JPH04267257A - 粉体選択塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、粉体塗布装置に関し、
更に詳細には、粉体を選択的に塗布する粉体塗布装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、本出願人は、顕色剤を選択的に塗
布する装置を提案してきた。この装置は、感光感圧媒体
と、顕色剤全面塗布ユニットと、塗布離脱電極を備えて
いる。さらに、原稿からの光を塗布離脱電極に照射する
手段も配設されている。この様な構成により、まず顕色
剤全面塗布ユニットにより感光感圧媒体に顕色剤を全面
塗布する。次に、前記感光感圧媒体の塗布面と塗布離脱
電極とを向かい合わせた状態で、両側から光を照射し、
感光感圧媒体と塗布離脱電極を露光する。そして、塗布
電極上の露光部に配置された光導電体は電導度が上昇し
、塗布離脱電極と感光感圧媒体間の電界が大きくなり、
感光感圧媒体上の顕色剤は塗布電極側に転写される。つ
まり、原稿の白地部に対応した感光感圧媒体上の顕色剤
が飛翔し、結果として出力紙上の白地部には、顕色剤は
塗布されないことになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
に構成された顕色剤選択塗布装置に於いて、次のような
欠点があった。すなわち、感光感圧媒体上に一度顕色剤
を全面塗布した後、余剰の顕色剤を回収するのであるが
、その回収された顕色剤を廃棄していた。従って、顕色
剤選択塗布を行なう利点として、出力画像の白色度の向
上と加筆性に限られていた。ごく一部のみが画像部であ
る原稿については、実際に利用する顕色剤は極く少量で
あり、それらが廃棄されるのは大きな問題であり、ラン
ニングコスト低減に対しての要望が大きかった。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、きわめて簡易的な機構により、
ランニングコストの優れた顕色剤選択塗布装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の顕色剤選択塗布装置は、感光感圧媒体と反
応する粉体を、支持体に全面的に塗布する全面塗布ユニ
ットと、支持体から粉体を選択的に回収する回収ユニッ
トと、前記回収ユニットにより回収された粉体を全面塗
布ユニットに送出させる搬送ユニットと、より構成され
ることを特徴とする。

【０００６】

【作用】上記の構成を有する本発明により、粉体はまず
全面塗布ユニットにより、感光感圧媒体全面に塗布され
る。次に、回収ユニットにより画像情報により選択的に
引き剥され、回収される。そして、搬送ユニットにより
、回収ユニットから全面塗布ユニットに粉体が搬送され
、再度塗布に利用することが出来る。すなわち、回収し
た粉体を再度塗布に利用することにより、粉体の選択塗
布によるランニングコスト低減が可能になる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００８】図１は、本発明の顕色剤塗布装置を適用し
た複写機の構成図である。

【０００９】装置外枠２０の上面に原稿台２２があり、
側面に出力画像の取り出し口２３がある。

【００１０】内部では、下記のプロセスを行なう。すな
わち、感光感圧媒体であるカプセルシート３３の全面に
顕色剤を塗布する。そして、カプセルシート３３が露光
されたと同時に、顕色剤４４を選択的に除去する。その
後、受像体である普通紙５１とカプセルシート３３が当
接され、圧力現像・定着が行なわれる。

【００１１】次に内部の構成を詳述すると、カプセルシ
ート露光搬送ユニット３０は、装置上部に配置されてい
る。搬送手段である前記カプセルシート露光搬送ユニッ
ト３０は、カセット３１と、ガイドローラ３４と、露光
ランプ３６と、レンズ３７で構成される。前記カセット
３１には、光が透過可能なカプセルシート３３が巻回さ
れるロール３２が内部に設けられている。さらに、カプ
セルシート３３の終端には巻取りローラ３５が設けられ
ている。前記ガイドローラ３４は、カプセルシート３３
を搬送する。露光部は、露光ランプ３６と、レンズ３７
で構成される。装置下部には、用紙搬送ユニット５０が
、配設される。用紙カセット５２の内部には普通紙５１
が、保管される。また、給紙ローラ５３により蹴り出さ
れた普通紙５１は、搬送ガイド５４に沿って圧力現像ユ
ニット６０に到達する。圧力現像ユニット６０は、対向
する一対の現像ローラ６１により構成される。さらに、
用紙搬送方向の下流に、定着ユニット７０が、配設され
る。

