JPH04266511A - 能動型サスペンション - Google Patents

能動型サスペンション

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Publication number
JPH04266511A
JPH04266511A JP2720791A JP2720791A JPH04266511A JP H04266511 A JPH04266511 A JP H04266511A JP 2720791 A JP2720791 A JP 2720791A JP 2720791 A JP2720791 A JP 2720791A JP H04266511 A JPH04266511 A JP H04266511A
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JP
Japan
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control
pressure
valve
cylinder
wheel side
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Application number
JP2720791A
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English (en)
Inventor
Itaru Fujimura
藤村 至
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04266511A publication Critical patent/JPH04266511A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体及び車輪間の流体
シリンダの作動を姿勢変化などに応じて制御する能動型
サスペンションに係り、特に、システムの異常発生時に
流体シリンダの作動流体を封止する機構を設けた能動型
サスペンションの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特願平2−7771
2号記載の出願にて、サスペンションシステムの異常発
生時に、車輪及び車体間に装備した流体シリンダの作動
流体を封止し、異常発生時に伴う車体姿勢の急変を防止
する能動型サスペンションを提案している。
【0003】この先願例に係るサスペンション構成の一
態様を示すと、図10のようになる。同図において、8
0FL〜80RRは車輪及び車体間に介挿した油圧シリ
ンダ、81FL〜81RRは各油圧シリンダ80FL〜
80RRの作動圧を制御する圧力制御弁、82は油圧源
である。油圧源82は供給配管83及び戻り配管84を
介して圧力制御弁81FL〜81RRの供給,戻りポー
トに各々接続され、各圧力制御弁81FL〜81RRの
出力ポートが出力配管85を介してシリンダ室に接続さ
れている。各出力配管85には開閉弁としてのパイロッ
ト圧作動形のオペレートチェック弁86FL〜86RR
が各々挿入され、このチェック弁86FL〜86RRの
パイロットポートは配管87により、3ポート2位置の
電磁切換弁88のシリンダポートAに至る。電磁切換弁
88のポンプポートP及びタンクポートTは供給配管8
3及び戻り配管84に接続されている。そして、異常状
態検出器90によりシステムの異常が検出された場合、
コントローラ91は電磁切換弁88のポートT−A間の
みを連通させるから、オペレートチェック弁86FL〜
86RR全てがフェイル発生と殆ど同時に閉じる。これ
により、油圧シリンダ80FL〜80RRの作動圧がフ
ェイル発生時の値に封入され、車体姿勢が急変しないよ
うになっている。なお、図中、86Aはオペレートチェ
ック弁86FL〜86RRに取り付けられ、その開閉状
態を検知するスイッチである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先願記載の能動型サスペンションにあっては、車両旋
回に伴うロール抑制制御のため、旋回外輪の油圧シリン
ダの作動圧を高め、旋回内輪の油圧シリンダの作動圧を
下げ、これによりアンチロールモーメントを得るため、
車両旋回中にシステムの異常が発生すると、前述したオ
ペレートチェック弁によって、旋回外輪は高圧に、旋回
内輪は低圧に封止されてしまうから、その後の直進走行
で、車両がロール(横)方向に傾斜したままになってし
まうという、改善すべき点があった。このことは、また
、加減速時のピッチ抑制制御においても同様のことが言
えて、そのピッチ抑制制御中に異常が発生した場合、そ
の後の定速走行時にノーズダイブ,スカットのままの車
体姿勢が残る。
【0005】本発明は、上記先願例の未解決の点を改善
すべくなされたもので、姿勢変化抑制制御中にシステム
の異常が発生した場合、作動流体を封止して急激な姿勢
変化防止でき、その後、姿勢変化抑制制御を行わない走
行に戻った場合でも、車体が傾いた姿勢にならないよう
にすることを、解決しようとする課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の課題を解決するため、図1に示す如く、車体
