JPH04263528A - 音声ミューティング方式 - Google Patents

音声ミューティング方式

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JPH04263528A
JPH04263528A JP4397091A JP4397091A JPH04263528A JP H04263528 A JPH04263528 A JP H04263528A JP 4397091 A JP4397091 A JP 4397091A JP 4397091 A JP4397091 A JP 4397091A JP H04263528 A JPH04263528 A JP H04263528A
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signal
audio
block
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Kazue Tanaka
田中 和重
Hirofumi Takagi
広文 高木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ディジタルコ
ードレス電話システムのように誤りの発生しやすい伝送
路でCCITT  G.721  32kbpsADP
CMコーデックを用いる場合の、音声ミューティング方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、アナログコードレス電話
システムにおける音声のミューティングは、受信レベル
の劣化や制御信号伝送時に、受話器から大きな音を出さ
ないようにするため用いられてきた。またFMを用いた
無線機ではスケルチ回路により受信レベル劣化時の雑音
を防止してきた。これらの場合の音声ミューティングで
は、例えば、受話器への音声出力を無音にすることで大
音量の雑音発生を防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次世代
ディジタルコードレス電話システムのように、CCIT
T  G.721  32kbpsADPCMコーデッ
クを用いる場合のミューティング方式についてはまだ提
案されていない。また、アナログの場合のように、受信
レベル劣化時に受話器への音声信号を無音にする制御を
行った場合、例えば、干渉発生時には音声ミューティン
グができず、雑音が発生してしまう。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
、次世代ディジタルコードレス電話等のように、例えば
CCITT  G.721  32kbpsADPCM
コーデックのようなADPCMコーデックを用いる方式
に適用可能なミューティング方式を提案することを目的
とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は、次に記載した手段により達成される。即ち、本
発明はADPCMコーデックを用いて通信を行い、伝送
フレーム中の誤りを検出する機能を持つ伝送方式におい
て、次に列挙された方式により実現される。 (1)誤りがある音声フレーム、又は、音声フレームを
複数のブロックに分割した内の誤りがあるブロックを特
定のパターンで置き換え、雑音の発生を防止することを
特徴とする音声ミューティング方式。 (2)誤りがある音声フレーム又はブロックの信号を、
直前にコーデックに送信したフレーム又はブロックの信
号と置き換え雑音の発生を防止することを特徴とする音
声ミューティング方式。 (3)連続したフレームやブロックに誤りがあることを
検出する機能を持ち、連続する誤りフレーム数やブロッ
ク数がある一定値以下の場合には、誤りがある音声フレ
ーム又はブロックの信号を直前にコーデックに送信した
フレーム又はブロックの信号で置き換え、また一定値以
上の場合には、誤りがある音声フレーム又はブロックの
信号を特定のパターンで置き換え、雑音の発生を防止す
ることを特徴とする音声ミューティング方式。 (4)ADPCMコーデックの1ワード又は複数ワード
のパターンに対応するパターンを予め用意し、これらの
間の符号変換を行う機能を持ち、誤りがある音声フレー
ム又はブロックの信号を、直前にコーデックへ送信した
