JPH042561B2 - - Google Patents

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JPH042561B2
JPH042561B2 JP1291166A JP29116689A JPH042561B2 JP H042561 B2 JPH042561 B2 JP H042561B2 JP 1291166 A JP1291166 A JP 1291166A JP 29116689 A JP29116689 A JP 29116689A JP H042561 B2 JPH042561 B2 JP H042561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、殺虫剤や忌避剤を徐放することによ
つて、ゴキブリ、ハエ、カ、ダニ類などのいわゆ
る衛生害虫と呼ばれている害虫やその他の害虫を
駆除することができる徐放性害虫用殺虫・忌避材
に関する。 従来より樹脂中に殺虫剤などの薬剤を徐放させ
ることは公知であるが、殺虫剤などを混入した樹
脂から用途に適した所定の形状の製品とするさい
に、前記樹脂を成型する作業が必要であつて、そ
の樹脂の成型に高温を要するために、薬剤が分解
したり、揮散性の高い薬剤では成型作業中に散逸
してしまうことがある。あるいは、樹脂の硬化が
必要以上に進みすぎ薬剤が樹脂中にとじこめられ
たり逆に薬剤が押し出されるブルーミングの現象
を生じ薬剤のロスや濡れ、および高温のための作
業環境悪化、更には使用時の安全性の面からも致
命的な欠点を有していた。このような現状に鑑
み、本発明はより緩和な条件下で反応が進み、加
熱しないで所定の形状で硬化させた徐放性害虫用
殺虫・忌避材を得たものである。 すなわち、本発明は、感光性樹脂に、害虫に対
して有効に作用する殺虫剤、忌避剤から選ばれる
少なくとも1種の薬剤を保持させ、該樹脂に電磁
波をあてることにより硬化させたことを特徴とす
る徐放性害虫用殺虫・忌避材である。 本発明で用いる薬剤としては、ゴキブリ、ハ
エ、カ、ダニ類などのいわゆる衛生害虫といわれ
ている害虫やその他の害虫に対して有効に作用す
る殺虫剤、忌避剤であり、その具体例は後述す
る。 本発明は上記のごとき構成よりなり、前記薬剤
を混合した感光性樹脂、あるいは前記薬剤で処理
した処理物上を被覆した感光性樹脂に紫外線若し
くは電子線(X線)のような電磁波を照射して硬
化させるようにしているので、硬化あるいは所定
の形状にするときに加熱する必要がないため、成
型時に薬剤が熱分解したり散逸するという問題が
起らず、作業性もきわめてよい点はもちろん前記
薬剤のきわめて長い徐放効果を具備しているとい
う利点を有する。 本発明において使用される感光性樹脂として
は、従来から感光性樹脂として知られたものがい
ずれでも用いることができる。感光性樹脂は、一
般的にいうと、電磁波を照射したさいに重合、あ
るいは重縮合が生じて硬化するものであればよ
い。本発明において使用される前記樹脂および重
合開始剤についてその成分を効果的に列記する
と、プレポリマー、モノマー、光重合開始剤が主
なもので種々の目的によりポリマーベースを変化
し得るものである。ポリマーベースとしては、ア
ルキツドおよびポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレート、ウレタアクリレート、変性ア
クリレート重縮合剤(例えばポリアミド系)、重
付加系(例えばポリウレタン系)、開環重合系
(例えばポリアミド系)、高重合系(例えばポリエ
チレン系、ポリプロピレン系、ポリアクリロニト
リル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン
系、ポリフツ化エチレン系)などの重合体や各種
共重合体(ランダム、グラフト、ブロツク)、ア
クリル酸エステル類(メタ−、エチル−、ブチル
−、その他誘導体)、酢酸ビニル、スチレン、N
−ビニルピロリドン等が挙げられる。また光重合
開始剤としては、例えばアセトフエノン、ベンゾ
フエノン、キサントン、4,4−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフエノン、ベンゾインエチルエー
