JPH0427607B2 - - Google Patents

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JPH0427607B2
JPH0427607B2 JP29799885A JP29799885A JPH0427607B2 JP H0427607 B2 JPH0427607 B2 JP H0427607B2 JP 29799885 A JP29799885 A JP 29799885A JP 29799885 A JP29799885 A JP 29799885A JP H0427607 B2 JPH0427607 B2 JP H0427607B2
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gear
stopper
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stepping motor
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Takao Watanabe
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Teac Corp
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Publication date
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Priority to US06/945,077 priority patent/US4779149A/en
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Publication of JPH0427607B2 publication Critical patent/JPH0427607B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般にカセツトストリーマと呼ばれ
ている多トラツクのカセツト式磁気テープ記録再
生装置に好適な信号変換ヘツドのトラツク交差方
向への移動装置に関する。
〔従来の技術〕
磁気ヘツドを磁気テープのトラツク交差方向に
移動するためにステツピングモータを使用するこ
とは、例えば、特開昭56−140564号公報等で公知
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、磁気ヘツドの移動範囲を制限するた
めには機械的なストツパ又は位置センサが必要に
なる。しかし、簡単な構造で且つ精度の高いスト
ツパ又は位置センサを設けることには困難を伴
う。例えば、磁気ヘツドの移動範囲を制限するた
めの機械的ストツパを磁気ヘツド近傍に固定配置
する場合にネジを使用すると、固定作業時におけ
るネジの歪み及びストツパの歪みによつてストツ
パを所望位置に固定することが困難であつた。ま
た、ストツパを固定配置する場合には、ストツパ
のわずかな位置ずれがそのまま磁気ヘツドの位置
精度に影響し、高精度な位置制限が困難であつ
た。
そこで、本発明の目的は、ヘツドの位置制限を
容易且つ正確に達成することができるヘツド移動
装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、上記目的を達成するため
の本発明は、実施例を示す図面の符号を参照して
説明すると、記録媒体上に並列に配置された複数
のトラツクから選択されたトラツクに対向して信
号を変換するヘツド5を前記トラツクに対して交
差する方向に移動させる装置であつて、前記ヘツ
ド5を前記トラツクに交差する方向に移動させる
ためのステツピングモータ6と、ネジ部42を有
して前記ステツピングモータ6のロータ40に結
合された回転軸41と、前記ヘツド5と共に移動
するように前記ヘツド5に一体化され、前記回転
軸41の回転運動を前記ヘツド5の直線運動に変
換するように前記ネジ部42に係合された係合体
39と、前記回転軸41の回転に追従して前記ヘ
ツド5が直線運動するように前記ヘツド5を前記
