JP3648262B2 - 磁気記録再生装置のモータ取付構造 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
この発明は、例えばビデオテープレコーダ(VTR)等の磁気記録再生装置に係り、特に、テープローディング系、テープ駆動系及びカセットローディング系を金属板に設置するのに用いられるモータ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気記録再生装置のシャーシとしては、図4に示すように金属板1上の所定の位置にテープカセットのリールハブが装着される一対のリール軸部2a,2bが立設され、このリール軸部2a,2bに対応してシリンダ取付部材2cが螺子止めにより金属板1上に螺着される。このシリンダ取付部材2cは、強度及び精度的な要求が厳しいことで、金属材料を用いて切削加工されて形成され、その上部には、図示しない回転ヘッドの搭載される回転シリンダをテープパス上に金属板1に対して所定の取付角を持たせて設置される。
【0003】
また、金属板1上には、磁気テープをシリンダ取付部材2cに取付けられて位置決めされた回転シリンダに装架するテープローディング系、テープローディングされた磁気テープを走行案内するテープ案内機構を含むテープ駆動系及びモード制御系等を構成する複数の搭載部品3…が設置される。
【0004】
ところで、このようシャーシにあっては、その搭載部品3…の設置精度に応じて、そのテープローディング系、テープ駆動系及びモード制御系等の精度が決定されることで、VTR等の磁気記録再生装置を製作するうえにおいて、その設置精度が大きく影響を与える。そのため、このような搭載部品3…は、そのテープ駆動系のブレーキ部材取付用フックやモード制御系の支持部等の強度、精度の要求の比較的低い設置部品3aがポリ・オキシ・メチレン(POM)等の熱可塑性樹脂でアウトサート成形して設置される。そして、上記回転シリンダを固定するシリンダ取付部材2c、上記磁気テープを回転シリンダに対して高精度に規制するテープガイドポスト、上記リール軸部2a,2b等の強度及び精度的に要求の強い設置部品3bは、例えば金属材料等を用いて切削加工して製作して、その加工品が螺子4やカシメ等の取付手段を用いて金属板1上に設置する方法が採られている。
【0005】
しかしながら、上記シャーシでは、図中において、図示していないが上記金属板上に構成されるテープローディング系やテープ駆動系とは、別体にテープカセットをテープ駆動系に装填するカセットローディング系を形成して金属板の側壁部に組付ける必要があるために、その組立作業が非常に面倒であるという問題を有する。
【0006】
そこで、最近では、金属板1を略コ字状に形成して、その金属板1の底面にテープローディング系、テープ駆動系を配設し、その側壁部にカセットローディング系を配設する金属板構造のものが出現されている。
【0007】
ところが、上記シャーシでは、その金属板構造上、テープローディング系、テープ駆動系の構成部品の配置構成が複雑となり、結果として、その組立・製作が面倒となるという不具合を有する。
【0008】
具体的には、各系を駆動するモータの取付構造がある。このモータ取付構造としては、振動源となるモータを堅牢にして、安全に配設すると、大形となり、所期の目的を達成するのが困難となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のモータ取付構造では、堅牢にして、安全に配設すると、大形となるという問題を有する。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、小形化の促進を図り得、且つ堅牢にして、安全な取付けを実現し得るようにした磁気記録再生装置のモータ取付構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る磁気記録再生装置のモータ取付構造は、テープローディング系及びテープ駆動系が設置される底面部と、この底面部に略直交して設置されカセットローディング系が設置される側壁部とを有する金属板と;この金属板の底面部に形成された複数の第1の係止穴にそれぞれ弾性係合される複数の第1の弾性係止部と、金属板の側壁部に形成された第2の係止穴に弾性係合される第2の弾性係止部と、金属板に設置されるテープローディング系及びテープ駆動系の支点ポストに支持される複数の支点と、テープローディング系、テープ駆動系及びカセットローディング系の少なくとも一系統を駆動するモータを支持するモータ取付部とが一体的に形成されたモールド成形体とを備えるようにしたものである。
【0011】
上記のような構成によれば、モールド成形体は、その複数の第1の弾性係止部を金属板の底面部に形成された複数の第1の係止穴に弾性係合させ、第2の弾性係止部を金属板の側壁部に形成された第2の係止穴に弾性係合させることにより、その支持点が略直交する複数位置で支持される。これにより、堅牢な支持構造が実現されて、安全にして、信頼性の高いモータ取付けが実現されると共に、モータを機構部に対して積重配置することが可能となり、モータ配置の高密度実装化が実現される。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施例に係る磁気記録再生装置のモータ取付構造を示すもので、10はモータ支持用のモールド成形体で、例えばポリ・オキシ・メチレン(POM)でモールド成形される。このモールド成形体10には、モータ取付部10a及び機構取付部10bが一体的に設けられる。このうちモータ取付部10aには、例えばモード切換駆動用モータ(図の都合上、図示せず)が配設される。そして、機構取付部10bには、金属板11の底面部に立設されるモード切換用カム歯車11の回転軸11a、音声ヘッド取付用支持軸12、テープ姿勢規制用ガイドポストを回動自在に支持する支持軸13、図示しないモード切換スライダを移動自在に支持する支持軸14、ピンチレバー15を回動自在に支持する支持軸15aの各先端部がそれぞれ連結される。
【0013】
