNOであればS314以下はスキップ
される。YESであればS314,S316,S318
,S320,S322においてそれぞれ、車体速度VS
Oが20km/h以上であるか否か、40km/h以上
であるか否か、60km/h以上であるか否か、80k
m/h以上であるか否か、100km/h以上であるか
否かが判定され、それら判定がそれぞれNOであれば、
S324,S326,S328,S330,S332に
おいてそれぞれヨーレイト補正値VYC20(10km
/h≦車体速度VSO<20km/hである場合のヨー
レイト補正値),VYC40(20km/h≦車体速度
VSO<40km/hである場合のヨーレイト補正値)
,VYC60(40km/h≦車体速度VSO<60k
m/hである場合のヨーレイト補正値),VYC80(
60km/h≦車体速度VSO<80km/hである場
合のヨーレイト補正値),VYC100(80km/h
≦車体速度VSO<100km/hである場合のヨーレ
イト補正値)が読み込まれて旧ヨーレイト補正値VYC
OLDとされ、一方、それら判定がすべてYESである
場合にはS334においてヨーレイト補正値VYC12
0(100km/h≦車体速度VSOである場合のヨー
レイト補正値)が読み込まれて旧ヨーレイト補正値VY
COLDとされる。S336において今回のなまし元ヨ
ーレイトSVYが読み込まれ、S338においてこれが
旧ヨーレイト補正値VYCOLDを用い、かつなまし量
N2によりなまされ、その結果値が新ヨーレイト補正値
VYCNEWとされる。
,S348においてそれぞれ、車体速度VSOが20k
m/h以上であるか否か、40km/h以上であるか否
か、60km/h以上であるか否か、80km/h以上
であるか否か、100km/h以上であるか否かが判定
され、それら判定がそれぞれNOであれば、S350,
S352,S354,S356,S358においてそれ
ぞれ新ヨーレイト補正値VYCNEWが新たなヨーレイ
ト補正値VYC20,VYC40,VYC60,VYC
80,VYC100とされ、一方、それら判定がすべて
YESである場合にはS360において新ヨーレイト補
正値VYCNEWが新たなヨーレイト補正値VYC12
0とされる。以上要するに、ヨーレイト補正値VYC2
0,40,60,80,100,120が今回のなまし
元ヨーレイトSVYを用いて更新されるのである。
はヨーレイトVYおよびヨーレイト微分DVYの演算が
行われる。すなわち、図1に示すように、S410,S
420,S422,S424,S426,S428にお
いてそれぞれ、車体速度VSOが10km/h以上であ
るか否か、20km/h以上であるか否か、40km/
h以上であるか否か、60km/h以上であるか否か、
80km/h以上であるか否か、100km/h以上で
あるか否かが判定され、それら判定がそれぞれNOであ
れば、S429,S430,S432,S434,S4
36,S438においてそれぞれ0,ヨーレイト補正値
VYC20,VYC40,VYC60,VYC80,V
YC100が適正ヨーレイト補正値OVYCとされ、一
方、それら判定がすべてYESである場合にはS440
においてヨーレイト補正値VYC120が適正ヨーレイ
ト補正値OVYCとされる。
ヨーレイトSVYから適正ヨーレイト補正値OVYCを
差し引くことによってヨーレイトVY(これが本発明に
おける補正ヨーレイトの一態様である)が算出され、S
444においてこのヨーレイトVYから前回のヨーレイ
トBVYを差し引くことによってヨーレイト微分DVY
が算出され、S446において次回のヨーレイト微分の
準備が行われる。
ムが実行される場合には、左右前輪26,28間に有効
半径差が存在しても、今回のみなし元ヨーレイトSVY
と適正ヨーレイト補正値OVYCとがほぼ一致し、ヨー
レイトVYはほぼ0となる。これに対して、車両旋回時
に同図のプログラムが実行される場合には、今回のみな
し元ヨーレイトSVYから、それが取得されたときの車
体速度VSOに関連付けて格納されているヨーレイト補
正値VYCが差し引かれることによってヨーレイトVY
が算出されるため、左右前輪26,28間に有効半径差
が存在しても、ヨーレイトVYは実際のヨーレイトに十
分近い値となる。
が算出される。具体的には、今回と前回との車体速度V
SO,BVSOが読み込まれ、両者の差として車体加速
度GVSOが算出される。
始,終了判定が行われる。前輪ブレーキ制御の開始条件
が成立したか否か、および終了条件が成立したか否かの
判定が行われ、判定結果に基づいて前輪ブレーキ制御フ
ラグXCFBのON,OFFが行われるのである。前輪
ブレーキ制御はスピンの発生時に開始されるのであり、
前輪ブレーキ制御の開始条件の成立判定はとりもなおさ
ずスピン発生の検出である。
フラグXCFBがONとなっているか否かにより前輪ブ
レーキ制御中か否かの判定が行われ、判定がNOであれ
ばS615,S620,S625,S630においてそ
れぞれ車体速度VSOがしきい値KVSO以下であるか
否か、ブレーキペダル10が踏み込まれてブレーキスイ
ッチ82の信号XBSWがONとなっているか否か、ス
リップ量VSLPがしきい値KVSLP以下であるか否
か、車体加速度GVSOがしきい値KGVSO以上であ
るか否かの判定が行われ、いずれか1つでも判定がYE
Sであればその判定より後の判定は行われない。
およびS640においてヨーレイト微分DVYの絶対値
およびヨーレイトVYの絶対値がそれぞれしきい値KD
VY,KVY以上であるか否かが判定され、いずれかの
