JPH0426965Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はオーデイオシステムに使用される制御
回路に関し、さらに詳言すればテープデツキにシ
ンクロ録音をさせる制御回路に関する。

本明細書においてはシンクロ録音とは信号源機
器からの音声信号の発生に同期して録音を開始さ
せることを言う。

（従来技術） 従来、テープデツキ、複数の信号源機器、増幅
器等からなるオーデイオシステムにおいて、制御
回路は第３図に示す如く構成されていた。第３図
において１は入力切換回路であり、供給された選
択信号S₁，…，S_oによつて対応するそれぞれの信
号源機器P₁，…，P_oから音声信号I₁，…，I_o中の
１つを選択して出力端子OUTに出力し録音音声
信号とする。２は制御回路であつて、マイクロコ
ンピユータにより形成されており、各信号源機器
からそれぞれ各別に出力される入力切換指示信号
A₁，…，A_o、各信号源機器からそれぞれ出力さ
れるシンクロ録音指示信号B₁，…，B_o、各信号
源機器が音声信号を出力していることを示す出力
指示信号C₁，…，C_oおよびテープデツキが録音
状態または録音ポウズ状態であることを示す支持
信号Ｒを受けて、信号源機器へ該信号源機器の動
作を開始させる動作指示信号D₁，…，D_oおよび
テープデツキを録音状態または録音ポウズ状態に
する制御信号Ｅを出力することでシンクロ録音動
作を実現していた。たとえば信号源機器Piからシ
ンクロ録音指示信号Biを受けると、選択信号Si
を出力して入力切換回路１によつて信号源機器Pi
からの出力音声信号Iiを選択する。この選択され
た音声信号Iiを出力端子OUTに出力すべく入力
切換回路１は切換えられる。またシンクロ録音指
示信号Biを受けたことによつてテープデツキの
状態を指示信号Ｒでチエツクし、テープデツキが
録音状態以外および録音ポウス状態以外の状態の
ときは、制御信号Ｅを出力してテープデツキを録
音ポウズ状態に制御する。ついで信号源機器Piに
動作指示信号Diを出力する。動作指示信号Diを
受けた信号源機器Piは動作を開始し、音声信号Ii
が出力されると同時に出力指示信号Ciを出力す
る。出力指示信号Ciを受けると再度制御信号Ｅを
出力してテープデツキを録音状態に制御して、入
力切換回路１で選択されている音声信号Iiの録音
が開始される。以降、出力指示信号Ciが変化する
度に、制御信号Ｅを出力してテープデツキを録音
状態と録音ポウス状態とに交互に制御している。

また、入力切換指示信号A₁，…，A_iはこの場
合においてはシンクロ録音と関係はないが、たと
えば信号源機器Piの出力音声出力を録音するべく
選択したときは、信号源機器Piから入力切換指示
信号Aiが出力され、制御回路２は入力切換指示
信号Aiを受けると選択信号Siを出力して入力切
換回路１によつて信号源機器Piからの出力音声信
号Iiを選択して、入力切換回路１の出力端子
OUTに出力させる。そこで出力端子OUTから出
力された出力音声信号Iiがテープデツキに録音音
声信号として供給されることになる。

（考案の目的） 本考案は従来より簡単な構成で、かつ安価に構
成することのできる制御回路を提供することを目
的とする。

（考案の実施例） 以下、本考案を図面により説明する。

第１図は本考案の一実施例のブロツク図であ
る。

第１図において、第３図の従来例と同一の構成
要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。

信号源機器Piはシンクロ録音スイツチが押され
ると、シンクロ源機器Pi内部で動作指示がなされ
て動作を開始しかつ録音を開始したい時に始めて
動作を開始しかつ録音を開始したい時に始めてシ
ンクロ録音指示信号Biおよび入力切換指示信号
Aiを出力する。たとえば信号源機器がレコード
プレーヤの場合を例示すればシンクロ録音スイツ
チが押圧されるとレコードプレーヤは動作を開始
し、トーンアームが下降してレコード盤に針先が
当接した状態で始めてシンクロ録音指示信号Bi
および入力切換指示信号Aiが出力される。

制御回路３は入力切換指示信号Aiを受けたと
き選択信号Siを出力する。第１図において入力切
換指示信号Aiがそのまま選択信号Siとなるので
あるが、第３図との対応上、入力切換指示信号
Aiを制御回路３に供給するように示してある。