と各車輪との間に個別に介挿された流体シリンダと、こ
の流体シリンダ各々に流体圧源から供給される作動流体
を指令値に応じて個別に制御可能な制御弁と、この制御
弁各々に走行状態に対応した指令値を与える姿勢制御手
段とを備えた能動型サスペンションにおいて、前記流体
シリンダと制御弁との間の流路に個別に挿入された開閉
弁と、少なくとも当該サスペンションシステムの異常発
生時には前記開閉弁全てを閉じさせる開閉制御手段と、
左輪側及び右輪側における前記流体シリンダのシリンダ
室に連通した部位同士を、前記姿勢制御手段による制御
を乱さない程度に大きな減衰定数を持たせて前輪側,後
輪側毎に連通させる左右連通機構とを設けた。
【0007】また、請求項2記載の発明は、図2に示す
如く、車体と各車輪との間に個別に介挿された流体シリ
ンダと、この流体シリンダ各々に流体圧源から供給され
る作動流体を指令値に応じて個別に制御可能な制御弁と
、この制御弁各々に走行状態に対応した指令値を与える
姿勢制御手段とを備えた能動型サスペンションにおいて
、前記流体シリンダと制御弁との間の流路に個別に挿入
された開閉弁と、少なくとも当該サスペンションシステ
ムの異常発生時には前記開閉弁全てを閉じさせる開閉制
御手段と、左輪側及び右輪側における前記流体シリンダ
のシリンダ室に連通した部位同士を、前記姿勢制御手段
による制御を乱さない程度に大きな減衰定数を持たせて
前輪側,後輪側毎に連通させる左右連通機構と、この前
輪側及び後輪側の左右連通機構の流路同士を、前記姿勢
制御手段による制御を乱さない程度に大きな減衰定数を
持たせて連通させる前後連通機構とを設けた。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明に係る能動型サスペンショ
ンの姿勢制御手段は、旋回状態において、例えば車両横
方向の加速度に応じた指令値を各制御弁に与えて左右輪
のシリンダ圧を制御するので、旋回外輪側のシリンダ圧
は直進時よりも上昇し、旋回内輪側のシリンダ圧は直進
時よりも減少する。これにより、慣性力に起因したロー
ルモーメントを抑制するアンチロールモーメントがアク
ティブに発生し、ロール角が所望の値に収まる。この際
、前後輪別に、左右輪の流体シリンダ同士は左右連通機
構を介して連通しているが、その左右連通機構の減衰定
数は大きな値になっているから、通常のロール制御に悪
影響を与えることがない。
【0009】このようなロール制御中に、例えば電源の
リード線が断線する等、システムに所定の異常が発生し
た場合には、開閉制御手段は、流体シリンダと制御弁と
の間の開閉弁全てを閉止させる。これにより、左右輪の
流体シリンダ内の作動圧は異常発生時の値に一時的に封
入され、その後徐々に左右連通機構を介して左右シリン
ダ間で作動流体が圧力の低い方に流れる。このため、異
常発生時にシリンダ圧がバランスするまでの間、アンチ
ロールモーメントが得られ、これにより、ロール角が外
輪沈み込み方向に急増するという事態を回避でき、ロー
ル抑制の状態で旋回を継続できる。
【0010】そして、車両が旋回状態を抜けて直進状態
に至った場合、ほぼ路面に平行な車体姿勢となり、車体
が何時までもロール方向に傾いたまま走行するという状
態を的確に排除できる。
【0011】また、請求項2記載の発明に係る能動型サ
スペンションでは、ロール制御途中の異常発生時には上
述したと同様の作用が得られる。このほか、加速時及び
制動時において、姿勢制御手段は前輪側又は後輪側の流
体シリンダのシリンダ圧を高め、且つ、後輪側又は前輪
側の流体シリンダのシリンダ圧を下げ、これにより、ノ
ーズダイブ及びスカットを的確に防止する。
【0012】このようなピッチ制御途中の異常発生時に
は、ロール制御時と同様に、各制御弁の閉止によって各
シリンダ圧が一時的に封止され、その後、車両前後の左
右連通機構及び前後連通機構を介する作動流体の往来に
よって、シリンダ圧は徐々にバランスされるので、その
間、ピッチ方向の車体姿勢の急変も防止される。そして
、加減速状態が解除されて定速状態に至った場合でも、
車体がピッチ方向に傾いたままにならないで走行できる
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説
明する。まず、第1実施例を図3乃至図8に基づき説明
する。この第1実施例は請求項1記載の発明を実施した
ものである。
【0014】図3において、10は、4輪の車輪側部材
と車体側部材との間にアクチュエータが介挿された、油
圧式の能動型サスペンションを示す。この能動型サスペ
ンション10は、流体圧源としての油圧源12と、この
油圧源12の負荷側に各車輪に対応して装備された制御
弁としての前左〜後右圧力制御弁14FL〜14RRと
、開閉弁としてのオペレートチェック弁16FL〜16
RRと、流体シリンダとしての油圧シリンダ18FL〜
18RRとに加えて、オペレートチェック弁16FL〜
16RRと油圧源12とを接続する電磁切換弁20を有
する。これと伴に、能動型サスペンション10は、電磁
切換弁20及び圧力制御弁14FL〜14RRの作動を
制御する手段としてコントローラ22,横加速度検出器
24,異常状態検出器26,及びキースイッチ28を備
