JPH04257734A - 開閉式ルーフ車のシール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車室の上部と後部とに
形成された車体開口を可動ルーフによって開閉する開閉
式ルーフ車のシール構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、車体のルーフを開閉でき
る所謂コンバーティブルセダンと称される開閉式ルーフ
車としては種々のものが提供されている（例えば実開平
１−１６５７１６号公報等参照）。

【０００３】即ち、この開閉式ルーフ車１は、図６に示
すように車室の上部と後部に車体開口２が形成され、こ
の車体開口２が可動ルーフ３によって開閉可能になって
いる。この可動ルーフ３は、車体開口２の上部を覆う硬
質合成樹脂板のフロントルーフ３ａと、該フロントルー
フ３ａに互いに折り曲げ可能に連結されて車体開口２の
後部を覆うリアルーフ３ｂとから構成されている。前記
リアルーフ３ｂは、合成樹脂材等の剛体で形成され、そ
の下端部両側が一対の枢支部材を介して車体１に回転自
在に支持されていると共に、略中央にウィンドフレーム
に接着剤等により固定されたバックウィンドガラス４が
取り付けられている。

【０００４】また、車体の後部には、車体開口２の開成
時の可動ルーフ３を収納する格納空間５が設けられてお
り、この格納空間５は、上部開口が車体の後端部に枢支
された収納カバー６によって開閉されるようになってい
る。また、この格納空間５の上部開口周縁には、合成ゴ
ム材からなる横断面円形状のウェザーストリップ７が取
り付けられている。このウェザーストリップ７は、図７
にも示すように半径方向に沿って切欠された切欠部を介
して格納空間５の開口周縁に立設されたフランジ部８に
嵌着固定されて、可動ルーフ３の配設個所以外の格納空
間５の上部開口周縁に配設されている。

【０００５】一方、リアルーフ３ｂの後端縁には、略直
線状のシール部材９が設けられている。このシール部材
９は、合成ゴム材からなりリアルーフ３ｂの後端縁に取
付ボルト等により固定される基部９ａと、該基部９ａの
下端部に一体に有し、内側にドリップチャンネル１０を
形成するシールリップ９ｂとから主として構成されてい
る。

【０００６】そして、車体開口２を閉塞する場合は、格
納空間５内に折り畳まれている可動ルーフ３を引き出し
て、車体開口２周縁に沿って所定位置までスライド移動
させて、所定のストッパで止めれば閉塞作業が完了する
と同時に、ウェザーストリップ７の両端部７ａとシール
部材９の両端部９ｃが連続的に接合する。続いて、収納
カバー６で格納空間５を閉塞する。ここで、収納カバー
６の内周縁が、ウェザーストリップ７の上端縁及びシー
ルリップ９ｂの上端部に圧接して格納空間５内をシール
するようになっている。これによって、例えばフロント
ルーフ３ａからリアルーフ３ｂに沿って流れた雨水等が
、矢印で示すようにシール部材９のドリップチャンネル
１０に達し、ここから両側に分かれて夫々ウェザースト
リップ７外周側の樋部１１を通って外部に排出されるよ
うになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の開閉式ルー
フ車のシール構造にあっては、前述のように可動ルーフ
３の使用状態時には、ウェザーストリップ７とシール部
材９の対向各端部７ａ，９ｃが接合してドリップチャン
ネル１０と樋部１１との連続性を確保するようになって
いるが、フランジ部８に対するウェザーストリップ７の
取り付けやリアルーフ３ｂに対するシール部材９の取り
付け時における取付寸法のばらつき、あるいは製造時の
加工精度の誤差等に起因して、各端部７ａ，９ａの接合
面間に僅かな隙間Ｓが発生する虞がある。このため、ド
リップチャンネル１０から樋部１１に流れる洗車水や雨
水等が該隙間Ｓに浸入してそのまま格納空間５内に滴下
する虞がある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、車室の上部と後部とに
形成された車体開口を覆う使用位置から格納空間内へ格
納可能な可動ルーフと、前記格納空間の上部開口を開閉
する蓋体と、前記格納空間の上部開口周縁に設けられて
、前記蓋体の閉時に上端部が該蓋体の内周縁部に当接す
るウェザーストリップと、前記可動ルーフの後端部に設
けられて、該可動ルーフの使用位置で端部が前記ウェザ
ーストリップの切欠端部と連続的に接合するシール部材
とを備えた開閉式ルーフ車において、前記ウェザースト
リップのシール部材との接合端部下端側に排水溝を設け
ると共に、ウェザーストリップの所定位置に前記排水溝
の下流端と外部とを連通する水抜き孔を穿設したことを
特徴としている。

【０００９】

【作用】前記構成の本発明によれば、可動ルーフを伝っ
てシール部材の側面上を流れる雨水等は、ウェザースト
リップの両端側に回り込み、ここで一部がシール部材と
ウェザーストリップとの接合端部間に存する隙間に浸入
するが、該浸入した雨水等はそのまま排水溝で受け止め
られて、ここから下流端の水抜き孔を通って外部に速や
かに排出される。したがって、格納空間内への滴下が防
止される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。

