JPH04272268A - 触感性が良いカーペット及びその製造方法 - Google Patents
触感性が良いカーペット及びその製造方法Info
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- JPH04272268A JPH04272268A JP5409791A JP5409791A JPH04272268A JP H04272268 A JPH04272268 A JP H04272268A JP 5409791 A JP5409791 A JP 5409791A JP 5409791 A JP5409791 A JP 5409791A JP H04272268 A JPH04272268 A JP H04272268A
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05C—EMBROIDERING; TUFTING
- D05C17/00—Embroidered or tufted products; Base fabrics specially adapted for embroidered work; Inserts for producing surface irregularities in embroidered products
- D05C17/02—Tufted products
- D05C17/026—Tufted products characterised by the tufted pile surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペットとして所望
の弾力性を保持し、且つ毛皮のようなソフトな触感を有
するとともに光沢がすぐれたカーペット及びその製造方
法に関する。
の弾力性を保持し、且つ毛皮のようなソフトな触感を有
するとともに光沢がすぐれたカーペット及びその製造方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】市販のカーペットとしては、一部のハン
ドメイド品やウィルトンカーペットなどを除いて、主と
して合成繊維をパイル糸に使用したタフテッドカーペッ
トが大部分である。タフテッドカーペットは、ジュート
布やポリプロピレン織布などの基布にアクリル糸，ナイ
ロン糸，ポリエステル糸などのパイル糸を針で刺し、反
対側でルーパに引っ掛け、再び引き出してパイルをつく
っていく。
ドメイド品やウィルトンカーペットなどを除いて、主と
して合成繊維をパイル糸に使用したタフテッドカーペッ
トが大部分である。タフテッドカーペットは、ジュート
布やポリプロピレン織布などの基布にアクリル糸，ナイ
ロン糸，ポリエステル糸などのパイル糸を針で刺し、反
対側でルーパに引っ掛け、再び引き出してパイルをつく
っていく。
【０００３】 タフテッドカーペットは、大量生産が
可能であるので比較的安価であり、一般家庭の床面にも
広く敷設されている。タフテッドカーペット及び織・編
カーペットには、ループパイルとカットパイルのものが
存在し、毛割り後のカットパイルカーペットの触感が毛
皮のタッチに比較的似ている。
可能であるので比較的安価であり、一般家庭の床面にも
広く敷設されている。タフテッドカーペット及び織・編
カーペットには、ループパイルとカットパイルのものが
存在し、毛割り後のカットパイルカーペットの触感が毛
皮のタッチに比較的似ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】カットパイルのタフテ
ッドカーペット及び織・編カーペットでは、触感性をい
っそう高めるために、カットパイルを毛割り加工で捌く
ことが行なわれているが、現状では触感性は大して良く
ならず、毛皮のタッチとは比較にならない悪さである。 この毛割り加工による捌きは、過剰に行なうとカーペッ
トの弾力性が低下して商品価値を失ってしまう。また、
カーペットには、毛皮のような触感ばかりでなく、毛皮
のような光沢を出すことも求められている。
ッドカーペット及び織・編カーペットでは、触感性をい
っそう高めるために、カットパイルを毛割り加工で捌く
ことが行なわれているが、現状では触感性は大して良く
ならず、毛皮のタッチとは比較にならない悪さである。 この毛割り加工による捌きは、過剰に行なうとカーペッ
トの弾力性が低下して商品価値を失ってしまう。また、
カーペットには、毛皮のような触感ばかりでなく、毛皮
のような光沢を出すことも求められている。
【０００５】 一般に、カーペットのパイルには、毛
髪や糸屑などのごみが絡み付きやすく、これは電気掃除