トラツクに交差する方向に案内する案内機構と、
前記回転軸41と共に回転するように前記回転軸
41に結合された第1のギヤ45と、前記第1の
ギヤ45に追従して回転するように前記第1のギ
ヤ45に噛合された第2のギヤ46と、前記複数
のトラツクの内の最も端のトラツク又はこの端の
トラツクよりも外に決定された制限位置L1に前
記ヘツド5の信号変換部W1,R1を位置決めする
ためのものであり、前記ヘツド5と共に移動する
ように前記ヘツド5に一体化され、前記第2のギ
ヤ46の軸47に交差する方向に突出するように
形成されている位置制限突出部44と、前記第2
のギヤ46と共に回転するように前記第2のギヤ
46に結合されており、且つ前記第2のギヤ46
の軸47に対して半径方向に突出しており、且つ
前記基準位置L1に前記ヘツド5の変換部W1,R1
が位置する時に前記位置制限突出部44の側面に
係合するように位置決めされているストツパ部4
9とを具備していることを特徴とするヘツド移動
装置に係わるものである。
[作用] 上記発明のヘツド移動装置において、ステツピ
ングモータ6を駆動すると、ネジ部42と係合体
39との関係によつてヘツド5及び位置制限突出
部44が移動すると共に、第1及び第2のギヤ4
5,46の噛合によつてストツパ部49の角度位
置が変化する。そして、ストツパ部49が所定角
度位置になると、位置制限突出部44に係合し、
ストツパ部49の回転が阻止される。これによ
り、ステツピングモータ6のロータ40の回転が
阻止され、ヘツド5の移動が停止する。更に詳し
く説明すると、ヘツド5がある位置からストツパ
部49に制限される位置まで直線的に移動する時
に、ストツパ部49は円周上を移動する。ヘツド
5の移動に対応してストツパ部49が円周上を移
動する長さはヘツド5の直線的移動距離と同一で
ある必要はないので、ヘツド5の直線的移動距離
よりも大きく設定することができる。これは、ヘ
ツド5の位置制限の許容誤差が従来と同一である
とすれば従来の固定のストツパに比べてストツパ
部49の取付誤差が大きくても差し支えないこと
を意味する。また、従来の固定のストツパのヘツ
ド移動方向における取付誤差と本発明の回転する
ストツパ部49の円周方向の取付誤差とが同一で
あると仮定すれば、本発明によつてヘツド5の位
置制限の誤差が小さくなることを意味する。
また、ストツパ部49はヘツド5を移動させる
ためのステツピングモータ6に関係付けられてい
るので、ストツパ部49とヘツド5との相互位置
関係の設定が容易になる。
〔実施例〕
次に、第1図〜第15図により、本発明に係わ
るカセツト型磁気テープ記録再生装置について説
明する。
(装置全体の概要) 第1図に概略的に示すカセツト型磁気テープ記
録再生装置は、汎用のテープカセツト1を使用し
てデータの記録及び/又は再生を行うものであ
り、テープ走行用の一対のモータ2,3、このモ
ータ2,3に接続されたモータ制御駆動回路4、
記録再生のための複合磁気ヘツド5、このヘツド
5をトラツク交差方向に移動するためのステツピ
ングモータ6、このステツピングモータ6でヘツ
ド5を移動するヘツド移動機構7、ステツピング
モータ制御駆動回路8、及びカセツトロード検出
スイツチ9を含んでいる。カセツト1の構造及び
テープ走行装置の構成は、特開昭60−85454号
(特願昭58−191835号)に開示されているものと
同一である。カセツト1は磁気テープ10を一対
のハブ11,12に巻き回し、ケース(図示せ
ず)に収容した汎用のものであり、この例では
3.7846mm幅の磁気テープ10に9トラツクT0
T8が設けられている。
一対の直流モータ2,3は一対のハブ11,1
2を回転するものであり、テープ10を正方向
(左から右)と逆方向(右から左)との両方向に
走行させるものである。モータ制御駆動回路4
は、図示がされていないテープ走行速度検出器の
出力に応答してテープ10を定速走行させるよう
にモータ2,3の電流を制御する。
ステツピングモータ制御駆動回路8は、コント
ローラ(図示せず)からライン13を介して与え
られるヘツド移動指令信号に応答して指示された
トラツク位置にヘツド5を移動するようにステツ
ピングモータ6を駆動するものである。また、こ