入力切換回路１は選択信号Siを受けると信号源
回路Piからの出力音声信号Iiを選択して出力端子
OUTに導く、同時に選択した音声信号Iiに対応
して切換確認信号Liを制御回路３に供給する。し
たがつて入力切換指示信号Aiを選択信号Siとし
て入力切換回路１に供給した場合においても、切
換確認信号Liによつて信号源機器Piが選択された
ことが判る。

シンクロ録音指示信号Biが供給されたとき制
御回路３は指示信号Ｒの存否にしたがつて制御信
号Ｅを出力する。指示信号Ｒが供給されていない
ときすなわちテープデツキが録音状態以外および
録音ポウズ状態以外の状態のとき制御信号Ｅが出
力され、指示信号Ｒが供給されているときすなわ
ちテープデツキが録音または録音ポウズ状態のと
き制御信号Ｅの出力が禁止されている。制御信号
Ｅを受けたテープデツキは録音状態または録音ポ
ウズ状態に制御され、この結果指示信号Ｒが出力
されることになる。

出力指示信号Ciおよび切換確認信号Liが供給さ
れたとき、指示信号Ｒの存否によりシンクロ信号
Coを出力する。指示信号Ｒが存在しないときす
なわちテープデツキが録音状態以外および録音ポ
ウズ状態以外の状態のときにはシンクロ録音Co
の出力は禁止され、指示信号Ｒが存在するときす
なわちテープデツキが録音状態または録音ポウズ
状態のときはシンクロ信号Coは出力することが
許可される。シンクロ信号Coを受けたテープデ
ツキは録音状態に、シンクロ信号Coが除去され
たときは録音ポウズ状態になる。

そこで、シンクロ信号Coが出力されたときに、
既に制御信号Ｅ等によりテープデツキは録音状態
に制御されていれば、始めのシンクロ信号Coは
無視（既に録音状態であるため）され、次にシン
クロ信号Coが無くなるとテープデツキは録音ポ
ウズ状態に制御され、再度シンクロ信号Coが出
力されるとテープデツキは録音状態になり、以
降、同様にシンクロ録音が繰り返される。また制
御信号Ｅ等によりテープデツキが録音ポウズ状態
に制御されていれば、シンクロ信号Coの発生に
よりテープデツキは録音状態に制御され、シンク
ロ信号Coが消滅によりテープデツキは録音ポウ
ズ状態に制御され、以下同様にシンクロ録音が繰
り返される。

なお、ここで、シンクロ信号Coは制御信号Ｅ
に優先してテープデツキを制御する。そこでテー
プデツキはシンクロ信号Coを受けると停止状態
からでも録音状態に制御されるが、テープデツキ
が停止状態のときはシンクロ信号Coの出力は禁
止されているために、常にシンクロ録音されて通
常の再生動作が不可能となるようなことは生じな
い。またテープデツキが停止状態のときはシンク
ロ信号Coの出力は禁止されているため、シンク
ロ録音指示信号Biが供給されたとき、まずテー
プデツキを制御信号Ｅにより録音状態または録音
ポウズ状態にしておくのであり、制御信号Ｅ等に
より録音状態または録音ポウズ状態になつたと
き、制御信号Ｅの出力は禁止され、以降はシンク
ロ信号Coによつてテープデツキが、シンクロ信
号Co発生のときから録音状態に、シンクロ信号
Coが消滅のときから録音ポウズ状態に制御され
る。

以下、具体例によつて説明する。

第２図ａおよびｂは制御回路３の具体例を示す
回路図である。

シンクロ録音指示信号B₁，…，B_oは陰極を共
通に接続したダイオード４₁，…，４_oの陽極に供
給し、ダイオード４₁，…，４_oの陰極は指示信号
Ｒによつてオン・オフ制御されるトランジスタ５
を介してアースし、ダイオード４₁，…，４_oの陰
極から制御信号Ｅを得ている。

出力指示信号C₁，…，C_oは陰極を共通に接続
したダイオード６₁，…，６_oの陽極に供給し、ダ
イオード６₁，…，６_oの陰極からシンクロ信号Co
を得ている。ダイオード６₁，…，６_oのそれぞれ
の陽極はトランジスタ７₁，…，７_oを介してアー
スしてある。トランジスタ７₁，…，７_oはそれぞ
れ切換確認信号L₁，…，L_oによつて各別にオ
ン・オフ制御されるトランジスタ８₁，…，８_oの
コレクタ出力でオン・オフ駆動する。またトラン
ジスタ７₁，…，７_oは指示信号Ｒによつてオン・
オフ制御されるトランジスタ１０のコレクタ出力
でオン・オフ駆動する。なお、ダイオード９₁，
…，９_o，１１₁，…，１１_oは逆流防止のための
ダイオードである。

