JPH0427013A - 法面の土留め用基材 - Google Patents
法面の土留め用基材Info
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- JPH0427013A JPH0427013A JP13161190A JP13161190A JPH0427013A JP H0427013 A JPH0427013 A JP H0427013A JP 13161190 A JP13161190 A JP 13161190A JP 13161190 A JP13161190 A JP 13161190A JP H0427013 A JPH0427013 A JP H0427013A
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
発明の目的
【産業上の利用分野)
本発明は、鉄道線路、道路、堤防等の法面の雨水による
基礎崩れ、土砂の流亡等を回避するための土留め用基材
に関する。 (従来の技術1 従来、この種の土留め用基材100は、第5図(A)及
びそのI−I線断面図である第5図(B)に示すように
、法面に立設する支持板101と、この支持板101に
直角な基板102と、基板102両端の接合片102a
、102bと、基板lO2から垂下した支持縁103を
備え、交差する土留め用基材100の接合片102a、
102bが基板102の中央で基板102を挟んで上下
に固定されるよう構成されている(実公昭52−535
22号)。なお、接合片を上記のように重ねるに際して
は、第5図(B)に示すように、交差する土留め用基材
100の一方の接合片102bは支持板101の長孔1
04に挿入される。そして、重なりあった各接合片同士
がボルト止めされて、各土留め用基材100は格子状に
交差して相互に固定され法面に施設される。 (発明が解決しようとする課麗) しかしながら、従来の法面の土留め用基材では、次のよ
うな問題がある。 このようにして各法面の土留め用基材100で区画され
る1区画毎の土壌重量は、1区画の1辺が約1m、高さ
が約0.1m、土壌密度が約1゜8 kg / m 3
であるとすると、約180kgになる。 よって、法面の勾配が1/1.5程度であると、約10
0kgの荷重が各基材の支持板101にかかることにな
る。この状態で、集中豪雨、にわか雨等により大量の雨
水が土壌に浸透すると、1区画内の土壌重量が増加した
り、土壌の膨潤に基づいて土壌の剪断強さが低下してそ
の土圧が大きくなって、土留め用基材100には土壌か
ら持ち上げられる力が作用する。 一方で、第5図(B)に示すように、接合片102a、
102bが重なる基板102の下方では、支持板10】
の外側面に図中右側の土留め用基材の支持板101の端
面が当接し、−また、支持縁103の外側面に図中左側
の土留め用基材の支持板101の端面がその一部で当接
して、この支持板101と支持縁103で囲まれた空間
aが形成される。 従って、既述したように1区画内の土壌重量増加や土庄
増大が起きると、支持縁103の僅かな外側面に支持板
101の端面が当接している側の基板102では、土壌
から作用する上向きの持ち上げ力を支えきれずに接合片
102aの付け根で折れ曲がったり、上記空間aを土壌
中の土砂が通過して法面にそって下方に流失してしまう
。 なお、この空間aを小さ(するように、第5図(B)中
の左側の土留め用基材の支持板101の端面から突出片
を設けて支持板101の内側面に当接させても、土留め
用基材単体における対称性が崩れるため、法面施設時に
基材の方向調整を必要とすることになり、現実的な解決
にならない。 本発明は上記問題点を解決するためになされ、法面施設
時における基材の方向調整を行うことなく法面を格子状
に区画し、区画内土壌を好適に保持することを目的とす
る。 発明の構成 (課題を解決するための手段1 かかる目的を達成するために、本発明の採用した手段は
、 法面に沿って格子状に施設され、相互に組み付け固定さ
れる短冊状の法面の土留め用基材であって、 施設後に法面に対して立設する短冊状の支持板と、該支
持板の長片と略同一長さで施設後に法面と略平行となる
上板とを有し、 該上板を、その平面が前記支持板の一方の長片にわたっ
て当接するよう該支持板に設け、前記上板の両側面に、
前記支持板と反対側に向けて立設する側縁を設け、 前記上板の両端に、該上板から延長するよう接合片を突
出して設け、 前記側縁に、該接合片が嵌合する切欠溝を前記上板上面
に至るまで設け、 前記支持板における該切欠溝下方位置に、前記接合片が