テル、オキシムエーテル、ベンジルケタール、ベ
ンズイミダゾール誘導体、2,6−ジ−4−アジ
ドベンザル4−メチルシクロヘキサン、ジアルコ
キシアセトフエノン、クロロチオキサゾン、ハロ
ゲン化アセトフエノン、ベンゾフエノン/アミン
等が挙げられ、これらの一種以上を目的に応じ組
み合わせる。その混合比率は任意に変化出来るも
のである。 これ等を混合し、電磁波で硬化出来るようにし
たものとして一例を上げれば、以下のものを上げ
うる。 Γエポキシアクリレート55部、イソブチルアクリ
レート45部からなる光硬化性樹脂(以下樹脂
BAという) Γ変性アクリレート60部、エチルアクリレート34
部、ベンズイミダゾール誘導体6部からなる光
硬化性樹脂(以下樹脂BBという) Γ不飽和ポリエステル65部、酢酸ビニル25部、ベ
ンゾインエーテル5部、オキシムエーテル5部
からなる光硬化性樹脂(以下樹脂BCという) Γポリオールアクリレート55部、ウレタンアクリ
レート35部、ジアルコキシアトフエノン10部か
らなる光硬化性樹脂(以下樹脂BDという) Γ無水イタコン酸78部、平均分子量600のポリエ
チレングリコール300部から成る光硬化性不飽
和ポリエステル(酸価30、分子量3700)樹脂
(以下樹脂AAという) Γアクリル酸ロープチル619部、アクリル酸136部
およびスチレン103部からなる共重合体にメタ
クリル酸グリシジル142部を反応させた酸価45、
不飽和度10、平均分子量30000の光硬化性重
(以下樹脂ABという) Γイソホロンジイソシアネート3モルと分子量
700のポリエチレングリコール1400g、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリエート21モルからなる
硬化性樹脂(以下樹脂ACという) Γキシリレンジイソシアネート1モルと分子量約
1500のポリエチレングリコール750g、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート1.1モルからな
る光硬化性樹脂(平均分子量2160)(以下樹脂
ADという) ΓNKエステル23G(分子量1000のポリエチレング
リコールのジメタアクリレート、新中村化学工
業製)(以下樹脂AEという) Γエピコート1001樹脂(シエルケミカル社製、商
品名)1モルにアジピン酸1.5モルを反応させ、
次いで無水コハク酸4.5モルでエステル化後、
グリシジルメタクリレート2.75モルを反応させ
て生成した酸化75の光硬化製樹脂(平均分子量
約4100)(以下樹脂AFという) Γアクリル酸エチルエステル300部、メタアクリ
ル酸100部、スチレン80部、ホスマーM(メタク
リレート系リン酸モノエステル、油脂製品株式
会社製品、商品名)20部、メカクリル酸グリシ
ジン50部よりなる数平均分子量約25000の光硬
化性樹脂(以下樹脂AGという) Γ分子量1000のポリエチレンイミン100部、グリ
シジル(メタ)アクリレート15部をジメチルホ
ルムアミド100部中で反応させ得られた光硬化
性樹脂(以下樹脂AHという) Γポリオールアクリレート100部、ジメチルスル
ホキシド30部、無水マレイン酸40部からなる光
硬化性樹脂(以下樹脂AIという) Γウレタンアクリレート100部、ジメチルホルム
アミド40部、無水マレイン酸40部からなる光硬
化性樹脂(以下樹脂AJという) Γエポキシアクリレート40部、スピロアセタール
変性アセタール60部からなる光硬化性樹脂(以
下樹脂AKという) Γウレタン変性エポキシアクリレート50部、スピ
ロアセタール変性アクリレート50部からなる光
硬化性樹脂(以下樹脂ALという) Γスピロアセタール変性アクリレート100部、β
−ヒドロキシエチレメタクリレート10部からな
る光硬化性樹脂(以下樹脂AMという) Γ不飽和ポリエステル100部、スピロアセタール
変性アクリレート50部からなる光硬化性樹脂
(以下樹脂ANという) Γ不飽和アクリルポリマー100部、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート30部からなる光
