JP3747024B2 - 車両の駐車支援装置 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/027Parking aids, e.g. instruction means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の駐車支援装置、特に駐車時に自動的に車輪に制動力を付与して車両の旋回半径を小さくするようにした車両の駐車支援装置に関する
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、車両の左右に配設された一対の車輪に対し左右独立に制動力を付与可能な制動手段を備え、車両の駐車時に前記制動手段を制御して車両の旋回内輪に制動力を付与することにより車両の旋回半径を小さくしようとしたものはよく知られている。この場合、車両の旋回内輪と旋回外輪の速度比に基づき前記旋回内輪に付与する制動力を決定するようにしたものもあった。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−049019号公報(第7,8頁、図3、図12)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来装置においては、駐車時に旋回内輪に付与する制動力が、単に車両の旋回内輪と旋回外輪の速度比に基づき決定されていたため、車両の走行状態に応じた適切な大きさにならないことがあった。これにより、車両の操作感、安定感が損なわれる可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、駐車時にて車輪に対し常に適切な制動力を付与することにより車両の操作感、安定感を損ねることなく車両の旋回半径を小さくする車両の駐車支援装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両の各車輪に対し独立かつ選択的に制動力を付与可能な制動手段と、車両の車体速度を検出する車速検出手段と、車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、車速検出手段により検出された車体速度と操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレートを算出する第1目標ヨーレート算出手段と、車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、かつ操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定する駐車意思判定手段と、車両の所定の走行状態量を検出する走行状態量検出手段と、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に第1目標ヨーレート算出手段により算出された第1目標ヨーレートを走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき補正して第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートを算出する第2目標ヨーレート算出手段と、車両の実際のヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段と、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に実ヨーレート検出手段の検出に基づき車両の実際のヨーレートが第2目標ヨーレートとなるように制動手段を制御して車両の旋回内輪に制動力を付与する制動制御手段とを設けたことである。
【0007】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、車両の各車輪に対し独立かつ選択的に制動力を付与可能な制動手段と、車両の車体速度を検出する車速検出手段と、車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、車速検出手段により検出された車体速度と操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレートを算出する第1目標ヨーレート算出手段と、車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であり、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であり、車両のシフト位置が走行可能位置であり、車両のブレーキ操作量が所定値以下であり、車両のアクセル開度が所定開度以下であった場合に、運転者に車両を駐車する意思があるか否かを判定する駐車意思判定手段と、車両の所定の走行状態量を検出する走行状態量検出手段と、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に第1目標ヨーレート算出手段により算出された第1目標ヨーレートを走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき補正して第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートを算出する第2目標ヨーレート算出手段と、車両の実際のヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段と、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に実ヨーレート検出手段の検出に基づき車両の実際のヨーレートが第2目標ヨーレートとなるように制動手段を制御して車両の旋回内輪に制動力を付与する制動制御手段とを設けたことである。
