JPH0426257Y2 - - Google Patents

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JPH0426257Y2
JPH0426257Y2 JP1986109356U JP10935686U JPH0426257Y2 JP H0426257 Y2 JPH0426257 Y2 JP H0426257Y2 JP 1986109356 U JP1986109356 U JP 1986109356U JP 10935686 U JP10935686 U JP 10935686U JP H0426257 Y2 JPH0426257 Y2 JP H0426257Y2
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JP
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slider
sliding roof
engagement
pin
sliding
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車におけるスライデイングルー
フの開閉装置におけるクラツチ機構に関する。
(従来の技術) 従来のこの種のスライデイングルーフ開閉装置
には、スライデイングルーフを、車体と一体をな
すルーフ内において前後方向に摺動させることに
より、開口を開閉するようにした単純なものの他
に、スライデイングルーフの後部をルーフより上
方に持ち上げて、スライデイングルーフを、後部
上向き傾斜するチルト位置に移動し得るようにし
たものがある。
このようなチルト位置に移動し得るようにした
従来のスライデイングルーフの開閉装置には、ス
ライデイングルーフを、開口を閉塞する閉塞位置
から、後端をルーフの上方に持ち上げて、全体を
後部上向き傾斜するチルト位置とした後、その上
向き傾斜状態を保つたまま、全体を後方に平行移
動させて開くようにした、いわゆるアウタースラ
イデイング方式(例えば特開昭58−93621号公報
参照)のものがある。
上述した開閉装置には、摺動レール上に設けら
れた垂直軸回りに回動自在な連結要素と、ケーブ
ルの固着された係合部材とによるクラツチ機構が
示されているが、構造が複雑でありコスト高とな
る問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述の問題点を解決するためになさ
れたもので、ルーフに形成された開口の側縁に前
後方向を向いて固着されたガイドレールと、該ガ
イドレールに前後方向に摺動自在に設けられた摺
動子と、該摺動子に枢着され、水平状態と後部上
向き傾斜状態とに移動自在なスライデイングルー
フと、前記スライデイングルーフを水平状態と後
部上向き傾斜状態とに昇降させる昇降機構と、該
昇降機構の作動及び前記摺動子の移動を行なう駆
動手段とを備えるスライデイングルーフの開閉装
置において、 前記摺動子に設けた凹所内に前後方向に往復移
動可能として設けられるとともに、前記駆動手段
及び昇降機構と連結され、摺動子に対して後退す
ることにより、スライデイングルーフを後部上向
き傾斜状態に移動させる往復台と、 該往復台に突設された係合ピンと、 中間部が前記摺動子に枢着され、かつ一端が、
後退してきた前記係合ピンと係合して、係合ピン
の前進を阻止しうるロツク方向に回動させられる
ようにした噛合片と、 遊端部が前記ガイドレールに切設された係合溝
と係脱しうるように前記摺動子に装着させられる
ことにより、遊端部が係合溝から離脱させられる
ように前記噛合片の他端と連結され、かつ遊端部
が係合溝と係合する方向に常時付勢された摺動ピ
ン とを備えたことを特徴としている。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
第3図に示す、1は自動車のルーフで、その前
縁寄り中央には、ほぼ矩形状の開口2が設けら
れ、この開口2を開閉するスライデイングルーフ
3は、開口縁の両側に設けた開閉装置4に取付け
られている。
5,6は、前記開口2の両側縁に左右1対に設
けられた前後方向を向くガイドレールである。
このガイドレール5,6のそれぞれの中央に
は、前後に沿つて上面が開口し、かつその内底面
の両側に細幅の水平溝7a,7a,8a,8aが
開口する溝7,8が、それぞれ切設されている。
第9図に示すように、溝7,8の車内側の側面