の制御駆動回路8にはカセツトロード検出スイツ
チ9が接続されている。14は例えば12Vの電源
端子であり、2つの制御駆動回路4,8に接続さ
れている。なお、図示はされていないが、制御駆
動回路8に内蔵されているマイクロコンピユータ
等の制御回路部分のための+5の電源回路も設け
られている。
(テープ及びトラツクの説明) 第2図は磁気テープ10における幅0.2794mmの
9つのトラツクT0〜T8と、磁気ヘツド5による
走査方向とを示す。矢印で示す如く、下側の5つ
のトラツクT8,T0,T6,T2,T4においては、テ
ープ10を正方向走行させ、上側の4つのトラツ
クT5,T3,T7,T1においては逆方向走行させ
る。従つて、トラツクT0からトラツクT9まで1
トラツク毎に走行方向を反転し、連続的に記録/
再生することができる。磁気ヘツド5は、正方向
記録ヘツドのギヤツプ即ち信号変換部W1と正方
向再生ヘツドのギヤツプ即ち信号変換部R1と逆
方向記録ヘツドのギヤツプ即ち信号変換部W2
逆方向再生ヘツドのギヤツプ即ち信号変換部R2
と消去ヘツド(図示せず)を含み、正方向用ヘツ
ドの信号変換部W1,R1はトラツクT8,T0,T6
T2,T4を走査し、逆方向用ヘツドの信号変換部
W2,R2はトラツクT5,T3,T7,T1を走査する。
なお、正方向用ヘツドの信号変換部W1,R1と逆
方向用ヘツドの信号変換部W2,R2とは4トラツ
ク間隔(Tp×4)有するように配置されている。
トラツク間隔Tpは0.4064mmである。
ステツピングモータ6の1ステツプ動作でその
ロータが15度回転し、ヘツド5が16.933μm移動
するように構成されているので、ヘツド5は24ス
テツプで1トラツク間隔Tpだけ移動する。第2
図のL1は最下端トラツクT4の中心に正方向走行
用ヘツドの信号変換部W1,R1の中心を一致させ
た位置から4ステツプ下に設定されたヘツド基準
位置(ヘツド制限位置)を示し、L2はトラツク
T8の中心に正方向用ヘツドの信号変換部W1,R1
の中心を一致させた位置から4ステツプ上のヘツ
ド上限位置を示す。従つて、正方向用ヘツドの信
号変換部W1,R1はL1からL2の間で移動可能であ
り、逆方向用ヘツドの信号変換部W2,R2もL1
L2に対応した範囲を移動する。
基準位置L1は、ヘツドの信号変換部W1,R1
W2,R2の位置決めするために極めて重要な役目
を有する。記録又は再生を開始する際に、信号変
換部W1,R1,W2,R2の位置を特定するために
キヤリブレーシヨン動作させる。この時には、信
号変換部W1,R1を下限基準位置L1まで移動さ
せ、ここを基準に所望トラツク上に信号変換部
W1,R1を位置決めする。この例では、最下端ト
ラツクT4と基準位置L1との間隔がステツピング
モータ6の4ステツプであるので、トラツクT0
に信号変換部W1,R1を位置決めする場合には、
基準位置L1に信号変換部W1,R1を移動させた後
に24×3+4=76ステツプ動作させればよい。
L1が得られるように磁気ヘツド5を位置決めす
るための一般的な方法としては、L1に対応する
位置にマイクロスイツチ等のセンサを設け、この
センサ出力で磁気ヘツド5を停止させた。これに
対して、この方式では、L1を検出するためのセ
ンサが設けられていない。
(ヘツド移動機構) 第3図〜第13図は第1図のヘツド5とステツ
ピングモータ6、及びこれ等の間に設けられたヘ
ツド移動機構7を示す。この内第3図〜第7図は
磁気ヘツド5が下限基準位置L1に対応している
状態を示す。ステツピングモータ6は固定基板1
5に固着されている。磁気ヘツド5は、固定基板
15に固着されずに、ヘツド基板16上に位置制
限板17を介して固定されている。第8図に示す
金属製の位置制限板17は、ここに設けられた3
つの貫通孔18,19,20を通して第4図に示
す3つのネジ21,22,23を第9図に示すヘ
ツド基板16のネジ孔24,25,26に螺合さ
せることによつてヘツド基板16に一体化されて
いる。
磁気ヘツド5は、ここに設けられた貫通孔(図
示せず)を通して第3図及び第4図に示すネジ2
7を位置制限板17のネジ孔28に螺合させるこ
とにより達成されている。
磁気ヘツド5とヘツド基板16と位置制限板1