【0008】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、駐車意思判定手段は、さらに車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定することである。
【0009】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、走行状態量検出手段は、車両のアクセル開度、車両の走行路の勾配、車両の走行路面の摩擦係数、および車両の操舵速度のうちの少なくともいずれか一つを車両の走行状態量として検出することである。
【0010】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、走行状態量検出手段は、車両近傍の障害物に対する距離を車両の走行状態量として検出することである。
【0011】
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2おいて、制動制御手段による制動手段の制御が正常に終了しなかった場合に該制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことである。
【0012】
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、実ヨーレート検出手段により検出された車両の実際のヨーレートが所定値以上であった場合に制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことである。
【0013】
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、実ヨーレート検出手段により検出された車両の実際のヨーレートと第2目標ヨーレート算出手段により算出された第2ヨーレートとの偏差が所定値以上であった場合に制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことである。
【0015】
【発明の作用・効果】
上記第1の構成上の特徴を有する車両の駐車支援装置においては、車速検出手段により検出された車体速度と操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレート算出手段により第1目標ヨーレートが算出され、さらに、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合には、走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき第2目標ヨーレート算出手段により前記第1目標ヨーレートが補正されて同第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートが算出される。そして、制動制御手段が、実ヨーレート検出手段の検出に基づき、車両の実際のヨーレートが前記第2目標ヨーレートとなるように制動手段を制御して前記車両の旋回内輪に制動力を付与する。したがって、車両の駐車時、車輪に対し常に適切な制動力を付与して、操作感、安定感を損ねることなく車両の旋回半径を小さくすることができる。さらに、駐車意思判定手段は、車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、かつ操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定するので、簡単な構成にて運転者の駐車意思を判定することができる。
【0016】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、車速検出手段により検出された車体速度と操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレート算出手段により第1目標ヨーレートが算出され、さらに、駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合には、走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき第2目標ヨーレート算出手段により前記第1目標ヨーレートが補正されて同第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートが算出される。そして、制動制御手段が、実ヨーレート検出手段の検出に基づき、車両の実際のヨーレートが前記第2目標ヨーレートとなるように制動手段を制御して前記車両の旋回内輪に制動力を付与する。したがって、車両の駐車時、車輪に対し常に適切な制動力を付与して、操作感、安定感を損ねることなく車両の旋回半径を小さくすることができる。さらに、車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であり、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であり、車両のシフト位置が走行可能位置であり、車両のブレーキ操作量が所定値以下であり、車両のアクセル開度が所定開度以下であった場合に、運転者に車両を駐車する意思があると判定するので、運転者の駐車意思を確実に判定することができる。