には、溝7,8に開口するケーブル挿通溝9が、
それぞれ切設されている。
10は駆動手段で、開口2の後方中央部に設け
られたモータ11と、このモータ11に連結さ
れ、かつ出力軸にピニオン(図示略)を備える減
速機12と、このピニオンの前後面でそれぞれ噛
合して、互いに逆方向をなすように往復動される
1対のギヤードケーブル13,13とからなつて
いる。
各ギヤードケーブル13,13は、前記ピニオ
ンの前後で、それぞれ交差する1対のアウターケ
ース14a,14bに収納され、その一方は開口
2の左右において、ガイドレール5,6の前記ケ
ーブル挿通溝9に挿通している。
次に、ガイドレール5,6に摺動自在に嵌合さ
れ、かつスライデイングルーフ3を傾斜させるた
めの昇降機構及び移動機構を有する開閉装置4に
ついて説明するが、これらは左右対称形であるか
ら、その左側部分について、主として第4図に基
づき説明する。
15は摺動子で、縦断面が下向きコ字形をなし
下面側に凹所16を有する本体15aには、下部
の両側面にシユー15b,15bが突設され、前
部上面には、前記凹所16に連通する窓孔17
が、後部には長孔18がそれぞれ切設されるとと
もに、前記シユー15b,15bは、前記溝8の
水平溝8a,8aに、摺動自在に嵌挿されてい
る。
19は、スライデイングルーフ3の支持部材
で、前後を向く矩形枠状の本体19aの前端部に
は、前方に下向傾斜する二又状の突片19b,1
9bが連設され、この突片19bと、前記摺動子
15の前端面から二又状に突設された突片15c
との間に、短寸の前リンク20が嵌挿されてい
る。この前リンク20の上端部は、突片19bを
貫通するピン21をもつて枢着され、前リンク2
0の下端部は、突片15cを貫通するピン22を
もつて枢着されている。
23は、長寸の後リンクで、二又状をなすその
基端部23aは、摺動子15の上面中央部に突設
された突片15dに、ピン24をもつて枢着さ
れ、上端部に水平なピン25をもつて、支持部材
19の中間部に枢着されている。
したがつて、支持部材19は、長短1対のリン
クからなる4節リンクの後リンク23を後述する
昇降機構26をもつて回動することにより、第4
図及び第7図に示す平伏位置と、第6図及び第8
図に示す傾斜位置とに、移動しうるようになつて
いる。
次に、この後リンク23の昇降機構26につい
て説明する。
27は往復台で、上下方向の孔28を有し、平
面視が矩形枠状をなす本体27aの両側面の前後
に前記水平溝8a,8aに嵌挿されるシユー27
b,27bを突設するとともに、本体27aの後
端面には、水平の舌片27cが突設されている。
また、本体27aの孔28に左右方向に架設さ
れた軸29をもつて、板状の昇降リンク30の下
端部が枢着されている。
昇降リンク30の上端部の内側面に突設された
ピン31は、前記後リンク23のピン25より下
方に切設された長孔32に、摺動自在に嵌挿さ
れ、かつ昇降リンク30の上端部に切設された円
弧孔33a及びこの円弧孔33aと連通する長孔
33bとからなる係合孔33には、後リンク23
の内側面に突設されたピン23bが、摺動自在に
嵌挿されている。
このような昇降機構26を構成する昇降リンク
30の基端部が往復動される動作に連係して、後
述するように後リンク23が揺動される。
次に、スライデイングルーフ3の係止機構34
について説明する。
35は係合ピンで、前方に開口する係合孔35
aを有する円柱状の頭部35bの下面に細径の脚
部35cを備え、この脚部35cの下端部は、前
記摺動子15の長孔18を介して、往復台27の
舌片27cの最後部上面に固着されている。
この係合ピン35と係脱自在に係合するよう
に、支持部材19の下面中央部には、後方を向く
係合突起36が突設され、第2図に示す閉止位置
では、これら係合ピン35と係合突起36とが係
合して、支持部材19が持ち上がらないようにな
つている。
次に、摺動子15が移動するタイミングを決め
るクラツチ機構37について説明する。
第1図に示すように、摺動子15の後部上面に
は、左右方向の溝38が切設され、この溝38内
には、常時コイルばね39によつて外側へ付勢さ
れた摺動ピン40が内設され、その摺動ピン40
の外端部には、ローラ41が設けられ、このロー
ラ41が、ガイドレール8の側壁8bに切設され
た係合溝42に係脱自在に係合されている。
摺動ピン40の内端部上面には、前方を向く突
片43が連設されている。
