JPH07100243B2 - コアドリルとコアドリルにおける切粉誘導溝形設方法 - Google Patents

コアドリルとコアドリルにおける切粉誘導溝形設方法

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JPH07100243B2
JPH07100243B2 JP2264837A JP26483790A JPH07100243B2 JP H07100243 B2 JPH07100243 B2 JP H07100243B2 JP 2264837 A JP2264837 A JP 2264837A JP 26483790 A JP26483790 A JP 26483790A JP H07100243 B2 JPH07100243 B2 JP H07100243B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコアドリルにおいて切粉の排出を容易にして
穿穴作業を円滑に遂行するコアドリルと、このコアドリ
ルにおける切粉誘導溝の形設方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、コンクリート構造物等に比較的大径穴を穿穴
するドリルとして筒状のコア体下端縁複数個所に、超硬
合金材からなる切刃を設けたコアドリルが汎用されてい
る。
この種、コアドリルにおける穿穴では、被穿穴物に対し
て切刃の横幅に相当する幅で環状の溝を切削して穿穴が
なされるもので、この環状の切削溝内において切刃部か
らの切粉を排出するために、コア体には、切刃前部でコ
ア体自身を下端縁から切込んで切粉排出溝を設けたもの
や、コア体の外周面を全面的に切削加工して厚肉刃体部
と薄肉排出溝部とを周方向に交互に形設する等、各種の
切粉排出手段が採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記する切粉排出手段のうちで、コア体の下端縁から切
込みで切粉排出溝を設けたものは、穿穴時に切粉は切粉
排出溝を経て比較的スムーズに排出されるが、コア体下
端部が切粉排出溝によって複数の片体に分割されて強度
面から剛性が低下するために、穿穴対象は比較的軟質な
穿穴物に制限される。
また、コア体の肉厚を変えてコア体の外周面部において
厚肉刃体部の間に薄肉排出溝部を形設したものは、剛性
面からは問題がなく穿穴対象は硬質な穿穴物に適用可能
とするが、穿穴時に一部の切粉が切刃前部でもたついて
滞留し易くなって切削抵抗を大きくして穿穴能率を低下
させるばかりでなく、摩擦熱の放散も悪くなって切刃の
熱的損傷や、切刃に掛かる無理な力で切刃を破損するお
それもある。
この発明は上述の点に鑑みなされたものであって、切刃
部において切粉を滞留させないようにしたコアドリル
と、このコアドリルにおける切粉排出溝の形設方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためのこの発明の一つは、筒状の
コア体下端周縁複数個所に、外向きに突出した切刃を設
け、該切刃前部でコア体下端部に、周方向に適宜の幅を
採り、切目を設けて溝形設片を形成し、該溝形設片外面
を下方に向けて傾斜させ、且つ、溝形設片の肉厚を下端
向けに漸減的に薄くして切粉誘導溝を形成し、溝形設片
の下端縁に形成した直状のナイフエッジをコア体内面下
端縁に合致させたことを特徴とするコアドリルにあり、
もう一つは、筒状のコア体下端周縁複数個所に、切刃取
着用切込みと、該切込みから周方向に適宜の幅を採り、
略切刃取着用切込みと同じ深さに切目を設けて溝形形設
片を形成し、該溝形設片を内向きに傾斜状に折曲して該
溝形設片の外面下端縁をコア体内面下端縁に略合致さ
せ、溝形設片のコア体内側突出分を切削加工することを
特徴とするコアドリルにおける切粉誘導溝形設方法にあ
る。
〔作用〕
穿穴時に切刃前部で、溝形設片の下端縁に形成した直状
のナイフエッジにより切刃前部でコア体の内外が仕切ら
れる形で切刃による切削が行われ、殆どの切粉はコア体
外側に誘導排出される。また、切目を挟んでコア体下端
部と切粉誘導溝を形設する溝形設片下端部間に微振動的
な動きを起生し、この動きで切粉を弾くように動かして
切粉が切粉誘導溝内や切刃部でもたついて滞留させるこ
とをなくする。
切刃部前部に形設される切粉誘導溝は、コア体の下端周
縁に複数個の溝形設片を形成し、該溝形設片を内向きに
傾斜状に折曲し、そのコア体内側突出分を同時切削加工
して形設することで、切刃前部には同一形態の切粉誘導
溝が形設されて加工を簡素化する。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明を適用したコア体の分解斜視図、第2
図は底面図、第3図は要部の断面図である。
図において、1は筒状をなすコア体で、剛性を考慮して
適宜の肉厚を有する。
2は上面中央に駆動軸のチャックにより支持されるシャ
ンク3を有する取付け基体で、基体2とコア体1の上端
部とは適宜の結合手段によって脱着自在に結合されるも
ので、両者の結合構成それ自体はすでに公知の構造を採
り得る。
4はコア体1の下端周縁複数個所に設けた超硬合金材か
らなる切刃で、この切刃4はコア体1に対して外向きに
突出し、且つ、コア体1の下端面1aより下方にも若干突
出しており、切刃4の前面下端縁から外側縁に掛けて刃