フレーム又はブロックの信号を符号変換した信号に置き
換え、雑音の発生を防止することを特徴とする音声ミュ
ーティング方式。 (5)連続したフレームやブロックに誤りがあることを
検出する機能と、ADPCMコーデックの1ワード又は
複数ワードのパターンに対応するパターンを予め用意し
、これらの間の符号変換を行う機能とを持ち、連続する
誤りフレーム数やブロック数がある一定値以下の場合に
は、誤りがある音声フレーム又はブロックの信号を、直
前にコーデックに送信したフレーム又はブロックの信号
に置き換え、また一定値以上誤りが連続した場合には、
誤りがある音声フレーム又はブロックの信号を、直前に
コーデックへ送信したフレーム又はブロックの信号を符
号変換した信号に置き換え、雑音の発生を防止すること
を特徴とする音声ミューティング方式。 (6)ADPCMコーデックの1ワード又は複数ワード
のパターンに対応したパターンを予め用意し、これらの
間の符号変換を行う機能を持ち、誤りがある音声フレー
ム又はブロックの信号に対して前記の符号変換を行い、
雑音の発生を防止することを特徴とする音声ミューティ
ング方式。 (7)さらに、音声帯域を狭める機能と、コーデックの
復号化処理遅延時間と誤り伝播時間を補償する機能を持
ち、誤りがあるフレームやブロック及びそれに続くフレ
ームやブロックの信号に対して帯域を狭めて雑音の発生
を防止することを特徴とする音声ミューティング方式。 (8)さらに、受話音量を絞る機能と、コーデックの復
号化処理遅延時間と誤り伝播時間を補償する機能を持ち
、誤りがあるフレームやブロック及びそれに続くフレー
ムやブロックの信号に対して受話音量を絞り、過大な音
量の雑音が聞こえないようにすることを特徴とする音声
ミューティング方式。 以上の方法によりレベル劣化時や干渉発生時に大音量の
雑音を出さず、品質のよい通話が可能となる。
【0006】
【実施例】図1は音声ミューティングを行うための本発
明によるブロック構成の一例を示す図である。図1にお
いて、11はアンテナ、12は受信機、13はディジタ
ル信号を復調するための復調器、14は復調した伝送フ
レーム中の誤りを検出するための誤り検出装置、15は
誤り検出装置14からの指令によりADPCM信号部分
でのミューティングを行うミューティング回路(I)、
16はADPCM信号をアナログの音声信号に変換する
ADPCMデコーダ、17は誤り検出装置14からの指
令によりアナログの音声信号部分でのミューティングを
行うミューティング回路(II)、18は受話器である
【0007】誤り検出装置14の実現手段としては、例
えば、伝送フレーム中の誤り検出用の符号を付加して信
号伝送を行い誤りを検出する方法や、フレーム同期パタ
ーンの誤りから音声信号の誤りを推定する方法等を用い
ることができる。以下に図2を用いて誤り検出装置14
の説明を行う。
【0008】図2は無線区間の伝送フレーム構成の一例
を示す図である。図2において、21はプリアンブル、
22はフレームの同期を取るためのフレーム同期パター
ン、23は音声信号、24は音声信号の誤りを検出可能
なように送信側で付ける誤り検出符号である。以下では
、1伝送フレーム中の音声信号23全体を音声フレーム
と呼ぶこととする。
【0009】誤り検出符号を用いる方法としては、例え
ば、CRCやBCHを用いることができる。BCH等の
符号では誤りのビット数まで測定することができるため
誤り率を測定可能である。ただし、このような符号は符
号化や復号化が複雑で、検出可能な誤りの数に制限があ
る。CRC等の符号では検出は容易で、非検出率を無視
することができる程度まで抑えることができるが、誤り
の数までは判らない。
【0010】更に高度な誤り検出符号を用いることによ
り音声信号23のどのあたりで誤りが発生したかを知る
ことができる。例えば、音声信号23を複数のブロック
に分割し、各ブロック毎にCRCで誤り検出を行えばど
のブロックで誤りが発生したのかを知ることができる。 一例を、図2に示す。
【0011】図2において、音声信号23は3つのブロ
ックに分割され、各ブロック毎にCRCで誤り検出を行
う。即ち、この例では、1音声フレームは3ブロックか
ら構成される。伝送フレームを構成する際に各ブロック
のCRCは、例えば、誤り検出符号24としてまとめて
伝送フレームの後に置いておく。フレーム同期パターン
