JPH04277753A - フラッシュ定着用静電荷像現像用トナー及び現像剤 - Google Patents

フラッシュ定着用静電荷像現像用トナー及び現像剤

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JPH04277753A
JPH04277753A JP3039863A JP3986391A JPH04277753A JP H04277753 A JPH04277753 A JP H04277753A JP 3039863 A JP3039863 A JP 3039863A JP 3986391 A JP3986391 A JP 3986391A JP H04277753 A JPH04277753 A JP H04277753A
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JP
Japan
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toner
acrylate
methacrylate
weight
flash fixing
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Pending
Application number
JP3039863A
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English (en)
Inventor
Yugo Kumagai
熊谷 雄五
Tetsuya Fujii
徹也 藤井
Ryoji Tan
丹 良治
Takashi Ikeda
高志 池田
Chiaki Okada
千秋 岡田
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、静電記録等の
分野で使用される静電荷像現像用トナー及び現像剤に関
する。更に詳しくはトナーの定着方式がフラッシュ定着
であるトナー及び現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式は、米国特許第2,297
,691号明細書,英国特許第1,165,406号明
細書及び同第1,165,405号明細書に記載されて
いるように、光導電性物質を利用した感光体上へ一様な
静電荷を与える帯電工程、光を照射して静電潜像を形成
させる露光工程、潜像部分にトナーを付着させる現像工
程、トナー像支持体に転写させる転写工程、該トナー像
を熱、圧力、フラッシュ光等で像支持体に固着させる定
着工程、感光体上に残存したトナーを除去する清掃工程
及び感光体上の静電荷を除き、初期状態に戻す除電工程
からなり、これらの工程が繰り返されて幾枚もの印刷物
が得られる。なかでも定着工程は印刷物作成の最終関門
であり、印刷物の品質を決定する重要な部分である。
【0003】定着方法の一つに圧力定着法がある。この
方法は、即時稼働ができること、消費電力がすくないこ
と、定着部での発火の心配がないこと等が利点であるが
、画像の定着性が劣ること、画像の光沢があり低品格で
あるなどの欠点がある。また、ヒートロールを用いた熱
定着法は高速化に対応でき、発火の危険性が少ないもの
の、電源をいれてから使用できるまでの待ち時間が長い
こと、接触定着のため画像品質が劣る等の問題を抱えて
いる。これらに対してフラッシュによる定着は、例えば
キセノンランプなどの放電管の閃光によってトナーをト
ナー像支持体に融着させる方法で、他の定着方法にくら
べて■非接触定着であるため、トナー像支持体(種々の
紙、マイラー等)の種類による定着不良や支持体走行不
良のトラブルが少ないこと、■電源投入後の待ち時間が
ないため、即時スタートが可能なこと、■定着時の画像
劣化が少ないこと、等の特長を有する。
【0004】電子写真の分野に使用される静電荷像現像
用トナーとしては、ポリスチレン樹脂を用いたトナー(
特公昭44−16118号公報)、スチレン−メタクリ
ル酸ブチル共重合樹脂を用いたトナー(特公昭56−1
1143号公報)等のスチレン−(メタ)アクリル系樹
脂を用いたトナー、ビスフェノールとエピクロルヒドリ
ンを反応させて得られるビスフェノール型エポキシ樹脂
を用いたトナー(特開昭57−96354号公報)、ビ
スフェノール骨格を有するグリコールと多塩基酸とを反
応させて得られるポリエステル樹脂を用いたトナー(特
公昭52−25420号公報)等が知られているが、ス
チレン−(メタ)アクリル系樹脂は他の樹脂に比べて分
子量、ガラス転移温度、溶融粘度等の樹脂物性を広範囲
に操作でき、トナーの設計上、極めて有利であることか
らトナーの大半はこのスチレン−(メタ)アクリル系樹
脂を用いたトナーで占められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
シュ定着法は高エネルギーを瞬時に発するために大型ト
ランスとコンデンサが必要になり、これを用いた装置は
大型化、重量化することから汎用化されるまでに至って
いない。この問題は比較的小型のトランスとコンデンサ
ーを使用する、すなわち低エネルギーで定着可能なトナ
ーを用いることで解決できるが、現在のところこの条件
で満足する定着性を示すトナーは開発されていない。ま
た、フラッシュ定着法は非接触定着方式であるため、ト
ナー層で被覆されない箇所、所謂ボイドが生じ易いこと
から、これにより定着された画像の濃度が十分でない問
題があった。本発明は上記の問題を解決したトナー及び
そのトナーを用いた現像剤を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒドロキシル
基を含有し、ガラス転移温度が35〜100℃のビニル
系重合体を主成分とする結着樹脂、着色剤、低Tg添加
剤としてエステル部の炭素数が4以上であるアクリル酸
エステル及び/又は同様のメタクリル酸エステルを主成
分とする単量体を重合して得られるガラス転移温度が8
℃以下の重合体並びに脂肪酸残基の炭素数が10〜30
の脂肪酸ビスアミドワックスを含有してなるフラッシュ
定着用静電荷像現像用トナー、該トナー及びキャリアを
含有してなる現像剤に関する。
【0007】本発明の静電荷像現像用トナーの結着樹脂
としては、ヒドロキシル基を含有するビニル系重合体が
主成分として使用される。この原料であるヒドロキシル
基を有するビニルモノマーとしては、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロ
ピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸グ
リシジルとメタクリル酸あるいはアクリル酸のハーフエ
ステル化物、ビスフェノール型エポキシ樹脂とメタクリ
ル酸あるいはアクリル酸のハーフエステル化物、アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、アクリル酸−2−ヒドロキシ−3−フェニルオ
キシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチルなどがある
【0008】これらの中で高湿(約60%RH以上)下
での帯電性、耐ブロッキング性が優れることから二級の
ヒドロキシル基を有するビニルモノマー、例えばメタク
リル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−2−
ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル、メタクリル
酸−2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−3−ヒドロ
キシブチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、ア
クリル酸−2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピ
ル、アクリル酸−2−ヒドロキシブチル、アクリル酸−
3−ヒドロキシブチルなどを好ましく使用することがで
きる。特に得られる樹脂の特性面からメタクリル酸−2
−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−ヒドロキシプ
ロピルが好ましい。二級のヒドロキシル基を有するビニ
ルモノマーは特に全ヒドロキシル基含有モノマーのうち
80モル%以上使用するのが好ましい。
【0009】ビニル系重合体におけるヒドロキシル基の
含有量は、ヒドロキシル価が30〜250、特に80〜
250になるように配合されるのが好ましい。ヒドロキ
シル価が30未満では充分な定着性が得られず、一方、
250を超えると吸湿によってトナーとして必要な諸特
性が得られない。
【0010】上記のヒドロキシル基含有ビニルモノマー
と共重合させうる他のビニルモノマーとしては、例えば
次のものを挙げることができる。スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、p−クロルスチレン、ヒドロキシスチレン等のスチ
レン誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル
、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メタ
クリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウ
ンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸プロ
ポキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリ
ル酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸エト
キシジエチレングリコール、メタクリル酸メトキシエチ
レングリコール、メタクリル酸ブトキシトリエチレング
リコール、メタクリル酸メトキシジプロピレングリコー
ル、メタクリル酸フェノキシエチル、メタクリル酸フェ
ノキシジエチレングリコール、メタクリル酸フェノキシ
テトラエチレングリコール、メタクリル酸ベンジル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テトラヒドロ
フルフリル、メタクリル酸ジシクロペンテニル、メタク
リル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、メタクリル酸
N−ビニル−2−ピロリドン、メタクリロニトリル、メ
タクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、メ
タクリル酸フタルイミドエチル、メタクリル酸フタルイ
ミドプロピル、メタクリル酸モルホリノエチル、メタク
リル酸モルホリノプロピル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、ジアセ
トンメタクリルアミド、アクリル酸、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニ
ル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリ
ル酸ドデシル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸メト
キシエチル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレングリコ
ール、アクリル酸エトキシジエチレングリコール、アク
リル酸メトキシエチレングリコール、アクリル酸ブトキ
シトリエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロ
ピレングリコール、アクリル酸フェノキシエチル、アク
リル酸フェノキシジエチレングリコール、アクリル酸フ
ェノキシテトラエチレングリコール、アクリル酸ベンジ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒド
ロフルフリル、アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリ
ル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、アクリル酸N−
ビニル−2−ピロリドン、アクリル酸グリシジル、アク
リロニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルピリジン
、アクリル酸フタルイミドエチル、アクリル酸フタルイ
ミドプロピル、アクリル酸モルホリノエチル、アクリル
酸モルホリノプロピル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、ジビニルベンゼ
ン、グリコールとメタクリル酸あるいはアクリル酸との
反応生成物、例えばエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1
,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,5−ペン
タンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコ
ールジメタクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペン
チルグリコールエステルジメタクリレート、トリメチロ
ールエタントリメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリトリットトリメタク
リレート、ペンタエリトリットテトラメタクリレート、
トリスメタクリロキシエチルホスフェート、ビス(メタ
クリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌ
レート、トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソシ
アヌレート、エチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、トリエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、トリプロピレンジアクリレート、ヒドロキシピバ
リン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメ
チロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリ
レート、ペンタエリトリットテトラアクリレート、トリ
スアクリロキシエチルホスフェート、ビス(メタクリロ
イルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート
、トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレ
ートなどを挙げることが出来る。
【0011】これらのモノマーのうち、好ましいものと
しては、1分子中に1個のビニル基を有するものでは、
スチレン、スチレン誘導体、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル等があり、特にアルキル基に1〜5個
の炭素原子を有するメタクリル酸あるいはアクリル酸の
アルキルエステルが好ましい。1分子中に2個以上のビ
ニル基を有するモノマーとしては、ジビニルベンゼン、
炭素原子数2〜6個のアルキレングリコールのジメタク
リレート及びジアクリレート等が好ましく、これらは全
モノマー中、通常0〜20重量%使用される。
【0012】本発明の結着樹脂として、ヒドロキシル基
を有するスチレンー(メタ)アクリル系重合体(スチレ
ン及び/又はスチレン誘導体と、アクリル酸エステル及
び/又はメタクリル酸エステルとを主成分とするモノマ
ーを重合して得られる重合体をいう)が好ましく使用さ
れるが、係る重合体を主成分とする結着樹脂を用いたト
ナーはトナー像支持体として汎用される紙との接着性に
特に優れることから、定着トナー像の紙からの脱落に優
れた耐性を示す。
【0013】前記各モノマーの混合物は、溶液重合、塊
状重合、乳化重合、懸濁重合等任意の方法で重合させ、
本発明のトナーの結着樹脂とすることができる。
【0014】この重合に際し、使用される重合開始剤と
しては、過酸化アセチル、過酸化デカノイル、過酸化ラ
ウロイル、過酸化ベンゾイル、過酸化p−クロロベンゾ
イル、過酸化2,4−ジクロロベンゾイル、過ジ炭酸ジ
イソプロピル、過ジ炭酸ジ−2−エチル−ヘキシル、ア
セチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、過酢酸
