JPH04262762A - 食品用組成物、過食防止用食品および食品用組成物の製造方法 - Google Patents

食品用組成物、過食防止用食品および食品用組成物の製造方法

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JPH04262762A
JPH04262762A JP3046186A JP4618691A JPH04262762A JP H04262762 A JPH04262762 A JP H04262762A JP 3046186 A JP3046186 A JP 3046186A JP 4618691 A JP4618691 A JP 4618691A JP H04262762 A JPH04262762 A JP H04262762A
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JP
Japan
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food composition
water
protein
food
aqueous solution
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JP3046186A
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Inventor
Nobuhiro Ishibashi
石橋 伸浩
Soji Takao
荘二 高尾
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品用組成物、過食防
止用食品および食品用組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、肥満症患者の急増に伴い、肥満症
は社会保健上重大な問題となりつつある。肥満症の発症
は、摂取カロリー過剰に起因するものが殆どであるので
、最も有効な治療及び予防の手段は、必要な栄養素(タ
ンパク質、ビタミン、ミネラル)をバランスよくとりな
がら摂取カロリーを低減させることである。また、この
手段についてはやはり近年増加の傾向にある糖尿病の治
療にも有効であり、一般に減食療法が実施されている。 また、摂取カロリーを低減させると患者は強い空腹感、
飢餓感を訴えるが、それに対してはマンナン等の食物繊
維を中心としたノンカロリーのものを得ることによって
軽減するという場合が多い。
【0003】しかしながら、このような減食療法および
食物繊維等による空腹感の軽減という手段には次のよう
な問題点があった。第1に空腹感軽減のためにはマンナ
ン等の食物繊維の大量摂取が必要であるが、その摂取は
困難な場合が多く、嗜好性にも問題があること、第2に
大量の食物繊維を摂取すると腸における栄養成分の吸収
が阻害されるため患者が栄養不良状態に陥る危険性があ
ること等である。
【0004】そこで、本出願人は先に胃内での滞留時間
が極めて長く、かつ嗜好性にも優れ、栄養価の高いタン
パク質を含有する肥満治療または予防に有効な食品用組
成物食品用組成物を提供する発明を提案している(特開
昭63−185339号公報、特開平1−91759号
公報)。上記の食品用組成物は、水溶性食物繊維と、酸
性領域に等電点を有するタンパク質とを含有する組成物
からなり、該水溶性食物繊維と該タンパク質の含有量が
該組成物の水溶液が胃液と接触した際にゲル状となるも
のであり、胃内滞留時間が長く、栄養価の高いタンパク
質を含有するため、肥満治療または予防に有効であり、
十分な効果を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の食品用組成物は
、胃内でゲル化し、満腹感をもたらすものであり、ゲル
化は、pHの低下によって生じる。しかし、摂取する前
の状態では、摂取の容易な状態を維持できることが、言
い換えれば、ゲル化や沈澱物を形成しないことが好まし
いが、上記の食品用組成物を、例えば、水に添加した場
合、ゲル化しない状態あるいは沈澱物を生じない状態で
安定な溶液状態を維持することが困難な場合があった。 そこで、本発明の目的は、胃内での滞留時間が極めて長