【0017】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1において、駐車意思判定手段は、さらに車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定するので、簡単な構成にて運転者の駐車意思をより確実に判定することができる。
【0018】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項1または請求項2において、走行状態量検出手段は、車両のアクセル開度、車両の走行路の勾配、車両の走行路面の摩擦係数、および車両の操舵速度のうちの少なくともいずれか一つを車両の走行状態量として検出するので、これら検出された車両の走行状態量に基づいて第2目標ヨーレート算出手段によって正確な第2目標ヨーレートを算出することができる。したがって、制動手段をより的確に制御して前記車両の旋回内輪に適切な制動力を付与することができる。
【0019】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項1または請求項2において、走行状態量検出手段は、車両近傍の障害物に対する距離を車両の走行状態量として検出するので、これに基づいて第2目標ヨーレート算出手段によって正確な第2目標ヨーレートを算出することができる。したがって、車両の駐車時に車両近傍に障害物がある場合に制動手段をより的確に制御して前記車両の旋回内輪に適切な制動力を付与することができる。
【0020】
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、請求項1または請求項2において、制動制御禁止手段が、制動手段の制御が正常に終了しなかった場合に制動制御手段による制動手段の制御を禁止する。したがって、制動手段の制御が正常に終了しなかった場合に車輪に制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0021】
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、制動制御禁止手段が、車両の実際のヨーレートが大きい場合に実ヨーレート検出手段の検出に基づき制動制御手段による制動手段の制御を禁止する。したがって、車両の実際のヨーレートが大きい場合に車輪に制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0022】
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、制動制御禁止手段が、実ヨーレート検出手段により検出された車両の実際のヨーレートと第2目標ヨーレート算出手段により算出された第2ヨーレートとの偏差が所定値以上であった場合に実ヨーレート検出手段の検出に基づき制動制御手段による制動手段の制御を禁止する。したがって、この場合に車輪に制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。この車両の駐車支援装置は、図1に示すように、車両の左右前後輪FL,FR,RL,RRに対しそれぞれ独立に制動力を付与可能な車両用制動装置10(制動手段)に適用されて構成される。
【0025】
車両用制動装置10は、ブレーキペダル11の踏み込み操作に応じて第1及び第2ポートからそれぞれ異なる油圧のブレーキ油を圧送するマスタシリンダ12を備えている。マスタシリンダ12の第1ポートは、電磁バルブ13,14が非通電状態(図示状態)にあるとき第1油路L1及び電磁バルブ13,14を介し左前輪FL用のホイールシリンダ15に連通しているとともに、電磁バルブ16,17が非通電状態(図示状態)にあるとき第1油路L1及び電磁バルブ16,17を介して右前輪FR用のホイールシリンダ18に連通している。電磁バルブ13,16は、通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダ15,18に連通する油路を第1油路L1と後述の高圧油路LHとで切り換えるものである。電磁バルブ14,17は、通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダ15,18に対して第1油路L1又は高圧油路LHを連通及び遮断するものである。
【0026】
マスタシリンダ12の第2ポートは、電磁バルブ19,21が非通電状態(図示状態)にあるとき第2油路L2及び電磁バルブ19,21を介して左後輪RL用のホイールシリンダ22に連通しているとともに、電磁バルブ19,23が非通電状態(図示状態)にあるとき第2油路L2及び電磁バルブ19,23を介して右後輪RR用のホイールシリンダ24に連通している。電磁バルブ19は、通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダ22,24に対して第2油路L2を連通及び遮断するためのものである。電磁バルブ21,23は、通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダ22,24に対して第2油路L2又は高圧油路LHを連通及び遮断するものである。