7との組立体は、第10図に示す固定基板15に
植設された2本のガイドピン29,30にガイド
されてトラツク交差方向に移動自在である。な
お、一方のガイドピン29はヘツド基板16の貫
通孔31と位置制限板17の貫通孔32とに挿入
され、もう一方のガイドピン30はヘツド基板1
6の第9図に示す貫通孔33に挿入されている。
ガイドピン29,30が位置制限板17及びヘツ
ド基板16から突出する頂部のE形リング34,
35と位置制限板17及びヘツド基板16との間
にはバツクラツシユを防ぐためのコイルスプリン
グ36,37が配置され、ヘツド組立体は固定基
板15の方向に偏倚されている。
ヘツド基板16の下面には、第6図に示す如く
ネジ孔38を有する板状係合体39が2本のネジ
40で固着されている。一方、ステツピングモー
タ6のロータ40に結合された回転軸41にはネ
ジ部42が設けられ、これが係合体39のネジ孔
38に螺合されている。このため、回転軸41を
ステツピングモータ6で回転させれば、リードス
クリユーの作用で係合体39、ヘツド基板16、
位置制限板17、ヘツド5から成る組立体たトラ
ツク交差方向に移動する。
ヘツド組立体43の移動位置を制限するため
に、位置制限板17には約40度の幅を有する突出
部44が設けられ、ここに下限位置制限面44a
と上限位置制限面44bとが設けられている。
磁気ヘツド5を第2図に示す下限位置L1及び
上限位置L2に対応するように制限するためのス
トツパがトラツク交差方向(高さ方向)に配置さ
れておらず、回転軸41に直行する方向に配置さ
れている。このストツパ機構を説明すると、第5
図及び第6図に示す如く回転軸41に第1のギヤ
45が同軸的に固着され、この第1のギヤ45に
第2のギヤ46が噛合している。第2のギヤ46
の中心孔46aには固定基板15に設けられ且つ
回転軸41に平行に延びている固定軸47が挿通
され、第2のギヤ46はこの回定軸47を中心に
回転自在である。なお、第2のギヤ46の歯数は
第1のギヤ45のそれの2倍に設定されている。
従つて、第1のギヤ45及びステツピングモータ
6の2回転につき第2のギヤ46が1回転する。
48はストツパ回転であり、この中心孔48a
に固定軸47が挿入されている。従つて、ストツ
パ回転体48は固定軸47を中心に回転自在であ
る。このストツパ回転体48は、180度間隔でこ
の半径方向に延びる下限及び上限ストツパ部4
9,50を有する。下限ストツパ部49と上限ス
トツパ部50とは第2図における下限位置L1
上限位置L2との間隔に対応する段差を有する。
約30度の幅を有する扇状の下限ストツパ部49の
半径方向に延びる側面は、第4図に示す如く突出
部44の下限位置制限面44aに面接触するよう
に形成され、上限ストツパ部50の半径方向に延
びる側面は、第13図に示す如く突出部44の上
限位置制限面44bに面接触するように形成され
ている。
磁気ヘツド5を移動させる時には、第2のギヤ
46とストツパ回転体48とが独立に回転せず、
一体に回転する。この両者を一体に結合するため
に下限ストツパ部49の内側に第7図に示す如く
複数の歯51が設けられ、これが第2のギヤ46
に一体化された第3のギヤ52に噛合している。
このため、第2及び第3のギヤ46,52が回転
すると、これに追従してストツパ回転体48が回
転する。ストツパ回転体48の第3のギヤ52に
対する回転角度位置を調整するために、ストツパ
回転体48は固定軸47に対して装脱自在であ
る。即ち、Eリング53を固定軸47から離脱さ
せ、これによりストツパ回転体48と第3のギヤ
52との噛合を解除できるように構成されてい
る。
ステツピングモータ6は、1ステツプパルスに
応答する1ステツプ動作で15度回転し、ヘツド5
を16.933μm移動させる。そして、ステツピング
モータ6は24ステツプで1回転し、ヘツド5を1
トラツク間隔Tp=0.4064mm移動させる。この実
施例では、第2図に示す正方向用ヘツドの信号変
換部W1,R1をトラツクT8からトラツクT4までの
4トラツク間隔(Tp×4)移動させることがで
き、更に正方向ヘツドの信号変換部W1,R1を最
下限トラツクT4よりも4ステツプ下に設定され
た下限基準位置L1まで、及びトラツクT8よりも