えている。なお、車体及び各車輪間には、車体の静荷重
を支持するコイルスプリング(図示せず)が設けられて
いる。
【0015】油圧源12は、作動油を貯蔵するリザーバ
タンク30と、車両エンジンを回転駆動源とする油圧ポ
ンプ32と、所定のライン圧を設定するリリーフ弁34
と、蓄圧用のメインアキュムレータ36と、作動油を冷
却するオイルクーラ38とを有する。タンク30には供
給配管40及び戻り配管42が接続されており、供給配
管40は油圧ポンプ32を介して負荷側に至るとともに
、戻り配管42にはオイルクーラ38が介挿されている
。油圧源12の出力側には、リリーフ弁34が両配管4
0,42間に接続されるとともに、メインアキュムレー
タ36が供給配管40に接続されている。
【0016】油圧源12から延びる供給配管40は前後
左右輪側に各々分岐して圧力制御弁14FL〜14RR
の供給ポートに接続され、この圧力制御弁14FL〜1
4RRの戻りポートに個別に接続された戻り配管42は
合流して油圧源12に至る。
【0017】圧力制御弁14FL〜14RRの夫々は、
挿通孔内で摺動可能なスプールを有した弁ハウジングと
、スプールの一端側に作用させたフィードバック圧に対
応して他端側に作用させるパイロット圧を調整可能な比
例ソレノイドとを有した、従来周知の3ポート比例電磁
減圧弁(例えば特開平1−122717号参照)で形成
されている。そして、3ポートの内、供給ポート及び戻
りポートは配管40,42に接続され、出力ポートは流
路としての出力配管44に接続されている。このため、
比例ソレノイドに供給する指令電流iを調整することに
よりスプールの位置を制御でき、出力ポートから出力さ
れる制御圧PC を指令電流iに比例して図4の如く制
御できる。図4中、PMAX は設定ライン圧に相当す
る最大制御圧,iN ,PN は中立作動時の指令電流
,制御圧である。
【0018】圧力制御弁14FL〜14RRに接続され
た出力配管44は、各々、オペレートチェック弁16F
L〜16RRを介して油圧シリンダ18FL〜18RR
のシリンダ室Lに連通している。
【0019】オペレートチェック弁16FL〜16RR
の夫々は、パイロット操作形の逆止弁であって、図5に
示すように筒状の弁ハウジング48を有する。この弁ハ
ウジング48の内部には挿通孔48Aが穿設され、この
挿通孔48Aに連通した状態で入力ポート48i,出力
ポート48o,及びパイロットポート48pが設けられ
るとともに、挿通孔48Aには、ポペット48B及びこ
れに対向するスプール48Cが共に摺動自在に配設され
ている。ここで、入力ポート48iが出力配管44を介
して圧力制御弁14FL(〜14RR)の出力ポートに
接続され、出力ポート48oが出力配管44を介して油
圧シリンダ18FL(〜18RR)のシリンダ室Lに接
続され、パイロットポート48pがパイロット圧配管5
0を介して後述する電磁切換弁20に接続されている。
【0020】ポペット48Bは、入力ポート48i及び
出力ポート48oとの間に形成された弁座48Dに当接
する方向にコイルスプリング48Eによって付勢され、
スプール48Cのポペット48Bとは反対側にパイロッ
トポート48pからのパイロット圧Pp が与えられて
いる。ここで、ポペット48Bのリリーフ圧(本実施例
では大気圧よりは高い所定値)をPP0、スプール48
Cの有効面積をA、コイルスプリング48Eのばね定数
をk、ポペット変位量をxとしたとき、コイルスプリン
グ48Eのプリセット圧力F0 は下記式で表される。
【0021】 F0 =PP0・A              ・・
・  (1)いま、パイロット圧Pp と入力圧Pi 
との関係がPi≧Pp の場合、スプール48Cはポペ
ット48Bから分離しており、ポペット48Bに力は伝
達されず、ポペット48Bはリリーフ弁の機能のみを果
たす。即ち、入力ポート48iの圧力Pi に対して「
Pi ・A=PP0・A」の条件で釣り合い、Pi >
PP0の場合はリリーフ状態で開であり、Pi ≦PP
0の場合は閉の状態にある。
【0022】一方、Pi <Pp の場合には、スプー
ル48Cに作用する「(Pp −Pi )・A」の力は
ポペット48Bを押し、あたかもポペット48Bとスプ
ール48Cとが一体となった状態で動く。したがって、
入力圧Pi により発生し、ポペット48Bとスプール
48Cとに作用する力は、内力となって相殺するため、
ポペット48Bは下記式の状態で釣り合う。
【0023】 F0 +k・x=Pp ・A      ・・・  (
2)そして、上記(1)式及び(2)式より、ポペット
48Bの逆止弁機能が解除(x>0)される条件は、(
Pp −PP0)・A>0であるから、Pp >PP0
のとき逆止弁が開状態となり、Pp ≦PP0のとき閉
状態となる。
【0024】さらに、弁ハウジング48のポペット48
B側底部の外側には、オン・オフスイッチ54が保持具
56によって設置されており、スイッチ54の作動子5
4Aは弁ハウジング48の底部を密封状態で挿通して挿
通孔48A内部に至る。そして、ポペット48Bが弁座
48Dを閉塞している状態から所定距離だけ開放方向に
移動されたときに、作動子54Aが押されてスイッチ5
4がオンになるように設定されている。このスイッチ5
4のスイッチ信号OPはコントローラ22に供給される