挿入する挿入孔をその上縁が前記上板下面と一致するよ
う設け、 前記支持板の両端面に、該支持板の接合近を他の支持板
における前記切欠溝または挿入孔に組み込んだ時、当該
他の支持板の平面に当接する当接面を設け、 前記支持板の他方の長辺に、前記上板と平行な底面を設
けたこと をその要旨とする。 【作用1 上記構成を有する本発明の法面の土留め用基材は、法面
に沿って施設するに当たって、短冊状の支持板を法面に
対して立設させつつ交差させ℃、法面を格子状に区画す
る。 この際、ある支持板に交差する二つの他の支持板におけ
る上板から延長・突出した各接合片は、当該ある支持板
の上板を挾んで、側縁の切欠溝と切欠溝下方位置の挿入
孔とにそれぞれ嵌合または挿入され、適宜ボルト、リベ
ット等の固定具により相互に固定される。これが各土留
め用基材についてなされる。 そして、各接合片の嵌合、挿入、延いては土留め用基材
の交差・固定後には、当該ある支持板の両平面に、各二
つの他の支持板の端面に設けた当接面が当接して、側縁
の切欠溝下方の空間を狭めるとともに支持板を支える。 又、区画された領域に土砂が側縁上端まで盛られると、
支持板の底面が土砂により法面に押しつけられ、これに
より支持板が法面に押しつけられて支えられることにな
る。 一方、各法面の土留め用基材が交差・固定して法面に施
設されることで、上板の両側面に立設する側縁は、その
交差部で4方に分岐した溝を形成し、これを雨水の通過
溝とする。 【実施例) 次に、本発明に係る法面の土留め用基材の一実施例につ
いて図面に基づき説明する。第1図は実施例の法面の土
留め用基材の概略斜視図である。 法面の土留め用基材lは、耐蝕性、耐薬品性に富む合成
樹脂にて一体成形されたり、耐蝕性、耐薬品性に富む被
膜、例えば樹脂コーティング、亜鉛メツキ、塩化ビニル
被覆等のなされた軽量金属板(銅板等)にて形成された
ものであり、第1図に示すように、施設後に法面に対し
て立設することになる短冊状の支持板3の長手方向側面
に、この支持板3の長片と略同一長さの上板5を備え、
他方の長手方向側面に、上板5と平行に底板7を備える
。 そして、雨水の通過溝8を形成すべく、上板5の両側面
に断面が5字状の側縁9a、9bを対向させて設け、交
差する土留め用基材lを相互に固定すべく、上板5の両
端に接合片13a、13bを上板に延長して備えている
。こうして、支持板3の長手方向に雨水の通過溝8が備
わる。 又、側縁9a、9bの略中央部には、接合片13a、1
3bが嵌合するに足りる幅の切欠溝15を備え、この切
欠溝15下方位置に当たる支持板3には、接合片がl
3 a、 13 bが挿入自在な挿入孔17とこの挿
入孔17に連続して穿孔され後述するボルト止めに必要
な空間を確保するための固定補助孔18とを備える。更
に、支持板3の両端の各接合片13 a、 13 b
の下方位置に、接合片13a、13bの挿入自在な挿入
溝21とこの挿入溝21下方にボルト止めに必要な空間
を確保するための固定補助溝23とが形成されるよう、
土留め用基材1を交差させたときに支持板3に当接する
当接端面25を支持板3の両端に備える。 更に、各接合片13 a、 l 3 bと、上板5の
略中央部には、取付穴27がそれぞれ空けられている。 なお、接合片13 a、 13 bにおける各取付穴
27は、接合片の突出方向にそった長大にされている。 そして、第2図に示すように、短冊状の支持板3を、法
面に対して立設させつつ上板5の中央部で互いに交差さ
せて、法面を格子状に区画する。 こうして、支持板3.側縁9a、9b等で囲まれた区画
Cに土砂が盛り土される。 この際、第3図、第4図に示すように、接合片13a、
13bの固定される側の支持板3xに交差する二つの他
の支持&3y、3z(なお、この添え字Xr yt
Zは、支持板を区別する為のものである)側の各接合
片13a、13bは、支持板3Xの上板5を挾んで切欠
溝15とその下方の挿入孔17とに、それぞれ嵌合また
は挿入される。 これにより、支持板3xの両平面に他の支持板3y、3
zの端面の当接面25をそれぞれ当接させて、切欠溝1
5下方の空間を狭めるとともに支持板3xを支える。 この状態で、第4図に示すように、ボルトRBを各取付
穴27に挿入してボルト止めし、支持板3Xと他の支持
板3y、3zを交差させて相互に固定する。これが各土
留め用基材の交差部においてなされる。その後、各支持
板3等で囲まれた区画Cに土砂が側縁9a、9bの上端
まで盛り土されて、その自重により支持板3は底面7を
介して法面に押しつけられて支えられる。 一方、各法面の土留め用基材1が交差・固定して法面に
施設されることで、上板5の両側面に立設する側J19