【００１１】図１〜図３は本発明に係る開閉式ルーフ車
のシール構造の一実施例を示し、図４は本発明が適用さ
れる開閉式ルーフ車を示している。

【００１２】図４の２１は開閉式ルーフ車、２２は車体
開口、２３は該車体開口２２を開閉する可動ルーフであ
って、この可動ルーフ２３は、車体開口２２の上部を覆
うほろ布状のフロントルーフ２３ａと車体開口２２の後
部を覆う合成樹脂材等の剛体で形成されて、中央にバッ
クウィンドガラス２４が設けられたリアルーフ２３ｂと
から主として構成されている。尚Ｐは車体パネルである
。

【００１３】また、２５は車体後部に設けられて可動ル
ーフ２３を収納する格納空間、２６は該格納空間２５を
開閉する蓋体であって、前記格納空間２５の可動ルーフ
２３の配設個所以外の上部開口周縁には、合成ゴムから
なるウェザーストリップ２７が取り付けられている。こ
のウェザーストリップ２７は、図１，図３及び図５に示
すように格納空間２５の開口周縁に立設されたフランジ
部２８に嵌着するウェルト部２９と、該ウェルト部２９
の上部に一体に設けられて、上端部が蓋体２６の内周部
に当接する内部中空状のスポンジゴム材からなるシール
部３０と、ウェルト部２９の外側部に一体に設けられて
蓋体２６の内周縁に当接する立上りリップ部３１と、該
立上りリップ部３１とシール部３０との間に形成された
第１樋部３２と、また、外側リップ部３１ａと立上りリ
ップ部３１との間に形成された第２樋部３２ａを備えて
いる、また、このウェザーストリップ２７の両端側のコ
ーナ部Ｃ，Ｃ端縁付近には、ウェルト部２９外周に沿っ
て樋溝３３が形成されていると共に、コーナ部Ｃ，Ｃの
端縁に樋溝３３内の水をトンネル部Ｔを介してトンネル
開口Ｔａから外部に排出する排出孔３４が穿設されてい
る。

【００１４】一方、前記リアルーフ２３ｂのバックウィ
ンドガラス２４の下端部を支持するリアルーフ下端部２
３ｃには、略直線状のシール部材３５が車体巾方向に沿
って取り付けられている。このシール部材３５は、横断
面形状がウェルト部２９を除いたウェザーストリップ２
７と略同形状を呈し、リアルーフの下端部２３ｃに接着
剤やボルトにより固定される平板状の基部３６と、該基
部３６の略中央上面に設けられた内部中空状のスポンジ
ゴム材からなるサブシール３７と、基部３６の外端縁に
沿って外方（バックウィンドガラス２４方向）へ立上り
傾斜状に折曲されたシールリップ３８と、基部３６の内
端縁に有する逆Ｕ字状の嵌着部４１の上端に設けられて
、外方へ立上り傾斜状に折曲された外側シールリップ３
９と、サブシール３７とシールリップ３８との間に形成
された第２樋溝４０とこの第２樋溝４０と並行に外側シ
ールリップ３９とサブシール３７との間に形成された第
３樋溝４６とを備えている。前記嵌着部４１は、リアル
ーフ２３ｂの先端縁２３ｄに嵌着してシール部材３５の
位置決め固定を行うものであって、その下端縁には、シ
ール部材３５の裏面に沿って流下した水を受け止めるく
字形状の樋リップ４５が設けられて、その内側には水通
路４５ａが形成され、両端部には、排水孔４５ｂが穿設
されている。さらに、該シール部材３５は、可動ルーフ
２３の使用状態時に両端部３５ａ，３５ａがウェザース
トリップ２７のコーナ部Ｃ，Ｃ付近の端部２７ａ，２７
ａと連続的に接合するようになっている。

【００１５】そして、ウェザーストリップ２７の前記シ
ール部材３５との接合端部２７ａ，２７ａの下端側つま
り樋溝３３付近からコーナ部Ｃに亘ったウェルト部２９
の上端縁に湾曲状に折曲された樋リップ４２が設けられ
ており、この樋リップ４２の内側に排水溝４３が形成さ
れている。また、シール部３０の排水溝４３下流端に位
置する部位に、該排水溝４３とフランジ部２８外側のト
ンネル部Ｔとを連通する水抜き孔４４が穿設されている
。また、前記排水孔４５ｂは、樋溝３３端部に形成され
て排水路４３に連続する段丘部３３ａに位置するように
なっている。

