JPH0425893B2 - - Google Patents

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JPH0425893B2
JPH0425893B2 JP61096209A JP9620986A JPH0425893B2 JP H0425893 B2 JPH0425893 B2 JP H0425893B2 JP 61096209 A JP61096209 A JP 61096209A JP 9620986 A JP9620986 A JP 9620986A JP H0425893 B2 JPH0425893 B2 JP H0425893B2
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JP
Japan
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roof
slide
tilt
guide
sliding
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JP61096209A
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English (en)
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JPS62253521A (ja
Inventor
Munetoshi Totori
Yoshitaka Suzuki
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Shatai Co Ltd filed Critical Nissan Shatai Co Ltd
Priority to JP9620986A priority Critical patent/JPS62253521A/ja
Publication of JPS62253521A publication Critical patent/JPS62253521A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、バツクドアとスライドルーフとが全
開状態で干渉し合うようになつたアウタスライド
ルーフ装置に関する。
(従来の技術) 従来のアウタスライドルーフ装置として、例え
ば、特開昭60−146723号公報に記載されているよ
うなものが知られている。
この従来の装置は、開閉スイツチを介してスラ
イドルーフを固定ルーフ上にスライドさせる駆動
モータと、前記スライドルーフが所定距離以上開
いていることを検出するリミツトスイツチと、バ
ツクドアの開状態を検出するバツクドアスイツチ
と、前記リミツトスイツチと前記バツクドアスイ
ツチに接続され、これら両スイツチの出力を受け
て前記バツクドアが開状態で前記スライドルーフ
が所定距離以上開いているときのみ、このスライ
ドルーフの閉じ方向に前記駆動モータを作動させ
る制御回路とからなるものであつた。
従つて、スライドルーフがバツクドアと干渉す
る位置まで後方スライドしているときに、バツク
ドアを開くと、駆動モータが作動されスライドル
ーフが閉じ方向へスライドされる。
よつて、バツクドアを全開位置まで開けてもス
ライドルーフと干渉することがないようにできる
ものであつた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来装置にあつて
は、バツクドアを開けたときにスライドルーフを
単に閉方向へスライドさせるだけであるので、第
16図に示すように、バツクドア01の移動量a
に比べて多くのスライドルーフ02の移動量bを
必要とし、素早くバツクドア01を開けたときに
対応しきれないという問題点があつた。
さらに、ルーフ開口部03の面積を広くとつた
場合に、バツクドア01との干渉量が多くなつて
しまい、上記問題がより生じるため、開口面積を
広くとり難いという問題点もあつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような従来の問題点を解決す
ることを目的とするもので、この目的達成のため
本発明では、車体のルーフに、ルーフの外側をス
ライド可能なスライドルーフが設けられ、かつ、
その後方位置にはバツクドアが設けられ、前記ス
ライドルーフとバツクドアとは、両者を全開とし