摺動子15に、垂直軸44をもつて枢着された
噛合片45の後端部に切設された長孔45bに
は、前記突片43から突出するピン46が嵌挿さ
れ、また噛合片45の前端部に設けられた二又状
の開口45aは、係合ピン35と、噛合可能に対
向している。
したがつて、往復台27が、第9図に示すよう
に凹所16内で後退すると、係合ピン35の脚部
35cと、噛合片45の開口45aが噛合して、
この噛合片45が反時計方向であるロツク方向に
回動することで、摺動ピン40が内方に移動さ
れ、係合溝42とローラ41との係合が解除され
て、摺動子15の移動が可能となる。
第9図に示すように、往復台27の内側縁から
突設された連結片27dは、ギヤードケーブル1
3の一端に固着され、これと一体的に移動される
ようになつている。
なお、スライデイングルーフ3を傾斜させるた
めの昇降機構及び移動機構は、右側にも同様に設
けられているが、左右対称形であるため、説明を
省略する。
次に、スライデイングルーフ3の開閉操作につ
いて、主として左側部を参照して説明する。
第4図、第7図及び第1図に示すように、スラ
イデイングルーフ3の閉止状態では、スライデイ
ングルーフ3の周縁部に嵌合された環状のシール
部材47は、ルーフ1の開口縁に液密に密接し、
摺動子15のクラツチ機構37は、ローラ41
が、係合溝42に係合し、ガイドレール8に係止
している。
スライデイングルーフ3の開けるには、駆動手
段10のモータ11を正転すると、ギヤードケー
ブル13が、後方に向かつて移動し、その移動の
初期においては、このギヤードケーブル13に連
結片27dを介して連結された往復台27が、所
定の距離だけ後退する。
第5図に示すように、この往復台27の後退に
よつて、ピン23bが長孔33b内を遊動する間
に、係合ピン35と係合突起36との係合が解か
れる。
さらに、往復台27が後退すると、昇降リンク
30が立上り、後リンク23が、第5図時計方向
に回動して、支持部材19を押し上げ、このため
支持部材19は、前リンク20を回動させなが
ら、スライデイングルーフ3を傾斜させる。
第2図及び第6図に示すように、スライデイン
グルーフ3のチルト動作が終了したとき、クラツ
チ機構により係合ピン35が噛合片45と噛合し
て、ローラ41が係合溝42から離れ、摺動子1
5は移動が自由となるため、そのまま往復台27
と一体的に後方移動する。
第3図に示すようなスライデイングルーフ3の
解放状態で、この往復台27の移動は停止され
る。
スライデイングルーフ3を閉じるには、上述した
のと逆の動作を行えればよい。
すなわち、モータ11を逆転し、ギヤードケー
ブル13を前方へ移動させると、これと一体の往
復台27及び摺動子15が前方へ移動され、チル
ト状態のままで、開口2をスライデイングルーフ
3で覆う。
第2図に示すように、クラツチ機構37が働く
と、摺動子15は停止し、往復台27のみが前進
するため、支持部材19が平伏して、スライデイ
ングルーフ3が閉じ(第5図)、その後、係合突
起36と係合ピン35が係合して、ロツクされる
(第4図)。
(考案の効果) 以上、詳述したように、本考案によれば、摺動
子の凹所内に往復動しうる往復台を設け、これと
係脱自在に噛合する噛合片、及びこの噛合片と連
係された摺動ピンを往復動させて、駆動手段から
の動力を摺動子に伝えたり、あるいは解除したり
するようにしたため、簡易な構成であつて、しか
も確実な作動を行うことができる。
また、本考案によると、往復台と、それに突設
された係合ピンと、噛合片と、摺動ピン等からな
る簡単な構成のみにより、スライデイングルーフ
を、閉止位置からチルト位置へ又はその逆方向へ
昇降させるときに、摺動子をガイドレールに係止
しておく機能と、スライデイングルーフをチルト
状態で前後動させるときに、スライデイングルー
フをチルト状態に保持しておく機能との2つの機
能を果たすことができ、この2つの機能を別々の
装置により果たすようにした従来のものに比して
構造を著しく簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す平面図、第
2図は、第1図のクラツチ作動状態を示す平面
図、第3図は、スライデイングルーフの開閉装置
を示す斜視図、第4図は、スライデイングルーフ
を閉じた状態の摺動子の縦断面図、第5図は、同
じくロツク機構の解除状態を示す摺動子の縦断面
図、第6図は、スライデイングルーフを開いた状