く、かつ嗜好性にも優れ、栄養価が高く肥満治療または
予防に有効であり、かつ、例えば、水に添加し、分散さ
せたときに、ゲル化しない状態あるいは沈澱物を生じな
い状態で安定な溶液状態を維持することができる食品用
組成物、過食防止用食品および食品用組成物の製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、酸性領域に等電点を有するタンパク質と、水溶性食
物繊維とを含有する食品用組成物であり、前記タンパク
質の等電点付近またはそれ以下のpH状態の酸性水溶液
中ではゲル状となり、前記タンパク質の等電点より高い
pH状態の水溶液中では液状となり、かつ、水100〜
300mlに前記食品用組成物10gを添加したときの
水のpHが6.8〜8.5となることを特徴とする食品
用組成物である。
【0007】そして、前記水溶性食物繊維が、カラギー
ナンであることが好ましい。また、前記タンパク質が、
カゼインまたはその塩、または乳タンパク質であること
が好ましい。さらに、前記食品用組成物は、ビタミンを
含有していることが好ましい。さらに、前記食品用組成
物は、ミネラルを含有していることが好ましい。また、
前記食品用組成物は、ゲル強度調整剤を含量しているこ
とが好ましい。さらに、前記食品用組成物は、弱アルカ
リ作用性物質を含量していることが好ましい。そして、
前記弱アルカリ作用性物質は、炭酸水素塩または炭酸塩
であることが好ましい。また、上記目的を達成するもの
は、上記の食品用組成物を含有する過食防止用食品であ
る。
【0008】また、上記目的を達成するものは、酸性領
域に等電点を有するタンパク質と、水溶性食物繊維とを
少なくとも含有する粉状物に、弱アルカリ作用性物質水
溶液を噴霧する工程を有する食品用組成物の製造方法で
ある。
【0009】そこで、本発明の食品用組成物および過食
防止用食品について説明する。本発明の食品用組成物は
、酸性領域に等電点を有するタンパク質と、水溶性食物
繊維とを含有する食品用組成物であり、前記タンパク質
の等電点付近またはそれ以下のpH状態の酸性水溶液中
ではゲル状となり、前記タンパク質の等電点より高いp
H状態の水溶液中では液状となり、かつ、水100〜3
00mlに前記食品用組成物10gを添加したときの水
のpHが6.8〜8.5となるものである。
【0010】よって、この食品用組成物は、食品用組成
物を水に添加し、分散させたときのpHが、6.8〜8
.5であり、特に、pHが6.8以上であるので、安定
的にゲル化しない状態あるいは沈澱物を形成しない状態
を維持することができ、摂取が容易であり、さらに、p
Hが、8.5以下であるので、タンパク質の変性等の心
配がなく食品として安全である。また、主要成分である
酸性領域に等電点を有するタンパク質と水溶性食物繊維
の働きにより、胃内の急激なpHの低下によってゲル化
し、胃に機械的伸展を付加し、空腹感を和らげ、さらに
、小腸へ移行し、周囲のpHが中性から弱アルカリ性に
なることによって再び液状となり、消化、吸収が容易に
行われる。よって、この食品用組成物は、肥満者、糖尿
病患者等の減食に有効である。
【0011】酸性領域に等電点を有するタンパク質とし
ては、カゼイン、またはその塩、例えば、カゼインナト
リウム、カゼインカルシウム、乳タンパク質、例えば、
ホエー、脱脂粉乳、全脂粉乳など、さらにそれらの混合
物が用いられ、より好ましくは、カゼイン塩であり、特
に、カゼインナトリウムが好ましく、また、カゼイン塩
と上記のタンパク質との混合物も好ましい。
【0012】水溶性食物繊維としては、カラギーナン、
グアガムなどが用いられ、特に、好ましくは、カラギー
ナンである。カラギーナンとしては、カッパーカラギー
ナン、イオターカラギーナンのいずれでもよくまたそれ
らの混合物でもよい。
【0013】そして、酸性領域に等電点を有するタンパ
ク質、例えば、カゼインナトリウムと、水溶性食物繊維
、例えば、カラギーナンは、タンパク質の等電点付近ま
たはそれ以下のpH状態の酸性水溶液中ではゲル状とな
る。これは、タンパク質の等電点以下では、両性電解質
であるタンパク質が正に帯電し、負に帯電したカラギー
ナンと結合するためである。またカラギーナンとタンパ
ク質の結合は可逆であり、接触する液体が等電点より高
