JPH0427605Y2 - - Google Patents

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JPH0427605Y2
JPH0427605Y2 JP1987093691U JP9369187U JPH0427605Y2 JP H0427605 Y2 JPH0427605 Y2 JP H0427605Y2 JP 1987093691 U JP1987093691 U JP 1987093691U JP 9369187 U JP9369187 U JP 9369187U JP H0427605 Y2 JPH0427605 Y2 JP H0427605Y2
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saw
shaped piece
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circular
present
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、回転鋸の空転時に金属音と呼ばれる
作業環境を著るしく悪化させる騒音の発生を防止
する手段を施こした回転鋸に関する。
(従来の技術) 一般に回転鋸を高速で回転すると、該鋸の刃先
が空気を切り、その後にカルマン渦と呼ばれる空
気の渦ができる。この渦の周波数と鋸本体の固有
の振動数とが共振すると、非常に大きな高周波音
である金属音が発生する。この金属音は作業環境
を著るしく悪化させている。そのためこのような
高周波金属音を防止するためこれまで種々の方式
が発表されている。例えば第9A図に示すよう
に、回転鋸の歯底1より中心方向に向かつて割り
溝2を数カ所に設けること、第9B図のように第
9A図に示した割り溝2による応力集中を防止す
るため該割り溝2の内端部に設けた丸孔3にアル
ミニウム、銅などから成る詰物4を埋め込むこ
と、等が行なわれていた。
又鋸体周縁に亀裂状の割り筋を設けた回転鋸
(特願昭48−127746号参照)の発明があるが、第
9C図及び第9D図で示されるように、歯底1よ
り割り筋5先端の丸孔6までの長さが第9A図、
第9B図で示されるような鋸より大きく目違いが
生じやすく、重切削には不向であつた。
更にまた第9E図に示される窓と呼ばれる穿孔
7の設けられた回転鋸に金属音を防止する効果が
ある事が知られている。この穿孔部7に該穿孔と
形状大きさのほぼ同じ物であつて回転鋸の素材と
異なる素材(例えばプラスチツク)から成る物体
を埋め込むと金属音の発生防止に大きな効果のあ
る事が分つた。
これは、鋸の固有振動数を変えて、カルマン渦
との共振を防止すること、詰物により鋸の振動を
吸収させること、等を目的とするものである。
(考案が解決しようとする問題点) これまでの騒音発生防止用丸鋸が丸鋸本体の一
部を打抜き、丸孔3,6、穿孔部7を設けたり、
そこにアルミニウム、銅、プラスチツク等の詰物
を埋め込む等の作業が必要であつた。本考案はこ
れらの作業を不要とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本考案では、丸鋸
本体にプレス加工等により所定形状の割り筋を施
こす。この際当該形状片が丸鋸本体から抜き出さ
れないように該片の一部を本体へ結合させてお
く。その後、該割り筋により形成された当該形状
片を、もとの位置へ押し戻す。こうして打抜孔を
形成したり、詰物を埋め込んだりすることなく、
これまでと同様の騒音発生防止用丸鋸を提供す
る。
(作用) 本考案では、騒音発生エネルギーを所定形状片
と丸鋸本体との間の摩擦による摩擦エネルギーに
交換することにより騒音発生を防止することを意
図するもので、詰物自体による振動吸収性能を期
待するものではない。
(実施例) 第1図は、本件考案による丸鋸10の1例を示
す。この丸鋸10は鋸体周縁に公知の切削刃12
が形成され、鋸体の中心部には取付孔14が形成
されている。鋸体10の本体部分16にはプレス
加工等により複数の割り筋18を形成する。この
割り筋18は、所定の形状片20を画成してお
り、その一部をなす接続部22は本体部分16へ
接続し、該割り筋18により形成される形状片2
0が本体部分16から抜き出ないようになつてい
る。
割り筋18によつて形成された形状片20は、
次に、鋸の割り筋形成面と反対の側から押圧さ
れ、該形状片20の両面が鋸体10の両面と一致
する位置まで押返される。
この結果、丸鋸10は全体として同一平面を有
し、かつ本体部分16に複数の割り筋18により
形成された形状片20が実質的に接触した状態で
形成されている。この形状片20は接続部22を
介して丸鋸本体16へ接続している。
本考案の丸鋸を回転した場合に、該鋸本体の振
動数とカルマン渦周波数とが共振して金属音を発
生しようとする。しかしこの共振によるエネルギ
ーは、鋸本体部分16とこれに接している形状片
20との間の摩擦力に変換される。従つてこれま
でのような金属音の発生は防止される。
第2図は、形状片20の概略斜視図である。
第3図は、形状片の別の具体例である。この形
状片30は右端部32にて鋸本体部分16へ接続
されている。勿論左端部に接続部を形成してもよ
い。
第4図は、形状片の別の具体例である。この形