機を使用しても除去しにくい。これらのごみの取り除き
は、結局、手作業によって行なっているのが現状である
。
髪や糸屑などのごみが絡み付きやすく、これは電気掃除
機を使用しても除去しにくい。これらのごみの取り除き
は、結局、手作業によって行なっているのが現状である
。
【０００６】 本発明は、従来のタフテッドカーペッ
ト及び織・編カーペットに関する前記の問題点を改善す
るために提案されたものであり、ソフトな触感を有し且
つ光沢がすぐれたカーペット及びその製造方法を提供す
ることを目的としている。本発明の他の目的は、カーペ
ットのパイルのクリンプを伸ばしていることにより、毛
髪や糸屑などのごみが絡み付かずに取り除きやすいタフ
テッドないし織・編カーペット及びその製造方法を提供
することである。
ト及び織・編カーペットに関する前記の問題点を改善す
るために提案されたものであり、ソフトな触感を有し且
つ光沢がすぐれたカーペット及びその製造方法を提供す
ることを目的としている。本発明の他の目的は、カーペ
ットのパイルのクリンプを伸ばしていることにより、毛
髪や糸屑などのごみが絡み付かずに取り除きやすいタフ
テッドないし織・編カーペット及びその製造方法を提供
することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では図１に示すようなタフテッド又は織・編
カーペット原反１を用い、該カーペット原反の表面には
カットした多数のパイル２を形成している。本発明のカ
ーペットの各パイル２は、図５に示すように、起毛面を
構成する比較的長い偏平断面繊維３と、加熱処理で収縮
することによって起毛面から沈んだ熱収縮性繊維４とを
有し、ポリッシャ加工によってクリンプしたパイル繊維
を伸して艶出しする（図４参照）。このパイル糸には、
偏平断面繊維３と熱収縮性繊維４のほかに通常の合成繊
維を組み入れてもよい。
に、本発明では図１に示すようなタフテッド又は織・編
カーペット原反１を用い、該カーペット原反の表面には
カットした多数のパイル２を形成している。本発明のカ
ーペットの各パイル２は、図５に示すように、起毛面を
構成する比較的長い偏平断面繊維３と、加熱処理で収縮
することによって起毛面から沈んだ熱収縮性繊維４とを
有し、ポリッシャ加工によってクリンプしたパイル繊維
を伸して艶出しする（図４参照）。このパイル糸には、
偏平断面繊維３と熱収縮性繊維４のほかに通常の合成繊
維を組み入れてもよい。
【０００８】 本発明で用いる偏平断面繊維３のデニ
ールを適宜変更すると、いわゆるミンクタッチからアザ
ラシ表皮のようなカーペットまで製造できる。所望に応
じて、各パイル２の根元には、図２に示すように、毛割
り加工によってほぐされない糸状部分５を残すと好まし
い。偏平断面繊維３は、例えば合成繊維の溶融紡糸の際
に偏平断面の紡糸口金から押し出すことで製造し、一般
に偏平率が高い繊維ほど触感性が良化し且つ艶出し効果
も高くなる。
ールを適宜変更すると、いわゆるミンクタッチからアザ
ラシ表皮のようなカーペットまで製造できる。所望に応
じて、各パイル２の根元には、図２に示すように、毛割
り加工によってほぐされない糸状部分５を残すと好まし
い。偏平断面繊維３は、例えば合成繊維の溶融紡糸の際
に偏平断面の紡糸口金から押し出すことで製造し、一般
に偏平率が高い繊維ほど触感性が良化し且つ艶出し効果
も高くなる。
【０００９】 本発明に係るカーペットの製造方法で
は、少なくとも偏平断面繊維３と熱収縮性繊維４とを含
むパイル糸を基布６に刺し込み、タフティングしてから
パイルカットする（図１参照）。この場合、ウィルトン
カーペットやアキスミンスターカーペットなどのように
、パイル縦糸を地縦糸及び横糸などと交錯させて織り出
す場合には、前記の基布を使用する必要はない。
は、少なくとも偏平断面繊維３と熱収縮性繊維４とを含
むパイル糸を基布６に刺し込み、タフティングしてから
パイルカットする（図１参照）。この場合、ウィルトン
カーペットやアキスミンスターカーペットなどのように
、パイル縦糸を地縦糸及び横糸などと交錯させて織り出
す場合には、前記の基布を使用する必要はない。
【００１０】 パイルカットしたカーペット原反１は
、図２のように毛割り加工によってカットパイル２をほ
ぐすけれども、無撚糸パイル糸を使用するならば毛割り
加工は省略することができる。次に、毛割り加工したカ
ーペット原反１において、加熱処理によって熱収縮性繊
維４を収縮させ、更にポリッシャ加工によってクリンプ
したパイル繊維を伸すとともに、カーペット表面のパイ
ル繊維を磨いて艶出しする。
、図２のように毛割り加工によってカットパイル２をほ
ぐすけれども、無撚糸パイル糸を使用するならば毛割り
