JPH04272949A - シートまたはチューブ用重合体組成物 - Google Patents

シートまたはチューブ用重合体組成物

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JPH04272949A
JPH04272949A JP3284591A JP3284591A JPH04272949A JP H04272949 A JPH04272949 A JP H04272949A JP 3284591 A JP3284591 A JP 3284591A JP 3284591 A JP3284591 A JP 3284591A JP H04272949 A JPH04272949 A JP H04272949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
weight
vinyl acetate
polymer composition
ethylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP3284591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nakamura
靖 中村
Osami Shinonome
東雲 修身
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Filing date
Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートまたはチューブ
用重合体組成物に関するものである。詳しく述べると、
本発明は、柔軟性および耐ブロッキング性に優れたシー
トまたはチューブ用のエチレン−酢酸ビニルコポリマー
系重合体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−酢酸ビニルコポリマー(以下
、EVAと称する)が生産性、化学的安定性、力学的性
質のバランスなどに優れた軟質ポリマーの代表例である
ことは言うまでもない。特に酢酸ビニル(以下、VAc
と称する)含量が15〜35重量%のものは、熱可塑性
エラストマーの一つとして農業用フィルム、靴底、工業
用品などに広く利用されていることは、周知の通りであ
る。しかしながら、該コポリマーは、ポリスチレン系、
エチレン−プロピレンコポリマー系、ポリウレタン系、
ポリエステル系、ポリアミド系等の他の熱可塑性エラス
トマーに比べて、永久伸びが大きくむしろ軟質樹脂に近
い性質を有することが問題となっている。この現象は、
EVAにおける硬質相(結晶部)と軟質相(非晶部)の
領域区分が明確でなく、伸展された状態から元に戻る力
が不足することから生じる塑性変形に起因する。 この問題は、放射線照射もしくは有機過酸化物による架
橋処理を施すことによってある程度解決することができ
るが、この操作を加えることによって工程が複雑化して
しまい、また、生産性が低下するという問題が新たに生
じる。
【0003】また、EVAの問題点として、さらに、エ
ラストマーとしては比較的硬質であり、柔軟性に乏しい
ため、用途によっては制限を受けてしまうと言うことが
挙げられる。この問題は、VAc含量を増加しEVAの
軟質化を計ることによって解決できるが、VAc含量を
増やすと粘接着性樹脂としてはともかく、耐熱性すなわ
ち耐ブロッキング性が低下してしまうので、シートやチ
ューブへの適用が好ましくなくなるという問題が新たに
生じる。
【0004】これらの理由から、EVA系エラストマー
の弾性、柔軟性、耐ブロッキング性の改良の必要性が生
じており、主として柔軟性のあるポリマー(エラストマ
ー)の共重合(ブロック共重合やグラフト共重合)ある
いはブレンドが検討されているが、柔軟性および耐ブロ
ッキング性を十分に兼備するシートやチューブに有用な
EVA系エラストマーの段階にまで至っていないのが実
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
、新規なシートまたはチューブ用重合体組成物を提供す
ることを目的とするものである。本発明はまた、柔軟性
および耐ブロッキング性を兼備したシートやチューブの
材料として有用なエチレン−酢酸ビニルコポリマー系エ
ラストマーを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、酢酸ビニ
ル含量が15〜30重量%のエチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(A)50〜85重量%およびスチレン−エチレ
ン−ブチレンコポリマー(B)50〜15重量%とから
構成されていることを特徴とするシートまたはチューブ
用重合体組成物によって達成される。
【0007】
【作用】本発明に係わるシートまたはチューブ用重合体
組成物は、酢酸ビニル含量が15〜30重量%のエチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー(A)50〜85重量%およ
びスチレン−エチレン−ブチレンコポリマー(以下、S
EBと称する)(B)50〜15重量%とから構成され
るものである。
【0008】本発明に係わるEVA(A)におけるVA
c含量は、15〜30重量%、より好ましくは18〜2
8重量%である。EVA(A)におけるVAcの含量が
15重量%未満であると、十分な柔軟性を得るためには
、全体の重合体組成物量の50重量%以上という多量の
SEBの導入を必要とし、このためシートやチューブが
ブロッキングしやすくなり、また、該含量が30重量%
を超えると、EVAの耐熱性が劣る上、ブロッキング現
象の抑制が困難となってしまう。
【0009】また、本発明において用いられるEVA(
A)は、通常公知の方法により製造されるが、成形性お
よび得られるシートまたはチューブの力学的性質を考え
ると、温度190℃、荷重2.16kgにおけるMFR
(メルトフローレイト)が1〜40、より好ましくは2
〜35程度のものが好適に使用される。