【００１２】顕色剤選択塗布機構１００は、露光部の下
部に配置される。

【００１３】図２は、顕色剤選択塗布機構１００近傍の
詳細構成図である。顕色剤選択塗布機構１００は、顕色
剤の全面塗布ユニット１１０と、塗布された顕色剤を選
択的に回収する回収ユニット１２０と、顕色剤を回収ユ
ニット１２０から全面塗布ユニット１１０へ搬送する搬
送ユニット１３０とカバー１０１と顕色剤１０２とから
構成されている。

【００１４】まず、全面塗布ユニット１１０は、担持ロ
ーラ１１１と、供給ローラ１１３と、ブレード１１４、
及び塗布電極１１５から構成されている。担持ローラ１
１１は、カプセルシート３３のマイクロカプセル１０３
塗布面と対向して、塗布電極１１５に対峙している。供
給ローラ１１３は、前記担持ローラ１１１に近接して配
置されている。担持手段である前記担持ローラ１１１は
、鋼材やアルミ等金属部材で作成されている。さらにそ
の表面には、高分子材料等の誘電体部材が配設されてい
る。そして、担持ローラ１１１の表面には、搬送用の溝
や梨地が設けてある。担持ローラ１１１は、シャフト１
１２で駆動される。また、前記供給ローラ１１３は、シ
ャフトと、スポンジ等からなるローラ層で構成される。 前記担持ローラ１１１及び供給ローラ１１３は、接地さ
れている。塗布電極１１５は、正電圧を発生する電源Ｅ
１に接続されている。

【００１５】回収ユニット１２０は、感光ローラ１２１
と、帯電器１２４と、除去ナイフ１２５と、透明電極１
２６とで構成されている。感光ローラ１２１は、接地さ
れた金属芯体１２３上に、ＯＰＣ等の感光層１２２が配
置されている。感光ローラ１２１の回転方向の上流に、
感光層を負帯電させるコロトロン等の帯電器１２４が配
置される。回転方向下流には、感光層１２２表面に先端
が密着して除去ナイフ１２５が設けられている。さらに
、感光感圧媒体３３を挟み感光ローラ１２１と対峙して
、電源Ｅ２により負電圧を印加された透明電極１２６が
配置されている。

【００１６】また、搬送ユニット１３０は、前記全面塗
布ユニット１１０と、回収ユニット１２０の下部に配置
される。そして、無端状のベルト１３１と、前記ベルト
１３１を駆動する一対の駆動ローラ１３２で構成されて
いる。次に、本実施例の作用について説明する。

【００１７】使用者が、本機の作動を要請すると、露光
搬送ユニット３０が機能しカプセルシート３３の搬送が
開始され、それと同時に選択塗布機構１００も作用する
。すなわち、まず全面塗布ユニット１１０内部に於て、
図示しないモータが駆動されたとき、担持ローラ１１１
及び供給ローラ１１３が、図２の反時計方向に回転する
。貯蔵されている顕色剤１０２は、供給ローラ１１３に
乗せられながら回転搬送される。その結果、顕色剤１０
２は供給ローラ１１３により、安定に摩擦帯電される。 従って、供給ローラ１１３は、常に十分に負帯電した、
微粒の顕色剤１０２を担持ローラ１１１に供給する。そ
の結果、担持ローラ１１１に、良好な顕色剤１０２の担
持層が、形成される。カプセルシート３３の背面に配置
された塗布電極１１５には、正電圧が印加されている。 負帯電した顕色剤１０２は、マイクロカプセルシート３
３と担持ローラ１１１との間に形成された、直流電界中
で飛翔する。そして、顕色剤１０２は、カプセルシート
３３上一面に付着する。