22から音声信号23の誤りを推定する方法としては、
例えば、フレーム同期を行う場合には何ビットかの誤り
を許容してフレーム同期を行い、音声信号23について
もフレーム同期パターンと同じ割合で誤りが発生してい
ると仮定して誤りを推定する方法等がある。
【0012】この推定による誤り検出方式の欠点は、誤
り検出符号24を用いる場合には、音声信号23中の誤
りを直接的に見つけることが出来るのに対して、間接的
に誤りを推定するため正確に誤りを見つけることができ
ないことである。逆にメリットとしては、検出用の符号
が不要なためフレーム効率がよいことがあげられる。
【0013】誤り検出装置14は、例えば、上記方法に
より誤りを検出するミューティング回路(I)15やミ
ューティング回路(II)17に対して、当該音声フレ
ーム又はブロックのミューティングを指示する。
【0014】また、誤り率で検出可能な場合には、例え
ば、誤り率がしきい値を越える場合に対してのみミュー
ティングを行う方法や、誤り率の高低によりミューティ
ング方式を変える等により、ミューティングを行うため
に発生する音声の歪みを最小限に止めることもできる。 更に、フレーム同期パターン22から推定可能な誤り率
は、通常かなり誤り率が高くなってからであることを利
用し、誤り検出符号24では誤りの有無のみを検出する
簡易な符号を用い、誤り率の高低によりミューティング
方法を変える方法もある。
【0015】以下に本発明のミューティング方式の実施
例を説明する。図3は、例えば、ミューティング回路(
I)15として請求項1記載の音声ミューティング方式
を用いた場合の一例を示す図である。図3では、原音声
信号の2ワードに誤りがある例を示す。ここでは、例え
ば、1ワードが4ビットのADPCMコーデックを仮定
する。誤り検出装置14でこの誤り部位の検出が可能で
ある場合、ミューティング回路(I)15はこの誤り部
位を、例えば、「0001」のような特定パターンで置
換し、ADPCMデコーダ16にミューティング後の信
号を送る。誤り検出装置14で誤り部位の検出まではで
きない場合、フレーム内の全信号を上記パターンで置き
換える。
【0016】上記の特定パターンは1ワードである必要
はなく、例えば「00011110」のように複数ワー
ドに亘るパターンでもよい。長いワード数のパターンの
方がきめ細かなミューティングの制御が可能である。上
記置き換えの際、どのようなパターンが最も適している
いるかはADPCMコーデックの特性に依存する。以下
では一例としてCCITT  G.721  32kb
psADPCMコーデックを用いた場合のパターンを示
す。
【0017】図4にCCITT  G.721  32
kbpsADPCMコーデックの復号器入力部分のブロ
ック図の一部を示す。図4において、41は入力符号か
ら量子化差分信号DQを生成する適応逆量子化器、42
は量子化差分信号DQの指数部分を生成する量子化スケ
ールファクタ適応部である。IはADPCMへの入力信
号1ワード、DQLNはlog2 正規化された量子化
差分信号、DQLはlog2 量子化差分信号、DQS
は量子化差分信号の符号ビット、Yは量子化スケールフ
ァクタ、DQは量子化差分信号、WIは量子化乗数、Y
UTは高速量子化スケールファクタである。RECON
ST43は入力信号Iをlog2 正規化された量子化
差分信号DQLNに変換するブロックで変換テーブルを
表1に示す。加算器44は仮数部に相当するlog2 
正規化された量子化差分信号DQLNに対して指数部に
相当する量子化スケールファクタYを加えてlog2 
量子化差分信号DQLを生成するブロックである。逆対
数化器45はlog2 量子化差分信号DQLと量子化
差分信号の符号ビットDQSから量子化差分信号を生成
するブロックである。FUNCTW46は入力信号Iを
量子化乗数WIに変換するブロックで変換テーブルを表
2に示す。FILTD47は量子化乗数WIと量子化ス
ケールファクタYから次の量子化スケールファクタを決
める基となる高速量子化スケールファクタYUTを生成
するブロックである。
【0018】入力段のRECONST43及びFUNC
TW46の変換テーブルである表1及び表2から判るよ
うに、入力のワードとして「0000」や「1111」
が入力されるとスケールファクタ及び適応逆量子化器の
