JPH04267127A - 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フイルムの製造方法

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JPH04267127A
JPH04267127A JP4740791A JP4740791A JPH04267127A JP H04267127 A JPH04267127 A JP H04267127A JP 4740791 A JP4740791 A JP 4740791A JP 4740791 A JP4740791 A JP 4740791A JP H04267127 A JPH04267127 A JP H04267127A
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tenter
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伸二 沼澤
Hiroshi Tokuda
徳田 寛志
Takeshi Ishida
剛 石田
Yoshiaki Hirooka
廣岡 良顕
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂フイルムの
製造方法に関し、更に詳しくはテンターを用いて熱可塑
性樹脂フイルムを少くとも横方向に延伸するに際し、テ
ンター内におけるフイルムの破断を減少せしめて薄い延
伸フイルムを安定して製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クリップテンターによりフイルムを延伸
する際に、極めて薄物ではフイルム端部近傍でのフイル
ム破断がしばしば発生し、この破断が操業性を著しく低
下させている。また、一部フイルム破断が発生すると破
れ屑の処分,設備の再点検などのため、製造停止のロス
時間が短い場合でも数分間、長い場合には数十分に及び
、しかもこの間ダイからの樹脂押し出しを継続すること
があり、樹脂のロスにもなる。製造工程中の破断はフイ
ルム厚さが薄くなるほど多くなる。
【0003】薄い熱可塑性樹脂フイルムをテンターによ
り安定して製造する方法として、特公昭63−9243
4号公報に示されているように、フイルムのクリップ把
持部の厚さを規定する方法や、特公昭63−94818
号公報に示されているように、複数の未延伸フイルムを
重ね合せて延伸する方法等が考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高強度
フイルムを得るため縦,横方向の逐次二軸延伸によって
得たフイルムを、更に縦,横方向に延伸する際、フイル
ムのクリップ把持部の厚さをコントロールするのは困難
であるし、二軸延伸工程中にフイルムの端部を切り落と
す工程がある場合には、フイルムのクリップ把持部の厚
さをコントロールできない。また、フイルムを重ね合わ
せて延伸する方法は、表裏の温度差に起因する物性の不
均一や延伸途中での剥離が懸念されるし、多大な設備投
資が必要である。
【0005】本発明は、上記欠点を解決せしめ、薄い延
伸フイルム、特に高強度フイルムを安定して製造するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次の構成からなる。
【0007】少くとも横方向に延伸した熱可塑性樹脂フ
イルムをテンターにより製造するに際し、テンターに供
するフイルムの端部を長手方向に連続的に折り重ね、該
折り重ね部をテンタークリップで把持しながら少くとも
横方向に延伸することを特徴とする熱可塑性樹脂フイル
ムの製造方法。
【0008】本発明における熱可塑性樹脂とは、フルイ
ムが二軸延伸可能な特性を有する熱可塑性樹脂であれば
いずれであってもよい。その代表例としては、ポリエチ
レンテレフタレート,ポリブチレンフタレート,ポリエ
チレンナフタレンジカルボキシレート,高密度ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ナイロン6,ナイロン66等が
あげられる。
【0009】本発明におけるテンターとは、クリップで
未延伸フイルム、あるいは縦一軸延伸フイルム、または
二軸延伸フイルムの両端部を把持して、縦横同時二軸延
伸あるいは横延伸するものである。
【0010】テンターで少くとも横方向に延伸するプロ