加工は省略することができる。次に、毛割り加工したカ
ーペット原反１において、加熱処理によって熱収縮性繊
維４を収縮させ、更にポリッシャ加工によってクリンプ
したパイル繊維を伸すとともに、カーペット表面のパイ
ル繊維を磨いて艶出しする。
【００１１】 得たカーペット原反１は、ポリッシャ
加工の前後において用途に応じてＳＢＲコンパウンドな
どを塗布・乾燥したり、ジュートや不織布を裏面に貼り
合わせてもよい。このような裏張り加工をポリッシャ加
工前に行なうならば、その乾燥工程を繊維収縮のための
加熱処理と兼用することになる。
加工の前後において用途に応じてＳＢＲコンパウンドな
どを塗布・乾燥したり、ジュートや不織布を裏面に貼り
合わせてもよい。このような裏張り加工をポリッシャ加
工前に行なうならば、その乾燥工程を繊維収縮のための
加熱処理と兼用することになる。
【００１２】
【作用】本発明に係るカーペットは、カットパイル２に
おいて毛皮の刺し毛（上毛）に相当する比較的長い偏平
断面繊維３と、毛皮の綿毛（下毛）に相当する熱収縮性
繊維４とを有することにより、カーペットとしての所望
の弾力性を保持する。各パイル２の根元に毛割り加工で
ほぐされない糸状部分５を残すと、カーペットとしての
弾力性を保持する上で効果的である。
おいて毛皮の刺し毛（上毛）に相当する比較的長い偏平
断面繊維３と、毛皮の綿毛（下毛）に相当する熱収縮性
繊維４とを有することにより、カーペットとしての所望
の弾力性を保持する。各パイル２の根元に毛割り加工で
ほぐされない糸状部分５を残すと、カーペットとしての
弾力性を保持する上で効果的である。
【００１３】 本発明のカーペットは、カットパイル
２を毛割り加工した後にポリッシャ加工を行なうことに
より、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くな
り（図３及び図４参照）、しかも毛皮のような光沢を出
すことができる。このような効果は、偏平断面繊維３を
使用することで顕著に増大する。
２を毛割り加工した後にポリッシャ加工を行なうことに
より、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くな
り（図３及び図４参照）、しかも毛皮のような光沢を出
すことができる。このような効果は、偏平断面繊維３を
使用することで顕著に増大する。
【００１４】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例１
染色した１０デニールのアクリル偏平断面繊維４０重量
％及び８デニールのアクリル通常繊維３０重量％と、染
色していない８デニールの熱収縮性繊維３０重量％と混
綿して、毛番手５番の単糸撚のパイル糸を得る。１／８
インチゲージのタフト機によって、ポリプロピレン基布
６にこのパイル糸を針で刺し、反対側でルーパに引っ掛
け、再び引き出してパイルをつくり、図１のようにパイ
ルカットすると、カットパイル２の長さ８ｍｍのカーペ
ット原反１を製造する。
％及び８デニールのアクリル通常繊維３０重量％と、染
色していない８デニールの熱収縮性繊維３０重量％と混
綿して、毛番手５番の単糸撚のパイル糸を得る。１／８
インチゲージのタフト機によって、ポリプロピレン基布
６にこのパイル糸を針で刺し、反対側でルーパに引っ掛
け、再び引き出してパイルをつくり、図１のようにパイ
ルカットすると、カットパイル２の長さ８ｍｍのカーペ
ット原反１を製造する。
【００１５】 毛割り加工に用いる毛割り機１０では
、５組の曲針ロール１１と直針ロール１２を図７のよう
に並行に配置し、後方にシャーリングロール１３を設置
する。カーペット原反１は、矢印方向に毛割り機１０へ
５ｍ／分の速度で５回送り込んで各パイル２の撚りをほ
ぐし、毛割り深さをパイル長の２／３に設定することに
より、各パイルの下方に糸状部分５を残している。
、５組の曲針ロール１１と直針ロール１２を図７のよう
に並行に配置し、後方にシャーリングロール１３を設置
する。カーペット原反１は、矢印方向に毛割り機１０へ
５ｍ／分の速度で５回送り込んで各パイル２の撚りをほ
ぐし、毛割り深さをパイル長の２／３に設定することに
より、各パイルの下方に糸状部分５を残している。
【００１６】 毛割りしたカーペット原反１の裏面に
十分にスチームを当てながらＳＢＲコンパウンドを塗布
し、速度４ｍ／分で搬送しながら加熱温度１２０℃のド
ライヤで乾燥する。この加熱処理により、パイルの熱収
縮性繊維４を収縮させる。
十分にスチームを当てながらＳＢＲコンパウンドを塗布
し、速度４ｍ／分で搬送しながら加熱温度１２０℃のド
ライヤで乾燥する。この加熱処理により、パイルの熱収
縮性繊維４を収縮させる。