【0025】油圧シリンダ18FL〜18RRの各々は
図3に示すように単動式シリンダで成り、そのシリンダ
チューブ18aに、ピストン18bにより隔設されたシ
リンダ室Lを備え、シリンダチューブ18aの下端が車
輪側部材に取り付けられ、ピストンロッド18cの上端
が車体側部材に取り付けられている。各シリンダ室Lは
、絞り弁58を介して小容量のサブアキュムレータ60
に接続され、圧力制御弁14FL〜14RRで応答しき
れないバネ下共振域の油圧振動が吸収される。
【0026】この油圧シリンダ18FL〜18RRに接
続される各出力配管44の内、前輪側の配管44,44
におけるオペレートチェック弁16FL及び油圧シリン
ダ18FL間の途中位置と、オペレートチェック弁16
FR及び油圧シリンダ18FR間の途中位置とが連通管
62Fにより相互に接続され、この連通管62Fの途中
に絞り64Fが挿入されている。同様に、後輪側の配管
44,44におけるオペレートチェック弁16RL及び
油圧シリンダ18RL間の途中位置と、オペレートチェ
ック弁16RR及び油圧シリンダ18RR間の途中位置
とが連通管62Rにより相互に接続され、この連通管6
2Rの途中に絞り64Rが挿入されている。ここで、連
通管62F及び絞り64Fが前輪側の左右連通機構を成
し、連通管62R及び絞り64Rが後輪側の左右連通機
構を成している。なお、各左右連通機構の減衰定数は、
圧力制御弁14FL〜14RRに係るアクティブなシリ
ンダ圧制御の際、左右で油圧を干渉させない高い値とす
る必要があり、その値を保持できるように絞り64F,
64Rの径及び長さが設定されている。
【0027】電磁切換弁20は図3に示すように3ポー
ト2位置の電磁操作形で成る。この切換弁20のシリン
ダポートAにはパイロット圧配管50の一端を接続して
おり、この配管50は途中で分岐して各他端が4個のオ
ペレートチェック弁16FL〜16RRのパイロットポ
ートに接続してある。電磁切換弁20のポンプポートP
は配管66を介して供給配管40に連通し、タンクポー
トTは配管68を介して戻り配管42に連通している。 電磁切換弁20のソレノイドにはコントローラ22から
切換制御信号CSが供給されるようになっており、その
制御信号CSがオフ(非通電)の場合、シリンダポート
A〜タンクポートT間が接続し、オン(通電)の場合、
シリンダポートA〜ポンプポートP間が接続する。
【0028】一方、横加速度検出器24は、車体の所定
位置に装備され、車体の横(車幅)方向に発生する加速
度に対応した電圧値の横加速度信号GY をコントロー
ラ22に出力する。異常状態検出器26は、電源回路,
圧力制御弁14FL〜14RR等の断線等の異常状態を
検出し、その検出信号Fをコントローラ22に出力する
。さらに、キースイッチ28からはキー操作位置に応じ
た信号Kがコントローラ22に供給される。
【0029】コントローラ22は、演算処理用のマイク
ロコンピュータを含んで構成され、横加速度検出器24
からの検出信号GY に基づき所定の処理を実行して姿
勢変化を抑制する指令値を演算し、指令電流i,…,i
を圧力制御弁14FL〜14RRに供給する一方、異常
状態検出器26からの検出信号Fに基づき異常状態を判
断し、異常状態発生時には電磁切換弁20に供給する切
換制御信号CSを強制的にオフとする。また、コントロ
ーラ22は、キースイッチがアクセサリ位置に操作され
たときに電源が投入されて起動し、その後、電源オフと
なるまで後述する図6の処理を繰り返す。
【0030】次に、本実施例の動作を説明する。最初に
図6の処理を実行する。コントローラ22はその電源オ
ンで起動し、同図ステップ101においてキースイッチ
28からのスイッチ信号Kを読み込み、ステップ102
においてイグニッションスイッチオンか否かを判断し、
エンジンのオンまでステップ101,102の処理を繰
り返して待機する。ステップ102にて、エンジン・オ
ンの判断のときは引き続いてステップ103に移行し、
各圧力制御弁14FL〜14RRに与える指令値DVを
DV=0に初期設定する。
【0031】次いでステップ104に移行し、各オペレ
ートチェック弁16FL〜16RRに設けてあるスイッ
チ54全部からのスイッチ信号OPを各々読み込み、ス
テップ105に移行する。ステップ105では、ステッ
プ104で入力したスイッチ信号OPが全てオフ、即ち
4個のオペレートチェック弁16FL〜16RRが全て
閉状態を保持している始動初期状態か否かを判断する。 このステップ105の判断結果が始動初期状態である場
合にはステップ106に移行して、電磁切換弁20に供
給する切換制御信号CSをオフとした後、ステップ10
7,108の処理を行う。ステップ107では指令値D
Vを徐々に上昇させるために指令値DV=DV+ΔDV
(ΔDV:所定微小値)を演算し、ステップ108では
ステップ107で演算した指令値DVを出力する。これ
により、各圧力制御弁14FL〜14RRに指令値DV
に対応した指令電流iが供給される。この後、ステップ
104に戻り、上記処理を繰り返す。
【0032】その処理中に、オペレートチェック弁16
FL〜16RRが全て開状態となり、ステップ105に
おいて始動初期状態を過ぎたと判断された場合、ステッ
