JPH0649187Y2 - 湧昇流発生構造物 - Google Patents

湧昇流発生構造物

Info

Publication number
JPH0649187Y2
JPH0649187Y2 JP1988126222U JP12622288U JPH0649187Y2 JP H0649187 Y2 JPH0649187 Y2 JP H0649187Y2 JP 1988126222 U JP1988126222 U JP 1988126222U JP 12622288 U JP12622288 U JP 12622288U JP H0649187 Y2 JPH0649187 Y2 JP H0649187Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upwelling
plate
legs
tide
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988126222U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0249856U (ja
Inventor
富男 森
成一 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP1988126222U priority Critical patent/JPH0649187Y2/ja
Publication of JPH0249856U publication Critical patent/JPH0249856U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0649187Y2 publication Critical patent/JPH0649187Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、海底層の栄養塩を太陽光の届く有光層まで
上昇させ、植物プランクトンの発生を促進し、漁場の基
礎生産力を高めるために用いる湧昇流発生装置に関し、
特に潮・海流の流れの方向を問わずに強い湧昇流を発生
できるようにした構造に関する。
《従来の技術》 自然界において、底層の栄養塩類に富む海水を湧昇させ
て、植物プランクトンなどの発生を促す湧昇流現象は、
古くから経験的に好漁場を示すものとして知られてお
り、この現象が発生している箇所は、回遊魚類の滞留場
所として漁業生産性の高い海域となっている。
この種の湧昇流は、発生要因によって二つに大別され、
風送流による風性湧昇流と、潮海流による地形性湧昇流
とに区別されている。
後者の地形性湧昇流は、潮流ないし海流が海底の地形に
よって流れを変えることによって惹起される。したがっ
て、海底の地形を人工的に変更してやれば湧昇流を発生
させることができる。
また、底層の栄養に富む海水は、一般に水深80m以深に
存在しており、湧昇流の発生を促す構造物を設置場所の
海底で構築することは困難である。
したがって、この種の地形変更のためには予め構築され
た構造物を海中に投入することが一般的に行われ、その
ための構造物として従来から人工魚礁が知られている。
しかし、水理実験や風洞実験によると潮・海流中に設置
された魚礁周辺には潮・海流の迴り込みによる渦流と、
魚礁により方向を変えられた上昇流が生じるものの、渦
流の方が大きく、その湧昇高は魚礁高さの数パーセント
しかないことが判明している。
そこで本出願人は、特に特開昭63−32431号公報に示す
湧昇流発生構造物を提案している。
この出願にかかる湧昇流発生構造物は、圧縮板とこれに
対向配置された抵抗体とを設けることで潮・潮流の偏向
に加え、圧縮板の後部に発生する渦流の負圧を利用して
効果的に強い湧昇流を発生できるようにしたものであっ
て、この構造物を海中に投入し、海底に設置することで
湧昇流を発生させることができる。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、この構造の湧昇流発生構造物では、圧縮
板が設けられた構造体の側だけ潮.海流の入口部を設け
ていたので、この方から流入する潮・海流に対してだけ
しか湧昇流が起きないという欠点があった。
またこれの改良形として二方向の潮・海流によって湧昇
流を生じさせる構造物も提案されているものの、潮.海
流は、このように都合よく方向性をもって流れてくれる
とは限らず、潮の干満や天候、季節などによって方向性
を変化させる場合が多い。
また、潮.海流の流れが一定方向であったとしても、こ
のように方向性をもった構造物を海底に設置する際には
どうしても構造物自体を潮・海流の方向に直角に向けな
ければならず、設置が困難であった。
この考案は以上の問題を解決するものであって、全方向
からの潮.海流によって湧昇流現象を生じさせることが
できるとともに、強い湧昇流を発生することのできる湧
昇流発生構造物を提供するものである。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、海中に設置さ
れ、海底側の海水を海面側に上昇させる湧昇流発生構造
物であって、該湧流発生構造物は、海底面に設置される
四本の脚部と、各脚部の下部にあって、各脚部を対角線
上に結んで交差状態で一体化された一対の導入抵抗板
と、前記各脚部の上部周囲を結んで枠状に一体化された
四枚の板部材であってその天端が前記導入抵抗板の天端
より上方に位置する上昇板とからなる構造とした。
《作用》 以上の構造によれば、脚部の間から導入された潮・海流
はどの方向からであっても上昇板の側面に衝突してその
下部の脚部間の開口部に絞られ、流速を増加した状態で
導入され、次いで開口部の奥に位置する導入抵抗板に当
って上方に偏向させられ、抵抗板の上部で渦流現象を発
生し、負圧を生じさせて周囲の海水を流入させ、この流
れは上昇板によって上方にガイドされる。
したがって、導入抵抗板とガイドとしての上昇板との相
乗作用によって、潮・海流の流れの方向を問わず海底側
から海面側に向かう湧昇流の強い流れを起こすことがで
きる。
《実施例》 以下、この考案の実施例を図面に用いて詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図はこの考案の第一実施例による湧昇
流発生構造物を示している。
図における構造物は、プレキャストコンクリート製品で
あって、四本の脚部1と、各脚部1の下部内側に45°の
角度をなして交差状態に一体化されたX字形の一対の導
入抵抗板2と、各脚部1の上部側周囲を囲んだ状態で矩
形枠状に一体化された四枚の板部材であってその天端が
導入抵抗板2の天端より上方に位置する上昇板3とから
なっている。
前記各導入抵抗板2は前記各脚部1間に形成される下部
開口部1aにその各側面を45°の奥行角度をもって覗かせ
ている。
以上のように構成された湧昇流発生構造物は、適当な手
段によって海底地盤4上に前記導入抵抗板2側を設置面
として沈設される。
したがって、この状態では各脚部1間の開口部1aが下部
側に位置し、上昇板3側が上部に位置することになる。
そして、この構造物では、以下に説明するメカニズムに
よって湧昇流が惹起される。
いま仮に、第2図の矢印に示すように、構造物の4面あ
る中の一つの面の正面に潮・海流が押し寄せると、上部
側では上昇板3の外側部に衝突し、絞られた状態で下部