tert−ブチル、過イソ酪酸tert−ブチル、アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、2,2′−アゾビス−4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、過2−エ
チルヘキサン酸tert−ブチル、過安息香酸tert
−ブチル等の公知の重合開始剤が使用される。これらは
モノマーの総量に対して0.1〜15重量%使用される
のが好ましい。また、モノマーに溶解して使用するのが
好ましい。
【0015】得られるビニル系重合体はガラス転移温度
が35〜100℃に調節される。50〜90℃に調節さ
れるのが、特に好ましい。ガラス転移温度が35℃未満
では、トナーが貯蔵期間中あるいは現像機中でブロッキ
ング(トナー粒子が凝集して塊になる現象)を起こす。 またガラス転移温度が100℃を越えると、トナーが溶
融混練、粉砕、分級の工程で製造される場合、粉砕工程
に時間を費し、生産性が低下する。なお、本発明におい
て結着樹脂のガラス転移温度はサーモメカニカル・アナ
リシス法による測定値で表わされる。
【0016】本発明のトナーにおいては上記のビニル系
重合体を2種類以上を併せて結着樹脂としてもよいし、
上記の結着樹脂のほかに、副成分としてその他の樹脂を
1種以上併用してもよい。
【0017】その他の樹脂としては、KR−216、K
R−220、KR−152、KR−271、KR−25
5(以上信越化学工業(株)製)、SR−2400、S
R−2406、SH−840(以上東レシリコーン(株
)製)等のシリコーン樹脂、1−ソレックス(CdFケ
ミック社製)のノルボルネン系重合体、C−200A、
C−250A(以上三菱化成(株)製)、ユーピロンP
−1000(三菱瓦斯化学(株)製)等のポリエステル
カーボネート、リグノールR−70、R−120、R−
140、P−2(以上リグナイト(株)製)等のキシレ
ン樹脂、エピコート1004、1007、1009、1
010、YL−903、906、エピコート604(以
上シエル社製)、エポミックR304、R307、R3
09(以上三井石油化学工業(株)製)等のエポキシ樹
脂、ニッポールBR−1220、1032、1441、
ニッポールIR2200、ニッポールNBR、2057
S、2007J(以上日本ゼオン(株)製)等のジエン
系樹脂、PC・RESIN2H、3H、8H、11A(
以上日立化成工業(株)製)、ATR2005、200
9、2010、HTR−1、HTR−2(以上花王(株
)製)、FC017、034、035、036(以上三
菱レーヨン(株)製)等の市販のポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、アミド樹
脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、アミノ樹脂、
ウレタン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・アクリルエステル共重合体などがある。本発明にお
いては、特に、前記スチレン−(メタ)アクリル系重合
体を結着樹脂中に70〜100重量%使用し、その他の
樹脂を0〜30重量%の量使用するのが好ましい。
【0018】本発明における結着樹脂は、残存モノマー
及び/又は溶剤の含有量が0.15重量%以下であるの
が好ましい。残存モノマー及び/又は溶剤の含有量が0
.15重量%を越えると実装中に印刷濃度の低下、印字
濃度むらといった印字障害が発生する確率が高くなる傾
向にある。
【0019】なお、残存モノマー及び/又は溶剤の量は
、ガスクロマトグラフィー法等によって測定することが
できる。例えば、各々のモノマー又は溶媒のガスクロマ
トグラフによる検量線を作成し、共重合体を一定量の溶
媒に溶解して、ガスクロマトグラフにかけ、前記検量線
を用いて、各々の残存モノマー又は残存溶媒を定量する
ことができる。なお、後述する実施例では、この方法で
定量した。
【0020】該結着樹脂は、全トナー成分中に60〜9
4.5重量%配合されるのが好ましい。この量が60重
量%未満では、トナー像支持体へのトナー結着力が弱く
、トナー像支持体を折り曲げたり、こすったりした際、
トナー像の欠落が起こり、印字障害となりやすい。 一方、結着樹脂が94.5重量%を越えた場合は、トナ
ー像の隠蔽力不足による貧印字品質になる傾向にある。
【0021】本発明において使用する低Tg添加剤(ガ
ラス転移温度の低い添加剤)とは、エステル部の炭素数
が4以上であるアクリル酸エステル及び/又は同様のメ
タクリル酸エステルを主成分とする単量体を重合して得
られるガラス転移温度が8℃以下の重合体である。
【0022】単量体の主成分として用いるアクリル酸エ
ステルおよびメタクリル酸エステルとしてはエステル部
の炭素数が4以上であり、そのホモポリマーのガラス転
移温度が8℃以下であるアクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸sec−ブチル、アクリル酸−3−ペンチル、アク
リル酸ヘプチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、アクリル酸ヘキサデシル、アクリル
酸−1−エチルプロピルアクリル酸フェニル、アクリル
酸ベンジル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸デシル、メタクリル酸−3,5,5−トリ
メチルヘキシル等が好ましい。
【0023】ここで、エステル部の炭素数が3以下のア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを主成分と
して用いたのではボイド低減の効果を得ることができな
い。これらのうち、エステル部の炭素数が4〜12のア
クリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエ
ステルが効果が高く好ましく、特にアクリル酸n−ブチ
ルを主成分とするものが好ましい。
【0024】また、得られるアクリル系重合体のガラス
転移温度が8℃を超えなければ、副成分として、アクリ
ル酸tert−ブチル、アクリル酸−2,2−ジメチル
プロピル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸−2
−tert−ブチルフェニル、アクリル酸−2−ナフチ
ル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸sec−ブ
チル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸シ
クロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸イソボルニル等のホモポリマーの
ガラス転移点が8℃を超えるアクリル系単量体や、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸プロピル等のエステル部の炭素数が3未満のアクリ
ル系単量体を用いることもできる。
【0025】さらに、その特性をそこなわない範囲で、
アクリル酸−4−メトキシフェニル、アクリル酸−2−
メトキシカルボニルフェニル、アクリル酸エトキシカル
ボニルフェニル、アクリル酸−4−ブトキシカルボニル
フェニル、アクリル酸−2−クロロフェニル、アクリル
酸−4−クロロフェニル、アクリル酸−2−シアノベン
ジル、アクリル酸−4−シアノフェニル、アクリル酸−
p−トリル、アクリル酸−4−シアノエチル、アクリル
酸−4−シアノ−3−チアブチル、アクリル酸−6−シ
アノ−3−チアヘキシル、アクリル酸−1H,H−ヘプ
タフルオロブチル、アクリル酸−2,2,2−トリフル
オロエチル、アクリル酸−5,5,5−トリフルオロ−
3−オキサペンチル、アクリル酸−4,4,5,5−テ
トラフルオロ−3−ヘキサペンチル、アクリル酸−2,
2,3,3,5,5,5−ヘプタフルオロ−4−オキサ
ペンチル、アクリル酸−7,7,8,8−テトラフルオ
ロ−3,6−ジオキサオクチル、アクリル酸−3−チア
ブチル、アクリル酸−4−チアヘキシル、アクリル酸−
3−チアペンチル、メタクリル酸−2−N−tert−
ブチルアミノエチル、メタクリル酸−2−シアノエチル
、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−3−オキサ
ブチル等のアクリル系単量体を用いることもできる。
【0026】低Tg添加剤において、これらの副成分と
して用いることのできるアクリル系単量体は、全アクリ
ル系単量体中に30重量%未満とすることが、良好な特
性を得る上で好ましい。
【0027】低Tg添加剤である重合体の重合方法は特
に制限はなく、公知の重合方法により重合することがで
きる。得られる重合体のガラス転移温度は8℃以下に調
整する。ここで該重合体のガラス転移温度が8℃を超え
ると、ボイドの低減がかなわず高画像濃度を得ることが
できない。また、ガラス転移温度の好ましい範囲は−8
0〜0℃、特に好ましい範囲は−60〜−30℃である
。−80℃未満では、相溶性の低下によりトナー寿命を
低下させる傾向にある。なお、本発明における低Tg添
加剤のガラス転移温度は、示差走査熱量計(DSC)に
より測定した吸熱ピーク値で表わす。
【0028】さらに得られる低Tg添加剤である重合体
は、その重量平均分子量が1〜100万とされるのが好
ましい。1万未満では照射エネルギーによる低分子量体
の揮発が生じ、一方100万を超えると分散性の低下に
より組成が不均一になる傾向にある。
【0029】本発明に用いる低Tg添加剤はトナー全構
成成分中に0.1〜15重量%含有されるのが好ましく
、さらに0.1〜10重量%、特に0.3〜3重量%が
好ましい。0.1重量%未満では低エネルギーでの定着
性がかなわず、またボイドの低減も不十分で、高画像濃
度の印刷物が得られない。一方、15重量%を越える場
合にはトナーの耐ブロッキング性が実用範囲外となる。
【0030】本発明で使用する脂肪酸ビスアミドワック
スは脂肪酸残基の炭素数が10〜30のものである。こ
れ以外のビスアミドワックスの場合には低エネルギーで
の定着性及びボイド低減がかなわない。これらはトナー
全構成成分中0.5〜20重量%、さらに1〜10重量
%、特に1〜7重量%使用されるのが前記各特性の面か
ら好ましい。また、脂肪酸残基の炭素数が10〜22の
もの、特に15〜22のものが同様の理由で好ましい。
【0031】係る脂肪酸ビスアミドワックスとしてはエ
チレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸
アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビ
スイソステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシス
テアリン酸アミド、エチレンビスベヘン酸アミド、メチ
レンビスステアリン酸アミド、メチレンビスカプリン酸
アミド、メチレンビスラウリン酸アミド、メチレンビス
ベヘン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキ
サメチレンビスカプリン酸アミド、ヘキサメチレンビス
ラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸ア
ミド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アミ
