JPS594067Y2 - ソフトな風合を有するパイル敷物 - Google Patents

ソフトな風合を有するパイル敷物

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JPS594067Y2
JPS594067Y2 JP1977130380U JP13038077U JPS594067Y2 JP S594067 Y2 JPS594067 Y2 JP S594067Y2 JP 1977130380 U JP1977130380 U JP 1977130380U JP 13038077 U JP13038077 U JP 13038077U JP S594067 Y2 JPS594067 Y2 JP S594067Y2
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JP
Japan
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pile
rug
yarn
texture
soft texture
Prior art date
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Expired
Application number
JP1977130380U
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English (en)
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JPS5455962U (ja
Inventor
豊 内田
康一 鈴木
義夫 辻
哲夫 今飯田
Original Assignee
三菱レイヨン株式会社
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Publication date
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  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ソフトな風合を有するタフテッドカットパイ
ル敷物に関するものである。
近年、我が国に於ける生活様式の変化に伴いどの家庭で
も好んでカーペットを採り入れるようになり、それに伴
って需要も急速に伸長してきたのであるが、それと同時
に我が国と欧米諸国との住宅様式の差異から、カーペッ
トに対して我が国独自の性能が要求されるようになって
きた。
即ち、欧米諸国に於いては、カーペットは靴足で踏まれ
ることを前提として圧縮弾性あるいは防汚性の面を重視
して製造されているため風合の面は等閑にされがちであ
るが、我が国に於いては、カーペットは素足で踏まれる
ことが前提であり、そのため圧縮弾性に優れ且つソフト
な風合を有するカーペットが要求されるのである。
従来、このようなカーペットのソフト化の方向に対処す
べく種々の手法により検討がなされてきたので゛あるが
タフテッドカーペットに関しては、概ね次の如くである
1、低捲縮数、低捲縮度原綿の使用 2、使用原綿の細デニール化 3、パイル糸の細番手化 しかしながら、これらの方法では、紡績工程通過性が著
しく低下することなどが問題となってくる。
またこれらの手法によって製造されたカーペットも、更
にソフトな風合が要求されるこたつ敷き、クッション等
の分野への使用には難がある。
又、一部ではこれらの分野へパイル長の高いジャギーカ
ーペットが供されているが、パイル糸の形態保持のため
ポリアミド系又はポリエステル系合成繊維をパイル糸と
して使用した場合は糸条を熱セットすることにより、ア
クリル系合成繊維をパイル糸として用いた場合は潜在捲
縮を有する原綿を混紡し、糸条の状態で加熱させ、収縮
させることにより、撚構造を拘束している。
このためどうしても粗硬感は免れず、ソフトな風合とは
程遠いものとなっている。
多くの場合、このようなこたつ敷、クッション等の分野
へはスライバー又は紡績糸をパイル糸としてニッティン
グ時に編込む方法によって作られるバイパイル、ボア、
あるいは紡績糸をパイル糸として製織されるシールなど
のパイル布帛が用いられているのが現状である。
しかしながら、スライバーニット方式によるバイパイル
を敷物として供する場合、パイル長が25〜150 m
mと高く、豪華な外観を呈するのであるが、パイル根元
部分に撚構造を持たないため圧縮弾性及び回復性の劣る
、いわゆる腰がなく、クッション性の劣る敷物となって
しまう。
又、紡績糸を編織して作られるボア、シールの場合は、
ソフトな風合を有するものの、製造機構上太番手の糸条
をパイル糸として用いることは無理であり、せいぜい単
糸換算10m番手が限度である。
又、パイル長も20 mm以上を得ることは困難である
ことから敷物として用いるに満足すべき圧縮弾性及び回
復性を保持せしめることは不可能である。
このようにバイパイル、ボア、シール等のパイル布帛は
、敷物として用いるのに充分な圧縮弾性及び回復性を備
えてはおらず、長期使用の後にはパイルがフェルト化す
る現象をも生じ、初期のソフトな風合及び外観を保有し
なくなってしまう。
一方、このようなこたつ敷、クッション等の分野に於い
ては、ソフトな風合と同時に暖かさが要求され、素材的
にはその優れた保温性からアクリル系合成繊維が使用さ
れているのであるが、アクリル系合成繊維は染色の際後
染(反染)方法を採った場合、パイル糸の形態変化を生
じることが致命的な欠点であり、綿染又は未染方法を採
用しているのが現状であるが、この方法では適時所望の
色相に染められない。
あるいは一旦任意の色相に染めた原綿は、他の色相に流
用できないため原綿糸の損失が増大することなどが欠点
となってくる。
本考案のパイル敷物は、アクリル系合成繊維80〜20
%、ポリエステル系合成繊維20〜80%の原綿構成で
、単糸換算6m番手以下の大番手紡績糸をパイル糸とす
るパイル長20mm以上のタフテッドカットパイル敷物
のパイル根元部分に撚部を有し、撚部以外は開繊され無
捲縮状パイルからなり、且つパイルが収束され筆状とな
っていることを特徴とするもので、後染方法を採ること
を前提として製造されるものであり、敷物用途での激し
い使用にも充分に耐え得る圧縮弾性及び回復性を示し、
又豪華で独特な外観と重厚な手触り、ソフトで暖かい風
合を有し、しかも初期の風合及び外観が長く持続するも