た時には、少なくともスライドルーフの後端部が
バツクドアと重合する位置関係に配置され、前記
スライドルーフと車体との間には、ガイドレール
と駆動装置とを備えてスライドルーフをスライド
させるスライド機構と、左右両側部に設けられて
スライドルーフを上下させるチルト機構とが設け
られ、入力手段として、前記バツクドアの開閉状
態を検出するバツクドア開閉検出手段と、前記ス
ライドルーフの位置が全開状態のバツクドアと干
渉する干渉位置かどうかを検出する位置検出手段
と、が備えられ、前記入力手段からの入力信号に
基づき、前記スライドルーフが干渉位置にあると
きにバツクドアが開かれると、前記スライドルー
フを干渉位置よりも前方位置までスライドさせる
ように前記スライド機構を衝突回避作動させる制
御手段が設けられたアウタスライドルーフ装置に
おいて、前記スライド機構の一部として、第1サ
イドガイドレール及び第2サイドガイドレール
が、スライドルーフに前後方向に延在され、前記
チルト機構の車体側には、両サイドガイドレール
のそれぞれに転動可能に設けられた前後2個のガ
イドローラが取り付けられ、前記スライド機構が
衝突回避作動を行う際に両ガイドローラが通過す
る部位の両サイドガイドレールに、スライドルー
フの前方スライドに伴なつてスライドルーフの後
端側を斜め上方へ上昇させる上昇ガイド部材が、
両サイドガイドレールを湾曲させて形成されてい
る手段とした。
(作 用) 従つて、本発明のアウタスライドルーフ装置で
は、衝突回避作動を行うと、スライドルーフに設
けた第1・第2サイドガイドレールと、車体側の
チルト機構に設けた前後のガイドローラとが前後
に相対移動し、両サイドガイドレールの上昇ガイ
ド部を両ガイドローラが転動する際に、スライド
ルーフは、後端側を斜め上方へ移動させながら前
方にスライドするもので、それにより、少ないス
ライド量でスライドルーフをバツクドアとの干渉
域外へ出すことができる。
そして、この場合、前側のガイドローラと後側
のガイドローラとの2点で上下方向に変位させる
ことによりスライドルーフの後端部を上昇させる
ようにしているため、1点で行うのに比べてスラ
イド量に対する上下方向の移動量を大きくするこ
とができる。
(実施例) 以下、第1図〜第15図に示す本発明の実施例
について詳述する。
まず、実施例の構成について説明する。
本発明実施例のアウタスライドルーフ装置は、
図に示すように、自動車Aのルーフ01に設けら
れており、スライドルーフ10、メインフレーム
20、ガイドフレーム30、チルトフレーム4
0、チルト機構50、スライド機構60、モータ
駆動制御回路70を主要な構成としている。
また、前記ルーフ101の後方には、ルーフ1
01の後端部にヒンジ102で回動可能に取り付
けられたバツクドア103が設けられている。こ
のバツクドア103は、全開時には第3図の想像
線で示す位置まで回動される。
スライドルーフ10は、前記ルーフ101に開
口された開口部104を開閉するもので、閉状態
において、ルーフ101と同一面になるように形
成されると共に、開状態では第3図に示すよう
に、後側固定ルーフ105の上側に位置され、ス
ライドルーフ10の全開位置ではスライドルーフ
10の少なくとも後端部がバツクドア103とは
重合する位置までスライドするように配置され、
かつ、その後端部は全開時のバツクドア103に
干渉する関係に設けられ、スライドルーフ10の
スライド量を多くして開口部104を大きくとる
ようにしたものである。
また、このスライドルーフ10の前部裏面に
は、2枚のルーフブラケツト11,11が並設さ
れ、さらに、ルーフサイドレール部12の裏面に
は第1サイドガイドレール13と第2サイドガイ
ドレール14とが設けられている。
そして、前記ルーフブラケツト11には、下部
前側に前部ガイドローラ15が設けられ、中央部
には後方下がりの遊動長孔16が形成されてい
る。
前記第1サイドガイドレール13は、後記前側
ローラ431が挿入されスライドルーフ10のス
ライドをガイドするもので、第1図に示すよう
に、前端部に後方へなだらかに下降傾斜した第1
サイド上昇ガイド部131が形成されており、そ
して、中央部から後端側へはなだらかに上昇して
形成されている。
前記第2サイドガイドレール14は、後記後側
ローラ432が挿入されスライドルーフ10のス
ライドをガイドするもので、第1図に示すよう
に、第1サイドガイドレール13の上側に設けら