プ109,110の処理を行う。ステップ109では異
常状態検出器26の検出信号Fを読み込み、ステップ1
10ではその入力信号Fの値に基づき異常(フェイル)
状態発生か否かを判断する。この判断が本サスペンショ
ンシステムの正常状態の場合、ステップ111,112
に移行する。
【0033】ステップ111においてコントローラ22
は再びキースイッチ28からのスイッチ信号Kを読み込
み、ステップ112にてエンジン・オンか否かを判断す
る。この判断にて、イグニッションスイッチのオン,即
ちエンジン・オンが確認された場合、ステップ113に
移行して、切換制御信号CS=オンを電磁弁20に出力
する。
【0034】次いでステップ114〜116の処理を繰
り返す。この内、ステップ114では横加速度検出器2
4の検出信号GY を読み込み、ステップ115ではそ
の読込み値GY に基づき車体ロールを抑制する指令値
DVを左右逆相で演算する(横加速度GY に制御ゲイ
ンを乗じる)。さらにステップ116にて演算した指令
値DV,…,DVをコントローラ22内の駆動回路に出
力するので、各駆動回路から指令値DVに対応した指令
電流i,…,iが圧力制御弁14FL〜14RRに個別
に出力される。この後、ステップ119に移行し、上述
した処理を電源オフとなるまで繰り返す。
【0035】上述したステップ109〜116の処理を
繰り返す中で、ステップ110にてYESの判断,即ち
異常発生の場合、又は、ステップ112にてNOの判断
,即ちエンジン・オフが判断された場合、ステップ11
7〜119の処理を繰り返す。ステップ117では切換
制御信号CS=オフを指令し、ステップ118,119
では姿勢制御用の指令値DV=0を設定し、これを指令
する。この後、ステップ119に戻り、同様の処理を電
源オフとなるまで繰り返す。
【0036】ここで、電磁切換弁20,異常状態検出器
26,及び図6ステップ109,110,113,11
7の処理が開閉制御手段を構成し、横加速度検出器24
及び図6ステップ114〜116の処理が姿勢制御手段
を構成している。
【0037】次に、全体動作を説明する。いま、エンジ
ン停止状態で停車しているとする。この停車状態では電
源オフであり、電磁切換弁20に対する切換制御信号C
F=オフであるから、電磁切換弁20は非通電時の位置
、即ちシリンダポートA〜タンクポートT間の開状態を
維持している。これにより各オペレートチェック弁16
FL〜16RRのパイロット圧も大気圧であって、該チ
ェック弁16FL〜16RRが閉じられ、出力配管44
が遮断されている。つまり、各油圧シリンダ18FL〜
18RRの作動圧が4輪で平衡して封入されている。
【0038】この状態からキースイッチ28をアクセサ
リ位置まで回転させるとコントローラ22による制御が
開始され、さらに、イグニッション・オン位置まで回転
させるとエンジンが始動される。これにより油圧ポンプ
32が駆動開始するので、ポンプ吐出圧が直ちに規定の
値まで上昇し、リリーフ弁34で設定されるライン圧が
各圧力制御弁14FL〜14RRに供給される。
【0039】このエンジン始動初期状態では、コントロ
ーラ22はオペレートチェック弁16FL〜16RRの
作動状況をスイッチ信号OPに基づき判断し(図6ステ
ップ104,105参照)、電磁切換弁20の非通電時
の位置を維持させる(図6ステップ106参照)。しか
し、そのオペレートチェック弁16FL〜16RRのパ
イロット圧は未だ大気圧であるから、該オペレートチェ
ック弁16FL〜16RRは作動しておらず、単にリー
クが少ないチェック弁のみとして機能し、シリンダ作動
圧を封入している。これとともに、コントローラ22は
圧力制御弁14FL〜14RRに対する指令電流iを低
圧側から徐々に上昇させる(図6ステップ103,10
7,108参照)ので、圧力制御弁14FL〜14RR
が出力する制御圧PC も指令電流iに応じて滑らかに
上昇する。そして、制御圧>封入シリンダ圧となった時
点でオペレートチェック弁16FL〜16RRが開状態
となり、シリンダ圧の封入が解除されるとともに、封入
シリンダ圧と制御圧PC とが図7の如くスムーズに繋
がる。
【0040】このため、例えば長期の停車状態のため、
シリンダリークに因って封入シリンダ圧が前回停止時の
値よりも低下していた場合でも、エンジン始動時に車高
が急増するという状態が的確に排除され、乗員に無用な
違和感を与えない。
【0041】このように制御圧PC が徐々に上昇して
、各輪のオペレートチェック弁16FL〜16RR全て
が開となると、コントローラ22はエンジン始動初期状
態を脱した(図6ステップ105参照)として通常の制
御動作に入る。
【0042】この通常制御状態では、サスペンションシ
ステムが正常であってエンジン駆動中とすると(図6ス
テップ109〜112参照)、電磁切換弁20に対する
切換制御信号CSをオンにする(図6ステップ113参
照)。これにより、電磁切換弁20は通電時の切換位置
,即ちシリンダポートA〜ポンプポートP間を連通させ
るから、オペレートチェック弁16FL〜16RRのパ
イロット圧配管50の圧力が供給配管40のライン圧(
供給圧)と同じになり、したがって、オペレートチェッ
ク弁16FL〜16RRが強制的に開かれ、シリンダ圧