いpH状態の液体、例えば、ほぼ中性またはアルカリ性
溶液となると、タンパク質は負に帯電し、カラギーナン
との結合が解除されて再び液状となる。
【0014】よって、本発明の食品組成物は、タンパク
質の等電点付近またはそれ以下の酸性状態となると、例
えば、胃液に接触すると、タンパク質と水溶性食物繊維
とが結合し、沈殿物を形成し、ゲル化する。また、タン
パク質の等電点より高いpH状態となると、例えば、腸
液に接触すると、タンパク質と水溶性食物繊維との結合
が解除され、再び液状となる。そして、水溶性食物繊維
とタンパク質との重量比は、1:0.5〜1:20であ
ることが好ましく、特に、好ましくは、1:0.5〜1
:8である。
【0015】さらに、本発明の食品組成物は、水100
〜300mlに食品用組成物10gを添加したときの水
のpHが6.8〜8.5となっている。水に添加した時
のpHが、6.8〜8.5であるので、食品組成物は、
タンパク質の等電点より高い状態の液体中に存在するこ
とになり、タンパク質と水溶性食物繊維が結合すること
がなく、液体状態を維持できる。
【0016】このような性質を有する食品用組成物とす
る方法としては、アルカリ作用性物質を含有させること
が考えられる。アルカリ作用性物質としては、弱アルカ
リ作用性物質を用いことが好ましい。弱アルカリ作用性
物質物質としては、食品に添加可能なものが使用され、
具体的には、炭酸水素塩、例えば、炭酸水素ナトリウム
、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム、または炭酸
塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが好適
に使用でき、好ましくは、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸ナトリウムである。また、弱アルカリ
作用性物質の含有形態としては、カラギーナンおよびま
たはタンパク質の粉状物の表面に付着していることが好
ましい。また、本発明の食品用組成物は、上記の弱アル
カリ作用性物質により、水に添加した時のpHが中性〜
弱アルカリ性となるように調整されているため、溶液と
した時に沈澱を生じず、pHを大きく変化させるもので
なければ各種フレーバー、調味料を添加することも可能
である。
【0017】さらに、食品用組成物は、ゲル強度調整剤
を含量していることが好ましい。このゲル強度調整剤は
、形成されるゲルをより強固とするために添加され、具
体的には、カルシウム塩、例えば、炭酸カルシウム、塩
化カルシウム、マグネシウム塩、例えば、硫酸マグネシ
ウムなどが使用できる。
【0018】さらに、本発明の食品用組成物は、ビタミ
ンを含有していることが好ましい。ビタミンとしては、
ビタミンA、ビタミンB1(塩酸チアミン)、ビタミン
B2(リボフラミン)、ニコチン酸アミド、ビタミンB
6(塩酸ピリドキシン)、パントテン酸カルシウム、葉
酸、ビタミンC(L−アスコルビン酸)、ビタミンD、
ビタミンE(酢酸トコフェロール)などが考えられ、そ
れらのすべてを添加してもよく、また任意のものを選択
して添加してもよい。また、添加量は、それぞれのビタ
ミンに合致した量を選択することが好ましい。
【0019】さらに、食品用組成物は、ミネラルを含有
していることが好ましい。ミネラルとしては、鉄分、ナ
トリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが
考えられ、それらのすべてを添加してもよく、また任意
のものを選択して添加してもよい。上記のようにビタミ
ン、ミネラルさらにはその両者を配合することにより、
低カロリーかつ優れた栄養バランスを有する食品用組成
物とすることができ、肥満者、糖尿病患者等減食の必要
な者に対して特に有効である。そして、本発明の食品用
組成物の形態としては、粒状、粉末状、固形物などの形
態が考えられ、好ましくは、粒状、粉末状である。
【0020】そして、上述の食品用組成物を用いること
により過食防止用食品が作成される。また、患者の嗜好
に合わせ、甘味料、各種フレーバー、例えば、コーヒー
、フルーツ、スープ等でpHを大きく下げるようなもの
でなければ、添加することができ、摂取をより容易なも