硬化性樹脂(以下樹脂AOという) Γ不飽和アクリルポリマー100部、3−ブテン−
1,2,3−トリカルボン酸トリアリルエステ
ル20部、トリメチロールプロパトリメタクリレ
ート15部(以下樹脂APという) Γキナクリドン20部、桐油55部、ロジンダイマー
エステル20部、2,6−ジ−4−アジドベンザ
ル4−メチルシクロヘキサン5部を三本ロール
で練肉した紫外線硬化型着色剤組成物(以下
CAという) Γフタロシアニンブルー20部、オイチシカ油55
部、ロジンダイマーエステル20部、2,6−ジ
−4−アジドベンザル4−メチルシクロヘキサ
ノン5部を三本ロールで練肉した紫外線硬化型
着色剤組成物(以下CBという) Γヘンチヂンイエロー20部、重合脱水ヒマシ油55
部、ロジンダイマーエステル20部、2,6−ジ
−4アジドベンザル4−メチルシクロヘキサノ
ン5部を三本ロールで練肉した紫外線硬化型着
色剤組成物(以下CDという) Γカーボンブラツク20部、重合桐油60部、ロジン
ダイマーエステル15部、2,6−ジ−4−アジ
ドベンザルシクロヘキサノン5部を三本ロール
で練肉した紫外線硬化型着色組成物(以下CE
という) Γシアニングリーン20部、桐油変性アルキド60
部、ロジンダイマーエステル15部、2,6−ジ
−4−アジドベンザル4−メチルシクロヘキサ
ン5部を三本ロールで練肉した紫外線硬化型着
色剤組成物(以下CFという) Γ桐油脂肪酸メチルエステル50部、ペンタエリス
リトールアクリレイト48.9部、パラトルエンス
ルホン酸0.1部、銅粉1部、トリエン50部より
なる紫外線硬化型インキ組成物(以下CGとい
う) Γ酸化チタン76部、2,2−ビス(4アクリロキ
シプロキシフエニル)プロパン加熱重合物20
部、ベンゾインエチルエーテル4部よりなる紫
外線硬化型インキ組成物(以下CHという) Γ多官能性エチレン性不飽和単量体新中村化学工
業(株)製NHエステル−BPE−4)88部、ベンゾ
インイソブチルエーテル10部、親水製硅素樹脂
(トレーシリコーンSH8771 92部よりなる紫外
線硬化型刷りニス(以下CIという) Γフタロシアニンブルー20部、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート混合物、ベンゾフエ
ノン7部よりなる紫外線硬化型インキ組成物
(以下CJという) Γフタロシアニンブルー20部、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートプレポリマー(70:
30)73部、ベンゾフエノン7部よりなる紫外線
硬化型インキ組成物(以下CKという) Γウオツチンレツド20部、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート単量体73部、ベンゾフエ
ノン7部よりなる紫外線硬化型インキ組成物
(以下CLという) Γジオキサジン20部、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレイト2重体・ジアクリルフタレー
トプレポリマー(60:40)73部、ベンゾフエノ
ン7部よりなる紫外線硬化型インキ組成物(以
下CMという) Γカーミン6BH紅顔料11.5部、アクリル化プレポ
リマー46.1部、トリメチロールプロパン・ト
リ・アクリレート27.7部、白色ワセリン6.4部、
デシルクロライド7.7部、ニトロソベンゼン0.6
部よりなる光硬化型インキ組成物(以下CNと
いう) Γベンジンイエロー顔料11.4部、プロポリマー70
部、マイクロ・クリスタリンワツクス10部、ベ
ンゾイン・メチル・エーテル1.1ジフエニル2
−ピクリルヒドラジル0.8部よりなる光硬化型
インキ組成物(以下COという) Γフタロシアニンブルー17部、ワニスA60部、ベ
ンゾインエチルエーテル15部、P−ベンゾキノ
ン0.1部、トリメチロールプロパントリアクリ
レート4.9部、白色ワセリン3.0部よりなる光硬
化型インキ組成物(以下CPという) Γルチル型二酸化チタン30部、プレポリマーA35
部、ネオペンチルグリコールジアクリレート65
部、ベンゾフエノン10部、トリエタノールアミ