【００１６】したがって、この実施例によれば、可動ル
ーフ２３を格納空間２５から引き出して使用状態とし、
かつ該格納空間２５の上部開口を蓋体２６で閉塞した状
態において、車体に降り注いだ雨水等は、フロントルー
フ２３ａ，リアルーフ２３ｂ（バックウィンドガラス２
４）を伝ってシール部材３５の内側シールリップ３８を
乗り越えて第２樋部４０に流れ込む。ここから左右に分
かれてウェザーストリップ２７の立上りリップ部３１の
外側に流れ出すが、ここで該ウェザーストリップ２７や
シール部材３５の取付寸法のばらつき等に起因して両者
の接合部に隙間Ｓが形成されている場合には、該隙間Ｓ
内に浸入し、そのまま排水溝４３内に落下して捕集され
る。そして、該排水溝４３内を通って下流側の水抜き孔
４４からトンネル部（Ｔ）内を流化して外部へ速やかに
排出される。依って、格納空間２５内への雨水等の滴下
が確実に防止される。

【００１７】そして、隙間Ｓ内に入り、一部がリアルー
フ２３ｂのリアルーフ下端部２３ｃの裏面側に回り込ん
で先端縁２３ｄ方向に流下しようとしても樋リップ４５
内側の水通路４５ａ内で受け止めされ、該水通路４５ａ
内を通流して水抜き孔４５ｂから段丘部３３ａに落下し
、そのまま排水溝４３あるいは排出孔３４から車外へ速
やかに排出されるので格納空間２５への滴下が確実に防
止される。

【００１８】更に、排出溝４３の上流端側等から樋溝３
３側に流れた水は、樋溝３３内に流下してここから排水
孔３４を介して車外に排出される。

【００１９】更にまた、ウェザーストリップ２７の両端
部２７ａにシール部材３５の両端部３５ａが接合した時
点では、該シール部材３５の両端部３５ａ下面が棚部２
７ｂに圧接して安定支持され、リップ部３１とサブシー
ル３７，シール部３０と外側シール部３９及び第１樋部
３２と第３樋部４６，第２樋部３２ａと第２樋溝４０の
互いの上下方向のズレが防止されて連続性が維持される
と共に、接合端部２７ａ、３５ａの長手方向の圧接力が
向上し隙間Ｓの発生も十分に防止される。

【００２０】尚、ウェザーストリップ２７の端部２７ａ
の外端部即ち、車体の側部側外端部には、防水壁４７が
一体に立設されている。この防水壁４７は、中実な長板
状を呈し、車体前後方向に沿って配設されており、その
長さはウェザーストリップ２７の前端縁からコーナ部Ｃ
の略中央位置付近まで延びている。また、その高さは、
蓋体２６の閉時に上端縁４７ａが該蓋体２６の下面と密
着状態となる寸法に設定されている。したがって、側方
から高圧な洗車水が入っても、防水壁４７の外側面に当
たってウェザーストリップ２７とシール部材３５との接
合部分への水の流入が確実に阻止される。

【００２１】５０は車外に連通するドレンパイプである
。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る開閉式ルーフ車のシール構造によれば、ウェザース
トリップとシール部材の対向する接合端部間に隙間が形
成されて、該隙間内に雨水等が侵入したとしても、該雨
水等は排水溝内で受け止められて、そのまま排水溝内を
流れて水抜き孔から外部へ速やかに排出される。このた
め、格納空間内の雨水等の滴下が確実に防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明に係るシール構造に供されるウェザ
ーストリップを示す要部斜視図。

【図２】　　図１のＡーＡ線断面図。

【図３】　　図１のＤ−Ｄ線断面図。

【図４】　　本発明のシール構造が適用される開閉式ル
ーフ車の斜視図。

【図５】　　本発明に係るシール構造の一実施例を示す
図４のＢ部拡大図。

【図６】　　従来の開閉式ルーフ車を示す斜視図。

【図７】　　従来のシール構造を示す要部拡大図。

【符号の説明】

２１…開閉式ルーフ車、２２…車体開口、２３…可動ル
ーフ、２５…格納空間、２６…蓋体、２７…ウェザース
トリップ、２７ａ…端部、３５…シール部材、３５ａ…
端部、４２…樋リップ、４３…排水溝、４４…水抜き孔
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　車室の上部と後部とに形成された車体
   開口を覆う使用位置から格納空間内へ格納可能な可動ル
   ーフと、前記格納空間の上部開口を開閉する蓋体と、前
   記格納空間の上部開口周縁に設けられて、前記蓋体の閉
   時に上端部が該蓋体の内周縁部に当接するウェザースト
   リップと、前記可動ルーフの後端部に設けられて、該可
   動ルーフの使用位置で端部が前記ウェザーストリップの
   切欠端部と連続的に接合するシール部材とを備えた開閉
   式ルーフ車において、前記ウェザーストリップのシール
   部材との接合端部下端側に排水溝を設けると共に、ウェ
   ザーストリップの所定位置に前記排水溝の下流端と外部
   とを連通する水抜き孔を穿設したことを特徴とする開閉
   式ルーフ車のシール構造。