【0027】
また、車両用制動装置10は、ポンプ25を備えている。ポンプ25は、リザーバタンク26内のブレーキフルードを吸入してアキュムレータ27に圧送し、アキュムレータ27内を常に一定の油圧に保つ。アキュムレータ27は、高圧油路LHを介して電磁バルブ28に接続されている。電磁バルブ28は、非通電状態(図示状態)にあるとき高圧油路LHを閉止するとともに通電状態にあるとき高圧油路LHを電磁バルブ13,16,21,23に連通させるものであり、アキュムレータ27は、電磁バルブ28,13が通電状態となりかつ電磁バルブ14が非通電状態にあるとき高圧油路LH及び電磁バルブ28,13,14を介して左前輪FL用のホイールシリンダ15に連通し、電磁バルブ28,16が通電状態となりかつ電磁バルブ17が非通電状態にあるとき高圧油路LH及び電磁バルブ28,16,17を介して右前輪FR用のホイールシリンダ18に連通し、電磁バルブ28が通電状態となりかつ電磁バルブ21が非通電状態にあるとき高圧油路LH及び電磁バルブ28,21を介して左後輪RL用のホイールシリンダ22に連通し、電磁バルブ28が通電状態となりかつ電磁バルブ23が非通電状態にあるとき高圧油路LH及び電磁バルブ28,23を介して右後輪RR用のホイールシリンダ24に連通する。
【0028】
また、アキュムレータ27は、高圧油路LHを介して、マスタシリンダ12に固定されたレギュレータ29にも接続されている。レギュレータ29は、リザーバタンク26にも接続されている。
【0029】
各電磁バルブ14,17,21,23とホイールシリンダ15,18,22,24の間からは、電磁バルブ31,32,33,34を介して、リザーバタンク26に接続された低圧油路LLが分流している。電磁バルブ31,32,33,34は、通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダ15,18,22,24に対して低圧油路LLを連通及び遮断するものである。
【0030】
また、車両用制動装置10は、第2油路L2及び高圧油路LHの油圧をそれぞれ検出する油圧計35,36を備えている。
【0031】
次に、この車両の駐車支援装置の電気制御部について説明する。この車両の駐車支援装置は、図2に示すように、車両用制動装置10の各電磁バルブ13,14,16,17,19,21,23,28,31〜34及び油圧計35,36に接続されたECU(電子制御ユニット)40を備えている。ECU40には、車両の車体速度を検出する車速センサ41、車両の操舵角を検出するステアリングセンサ42、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチ43、図示しないシフトレバーに組み付けられて車両のシフト位置を検出するシフトスイッチ44、ブレーキペダル11に組み付けられて車両のブレーキ操作量を検出するブレーキセンサ45、図示しないアクセルペダルに組み付けられて車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサ46、車両の走行路の勾配を検出する勾配センサ47、車両の走行路面の摩擦係数を検出する路面摩擦係数センサ48、車両の操舵速度を検出する操舵速度センサ49、車両近傍の障害物に対する距離を検出する障害物センサ51、及び車両の実際のヨーレートYを検出するヨーレートセンサ52も接続されている。ECU40は、各センサ41、42,45〜52による検出及びスイッチ43,44の状態に基づき図3,4に示したフローチャートに対応したプログラムを実行して、車両用制動装置10の各電磁バルブ13,14,16,17,19,21,23,28,31〜34の状態を切り換え制御しホイールシリンダ15,18,22,24に付与する油圧すなわち各車輪FL,FR,RL,RRに付与する制動力を制御する。
【0032】
次に、上記のように構成した車両の駐車支援装置の動作を図3,4のフローチャートに沿って説明する。図示しない車両のイグニションスイッチがオン状態にあるとき、ECU40は、所定の短時間毎に、上記フローチャートに対応したプログラムを繰り返し実行する。ECU40は、図3のステップ100にてプログラムの実行を開始する毎に、ステップ102にて、第1目標ヨーレートY1を算出する。第1目標ヨーレートY1は、車速センサ41により検出された車両の車体速度及びステアリグセンサ42により検出された操舵角に対し、車両が駐車時ではなく通常の走行中であることを前提として決定される最適なヨーレートである。
【0033】
上記第1目標ヨーレートY1の算出後、ECU40は、ステップ104にて、ヨーレートセンサ52により検出された車両の実際のヨーレートYが所定値Ymax未満であるか否かを判定する。このとき車両の実際のヨーレートYが所定値Ymax以上であった場合には、ステップ106以降の処理を禁止して図4のステップ142にてこのプログラムの実行を一旦終了する。一方、このとき車両の実際のヨーレートYが所定値Ymax未満であった場合には、ステップ106〜116の判定処理を実行して運転者に車両を駐車する意思があるか否かを判定する。
【0034】