ド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド等がある。
【0032】着色剤としては、カーボンブラック、ニグ
ロシン染料、アセチレンブラック、アニリンブラック、
シアニンブラック、黒鉛、鉄黒等の黒色着色剤、黄鉛、
カドミウムエロー、黄色酸化鉄、チタン黄、クロムエロ
ー、ナフトールエロー、ハンザエロー、ピグメントエロ
ー、ベンジジンエロー、パーマネントエロー、キノリン
エローレーキ、アンスラピリミジンエロー等の黄色着色
剤、パーマネントオレンジ、モリブデンオレンジ、バル
カンファーストオレンジ、ベンジンオレンジ、インダン
スレンブリリアントオレンジ等の橙色着色剤、酸化鉄、
アンバー、パーマネントブラウン等の褐色着色剤、ベン
ガラ、ローズベンガラ、アンチモン末、パーマネントレ
ッド、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミン、ライ
トファストレッドトーナー、パーマネントカーミン、ピ
ラゾロンレッド、ボルドー、ヘリオボルドー、ローダミ
ンレーキ、デュポンオイルレッド、チオインジゴレッド
、チオインジゴマルーン、ウォッチングレッドストロン
チウム等の赤色着色剤、コバルト紫、ファーストバイオ
レット、ジオキサジンバイオレット、メチルバイオレッ
トレーキ等の紫色着色剤、メチレンブルー、アニリンブ
ルー、コバルトブルー、セルリアンブルー、カルコオイ
ルブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ンブルー、ウルトラマリンブルー、インダンスレンブル
ー、インジゴ等の青色着色剤、クロムグリーン、コバル
トグリーン、ピグメントグリーンB、グリーンゴールド
、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサ
レート、ポリクロムプロム銅フタロシアニン等の緑色着
色剤などの顔料又は染料、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸
化金属粉があるが、これらの中でカーボンブラックを用
いるのが好ましい。
【0033】カーボンブラックとしては、カーボンブラ
ック♯30、♯32、♯33、♯40、♯44、♯45
、♯50、♯52、♯55、♯600、MCF−88、
MA−100、MA−600、MA−11及びMA−8
(以上、三菱化成(株)製)、ラーベン11、15、3
0、35、40、50、150、410、420、43
0、450、500、825、850、890H、89
0、1000、1020、1030、1035、104
0、1085、1170、1200、1250、125
5、1500、1800、2000、2100、350
0、5250、5750、7000、8000及び88
00のラーベンシリーズ、ネオスペクトラマークI、マ
ークII、マークIII、AG及びTAのネオスペクト
ラシリーズ、スタテックスF−12及びスタテックスB
−12、モラコH及びモラコLS、コンダクテックスS
C、950、975ビーズ(以上、コロンビアカーボン
社製)、モナーク700、800、880、900、1
000、1100及び1300のモナークシリーズ、モ
ーガルL、リーガル400R、660R、500R、3
30R、300R、99R、660、500、400、
330、300I、99I及び99のリーガルシリーズ
、ブラックパールズ700、800、880、900、
1000、1100、1300、L及び2000のブラ
ックパールズシリーズ、バルカンXC−72R及びバル
カンXC−72、エルフテックス8、エルフテックス1
2、スターリングR(以上キャボット社製)等として上
市されているものなどが使用できる。
【0034】これらの着色剤は、トナー中に2〜15重
量%、さらに4〜12重量%配合されるのが好ましい。 特に6〜12重量%が好ましい。2重量%未満では着色
力不足や帯電不安定による印字濃度の変動が起こりやす
い。一方、15重量%を越えた場合にはトナー像支持体
への接着力が不足したり、過少帯電量によるトナー飛散
が生じやすくなる。
【0035】上記のカーボンブラックの中では、吸油量
が150cc/100g以上、揮発分が3.0重量%以
下、かつ表面積が240m2/g以上、特に吸油量が1
60cc/100g以上、揮発分が2.0重量%以下か
つ表面積が250m2/g以上の特性を示すものを含む
ことが好ましい。吸油量とは、カーボンブラック100
gをとり、ジブチルフタレートを滴下し、その都度、全
体をヘラで十分練り合わせ、滴下、練り合わせを繰り返
し、全体が堅いパテ状になった時を終点とし、これに要
したジブチルフタレートの量で測定されるものである。 揮発分はカーボンブラックを約950℃に加熱した後の
減量分の割合で測定される。また、表面積はBraun
auer−Emmett−Teller法による窒素吸
着法(BET法)により測定される。本発明において、
このような条件を満たさないカーボンブラックを用いる
と、帯電の安定性に欠け、トナー飛散や印字濃度変化を
起こしやすくなる場合がある。以上のような条件を満た
すカーボンブラックとしては、ブラックパールズ200
0、バルカンXC−72R、バルカンXC−72(以上
、キャボット社製)、コンダクテックス950ビーズ、
コンダクテックス795ビーズ(以上、コロンビアンカ
ーボン社製)等の市販品が該当する。
【0036】本発明のトナーには、必要に応じて公知の
帯電制御剤が含有させられる。このような帯電制御剤と
してはアゾ化合物の金属錯体、オキシカルボン酸の金属
錯体、フタロシアニン化合物、ニグロシン染料、脂肪酸