が制御圧PC によって制御される状態になる。
【0043】そして、横加速度信号GY に応じて車体
の揺動を抑制させるアクティブ姿勢制御可能な状態にな
る(図6ステップ114〜116参照)。即ち、そのア
クティブ制御が実施されると、旋回時の外輪側のシリン
ダ圧が直進時よりも高められ、内輪側のシリンダ圧が直
進時よりも下げられるから、慣性力に比例したアンチロ
ールモーメントが発生し、ロール角が目標値内に収まる
【0044】このロール制御中に、例えば電源断線など
の異常状態が生じると、このフェイル状態が異常状態検
出器26により検知される。そして、その検知情報に基
づき、切換制御信号CS=オフとされるので(図6ステ
ップ117参照)、電磁切換弁20は非通電の切換位置
をとり、パイロット圧配管50と戻り側配管42とが連
通される。これにより、オペレートチェック弁16FL
〜16RR全てのパイロット圧がほぼ大気圧となるので
、チェック弁16FL〜16RRは異常発生後、瞬時の
内に閉状態となる。この閉作動により、油圧シリンダ1
8FL〜18RRの異常発生時の作動圧が一時的に封じ
込められ、その後徐々に、前後輪毎に、シリンダ室の作
動油が絞り64F,64Rを介して圧力の低い方に流入
し、やがて圧力がバランス状態に達する。つまり、シリ
ンダ圧は図8に示す如く徐々に(例えば10秒程度)バ
ランスしていく。このため、異常発生時からその後の圧
力平衡までの間は、外輪側の作動圧が徐々に低下し且つ
内輪側の作動圧が徐々に上昇するものの、外輪,内輪の
作動圧は直進時よりも高いアンチロールモーメントとな
るように維持され、ロール抑制に係る良好な姿勢が得ら
れる。
【0045】そして、シリンダ圧が平衡状態に至る過程
で、直進走行に戻った場合でも、その後、圧力平衡状態
に到達するから、直進時に車体がロール方向に傾いたま
ま走行しなければならないということもない。また、旋
回中に圧力平衡状態に達した場合でも、それまでの旋回
過程での車体の急変は抑えられていると共に、通常の殆
どの旋回路面の場合、圧力平衡到達から少しの時間で旋
回が終わり、直進時には路面にほぼ平行な姿勢が確保さ
れる。
【0046】なお、直進時に異常が発生した場合にも、
オペレートチェック弁14FL〜14RRが瞬時に閉じ
て、上述したと同様に左右のシリンダ圧の平衡化に付さ
れ、殆ど路面に平行な車体姿勢がそのまま保持される。
【0047】一方、異常状態では指令電流i=0が出力
されて(図6ステップ118,119参照)、アクティ
ブな姿勢制御が中止されるが、サブアキュムレータ60
がガスばねとして作用する次善の策としてのパッシブな
サスペンション特性が得られ、少なくとも従来のパッシ
ブ型と同等の姿勢抑制が行われる。
【0048】また、電磁切換弁20によって供給配管4
0とパイロット圧配管50とが連通されている正常制御
状態であっても、油圧源12の故障に起因して、供給圧
がオペレートチェック弁16FL〜16RRのパイロッ
ト圧基準値PP0よりも低下すると、オペレートチェッ
ク弁16FL〜16RRは自動的に閉状態となる。これ
がため、油圧供給系の異常状態が発生した場合でも上述
と同様に次善のサスペンション状態を比較的良好に得る
【0049】さらに、サスペンションシステムが正常な
場合でも、停車してエンジン回転が停止されると、この
状態が検知されて異常発生時と同様に作動圧の封入が行
われる。これにより、エンジン停止に伴う車高低下が確
実に防止されるとともに、エンジン・オフ時の作動圧が
オペレートチェック弁16FL〜16RRにより長時間
保持されて、その車高値が良好に維持される。
【0050】このような作動において、開閉弁としては
パイロット圧作動形の切換弁を使用し、この切換弁夫々
のパイロット圧を一個の電磁弁でまとめて切り換えるた
め、各輪の開閉弁として電磁弁を使用する場合に比べて
、電磁ソレノイドの数が減ること、さらにはパイロット
圧切換用電磁弁もパイロット圧(低圧)を形成するだけ
の容量があればよいので、全体としてコンパクトであり
、省スペース化を推進でき、また製造コストも低減でき
る。同時に、電力消費も少なくなり、バッテリの負担を
軽減できる。
【0051】次に、第2実施例を図9に基づき説明する
。この第2実施例は請求項1及び2記載の発明を実施し
たものである。なお、第1実施例と同一の構成要素には
同一の符号を用いている。
【0052】本第2実施例は、ロール制御中のみならず
、ピッチ制御中における異常発生のときでも、本発明の
目的を達成できるようにしたものである。図9において
、前左輪側の出力配管44と前右輪側の出力配管44と
が、シリンダ及びオペレートチェック弁間の位置にて、
連通管70Fにて相互に接続され、この連通管70F中
に絞り72FL,72FRが介挿されている。同様に、
後左輪側の出力配管44と後右輪側の出力配管44とが
、シリンダ及びオペレートチェック弁間の位置にて、連
通管70Rにて相互に接続され、この連通管70R中に
絞り72RL,72RRが介挿されている。また、前輪
側の連通管70Fにおける絞り72FL及び72FR間
の位置と、後輪側の連通管70Rにおける絞り72RL
及び72RR間の位置とが別の連通管74を介して相互
に接続され、この連通管74の途中に絞り76が挿入さ
れている。ここで、絞り72FL及び72FR並びに7
