JP3030741U - ドリル刃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転のバランスが良くて振れのない回転を得
ることができるため、従来に比し、ドリル刃が破損しに
くく（折れにくく、曲がりにくく）なるとともに穴の開
口縁の欠けやむしれの発生を少なくすることができるド
リル刃を提供すること。 【解決手段】 切削部の先端面にセンタ突起を中心とし
て切削刃とけびき刃を有するドリルにおいて、前記切削
刃を一対備え、これらの一対の切削刃は前記センタ突起
を中心として両側の径方向へ各々延設され、且つ、これ
らの切削刃の外端に前記けびき刃が設けられていること
を特徴とするドリル刃である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はけびき刃付きのドリル刃に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来におけるこの種のドリル刃は、図８に示すように、センタ突起11を中心と して一方に切削刃12、他方にけびき刃13を備えており、前記けびき刃13で加工素 材をけびきしながら前記切削刃12によって穴開けをおこなっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、かかる従来のドリル刃にあっては、センタ突起11を中心として 、片側にけびき刃13、片側に切削刃12であったため、加工素材の状態によっては 穴が振れてドリル刃が折れたり、曲がったりしやすく、所謂、ドリル刃が破損し やすいという不都合を有した。

【０００４】 この考案の課題はかかる不都合を解消することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するために、この考案に係るドリル刃においては、切削部の先 端面にセンタ突起を中心として切削刃とけびき刃を有するドリル刃において、前 記切削刃を一対備え、これらの一対の切削刃は前記センタ突起を中心として両側 の径方向へ各々延設され、且つ、これらの切削刃の外端に前記けびき刃が設けら れているため、

【０００６】 即ち、センタ突起を中心としてけびき刃および切削刃が左右対称に施してある ため、回転のバランスが良く、振れのない回転を得ることができる。

【０００７】 なお、前記けびき刃の回転方向端縁に斜面部を形成すれば、当該けびき刃が丈 夫になるためけびき刃をより一層破損しにくくなる。

【０００８】

【考案の実施の態様】

図１はこの考案に係るドリル刃の第一実施例の正面図、図２は同右側面図、図 ３は同平面図、図４はこの考案に係るドリル刃の第二実施例の正面図、図５は同 右側面図、図６は同平面図、図７は同斜視図である。

【０００９】 図１〜図３は第一実施例を示したものであり、１はこの考案に係るドリル刃の 切削部である。11はセンタ突起であり、前記切削部１の先端面に設けられている 。このセンタ突起11を中心として前記ドリル刃の切削部１は回転する。12および 12は一対の切削刃であり、前記前記切削部１の先端面において、前記センタ突起 11を中心として両側の径方向へ各々延設されている。この切削刃12,12 によって 加工素材に穴開けが行われる。また、13及び13は一対のけびき刃であり、前記し た各々の切削刃12,12 の外端に設けられている。このけびき刃13,13 はドリル刃 が回転する際に加工素材に穴開けの位置をけびくためのものである。なお、14は 逃げ面である。

【００１０】 次に、図４〜図７に示すように、前記けびき刃13,13 の回転方向端縁に斜面部 131,131 を形成すれば、当該けびき刃13,13 をより丈夫にすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案に係るドリル刃は、切削部の先端面にセンタ突起を中心として切削刃 とけびき刃を有するドリル刃において、前記切削刃を一対備え、これらの一対の 切削刃は前記センタ突起を中心として両側の径方向へ各々延設され、且つ、これ らの切削刃の外端に前記けびき刃が設けられているため、

【００１２】 即ち、センタ突起を中心としてけびき刃および切削刃が左右対称に施してある ため、回転のバランスが良く、振れのない回転を得ることができる。

【００１３】 よって、この考案に係るドリル刃を使用すれば、従来に比し、ドリル刃が破損 しにくく（折れにくく、曲がりにくく）なるとともに穴の開口縁の欠けやむしれ の発生を少なくすることができる。そのうえ、けびき刃が左右対称に施されてい るので穴の開口縁を綺麗に仕上げることができる。また、加工素材のねじれに対 してねじれにくいものである。また、切削刃もセンタ突起を中心として左右対称 に施してあるため穴開け能率を向上させることができる。

【００１４】 なお、前記けびき刃の回転方向端縁に斜面部を形成すれば、当該けびき刃が丈 夫になるためけびき刃をより一層破損しにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るドリル刃の第一実施例の正面図
である。

【図２】同右側面図である。

【図３】同平面図である。

【図４】この考案に係るドリル刃の第二実施例の正面図
である。

【図５】同右側面図である。

【図６】同平面図である。

【図７】同斜視図である。

【図８】図３に相当する従来例の図である。

【符号の説明】

１ … 切削部 11 … センタ突起 12 … 切削刃 13 … けびき刃 131 … 斜面部（けびき刃の）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 切削部の先端面にセンタ突起を中心とし
   て切削刃とけびき刃を有するドリルにおいて、前記切削
   刃を一対備え、これらの一対の切削刃は前記センタ突起
   を中心として両側の径方向へ各々延設され、且つ、これ
   らの切削刃の外端に前記けびき刃が設けられていること
   を特徴とするドリル刃。
2. 【請求項２】 前記けびき刃の回転方向端縁に斜面部を
   形成したことを特徴とする請求項１のドリル刃。