JPH0427116Y2 - - Google Patents

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JPH0427116Y2
JPH0427116Y2 JP529587U JP529587U JPH0427116Y2 JP H0427116 Y2 JPH0427116 Y2 JP H0427116Y2 JP 529587 U JP529587 U JP 529587U JP 529587 U JP529587 U JP 529587U JP H0427116 Y2 JPH0427116 Y2 JP H0427116Y2
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JP
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wall
fish
electrodes
electric screen
electrical stimulation
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JP529587U
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、水中における侵入禁止域への魚類
の侵入遮断用の電気スクリーンを発生する電気ス
クリーン発生装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、水力発電所のように、ダムにより水を
せき止めて給水口よりせき止めた水を取り込む水
力設備において、給水口付近の水路から給水口内
に魚類が侵入すると、給水ラインに詰まりが生じ
て水力設備の各部の異常を招き、設備の全機能を
停止させるおそれがあるため、このような水力設
備の給水口内への魚類の侵入を防止する手法とし
て、従来侵入禁止域である給水口付近の水路に網
を配設し、当該網により魚類の侵入を遮断するこ
とが考えられている。
しかし、この場合、かなり小型の魚類を遮断対
象としなければならないため、使用する網として
非常に目の細かいものが必要となり、網の保守、
点検に多大な費用と労力を要し、非常に手間がか
かるという欠点がある。
そこで、本件出願人において、つぎのような手
法を提案している。
すなわち、水中の侵入禁止域である給水口付近
の水路に複数の電極列を並行に配設し、電気スク
リーン発生用電源により各電極列に電圧を印加し
て各電極列間に所定の電界強度の電気スクリーン
を形成し、該電気スクリーンにより魚類の侵入禁
止域への侵入を遮断しようとするものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、この場合、遮断効果を高めるために、
前記した電気スクリーンの電界強度を強くしすぎ
ると、電気スクリーンに侵入した魚類は強い電気
的刺激を受けて麻痺状態となり、遊泳能力を失つ
て長時間電気スクリーンの強い電気的刺激を受け
続け、やがて死滅することになり、むやみに魚類
を損傷してしまうという問題点がある。
そこで、この考案では、電気的刺激により麻痺
した魚類が仮死、致死状態に至る前に麻痺状態か
ら正常状態に蘇生し得るようにし、しかも侵入禁
止域への魚類の侵入を確実に阻止することを技術
的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、前記の点に留意してなされたもの
であり、水中の侵入禁止域の端部に立設された内
側壁と、前記内側壁の外側に並行に設けられ下端
部が前記内側壁の上端部より低位に位置する外側
壁と、前記内側壁と前記外側壁との対向面にそれ
ぞれ設けられた電極と、前記両電極に電圧を印加
する電気スクリーン発生用電源とを備えた電気ス
クリーン発生装置である。
〔作用〕
したがつて、この考案によると、水中の侵入禁
止域の端部の内側壁と外側壁との対向面にそれぞ
れ設けられた電極に、電気スクリーン発生用電源
により電圧が印加され、両電極間に所定電界強度
の電気スクリーンが形成され、侵入禁止域の外側
から該電気スクリーンに侵入した魚類は電気的刺
激を受け、侵入禁止域への魚類の侵入が防止され
る。
このとき、侵入禁止域の外側の魚類は、外側壁
の下方を通つて内側壁、外側壁間の水路に入り、
両電極間の電気スクリーンに侵入して電気的刺激
を受け、麻痺状態となつて遊泳能力を失うが、両
電極の下方の水路の電界強度が低いため、遊泳能
力を失つて両電極の下方の水路へ沈んだ魚類は電
界強度の低い当該水路で正常状態に蘇生すること
が可能となり、魚類の電気的刺激による損傷が防
止される。
〔実施例〕 つぎに、この考案を、その1実施例を示した図
面とともに詳細に説明する。
第1図および第2図において、1は水力設備の
給水口に連通して水中に形成された少なくとも底
壁2、両側壁からなる流水路、3は侵入禁止域の
端部である流水路1の途中に立設されたコンクリ
ートからなる内側壁、4は内側壁3の外側に並行
に設けられ、下端部が内側壁3の上端部より低位
に位置しかつ底壁2より所定高さに位置するコン
クリートからなる外側壁、5,6は内側壁3と外
側壁4との対向面にそれぞれ底壁2より同一高さ
の位置に設けられた平板状電極、7は両端が両電
極5,6に接続された電気スクリーン発生用電源
であり、該電源7により両電極5,6にたとえば
直流電圧が印加され、両電極5,6間に所定電界
強度の電気スクリーンが形成される。なお、第2
図中の2点鎖線は、両電極5,6に直交する垂直
断面における等電位の点を結んで得られる等電位
線を示す。
このとき、両電極5,6に直交する垂直断面に
おいて、両電極5,6の中央部を通る第2図中の
水平なA−A′線上の電位分布、および両電極5,
6の下方の第2図中の水平なB−B′線上の電位
分布は、それぞれ第3図中の実線および破線に示
すようになり、第3図からわかるように、電位の
傾斜、すなわち電界強度は両電極5,6間におい
て強く、両電極5,6の下方において弱くなつて
いる。ただし、第3図の横軸は外側壁4の外側の
任意の基準点から内側方向への水平距離を示し、
当該基準点から両電極6,5までの距離をD1,
D2としている。
したがつて、外側壁4の外側から外側壁4の下
方を通つて両電極5,6間に侵入した魚類が、両
電極5,6間の電気的刺激により麻痺しても、麻
痺により遊泳能力を失つた魚類は両電極5,6の
下方の電界強度の低い領域に沈み、やがて正常状
態に蘇生して忌避行動をとり、外側壁4の外側の
元の領域に逃げ戻ることになり、魚類の電気的刺
激による致死を未然に防止できる。
このとき、外側壁4および内側壁3により、外
側壁4の外側の魚類は、両壁4,3間の水路へは
常に下方からしか侵入できず、このように下方か
ら侵入した魚類は前記したように両電極5,6間
で電気的刺激を受け、内側壁3の内側の侵入禁止
域への侵入が確実に阻止される。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の電気スクリーン発生
装置によると、電気的刺激により麻痺した魚類
を、仮死、致死状態に至る前に麻痺状態から正常
状態に蘇生させることができ、電気的刺激による
魚類の損傷を未然に防止できるとともに、侵入禁
止域への魚類の侵入を確実に阻止することがで
き、その効果は大きく、水力発電所のような水力
設備における給水ラインへの魚類の侵入防止手段
として、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の電気スクリーン発生装置の
1実施例を示し、第1図は切断斜視図、第2図は
切断正面図、第3図は距離と電位との関係図であ
る。 3……内側壁、4……外側壁、5,6……電
極、7……電源。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 水中の侵入禁止域の端部に立設された内側壁
    と、 前記内側壁の外側に並行に設けられ下端部が前
    記内側壁の上端部より低位に位置する外側壁と、 前記内側壁と前記外側壁との対向面にそれぞれ
    設けられた電極と、 前記両電極に電圧を印加する電気スクリーン発
    生用電源と を備えた電気スクリーン発生装置。
JP529587U 1987-01-16 1987-01-16 Expired JPH0427116Y2 (ja)

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JP529587U JPH0427116Y2 (ja) 1987-01-16 1987-01-16

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JP529587U JPH0427116Y2 (ja) 1987-01-16 1987-01-16

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Publication Number Publication Date
JPS63112797U JPS63112797U (ja) 1988-07-20
JPH0427116Y2 true JPH0427116Y2 (ja) 1992-06-29

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