ステップ106においては、駐車アシストスイッチ43がオン状態であるか否かを判定する。ステップ108においては、シフトスイッチ44の検出に基づいて、車両のシフト位置がドライブ(D)又はリバース(R)のいずれかの走行可能位置であるか否かを判定する。ステップ110においては、車速センサ41の検出に基づいて、前進又は後進する車両の車体速度の絶対値が所定速度V以下であるか否かを判定する。ステップ112においては、ブレーキセンサ45の検出に基づいて、車両のブレーキ操作量が所定値B以下であるか否かを判定する。ステップ114においては、アクセルセンサ46の検出に基づいて、車両のアクセル開度が所定開度A以下であるか否かを判定する。ステップ116においては、ステアリングセンサ42の検出に基づいて、車両の操舵角の絶対値が所定角度θ以上であるか否かを判定する。これらステップ106〜116のいずれかにて「NO」と判定した場合、ECU40は、運転者に車両を駐車する意思がないと判定して、プログラムを図4のステップ142へ進めてこのプログラムの実行を一旦終了する。
【0035】
一方、上記ステップ106〜116にて全て「YES」と判定した場合、ECU40は、運転者に車両を駐車する意思があると判定して、プログラムを図4のステップ118以降へ進める。ステップ118〜126は、図示しないメモリに予め格納してある図5〜図9に示したマップを参照して、各センサ46〜51により検出された車両の走行状態量に基づき第1目標ヨーレートY1を補正するための補正値K1〜K5を算出する処理である。
【0036】
ステップ118においては、図5に示したマップを参照して、アクセルセンサ46により検出された車両のアクセル開度に基づき補正係数K1を算出する。補正係数K1は、値「1」を下限として、所定の上限値までアクセル開度に比例して大きくなる値である。
【0037】
ステップ120においては、図6に示したマップを参照して、勾配センサ47により検出された車両の走行路の勾配に基づき補正係数K2を算出する。補正係数K2は、所定の上限値及び下限値の範囲内にて、路面勾配が大きくなるにつれて小さくなる値である。なお、路面勾配は、登坂路においては正の値となるとともに、降坂路においては負の値となり、絶対値の大きさにより坂の緩急を表すものである。また、補正係数K2は、路面勾配が値「0」の近傍であるときは値「1」に保たれる。
【0038】
ステップ122においては、図7に示したマップを参照して、路面摩擦係数センサ48により検出された車両の走行路面の摩擦係数に基づき補正係数K3を算出する。補正係数K3は、値「1」を下限として、所定の上限値まで路面摩擦係数に比例して大きくなる値である。
【0039】
ステップ124においては、図8に示したマップを参照して、操舵速度センサ49により検出された車両の操舵速度に基づき補正係数K4を算出する。補正係数K4は、所定の上限値及び下限値の範囲内にて、操舵速度が大きくなるにつれて大きくなる値である。なお、操舵速度は、車両のステアリングの切増し時には1より大きい正の値となるとともに、切戻し時には1より小さい正の値となるものである。また、補正係数K4は、操舵速度が値「0」の近傍であるときは値「1」に保たれる。
【0040】
ステップ126においては、図9に示したマップを参照して、障害物センサ51により検出された車両近傍の障害物に対する距離に基づき補正係数K5を算出する。補正係数K5は、値「1」を下限として、所定の上限値まで障害物との距離に比例して小さくなる値である。
【0041】
ステップ128は、上記ステップ118〜126にて算出した補正値K1〜K5及び予め設定された定数αを用いて、第1目標ヨーレートY1を下記数1に従い補正して第2目標ヨーレートY2を算出する処理である。
【0042】
【数1】
Y2←Y1+α・K1・K2・K3・K4・K5
【0043】
こうして算出される第2目標ヨーレートY2は、車両の駐車時に車両の旋回半径を小さくするために最適なヨーレートであり、第1目標ヨーレートY1より大きな値となる。
【0044】
ステップ130は、予め設定された定数G1,G2を用いて、上記ステップ128にて算出した第2目標ヨーレートY2とヨーレートセンサ52により検出された車両の実ヨーレートYとの偏差εを下記数2に従い算出する処理である。
【0045】
【数2】
ε←G1(Y2−Y)+G2(Y2−Y)'
ただし、上式において(Y2−Y)'は(Y2−Y)の時間による微分値である。
【0046】
ステップ132においては、ステップ130にて算出したヨーレート偏差εが所定値ε0以下であるか否かを判定する。このときヨーレート偏差εが所定値ε0より大であった場合には、ステップ134以降の処理を禁止してステップ142にてこのプログラムの実行を一旦終了する。一方、このときヨーレート偏差εが所定値ε0以下であった場合には、ステップ134〜138の処理を実行して制動力を付与する車輪を決定し、決定された車輪すなわち車両の旋回内輪に適切な制動力を付与する。
【0047】
ステップ134は、車速センサ41により検出される車両の走行方向及びステアリングセンサ42により検出される車両の操舵方向に基づいて、制動力を付与する車輪を決定する処理である。制動輪は車両の旋回内輪であり、車両の走行方向が前方であるときは、操舵方向が左であれば左側後輪RLとし、操舵方向が右であれば右側後輪RRとする。車両の走行方向が後方であるときは、操舵方向が左であれば左側前輪FLとし、操舵方向が右であれば右側前輪FRとする。
【0048】