状片40,42は、それらの左右端部に接続部4
4が形成されている。
当業者に明らかなように、これらの具体例は例
示であり、例えば第1,2図において、接続部2
2が鋸本体部分16の取付孔14側に設けること
も可能である。
更に接続部22は、図示のように1つの形状片
20に対し、1つの接続部22にのみ限定される
ものではなく、複数の接続部を介して本体部分1
6へ接続することも出来る。また形状片20の形
状も、例えば第5,6,7図に示すように種々の
ものが可能であり、またこれらと第2,3,4図
との組合せも可能である。
第8図は、本考案による丸鋸を使用した場合の
騒音レベル計測結果を示す。
このグラフでAは全く防音対策を施こしていな
い鋸で、この場合全ての回転数で共振が表われて
いる。Bは穿孔部に第9B図のように穿孔と形状
大きさのほぼ同じで鋸本体と同じ材質の鋼を埋め
込みその中央部の一点を溶接して固定した鋸の音
圧レベルを示す。Cは本考案第2図の具体例によ
る鋸の音圧レベルを示す。
これらのデータはいずれも吸音材を貼つた小室
で鋸より1m離れた位置で普通騒音計により各回
転数の時の音圧レベルを測定したもので、鋸は直
径305mm、厚み2.0mm、歯数100枚である。
(考案の効果) 本考案は、公知の鋸が各回転域で共振を生じて
いるにも拘らず、どの回転域でもかかる共振を発
生することがなく、音圧レベルをほぼ全ての回転
域で公知の鋸より低下しており、簡単な構成によ
り実用上極めて有用な考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一具体例を示す平面図、第2
図は第1図の一部拡大図、第3図、第4図、第5
図、第6図、第7図は夫々別の具体例を示す第2
図と同様の図、第8図は本考案の音圧レベルを公
知の鋸と比較したグラフ、第9A図、第9B図、
第9C図、第9D図、第9E図は夫々公知の丸鋸
の例を示す図である。 符号の説明、1……歯底、2……割り溝、3…
…丸孔、4……詰物、5……割り筋、6……丸
孔、7……穿孔、10……丸鋸、16……本体部
分、18……割り筋、20,30,40,42…
…形状片、22,32,44……接続部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一連の周辺切削刃12と、中央取付孔14と、
    これら両者間に位置する本体部分16と、を有す
    る回転鋸10であつて、歯底に連通することのな
    い割り筋18によつて形成された複数の実質的に
    打抜空所を有していない形状片20を該本体部分
    16に有して成り、該形状片20が接続部22を
    介して本体部分16へ接続しかつ該形状片20の
    周辺全体が実質的に本体部分16へ接して同一平
    面を形成していることを特徴とする回転鋸。
JP1987093691U 1987-06-18 1987-06-18 Expired JPH0427605Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987093691U JPH0427605Y2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18

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JP1987093691U JPH0427605Y2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18

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Publication Number Publication Date
JPS63201701U JPS63201701U (ja) 1988-12-26
JPH0427605Y2 true JPH0427605Y2 (ja) 1992-07-02

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ID=30956483

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JP1987093691U Expired JPH0427605Y2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02180564A (ja) * 1988-12-28 1990-07-13 Osaka Diamond Ind Co Ltd ブレード用回転基板及び回転ブレード

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5078000A (ja) * 1973-11-15 1975-06-25
JPS51120488A (en) * 1975-04-16 1976-10-21 Kanefusa Hamono Kogyo Kk Rotary saw

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JPS63201701U (ja) 1988-12-26

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