のとすることができる。さらに、調味料として、塩、醤
油、グルタミン酸ナトリウム、みりん、酒、味噌などを
添加してもよく、また、香辛料として、辛子、ガーリッ
ク、カレー、こしょうなどを添加してもよい。
【0021】過食防止用食品の形態としては、食品用組
成物と同様に、粒状、粉末状、固形物などの形態が考え
られ、好ましくは、粒状、粉末状であり、食品形態とし
ては、例えば、お湯に所定量を添加し、十分に分散させ
た状態にて飲料またはスープ状のものとして摂取するタ
イプのもの、また、お湯に上記の所定量より多い量の過
食防止用食品を添加し、ペースト状のものを形成させて
パン等に塗布して摂取させるタイプのものなどが考えら
れる。特に、摂取量を多くすることができる点より、飲
料またはスープ状にして摂取できるような食品形態とす
ることが好ましい。
【0022】次に、本発明の食品用組成物の製造方法に
ついて説明する。本発明の食品用組成物の製造方法は、
酸性領域に等電点を有するタンパク質と、水溶性食物繊
維とを少なくとも含有する粉状物に、弱アルカリ作用性
物質水溶液を噴霧する工程を有するものである。
【0023】まず、酸性領域に等電点を有するタンパク
質と、水溶性食物繊維とを少なくとも含有する粉状混合
物を準備し、これに、弱アルカリ作用性物質水溶液を噴
霧する。タンパク質および水溶性食物繊維としては、上
述のものが好適に使用され、さらに、粉状混合物中には
、上述のゲル強度調整剤を添加してもよい。また、粒状
混合物には、上述のビタミン類、ミネラル類、甘味料、
各種フレーバー、調味料、香辛料などを添加してもよい
【0024】弱アルカリ作用性物質としては、炭酸水素
塩、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素カルシウム、または炭酸塩、例えば、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどが好適に使用でき、好ましく
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸ナトリウムである。この弱アルカリ作
用性物質を噴霧する目的は、製造される食品用組成物の
pHの調整を行うためである。pHを上げる手軽な方法
としては、水酸化ナトリウムなどの使用があるが、強ア
ルカリであるため使用法によってはタンパク質を変成す
るおそれがあるため、また、噴霧作業の安全性の観点な
どより、本発明の製造方法では、弱アルカリ作用性物質
を用いている。また、弱アルカリ作用性物質を粉状混合
物に混合するのではなく、噴霧するものとしたことによ
り、少ない弱アルカリ作用性物質の量にて、目的とする
pH調整を行うことができる。
【0025】本発明の製造方法において用いられる弱ア
ルカリ作用性物質水溶液中の弱アルカリ作用性物質の濃
度としては、5〜15重量%程度が好ましく、特に、好
ましくは、10〜15重量%である。そして、粒状混合
物への弱アルカリ作用性物質水溶液の噴霧方法としては
、弱アルカリ作用性物質水溶液を粒状混合物にスプレー
することが好ましい。
【0026】続いて、上述のように弱アルカリ性水溶液
が噴霧された粉状混合物を用いて、粒状物を形成する。 なお、粉体の溶解度が低い場合には乳化剤を適量、さら
に、必要に応じて水を適量添加し、例えば、流動造粒機
を用いて粒状物を形成する。そして、上記のビタミン類
、上述のミネラル類、甘味料、各種フレーバー、調味料
、香辛料などは、タンパク質および水溶性食物繊維に添
加せず、この乳化剤とともに、粒状物の形成の際に添加
するものとしてもよい。
【0027】そして、粒状物を乾燥させて、本発明の食
品用組成物が製造される。なお、乾燥は、製粒時に併せ
て行ってもよく、また、減圧乾燥、自然乾燥、凍結乾燥
、流動層乾燥、温風乾燥などにより別途行ってもよい。 そして、このように製造された粒状物を粉砕して粉状物
としてもよく、また造粒法にかえてプレス法などにより
固形化してもよい。
【0028】
【実施例】[実施例]以下、本発明の実施例を具体的に
説明する。 (実施例1)まず、表1に示す組成物Aおよび表2に示
す組成物Bの粉状混合物をそれぞれ準備した。
【0029】
【表1】表1(組成物A) 脱脂粉乳                175g全