a、9bは、その交差部で4方に分岐した雨水の通過溝
8を法面に網の目状に形成する。 従って、上記した法面の土留め用基材lによれば、集中
豪雨等により大量の降雨があっても、法面に降り注いだ
雨水を、側縁9a、9bにより形成される網の目状の通
過溝8によって、第2図中矢印A、Bに示すように速や
かに下方に流しだして上記区画Cの土壌に浸透する雨水
の量を削減し、土壌重量の増加を抑えることができる。 更に、土壌重量増加や土圧増大が起きても、支持板3の
両平面は交差する支持板の当接面25に支えられ、又支
持板3は底板を介して法面に押しつけられているので、
この支持板3により土壌を好適に支えることができると
ともに、切欠溝15下方の空間から土砂が流出すること
を防止する。更には、切欠溝15に嵌合された側の上板
5及びその接合片13bは、土壌から上方に持ち上げら
れる力が作用しても、接合片13b下方の当接面25が
支持板3の平面に当接しているので、当該持ち上げ力に
対抗することができる。この結果、区画的土壌を好適に
保持できる。 加えて、その形状の対称性を維持しているので、法面施
設時における法面の土留め用基材1の方向調整を必要と
しない。 発明の効果 以上実施例を含めて詳述したように、本発明の法面の土
留め用基材によれば、集中豪雨等により大量の降雨があ
っても、法面に降り注いだ雨水を速やかに下方に流しだ
し各区画の土壌に浸透する雨水の量を削減し、土壌重量
の増加を抑えることができる。更に、土壌重量増加や土
圧増大が起きても、交差する各土留め用基材はその支持
板をお互いに支えあって土壌から作用する持ち上げ力に
対抗し、かつ、底板を介して法面に押しつけて区画的土
壌を支え、更には、交差部の無用な空間を小さくして区
画的土壌の土砂の流亡を抑制することができる。この結
果、区画的土壌を好適に保持できる。 加えて、その形状の対称性を維持しているので、法面施
設時における法面の土留め用基材の方向調整を必要とし
ない。
基礎崩れ、土砂の流亡等を回避するための土留め用基材
に関する。 (従来の技術1 従来、この種の土留め用基材100は、第5図(A)及
びそのI−I線断面図である第5図(B)に示すように
、法面に立設する支持板101と、この支持板101に
直角な基板102と、基板102両端の接合片102a
、102bと、基板lO2から垂下した支持縁103を
備え、交差する土留め用基材100の接合片102a、
102bが基板102の中央で基板102を挟んで上下
に固定されるよう構成されている(実公昭52−535
22号)。なお、接合片を上記のように重ねるに際して
は、第5図(B)に示すように、交差する土留め用基材
100の一方の接合片102bは支持板101の長孔1
04に挿入される。そして、重なりあった各接合片同士
がボルト止めされて、各土留め用基材100は格子状に
交差して相互に固定され法面に施設される。 (発明が解決しようとする課麗) しかしながら、従来の法面の土留め用基材では、次のよ
うな問題がある。 このようにして各法面の土留め用基材100で区画され
る1区画毎の土壌重量は、1区画の1辺が約1m、高さ
が約0.1m、土壌密度が約1゜8 kg / m 3
であるとすると、約180kgになる。 よって、法面の勾配が1/1.5程度であると、約10
0kgの荷重が各基材の支持板101にかかることにな
る。この状態で、集中豪雨、にわか雨等により大量の雨
水が土壌に浸透すると、1区画内の土壌重量が増加した
り、土壌の膨潤に基づいて土壌の剪断強さが低下してそ
の土圧が大きくなって、土留め用基材100には土壌か
ら持ち上げられる力が作用する。 一方で、第5図(B)に示すように、接合片102a、
102bが重なる基板102の下方では、支持板10】
の外側面に図中右側の土留め用基材の支持板101の端
面が当接し、−また、支持縁103の外側面に図中左側
の土留め用基材の支持板101の端面がその一部で当接
して、この支持板101と支持縁103で囲まれた空間
aが形成される。 従って、既述したように1区画内の土壌重量増加や土庄
増大が起きると、支持縁103の僅かな外側面に支持板
101の端面が当接している側の基板102では、土壌
から作用する上向きの持ち上げ力を支えきれずに接合片
102aの付け根で折れ曲がったり、上記空間aを土壌
中の土砂が通過して法面にそって下方に流失してしまう
。 なお、この空間aを小さ(するように、第5図(B)中
の左側の土留め用基材の支持板101の端面から突出片
を設けて支持板101の内側面に当接させても、土留め
用基材単体における対称性が崩れるため、法面施設時に