変換コードが非常に大きくなる。逆に「0001」や「
1110」の入力に対しては変化量が小さい。従って、
音声信号に伝送路で誤りが生じた場合、「0001」等
の変化量の小さい符号で補間しておけば大きな雑音が発
生する可能性は小さいといえる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】次に、請求項2記載の例を以下に示す。図
5は、例えば、ミューティング回路(I)15として請
求項2記載の音声ミューティング方法を用いた場合の一
例を示す図である。図5(a)は音声フレーム内で誤り
の部位が不明な場合の一例で、ミューティング回路15
は誤り検出装置14から誤りのあるフレームの指摘を受
けると、その音声フレームを直前に送出した音声フレー
ムで置き換え、ADPCMデコーダ16に送出する。図
5(b)は音声フレーム内での誤りの部位が明確な場合
の一例で、ミューティング回路15は誤り検出装置14
から音声フレーム内の誤りのあるブロック(No. 3
)の指摘を受けると、そのブロックを直前のブロック(
No. 2)で置き換え、ADPCMデコーダ16に送
出する。
【0022】このような方法で音声ミューティングが可
能な理由は、音声信号そのものが数十ms程度の単位で
見ると高い冗長性を持っていることと、ADPCMコー
デックが音声波形の伝送を行っている為である。即ち、
音声フレーム長を、例えば、5ms程度とすると1フレ
ーム前の波形と現在のフレームでの波形とは非常に相関
が高いため、誤りが発生した音声フレームの代わりに1
フレーム前の信号をADPCMコーデックに送っても出
力される波形にはあまり差がないためである。ただし、
フレームが長い場合や連続するフレームに誤りが発生す
る場合にこのミューティングを行うと、逆に不自然さが
目立つ結果となる。
【0023】次に、請求項3記載の例を以下に示す。図
6は、例えば、ミューティング回路(I)15として請
求項3記載の音声ミューティング方法を用いた場合の一
例を示す図である。図6は、例えば連続する誤りフレー
ム数が3回以上の時、「0001」等の特定のパターン
に置き換える音声ミューティングを行う例において、3
回連続して誤ったフレームを受信する場合の例を示して
いる。第1フレーム(図中No. 1)は誤りがないた
め原音声信号とミューティング後の信号は同じである。 第2フレーム(No. 2)ではフレーム中に誤りがあ
るため、代わりに直前に送出した第1フレームをADP
CMデコーダ16に送出する。第3フレーム(No. 
3)にも誤りがあるが、連続誤り回数が2であるため、
第3フレームを送出する代わりに、直前に送出したフレ
ーム(No. 1)をADPCMデコーダ16に送出す
る。第4フレームにも誤りがある。この場合、連続誤り
回数が3となるため、第4フレーム内の信号を「000
1」のパターンに書き換えてADPCMデコーダ16に
信号を送出する。以下4回以上誤りが連続した場合も同
様にフレーム内の信号を「0001」のパターンに書き
換えてADPCMデコーダ16に信号を送出する。連続
誤り回数が3回未満で誤りの無いフレームを受信した場
合には連続誤り回数を0に戻し、第1フレーム送出から
始める。
【0024】この音声ミューティング方式の目的は、同
じフレームを連続して送出する場合に出てくる不自然さ
を取り除くことにある。前述したように、同じ波形の連
続と見なせる時間以上に連続する誤りが発生した場合に
は、請求項2記載の音声ミューティング方式では不自然
さが目立つようになる。これを防止する方法が本ミュー
ティング方式である。従って、連続誤り回数の許容値は
、フレーム長とも密接に関係し、同じ波形の連続と見な
せる時間以下とする必要がある。
【0025】次に、請求項4記載の例を以下に示す。図
7は、例えば、ミューティング回路(I)15として請
求項4記載の音声ミューティング方法を用いた場合の一
例を示す図である。図7(a)は音声フレーム内での誤
りの部位が不明な場合の一例で、ミューティング回路1
5は誤り検出装置14から誤りのあるフレームの指摘を
受けると、その音声フレームをADPCMデコーダ16
に送出する代わりに、直前に送出した音声フレームに符
号の変換を施してから送出する。図7(b)は音声フレ
ーム内での誤りの部位が明確な場合の一例で、ミューテ