【００１７】 次に、カーペット原反１のポリッシャ
加工は、図８に例示する４連のポリッシャロール１４に
矢印方向から通して行ない、該ポリッシャロールは、そ
の周面に螺旋状の凹み１５を形成することにより、全体
に浅い刃部１６を有する（図９参照）。各ポリッシャロ
ール１４は、加熱温度１００〜１４０℃及び回転数４０
０〜５００回／分に設定すればよい。最後に、シャーリ
ング加工によって、カーペット原反１の起毛面を凹凸を
ならす程度カットして揃える。
加工は、図８に例示する４連のポリッシャロール１４に
矢印方向から通して行ない、該ポリッシャロールは、そ
の周面に螺旋状の凹み１５を形成することにより、全体
に浅い刃部１６を有する（図９参照）。各ポリッシャロ
ール１４は、加熱温度１００〜１４０℃及び回転数４０
０〜５００回／分に設定すればよい。最後に、シャーリ
ング加工によって、カーペット原反１の起毛面を凹凸を
ならす程度カットして揃える。
【００１８】実施例１で得たカーペットは、毛割りした
カットパイルにおいて比較的長い偏平断面繊維３と熱収
縮性繊維４とを有することにより、カーペットとしての
所望の弾力性を保持し、しかも各パイルの根元に糸状部
分５を残しているため、カーペットとしての弾力性を長
期間保持できる。このカーペットは、カットパイルを十
分にポリッシャ加工を行なうことにより、図４のように
、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くなり、
しかも毛皮のような光沢を出ている。
カットパイルにおいて比較的長い偏平断面繊維３と熱収
縮性繊維４とを有することにより、カーペットとしての
所望の弾力性を保持し、しかも各パイルの根元に糸状部
分５を残しているため、カーペットとしての弾力性を長
期間保持できる。このカーペットは、カットパイルを十
分にポリッシャ加工を行なうことにより、図４のように
、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くなり、
しかも毛皮のような光沢を出ている。
【００１９】実施例２
実施例１と同組成である双糸撚のパイル糸を用い、該パ
イル糸はかせ染めによってバルキー性を残しながら全体
を均一に染色する。このパイル糸からウィルトン織機に
よって５色柄のカットパイルのカーペット原反を製造す
る。このカーペット原反は、実施例１と同様に毛割り加
工を施すけれども、該カーペット原反には裏張り加工し
ないため、速度５ｍ／分で搬送しながら１００℃のドラ
イヤで加熱してパイルの熱収縮性繊維を収縮させ、更に
加熱処理後にポリッシャ加工を施して、収縮していた偏
平断面繊維を伸して艶出しする。
イル糸はかせ染めによってバルキー性を残しながら全体
を均一に染色する。このパイル糸からウィルトン織機に
よって５色柄のカットパイルのカーペット原反を製造す
る。このカーペット原反は、実施例１と同様に毛割り加
工を施すけれども、該カーペット原反には裏張り加工し
ないため、速度５ｍ／分で搬送しながら１００℃のドラ
イヤで加熱してパイルの熱収縮性繊維を収縮させ、更に
加熱処理後にポリッシャ加工を施して、収縮していた偏
平断面繊維を伸して艶出しする。
【００２０】実施例３
すべて未染色の繊維を用いて実施例１と同様の単糸撚の
パイル糸を得、１／８インチゲージのタフト機によって
カットパイル長さ７ｍｍのカーペット原反を製造する。 このカーペット原反にスクリーンプリントを施して乾燥
した後に、実施例１と同様に毛割り加工を施し、更に加
熱処理後にポリッシャ加工を施す。
パイル糸を得、１／８インチゲージのタフト機によって
カットパイル長さ７ｍｍのカーペット原反を製造する。 このカーペット原反にスクリーンプリントを施して乾燥
した後に、実施例１と同様に毛割り加工を施し、更に加
熱処理後にポリッシャ加工を施す。
【００２１】実施例４
実施例１と同様の繊維を用いて無撚糸パイル糸を得、１
／８インチゲージのタフト機によってカットパイル長さ
７ｍｍのカーペット原反を製造する。このカーペット原
反では、毛割り加工を省略して、直ちに実施例１と同様
に裏張り加工を施して乾燥し、更にポリッシャ加工を施
す。
／８インチゲージのタフト機によってカットパイル長さ
７ｍｍのカーペット原反を製造する。このカーペット原
反では、毛割り加工を省略して、直ちに実施例１と同様
に裏張り加工を施して乾燥し、更にポリッシャ加工を施
す。
【００２２】実施例５
実施例１における単糸撚のパイル糸を用い、５／３２イ
ンチのハイカットローループ機によって、図６に示すよ
うにカット部分７のパイル長さ１０ｍｍ及びループ部分
８のパイル長さ４ｍｍのカーペット原反を製造する。こ