4ステツプ上の上限位置L2まで移動させること
ができるように構成されている。従つて、ヘツド
5即ち信号変換部W1,R1の移動範囲は、約
1.6391mmであり、これに対応するステツプ数は、
24×4+8=104ステツプである。
第4図及び第5図に示す磁気ヘツド5の下限位
置から第12図及び第13図の上限位置まで移動
させることは、ステツピングモータ6即ち第1の
ギヤ45を4回転と8ステツプ回し、これに対応
させて第2のギヤ46及びストツパ回転体48
を、ギヤ比が2倍であるため、2回転と60度回す
必要がある。そこで、ストツパ回転体48が第4
図に示す下限制限位置から第13図の上限制限位
置まで2回転60度回転する間においてストツパ部
49,50が突出部44に当らないように、突出
部44の厚さ及びストツパ部49,50の厚さが
決定されている。即ち、第5図及び第6図から明
らかな如く、突出部44の厚さは、下限ストツパ
部49と上限ストツパ部50との間隔よりも十分
に薄く形成されている。更に詳細には、第4図に
示す下限ストツパ部49を反時計回り方向に約
280度回すと、突出部44の面44bに下限スト
ツパ部49の一側面が接近するが、この時に下限
ストツパ部49が面44bに衝突しないように、
第4図における突出部44と下限ストツパ部49
との高さ調整が行われている。
ストツパ回転体48の280度の回転は、ギヤ比
が1:2であるから、ステツピングモータ6の
560度の回転に対応し、この間に磁気ヘツド5は
632.10μm上昇する。このため、第4図及び第5
図の下限制限位置において下限ストツパ部49を
突出部44に高さ方向で約600μm程度係合させて
おいて、ストツパ回転体48を約280度回転させ
た時に、下限ストツパ部49が突出部44の上面
の高さ位置よりも高くなる。第4図の下限制限位
置から第13図の上限制限位置までのストツパ回
転体48の2回転60度の回転において、下限スト
ツパ部49は突出部44の上を2回通過し、その
後、上限ストツパ部50が突出部44の上限位置
制限面44bに衝突する。
第11図〜第13図はヘツド5の移動とストツ
パ回転体48との関係の変化を示す。第4図及び
第5図に示す如く磁気ヘツド5が第2図の基準位
置L1に対応する最も低い位置にある状態からス
テツピングモータ6をアツプ方向(時計回り方
向)に回すと、第2のギヤ46及びストツパ回転
体48は反時計回り方向に回転し、第11図に示
す如く突出部44下限ストツパ部49よりも上に
位置する。このため、突出部44に妨害されずに
ストツパ回転体48が回転するが上限ストツパ部
50は突出部44の上面を2回通過し、2回目の
通過の時には突出部44の上面すれすれに通す
る。その後、約320度回転すると上限ストツパ部
50は第12図及び第13図に示す如く突出部4
4の上限位置制限面44bに衝突する。このた
め、突出部44と上限ストツパ部50との接触面
積を十分に大きくすることができる。
(ステツピングモータ制御駆動回路) 第14図はステツピングモータ6の巻線とその
制御駆動回路8を詳しく示す。ステツピングモー
タ6は第1〜第4相巻線6a,6b,6c,6d
を有し、これ等の一端は電源端子+Vに夫々接続
されている。駆動回路54は、第1〜第4のスイ
ツチS1〜S4を含み、第1〜第4相巻線6a〜6d
に選択的に励磁電流を供給する。こんため、各ス
イツチS1〜S4は各相巻線6a〜6dの他端とグラ
ンドとの間に接続されている。
励磁信号発生回路55は、ステツピングモータ
6を1相励磁方式で駆動するものであり、ここか
ら導出された第1〜第4相励磁信号出力ライン5
5a,55b,55c,55dがスイツチS1〜S4
に接続されている。一般にはオープンコレクタ形
式のNANDゲートから成る第1〜第4のスイツ
チS1〜S4は、励磁信号に応答してオン状態にな
り、巻線6a〜6dに電流を流す。
励磁信号発生回路55にライン56,57を介
してステツプパルス及びステツプ方向信号を供給
する回路は、マイクロコンピユータ58即ち
CPUで構成されている。+5Vの電源端子59に接
続されているマイクロコンピユータ58は、図示
されていないコントローラからライン13を介し
て供給されるヘツド移動指令信号に応答して磁気