のであり、又形態的にも従来のカーペット及びパイル布
帛とは全く異なるものである。
以下、図示の例も加味して本考案を具体的に説明する。
まず、アクリル系合成繊維80〜20%、ポリエステル
系合成繊維20〜80%の原綿構成で紡績された単糸あ
るいは杢糸のトータル番手が6m番手以下の大番手紡績
糸をパイル糸としてタフティング方式により、パイル長
20mm以上のカットパイル布帛を作る。
ここでポリエステル系合成繊維を混紡するのは、アクリ
ル系合成繊維の後染方法による染色時でのパイルの形態
変化を補うとともに、パイル布帛の圧縮弾性及び回復性
をより一層優れたものにするためである。
又、この場合ソフト化の観点からパイル長は長めとする
のが好ましく、20mm以上のパイル長が適当である。
又、ここで紡績糸を用いるのは、以下に述べる仕上加工
工程(ブラッシング、ポリッシング加工)に於いてパイ
ル糸中の浮遊繊維を除去し、パイル長の種々に異なるパ
イルが混在する状態において、なめらかな手触りを得る
のに寄与するためと、浮遊繊維を除去することにより、
最終仕上加工(ナツプ加工)に於いてパイル糸の先端部
はど細く収束されるいわゆる筆状のパイル形態とするの
に不可欠なためである。
次に、このようにして作られた布帛のパイル糸の根元部
分に撚部2を残し、下部から先端部にブラッシング(毛
割り)加工を施し、パイル糸を充分に分繊せしめるとと
もにパイル糸中の浮遊繊維を除去する。
ここで言うパイル糸の根元部分とは、図に示す如く基布
3より上部にパイル長の5%以上、30%以下の範囲で
出た部分のことである。
なお、ここでパイル糸の根元部分に撚部を残すのは、該
パイル敷物の圧縮弾性及び回復性をより一層優れたもの
にするためと、後述するナツプ加工の際パイルが収束す
るのを容易にするためである。
次いで、該パイル布帛にポリッシング加工を施し、パイ
ルの捲縮を取り除き無捲縮状パイルとし、なめらかな手
触りを付与するとともに光沢を与える。
次に、該パイル布帛にナツト加工を施し、分繊せしめた
パイルを無撚の状態で収束させて無捲縮筆状パイル1と
する。
ここでナツト加工を施すのは、独特の外観形態を付与す
るためと、長期使用後のパイルのからみ合い、フェルト
現象等の外観変化、風合変化を防止するのにより一層効
果的であるためである。
本考案は、上記の構成を具備するもので、本考案によれ
ば敷物用途での激しい使用にも充分耐え得る圧縮弾性及
び回復性を示し、又豪華で独特な外観と重厚な手触り、
ソフトで暖かい風合を有し、しかも初期の風合及び外観
を長く持続し得るパイル敷物を提供することができる等
の効果がある。
次に、本考案を実施例により更に具体的に説明するが、
本考案はこの実施例により限定されるものではない。
実施例 アクリル系合成繊維3デニール綿50%、ポリエステル
系合成繊維6テ゛ニール綿50%の原綿構成で、セミ梳
毛紡績方式により3m番手、撚数130T/Mの紡績糸
を作り、鉄系を2本引き揃え、ゲージ3/8inのタフ
ティングマシンによりステイツチ5ケ/in、パイル長
35mmの条件でタフティングしてカットパイル布帛を
製造した。
該パイル布帛を、染色工程を経たのち、次工程でのパイ
ルの素抜けを防止するため、SBRラテックスを付着量
約80g/m2(乾燥状態)にてバックコーティングし
た。
次に、該パイル布帛のパイル根元部分に基布より上部に
約7mm撚部分が残るように下部から先端部にブラッシ
ング加工を施し、充分に分繊せしめたのち、ポリラシャ
−のシリンダー表面温度を160℃、140℃、120
℃、100℃と段階的に降下させながらポリッシング加
工を施し、パイルの捲縮を除去した。
次に、このパイル布帛を湿潤状態で80℃のタンブラ−
中に投入し、20分間回転させながら同温度で徐々に乾
燥させ、ナツプ加工を施した。
このようにして作られたパイル敷物は、大番手紡績糸を
用い、その根元部分に撚部骨を有することと、ポリエチ
レン系合成繊維を混紡したことにより、敷物用途での激
しい使用にも充分に耐え得る圧縮弾性と回復性を示し、
又無捲縮筆状パイルにより豪華で独特な外観を呈し、重
厚な手触り、ソフトで暖かい風合を有するものであった
又、長期使用の後にも、パイルどうしのからみ合い、フ
ェルト化現象等の外観変化、風合変化は見られず、良好
であった。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るソフトな風合を有するパイル敷物
の1例を示す側面図である。 図において、1は無捲縮筆状パイル、2は撚部、3は基
布を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)アクリル系合成繊維80〜20%、ポリエステル
    系合成繊維20〜80%の原綿構成で単糸換算6m番手
    以下の大番手紡績糸をパイル糸とするパイル長20mm
    以上のタフテッドカットパイル敷物のパイル根元部分に
    撚部を有し、撚部以外は開繊され無捲縮状パイルからな
    り、且つパイルが収束され筆状となっていることを特徴
    とするソフトな風合を有するパイル敷物。
  2. (2)実用新案登録請求の範囲第1項記載のソフトな風
    合を有するパイル敷物において、パイル根元部分にパイ
    ル長の5%以上、30%以下の撚部を有するもの。
JP1977130380U 1977-09-28 1977-09-28 ソフトな風合を有するパイル敷物 Expired JPS594067Y2 (ja)

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JPS5455962U JPS5455962U (ja) 1979-04-18
JPS594067Y2 true JPS594067Y2 (ja) 1984-02-04

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5034144A (ja) * 1973-07-27 1975-04-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5034144A (ja) * 1973-07-27 1975-04-02

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JPS5455962U (ja) 1979-04-18

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