2RL及び72RRの減衰定数は、ロール制御中に左右
輪の油圧を殆ど干渉させない値になっており、また絞り
76の減衰定数は、ピッチ制御中に前後輪の油圧を殆ど
干渉させない値になっている。連通管70F及び絞り7
2FL,72FRが前輪側の左右連通機構を構成し、連
通管70R及び絞り72RL,72RRが後輪側の左右
連通機構を構成している。また、連通管74及び絞り7
6が前後連通機構を構成している。
【0053】さらに、本第2実施例では、車体の横方向
及び前後方向の加速度を検出する加速度検出器78を設
けており、この加速度検出器78の検出信号Gがコント
ローラ22に供給されている。コントローラ22は第1
実施例で示した図6と同様の処理を行うが、図6のステ
ップ114に対応する処理では加速度検出信号(横加速
度,前後加速度)Gを読込み、ステップ115に対応す
る処理では加速度Gに対応した指令値DV,…,DVを
左右,前後共、逆相で演算し、さらに、ステップ116
に対応する処理では各指令値DVを出力するようになっ
ている。
【0054】その他の構成及び動作は第1実施例と同一
である。このため、旋回中のロール抑制制御及び異常発
生に対しては第1実施例と同等の効果が得られる。また
、制動時には、前後方向の加速度検出信号Gに基づいて
前輪側が高圧に、後輪側が低圧に指令され、それにより
アンチピッチモーメントが得られ、ピッチ角が抑制され
る。その一方で、ピッチ制御中に異常状態が発生した場
合、第1実施例と同様に各オペレートチェック弁16F
L〜16RRが直ちに閉鎖され、異常発生時の作動圧が
一時的に封入され、その後、作動油が連通管74及び絞
り76を介して前輪側から後輪側に徐々に流れ、やがて
前後のシリンダ圧がバランスする。これにより、制動中
に異常が発生した場合でも、車体姿勢の急変が回避され
ると共に、制動後に定速走行に移行したときは、フロン
ト側が上がり且つリヤ側が下がるというピッチング姿勢
が排除され、ほぼ路面と平行な姿勢となる。このことは
加速の場合も同様である。
【0055】さらに、本第2実施例では連通機構をロー
ル制御方向,ピッチ制御方向の両方に設けているため、
左右別々に前後連通機構を設ける必要がなく、その前後
連通機構が一つでよいという利点がある。
【0056】なお、上記第2実施例において前後輪の左
右連通機構を外し、ピッチ制御方向の前後連通機構のみ
を残す構成も採り得る。その場合には、前左輪側及び後
左輪側の出力配管44同士を連通管で接続し、その連通
管中に絞りを介挿すると共に、前右輪側及び後右輪側の
出力配管44同士を連通管で接続し、その連通管中に絞
りを介挿すればよい。これによって、第1実施例での考
え方をピッチ制御方向にのみ適用したものとなり、ピッ
チ制御中の異常発生について、上述した効果を享受する
ことができる。
【0057】なお、また、前記各実施例において、オペ
レートチェック弁16FL〜16RRの開動作を検出す
る構成はスイッチ54により検知する構成に限定される
ことなく、例えば制御圧PC >シリンダ圧となってオ
ペレートチェック弁16FL〜16RRが開き、シリン
ダ圧が微増することに伴う油圧シリンダ18FL〜18
RRのストローク増を、ストロークセンサにより検知す
るとしてもよい。
【0058】また、本発明の開閉弁は前述した実施例記
載のオペレートチェック弁の構造に限定されることなく
、例えば特開昭63−106132号記載のパイロット
作動形のスプール式切換弁を使用することもできる。
【0059】さらに、本発明における開閉弁としてのオ
ペレートチェック弁は、必ずしも前述した実施例記載の
構成に限定されることなく、例えばポペット弁及び第1
スプリングから成るチェック弁と、パイロット圧を受け
るパイロットピストン及び該ピストンに抗する第2スプ
リングを有するプッシュ機構とを備えた弁であって、パ
イロットピストンがパイロット圧から受ける力が第2ス
プリングより大きくなったときに、そのパイロットピス
トンがポペット弁を押して、それまでパイロット弁にて
閉鎖していた両ポートを開ける構成のものであってもよ
い。
【0060】さらにまた、本発明の構成に係る作動流体
は作動油のみに限定されることなく、例えば空気を使用
するものであってもよい。コントローラはイグニッショ
ン・オンの状態で起動するようにしてもよい。またコン
トローラは、マイクロコンピュータ以外の論理回路及び
アナログ電子回路により構成してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項(1)記載
の発明は、流体シリンダと制御弁との間の流路に個別に
挿入された開閉弁と、少なくとも当該サスペンションシ
ステムの異常発生時には開閉弁全てを閉じさせる開閉制
御手段と、左輪側及び右輪側における流体シリンダのシ
リンダ室に連通した部位同士を、姿勢制御手段による制
御を乱さない程度に大きな減衰定数を持たせて前輪側,
後輪側毎に連通させる左右連通機構とを設けたため、車
両旋回に伴って的確なロール制御を実施できる一方で、
旋回中にシステムの異常が発生した場合、車体姿勢のロ
ール方向への急変を防止できると共に、直進走行に戻っ
たとき、車体がロール方向に傾いたままにはならず、路
面にほぼ平行になり、異常(フェイル)発生後の走行性