基材の方向調整を必要とすることになり、現実的な解決
にならない。 本発明は上記問題点を解決するためになされ、法面施設
時における基材の方向調整を行うことなく法面を格子状
に区画し、区画内土壌を好適に保持することを目的とす
る。 発明の構成 (課題を解決するための手段1 かかる目的を達成するために、本発明の採用した手段は
、 法面に沿って格子状に施設され、相互に組み付け固定さ
れる短冊状の法面の土留め用基材であって、 施設後に法面に対して立設する短冊状の支持板と、該支
持板の長片と略同一長さで施設後に法面と略平行となる
上板とを有し、 該上板を、その平面が前記支持板の一方の長片にわたっ
て当接するよう該支持板に設け、前記上板の両側面に、
前記支持板と反対側に向けて立設する側縁を設け、 前記上板の両端に、該上板から延長するよう接合片を突
出して設け、 前記側縁に、該接合片が嵌合する切欠溝を前記上板上面
に至るまで設け、 前記支持板における該切欠溝下方位置に、前記接合片が
挿入する挿入孔をその上縁が前記上板下面と一致するよ
う設け、 前記支持板の両端面に、該支持板の接合近を他の支持板
における前記切欠溝または挿入孔に組み込んだ時、当該
他の支持板の平面に当接する当接面を設け、 前記支持板の他方の長辺に、前記上板と平行な底面を設
けたこと をその要旨とする。 【作用1 上記構成を有する本発明の法面の土留め用基材は、法面
に沿って施設するに当たって、短冊状の支持板を法面に
対して立設させつつ交差させ℃、法面を格子状に区画す
る。 この際、ある支持板に交差する二つの他の支持板におけ
る上板から延長・突出した各接合片は、当該ある支持板
の上板を挾んで、側縁の切欠溝と切欠溝下方位置の挿入
孔とにそれぞれ嵌合または挿入され、適宜ボルト、リベ
ット等の固定具により相互に固定される。これが各土留
め用基材についてなされる。 そして、各接合片の嵌合、挿入、延いては土留め用基材
の交差・固定後には、当該ある支持板の両平面に、各二
つの他の支持板の端面に設けた当接面が当接して、側縁
の切欠溝下方の空間を狭めるとともに支持板を支える。 又、区画された領域に土砂が側縁上端まで盛られると、
支持板の底面が土砂により法面に押しつけられ、これに
より支持板が法面に押しつけられて支えられることにな
る。 一方、各法面の土留め用基材が交差・固定して法面に施
設されることで、上板の両側面に立設する側縁は、その
交差部で4方に分岐した溝を形成し、これを雨水の通過
溝とする。 【実施例) 次に、本発明に係る法面の土留め用基材の一実施例につ
いて図面に基づき説明する。第1図は実施例の法面の土
留め用基材の概略斜視図である。 法面の土留め用基材lは、耐蝕性、耐薬品性に富む合成
樹脂にて一体成形されたり、耐蝕性、耐薬品性に富む被
膜、例えば樹脂コーティング、亜鉛メツキ、塩化ビニル
被覆等のなされた軽量金属板(銅板等)にて形成された
ものであり、第1図に示すように、施設後に法面に対し
て立設することになる短冊状の支持板3の長手方向側面
に、この支持板3の長片と略同一長さの上板5を備え、
他方の長手方向側面に、上板5と平行に底板7を備える
。 そして、雨水の通過溝8を形成すべく、上板5の両側面
に断面が5字状の側縁9a、9bを対向させて設け、交
差する土留め用基材lを相互に固定すべく、上板5の両
端に接合片13a、13bを上板に延長して備えている
。こうして、支持板3の長手方向に雨水の通過溝8が備
わる。 又、側縁9a、9bの略中央部には、接合片13a、1
3bが嵌合するに足りる幅の切欠溝15を備え、この切
欠溝15下方位置に当たる支持板3には、接合片がl
3 a、 13 bが挿入自在な挿入孔17とこの挿
入孔17に連続して穿孔され後述するボルト止めに必要
な空間を確保するための固定補助孔18とを備える。更
に、支持板3の両端の各接合片13 a、 13 b
の下方位置に、接合片13a、13bの挿入自在な挿入
溝21とこの挿入溝21下方にボルト止めに必要な空間
を確保するための固定補助溝23とが形成されるよう、
土留め用基材1を交差させたときに支持板3に当接する
当接端面25を支持板3の両端に備える。 更に、各接合片13 a、 l 3 bと、上板5の
略中央部には、取付穴27がそれぞれ空けられている。 なお、接合片13 a、 13 bにおける各取付穴
27は、接合片の突出方向にそった長大にされている。 そして、第2図に示すように、短冊状の支持板3を、法
面に対して立設させつつ上板5の中央部で互いに交差さ
せて、法面を格子状に区画する。 こうして、支持板3.側縁9a、9b等で囲まれた区画
Cに土砂が盛り土される。 この際、第3図、第4図に示すように、接合片13a、
