JPH04263376A - グラフィックディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たとえば画面上の位置
を指定するポインティングデバイスを備えたグラフィッ
クディスプレイ装置に係り、さらに詳しくは、ペイント
ソフトなどの描画色の指定において、彩度と輝度の２つ
のパラメータが相互に関係し合い、カラーパレットであ
る色相の状態が決定されるような場合に、ポインティン
グデバイスを用いて彩度と輝度の２つのパラメータを同
時に設定する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種システムで必要とされるパラ
メータの設定手段としては、キーボードによるキー入力
方式や、メニューによる選択方式、グラフィカルユーザ
インターフェイスにおけるボタンによる選択方式、グラ
フィカルユーザインターフェイスにおけるスクロールバ
ーによるパラメータ設定方式などがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来は、１つのパラメ
ータの設定方式に関しては上記のように様々なものがあ
るものの、たとえば２つのパラメータが相互に関係し合
い、ある１つの状態が決定されるような場合、すなわち
、グラフィックディスプレイ装置のペイントソフトなど
の描画色指定において、彩度と輝度の２つのパラメータ
が相互に関係し合い、カラーパレットである色相の状態
が決定されるような場合に、パラメータの設定を行なう
には、個別に１つずつ計２回のパラメータ設定が必要で
あり、予想するある状態を決定するには、パラメータの
変更を交互に繰り返すといった試行錯誤が必要であると
いう問題があった。

【０００４】そこで、本発明は、たとえば彩度と輝度の
２つのパラメータが相互に関係し合い、色相の状態が決
定されるような場合のパラメータ設定時において、試行
錯誤を軽減し、目的とする色を直感的に探し出すことが
できるグラフィックディスプレイ装置を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のグラフィックデ
ィスプレイ装置は、画面上の位置を指定するポインティ
ングデバイスを備えたグラフィックディスプレイ装置で
あって、グラフィックディスプレイ装置上に表示される
描画色の指定時に、彩度と輝度の２つのパラメータによ
りカラーパレットである色相の状態が決定されるものに
おいて、前記ポインティングデバイスの水平または垂直
方向のうち一方向の移動距離を彩度、他方向の移動距離
を輝度に対応させ、その移動距離を監視することにより
上記２つのパラメータを同時に設定する手段と、パラメ
ータが変化した場合にはパラメータにより決定される色
相を再度計算して表示する手段とを具備している。

【０００６】

【作用】本発明によれば、たとえばペイントソフトなど
の描画色の指定において、彩度と輝度の２つのパラメー
タが相互に関係し合い、カラーパレットである色相の状
態が決定されるような場合に、ポインティングデバイス
の水平方向移動距離を彩度、垂直方向移動距離を輝度に
対応させ、その移動距離を監視することにより、２つの
パラメータを同時に設定することが可能となり、従来の
ような試行錯誤を軽減し得るとともに、パラメータが変
化した場合にはパラメータにより決定される色相を再度
計算して表示することで、目的とする色を直感的に捜し
出し、パラメータを決定することが可能となる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【０００８】図２は、本発明に係るグラフィックディス
プレイ装置の構成を概略的に示すものである。すなわち
、表示部１は、設定されたパラメータなどの情報を表示
する。ポインティングデバイス２は、ユーザが水平面上
で操作することにより、パラメータなどを設定するため
のもので、たとえばマウスなどからなる。選択ボタン部
３は、ポインティングデバイス２が特別な状態であるこ
とを示すための入力手段で、たとえばマウス上のボタン
などからなる。制御部４は、ポインティングデバイス２
の座標の計測や、設定されたパラメータを元にした演算
処理、およびそれら結果の表示を行なうための表示部１
の制御などを行なう。

【０００９】このような構成において、たとえばペイン
トソフトに見られる描画色指定の操作を例にとり説明す
る。一般に、描画色の指定の際には、カラーパレットと
呼ばれる色サンプルを表示部１に表示し、ユーザは表示
された色サンプルのうち、目的とする色を直接ポインテ
ィングデバイス２を用いて選択するといった方法が取ら
れる。しかし、たとえば表示部１がＲＧＢ各８ビットの
表示能力を持つ場合、表示可能な色数は約１６７７万色
にのぼり、限られた面積のカラーパレット内に色サンプ
ルを全て表示することは不可能である。

【００１０】そこで、視感覚の３属性（彩度、輝度、色
相）のうち彩度、輝度をパラメータとし、この２つのパ
ラメータから一意に求まる色相列をカラーパレットとし
て表示する（画像処理応用技術　　田中弘編著　　工業
調査会　　参照）。この結果、彩度、輝度２つのパラメ
ータを任意に変えることにより、カラーパレット上の色
相をダイナミックに変化させ、目的の色を検索し、ポイ
ンティングデバイス２を用いて選択することが可能とな
る。