先4aを形成している。
5は前記切刃4の前部に形設してた切粉誘導溝で、この
切粉誘導溝5は、切刃4前部でコア体1下端部に、周方
向に適宜の幅を採り、切目8を設けて溝形設片9(第4
図参照)を形成し、この溝形設片9外面を下方に向けて
傾斜させ、且つ、溝形設片9の肉厚を下端向けに漸減的
に薄くしてなるもので、溝形設片9下端縁に形成した直
状のナイフエッジ5aをコア体内面下端縁に合致させてい
る。
尚、図中6はセンタードリルである。
上記する切刃前部に形設した切粉誘導溝は、コア体に対
して切刃の取着前に形設されるもので、その形設作業要
領を第4図(a),(b),(c)を参照しながら説明
する。
(a) コア体1の下端周縁複数個所に、切刃4に合わ
せてその取着用切込み7と、該切込み7から周方向に所
定の幅を採って切目8を設け、溝形設片9を形成する。
切目8の深さは略切込み7と同じ深さのものである。
(b) 溝形設片9を、その基部から内向きに傾斜状に
折曲し、溝形設片9の外面下端縁をコア体1の内面下端
縁に略合致させる。
(c) コア体1の内側から各溝形設片9のコア体内側
突出分9aを同時切削加工してコア体1の内面を均らし、
溝形設片外面に切粉誘導溝5を形設する。また、溝形設
片9の下端縁に形成した直状のナイフエッジ5aをコア体
内面下端縁に合致させる。
尚、上記切粉誘導溝5を形設する上で溝形設片9の幅
(コア体1の周方向に採る幅)と切目8の深さは切刃4
の大きさ等によって実験的に適宜に設定される。
上記構成において、穿穴時に切刃4前部で、溝形設片9
の下端縁に形成した直状のナイフエッジ5aによりコア体
1の内外が仕切られる形で切刃4による切削が行われ、
切刃4の刃先4aにより切削されて生じる切粉は、切刃4
前面に沿って上昇し、殆どの切粉はコア体1の外側で切
削溝内空間に出てそのまま排出される。
そして、切刃4の内側部分、つまり、コア体1の下端面
1aの下方に掛かるところに生じる切粉は、切粉誘導溝5
内や切刃4前部などに押し付け状に移動して動きがもた
つき傾向を示すこともあるが、この切粉側からの圧力
で、切目を挟んでコア体下端部と切粉誘導溝を形設する
溝形設片下端部間に微振動的な動きを起生し、この動き
で切粉を弾くように動かして切粉が切粉誘導溝内や切刃
部でもたついて滞留させることをなくし、的確に排出側
に誘導するものである。
〔発明の効果〕
以上述べたようにこの発明によれば、次のような効果を
奏する。
(1) 筒状のコア体下端周縁複数個所に切刃を設け、
コア体は肉厚を変えることなく、切刃前部に切粉誘導溝
を形設したものであるから、コア体の剛性を高くして硬
質な穿穴物に適用可能とする。
(2) 穿穴時において、切刃前部で溝形設片の下端縁
に形成した直状のナイフエッジでコア体内外を仕切る形
で切削は行われるから、殆どの切粉はコア体外側に出て
そのまま排出され、また、切粉誘導溝を形設する溝形設
片は、切粉側からの圧力で微振動的な動きを起生し、切
粉を弾くように動かすから、切粉誘導溝内や切刃部で切
粉がもたつくようなことがなくなり、切粉を的確に素早
く排出側に誘導できて穿穴作業を円滑に遂行し、作業能
率を向上できる。また、摩擦熱の発生もなく切刃の熱的
損傷や、切刃に無理な力が掛かって切刃を破損するおそ
れもなく耐用寿命が延長できる。
(3) 切粉誘導溝は、コア体の下端周縁複数個所に、
溝形設片を形成してこれを内向けに傾斜状に折曲し、そ
のコア体内側突出部分を同時切削加工して形設されるか
ら、従来のようにコア体外面側から切削加工して切粉誘
導溝を形設するのに比べて、加工が簡素化され、また、
切粉誘導溝の大きさにも無関係で同一形態にすることが
可能となり、均質で外観も良好な高品質の製品が安価に
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のコア体の分解斜視図、第2図は底面
図、第3図は要部の断面図、第4図(a),(b),
(c)は切粉誘導溝の形設作業要領説明図である。 1……コア体、2……基体、3……シャンク、4……切
刃、5……切粉誘導溝、6……センタードリル、7……
切刃取着用切込み、8……切目、9……溝形設片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のコア体下端周縁複数個所に、外向き
    に突出した切刃を設け、該切刃前部でコア体下端部に、
    周方向に適宜の幅を採り、切目を設けて溝形設片を形成
    し、該溝形設片外面を下方に向けて傾斜させ、且つ、溝
    形設片の肉厚を下端向けに漸減的に薄くして切粉誘導溝
    を形設し、溝形設片の下端縁に形成した直状のナイフエ
    ッジをコア体内面下端縁に合致させたことを特徴とする
    コアドリル。
  2. 【請求項2】筒状のコア体下端周縁複数個所に、切刃取
    着用切込みと、該切込みから周方向に適宜の幅を採り、
    略切刃取着用切込みと同じ深さに切目を設けて溝形形設
    片を形成し、該溝形設片を内向きに傾斜状に折曲して該
    溝形設片の外面下端縁をコア体内面下端縁に略合致さ
    せ、溝形設片のコア体内側突出分を切削加工することを
    特徴とするコアドリルにおける切粉誘導溝形設方法。
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