上記モールド成形体10は、略コ字状の金属板16の底面隅部に配設される。モールド成形体10には、その下端部に第1の弾性係止部10cが金属板16の底面部に対向して足状に延設されて形成され、その側部には、第2の弾性係止部10dが金属板16の側壁部に対応して形成される。そして、金属板16の底面部には、第1の係止穴16aが第1の弾性係止部10cに対応して形成され、該金属板16の側壁部には、第2の係止穴16bが第2の弾性係止部10dに対応して形成される。これら第1及び第2の係止穴16a,16bには、モールド成形体10の第1及び第2の弾性係止部10c,10dがそれぞれ弾性係合され、モールド成形体10が金属板16の底面隅部に取付けられる。ここで、モールド成形体10は、第1及び第2の弾性係止部10c,10dで弾性支持された状態で、その機構取付部10bが回転軸11a、支持軸12、支持軸13、支持軸14及び支持軸15aに位置決めされる(図2参照)。
【0014】
なお、上記金属板16は、図3に示すように略コ字状に折曲されて形成され、その底面部には、テープ駆動系を構成する一対のリール17a,17b軸が所定の間隔を有して配設され、このリール軸17a,17bに対応してテープパス上に回転ヘッドを搭載してなる回転シリンダ18が回転自在に配設される。そして、金属板16の底面部には、テープローディング系のテープ引出部材案内用供給及び巻取側案内溝19a,19bが回転シリンダ18を囲んで形成され、この供給及び巻取案内溝19a,19bには、テープローディング機構が駆動自在に組付けられる。
【0015】
また、金属板16の両側壁部には、例えば内部側に一対のカセット案内部20a,20bが形成され、このカセットホルダ案内部20a,20bには、テープカセット21の着脱されるカセットホルダ22が移動自在に収容される。そして、金属板16の側壁部の外部側には、カセットローディング機構23が配設される。これにより、カセットホルダ22は、カセットローディング機構23によりカセットホルダ案内溝20a,20bに沿って移動案内され、収容されるテープカセット21を上記リール軸17a,17bに装填する。
【0016】
なお、上記金属板16に構成されるテープローディング系、テープ駆動系、カセットローディング系は、その構成部品が、例えば熱可塑性樹脂材料でアウトサート成形されて金属板16の所定の位置に形成されたり、あるいは金属材料で製作して金属板16の所定の位置にカシメ等で配置され、その構成部品に対して各系を形成する機構部が組付けられて構成される。
【0017】
このように、上記磁気記録再生装置のモータ取付構造は、モールド成形体10に金属板16の底面及び側壁部に弾性係合される第1及び第2の弾性係止部10c,10dを設けて、この第1及び第2の弾性係止部10c,10dを金属板16に弾性係合させることにり、モールド成形体10を金属板16に設置して、このモールド成形体10にテープローディング系、テープ駆動系及びカセットローディング系の少なくとも一系統を駆動するモータを取付けるように構成した。
【0018】
これによれば、モールド成形体10は、その第1及び第2の弾性係止部10c,10dが金属板16の底面及び側壁部に弾性係合されて、その支持点が略直交する複数位置となることにより、堅牢な支持構造が実現され、安全にして、信頼性の高いモータ取付けが実現される。また、堅牢な支持構造が実現されることにより、金属板16上に配設される機構部に対して積重配置が可能となり、モータ配置の高密度実装化が容易に実現される。
【0019】
なお、上記各実施例では、モールド成形体10を金属板16の側壁部に一箇所だけ弾性係合するように構成した場合で説明したが、この数に限ることなく、構成可能である。
よって、この発明は、上記実施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、簡易な構成で、小形化の促進を図り得、且つ堅牢にして、安全な取付けを実現し得るようにした磁気記録再生装置のモータ取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る磁気記録再生装置のモータ取付構造を示した図。
【図2】図1の取付状態を示した図。
【図3】図1の適用されるシャーシ構造を説明するために示した図。
【図4】従来の磁気記録再生装置用シャーシを示した図。
【符号の説明】
10…モールド成形体。
10a…モータ取付部。
10b…機構取付部。
10c,10d…第1及び他第2の弾性係止部。
11…カム歯車。
11a…回転軸。
12,13,14,15a…支持軸。
15…ピンチレバー。
16…金属板。
16a,16b…第1及び第2の係止穴。
17a,17b…リール軸。
18…回転シリンダ。
19a,19b…供給及び巻取案内溝。
20a,20b…カセット案内部。
21…テープカセット。
22…カセットホルダ。
23…カセットローディング機構。
Claims (1)
- テープローディング系及びテープ駆動系が設置される底面部と、この底面部に略直交して設置されカセットローディング系が設置される側壁部とを有する金属板と、
この金属板の底面部に形成された複数の第1の係止穴にそれぞれ弾性係合される複数の第1の弾性係止部と、前記金属板の側壁部に形成された第2の係止穴に弾性係合される第2の弾性係止部と、前記金属板に設置される前記テープローディング系及びテープ駆動系の支点ポストに支持される複数の支点と、前記テープローディング系、テープ駆動系及びカセットローディング系の少なくとも一系統を駆動するモータを支持するモータ取付部とが一体的に形成されたモールド成形体とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置のモータ取付構造。
Priority Applications (1)
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JP32559793A JP3648262B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 磁気記録再生装置のモータ取付構造 |
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1993
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