脂粉乳                150gカゼ
インナトリウム      130g濃縮ホエー   
           37.5gカラギーナン   
           20g炭酸カルシウム    
      10.2gワニラミックス       
     2.5gミルクパウダー         
   1.5gアルパルテーム系甘味料    0.3
g合  計              527g
【0
030】
【表2】表2(組成物B) 乳化剤                      
    2.8g塩化ナトリウム          
        7.8gMgSO4・7H2O   
            6.9gグルコン酸鉄   
                 0.6g塩酸チア
ミン                    25m
gリボフラミン                  
  25mg塩酸ピリドキシン           
     30mgアスコルビン酸         
           1gニコチン酸アミド    
            0.2g葉  酸     
                       5m
gパントテン酸カルシウム          0.1
gビタミンA                   
   0.3gビタミンD3            
        0.05g酢酸トコフェロール   
           0.2g合        計
                20g
【0031】
そして、組成物Aの全量を流動造粉器(SPLAY  
GLANULATORMODEL  STREA−1 
 富士産業株式会社製)に移し、混合した後、炭酸水素
ナトリウム水溶液(濃度15%)80mlをスプレーし
、続いて組成物Bの全量を水に溶解して50mlとした
溶液をスプレーし、造粒した後、乾燥させて本発明の食
品組成物(実施例1)約500gを得た。
【0032】(実施例2)実施例1の組成物Aおよび組
成物Bと同じものを準備し、組成物Aの全量を粉体混合
して作成した粉状混合物に、炭酸水素ナトリウム(無水
)水溶液(濃度13%)100mlをその全体に、スプ
レーし、続いて組成物Bの全量を水に溶解して50ml
とした溶液をスプレーし、造粒した後、乾燥させて本発
明の食品用組成物(実施例2)約500gを得た。
【0033】(実施例3)実施例1におけるカラギーナ
ンを用いるかわりにグアガム20gをもちいた以外は実
施例1と同様に行い、本発明の食品用組成物(実施例3
)約500gを得た。
【0034】(実施例4)実施例1におけるカゼインナ
トリウム及び濃縮ホエーを用いるかわりに濃縮ホエーの
み150gをもちいた以外は実施例1と同様に行い、本
発明の食品用組成物(実施例4)約500gを得た。
【0035】(比較例)実施例1の組成物Aおよび組成
物Bと同じものを準備し、組成物Aの全量を流動造粒器
(SPLAY  GLANULATOR  MODEL
  STREA−1富士産業株式会社製)に移し、混合
した後、組成物Bの全量を水に溶解して50mlとした
溶液をスプレーし、造粒した後、乾燥させて本発明の食
品組成物(比較例)約500gを得た。
【0036】[実験]実施例1〜4の食品用組成物およ
び比較例の食品用組成物を用いて以下の実験を行った。 (実験1)実施例1〜4および比較例の食品用組成物を
それぞれ10gを80℃に加温した蒸留水140mlに
添加して、十分に分散させ、150mlの液状物を作成
した。それぞれの溶液の一部をパスツールピペットで人
工胃液(局方崩壊試験法第1液、塩化ナトリウム2.0
gに希塩酸24.0mlおよび水を加えて1000ml
としたもので、pHは約1.2である)に投入したとこ
ろ、実施例1〜4および比較例の食品用組成物は、ただ
ちにゲル化した。また、形成されたゲルを人工腸液(局
方崩壊試験法第2液、0.2Mリン酸二水素カリウム水
溶液250mlに、0.2N水酸化ナトリウム水溶液1
18mlおよび水を加えて1000mlとしたもので、
pHは約6.8である)に移してゆるやかに振盪したと
ころ、実施例1〜4および比較例の食品用組成物は、速
やかに溶解した。
【0037】(実験2)実施例1〜4および比較例の食