ステップ136は、前記メモリに予め格納してある図10に示したマップを参照して、上記ステップ130にて算出したヨーレート偏差εに基づき、上記ステップ134にて決定した制動輪に対応するホイールシリンダ15,18,22,24の油圧の増減量を算出する処理である。油圧増減量は、所定の上限値及び下限値の範囲内にて、ヨーレート偏差εが大きくなるにつれて大きくなる値である。なお、油圧増減量は、ヨーレート偏差εが値「0」の近傍であるときは値「0」に保たれる。
【0049】
ステップ138は、車両用制動装置10の各電磁バルブ13,14,16,17,19,21,23,28,31〜34を切り換え制御して、上記ステップ134にて決定された制動輪に対応するホイールシリンダ15,18,22,24の油圧を上記ステップ136にて算出した量だけ増減させる処理である。以下、具体的に説明する。
【0050】
左側前輪FLに対応するホイールシリンダ15を増圧する場合には、電磁バルブ13,28に通電してアキュムレータ27及び高圧油路LHをホイールシリンダ15に連通させるとともに、電磁バルブ21,23に通電してホイールシリンダ22,24の油圧を保持する。ホイールシリンダ15を減圧する場合には、電磁バルブ14,31に通電して、ホイールシリンダ15を低圧油路LL及びリザーバタンク26に連通させる。
【0051】
右側前輪FRに対応するホイールシリンダ18を増圧する場合には、電磁バルブ16,28に通電してアキュムレータ27及び高圧油路LHをホイールシリンダ18に連通させるとともに、電磁バルブ21,23に通電してホイールシリンダ22,24の油圧を保持する。ホイールシリンダ18を減圧する場合には、電磁バルブ17,32に通電して、ホイールシリンダ18を低圧油路LL及びリザーバタンク26に連通させる。
【0052】
左側後輪RLに対応するホイールシリンダ22を増圧する場合には、電磁バルブ19,28に通電してアキュムレータ27及び高圧油路LHをホイールシリンダ22に連通させるとともに、電磁バルブ23,34に通電してホイールシリンダ24の油圧を保持する。ホイールシリンダ22を減圧する場合には、電磁バルブ21,33に通電して、ホイールシリンダ22を低圧油路LL及びリザーバタンク26に連通させる。
【0053】
右側後輪RRに対応するホイールシリンダ24を増圧する場合には、電磁バルブ19,28に通電してアキュムレータ27及び高圧油路LHをホイールシリンダ24に連通させるとともに、電磁バルブ21に通電してホイールシリンダ22の油圧を保持する。ホイールシリンダ24を減圧する場合には、電磁バルブ23,34に通電して、ホイールシリンダ24を低圧油路LL及びリザーバタンク26に連通させる。
【0054】
ステップ140においては、上記した制動制御処理が正常に終了されたか否かを判定する。このとき制動制御処理が正常に終了されれば、ECU40は、ステップ142にてこのプログラムの実行を一旦終了する。この繰り返し実行により、図11にて示すように、ヨーレートセンサ52により検出される車両の実際のヨーレートYが第2目標ヨーレートY2になるように、車両の旋回内輪に対応するホイールシリンダ15,18,22,24の油圧が増減されて旋回内輪に制動力が付与される。これにより、駐車時における車両の旋回半径が小さくなる。
【0055】
一方、制動制御処理が正常に終了されなければ、以降の制動制御処理を中止して(ステップ144)、制動制御処理が正常に終了されなかった旨を例えば警告表示ランプを点灯・点滅させたり警告音を鳴動させたりして警告する(ステップ146)。なお、ECU40は制動制御処理の中止の状態がリセットされるなどして解除されるまで制動制御処理を中止し通常の制御を実施する。
【0056】
上述のように、上記実施形態においては、車速センサ41により検出された車体速度とステアリングセンサ42により検出された操舵角とに基づきステップ102にて第1目標ヨーレートY1が算出され、さらに、ステップ106〜116の各判定処理により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合には、ステップ128にて、各センサ46〜51により検出された車両の走行状態量に基づき第1目標ヨーレートY1が補正されて同第1目標ヨーレートY1より大きい第2目標ヨーレートY2が算出される。そして、ステップ138にて、ヨーレートセンサ52の検出に基づき、車両の実際のヨーレートYが第2目標ヨーレートY2となるように車両用制動装置10が制御されて、車両の旋回内輪に制動力が付与される。したがって、車両の駐車時、車輪に対し常に適切な制動力を付与して、操作感、安定感を損ねることなく車両の旋回半径を小さくすることができる。
【0057】
また、上記場合においては、車両の車体速度の絶対値が所定速度V以下であり、車両の操舵角の絶対値が所定角度θ以上であり、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチ43がオン状態であり、車両のシフト位置が走行可能位置であり、車両のブレーキ操作量が所定値B以下であり、車両のアクセル開度が所定開度A以下であった場合に、運転者に車両を駐車する意思があると判定するので、運転者の駐車意思を確実に判定することができる。
【0058】
また、上記場合においては、ステップ104の判定処理の実行により、ヨーレートセンサ52により検出される車両の実際のヨーレートYが所定値Ymaxより大きい場合には上記ステップ138における車両用制動手段10の制御が禁止されるようになっている。したがって、車両の実際のヨーレートYが大きい場合に車輪FL,FR,RL,RRに制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0059】