れ、前端部には後方へ急に下降傾斜した第2サイ
ド上昇ガイド部141が形成されており、そし
て、中央部から後端側へは第1サイドガイドレー
ル13に近接して平行に配置されている。
尚、前記開口部104は、図に示すように、ル
ーフ101の全幅に亘つて形成されており、その
前後には前側固定ルーフ106と後側固定ルーフ
105とが設けられている。また、両固定ルーフ
105,106には、それぞれドリツプ107,
107が設けられている。
メインフレーム20は、前側固定ルーフ106
と後側固定ルーフ105とを連結して車体100
の強度を保持すると共に、この実施例装置の主な
構成を支持するもので、このメインフレーム20
は、第1図に示すように、開口部104の中央部
分に前後方向へ設けられ、スライダガイドレール
21、駆動ワイヤガイドレール22、チルトガイ
ドレール23が設けられた主フレーム部24と、
該主フレーム部24から左右方向へ一体に延設さ
れた腕フレーム部25と、で十字形に形成されて
いる。
前記スライドガイドレール21と駆動ワイヤガ
イドレール22とは、第7図に示すように、一体
に形成されている。
また、前記チルトガイドレール23は、第1図
及び第11図に示すように短いレールで後部は僅
かに上方に立ち上げられるように折曲されてリリ
ース部27が形成されている。
また、スライドガイドレール21及び駆動ワイ
ヤガイドレール22との後端にはストツパ28が
設けられている。
ガイドフレームは30、前記第1、第2サイド
ガイドレール13,14と共にスライドルーフ1
0のスライドをガイドするもので、このガイドフ
レーム30は、第1図に示すように、後部の左右
両側に腕部31が形成されたT字型をしており、
前端部がメインフレーム20の前端部に支持ブラ
ケツト32と取付ブラケツト33により支軸33
1を中心に回動可能に支持され(第6図)、かつ、
腕部31の両端はチルト機構50の後記チルトリ
ンク51の中間部に回動可能に支持されている。
また、このガイドフレーム30には、第1図、
第8図に示すように、左右両側にルーフガイドレ
ール34が設けられ、中央上部にチルトフレーム
ガイドレール35が設けられ、このチルトフレー
ムガイドレール35の前部両側には取付ブラケツ
ト挿通穴36,36が形成され、この取付ブラケ
ツト挿通穴36の後方にはスプリング係止穴37
が形成され、また、腕部31の先端にはチルトリ
ンク結合ピン38が設けられている(第9図)。
尚、前記ルーフガイドレール34の前端部には
下方へ折曲された折曲部39が形成され、また、
後端部には後ろ下がりに湾曲されたルーフガイド
レール上昇ガイド部300が形成されている。
このルーフガイドレール34に後述のスライド
伝達ピン835の先端のガイドローラ836及び
ルーフブラケツト11のガイドローラ15が挿入
されている。
チルトフレーム40は、前記ガイドフレーム3
0にスライド可能に設けられ、そのスライドによ
つて前記チルト機構50を作動させるもので、こ
のチルトフレーム40は、前記ガイドフレーム3
0と同様に左右に腕部41が延設されたT字型状
に形成され、また、前端部の取付ブラケツト42
を取付ブラケツト挿通穴36から挿通させて前記
チルトガイドレール23に設けられたチルトガイ
ド90に連結され、かつ、腕部41の先端には、
それぞれルーフサイドレール部12の内側に設け
られた第1サイドガイドレール13及び第2サイ
ドガイドレール14内を転動する前側ローラ43
1及び後側ローラ432と両ローラ431,43
2を支持する支持ピン441,442が設けられ
(第1図、第9図)、また、裏面には前記ガイドフ
レーム30上面のチルトフレームガイドレール3
5に嵌め合わされてスライドするスライドレール
45が設けられている(第8図)。
前記チルトガイド90は、駆動ワイヤから入力
された駆動力をチルトフレーム40へ伝達してチ
ルトフレーム40をスライドさせるもので、この
チルトガイド90は、第11図に示すように、一
側に前記メインフレーム20のチルトガイドレー
ル23内を転動する2個のチルトガイドローラ9
21,921が設けられ、他側に伝達ローラ92
2,922が設けられたローラリンク92と、該
ローラリンク92に一端を、前記チルトフレーム
40の取付ブラケツト42に他端を軸着された、
L字形のチルトガイドリンク93と、から構成さ
れている。
また、前記チルトガイドリンク93は、その折
曲部分に一端が取り付けられ、他端が前記ガイド