のカーペット原反は、カット部分７だけに毛割り加工を
施し、更に加熱処理後にポリッシャ加工を施す。このカ
ーペット原反では、ループ部分８の面積が少なければ少
ないほど、触感性が良くなって光沢を出すことができる
。
ンチのハイカットローループ機によって、図６に示すよ
うにカット部分７のパイル長さ１０ｍｍ及びループ部分
８のパイル長さ４ｍｍのカーペット原反を製造する。こ
のカーペット原反は、カット部分７だけに毛割り加工を
施し、更に加熱処理後にポリッシャ加工を施す。このカ
ーペット原反では、ループ部分８の面積が少なければ少
ないほど、触感性が良くなって光沢を出すことができる
。
【００２３】
【発明の効果】本発明に係るカーペットは、カットパイ
ルにおいて毛皮の刺し毛（上毛）に相当する比較的長い
偏平断面繊維と、毛皮の綿毛（下毛）に相当する熱収縮
性繊維とを有することにより、毛割り加工及びポリッシ
ャ加工を十分に行なってもカーペットとしての所望の弾
力性を保持する。この結果、本発明のカーペットは、従
来のカーペットに比べて耐久性が劣っておらず、従来の
カーペットと同等か寧ろ優れている。
ルにおいて毛皮の刺し毛（上毛）に相当する比較的長い
偏平断面繊維と、毛皮の綿毛（下毛）に相当する熱収縮
性繊維とを有することにより、毛割り加工及びポリッシ
ャ加工を十分に行なってもカーペットとしての所望の弾
力性を保持する。この結果、本発明のカーペットは、従
来のカーペットに比べて耐久性が劣っておらず、従来の
カーペットと同等か寧ろ優れている。
【００２４】 本発明のカーペットは、カットパイル
を毛割り加工した後にポリッシャ加工を行なうことによ
り、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くなり
、毛皮のような光沢を出すことができる。十分なポリッ
シャ加工を行なっていると、完成したカーペットにおい
て遊び毛が少なくなるので好ましい。
を毛割り加工した後にポリッシャ加工を行なうことによ
り、クリンプしたパイル繊維が伸びて触感性が良くなり
、毛皮のような光沢を出すことができる。十分なポリッ
シャ加工を行なっていると、完成したカーペットにおい
て遊び毛が少なくなるので好ましい。
【００２５】 しかもカーペットのパイル繊維が伸び
ていると、起毛面に綿状屑，毛髪や糸屑などのごみが絡
み付かないのでカーペットが汚れにくく、付着したごみ
も電気掃除機によって容易に除去することができる。こ
のような利点を有することにより、本発明のカーペット
は従来のカーペットを駆逐する可能性もある。
ていると、起毛面に綿状屑，毛髪や糸屑などのごみが絡
み付かないのでカーペットが汚れにくく、付着したごみ
も電気掃除機によって容易に除去することができる。こ
のような利点を有することにより、本発明のカーペット
は従来のカーペットを駆逐する可能性もある。
【図１】 カーペット原反のパイルカット後の概略断
面図である。
面図である。
【図２】 カーペット原反を毛割り加工した状態を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図３】 本発明で用いる偏平断面繊維を示す部分拡
大斜視図である。
大斜視図である。
【図４】 本発明で用いる偏平断面繊維をポリッシャ
加工で伸した状態を例示する部分拡大斜視図である。
加工で伸した状態を例示する部分拡大斜視図である。
【図５】 ポリッシャ加工した後のカーペット原反を
例示する概略断面図である。
例示する概略断面図である。
【図６】 ハイカットローループ機によって製造した
カーペット原反を示す概略断面図である。
カーペット原反を示す概略断面図である。
【図７】 毛割り加工に用いる毛割り機の概略側面図
である。
である。
【図８】 ポリッシャ加工に用いる４連のロールの配
置を示す概略側面図である。
置を示す概略側面図である。
【図９】 ポリッシャロールの概略正面図である。
１ カーペット原反
２ パイル
３ 偏平断面繊維
４ 熱収縮性繊維
５ 糸状部分
６ 基布
Claims (5)
- 【請求項１】 パイル形成してからパイルカットした
カーペットであって、各パイルが、起毛面を構成する比
較的長い偏平断面繊維と、加熱処理で収縮することによ
って起毛面から沈んだ熱収縮性繊維とを有し、ポリッシ
ャ加工によってクリンプしたパイル繊維を伸して艶出し
している触感性が良いカーペット。 - 【請求項２】 パイル形成してからパイルカットした
カーペットであって、各パイルが、起毛面を構成する比
較的長い偏平断面繊維と、加熱処理で収縮することによ
って起毛面から沈んだ熱収縮性繊維とを有し、ポリッシ
ャ加工によってクリンプしたパイル繊維を伸して艶出し