13bの固定される側の支持板3xに交差する二つの他
の支持&3y、3z(なお、この添え字Xr yt
Zは、支持板を区別する為のものである)側の各接合
片13a、13bは、支持板3Xの上板5を挾んで切欠
溝15とその下方の挿入孔17とに、それぞれ嵌合また
は挿入される。 これにより、支持板3xの両平面に他の支持板3y、3
zの端面の当接面25をそれぞれ当接させて、切欠溝1
5下方の空間を狭めるとともに支持板3xを支える。 この状態で、第4図に示すように、ボルトRBを各取付
穴27に挿入してボルト止めし、支持板3Xと他の支持
板3y、3zを交差させて相互に固定する。これが各土
留め用基材の交差部においてなされる。その後、各支持
板3等で囲まれた区画Cに土砂が側縁9a、9bの上端
まで盛り土されて、その自重により支持板3は底面7を
介して法面に押しつけられて支えられる。 一方、各法面の土留め用基材1が交差・固定して法面に
施設されることで、上板5の両側面に立設する側J19
a、9bは、その交差部で4方に分岐した雨水の通過溝
8を法面に網の目状に形成する。 従って、上記した法面の土留め用基材lによれば、集中
豪雨等により大量の降雨があっても、法面に降り注いだ
雨水を、側縁9a、9bにより形成される網の目状の通
過溝8によって、第2図中矢印A、Bに示すように速や
かに下方に流しだして上記区画Cの土壌に浸透する雨水
の量を削減し、土壌重量の増加を抑えることができる。 更に、土壌重量増加や土圧増大が起きても、支持板3の
両平面は交差する支持板の当接面25に支えられ、又支
持板3は底板を介して法面に押しつけられているので、
この支持板3により土壌を好適に支えることができると
ともに、切欠溝15下方の空間から土砂が流出すること
を防止する。更には、切欠溝15に嵌合された側の上板
5及びその接合片13bは、土壌から上方に持ち上げら
れる力が作用しても、接合片13b下方の当接面25が
支持板3の平面に当接しているので、当該持ち上げ力に
対抗することができる。この結果、区画的土壌を好適に
保持できる。 加えて、その形状の対称性を維持しているので、法面施
設時における法面の土留め用基材1の方向調整を必要と
しない。 発明の効果 以上実施例を含めて詳述したように、本発明の法面の土
留め用基材によれば、集中豪雨等により大量の降雨があ
っても、法面に降り注いだ雨水を速やかに下方に流しだ
し各区画の土壌に浸透する雨水の量を削減し、土壌重量
の増加を抑えることができる。更に、土壌重量増加や土
圧増大が起きても、交差する各土留め用基材はその支持
板をお互いに支えあって土壌から作用する持ち上げ力に
対抗し、かつ、底板を介して法面に押しつけて区画的土
壌を支え、更には、交差部の無用な空間を小さくして区
画的土壌の土砂の流亡を抑制することができる。この結
果、区画的土壌を好適に保持できる。 加えて、その形状の対称性を維持しているので、法面施
設時における法面の土留め用基材の方向調整を必要とし
ない。
第1図は実施例の法面の土留め用基材の概略斜視図、第
2図はこの土留め用基材を法面に施設した状態を説明す
るための説明図、第3図ないし第4図は土留め用基材の
固定状態等を説明するための説明図であり、第4図は第
3図における■−■線断面図、第5図は従来の土留め用
基材を説明するための説明図であり、第5図(A)はそ
の概略斜視図、第5図(B)は第5図(A)のI−1線
断面図である。 ・・・法面の土留め用基材 ・・・支持板 5・・・上板 ・・・底板 9a、9b・・・側縁 3a、13b・・・接合片 5・・・切欠溝 17・・・挿入孔 5・・・当接端面 代理人 弁理士 五十嵐 単離
2図はこの土留め用基材を法面に施設した状態を説明す
るための説明図、第3図ないし第4図は土留め用基材の
固定状態等を説明するための説明図であり、第4図は第
3図における■−■線断面図、第5図は従来の土留め用
基材を説明するための説明図であり、第5図(A)はそ
の概略斜視図、第5図(B)は第5図(A)のI−1線
断面図である。 ・・・法面の土留め用基材 ・・・支持板 5・・・上板 ・・・底板 9a、9b・・・側縁 3a、13b・・・接合片 5・・・切欠溝 17・・・挿入孔 5・・・当接端面 代理人 弁理士 五十嵐 単離
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、法面に沿って格子状に交差して施設され、相互に組
み付け固定される法面の土留め用基材であって、 施設後に法面に対して立設する短冊状の支持板と、該支
持板の長片と略同一長さで施設後に法面と略平行になる