また、上記場合においては、ステップ132の判定処理の実行により、第2目標ヨーレートY2と実ヨーレートYとのヨーレート偏差εが所定値ε0より大であった場合には上記ステップ138における車両用制動手段10の制御が禁止されるようになっている。したがって、ヨーレート偏差εが所定値ε0より大きい場合に車輪FL,FR,RL,RRに制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0060】
また、上記場合においては、ステップ140の判定処理の実行により、制動制御処理が正常に終了されなければ、車両用制動手段10の制御が禁止されるようになっている。したがって、車両用制動手段10の制御が正常に終了しなかった場合に車輪FL,FR,RL,RRに制動力が付与されて車両の安定性が損なわれることが回避される。
【0061】
なお、上記実施形態においては、駐車意思判定手段(ステップ106〜116の判定処理)は、車速センサ41により検出された車両の車体速度の絶対値が所定速度V以下であり、かつステアリングセンサ42により検出された車両の操舵角の絶対値が所定角度θ以上であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定するようにしてもよい。この場合、上記フローチャートのステップ106,108,112,114の処理を省略すればよい。これによれば、簡単な構成にて運転者の駐車意思を判定することができる。
【0062】
また、上記実施形態においては、駐車意思判定手段(ステップ106〜116の判定処理)は、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチ43がオン状態であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定するようにしてもよい。この場合、上記フローチャートのステップ108〜116の処理を省略すればよい。これによれば、簡単な構成にて運転者の駐車意思を判定することができる。
【0063】
また、上記実施形態においては、車両のアクセル開度、車両の走行路の勾配、車両の走行路面の摩擦係数、および車両の操舵速度のうちの少なくともいずれか一つを車両の走行状態量として検出するようにしてもよい。これによってもこれら検出された車両の走行状態量に基づいて正確な第2目標ヨーレートY2を算出することができる(ステップ128)。したがって、車両用制動手段10をより的確に制御して車両の旋回内輪(FL,FR,RL,RRのうちのいずれかの車輪)に適切な制動力を付与することができる。
【0064】
また、上記実施形態においては、車両近傍の障害物に対する距離を車両の走行状態量として検出するようにしているので、これに基づいて正確な第2目標ヨーレートY2を算出することができる(ステップ128)。したがって、車両の駐車時に車両近傍に障害物がある場合に車両用制動手段10をより的確に制御して車両の旋回内輪(FL,FR,RL,RRのうちのいずれかの車輪)に適切な制動力を付与することができる。
【0065】
また、上記実施形態においては、制動手段としてハイドロブースタ式の車両用制動装置10を採用したが、これに代えて、例えばポンプ加圧式の車両用制動装置などを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る車両の駐車支援装置にて採用した車両用制動装置の概略図である。
【図2】 上記車両の駐車支援装置の電気制御部を表すブロック図である。
【図3】 図2のECUにて実行されるプログラムを表すフローチャートの前半部分である。
【図4】 前記フローチャートの後半部分である。
【図5】 前記プログラムにて用いられる補正係数K1とアクセル開度との関係を表すマップである。
【図6】 前記プログラムにて用いられる補正係数K2と路面勾配との関係を表すマップである。
【図7】 前記プログラムにて用いられる補正係数K3と路面摩擦係数との関係を表すマップである。
【図8】 前記プログラムにて用いられる補正係数K4と操舵速度との関係を表すマップである。
【図9】 前記プログラムにて用いられる補正係数K5と車両に対する障害物の距離との関係を表すマップである。
【図10】 前記プログラムにて用いられる油圧増減量とヨーレート偏差との関係を表すマップである。
【図11】 前記駐車支援装置を適用した車両におけるヨーレートとホイールシリンダの油圧の時間推移を表すグラフである。
【符号の説明】
10…車両用制動装置、40…ECU、41…車速センサ、42…ステアリングセンサ、43…駐車アシストスイッチ、44…シフトスイッチ、45…ブレーキセンサ、46…アクセルセンサ、47…勾配センサ、48…路面摩擦係数センサ、49…操舵速度センサ、51…障害物センサ、52…ヨーレートセンサ52、FL,FR,RL,RR…車輪。

Claims (8)

  1. 車両の各車輪に対し独立かつ選択的に制動力を付与可能な制動手段と、
    車両の車体速度を検出する車速検出手段と、
    車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記車速検出手段により検出された車体速度と前記操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレートを算出する第1目標ヨーレート算出手段と、