ヘツド5を所定位置に移動するためのステツプパ
ルスとステツプ方向信号とを出力する。また、マ
イクロコンピユータ58は、ここにライン9aで
接続されたカセツトロード検出スイツチ9のカセ
ツトロードを示す信号に応答してキヤリブレーシ
ヨン動作のためのステツプパルス及び方向信号を
出力する。
(キヤリブレーシヨンの説明) この例では、磁気ヘツド5の下限位置をマイク
ロスイツチ等のセンサで検出しない代りに、特殊
な制御方式を採用している。このため、まず、第
3図〜第6図に示す如く、第2図の基準位置L1
に対応するように磁気ヘツド5を下限に位置決め
した時、即ち磁気ヘツド5に一体の突出部44に
下限ストツパ部49を衝合させた時のステツピン
グモータ6のロータ40の位置が第1相励磁に対
応する様に予め調整されている。第2図に示す各
トラツクT0〜T8の位置は、これよりも先に決定
された基準位置L1を基準に得られる。つまり、
基準位置L1を決定した後にトラツクT0〜T8の位
置が決定される。そこで、これから決定しようと
する目標基準位置(下限位置)が得られるように
磁気ヘツド5をステツピングモータ6で移動さ
せ、目標基準位置又はこの近傍で第1相巻線6a
が励磁されている時のロータ40の位置即ち磁気
ヘツド5の位置を下限基準位置L1とする。第1
相巻線6aの励磁に対応する上記基準位置L1
おいて、突出部44の下限位置制限面44aと下
限ストツパ部49とが一致するとは限らない。そ
こで、下限ストツパ部49の歯51と第3のギヤ
52との噛合を解除し、第1相励磁で基準位置
L1が得られた時に、下限位置制限面44aと下
限ストツパ部49とが面接触するようにストツパ
回転体48の角度位置を変え、この位置に固定す
る。
第15図はマイクロコンピユータ58によるキ
ヤリブレーシヨン方式を示すフローチヤートであ
る。この装置は次の3つの条件のいずれか1つが
成立した時に第15図のキヤリブレーシヨン動作
を開示する。
(1) 電源のオン状態においてカセツトロード検出
スイツチ9がテープ走行機構に対するカセツト
1の装着(ロード)を検出した時。
(2) カセツトロード状態において、電源がオンに
なつた時。
(3) 上記(1)又は(2)の後において、キヤリブレーシ
ヨンの指令が外部から与えられた時。
第15図において、キヤリブレーシヨン時に
は、まず、ステツプP1においてステツピングモ
ータ6をダウン方向(反時計回り方向)に120ス
テツプ動作させる。磁気ヘツド5の移動範囲は、
第2図のL1〜L2に対応して104ステツプに制限さ
れているので、磁気ヘツド5が最も高い位置L1
にある状態でキヤリブレーシヨン動作を開始して
も、磁気ヘツド5を基準位置L1に対応する下限
位置まで移動させることができる。
120ステツプ動作を完了させる前に第4図に示
す突出部44に対する下限ストツパ部49の衝合
状態が得られる。しかし、この方式では、120ス
テツプパルスの供給を継続する。ステツプパルス
の供給を継続することによつてロータ40が回転
しようとするが、ロータ40は第1、第2、第3
のギヤ45,46,52を介してストツパ回転体
48に連結されているので、ロータ40の回転は
阻止される。このため第1〜第4相巻線6a〜6
dの励磁電流の切り換えのみがステツプパルスに
応答してなされる。ロータ40の回転を強制的に
阻止しているために、突出部44と下限ストツパ
部49との間に力が加わるが、両者は比較的広い
面積で安定的に接触しているため、両者の係合面
が損傷するおそれは殆んどない。もし、ストツパ
回転体48によつて阻止せずに、磁気ヘツド5の
高さ方向にストツパを配置し、ここに例えばヘツ
ド基板16を衝合させる様にすれば、ステツピン
グモータ6の回転軸41のネジ部42とネジ孔3
8との螺合面に力が加わり、ネジ山を損傷するお
それがあるが、本実施例の装置ではこの様な問題
が生じない。
マイクロコンピユータ58は、第15図のステ
ツプP1における120ステツプダウン動作後に、ス
テツプP2において、ライン60の信号に基づい
て第1相巻線6aが励磁されておらず、NOであ
れば、ステツプP3で1ステツプダウン動作され
再びステツプP2の動作を繰返す。4相ステツピ