能の低下を防止できる。
【0062】また、請求項(2)記載の発明は、流体シ
リンダと制御弁との間の流路に個別に挿入された開閉弁
と、少なくとも当該サスペンションシステムの異常発生
時には開閉弁全てを閉じさせる開閉制御手段と、左輪側
及び右輪側における流体シリンダのシリンダ室に連通し
た部位同士を、姿勢制御手段による制御を乱さない程度
に大きな減衰定数を持たせて前輪側,後輪側毎に連通さ
せる左右連通機構と、この前輪側及び後輪側の左右連通
機構の流路同士を、姿勢制御手段による制御を乱さない
程度に大きな減衰定数を持たせて連通させる前後連通機
構とを備えたため、請求項(1)記載の発明の効果と同
等のものを得ることができるほか、制動時,加速時のピ
ッチ姿勢の変動を抑制でき、またそれらの加減速時に異
常が発生した場合でも、車体姿勢の急変を防止し、且つ
、その後の定速走行時でのピッチ方向に傾いた姿勢を排
除し、走行性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は請求項1のクレーム対応図である。
【図2】図2は請求項2のクレーム対応図である。
【図3】図3は第1実施例の全体構成を示すブロック図
である。
【図4】図4は圧力制御弁の出力特性図である。
【図5】図5はオペレートチェック弁の構成例を示す断
面図である。
【図6】図6はコントローラの処理手順の例を示す概略
フローチャートである。
【図7】図7はエンジン始動時の圧力変化例を示す説明
図である。
【図8】図8は異常発生時の左右シリンダ圧の変化例を
示すグラフである。
【図9】図9は第2実施例の全体構成を示すブロック図
である。
【図10】図10は先願技術の一態様に係る全体構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10  能動型サスペンション 12  油圧源 14FL〜14RR  圧力制御弁 16FL〜16RR  オペレートチェック弁18FL
〜18RR  油圧シリンダ 20  電磁切換弁 22  コントローラ 24  横加速度検出器 26  異常状態検出器 44  出力配管 62F,62R  連通管 64F,64R  絞り 70F,70R  連通管 72FL〜72RR  絞り 74  連通管 76  絞り 78  加速度検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車体と各車輪との間に個別に介挿され
    た流体シリンダと、この流体シリンダ各々に流体圧源か
    ら供給される作動流体を指令値に応じて個別に制御可能
    な制御弁と、この制御弁各々に走行状態に対応した指令
    値を与える姿勢制御手段とを備えた能動型サスペンショ
    ンにおいて、前記流体シリンダと制御弁との間の流路に
    個別に挿入された開閉弁と、少なくとも当該サスペンシ
    ョンシステムの異常発生時には前記開閉弁全てを閉じさ
    せる開閉制御手段と、左輪側及び右輪側における前記流
    体シリンダのシリンダ室に連通した部位同士を、前記姿
    勢制御手段による制御を乱さない程度に大きな減衰定数
    を持たせて前輪側,後輪側毎に連通させる左右連通機構
    とを設けたことを特徴とする能動型サスペンション。
  2. 【請求項2】  車体と各車輪との間に個別に介挿され
    た流体シリンダと、この流体シリンダ各々に流体圧源か
    ら供給される作動流体を指令値に応じて個別に制御可能
    な制御弁と、この制御弁各々に走行状態に対応した指令
    値を与える姿勢制御手段とを備えた能動型サスペンショ
    ンにおいて、前記流体シリンダと制御弁との間の流路に
    個別に挿入された開閉弁と、少なくとも当該サスペンシ
    ョンシステムの異常発生時には前記開閉弁全てを閉じさ
    せる開閉制御手段と、左輪側及び右輪側における前記流
    体シリンダのシリンダ室に連通した部位同士を、前記姿
    勢制御手段による制御を乱さない程度に大きな減衰定数
    を持たせて前輪側,後輪側毎に連通させる左右連通機構
    と、この前輪側及び後輪側の左右連通機構の流路同士を
    、前記姿勢制御手段による制御を乱さない程度に大きな
    減衰定数を持たせて連通させる前後連通機構とを設けた
    ことを特徴とする能動型サスペンション。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019510710A (ja) * 2016-04-08 2019-04-18 オシュコッシュ・コーポレーション 昇降装置、昇降装置用平衡システム、車両及びその制御方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0263913A (ja) * 1988-08-31 1990-03-05 Kayaba Ind Co Ltd アクティブサスペンションの油圧制御装置
JPH03281415A (ja) * 1990-03-30 1991-12-12 Mitsubishi Motors Corp 車両用サスペンション制御装置

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