フレーム30のスプリング係止穴37に係止され
たスプリング94により、後方斜上方すなわちガ
イドフレーム30側へ引張られ、かつ、回動付勢
されておおり、第6図、第11図に示すように、
前記ローラリンク92の後部チルトガイドローラ
921がチルトガイドレール23のリリース部2
7に達したときには、チルトガイドリンク93は
スプリング94によつて上方へ引き上げられると
共に回動される。
チルト機構50は、前記スライドルーフ10の
後部両側に設けられ、前記チルトフレーム40の
前後スライドによつてスライドルーフ10をチル
トアツプさせたり、チルトアツプ位置からチルト
ダウンさせたりするもので、このチルト機構50
は、チルトリンク51、チルトブラケツト52、
メインフレーム側ブラケツト53を備えている。
前記チルトリンク51は、第9図の断面図に示
すように、中間部が前記ガイドフレーム30のチ
ルトリンク結合ピン38に回動可能に軸着される
と共に、前記チルトブラケツト52にスライド可
能に支持され、かつ、下端部が下側ピン511に
より前記メインフレーム側ブラケツト53にスラ
イド可能に軸支され、かつ、上端部が上側ピン5
12で前記チルトブラケツト52にスライド可能
に支持されている。
前記メインフレーム側ブラケツト53は、メイ
ンフレーム20の腕フレーム部25の先端部に固
定され、下側ピンスライド孔531が形成され、
該スライド孔531によつて前記のように、下側
ピン511がブラケツト53に対しスライド可能
となつている。
前記チルトブラケツト52は、チルトフレーム
40に対して前記支持ピン441,442によつ
て固定され、かつ、チルトフレーム40のスライ
ドに伴う移動によつて前記チルトリンク51を回
動させるための結合ピンスライド孔521及び上
側ピンスライド孔522とが形成されている。
この結合ピンスライド孔521と上側ピンスラ
イド孔522とは前側に行くほど両孔521,5
22の距離が離れるように形成されている。
ここでさらに、チルト機構50の作動について
説明する。
前記チルトリンク51は、スライドルーフ10
の閉状態で、第4図に示すように上側ピン512
及びチルトリンク結合ピン38がそれぞれ上側ピ
ンスライド孔522及び結合ピンスライド孔52
1の後端部に位置され、下側ピン511が下側ピ
ンスライド孔531の後端部に位置されている。
そこで、チルトフレーム40が後方スライドさ
れてチルトブラケツト52が後方移動されると、
上側ピン512、チルトリンク結合ピン38はそ
れぞれ両孔522,521に対して前方側へスラ
イドされ、上側ピンスライド孔522が前方に上
向きで結合ピンスライド孔521から離れて行く
よう形成されているためチルトリンク51は、ガ
イドフレーム30に固定されたチルトリンク結合
ピン38を中心に上側ピン512が上方移動され
るよう回動され、チルトブラケツト52を持ち上
げ、それと共に、スライドルーフ10の後部を持
ち上げる。
尚、チルトリンク結合ピン38は、ガイドフレ
ーム30の後部上昇回動に伴つて回動され、下側
ピン511は下側ピンスライド孔531を前方へ
スライドされる。
その後、第5図に示すように、下側ピン511
及び上側ピン512がそれぞれ両スライド孔53
1,522の前端に達したところで、チルトリン
ク51の回動が停止され、スライドルーフ10の
上昇も停止されるものである。
スライド機構60は、電動モータ61、駆動ワ
イヤ62及び前記ルーフガイドレール34、第
1,第2サイドガイドレール13,14から構成
される。
前記電動モータ61は、この実施例装置の駆動
源となるもので、この電動モータ61は、第12
図に示すモータ駆動制御回路70により駆動制御
され、メインフレーム20の後端部の後側固定ル
ーフ105の下方に配置され、駆動ワイヤ62,
62を引張り、押し出し可能に設けられている。
前記駆動ワイヤ62は、電動モータ61の駆動
力をスライドルーフ10やチルトフレーム40等
へ伝えるもので、この駆動ワイヤ62は、外周に
らせん状にワイヤが巻かれギヤが形成されたワイ
ヤが用いられ、かつ、前記メインフレーム20の
駆動ワイヤガイドレール22内をスライダ可能に
設けられ、先端にはスライド81が設けられてい
る。
前記スライダ81は、第7図、第8図、第10
図、第11図に示すように、駆動ワイヤ62に連
結されるプレート部82と、該プレート部82の
外側に設けられたリンク部83と、から構成さ
れ、プレート部82の下部にはローラ821,8