ィング回路15は誤り検出装置14からフレーム内の誤
りのあるブロック(No.3)の指摘を受けると、その
ブロックの代わりに、直前のブロック(No.2)に符
号の変換を施し、変換したブロック(No.2’ )を
コピーしてADPCMデコーダ16に送出する。符号変
換の一例を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】上記、音声ミューティング方式の目的は、
単に直前に送出した信号を誤りが発生した部位の代わり
に用いただけでは不自然さが残るため、直前の符号に下
記の変換処理を施してから当該フレームとして送出し、
不自然さを無くすことにある。符号変換の方法は、例え
ば、上記表3に示すように、ADPCMコーデックへの
入力が小さくなるように原音声信号を符号変換する。こ
の変換方法は表3に示す方法だけではなく、表1や表2
のADPCMコーデックの特性から判るように、ADP
CMコーデックへの入力が小さくなるように原音声符号
を符号変換する方法であればよい。
【0028】また、表3に示すような1ワード毎の変換
だけではなく、複数ワードに対応するパターンを用いて
符号変換する方法でもよい。この場合の一例を表4に示
す。表4の例では2ワード分のADPCMコーデック信
号を変換するパターンの例を示している。複数ワードの
符号変換では、1ワード毎の符号変換よりも更にきめ細
かな変換が可能であり不自然さがより少なくなるが、符
号変換パターンが増加する欠点がある。
【0029】
【表4】
【0030】次に、請求項5記載の例を以下に示す。図
8は、例えば、ミューティング回路(I)15として請
求項5記載の音声ミューティング方法を用いた場合の一
例を示す図である。図8は、例えば、連続する誤りフレ
ーム数が3回以下の場合は直前に送出したフレームをA
DPCMコーデックに送出し、3回以上の時は、直前に
送出したフレームに符号の変換を施してから送出するよ
うな音声ミューティングを行う例において、連続して4
回誤ったフレームを受信する場合の例を示している。
【0031】図8において、第1フレーム(図中No.
 1)は誤りがないため原音声信号とミューティング後
の信号は同じである。第2フレーム(No. 1)では
フレーム中に誤りがあるため、代わりに直前に送出した
第1フレームをADPCMデコーダ16に送出する。第
3フレーム(No. 1)にも誤りがあるが、連続誤り
回数が2であるため、第3フレームを送出する代わりに
、直前に送出したフレーム(No. 1)をADPCM
デコーダ16に送出する。第4フレームにも誤りがある
。この場合、連続誤り回数が3となるため、直前に送出
したフレームの信号に、例えば、表3の符号変換を行い
、ADPCMデコーダ16に信号(No.1’)を送出
する。第5フレームにも誤りがある。この場合も、連続
誤りが3回以上となるため、直前に送出したフレームの
信号に、例えば、表3の符号変換を行い、ADPCMデ
コーダ16に信号(No.1”)を送出する。以下5回
以上誤りが連続した場合も同様に、直前に送出したフレ
ームを符号変換してからADPCMデコーダ16に信号
を送出する。連続誤り回数が3回未満で誤りの無いレー
ムを受信した場合には連続誤り回数を0に戻し、第1フ
レーム送出から始める。
【0032】上記例では、4回以上誤りが連続した場合
も表3の符号変換パターンを用いる例を示したが、連続
誤りの回数により符号変換パターンを切り換える方法で
もよい。また、上記例では、符号変換パターンとして表
3の1ワード毎の変換を行ったが、例えば表4のように
な複数ワード符号変換パターンを用いることも可能であ
る。
【0033】次に、請求項6記載の例を以下に示す。図
9は、例えばミューティング回路(I)15として請求
項6記載の音声ミューティング方法を用いた場合の一例
を示す図である。図9(a)は音声フレーム内での誤り
の部位が不明な場合の一例で、ミューティング回路15
は誤り検出装置14から誤りのあるフレームの指摘を受
けると、その音声フレーム全体を符号変換し、ADPC
Mデコーダ16に送出する。図9(b)は音声フレーム
内での誤りの部位が明確な場合の一例で、ミューティン
グ回路15は誤り検出装置14からフレーム内の誤りの
あるブロック(No. 2)の指摘を受けると、そのブ
ロックに符号変換を施し、変換したブロック(No. 