以上の如く構成された本考案の具体例におい
て、信号源機器P₁，…，P_o中の信号源機器Piの
シンクロ録音スイツチが押圧されると信号源機器
Piは駆動され、シンクロ録音指示信号Biおよび
入力切換指示信号Aiが信号源機器Piから出力さ
れる。シンクロ録音指示信号Biを受けてダイオ
ード４ｉは導通し制御信号Ｅが出力される。この
結果、テープデツキが録音状態または録音ポウズ
状態に制御される。一方、テープデツキが録音状
態または録音ポウズ状態のときは指示信号Ｒが発
生しており、指示信号Ｒによりトランジスタ５は
オン状態に制御されていて、制御信号Ｅは出力す
ることが禁止される。

また信号源機器Piから出力された入力切換指示
信号Aiにより入力切換回路１によつて信号源Pi
からの音声信号Iiが選択され、同時に切換確認信
号Liが出力される。切換確認信号Liによつてトラ
ンジスタ８ｉはオン状態に、トランジスタ７ｉは
オフ状態に制御される。一方、信号源機器Piから
音声信号Iiが出力されると出力指示信号Ciが出力
され、ダイオード６ｉを介してシンクロ信号Co
が出力される。シンクロ信号Coによりテープデ
ツキは録音状態に入りシンクロ録音がなされるこ
とになる。またこの場合切換確認信号L₁，…，
L_i-1，L₊₁，…，L_oは出力されていないためトラ
ンジスタ８₁，…，８_i-1，８_i+1，…，８_oはオフ状
態であり、トランジスタ７₁，…，７_i-1，７_i+1，
…，７_oはオフ状態であつて、ダイオード６₁，
…，６_i-1，６_i+1，…，６_oの陽極はアースされた
状態になつている。なお、シンクロ信号Coが消
滅したときはテープデツキは録音ポウズ状態に制
御され、次のシンクロ信号Coの発生を待つこと
になる。

一方、テープデツキが録音状態以外および録音
ポウズ状態以外の状態のとき指示信号Ｒが出力さ
れていないため、この場合にはトランジスタ１０
はオフ状態であつて、トランジスタ７_iはオン状
態に制御されているため、出力指示信号Ciの発生
にかかわらず、再生中において信号源機器Piの音
声信号が録音されるようなことは禁止される。

（考案の効果） 以上説明した如く本考案によれば、テープデツ
キにシンクロ録音をさせる制御回路の構成は簡単
となり、かつ安価に構成することができる。また
さらにテープデツキと制御回路との間の配線数は
１本増加（シンクロ信号Co分）するが各信号源
機器と制御回路との間の配線は１本減少（動作指
示信号Di）する効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロツク図。第２
図ａおよびｂは本考案の一実施例の具体例を示す
回路図。第３図は従来例のブロツク図。 １……入力切換回路、３……制御回路、４₁，
…，４_o，６₁，…，６_o，９₁，…，９_o，１１₁，
…，１１_o……ダイオード、５，７₁，…，７_o，
８₁，…，８_o，１０……トランジスタ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 選択した信号源機器から出力された音声信号を
   テープデツキにシンクロ録音させる制御回路にお
   いて、 選択した信号源機器から出力されたシンクロ録
   音指示信号を、テープデツキを録音状態または録
   音ポウズ状態に制御する制御信号として出力し、
   かつテープデツキが録音状態または録音ポウズ状
   態のとき前記制御信号が出力されることを禁止す
   る第１の制御回路と、 前記選択した信号源機器から音声信号が出力さ
   れていることを示す出力指示信号を、入力選択回
   路により前記選択した信号源機器からの音声信号
   が選択されているときにテープデツキを録音状態
   に制御するシンクロ信号として出力し、かつテー
   プデツキが録音状態以外および録音ポウズ状態以
   外のとき前記シンクロ信号が出力されることを禁
   止する第２の制御回路と、 を備えたことを特徴とする制御回路。