判定がYESであればS645において前輪ブレーキ制
御フラグXCFBがONとされる。また、S650にお
いて操舵角Θの正負により車両の旋回方向が判定され、
その判定に基づいて旋回方向フラグXSTAがS655
,S660においてOFFまたはONにセットされる。 一方、S635,S640の判定がいずれもNOであれ
ば、S645以下はスキップされる。
S665以下において終了条件が成立したか否かの判定
が行われる。S665においてブレーキスイッチ82が
ONであるか否かによりブレーキペダル10が踏み込ま
れたか否かが判定され、S670において現在の操舵角
Θの方向が操舵方向フラグXSTAの表す方向と同一で
あるか否かにより操舵の方向が反転したか否か(ステア
リングホイールの操舵位置が中立位置を越えて変わった
か否か)が判定されて、いずれかの判定がYESであれ
ば、S680において前輪ブレーキ制御フラグXCFB
がOFFとされる。また、S665,S670の判定が
いずれもNOであればS675において、駆動輪である
左右後輪30,32の回転速度のうち大きい方のもの(
最大車輪速度VWRMX)の加速度GVWRMXがしき
い値KGVW以下であるか否かが判定され、判定がYE
SであればS680において前輪ブレーキ制御フラグX
CFBがOFFとされ、NOであればS680はスキッ
プされる。
液圧源40の制御が行われる。具体的には、まず、圧力
スイッチ52がONであるか否かが判定され、ONであ
ればポンプモータ48が起動され、OFFであれば停止
させられる。圧力スイッチ52のON,OFFにはヒス
テリシスが与えられているため、アキュムレータ46に
は一定範囲の圧力でブレーキ液が蓄えられることとなる
。
シリンダ16,18の液圧制御が行われる。まず、図7
のS810において前輪ブレーキ制御フラグXCFBの
ON,OFFが判定される。前記S600の判定ルーチ
ンにおいて前輪ブレーキ制御フラグXCFBがONとさ
れていればS815において電磁液圧制御弁62の制御
電流IBPが予め定められている指示液圧KBPFに対
応した値に決定され、S820において制御終了時の減
圧制御のための初期液圧KDPFが目標液圧BBPFと
して設定される。また、S825において電磁開閉弁6
4,66が切り換えられて、フロントホイールシリンダ
16,18がマスタシリンダ12から遮断され、液圧源
40に連通させられるとともに、ポンプモータ48が起
動される。そして、S830において制御電流IBPが
出力され、フロントホイールシリンダ16,18に制御
電流IBPに対応する高さの液圧が供給される。制御電
流IBPは前記S815において予め定められている指
示液圧KBPFに対応する大きさに決定されたものであ
るから、フロントホイールシリンダ16,18には指示
液圧KBPFが供給されることとなる。それによって左
右前輪26,28がロックし、それらのコーナリングフ
ォースが左右後輪30,32のそれとほぼバランスして
スピンが抑制される。
には、S835において現在設定されている制御電流I
BPが初期液圧KDPFに対応する制御電流より大きい
か否かにより減圧制御の1回目であるか否かの判定が行
われる。判定がYESであればS840において制御電
流IBPが初期液圧KDPFに対応する減圧初期値に設
定され、それがS830において出力される。したがっ
て、次にS835が実行される際には判定がNOとなり
、S845において液圧制御の目標値BBPFが一定量
KDDPFだけ減少させられる。S835の判定がNO
となってから始めてS845が実行される場合には前記
S840で初期液圧KDPFに設定されているため、目
標液圧BBPFは初期液圧から一定量KDDPF減じら
れることとなる。その後、S850において目標液圧B
BPFが0以上であるか否かが判定されるが、当初はY
ESであり、S855,S860がスキップされてS8
65,S830が実行される。S865において目標液
圧BBPFに対応する制御電流IBPが決定され、それ
がS830において出力されるのである。以上の繰り返
しにより、フロントホイールシリンダ16,18の液圧
が初期液圧KDPFから徐々に減圧される。
なればS850の判定がNOとなり、S855において
目標液圧BBPFが0とされ、S860において電磁開
閉弁64,66がフロントホイールシリンダ16,18
をマスタシリンダ12に連通させる状態に切り換えられ
るとともにポンプモータ48が停止させられる。そして
、S865において目標液圧0に対応する制御電流IB
Pが決定され、S830において出力されるため、フロ
ントホイールシリンダ16,18の液圧は0となる。 以後、S850の判定はNOとなるため、再び前輪ブレ
ーキ制御フラグXCFBがONとされるまでは電磁液圧
制御弁62が液圧を0に保つ状態に維持される。
正することなくそれを用いてスピン判定を行う場合には
、左右車輪26,28間で有効半径が十分に一致しない
と、実際にスピンが発生しているにもかかわらずそれが
検出できなかったり、実際にはスピンが発生していない
にもかかわらずスピンが発生しているとの誤った判定が
為され、旋回性能向上効果が予定通り得られないという
問題が生じる。しかし、本実施例においては、なまし元
ヨーレイトSVYを補正してスピン判定を行うため、実
際のヨーレイトを精度よく推定でき、スピン判定を精度
よく行い得ることとなって、車両制御装置の信頼性が向
上するという効果が得られる。
,28の回転速度VWFL,VWFRの差から直ちに元
ヨーレイトRVYNEW,OLDを算出するのではなく
、操舵角Θの変化に伴う左右車輪26,28のタイヤ中