【0010】本発明において使用されるSEB(B)は
、ポリスチレンとポリブタジエンとのブロックコポリマ
ーを水素添加することによって通常製造されるものであ
る。この際、このコポリマーにおけるポリスチレン含量
が、10〜40重量%のものが好適に使用される。また
、本発明のSEB(B)の温度230℃、荷重2.16
kgにおけるMFRは、0.1〜50、さらに好ましく
は0.2〜40である。
【0011】本発明において使用される重合体組成物は
、上記EVA(A)およびSEB(B)から構成される
が、その組成比は、使用するシートやチューブの用途や
要求特性に応じて適宜調節される。一般に、EVA(A
)中のVAc含量が多いほど、また、組成物中のSEB
(B)量が多いほど、柔軟性に富むことはもちろんであ
るが、ブロッキング開始温度が低くなる傾向にある。本
発明におけるEVA(A)とSEB(B)との比率は、
重量で50〜85:50〜15であることが必要であり
、より好ましくは55〜80:45〜20である。SE
B(B)の含量が50重量%を超えると、ブロッキング
しやすくなる上、組成物の力学的性質、特に強度が低下
し、また、該含量が15重量%未満であると、十分な柔
軟化効果が得られない。
【0012】本発明において使用される重合体組成物は
、通常公知のブレンド法により製造することができる。 一例としては、シートまたはチューブに成形する前の任
意の工程で、所定割合のEVA(A)およびSEB(B
)のペレットを二軸溶融混練押出機を用いて150〜2
30℃程度の温度で均一に混合することにより得る方法
が挙げられる。あるいはこのような加熱混合の際、静的
混合機を適用しても良い。
【0013】なお、本発明において「シートまたはチュ
ーブ」とは、フラット状(フィルム状を含む)あるいは
管状のものを意味し、無配向、一軸配向、二軸配向の区
別を問わない。また、この際のEVA(A)およびSE
B(B)との重合体組成物から構成されるシートまたは
チューブの厚さは、0.01〜3mm程度である。
【0014】本発明におけるシートまたはチューブは、
通常公知の方法、例えば、射出成形法、押出成形法、シ
ート成形法、ブロー成形法、インフレーション成形法、
Tダイ成形法もしくはこれらの組み合わせで製造される
。具体的には、上記重合体組成物を該組成物の流動開始
点以上分解開始点以下の温度でTダイやサーキュラーダ
イなどから押し出しないしは吐出させ、フラット状ない
しは管状に成形することによって製造される。また、必
要に応じて、上記製造に一軸延伸、二軸延伸をさらに施
しても構わない。さらに、シートやチューブの耐ブロッ
キング性をさらに向上させたり、滑り性を向上させたり
する目的で、表面をエンボス加工等の粗面化処理をした
り、ブロッキング防止剤やスリップ剤を添加したりして
もよい。
【0015】なお、シートまたはチューブを構成する重
合体組成物には、本発明の趣旨を損なわない限り、耐熱
剤、耐光剤、難燃剤、補強剤、着色剤等を添加してもよ
い。
【0016】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに具体的に説明する。
【0017】実施例1〜8、比較例1〜5表1(表1中
のMFRは、前述した方法により測定した)に示すポリ
マーのペレットを組み合わせて、表2に示す組成のペレ
ットを二軸溶融混練押出機(溶融温度180℃)を用い
て得た。次いで、得られたペレットを直径50mmの単
軸の溶融押出機に供給し、170℃の温度でリップ長4
00mm、リップ幅2mmのTダイから押し出し、20
℃のキャスティングローラーで冷却後、トリミングして
厚さ1.0mm、幅300mmのシートを10m/分の
速度で捲き取った。この際、シートの表面は平滑で異物
や気泡の発生も認められず、良好な操業状態であった。
【0018】このようにして得られたシートについて、
次に示す評価を行い、その結果を表2に示した。
【0019】■  柔軟性 シートを裁断して10枚重ね、JISK6301に準じ
てA型硬度計(ゴム硬度計)にて硬度を測定した。
【0020】■  耐ブロッキング性 シートを150mm×200mmの大きさに裁断し、こ
れを2枚重ねて、その上に1g/cm2の圧力がかかる
ように荷重をのせた後、熱風乾燥機中で60℃の温度に
て1時間放置した。さらに、冷却後、2枚のシートを引
き剥がし、ブロッキングが起こっているかどうかを判定
した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表2により示されるように、本発明に規定
する重合体組成物は、柔軟性および耐ブロッキング性の
バランスが良好であり、シートやチューブとして適切で
あることが分かった。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、酢酸ビニ
ル含量が15〜30重量%のエチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(A)50〜85重量%およびスチレン−エチレ
ン−ブチレンコポリマー(B)50〜15重量%とから
なるシートまたはチューブ用重合体組成物であるから、
柔軟性および耐ブロッキング性に優れたシートやチュー
ブを提供することができ、特に、食品や医療品の包装や
搬送などにおいて極めて有用である。また、本発明のチ
ューブ用重合体組成物は、生産性も良好で、その工業的
価値は極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酢酸ビニル含量が15〜30重量%の
    エチレン−酢酸ビニルコポリマー(A)50〜85重量
    %およびスチレン−エチレン−ブチレンコポリマー(B
    )50〜15重量%とから構成されていることを特徴と
    するシートまたはチューブ用重合体組成物。
JP3284591A 1991-02-27 1991-02-27 シートまたはチューブ用重合体組成物 Pending JPH04272949A (ja)

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