JPH0425796Y2 - - Google Patents

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JPH0425796Y2
JPH0425796Y2 JP1985055996U JP5599685U JPH0425796Y2 JP H0425796 Y2 JPH0425796 Y2 JP H0425796Y2 JP 1985055996 U JP1985055996 U JP 1985055996U JP 5599685 U JP5599685 U JP 5599685U JP H0425796 Y2 JPH0425796 Y2 JP H0425796Y2
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【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、漏電検出回路等の異常検出回路を
有する回路しや断器に関するものである。
〔背景技術〕
従来のこの種の回路しや断器は、異常検出回路
部の電源を入力するためリード線を引出し、これ
を回路しや断器の端子に接続していた。しかしな
がら、リード線を回路しや断器内に配線するに際
してリード線を引き回す作業すなわちフオーミン
グ処理が必要であり、そのため回路しや断器の組
立が悪いという欠点があつた。
〔考案の目的〕 この考案の目的は、異常検出回路部のフオーミ
ング処理が必要なリード線を不要にでき組立容易
な回路しや断器を提供することである。
〔考案の開示〕
この考案は、ハンドルにより主回路接点部を開
閉するとともに過電流検出部により前記主回路接
点部をトリツプ開極する構成をそれぞれ有する2
極の機構部と、 前記主回路接点部に発生するアークを移行させ
るアーク走行板を有する消弧部と、 前記アーク走行板に延設されて前記消弧部の隔
壁を貫通する接続片と、 この接続片に連結されるとともに電気接続され
るプリント基板を有し負荷の異常を検出して前記
機構部をトリツプ開極する異常検出回路部とを備
えたものである。
この考案の構成によれば、異常検出回路部の電
源はアーク走行板および接続片を介して供給され
る。この場合、隔壁を貫通してアーク走行板の接
続片とプリント基板とを連結し電気接続したた
め、従来のようにプリント基板にリード線により
電源線を接続する際のリード線のフオーミング処
理が不要になり配線したがつて組立が容易になる
とともに、接続片でアーク走行板とプリント基板
とが一体に連結されているため、アーク走行板が
消弧時にアーク電流による電磁力によつて浮き上
がるのを防止することができる。
実施例 この考案の一実施例を第1図ないし第23図に
基づいて説明する。第1図はこの回路しや断器の
外殻1で囲まれた内部部品の配置を示し、上部に
機構部2を配置し、その下部に消弧部3を配置
し、この消弧部3を介して機構部2の下部に異常
検出回路部4を配置した構成としている。
第2図および第3図において、外殻1は器台5
およびカバー6で構成されている。器台5の両端
部に負荷端子7および電源端子8を設けている。
またカバー6の上端より機構部2のハンドル9が
突出している。10は異常検出系統のテスト釦で
ある。なお、器台5とカバー6は第9図のように
器台5に形成した孔11にボルト11aを通して
連結される。
第4図および第5図に示す内部構成は中央の極
間仕切壁23を間にして同構成の機構部2が配置
されている。機構部2はそれぞれ第6図および第
7図の部品からなり、第8図および第17図のよ
うに構成されている。すなわち、12は機構部2
の本体をなすフレームである。主回路接点部13
は可動接触子14と固定接触子15を構成要素と
し、可動接触子14は上端部が接触子支持体16
にリベツト17で一体に固着されて接触子支持体
16に形成した切欠18をフレーム12に設けた
固定軸19に軸支させ、固定軸19の下位側に可
動接触子14とフレーム12のばね受け20との
間に復帰ばね21を介在して可動接触子14を開
極付勢し、可動接触子14の下端部に可動接点2
2を設けて固定接触子15に対向している。可動
接触子14の開極状態の停止位置は第18図のよ
うにフレーム12の一部に係止した状態となる。
固定接触子15は電源端子8の端子板24と一体
に形成され、かつ固定接触子15の先端に消弧部
3のアーク走行板25を連続している。固定接触
子15に可動接点22に対向する固定接点26を
設けている。なお、アーク走行板25の先端に異
常検出回路部4の電源用の接続片25aを延出し
下方に折曲している。この固定接触子15は端子
板24に形成されたねじ孔27に第8図のように
ビス28をねじ込むことにより固定される。この