【００１１】ここで、彩度、輝度の２つのパラメータを
設定する方法について詳細に説明する。描画色指定用の
ユーザインターフェイスは、表示部１に図３に示すよう
に表示される。パラメータのデフォルト値、彩度Ｃ１、
輝度Ｌ１により算出される色相列がカラーパレット１１
上に表示される。

【００１２】ユーザは、ポインティングデバイス２と連
動して表示部１に表示されるカーソル１３をパラメータ
指定領域１２内に移動し、選択ボタン部３を押下する。 次に、選択ボタン部３を押したまま、ポインティングデ
バイス２を任意方向に移動する。図４の例では左下方向
に移動している。

【００１３】制御部４は、図１に示すフローチャートに
したがい、このときのポインティングデバイス２の水平
方向移動距離Δｘ、および垂直方向移動距離Δｙをそれ
ぞれ計測し、この距離Δｘ，Δｙに対応するパラメータ
値、彩度ΔＣ、輝度ΔＬを算出する。このとき、距離に
対するパラメータ値の比率はあらかじめ設定しておく。 さらに、パラメータのデフォルト値、彩度Ｃ１、輝度Ｌ
１に対して、移動距離に対応したパラメータの差分、彩
度ΔＣ、輝度ΔＬだけ変化させ、彩度Ｃ１、輝度Ｌ１を
算出した後、これに対応する色相列を演算し、カラーパ
レット１１上に再表示する。この処理は、選択ボタン部
３の押下が解除されるまで繰り返し行なわれる。

【００１４】ユーザは、選択ボタン部３を押下したまま
ポインティングデバイス２を任意方向に移動することで
、刻々と変化するカラーパレット１１を見ながら、直感
的に目的とする色を検索する。目的とする色が見付かっ
たならば選択ボタン部３の押下を解除し、カラーパレッ
ト色相列の設定動作を終了する。最後に、カラーパレッ
ト１１上の目的とする色にカーソル１３を移動し、再度
選択ボタン部３を１回押下することで、カーソル１３で
示された座標部分のカラーパレット１１上の色を描画色
として選択し、描画色指定作業を終了する。

【００１５】ここで注意すべき点は、ポインティングデ
バイス２の移動距離Δｘ，Δｙの計測中においては、カ
ーソル１３は見かけ上移動せず、初めのパラメータ指定
領域１２内に静止させておくことである。これにより、
移動距離Δｘ，Δｙが表示部１の水平方向、垂直方向サ
イズを上回るような場合でも、自由にパラメータを変化
させることが可能となる。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、た
とえば彩度と輝度の２つのパラメータが相互に関係し合
い、色相の状態が決定されるような場合に、ポインティ
ングデバイスの水平方向移動距離を彩度、垂直方向移動
距離を輝度に対応させ、その移動距離を絶えず監視する
ことにより、２つのパラメータを同時に設定することが
可能となり、従来のような試行錯誤を軽減し得るととも
に、パラメータが変化した場合にはパラメータにより決
定される色相を再度計算して表示することで、目的とす
る色を直感的に捜し出すことが可能となるグラフィック
ディスプレイ装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るグラフィックディスプ
レイ装置の処理動作を説明するフローチャート。

【図２】本発明の一実施例に係るグラフィックディスプ
レイ装置の概略構成図。

【図３】表示部に表示される描画色指定用ユーザインタ
ーフェイス図。

【図４】パラメータ設定方法を説明する図。

【符号の説明】

１……表示部、２……ポインティングデバイス、３……
選択ボタン部、４……制御部、１１……カラーパレット
、１２……パラメータ指定領域、１３……カーソル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　画面上の位置を指定するポインティン
   グデバイスを備えたグラフィックディスプレイ装置であ
   って、グラフィックディスプレイ装置上に表示される描
   画色の指定時に、彩度と輝度の２つのパラメータにより
   カラーパレットである色相の状態が決定されるものにお
   いて、前記ポインティングデバイスの水平または垂直方
   向のうち一方向の移動距離を彩度、他方向の移動距離を
   輝度に対応させ、その移動距離を監視することにより上
   記２つのパラメータを同時に設定する手段と、パラメー
   タが変化した場合にはパラメータにより決定される色相
   を再度計算して表示する手段とを具備したことを特徴と
   するグラフィックディスプレイ装置。