JPS5824256Y2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマイクロホン入力信号と外部入力信号とを選択
するための入力切換スイッチを備えた磁気記録再生装置
に関し、上記入力切換スイッチが録音時のみ使用される
ものであって再生時には全く使用されないものであるこ
とに着目し、上記入力切換スイッチを再生時にはテープ
再生信号に対するマイクロホン信号のミキシングオン・
オフスイッチとして利用できるようにすることを目的と
する。

さらに説明するならばマイクロホン入力と外部入力の切
換スイッチは本来録音状態において使用されるものであ
って、再生時には使用されないスイッチである。

したがって、上記入力切換スイッチを再生時に他の機能
に利用出来ればスイッチ操作つ寸みやスイッチの数等を
増加することなく、機能を向上させることが可能になり
、コスト上、スペース上非常に有利である。

本考案はこのような考えに基づき、上記入力切換スイッ
チを、録音時には従来通りマイクロホン信号と外部信号
との入力切換スイッチとして動作させ、再生時には上記
入力切換スイッチをマイクロホン信号トテープ再生信号
とのミキシングオン・オフスイッチとして動作させるこ
とを可能にしたものである。

以下に本考案の一実施例について図面と共に説明する。

図において録音再生切換スイッチ１，２は互いに連動し
、再生状態では、スイッチ１，２の再生端子Ｐと共通端
子Ｃが接続され、録音状態では録音端子Ｒと共通端子Ｃ
が接続される。

上記一方の録音再生切換スイッチ１の共通端子Ｃはアー
スされ、他方のスイッチ２の共通端子Ｃは録音再生兼用
増幅器３の入力端に接続されている。

一方上記スイッチ２の再生端子Ｐは上記スイッチ１の録
音端子Ｒに接続され、更にその接続点から録音再生兼用
磁気ヘッド４の一端ａに接続されている。

この磁気ヘッド４の他端すは上記スイッチ１の再生端子
Ｐに接続され、その接続点は更に録音イコライザー回路
５の出力端に接続されている。

したがって再生状態では、磁気ヘッド４でピックアップ
されたテープ再生信号はスイッチ１゜２を通って増幅器
３に供給され図示しないスピーカから発声される。

次に上記スイッチ２の再生端子Ｐはミキシング用抵抗６
を介して、入力切換スイッチＳＷを構成する２つのスイ
ッチ７．８のうちの一方のスイッチ７のオン端子ｔに接
続されている。

このスイッチ７と連動するスイッチの一方の固定端子ｌ
、は上記スイッチ７の可動端子ｎに接続されていると共
にマイク入力回路９の出力端に接続されている。

このマイク入力回路９の入力端にはマイクロホン９ａが
接続される。

この様に構成することにより、入力切換スイッチ７．８
が端子を側に切換えられた状態ではスイッチ８の一方の
固定端子ｔとスイッチ７の可動端子ｎが接続され、マイ
ク入力回路９を通ったマイクロホン９ａからの信号は抵
抗６を通り、上記ヘッド４でピックアップされたテープ
再生信号と録音再生切換スイッチ２の再生端子Ｐ側で□
キシングされ、増幅器３に供給される。

そしてスピーカからテープ再生音とマイクロホンからの
音声とがミキシングされて聴取できる。

またスイッチ７．８が端子ｍ側に切換えられた状態のと
き、スイッチ７の可動端子ｎとオフ端子ｍとが接続され
るが、このスイッチ７のオフ端子は回路的にはどこにも
接続されていないので、ヘッド４でピックアップされた
テープ再生信号はミキシングされることなく増幅器３に
供給される。

スピーカを通して聴取できるすなわち入力切換スイッチ
ＳＷはミキシングオン・オフスイッチとして動作する。

次に録音状態では、録音再生切換スイッチ１゜２は端子
Ｃ，Ｒが接続される。

この場合スイッチ７．８が端子を側に切換えられている
とき、マイク入力回路９からのマイクロホン信号は、ス
イッチ８の端子ｔ、 ｎを通り、録音再生切換スイッチ
２の録音端子Ｒに達する。

ここで上記スイッチ２の端子Ｃ，Ｒの録音状態では接続
されているので、マイク入力回路９からの信号は増幅器
３に供給される。

そして図示しない回路系を介して録音イコライザ回路５
からヘッド４に印加されマイクロホン信号がテープに記
録される。

またスイッチ７゜８が端子ｍ側に切換えられている状態
では、スイッチ８の端子ｍは外部入力回路１０に接続さ
れるため、上述したと同様の経路を通って外部入力接続
端子１０ａに印加された外部信号が増幅器３に供給され
テープに記録される。

このように本実施例のテープレコーダでは入力切換スイ
ッチが再生状態ではテープの再生信号とマイクロホン信
号とのミキシングスイッチとして動作し、録音状態では
、マイクロホン信号と外部入力信号を選択する本来の入
力切換スイッチとして動作する。

したがってこのようにすることにより、入力切換スイッ
チとマイクミキシングスイッチをそれぞれ独立したスイ
ッチで構成する必要がなくなりコスト的に有利であると
同時にセットのスペースを有効に利用でき大変便利であ
る。

更にスイッチ８をその切換動作時に可動端子ｎと２つの
固定端子１． ｍとが接触することのないノンショーテ
イングスイッチで構成することにより、入力切換スイッ
チの切換途中にマイクロホン信号と外部入力信号がミキ
シングされることを防止することができる。

以上説明したように本考案の磁気記録再生装置は録音時
にマイクロホン信号と外部信号とを選択するための入力
切換スイッチを再生時にはテープ再生信号とマイクロホ
ン信号とのミキシングオン・オフスイッチとして使用で
きるようにしたものであり、斯かる本考案によれば１個
のスイッチで２機能を得ることができるのでコスト的に
も、またスペース的にもきわめて有利なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例における磁気記録再生装置の回
路図である。 ２・・・録音再生切換スイッチ、３・・・録音再生兼用
増幅器、４・・・磁気ヘッド、５・・・録音イコライザ
ー回路、７，８・・・入力切換スイッチ、９ａ・・・マ
イクロホン、１０ａ・・・外部入力接続端子。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）マイクロホン入力信号と外部入力信号とを選択す
   るための入力切換スイッチを連動する第１、第２，２つ
   のスイッチで構成し、上記第１のスイッチの２つの固定
   端子にマイクロホンからの信号線路と外部入力端子から
   の信号線路とをそれぞれ接続し、上記第１のスイッチの
   可動端子を録音再生切換スイッチの録音端子に接続し、
   上記録音再生切換スイッチの共通端子を録音再生兼用増
   幅器の入力端に接続し、上記録音再生切換スイッチの再
   生端子を再生ヘッド及び上記第２のスイッチのオン接点
   に接続し、上記第２のスイッチの可動端子を上記マイク
   ロホンからの信号線路に接続してなる磁気記録再生装置
   。
2. （２）入力切換スイッチを構成する第１．第２のスイッ
   チのうち少なくとも第１のスイッチを、その切換時に可
   動端子と２つの固定端子が接触することのないノンショ
   ーテイングスイッチで構成してなる実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の磁気記録再生装置。