JPH04272736A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、家庭用電気掃除機には使い捨ての
紙製の集塵袋が主流になっている。

【０００３】従来のこの種の電気掃除機は、特公昭６３
−６４３５１号公報記載のもののように構成されていた
。

【０００４】以下、その構成について図４を参照しなが
ら説明する。図４に示すように、掃除機本体１内には紙
製の集塵袋２を配する集塵室３とモータファン４を内蔵
するモータ室５が隔壁６によって形成されている。隔壁
６のモータファン４の吸込口７と対向した部分に開口部
８が形成されている。モータファン４は、前サポートゴ
ム９と後サポートゴム１０とによって支持されている、
後サポートゴム１０には、防音用の防音筒１１が一体で
形成されており、また、モータファン４内には、図５で
示すように高速で回転するローター１２に固定されたイ
ンペラ１３と、ローター１２に電力を供給するためのカ
ーボンブラシ１４が、異形管１５内にスプリング１６で
保持されている。

【０００５】また、掃除機本体１の前方には、集塵袋２
と連通しているホース１７が接続されている。

【０００６】上記構成において、モータファン４を運転
するとローター１２に固定されたインペラ１３が高速で
回転して吸込力を発生する。この吸込力で吸込まれたご
みは、ホース１７内を通過して、集塵袋２内に集塵され
るものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
掃除機では、集塵袋２が紙でできているので、鋭利なご
み、例えばガラスの破片や釘や画びょうなどを吸込むと
集塵袋２が破れる恐れがあった。掃除機の使用者が気づ
かず破れたままで使用していると、ごみがモータファン
４内に吸込まれ、モータファン４の故障の原因となって
いた。

【０００８】たとえば、ごみがインペラ１３内に付着す
ると、バランスがくずれ振動が高くなり異常音が発生し
たり、細かい砂塵などがカーボンブラシ１４と異形管１
５との隙間にかみこみカーボンブラシ１４のしゅう動不
良をおこしモータが回らなくなるなどの故障があった。

【０００９】本発明は上記問題を解決するもので、集塵
袋が破れた場合、ごみがモータファン内に吸込まれて故
障する前に未然に使用者に知らせ、運転を自動的に停止
させることができる電気掃除機を提供することを目的と
している。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の技術的な課題解決手段は、モータファンを内
蔵するモータ室と、前記モータファンの前方の集塵袋を
装着する集塵室と、前記モータ室と前記集塵室とを隔て
る隔壁を設け、前記隔壁には、モータファンの吸込口に
対向して開口部が形成されており、前記モータファンの
後方に風量センサーを具備し、前記風量センサーの出力
信号を処理する信号処理部と、モータファンの印加電圧
を変化させる位相制御部と、表示部とを設けて構成した
ものである。

【００１１】

【作用】上記の技術的な課題解決手段による作用は次の
ようになる。通常、集塵室に取付けられた集塵袋内に、
ごみがたまってくると、圧損が増加するので風量が低下
してくる。すなわちごみの量と風量は反比例の関係にあ
る。

【００１２】ここで、掃除機の使用途中で集塵袋が破け
た場合、急激に風量が増加するので、モータ室内のモー
タファンの後方に設けた風量センサーによってこのとき
の変化を検知し、風量センサーの出力信号の変化を信号
処理部（マイクロコンピュータなど）によって判断し、
発光ダイオード（ＬＥＤ）を点灯させたり、アラームを
鳴らすことによって、使用者に異常を知らせるとともに
、位相制御部によってモータファンを自動的に停止させ
るのである。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明
する。

【００１４】図１および図２に示すように、電気掃除機
の本体２１は、前方に床ノズル，延長管（図示せず），
ホース２２を通じて吸込んだ塵埃を収容する紙製の集塵
袋２３を内蔵した集塵室２４と、後方にはモータファン
２５を内蔵したモータ室２６が隔壁２７によって構成さ
れている。モータファン２５の吸込口２８に対向した隔
壁２７に開口部２９が形成されており、モータファン２
５の後方には、風量センサー３０が設けられている。