セス、すなわち横延伸または同時二軸延伸するプロセス
として、未延伸フイルムを横延伸または同時二軸延伸す
る方法、未延伸フイルムを縦または横に延伸した後、テ
ンターで横延伸または同時二軸延伸する方法、未延伸フ
イルムを縦及び横に延伸した後、テンターで横延伸また
は同時二軸延伸する方法、未延伸フイルムを縦及び横に
延伸した後、再度縦に延伸し、しかる後テンターで横延
伸する方法などがあげられる。本発明はあらゆるプロセ
スにおいて適用可能であるが、特に縦,横,再縦に延伸
されたフイルムを更に横延伸する場合に好適である。
【0011】本発明では、テンターに供するフイルムの
厚みは特に限定されるものではないが、従来の延伸方法
では破断が多い、薄いフイルムほど効果が大きい。さら
にテンターに供する前の中央部の厚みが20μm以下の
フイルムが好ましく、特にこの厚みが5〜15μmのフ
イルムが最適である。
【0012】本発明においてフイルム端部を長手方向(
縦方向)に連続的に折り重ねる形態は、テンターのクリ
ップ(把持具)が折り重ね部分を十分把持できる形態で
あれば特に限定されない。この形態のいくつかの図面を
用いて説明すると、図1はエッジを折り重ねたフイルム
をクリップが把持している状態を、フイルム走行方向の
上流から見た図であり、図1において11はテンターク
リップ,12はフイルム,13はフイルム把持部,hは
エッジ折り重ね幅である。図1に示すように、エッジを
折り重ねた部分がフイルム把持部を含んでいる必要があ
る。図2はフイルムエッジの折り返し方を示した図であ
り、図2におけるaは上側に2重に折る方法、bは上側
に3重に折る方法、cは下側に2重に折る方法、dは下
側に3重に折る方法を示す。折ったフイルム端部はa,
bのように上側にあってもよいし、c,dのように下側
にあってもよい。好ましくは、クリップの把持部の鋭利
な側に、折ったフイルム端部がくるのが良く、更に好ま
しくはフイルム端部を3重以上に折り重ねるのが良い。 フイルムを折り重ねる幅は、クリップのフイルム把持部
をカバーすることが必要である事から、10mm以上必
要である。好ましくは、フイルム幅変動によってもエッ
ジ折り返し部が、フイルム把持部を外れないように、1
5mm以上が良い。
【0013】本発明においてフイルム端部を長手方向(
縦方向)に連続的に折り重ねる方法として種々の方法を
用いることができる。例えば、図3は平板を折り曲げた
エッジ折り具でフイルムエッジを折り返している状態を
示す図であり、図3においては31は平板を折り曲げた
エッジ折り具,32はフイルムである。図4はU字型の
溝をもつ回転可能な円板によりフイルムエッジを折り返
している状態を示す図であり、図4において41はエッ
ジ折り具(U字溝付円板),42はフイルム,43はベ
アリング,44はエッジ折り具回転軸である。図5は位
置をずらして設置した2枚の平板によりフイルムエッジ
を折り返している状態を示す図であり、図5において5
1はエッジ折り具a,52はエッジ折り具b,53はフ
イルムであり、エッジ折り具aとエッジ折り具bの位置
をずらしてフイルムを3重折りにするようにしている。 図6は位置をずらして2枚の回転可能な円板によりフイ
ルムエッジを折り返している状態を示す図であり、図6
において61は回転円板のエッジ折り具a,62は回転
円板のエッジ折り具b,63はフイルム,64はエッジ
折り具aの回転軸,65はエッジ折り具bの回転軸であ
り、エッジ折り具aとエッジ折り具bの位置をずらして
フイルムを3重折りにするようにしている。図7は折り
曲った板の中に仕切板を設置したエッジ折り具によりフ
イルムエッジを徐々に折っている状況を示す図であり、
図7において71はエッジ折り曲げ具の折り曲げ板,7
2はエッジ折り曲げ具の仕切板,73はフイルム,矢印
はフイルムの走行方向である。また図3〜図7に示すよ
うな手段を組合せて用いることもできる。そしてエッジ
折れ曲げ具の下流側に、折れ曲ったフイルム端部が元に
戻らないよう、折り目を加熱定着させると、より安定し
たエッジ折り重ねが可能となるので好ましい。 この加熱手段には、小型の誘導加熱ロール,熱風ヒータ
ー,IRヒーター,レーザー,超音波等のあらゆる方法
が適用できる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する
【0015】
【実施例1及び比較例1】固有粘度0.65のポリエチ
レンテレフタレート樹脂を280℃で溶融し、口金より