するとともに、各パイルの根元には毛割り加工によって
ほぐされない糸状部分が残っている触感性が良いカーペ
ット。 - 【請求項３】 少なくとも偏平断面繊維と熱収縮性繊
維とを含むパイル糸を基布に刺し込み、タフティングし
てからパイルカットするタフトカーペット原反を用い、
毛割り加工によってカットした各パイルをほぐし、次に
加熱処理によって熱収縮性繊維を収縮させてから、ポリ
ッシャ加工によってクリンプしたパイル繊維を伸すとと
もに、カーペット表面の偏平断面繊維を艶出しする触感
性が良いカーペットの製造方法。 - 【請求項４】 少なくとも偏平断面繊維と熱収縮性繊
維とを含む無撚糸パイル糸を基布に刺し込み、タフティ
ングしてからパイルカットしたタフトカーペット原反を
用い、加熱処理によって熱収縮性繊維を収縮させてから
、ポリッシャ加工によってクリンプしたパイル繊維を伸
すとともに、カーペット表面の偏平断面繊維を艶出しす
る触感性が良いカーペットの製造方法。 - 【請求項５】 少なくとも偏平断面繊維と熱収縮性繊
維とを含むパイル縦糸を地縦糸及び横糸などと交錯させ
て織り出し、パイル形成してからパイルカットするカー
ペット原反を用い、毛割り加工によってカットした各パ
イルをほぐし、次に加熱処理によって熱収縮性繊維を収
縮させてから、ポリッシャ加工によってクリンプしたパ
イル繊維を伸すとともに、カーペット表面の偏平断面繊
維を艶出しする触感性が良いカーペットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5409791A JPH04272268A (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 触感性が良いカーペット及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5409791A JPH04272268A (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 触感性が良いカーペット及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04272268A true JPH04272268A (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=12961121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5409791A Pending JPH04272268A (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 触感性が良いカーペット及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04272268A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06128870A (ja) * | 1992-10-20 | 1994-05-10 | Negi Sangyo Kk | 凹凸模様パイル布帛 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS513269U (ja) * | 1974-06-24 | 1976-01-10 | ||
| JPS5812874U (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-27 | 住友電装株式会社 | コネクタ試験器 |
| JPS604297A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-10 | 富士通株式会社 | ロツク機構 |
| JPH01314778A (ja) * | 1988-06-09 | 1989-12-19 | Kanebo Ltd | ダブルラッセル調トリコットベロアの製造方法 |
| JPH01321924A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-12-27 | Louis Vignon | キヤツプ精紡機 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP5409791A patent/JPH04272268A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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