ングモータであるために、3ステツプ以内に確実
に第1相励磁状態になる。第1相巻線6aが励磁
状態となつてYESの出力が得られると、ステツ
プP3で750ms持ち時間を設けた後に、ステツプP5
で76ステツプアツプ動作させる。これにより、第
2図に示す正方向ヘツドの信号変換部W1,R1
基準位置L1から76ステツプ上の基準トラツクT0
に移動する。しかる後、ステツプP6で1msの持ち
時間を設けた後に、ステツプP7でキヤリブレー
シヨン動作を停止(終了)させる。
上述から明らかな如く、基準位置L1を検出す
るためのセンサなしで正方向ヘツドの信号変換部
(ギヤツプ)W1,R1を基準トラツクT0に正確に
位置決めすることができる。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。
(a) 第2図に示す如く、正方向と逆方向との両方
で記録/再生せずに、正方向のみで行う場合に
も適用可能である。
(b) マイクロコンピユータ58を使う代りに、論
理回路、パルス発生回路等の組み合せによつて
ステツピングモータ6の制御信号を形成しても
よい。
(c) 実施例ではマイクロコンピユータ58に電源
オン検出回路を内蔵させた構成にしたが、+
12V及び/又は+5Vの電源オン検出回路を独
立に設け、この出力とカセツトロード検出出力
とをANDゲートに通してキヤリブレーシヨン
開始信号を得る様にしてもよい。
(d) 第1相巻線6aを基準相とせずに、別の相を
基準にし、これを検出するようにしてもよい。
(e) 係合板39のネジ孔38でネジ部42に螺合
させる代りに、ヘツド基板16で支持されたボ
ール又はピンをネジ部42の溝に係合させたリ
ードスクリユー構成としてもよい。
(f) 磁気デイスク等の別の記録媒体における円形
トラツクを走査する磁気ヘツドの半径方向の移
動にも適用可能である。
(g) 磁気ヘツド5が上方に暴走するおそれがない
場合は、上限ストツパ部50を省いてもよい。
〔発明の効果〕
上述から明らかなように、本発明によればヘツ
ドの位置制限を正確又は容易に達成するこことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わるカセツト型磁
気テープ記録再生装置を示すブロツク図、第2図
は第1図のテープのトラツクとヘツドとの関係を
示す正面図、第3図は第1図のヘツド移動機構及
びこの関連部分を示す斜視図、第4図は第3図の
機構の平面図、第5図は第3図の機構の正面図、
第6図は第4図の−線の一部を切欠して示す
断面図、第7図は第4図の−線の一部を示す
断面図、第8図は位置制限板を示す斜視図、第9
図はヘツド基板を示す斜視図、第10図は固定基
板を示す斜視図、第11図は第5図よりも少し磁
気ヘツドを上昇させた状態の移動機構を示す正面
図、第12図は磁気ヘツドを上限位置に導いた場
合の移動機構の正面図、第13図は第12図の機
構の平面図、第14図はステツピングモータ及び
この制御駆動回路を示す回路図、第15図は第1
4図の回路の動作を説明するための流れ図であ
る。 1……テープカセツト、5……磁気ヘツド、6
……ステツピングモータ、7……ヘツド移動機
構、8……制御駆動回路、17……位置制限板、
38……ネジ孔、39……係合体、42……ネジ
部、44……突出部、44a……下限位置制限
面、44b……上限位置制限面、45……第1の
ギヤ、46……第2のギヤ、48……ストツパ回
転体、49……下限ストツパ部、50……上限ス
トツパ部、58……マイクロコンピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 記録媒体上に並列に配置された複数のトラツ
    クから選択されたトラツクに対向して信号を変換
    するヘツド5を前記トラツクに対して交差する方
    向に移動させる装置であつて、 前記ヘツド5を前記トラツクに交差する方向に
    移動させるためのステツピングモータ6と、 ネジ部42を有して前記ステツピングモータ6
    のロータ40に結合された回転軸41と、 前記ヘツド5と共に移動するように前記ヘツド
    5に一体化され、前記回転軸41の回転運動を前
    記ヘツド5の直線運動に変換するように前記ネジ