2’)をADPCMデコーダ16に送出する。符号変換
の一例を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】上記、音声ミューティング方式の目的は、
符号誤りが発生した場合、誤りを検出した部位のデータ
全てが誤っていることは少なく、誤っていないデータを
利用し、自然性を損なわずに音声を出すことにある。こ
の目的のための符号変換パターンとしては例えば、上記
表5に示すように、ADPCMデコーダの出力が急激に
変化しないように音声信号を符号変換することが望まし
い。即ち、ADPCMコーデックへの入力の大きさによ
り変換が異なり、出力への影響が少ない小さい入力の場
合にはそのままとし、出力の急激な変化をもたらす大き
な入力の場合にはより小さな値に変換する。この変換方
法は表3に示す方法だけではなく、表1や表2に示した
ADPCMコーデックの特性から判るように、ADPC
Mコーデックへの入力が小さい場合にはそのままとし、
大きな入力の場合にはより小さな値に変換する符号変換
パターンを用いればよい。
【0036】また、表5に示すような1ワード毎の変換
だけではなく、複数ワードに対応するパターンを用いて
符号変換する方法でもよい。この場合の一例を表6に示
す。表6の例では2ワード分のADPCMコーデック信
号を変換するパターンの例を示している。複数ワードの
符号変換では、1ワード毎の符号変換よりも更にきめ細
かな変換が可能であり不自然さがより少なくなるが、符
号変換パターンが増加する欠点がある。この場合の符号
変換パターンとしてもADPCMコーデックへの入力が
小さく場合にはそのままとし、大きな入力の場合にはよ
り小さな値に変換する符号変換パターンを用いればよい
【0037】
【表6】
【0038】次に、請求項7記載の例を以下に示す。図
10は、例えば、ミューティング回路(II)17とし
て請求項7記載の音声ミューティング方法を用いた場合
の装置構成の一例を示す図である。図10において、1
01は伝送誤りが発生した場合に音声の帯域を狭める働
きをする帯域可変フィルタ、102はADPCMコーデ
ック内部の処理遅延時間及び誤り伝播時間補償回路であ
る。
【0039】102の機能は、1つには、ADPCMコ
ーデックの内部での処理遅延時間を考慮して、ADPC
Mコーデックに信号を入力したタイミングではなく、信
号が出力されてくるタイミングで可変帯域フィルタ10
1を動作させるための補償回路としての働きがある。第
2の機能としては以下に示す誤り伝播時間の補償回路と
しての働きがある。ADPCMコーデックは内部に適応
予測部を持っており、誤りのあるデータが入力されると
、符号化側のADPCMコーデックの適応予測部と復号
化側の適応予測部とのくいちがいが発生して雑音が発生
する。従って、誤りのあるデータを入力してから、一定
時間は、誤り伝播により雑音が発生する可能性があり、
可変帯域フィルタ101を動作させる必要がある。
【0040】上記例では、遅延時間及び誤り伝播時間補
償回路102はADPCMコーデックの特性に応じて可
変帯域フィルタ101を動作させる例を示したが、簡易
的に次のフレーム又はブロック全てに可変帯域フィルタ
101を動作させてもよい。
【0041】図11は音声フレーム内での誤りの部位が
不明な場合の一例で、ミューティング回路17は誤り検
出装置14から誤りのあるフレームの指摘を受けると、
ADPCMコーデックの内部での処理遅延時間と誤り伝
播時間を考慮して可変帯域フィルタ101を動作させる
。音声フレーム内での誤りの部位が明確な場合は、図1
1で、フレームをブロックと読み替えればよい。
【0042】上記例ではミューティング回路(II)1
7はアナログ部分のミューティングを例に取り説明した
が、PCMの部分であってもμ1aw⇔リニア変換を行
い、ディジタルフィルタを用いることで、同様にミュー
ティングが可能である。
【0043】次に、請求項8記載の例を以下に示す。図
12は、例えば、ミューティング回路(II)17とし
て請求項8記載の音声ミューティング方法を用いた場合
の装置構成の一例を示す図である。図12において、1
21は伝送誤りが発生した場合に音声のレベルを減衰さ
せるレベルサプレス回路、122は遅延時間及び誤り伝