心面間の距離の変化を勘案して元ヨーレイトRVYNE
W,OLDを算出するため、左右車輪26,28の有効
半径差の有無のみならず操舵角Θの大小とは無関係に実
際のヨーレイトを精度よく推定できるという効果が得ら
れる。ただし、操舵角Θの変化を勘案して実際のヨーレ
イトを推定することは本発明を実施する上で不可欠では
ない。
ステップがヨーレイト補正値取得工程に相当し、図1の
S410〜442および図5のS302〜308が補正
ヨーレイト取得工程に相当しているのである。
つ非駆動輪である左右前輪26,28の回転速度差から
ヨーレイトが推定されるようになっていたが、例えば、
非かじ取り輪かつ駆動輪である左右後輪30,32の回
転速度差からヨーレイトを推定することも、前輪駆動式
車両の左右後輪のように、非かじ取り輪かつ非駆動輪で
ある左右車輪の回転速度差からヨーレイトを推定するこ
とも可能である。
の他にも当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施
した態様で本発明を実施することができる。
使用する車両制御装置におけるスピン抑制プログラムの
一部の詳細を示すフローチャートである。
チャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
の図である。
レイトとの関係の一例を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の左右にそれぞれ設けられた車輪
の回転速度差を用いて車体のヨーレイトを推定する方法
であって、車両直進時に前記左右車輪の回転速度差を用
いて元ヨーレイトを取得し、その元ヨーレイトをヨーレ
イト補正値として、それが取得されたときの車体速度に
関連付けるヨーレイト補正値取得工程と、車両旋回時に
前記左右車輪の回転速度差を用いて元ヨーレイトを取得
し、その元ヨーレイトから、それが取得されたときの車
体速度に関連付けられているヨーレイト補正値を差し引
くことによって補正ヨーレイトを取得する補正ヨーレイ
ト取得工程とを含むことを特徴とするヨーレイト推定方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10493391A JP3269088B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | ヨーレイト推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10493391A JP3269088B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | ヨーレイト推定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04278870A true JPH04278870A (ja) | 1992-10-05 |
JP3269088B2 JP3269088B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=14393901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10493391A Expired - Lifetime JP3269088B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | ヨーレイト推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3269088B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007230262A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Toyota Motor Corp | 車両の挙動制御装置 |
US8761960B2 (en) | 2010-06-01 | 2014-06-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Yaw rate detection apparatus |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP10493391A patent/JP3269088B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007230262A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Toyota Motor Corp | 車両の挙動制御装置 |
US8761960B2 (en) | 2010-06-01 | 2014-06-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Yaw rate detection apparatus |
JP5648051B2 (ja) * | 2010-06-01 | 2015-01-07 | 本田技研工業株式会社 | ヨーレート検出装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3269088B2 (ja) | 2002-03-25 |
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