    部42に係合された係合体39と、 前記回転軸41の回転に追従して前記ヘツド5
    が直線運動するように前記ヘツド5を前記トラツ
    クに交差する方向に案内する案内機構と、 前記回転軸41と共に回転するように前記回転
    軸41に結合された第1のギヤ45と、 前記第1のギヤ45に追従して回転するように
    前記第1のギヤ45に噛合された第2のギヤ46
    と、 前記複数のトラツクの内の最も端のトラツク又
    はこの端のトラツクよりも外に決定された制限位
    置L1に前記ヘツド5の信号変換部W1,R1を位置
    決めするためのものであり、前記ヘツド5と共に
    移動するように前記ヘツド5に一体化され、前記
    第2のギヤ46の軸47に交差する方向に突出す
    るように形成されている位置制限突出部44と、 前記第2のギヤ46と共に回転するように前記
    第2のギヤ46に結合されており、且つ前記第2
    のギヤ46の軸47に対して半径方向に突出して
    おり、且つ前記基準位置L1に前記ヘツド5の変
    換部W1,R1が位置する時に前記位置制限突出部
    44の側面に係合するように位置決めされている
    ストツパ部49と を具備していることを特徴とするヘツド移動装
    置。 2 前記記録媒体は磁気テープである特許請求の
    範囲第1項記載のヘツド移動装置。
JP29799885A 1985-12-30 1985-12-30 ヘツド移動装置 Granted JPS62183018A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29799885A JPS62183018A (ja) 1985-12-30 1985-12-30 ヘツド移動装置
US06/945,077 US4779149A (en) 1985-12-30 1986-12-22 Positioning mechanism for a transducer in a multitrack magnetic tape apparatus or the like

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29799885A JPS62183018A (ja) 1985-12-30 1985-12-30 ヘツド移動装置

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Publication Number Publication Date
JPS62183018A JPS62183018A (ja) 1987-08-11
JPH0427607B2 true JPH0427607B2 (ja) 1992-05-12

Family

ID=17853802

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JP29799885A Granted JPS62183018A (ja) 1985-12-30 1985-12-30 ヘツド移動装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5196969A (en) * 1989-03-31 1993-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Head positioning system for serpentine magnetic recording/reproducing system
US5262908A (en) * 1990-02-20 1993-11-16 Sharp Kabushiki Kaisha Tracking control device for magnetic recording/reproducing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62183018A (ja) 1987-08-11

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