とき、接続片25aは消弧部3の底部側の隔壁3
aに形成した連通孔3bを貫通する。ハンドル9
と可動接触子14とは、可動接触子14の中間部
に一端が連結されたコ字形リンク29とコ字形リ
ンク29の他端に連結されたハンドルリンク30
とでピン30aにより連結される。そしてハンド
ル9はハンドルリンク30を連結するハンドル支
持体31がフレーム12に支持された固定軸32
に軸支され、固定軸32に支持されたばね33で
オフ動作方向(第17図反時計方向)に付勢さ
れ、このハンドル支持体31の突起34にハンド
ル9を嵌着している。また固定軸32にトリツプ
リンク35の上端部が軸支され、その一側面36
にコ字形リンク29のハンドルリンク30の連結
側端部37を当接支持している。この端部37は
フレーム12の窓12aを遊嵌するとともに、ト
リツプ時に端部37を係合してハンドル9を中立
位置に支持する突起12b、を窓12aに形成し
ている(第6図)。またフレーム12の固定軸3
8にラツチリンク39の中間部が軸支され、固定
軸38に支持されたばね40によりラツチ方向
(第17図反時計方向)に付勢され、このラツチ
リンク39の上端側の爪41でトリツプリンク3
5の引掛部42を係止してトリツプリンク35を
ラツチする。このトリツプリンク35がラツチさ
れた状態でハンドル9を第17図のようにオン位
置に倒すとき、トリツプリンク35の一側面36
にコ字形リンク29の端部37が支持されて可動
接触子14を復帰ばね21に抗して押し、可動接
点22が固定接点26に接触する。
過電流検出部43は、過大電流検出部44と短
絡電流検出部45からなる。過大電流検出部44
はラツチリンク39側に配置され、バイメタル4
6および作動子47を構成要素としている。バイ
メタル46は負荷端子7の端子板48に下端部が
かしめられ、また、端子板48に下端部が支持さ
れた支柱49の上端の軸50に作動子47が軸支
される。軸50にばね51を支持し、ばね51で
作動子47の係止片52をバイメタル46の上端
面に係止する。また作動子47の検出片53をラ
ツチンリンク39の受け部54に対向する。この
ようにしてバイメタル46が直熱により湾曲して
係止片52がバイメタル46から外れるとばね5
1により作動子47が回動し、検出片53がラツ
チリンク39の受け部54を蹴り上げ、トリツプ
リンク35のラツチを引き外す。なお作動子47
はリセツト突起47aを有しハンドル9をオフ操
作することにより復帰状態のバイメタル46の上
端面に係止する。またこれらのバイメタル46等
は端子板48のねじ孔48aでビス48c(第1
0図)により器台5に固定される。48bはバイ
メタル46の姿勢を制御する調整ねじである。短
絡電流検出部45は電磁石で構成され、第17図
のように、コイル55、ヨーク56、固定鉄心5
7、プランジヤ58、復帰ばね59、可動棒60
を構成要素とし、可動棒60をラツチリンク39
の下端部61に対向している。すなわち、コイル
55に復帰ばね59に抗する電流が流れるとプラ
ンジヤ58が固定鉄心57に吸引され、可動棒6
0を押してラツチリンク35を引き外し動作させ
る。またプランジヤ58の先端は強制引き外し棒
62を突出し、そのつば63のある先端を可動接
触子14のかぎ孔64に通しており、プランジヤ
58の動作により瞬時に可動接触子14を強制開
極するようにしている。なお、70は連動棒であ
り、極間仕切壁23にまたがつて2極の各バイメ
タル検出部43の軸50に両端軸穴70aが軸支
され、それぞれラツチリンク作動部71とトリツ
プリンク受け部72とを有している。100,1
01は絶縁板、102は裏板である。
消弧部3は、主回路接点部13に対向する消弧
部グリツド65、アークガスを主回路接点部13
側に還流するアーク側板66、アークガスが機構
部2側に流れるのを阻止するアークブリツジ6
7、消弧グリツド65の後部に配置される排気板
68で構成される。またアーク走行板25に対向
するアーク走行板69がヨーク56の下側に一体
形成される。
異常検出回路部4は、変流器73、プリント基
板に実装された出力増幅電子回路部74、引き外
しコイル装置75、トリツプレバー76、テスト
用スイツチ82で構成されている。これらのうち
異常検出回路部4の本体をなす変流器73および
出力増幅電子回路部74は消弧部3の下側に配置
されるが、引き外しコイル装置75、トリツプレ
バー76、テスト用スイツチ82は極間仕切壁2
3の上面に配置される。出力増幅電子回路部74
はそのプリント基板74′がタツピングピン74
aにより固定される(第10図)、同時にプリン
ト基板74′の電源入力部74bの孔に前記接続
片25aの先端が貫通しはんだ付け(74c)さ