播時間補償回路である。122の機能は、図10のAD
PCMコーデックの処理遅延時間及び誤り伝播時間補償
回路102と同じである。また、遅延時間及び誤り伝播
時間補償回路122は図10の遅延時間及び誤り伝播時
間補償回路102と同様、簡易的に次のフレームまたは
ブロック全てに対してレベルサプレス回路121を動作
させてもよい。
【0044】図13は音声フレーム内での誤りの部位が
不明な場合の一例で、ミューティング回路(II)17
は誤り検出装置14から誤りのフレームの指摘を受ける
と、ADPCMコーデックの内部での処理遅延時間と誤
り伝播時間を考慮してレベルサプレス回路121を動作
させる。音声フレーム内での誤りの部位が明確な場合は
、図13でフレームをブロックと読み代えればよい。
【0045】上記例ではミューティング回路(II)1
7はアナログ部分でのミューティングを例に取り説明し
たが、PCMの部分であってもμ1aw⇔リニア変換を
行い、ディジタル的にレベル変換を行うことで、同様に
ミューティングが可能である。
【0046】図1において、ミューティング回路(I)
15とミューティング回路(II)17は相互補間的な
働きをする。請求項1から請求項6までのミューティン
グ方式はADPCMコーデックの入力側で符号変換を行
うため、場合によっては若干雑音が発生する可能性があ
る。また、請求項7と請求項8のミューティング方式単
体では、十分な雑音抑制を行うと音声自身も抑制されや
や不自然になる。図1に例示するように、例えば、請求
項1から請求項6までのミューティング方式と請求項7
と請求項8のミューティング方式を組み合わせることに
より、よりよいミューティングを構成することが可能で
ある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ADPCMコーデックを用いて通信を行う伝送方式にお
いて、特許請求の範囲に記載された音声ミューティング
を単独または組み合わせて使用することで、伝送誤りが
発生した場合においても、簡易に雑音の発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声ミューティング方式の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明が対象とする伝送系における伝送フレー
ム構成図である。
【図3】本発明に用いるミューティング回路(I)の動
作例を示す信号パターンである。
【図4】本発明に用いるADPCMコーディックの復号
器入力部分の1例を示すブロック図である。
【図5】本発明に用いるミューティング回路(I)の他
の動作例を示す信号パターンである。
【図6】本発明に用いるミューティング回路(I)の他
の動作例を示す信号パターンである。
【図7】本発明に用いるミューティング回路(I)の他
の動作例を示す信号パターンである。
【図8】本発明に用いるミューティング回路(I)の他
の動作例を示す信号パターンである。
【図9】本発明に用いるミューティング回路(I)の他
の動作例を示す信号パターンである。
【図10】本発明に用いるミューティング回路(II)
の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10の構成例の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図12】本発明に用いるミューティング回路(II)
の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12の構成例の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
11  アンテナ 12  受信機 13  復調器 14  誤り検出装置 15  ミューティング回路(I) 16  ADPCMデコーダ 17  ミューティング回路(II) 18  受話器 21  プリアンブル 22  フレーム同期パターン 23  音声信号 24  誤り検出符号 41  適応逆量子化器 42  量子化スケールファクタ適応部RECONST
43  入力信号1をlog2 正規化された量子化差