【００１８】次に、カプセルシート３３は搬送され、回
収ユニット１２０と対峙する位置まで運ばれる。回収ユ
ニット１２０に於いては、まず帯電器１２４により感光
体１２２が、負帯電される。負帯電した感光ローラ１２
１は、回転し、カプセルシート３３と対峙する位置に達
する。また、原稿台２２に乗せられた図示しない原稿に
、露光ランプ３６の光が当てられる。その反射光は、レ
ンズ３７により透明電極１２６を通し、カプセルシート
３３上に結像し、いわゆる化学潜像が形成される。その
時、感光体１２２上では、カプセルシート３３を透過し
た光で露光される光が照射された部分の負電位が低下し
いわゆる静電潜像が形成される。すなわち、感光体１２
２上には、暗部に対応する負電荷のある部分と、明部に
対応する接地された部分が、画像に応じて配置された状
態となっている。このような感光体１２２を負帯電した
顕色剤１０２を有するカプセルシートに近接させると、
感光体の接地部分に対しては、顕色剤１０２が吸引力を
発生し、感光体１１２に付着しようとする。また、感光
体１１２の負電荷の部分に対しては、顕色剤１０２は反
発し、カプセルシート３３に残留する。すなわち、明部
に対応する顕色剤１０２は、感光体１２２に、また画像
部に対応する顕色剤１０２は、カプセルシート３３に存
在することになる。このようにして、選択的塗布が可能
になる。

【００１９】そして、顕色剤１０２を回収した感光体１
１２は、回転し除去ナイフ１２５により顕色剤１０２は
取り除かれる。

【００２０】さらに、搬送ユニット１３０が機能する。 すなわち、感光体１２２から回収された顕色剤１０２は
、ベルト１３１に載せられる。ベルト１３１は、駆動ロ
ーラ１３２により駆動され、全面塗布ユニット１１０ま
で顕色剤１０２を搬送する。そこで顕色剤１０２は、再
度供給ローラ１１３に載せられ、再度塗布に使用される
ことが出来る。したがって、たとえ画像面積が小さく顕
色剤塗布領域が少ない原稿がきたとしても、全面塗布し
た顕色剤の大部分を回収し、捨てることなく再度利用で
きる。従来に比べ、効率よく経済的に画像記録を行なう
ことが可能になる。

【００２１】さらに、顕色剤１０２を選択的に塗布され
、且つ、化学潜像を形成されたカプセルシート３３は、
さらにガイドローラ３４により搬送され、圧力現像ユニ
ット５０に到達する。また、用紙カセット５２に保管さ
れている普通紙５１は、給紙ローラ５３により蹴り出さ
れる。普通紙５１は、搬送ガイド５４に沿って圧力現像
ユニット６０に送り込まれる。この位置で、顕色剤４４
を塗布された前記カプセルシート３３に普通紙５１が当
接され、現像ローラ６１により圧力現像される。顕色剤
層は、マイクロカプセル内に内包された染料前駆体と反
応する。同時に、顕色剤層は、普通紙５１側に転写され
る。

【００２２】さらに、画像を形成された普通紙５１は、
定着ユニット７０により熱定着される。その後、普通紙
５１は、画像記録紙として取り出し口２３から出力され
る。尚、本発明は、上記実施例に限定をされるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲に於いて変更を加える
ことが可能である。本実施例に於いては、搬送ベルトを
使用して顕色剤の回収機構とした。回収機構として、ロ
ーラや回転スクリュー等の他の機械的搬送、振動搬送、
さらには電界カーテン等の非機械的搬送を利用してもよ
い。

【００２３】また、本実施例はいわゆる感光感圧媒体と
顕色剤について適用したが、例えば染料の吸収層を形成
する目的で受像体表面に形成する、クレイや炭酸カルシ
ウムまた二酸化チタン等の白色粉体についても適用でき
る。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、顕色剤はまず全面塗布ユニットにより
、感光感圧媒体全面に塗布される。次に、回収ユニット
により画像情報により選択的に引き剥され、回収される
。そして、搬送ユニットにより、回収ユニットから全面
塗布ユニットに顕色剤が搬送され、再度塗布に利用する
ことが出来る。すなわち、回収した顕色剤を再度塗布に
利用することにより、顕色剤の選択塗布によるランニン
グコスト低減が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した画像記録装置の構成図である
。

【図２】本発明の顕色剤選択塗布塗布装置の詳細構成図
である。

【符号の説明】

３３　　カプセルシート １００　　選択塗布機構 １０２　　顕色剤 １１０　　全面塗布ユニット １２０　　回収ユニット １３０　　搬送ユニット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　感光感圧媒体と反応する粉体を、支持
   体に全面的に塗布する全面塗布ユニットと、支持体から
   粉体を選択的に回収する回収ユニットと、前記回収ユニ
   ットにより回収された粉体を全面塗布ユニットに送出さ
   せる搬送ユニットと、より構成されることを特徴とする
   粉体選択塗布装置。