変性ニグロシン染料、樹脂酸変性ニグロシン染料、4級
アンモニウム塩等がある。これらはトナー中に0.5〜
5重量%の量で加えるのが好ましい。
【0037】本発明のトナーには必要に応じてその他の
添加剤が含有させられる。このような添加剤としては、
エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オ
クテン、ノネン、デセン、3−メチル−1−ブテン、3
−メチル−2−ペンテン、3−プロピル−5−メチル−
2−ヘキセン等のオレフィンモノマーの重合体あるいは
前記のようなオレフィンモノマーとアクリル酸、メタク
リル酸、酢酸ビニル等との共重合体、ステアリン酸ブチ
ル、ステアリン酸プロピル等の脂肪酸の低級アルコール
エステル、カスタ・ワックス(伊藤製油(株)製)、ダ
イヤモンドワックス(新日本理化(株)製)等の脂肪酸
の多価アルコールエステル、パームアセチ(日本油脂(
株)製)、ヘキストワックスE、ヘキストワックス−O
P(ヘキストアクチエンゲゼルシャフト社製)、カルナ
ウバワックス等の脂肪酸の高級アルコールエステル、ニ
ッポールNBR、2057S、2007J、BR122
0等の重量平均分子量が5万以上のジエン系樹脂、ヒド
ロキシル基含有ビニル系樹脂、カルボキシル基含有ビニ
ル系樹脂等がある。
【0038】これらの添加剤は、トナーの帯電性や定着
性を微調整したり、感光体やトナーの寿命を改善したり
する役目をなし、トナー母体中に0.1〜20重量%、
特に1〜10重量%の量で加えるのが好ましい。
【0039】以上の、結着樹脂、着色剤、低Tg添加剤
及び脂肪族ビスアミドワックス並びに必要に応じて加え
られる帯電制御剤やその他の添加剤は、混合後均質化工
程を経てトナーが製造される。例えば、上記成分をヘン
シェルミキサーで乾式混合した後、ニーダーで溶融状態
でのミクロ混合を行い、次いで冷却した混合物をピンミ
ル、ジェットミルで微粉砕し好ましくは平均粒径5〜3
0μm、特に好ましくは8〜15μmのトナーとされる
【0040】以上のようにして得られる静電荷像現像用
トナーと、キャリアを組み合わせて、本発明の現像剤と
することができる。キャリアとしては、偏平状、海綿状
、コイン状、球状、真球状等、種々の形状の酸化鉄粉、
マンガン、コバルト、ニッケル、亜鉛、錫、マグネシウ
ム、鉛、ストロンチウム、バリウム、リチウム等のフェ
ライト、テフロン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ブ
タジエン樹脂、ブチラール樹脂等を表層にコーティング
処理した酸化鉄粉及びフェライト、種々の樹脂と磁性粉
との混練物からなる粒子等が挙げられる。
【0041】これらの中で、本発明においては、銅−亜
鉛フェライト、バリウム−亜鉛フェライト、バリウム−
ニッケルフェライト、ニッケル−亜鉛フェライト、マン
ガン−亜鉛フェライト、リチウム−亜鉛フェライト、マ
グネシウム−マンガンフェライト、マグネシウム−銅−
亜鉛フェライト、バリウム−ニッケル−亜鉛フェライト
、バリウム−銅−亜鉛フェライト等の各種金属フェライ
トが好ましいものとして使用できる。特に銅−亜鉛フェ
ライトが本発明の目的に対して良好に適合する。更に該
フェライトをアクリル系樹脂、シリコーン樹脂あるいは
エポキシ樹脂で被覆したキャリアが繰り返し使用、すな
わち寿命が長い、耐環境性に優れるなどで特に好ましい
【0042】本発明の現像剤は、上述のトナーとキャリ
アを混合して製造されるが、トナーの混合比は、トナー
とキャリアの総量に対して通常、1〜10重量%、好ま
しくは1〜6重量%にされる。1重量%未満では印字画
像濃度が薄い、あるいはキャリアが光導電体に付着する
、いわゆるキャリアスティックが発生しやすい。一方、
トナー混合比が10重量%を越えるとトナー飛散による
プリンター機内外の汚染や印字背景部の汚染が目立つよ
うになる。
【0043】本発明のトナー及び現像剤は種々の公知現
像法に適用することができる。更に本発明のトナー及び
現像剤は種々のクリーニング法、例えばファーブラシ法
、ブレード法等に用いることができる。
【0044】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳述するが、
本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1〜7及び比較例1〜4 (1)共重合体R−1の製造 部分ケン化ポリビニルアルコール(デンカポバールW−
24、電気化学工業(株)製)3重量部を溶解した水分
散媒体2,000重量部を収容した反応容器を80℃に
昇温し、表1に示すモノマーを1,000重量部及び重
合開始剤を約2時間かけて滴下して、更に窒素気流下、
80〜95℃で20時間保持した。濾過熱風乾燥して共
重合体を得た。
【0045】(2)共重合体R−2,3の製造キシレン
1,000重量部、表2に示すモノマー1,000重量
部及びモノマーに対してアゾビスイソブチロニトリル3
重量%、2−エチルヘキシルパーオキシベンゾエート7
重量%を加え、125℃で8時間反応させた後、160
℃の真空乾繰器でキシレンを留去し、樹脂L−1及びL
−2を得た。次いで、表1に示す組成のモノマー、樹脂
及び重合開始剤の混合物を前記(1)項と同様にして製
造し、各共重合体を得た。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】(3)低Tg添加剤の製造トルエン100
0重量部、表3のモノマー及び重合開始剤であるt−ブ
チルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)10重量
部を反応容器に仕込み、80℃で10時間、次いで10