40℃の冷却ロール上に押し出し、直ちに冷却して未延
伸フイルムを得た。これをロールを用いて縦方向に80
℃で2.0倍延伸し、次いでテンターにより横方向に1
00℃で3.0倍延伸し、更に110℃で熱固定し二軸
延伸フイルムを得た。この二軸延伸フイルムを再度縦方
向に140℃で4.0倍延伸し、テンターにより再度横
方向に150℃で1.6倍延伸し、厚み6μmの二軸延
伸フイルムを得た(比較例1)。
【0016】前記の再縦延伸後のフイルムに図6に示す
折れ曲げ手段を施し、さらに図4に示すような折れ曲げ
手段(但し、フイルム折れは3重である)を施してフイ
ルムのエッジを上側に3重に折り重ね、この折り重ね部
をステンタークリップに噛み込ませて、把持させて再横
延伸する以外は、比較例1と同様に行って二軸延伸フイ
ルムを得た(実施例1)。
【0017】これらの製膜特性を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【実施例2及び比較例2】実施例1と同様な工程で得た
未延伸フイルムを、縦方向に95℃で3.6倍延伸して
一軸延伸フイルムを得、テンターにより横方向に120
℃で4.0倍延伸し、厚み3μmの二軸延伸フイルムを
得た(比較例2)。
【0020】前記の一軸延伸フイルムに図4に示すよう
な折れ曲げ手段(但し、フイルム折れ方向は逆である)
を施してフイルムのエッジを下側に2重に折り重ね、こ
の折り重ね部をステンタークリップに噛み込ませ、把持
させて横延伸する以外は、比較例2と同様に行って二軸
延伸フイルムを得た(実施例2)。
【0021】これらの製膜特性を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】以上の結果から、フイルム端部を長手方向
に連続的に折り重ね、該折り重ね部をテンタークリップ
に把持させた後、横延伸することによりエッジからの破
断が起こりにくくなることがわかる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性フイルムをテ
ンターにより製造する際、エッジからの破断が起こりに
くくなり、薄い高強度フイルムを安定して製造できる。 本発明の方法で製膜された熱可塑性フイルムは、磁気テ
ープ用ベース,フロッピーディスク用ベース,コンデン
サー用,孔版印刷用等の用途に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッジを折り返したフイルムをクリップが把持
している状態を、フイルム流れ方向上流から見た図であ
る。
【図2】フイルムエッジの折り返し方を示した図である
【図3】平板を折りまげたエッジ折り具によりフイルム
エッジを折り返している状態を示す図である。
【図4】U字型の溝をもつ回転可能な円板によりフイル
ムエッジを折り返している状態を示す図である。
【図5】位置をずらして設置した2枚の平板によりフイ
ルムエッジを折り返している状態を示す図である。
【図6】位置をずらして設置した2枚の回転可能な円板
によりフイルムエッジを折り返している状態を示す図で
ある。
【図7】折りまげた板の中に仕切り板を設置した器具に
より、徐々にエッジを折っている状況を示す図である。
【符号の説明】
11  テンタークリップ 12  フイルム 13  フイルム把持部 h    エッジ折り重ね幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも横方向に延伸した熱可塑性樹脂フ
    イルムをテンターにより製造するに際し、テンターに供
    するフイルムの端部を長手方向に連続的に折り重ね、該
    折り重ね部をテンタークリップで把持しながら少くとも
    横方向に延伸することを特徴とする熱可塑性樹脂フイル
    ムの製造方法。
  2. 【請求項2】テンターに供するフイルムの中央部厚みが
    20μm以下である請求項1記載の熱可塑性樹脂フイル
    ムの製造方法。
  3. 【請求項3】テンターに供するフイルムが二軸延伸後さ
    らに縦方向(長手方向)に延伸したフルイムである請求
    項1記載の熱可塑性樹脂フイルムの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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