22が設けられている。
前記プレート部82の車体中央側には、前記チ
ルトガイド90の伝達ローラ922,922に係
合可能なチルト駆動伝達部材としてのチルト駆動
伝達片84が立設されている。
該伝達片84は前述のローラリンク92に設け
られた一対の伝達ローラ922,922の間に出
入り可能に設けられ、かつ、上部が後方に行くに
したがつて下がるように傾斜面が設けられてい
る。そして、閉からチルトアツプ,チルトアツプ
から閉の間は該伝達片84はローラ922,92
2間にあり、スライド中はリリース部27に位置
した後方のローラ922を前記傾斜面によつて押
し上げ、ローラ922,922間から外れてい
る。
また、前記リンク部83は、プレート部82と
一体に連結されたスライダブラケツト831、ス
ライダリンク832,833から構成され、該ス
ライダブラケツト831には長孔834が形成さ
れ、該長孔834に、スライダリンク832の下
端に設けられたピンがスライド可能に挿入され、
該ピンの先端に前記ローラ821が設けられてい
る。
スライダブラケツト831の先端にスライダリ
ンク833が枢支され、スライダリンク833の
先端がスライダリンク832の中間に枢支されて
いる。
また、スライダリンク832の先端には、前記
ルーフブラケツト11に形成された遊動長孔16
に挿通されて、かつ、前記ガイドフレーム30の
ルーフガイドレール34に挿し込まれる後部ガイ
ドローラ836が先端に設けられたスライド伝達
ピン835が設けられている。
モータ駆動制御回路70は、前記電動モータ6
1の駆動を制御するもので、図外の運転席近傍に
配置された開閉切換スイツチ71に接続されてい
る。また、このモータ駆動制御回路70には、第
12図に示すように、前記スライドルーフ10と
バツクドア103との衝突を回避するための衝突
回避回路(衝突回避制御手段)72が設けられて
いる。尚、前記開閉切換スイツチ71において、
711は閉駆動端子で712は開駆動端子であ
る。
この衝突回避回路72は、前記スライドルーフ
10がバツクドア103との干渉域までスライド
されているときにバツクドア103が開かれる
と、スライドルーフ10を前方へスライドさせる
ように、前記電動モータ61の駆動を制御するも
ので、半開リミツトスイツチ73、バツクドアロ
ツクスイツチ74に接続され、かつ、第1正逆転
リレースイツチ75、第2正逆転リレースイツチ
75、第2正逆転リレースイツチ76を備えてい
る。
前記半開リミツトスイツチ73は、ルーフガイ
ドレール34内に設けられ、前記前部ガイドロー
ラ及び後部ガイドローラ15,836の後方スラ
イド時の通路で開状態となり、前方スライド時の
通過で閉状態となる常閉のスイツチで、前記スラ
イドルーフ10が、第15図に示すような略半開
位置であつて、バツクドア103との干渉域の直
前位置で開閉が切り換わるように配置されてい
る。
前記バツクドアロツクスイツチ74は、バツク
ドア103のロツク装置(図示省略)に設けられ
ロツク解除で閉となるスイツチである。
前記第1正逆転リレースイツチ75は、通常は
端子751,752側に投入されていて、バツク
ドアロツクスイツチ74が閉状態になつたときに
端子753,754側に切換わる。
前記第2正逆転リレースイツチ76は、半開リ
ミツトスイツチ73が閉じられた通常状態では端
子761,762側に投入されていて、前記スラ
イドルーフ10が半開位置よりも後方(干渉域)
へスライドされると半開リミツトスイツチ73が
開成されることで端子763,764側へ投入さ
れる。
次に、実施例の作用について説明する。
開閉切換スイツチ71を開駆動端子712に投
入し電動モータ61を開駆動(C方向への通電)
させると、駆動ワイヤ62が引張られ、第4図の
状態からスライダ81が車体後方へスライドされ
る。
スライダ81の後方スライドに伴ない、スライ
ド伝達ピン835がルーフガイドレール34及び
遊動長孔16内をスライドし、同時に、スライダ
81のチルト駆動伝達片84に伝達ローラ922
で係合されたチルトガイド90も後方へスライド
される。
このスライド伝達ピン835のスライドによつ
て、ルーフガイドレール34及び遊動長孔16の
両者が重なり合う位置が後方へ移動し、それによ
り、遊動長孔16側のルーフブラケツト11は上
昇されて行く。
また、チルトガイド90の後方スライドによつ
て、チルトガイド90が連結されたチルトフレー
ム40はガイドフレーム30に沿つて後方へスラ