0℃で5時間反応をすすめた後、揮発分を真空乾燥機で
留去して本発明の低Tg添加剤を得た。
【0049】
【表3】
【0050】(4)トナーの製造 表4に示す配合の材料を一括してヘンシェルミキサーで
予備混合した後、二軸ニーダーで溶融混練した。次いで
冷却した混練物をピンミル及びジェットミルで平均粒径
10〜13μmのトナーを得た。
【0051】(5)評価 (a)未定着画像の作成と定着性評価方法トナー4重量
%とフェライトキャリア96重量%からなる現像剤を複
写機(リコーFT7570)にセッティングして未定着
画像を作製した後、キセノンランプを用いて定着させた
。定着性は次式で算出した。   定着性(%)=テープ剥離後の画像濃度÷テープ剥
離前の画像濃度×100(b)ボイド及び画像濃度 ボイドについては目視で下記の基準で、画像濃度につい
てはマクベス反射濃度計RD514型(A divis
ion of kollmorgen Corp.製)
を用いて測定した。 〇:ボイドが確認できない △:ボイドが確認できる ×:ボイドが多く発生している (c)耐ブロッキング性 トナー5gを金属シャーレに採り、40℃、60%RH
の雰囲気下に20時間暴露したのち、トナー粒子のブロ
ッキング状態を次の基準で判定した。 〇:トナー粒子の凝集が認められない ×:トナー粒子が凝集し固化している 結果を表5に示した。
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】比較例3 比較例1の結着樹脂をスチレン−アクリル酸ブチル共重
合体(モノマー重量比:75/25、重量平均分子量:
14万、数平均分子量:7千、)に替えた以外は全く同
様にして評価した結果、定着性は30%/1.5J/c
m2ボイドは×、画像濃度は0.7であった。
【0055】実施例7 結着樹脂R−1をメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル
100重量部、スチレン750重量部、メタクリル酸ブ
チル150重量部からなる結着樹脂に変更した以外は実
施例1と全く同様にして評価した結果、定着性は75%
/1.5J/cm2、ボイドは〇、画像濃度は1.3で
あった。
【0056】比較例4 比較例3で用いた結着樹脂を用いて実施例1のトナー配
合でトナーを製造し評価した結果、定着性は50%/1
.5J/cm2、ボイドは×、画像濃度は0.8であっ
た。
【0057】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
の静電荷像現像用トナー及び現像剤は、優れた低エネル
ギー定着性とボイド抑制による高い画像濃度を示すもの
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヒドロキシル基を含有し、ガラス転移
    温度が35〜100℃のビニル系重合体を主成分とする
    結着樹脂、着色剤、低Tg添加剤としてエステル部の炭
    素数が4以上であるアクリル酸エステル及び/又は同様
    のメタクリル酸エステルを主成分とする単量体を重合し
    て得られるガラス転移温度が8℃以下の重合体並びに脂
    肪酸残基の炭素数が10〜30の脂肪酸ビスアミドワッ
    クスを含有してなるフラッシュ定着用静電荷像現像用ト
    ナー。
  2. 【請求項2】  低Tg添加剤をトナー全構成成分中に
    0.1〜15重量%含む請求項1記載のフラッシュ定着
    用静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】  結着樹脂の主成分であるビニル系重合
    体のヒドロキシル価が30〜250である請求項1又は
    2記載のフラッシュ定着用静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】  結着樹脂の主成分であるビニル系重合
    体が二級のヒドロキシル基を含有するものである請求項
    1、2又は3記載のフラッシュ定着用静電荷像現像用ト
    ナー。
  5. 【請求項5】  脂肪酸ビスアミドワックスをトナー全
    構成成分中に0.5〜20重量%含有する請求項1、2
    、3又は4記載のフラッシュ定着用静電荷像現像用トナ
    ー。
  6. 【請求項6】  結着樹脂の主成分であるビニル系重合
    体が、スチレン−(メタ)アクリル系重合体である請求
    項1〜5のいずれかに記載のフラッシュ定着用静電荷像
    現像用トナー。
  7. 【請求項7】  請求項1〜6のいずれかに記載のトナ
    ー及びキャリアを含有してなる現像剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0718704A1 (en) 1994-11-29 1996-06-26 Mita Industrial Co. Ltd. Electrophotographic toner and developer
JP2002156775A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Fujitsu Ltd フラッシュ定着用カラートナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0718704A1 (en) 1994-11-29 1996-06-26 Mita Industrial Co. Ltd. Electrophotographic toner and developer
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