れる。このように異常検出回路部4を構成する出
力増幅電子回路部74の電源をリード線を介する
ことなくアーク走行板25を利用して接続片25
aより得るため、リード線が不要でそのフオーミ
ング処理が不要になり組立容易となる。また接続
片25aを、プリント基板74′にはんだにより
固定するため、消弧部3のアーク消弧時にアーク
走行板25がアークの電磁力により隔壁3aから
浮き上がるのを防止できる。
引き外しコイル装置75は第14図および第1
5図のようにヨーク90、コイル枠91、コイル
92、復帰ばね93、固定鉄心94、プランジヤ
86で構成される。この引き外しコイル装置75
は前記仕切壁23を縦に貫通して異常検出回路部
4に連通する穴部77に、コイル枠91の両端に
形成した一対の突出部75aを嵌合し、穴部77
の側面に形成されたリブ78,79により位置決
めされ(第9図)、上面をカバー6に形成した押
え突起80により押さえ固定される。また突出部
75aの下端にコイル端子75bを設けコイル端
子75bにコイルリード線81を接続して出力増
幅電子回路部74に穴部77を通して接続され
る。
引き外しコイル装置75に並んで前記テスト釦
10の下側にマイクロスイツチを実施例とするス
イツチ82のケース82aの下端突部82bが穴
部77に嵌合するとともにリブ84および穴部7
7の端部83により位置決めされ、上面がカバー
6により押さえられる。スイツチ82のスイツチ
レバー96がテスト釦10の下位に対向する。ト
リツプレバー76は、第11図および第12図の
ようにスイツチ82に設けられた軸85に軸支さ
れ、プランジヤ86の先端つば87がトリツプレ
バー76の係合部95に係合し、つば87で引く
ことによりトリツプレバー76の先端部88が回
動し、その回動方向に機構部2の一方のラツチリ
ンク39の受け部39aが対向する(第7図,第
8図)。
この回路しや断器の電路を構成するため、可動
接触子14とコイル55との間およびバイメタル
46とコイル55との間にそれぞれ可撓電線96
および被覆可撓電線97が接続される。また異常
検出回路部4は第16図のように接続され、各極
の被覆電線97を変流器73に鎖交し、その出力
端を出力増幅電子回路部74に接続し、その出力
で引き外しコイル装置75を駆動する。またテス
ト動作のため、電源に接続されるリード線98を
バイメタル46側から変流器73に鎖交し抵抗器
99を介してスイツチ82に接続している。な
お、リード線98は穴部77を通して配線され
る。
この回路しや断器の動作について説明する。オ
ン状態は、第8図,第9図,第17図,第21図
aに示している。すなわち主回路接点部13が閉
成しているため、電源端子8と負荷端子7間の電
路が閉じられ負荷電流が流れる。オフ状態は、第
18図および第21図bに示している。すなわち
ハンドル9をオン位置から反時計方向に倒すと、
トリツプリンク35がラツチリンク39にラツチ
された状態で、ハンドルリンク30が引き上げら
れるためコ字形リンク29の端部37がトリツプ
リンク35の一側面36を上方に摺動し、可動接
触子14の押圧が解かれて可動接触子14が復帰
ばね21により開極動作する。
回路に短絡電流が流れた場合は、第19図およ
び第21図cに示している。すなわち短絡電流検
出部45のプランジヤ58が動作し、可動棒60
によりラツチリンク39が回動してトリツプリン
ク35を引き外す。トリツプリンク35が解放さ
れるとコ字形リンク29を支持できなくなり、可
動接触子14がトリツプ開極することとなる。こ
の場合、プランジヤ58の動作により強制開極棒
62のつば63で瞬時に可動接触子14を、開極
動作し、引き続き前記動作が行われる。またハン
ドル9はばね33によりオフ方向に回動するがコ
字形リンク29の端部37がフレーム12の窓1
2aの突起12bに係止するため、中立位置に停
止しトリツプ表示することなる。リセツトは、短
絡電流検出部45の復帰状態で中立位置のハンド
ル9をオフ方向へ倒すことにより行われ、ハンド
ル支持体31でトリツプリンク35を回動して引
掛部42をラツチリンク39の爪41に係止す
る。
回路に過大電流が流れた場合は、第20図およ
び第21図c示している。すなわち復帰ばね59
によりプランジヤ58は動作しないが、バイメタ
ル46が直熱加熱されて湾曲し、作動子47がバ
イメタル46から外れて回動し、検出片53でラ
ツチリンク39を押す。そのためトリツプリンク
35が釈放されて前記と同じトリツプ動作が行わ
れる。なお、作動子47のリセツトはハンドル9
の前記リセツト操作時にリセツト突起47aを回
動することにより行われる。
回路に漏電が起きた場合は、第16図において
変流器73の2次コイルに不平衡電流が発生し、