の脚部1間の開口部1aに導入される。
開口部1aに導入された潮・潮流は、まず各導入抵抗板2
の側面に45°の角度をなして衝突し、上方に偏向させら
れるとともに、第2図に点線で示すように導入抵抗板2
の上部で衝突角度に応じた渦流Aを発生させる。
渦流Aが生ずると、その付近が負圧域になるので周囲の
海水が渦流Aに向かって流入し、上部側の上昇板3の内
面にガイドされて海底側から海面側に向かう強い流れを
生じさせ、湧昇流現象を生じさせることになるのであ
る。
また構造物の正面でなく、これに斜めに潮・海流が押し
寄せた場合では、前記と同様な作用によって、隣り合う
脚部1間の二つの開口部1a内にそれぞれ絞られた状態で
導入され、導入抵抗板2に当って上方に偏向させられる
とともに、前記と同様に同方向の渦流を二ケ所で発生
し、負圧を生じさせ、周囲海水を吸引した状態で上昇流
を生じさせるのである。
したがって、潮・海流が構造物に対してどの角度で流入
したとしても一面、ないし二面がこれに対面した状態で
あり、上昇側への偏向と衝突角度に応じた渦流を生じさ
せることができることになる。
第4図はこの考案の第二実施例を示すものであって、各
導入抵抗板2の両側面には上部側に向けて先細りとなる
テーパ面2aが形成されている。この構造では潮・海流が
テーパ面2aに衝突することによって上昇方向に対する偏
向がより一層顕著となる。
《考案の効果》 以上各実施例によって詳細に説明したように、この考案
による湧昇流発生構造物によれば、潮・海流の流れの方
向を問わず常時湧昇流を発生することができるととも
に、上昇板の外周に衝突することにより絞られて下部の
開口部に導入された流れが、導入抵抗板に当たって上方
に偏向させられることにより渦流現象を生じ、さらにこ
の流れが導入抵抗の天端より上方に位置する上昇板の内
面によって上方にガイドさせられることにより、海底側
から海面側に向かう強い湧昇流を発生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の第一実施例を示し、第
1図は平面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3
図は斜視図、第4図はこの考案の第二実施例を示す部分
断面斜視図である。 1……脚部、1a……開口部 2……導入抵抗板、2a……テーパ面 3……上昇板、4……海底地盤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】海中に設置され、海底側の海水を海面側に
    上昇させる湧昇流発生構造物であって、該湧昇流発生構
    造物は、海底面に設置される四本の脚部と、各脚部の下
    部にあって、各脚部を対角線上に結んで交差状態で一体
    化された一対の導入抵抗板と、前記各脚部の上部周囲を
    結んで枠状に一体化された四枚の板部材であってその天
    端が前記導入抵抗板の天端より上方に位置する上昇板と
    からなることを特徴とする湧昇流発生構造物。
JP1988126222U 1988-09-29 1988-09-29 湧昇流発生構造物 Expired - Lifetime JPH0649187Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988126222U JPH0649187Y2 (ja) 1988-09-29 1988-09-29 湧昇流発生構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988126222U JPH0649187Y2 (ja) 1988-09-29 1988-09-29 湧昇流発生構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0249856U JPH0249856U (ja) 1990-04-06
JPH0649187Y2 true JPH0649187Y2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=31377541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988126222U Expired - Lifetime JPH0649187Y2 (ja) 1988-09-29 1988-09-29 湧昇流発生構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649187Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0720417B2 (ja) * 1989-06-14 1995-03-08 株式会社大林組 組立式湧昇流発生構造物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5630202U (ja) * 1979-08-15 1981-03-24
JPS63105628A (ja) * 1986-10-22 1988-05-10 豊田 進 流水の湧昇ブロツク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0249856U (ja) 1990-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0649187Y2 (ja) 湧昇流発生構造物
JPH07507114A (ja) 波エネルギーの散逸装置
US20030021632A1 (en) Device and method for simulating natural cues so that waterborne fauna avoid contacting manmade barriers
CN105887779B (zh) 一种硬质化护坡弯曲渠道的生物逃生通道
JPH02299525A (ja) 人工上昇流の形成方法
JP2899614B2 (ja) 人工湧昇流発生構造物
CN210316796U (zh) 一种用于渔光互补项目的漂浮式围栏
JPH04304829A (ja) 湧昇流発生構造物
JPH0253008B2 (ja)
CN216142065U (zh) 一种海上风电吸力桩防冲刷装置
JPS6188831A (ja) 湧昇流発生人工礁
CN209339085U (zh) 一种高稳定性的生态护岸结构
KR101857602B1 (ko) 다기능 소파블록 구조
JP2004003376A (ja) 湧昇流発生人工礁
JPH0226298Y2 (ja)
JP6573188B1 (ja) 河川構造
KR20230001881U (ko) 세굴방지용 블록
JPH0224462Y2 (ja)
JPH0633823Y2 (ja) 湧昇流発生装置
JPH0610766Y2 (ja) 水底魚礁
JPH0352935B2 (ja)
JPH038176B2 (ja)
Colonell et al. Nearshore oceanographic processes of potential importance to marine and anadromous fishes
JPS57226A (en) Construction and structure of net pile
JPH0627096Y2 (ja) 湧昇流の発生装置