    前記車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、かつ前記操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定する駐車意思判定手段と、
    車両の所定の走行状態量を検出する走行状態量検出手段と、
    前記駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に前記第1目標ヨーレート算出手段により算出された第1目標ヨーレートを前記走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき補正して前記第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートを算出する第2目標ヨーレート算出手段と、
    車両の実際のヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段と、
    前記駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に前記実ヨーレート検出手段の検出に基づき車両の実際のヨーレートが前記第2目標ヨーレートとなるように前記制動手段を制御して前記車両の旋回内輪に制動力を付与する制動制御手段とを設けたことを特徴とする車両の駐車支援装置。
  2. 車両の各車輪に対し独立かつ選択的に制動力を付与可能な制動手段と、
    車両の車体速度を検出する車速検出手段と、
    車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記車速検出手段により検出された車体速度と前記操舵角検出手段により検出された操舵角とに基づき第1目標ヨーレートを算出する第1目標ヨーレート算出手段と、
    前記車速検出手段により検出された車両の車体速度が所定速度以下であり、前記操舵角検出手段により検出された車両の操舵角が所定角度以上であり、車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であり、車両のシフト位置が走行可能位置であり、車両のブレーキ操作量が所定値以下であり、車両のアクセル開度が所定開度以下であった場合に、運転者に車両を駐車する意思があるか否かを判定する駐車意思判定手段と、
    車両の所定の走行状態量を検出する走行状態量検出手段と、
    前記駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に前記第1目標ヨーレート算出手段により算出された第1目標ヨーレートを前記走行状態量検出手段により検出された車両の走行状態量に基づき補正して前記第1目標ヨーレートより大きい第2目標ヨーレートを算出する第2目標ヨーレート算出手段と、
    車両の実際のヨーレートを検出する実ヨーレート検出手段と、
    前記駐車意思判定手段により運転者に車両を駐車する意思があると判定された場合に前記実ヨーレート検出手段の検出に基づき車両の実際のヨーレートが前記第2目標ヨーレートとなるように前記制動手段を制御して前記車両の旋回内輪に制動力を付与する制動制御手段とを設けたことを特徴とする車両の駐車支援装置。
  3. 請求項1において、前記駐車意思判定手段は、さらに車両の駐車時に車両を極低速状態に保つための駐車アシストスイッチがオン状態であった場合に運転者に車両を駐車する意思があると判定することを特徴とする車両の駐車支援装置。
  4. 請求項1または請求項2において、前記走行状態量検出手段は、車両のアクセル開度、車両の走行路の勾配、車両の走行路面の摩擦係数、および車両の操舵速度のうちの少なくともいずれか一つを前記車両の走行状態量として検出することを特徴とする車両の駐車支援装置。
  5. 請求項1または請求項2において、前記走行状態量検出手段は、車両近傍の障害物に対する距離を前記車両の走行状態量として検出することを特徴とする車両の駐車支援装置。
  6. 請求項1または請求項2おいて、前記制動制御手段による制動手段の制御が正常に終了しなかった場合に該制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことを特徴とする車両の駐車支援装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、前記実ヨーレート検出手段により検出された車両の実際のヨーレートが所定値以上であった場合に前記制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことを特徴とする車両の駐車支援装置。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、前記実ヨーレート検出手段により検出された車両の実際のヨーレートと第2目標ヨーレート算出手段により算出された第2ヨーレートとの偏差が所定値以上であった場合に前記制動制御手段による制動手段の制御を禁止する制動制御禁止手段を設けたことを特徴とする車両の駐車支援装置。
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