分信号DQLNに変換するブロック44  加算器 45  逆対数化器 FUNCTW46  入力信号Iを量子化乗数WIに変
換するブロック FILTD47  高速量子化スケールファクタYUT
を生成するブロック 101  帯域可変フィルタ 102  遅延時間及び誤り伝播時間補償回路121 
 レベルサプレス回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ADPCMコーデックを用いて通信を
    行い、伝送フレーム中の誤りを検出する機能を持つ伝送
    方式において、誤りがある音声フレーム、又は、音声フ
    レームを複数のブロックに分割した内の誤りがあるブロ
    ックを特定のパターンで置き換え、雑音の発生を防止す
    ることを特徴とする音声ミューティング方式。
  2. 【請求項2】  誤りがある音声フレーム又はブロック
    の信号を、直前にコーデックに送信したフレーム又はブ
    ロックの信号と置き換え雑音の発生を防止することを特
    徴とする請求項1記載の音声ミューティング方式。
  3. 【請求項3】  連続したフレームやブロックに誤りが
    あることを検出する機能を持ち、連続する誤りフレーム
    数やブロック数がある一定値以下の場合には、誤りがあ
    る音声フレーム又はブロックの信号を直前にコーデック
    に送信したフレーム又はブロックの信号で置き換え、一
    定値以上の場合は、誤りがある音声フレーム又はブロッ
    クの信号を特定のパターンで置き換え、雑音の発生を防
    止することを特徴とする請求項1記載の音声ミューティ
    ング方式。
  4. 【請求項4】  ADPCMコーデックの1ワード又は
    複数ワードのパターンに対応するパターンを予め用意し
    、これらの間の符号変換を行う機能を持ち、誤りがある
    音声フレーム又はブロックの信号を、直前にコーデック
    へ送信したフレーム又はブロックの信号を符号変換した
    信号に置き換え、雑音の発生を防止することを特徴とす
    る請求項1記載の音声ミューティング方式。
  5. 【請求項5】  連続したフレームやブロックに誤りが
    あることを検出する機能と、ADPCMコーデックの1
    ワード又は複数ワードのパターンに対応するパターンを
    予め用意し、これらの間の符号変換を行う機能とを持ち
    、連続する誤りフレーム数やブロック数がある一定値以
    下の場合には、誤りがある音声フレーム又はブロックの
    信号を、直前にコーデックに送信したフレーム又はブロ
    ックの信号に置き換え、また一定値以上誤りが連続した
    場合には、誤りがある音声フレーム又はブロックの信号
    を、直前にコーデックへ送信したフレーム又はブロック
    の信号を符号変換した信号に置き換え、雑音の発生を防
    止することを特徴とする請求項1記載の音声ミューティ
    ング方式。
  6. 【請求項6】  ADPCMコーデックの1ワード又は
    複数ワードのパターンに対応したパターンを予め用意し
    、これらの間の符号変換を行う機能を持ち、誤りがある
    音声フレーム又はブロックの信号に対して前記符号変換
    を行い、雑音の発生を防止することを特徴とする請求項
    1記載の音声ミューティング方式。
  7. 【請求項7】  さらに、音声帯域を狭める機能と、コ
    ーデックの復号化処理遅延時間と誤り伝播時間を補償す
    る機能を持ち、誤りがあるフレームやブロック及びそれ
    に続くフレームやブロックの信号に対して帯域を狭めて
    雑音の発生を防止することを特徴とする請求項1記載の
    音声ミューティング方式。
  8. 【請求項8】  さらに、受話音量を絞る機能と、コー
    デックの復号化処理遅延時間と誤り伝播時間を補償する
    機能を持ち、誤りがあるフレームやブロック及びそれに
    続くフレームやブロックの信号に対して受話音量を絞り
    過大な音量の雑音が聞こえないようにすることを特徴と
    する特許請求の範囲第1記載の音声ミューティング方式
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