上板とを有し、 該上板を、その平面が前記支持板の一方の長片にわたっ
て当接するよう該支持板に設け、 前記上板の両側面に、前記支持板と反対側に向けて立設
する側縁を設け、 前記上板の一端に、該上板から延長するよう接合片を突
出して設け、 前記側縁に、該接合片が嵌合する切欠溝を前記上板上面
に至るまで設け、 前記支持板における該切欠溝下方位置に、前記接合片が
挿入する挿入孔をその上縁が前記上板下面と一致するよ
う設け、 前記接合片の下方位置に当たる前記支持板の両端面に、
前記接合辺を前記切欠溝または挿入孔に組み込んだとき
他の支持板の平面に当接する当接面を設け、 前記支持板の他方の長辺に、前記上板と平行な底面を設
けたこと を特徴とする法面の土留め用基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2131611A JP2537425B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 法面の土留め用基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2131611A JP2537425B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 法面の土留め用基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427013A true JPH0427013A (ja) | 1992-01-30 |
JP2537425B2 JP2537425B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=15062115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2131611A Expired - Lifetime JP2537425B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 法面の土留め用基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537425B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2589840A (en) * | 2019-11-13 | 2021-06-16 | Marley Ltd | Extruded roof tile and method of manufacturing an extruded roof tile |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5133803U (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-12 | ||
JPS5253522U (ja) * | 1975-10-16 | 1977-04-16 |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP2131611A patent/JP2537425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5133803U (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-12 | ||
JPS5253522U (ja) * | 1975-10-16 | 1977-04-16 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2589840A (en) * | 2019-11-13 | 2021-06-16 | Marley Ltd | Extruded roof tile and method of manufacturing an extruded roof tile |
GB2589840B (en) * | 2019-11-13 | 2024-03-06 | Marley Ltd | Extruded roof tile and method of manufacturing an extruded roof tile |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2537425B2 (ja) | 1996-09-25 |
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