品用組成物をそれぞれ10gを、ビーカーに入れ、80
℃に加温した蒸留水140mlに添加して、十分に分散
させ、150mlの液状物を作成した。それらのpHを
測定したところ、実施例1の食品用組成物を用いた液状
物では、pH7.4、実施例2では、8.0、実施例3
では、7.5、実施例4では、7.5、比較例では、6
.0であった。そして、それらを室温にて10分間ほど
放置した後、液状物の状態を観察した。実施例1〜4の
食品用組成物を用いた液状物は、分散させた当初の状態
をほぼ維持していた。しかし、比較例の食品用組成物を
用いた液状物は、ビーカーの底部に沈澱物が溜まってい
るのが観察された。
【0038】
【発明の効果】本発明の食品用組成物は、酸性領域に等
電点を有するタンパク質と、水溶性食物繊維とを含有す
る食品用組成物であり、前記タンパク質の等電点付近ま
たはそれ以下のpH状態の酸性水溶液中ではゲル状とな
り、前記タンパク質の等電点より高いpH状態の水溶液
中では液状となり、かつ、水100〜300mlに前記
食品用組成物10gを添加したときの水のpHが6.8
〜8.5となるものであるので、この食品用組成物は、
水に添加し、分散させたときのpHが、6.8〜8.5
であるため、安定的にゲル化しない状態あるいは沈澱物
を形成しない状態で安定な溶液状態を維持することがで
き、摂取が容易である。また、主要成分である酸性領域
に等電点を有するタンパク質と水溶性食物繊維の働きに
より、胃内の急激なpHの低下によってゲル化し胃に機
械的伸展を付加し、空腹感を和らげ、さらに、小腸へ移
行し、周囲のpHが中性から弱アルカリ性になることに
よって再び液状となり、消化、吸収が容易に行われため
、肥満者、糖尿病患者等の減食に有効である。
【0039】また、本発明の食品用組成物の製造方法は
、酸性領域に等電点を有するタンパク質と、水溶性食物
繊維とを少なくとも含有する粉状物に、弱アルカリ作用
性物質水溶液を噴霧する工程を有しているので、上述の
効果を有する食品用組成物を容易に製造することができ
、かつ、弱アルカリ作用性物質を粉状混合物に混合する
のではなく、噴霧するものとしたことにより、少ない弱
アルカリ作用性物質の量にて、目的とするpH調整を行
うことができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酸性領域に等電点を有するタンパク質
    と、水溶性食物繊維とを含有する食品用組成物であり、
    前記タンパク質の等電点付近またはそれ以下のpH状態
    の酸性水溶液中ではゲル状となり、前記タンパク質の等
    電点より高いpH状態の水溶液中では液状となり、かつ
    、水100〜300mlに前記食品用組成物10gを添
    加したときの水のpHが6.8〜8.5となることを特
    徴とする食品用組成物。
  2. 【請求項2】  前記食品用組成物は、ビタミンおよび
    /またはミネラルを含有している請求項1に記載の食品
    用組成物。
  3. 【請求項3】  前記食品用組成物は、弱アルカリ作用
    性物質を含量している請求項1または2に記載の食品用
    組成物。
  4. 【請求項4】  前記弱アルカリ作用性物質は、炭酸水
    素塩または炭酸塩である請求項3に記載の食品用組成物
  5. 【請求項5】  前記請求項1ないし4の食品用組成物
    を含有することを特徴とする過食防止用食品。
  6. 【請求項6】  酸性領域に等電点を有するタンパク質
    と、水溶性食物繊維とを少なくとも含有する粉状物に、
    弱アルカリ作用性物質水溶液を噴霧する工程を有するこ
    とを特徴とする食品用組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】  前記弱アルカリ作用性物質水溶液は、
    炭酸水素塩水溶液または炭酸塩水溶液である請求項6に
    記載の食品用組成物の製造方法。
JP3046186A 1991-02-18 1991-02-18 食品用組成物、過食防止用食品および食品用組成物の製造方法 Pending JPH04262762A (ja)

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