態の摺動子の縦断面図、第7図は、第4図の平面
図、第8図は、第6図の平面図、第9図は、第4
図の−線における縦断面図である。 1……ルーフ、2……開口、3……スライデイ
ングルーフ、4……開閉装置、5,6……ガイド
レール、11……モータ、13……ギヤードケー
ブル、15……摺動子、19……支持部材、17
……前リンク、23……後リンク、26……昇降
機構、27……往復台、30……昇降リンク、3
4……係止機構、35……係合ピン、35a……
係合孔、36……係合突起、39……コイルば
ね、40……摺動ピン、37……クラツチ機構、
45……噛合片、42……係合溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ルーフに形成された開口の側縁に前後方向を向
    いて固着されたガイドレールと、該ガイドレール
    に前後方向に摺動自在に設けられた摺動子と、該
    摺動子に枢着され、水平状態と後部上向き傾斜状
    態とに移動自在なスライデイングルーフと、前記
    スライデイングルーフを水平状態と後部上向き傾
    斜状態とに昇降させる昇降機構と、該昇降機構の
    作動及び前記摺動子の移動を行なう駆動手段とを
    備えるスライデイングルーフの開閉装置におい
    て、 前記摺動子に設けた凹所内に前後方向に往復移
    動可能として設けられるとともに、前記駆動手段
    及び昇降機構と連結され、摺動子に対して後退す
    ることにより、スライデイングルーフを後部上向
    き傾斜状態に移動させる往復台と、 該往復台に突設された係合ピンと、 中間部が前記摺動子に枢着され、かつ一端が、
    後退してきた前記係合ピンと係合して、係合ピン
    の前進を阻止しうるロツク方向に回動させられる
    ようにした噛合片と、 遊端部が前記ガイドレールに切設された係合溝
    と係脱しうるように前記摺動子に装着されるとと
    もに、前記噛合片がロツク方向に回動させられる
    ことにより、遊端部が係合溝から離脱させられる
    ように前記噛合片の他端と連結され、かつ遊端部
    が係合溝と係合する方向に常時付勢された摺動ピ
    ン とを備えたことを特徴とするスライデイングルー
    フの開閉装置におけるクラツチ機構。
JP1986109356U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH0426257Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986109356U JPH0426257Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986109356U JPH0426257Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Publication Number Publication Date
JPS6316237U JPS6316237U (ja) 1988-02-03
JPH0426257Y2 true JPH0426257Y2 (ja) 1992-06-24

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ID=30987378

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986109356U Expired JPH0426257Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219121A (ja) * 1984-04-13 1985-11-01 Nissan Shatai Co Ltd 車両用スライドル−フ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219121A (ja) * 1984-04-13 1985-11-01 Nissan Shatai Co Ltd 車両用スライドル−フ装置

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JPS6316237U (ja) 1988-02-03

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