この電流を出力増幅電子回路部74で増幅して引
き外しコイル装置75を駆動する。引き外しコイ
ル装置75のプランジヤ86のつば87でトリツ
プレバー76を回動し、先端部88でラツチリン
ク39を引き外し動作させる(第21図d)。そ
のトリツプ動作は前記と同じである。
異常検出部のテストは、テスト釦10を押すと
スイツチ82がオンとなり、リード線98に電流
が流れるため変流器73に不平衡電流が発生し、
その電流を増幅して引き外しコイル装置75が作
動し、前記と同じ動作が行われる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、隔壁を貫通してアーク走行
板の接続片とプリント基板とを連結し電気接続し
たため、従来のようにプリント基板にリード線に
より電源線を接続する際のリード線のフオーミン
グ処理が不要になり配線したがつて組立が容易に
なるとともに、接続片でアーク走行板とプリント
基板とが一体に連結されているため、アーク走行
板が消弧時にアーク電流による電磁力によつて浮
き上がるのを防止することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の概略断面図、第
2図はその平面図、第3図はその側面図、第4図
はカバーを外した状態の側面図、第5図はその中
央断面図、第6図は分解斜視図、第7図は機構部
の分解斜視図、第8図は一極部分における断面
図、第9図は極間仕切壁の断面図、第10図は裏
板を外した状態の底面図、第11図はスイツチの
平面図、第12図はスイツチおよび引き外しコイ
ル装置を示す側面図、第13図は引き外しコイル
装置の設置過程を示す斜視図、第14図は引き外
しコイル装置を示す部分断面図、第15図はその
正面図、第16図は回路図、第17図はオン状態
の機構部の断面図、第18図はオフ状態の断面
図、第19図は短絡トリツプ状態の断面図、第2
0図は過大電流トリツプ状態の断面図、第21図
は動作線図、第22図は異常検出回路部の電源接
続を示す分解斜視図、第23図はその組立状態の
断面図である。 2……機構部、3……消弧部、3a……隔壁、
4……異常検出回路部、5……器台、6……カバ
ー、9……ハンドル、13……主回路接点部、2
5……アーク走行板、25a……接続片、43…
…過電流検出部、74b……電源入力部、74′
……プリント基板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハンドルにより主回路接点部を開閉するととも
    に過電流検出部により前記主回路接点部をトリツ
    プ開極する構成をそれぞれ有する2極の機構部
    と、 前記主回路接点部に発生するアークを移行させ
    るアーク走行板を有する消弧部と 前記アーク走行板に延設されて前記消弧部の隔
    壁を貫通する接片と、 この接続片に連結されるとともに電気接続され
    るプリント基板を有し負荷の異常を検出して前記
    機構部をトリツプ開極する異常検出回路部とを備
    えた回路しや断器。
JP1985055996U 1985-04-15 1985-04-15 Expired JPH0425796Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985055996U JPH0425796Y2 (ja) 1985-04-15 1985-04-15

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JP1985055996U JPH0425796Y2 (ja) 1985-04-15 1985-04-15

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JPS61172442U JPS61172442U (ja) 1986-10-27
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ID=30579191

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JP1985055996U Expired JPH0425796Y2 (ja) 1985-04-15 1985-04-15

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611828A (en) * 1979-07-06 1981-02-05 Tempearl Industrial Leakage breaker
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