イドされる。
このチルトフレーム40の後方スライドによつ
て、前述したように、チルト機構50がチルトア
ツプ作動を行い、チルトリンク51が起立方向へ
回動されて、スライドルーフ10の後部が上昇さ
れ始める。
そして、チルトリンク51が完全に回動してチ
ルト機構50のチルトアツプ作動が終了した時点
で、第5図に示すように、チルトガイド90は、
ローラリンク92の後端がリリース部27に達
し、該リリース部27の折曲形状にガイドされて
上方へ回動されて、さらにチルト駆動伝達片84
の上部の傾斜面に後方の伝達ローラ922が押し
上げられ、該伝達片84との係合が外れた状態に
なると共に、スプリング94によつてその状態を
保持されており、また、ルーフブラケツト11
は、スライド伝達ピン835が遊動長孔16の後
端に達して遊動関係を終えると共に、上昇が終了
され、また、前部ガイドローラ15が折曲部39
の上端に位置されている。
尚、このスプリング94によるチルトガイド9
0の姿勢保持によつて、チルトフレーム40のチ
ルト駆動伝達片84によらない前方へのスライド
が規制されている。
上述のチルトアツプ状態からさらに電動モータ
61を駆動させると、スライダ81のスライダリ
ンク832,833が起立されながら、スライド
伝達ピン835はルーフガイドレール34内を後
方へ移動され、既にスライド伝達ピン835と遊
動関係でなくなつているルーフブラケツト11を
介して伝達される駆動力によつて、スライドルー
フ10は後方へスライドを開始する。
尚、スライドルーフ10のスライドに際して、
スライドルーフ10の中央前部はルーフブラケツ
ト11に設けられた前部ガイドローラ15とガイ
ドフレーム30のルーフガイドレール34とによ
つてスライドガイドされ、また、左右両側はルー
フサイドレール部12に設けられた両サイドガイ
ドレール13,14とチルトフレーム40に設け
られた前側ローラ431、後側ローラ432によ
りスライドガイドされる。
そして、スライダ81がスライダガイドレール
21の後端に設けられたストツパ28に当接した
ところで、スライドルーフ10のスライドが停止
され電動モータ61の駆動が停止される。
次に、この全開状態における衝突回避作動につ
いて説明する。
スライドルーフ10が半開位置よりも後方スラ
イドされると、前部ガイドローラ15及び後部ガ
イドローラ836の通過によつて半開リミツトス
イツチ73が開成され、それによつて、衝突回避
回路72の第2正逆転リレースイツチ76は端子
763,764側へ切り換えられる。
そして、このスライドルーフ10の全開状態
(第13図)でバツクドア103が開けられ、バ
ツクドアロツクスイツチ74が開成されると、第
1正逆転リレースイツチ75が端子753,75
4側へ投入され、電動モータ61が逆転駆動(B
方向へ通電)し、スライドルーフ10は半開位置
まで前方スライド(以後、衝突回避スライドと言
う)を行う。
この衝突回避スライドにおいて、スライドルー
フ10は、第13図〜第15図に示すように、ル
ーフガイドレール上昇ガイド部300、第1サイ
ド上昇ガイド部131、第2サイド上昇ガイド部
141によりスライドガイドされて以下に述べる
ようなスライドを行う。
ルーフガイドレール上昇ガイド部300にあつ
ては、図に示すように、前記ガイドローラ15及
び後部ガイドローラ836を結ぶ直線が、後端位
置で下向きで、前方スライドにより上向きに変化
するようになつており、これにより、スライドル
ーフ10は全開位置で後側固定ルーフ105に接
近し、全開位置からの前方スライドで後側の部分
が上昇して後側固定ルーフ105から離反するよ
うに姿勢変化する。
また、スライドルーフ10の左右部において
も、第1サイド上昇ガイド部131の傾斜に比べ
て第2サイド上昇ガイド部141の傾斜の方が急
であることで、前記スライドルーフ10が全開位
置から前方スライドすると、後側ローラ432に
支持される位置が前側に比べ大きく上昇し、スラ
イドルーフ10はその姿勢を後側を上昇させるよ
うに変化する。
このように、スライドルーフ10は衝突回避ス
ライド時には後端側を上昇させながらスライドす
るため、全開位置の姿勢と同じ姿勢でスライドす
るのに比べると少ないスライド量で、バツクドア
103と干渉する範囲外へ移動することができ、
それに要する時間も短縮できる。また、それと共
に、全開位置では後側固定ルーフ105に近接す
るよう姿勢変化されるから、空気抵抗が減り、見