【００１５】図２に、本発明のシステムのブロック図を
示す。風量センサー３０の出力を処理するマイクロコン
ピュータ（マイコン）などの信号処理部３１と、モータ
ファン２５の入力を制御する位相制御部３２と、使用者
に異常を知らせる発光ダイオード（ＬＥＤ）やアラーム
などで構成された表示部３３が設けられている。また、
風量センサー３０の出力を記憶する記憶部３４と、その
バックアップ用のバッテリー（乾電池など）３５図１を
具備している。そしてモータファン２５は、前サポート
ゴム３６と、後サポートゴム３７によって保持されてい
る。

【００１６】上記構成において動作を説明すると、モー
タファン２５が運転されると、モータファン２５内のイ
ンペラ（図示せず）が高速で回転することにより吸込力
が発生し、ごみが床ノズル，延長管（図示せず）、ホー
ス２２を通じて吸込まれ集塵室２４内に固定された取外
し可能な紙製の集塵袋２３に収納される。モータファン
２５が生じる振動は、前サポートゴム３６と３７の弾性
によって本体２１の振動が伝わらないようになっている
。

【００１７】通常、集塵袋２３内のごみが多くなってく
ると、図３のグラフの■に示すように、モータファン２
５から排出される排気の風量が低下していくことになる
。すなわちごみがないときの風量（開放風量）をＱ１と
し、ごみの量がｍ２のときの風量をＱ２とすると、Ｑ１
＞Ｑ２の関係が成り立つことになる。

【００１８】ここで、吸込んだごみが鋭利な形状であっ
た場合（たとえば、ガラスの破片や釘や画びょうなど）
、集塵袋２３が紙でできているので破れることがあり、
また集塵袋２３の接着部の不良などによって破れたりす
ると、吸込まれたごみがモータファン２５の吸込口２８
からモータファン２５内に入ろうとするが、このとき、
図３のグラフ■に示すように、ごみ詰まりによる圧損が
ほとんどなくなるので、ごみの量がｍ２のとき、風量が
Ｑ２からＱ１に急激に変化する。この風量の変化を風量
センサー３０によって検知し、その出力信号をマイコン
などの信号処理部３１によって処理し、風量がある一定
以上変化したことを判断すると、異常をＬＥＤまたはア
ラームなどで構成された表示部３３によって、掃除機の
使用者に知らせるとともに位相制御部３２によってモー
タファン２５を停止することにより、未然にモータファ
ン２５の故障、たとえば、インペラのごみ付着による異
常振動やカーボンブラシの摺動不良やベアリングのロッ
クなどを防止できるものである。

【００１９】また、掃除し終わった後は、終了時点での
風量のデータを記憶部３４に記憶させておき、再度掃除
機を使用するときにはそのデータと比較して、風量の急
激な変化がないかどうかを判断できるものである。なお
バッテリー３５は、記憶部３４をバックアップする電源
である。

【００２０】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明の電気掃除機によれば、風量の急激な変化を風量
センサーで検知することにより、風量センサーの出力信
号をマイコンなどの信号処理部が判断して、位相制御部
によってモータファンを自動的に停止させるとともに、
ＬＥＤやアラームなどによって構成された表示部で使用
者に異常を知らせ、未然にモータファンの故障、たとえ
ばインペラのごみ付着による異常振動やカーボンブラシ
の摺動不良やベアリングのロックなどを防止できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の電気掃除機の縦断面図

【図
２】同電気掃除機の制御システムを説明するブロック図

【図３】同電気掃除機のごみの量と風量の関係を示す図

【図４】従来の電気掃除機の縦断面図

【図５】同電気掃除機に使用されているモータファンの
縦断面図

【符号の説明】

２３　　集塵袋 ２４　　集塵袋 ２５　　モータファン ２６　　モータ室 ２７　　隔壁 ２８　　吸込口 ２９　　開口部 ３０　　風量センサー ３１　　信号処理部 ３２　　位相制御部 ３３　　表示部 ３４　　記憶部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　モータファンを内蔵するモータ室と、
   前記モータファンの前方の集塵袋を装着する集塵室と、
   前記モータ室と前記集塵室とを隔てる隔壁を設け、前記
   隔壁には、モータファンの吸込口に対向して開口部が形
   成されており、前記モータファンの後方に風量センサー
   を具備し、前記風量センサーの出力信号を処理する信号
   処理部とモータファンの印加電圧を変化させる位相制御
   部と、表示部を設けた電気掃除機。
2. 【請求項２】風量の出力信号を記憶する記憶部と、この
   記憶部をバックアップするバッテリー部を設けた請求項
   １記載の電気掃除機。