映えも良い。
次に、スライドルーフ10を閉じる場合につい
て説明する。
開閉切換スイツチ71を閉駆動端子711へ投
入し電動モータ61を閉駆動させると駆動ワイヤ
62が押し出され、スライダ81がスライダガイ
ドレール21内を前方へスライドされる。
スライダ81の前方スライドに伴ない、スライ
ド伝達ピン835からルーフブラケツト11へ駆
動力が伝達されてスライドルーフ10は前方へス
ライドされ始める。このとき、遊動長孔16の位
置がルーフガイドレール34に対して下方へ移動
すると、スライド伝達ピン835は遊動長孔16
内を遊動してしまうが、前部ガイドローラ15に
よつてルーフブラケツト11がルーフガイドレー
ル34に対して下降するのが妨げられるため、ス
ライド伝達ピン835は、遊動することなく駆動
力を伝達する。
その後、スライドルーフ10の前端が前側固定
ルーフ106に達して、チルトアツプ状態になつ
たところで、ルーフブラケツト11の前部ガイド
ローラ15はルーフガイドレール34の折曲部3
9の上端に達し、また、チルト駆動伝達片84は
ローラリンク92の前側の伝達ローラ922に当
接する。
そして、チルト駆動伝達片84が伝達ローラ9
22を押圧するとローラリンク92及びチルトガ
イドリンク93はスプリング94の付勢力に抗し
て回動及び前方移動され、それによつて、チルト
ガイドローラ921がリリース部27から離れる
とチルトフレーム40に対する位置規制力が無く
なり、チルトガイド90及びチルトフレーム40
は前方へスライドされ、チルト機構50がチルト
ダウン作動を開始してスライドルーフ10の後部
が下降する。
また、スライドルーフ10の前部においては、
前部ガイドローラ15が折曲部39に達したこと
でルーフブラケツト11の前方スライドが規制さ
れると共に、下方移動可能となり、スライド伝達
ピン835は遊動長孔16内の遊動を開始して、
その伝達駆動力はスライドルーフ10の前部を下
降させるよう作用される。
その後、チルトガイド90がチルトガイドレー
ル23の前端に達し、かつ、スライド伝達ピン8
35が遊動長孔16の前端に達したところで、ス
ライドルーフ10は完全に閉じられて、電動モー
タ61の駆動が停止される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本発明に含まれる。
例えば、ガイドレールはスライドルーフのスラ
イドをガイドするものであれば実施例のものに限
られないし、さらに、上昇ガイド部もガイドレー
ルを湾曲させて形成し、かつ、スライドルーフの
後端側を斜め上方へ導くものであれば実施例のも
のに限られない。
また、開口部はルーフの全幅に亘つて形成せず
に外周を固定のルーフに囲まれるように形成して
もよく、それと共に、ガイドフレーム、チルトフ
レームも開口部の中央部分ではなしに左右両側に
設けてもよいし、また、開口部を中央固定ルーフ
を挾んでルーフの左右に2ケ所設け、その開口部
のそれぞれにアウタスライドルーフ装置を設け、
別々に開閉できるようにしても良い。
また、実施例では駆動ワイヤ及びチルトガイド
のスライドガイド部分としてメインフレームを設
けたが、上述のように、開口部の左右にガイドフ
レーム及びチルトフレームを設けた場合には、ス
ライドガイド部分としてメインフレームを用いず
に固定ルーフを用いてもよいし、また、駆動装置
を開口部の前側に設けガイドフレームをスライド
ガイド部分として用いてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のアウタスライド
ルーフ装置では、衝突回避作動時にスライドルー
フは少ないスライド量でバツクドアとの干渉域外
へ出すことができる手段としたために、バツクド
アの開作動に対して素早く対応することができる
という効果が得られる。
しかも、この際に、2個のガイドローラと第
1・第2の2本のサイドガイドレールによる2点
での相対変位に基づき、スライドルーフの後端部
を上昇させるようにしているため、1点で行うも
のに比べ、スライド量に対する上下変位量を大き
くすることができ、その分、干渉防止性能が向上
する。
さらに、上述のように、スライドルーフとバツ
クドアとの干渉防止性能が向上するため、ルーフ
開口部の開口面積の拡大を図り両者の干渉量を従
来よりも大きくしても確実な干渉防止が可能とな
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明アウタスライドルーフ装置の実
施例の主要部を示す分解斜視図、第2図は実施例
装置を示す全体図、第3図はスライドルーフとバ
ツクドアとの関係を示す側面図、第4図〜第6図
は実施例装置の作動を示す断面図、第7図は第5
図のX−X断面図、第8図は第5図のY−Y断面
図、第9図は第5図のZ−Z断面図、第10図は
実施例装置の要部を示す側面図、第11図は実施
例装置の要部を示す斜視図、第12図は実施例装
置のモータ駆動制御回路を示す回路図、第13図
〜第15図は実施例装置の衝突回避作動を示す断
面図、第16図は従来例の作用説明図である。 10……スライドルーフ、13……第1サイド
ガイドレール(上昇ガイド部)、14……第2サ
イドガイドレール(上昇ガイド部)、34……ル
ーフガイドレール(ガイドレール)、60……ス
ライド機構、61……電動モータ(駆動装置)、
72……衝突回避回路(制御手段)、73……半
開リミツトスイツチ(位置検出手段)、74……
バツクドアロツクスイツチ(バツクドア開閉検出
手段)、100……車体、101……ルーフ、1
03……バツクドア、131……第1サイド上昇
ガイド部(上昇ガイド部)、141……第2サイ
ド上昇ガイド部(上昇ガイド部)、300……ル
ーフガイドレール上昇ガイド部(上昇ガイド部)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車体のルーフに、ルーフの外側をスライド可
    能なスライドルーフが設けられ、かつ、その後方
    位置にはバツクドアが設けられ、 前記スライドルーフとバツクドアとは、両者を
    全開とした時には、少なくともスライドルーフの
    後端部がバツクドアと重合する位置関係に配置さ
    れ、 前記スライドルーフと車体との間には、ガイド
    レールと駆動装置とを備えてスライドルーフをス
    ライドさせるスライド機構と、左右両側部に設け
    られてスライドルーフを上下させるチルト機構と
    が設けられ、 入力手段として、前記バツクドアの開閉状態を
    検出するバツクドア開閉検出手段と、前記スライ
    ドルーフの位置が全開状態のバツクドアと干渉す
    る干渉位置かどうかを検出する位置検出手段と、
    が備えられ、 前記入力手段からの入力信号に基づき、前記ス
    ライドルーフが干渉位置にあるときにバツクドア
    が開かれると、前記スライドルーフを干渉位置よ
    りも前方位置までスライドさせるように前記スラ
    イド機構を衝突回避作動させる制御手段が設けら
    れたアウタスライドルーフ装置において、 前記スライド機構の一部として、第1サイドガ
    イドレール及び第2サイドガイドレールが、スラ
    イドルーフに前後方向に延在され、 前記チルト機構の車体側には、両サイドガイド
    レールのそれぞれに転動可能に設けられた前後2
    個のガイドローラが取り付けられ、 前記スライド機構が衝突回避作動を行う際に両
    ガイドローラが通過する部位の両サイドガイドレ
    ールに、スライドルーフの前方スライドに伴なつ
    てスライドルーフの後端側を斜め上方へ上昇させ
    る上昇ガイド部材が、両サイドガイドレールを湾
    曲させて形成されていることを特徴とするアウタ
    スライドルーフ装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57121924A (en) * 1981-01-22 1982-07-29 Nissan Motor Co Ltd Sliding roof structure for car
JPS60146723A (ja) * 1984-01-11 1985-08-02 Mazda Motor Corp 自動車のスライドル−フ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57121924A (en) * 1981-01-22 1982-07-29 Nissan Motor Co Ltd Sliding roof structure for car
JPS60146723A (ja) * 1984-01-11 1985-08-02 Mazda Motor Corp 自動車のスライドル−フ装置

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