ン3部よりなる紫外線硬化型インキ組成物(以
下CQという) Γビヒクル45部、トリメチロールプロパントリア
クリレート31部、カーミン6B16部、ベンゾフ
エノン7部、4,4′−ビスジエチルアミノベン
ゾフエノン1部よりなる紫外線硬化型インキ組
成物(以下CRという) Γカーミン6B18部、ビヒクル65部、トリメチロ
ールプロパンアクリレート16部、ベンゾフエノ
ン10部よりなる紫外線硬化型インキ組成物(以
下CSという) Γフタロシアニンブルー8部、サーモライトN
(精工化学製)15部、ワツクス3部、ベンジー
ル1部、ベンゾフエノン1部、トリオール40
部、N−ヘキサン32部よりなる紫外線硬化型イ
ンキ組成物(以下CTという) このような感光製樹脂は反応が温和なため薬剤
の分解も無く、しかも薬剤との混合比率や塗布厚
を変えることにより適度に薬剤を放出させる調節
的な働きをも有してなり、薬剤徐放化には最適な
状態を具備している。この目的に使用し得る薬剤
はゴキブリ、ハエ、カ、ダニ類などのいわゆる衛
生害虫といわれる害虫やその他の害虫に対して作
用する殺虫剤、忌避剤から選ばれる少なくとも1
種であるが、前記薬剤と感光性樹脂を混合するこ
とにより徐放化される場合、薬剤の最大添加率は
液状のもので60%、固型状では95%が可能、好ま
しくは液状で40%、固型状で60%で必要な徐放性
が得られるものである。 本発明において、樹脂にあてる電磁波の種類と
しては波長が10-4cm(1nm)〜10-11cmの範囲で
選択され、具体的には紫外線、電子線(X線)を
例示しうる。照射時間は通常1〜10分の範囲であ
る。不活性ガス中で照射をおこなうことは照射時
間の短縮のために有効である。 上記波長は紫外線の場合好ましくは180nm〜
400nmが良い。X線の場合は10-6〜10-10cmが適
している。 本発明において使用薬剤としては、前述したよ
うに、ゴキブル、ハエ、カ、ダニ類などのいわゆ
る衛生害虫といわれる害虫や、その他の害虫に対
して作用する殺虫剤、忌避剤の少なくとも1種で
ある。代表的には殺虫剤では、ピレトリン、アレ
スリン、バイオアスレリン、フタルシリン、レス
メスリン、ペルメトリン、フエンバレレート、フ
エノトリン、フラメトリン、1−エチニル−2−
メチル−2−ペンテニル2,2,3,3−テトラ
メチルシクロプロパンカルボキシレート(以下
MAという)、1−エチニル−2−メチル−2−
ペンテニル2,2−ジメチル−3−(2′,2′−ジ
クロルビニル)−シクロプロパンカルボキシレー
ト(以下MBという)、1−エチニル−2−メチ
ル−2−ペンテニル2,2−ジメチル−3−
(2′−メチル−1′−プロペニル)−シクロプロパン
−1−カルボキシレート(以下MCという)、α
−シアノ−3−フエノキシベンジル2,2,3,
3−テタロメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト(以下MDという)、2−メチル−4−オキソ
−3(2′−プロニル)−2−シクロペンテニル−シ
ス/トランス−クリサンテマート(特公昭52−
45768号公報)、2,2−ジメチル−3−ジクロロ
ビニル−シクロプロパンカルボン酸2,3,5,
6−テトラフルオロベンジルエステル(特開昭53
−7984号公報)等のピレスロイド系殺虫剤、
DDVP、ダイアジノン、マラソン、ジブロム等
の有機リン系殺虫剤、プロポキサール、セビン等
のカーバメート系の殺虫剤が、忌避剤では、N,
N−ジエチル−メタートルアミド(以下DEETと
いう)、ブチルアセトアニリド、エチルヘキサン
ジオール、H−メチル−3,4−ジブロムマレイ
ド、H−ヘキシル−3,4−ジクロルマレイド、
ブチルヒロドキシアニソール、t−ブチル−m−
クレゾール等がある。 これ等の薬剤は目的に応じ一種以上で任意に組
み合わせて使用することが出来る。 前記薬剤の作用を増強するための共力剤とし
て、IBAT、S−421、ピペロニルブトキサイド、
サイネピリン222、サイネピリン500、リーセン
384、N−プロピルゾーム等を添加することがで
きる。 また、前記薬剤とともに添加することができる
薬剤としては、殺菌剤ではPCMX、BCA、ソル
ビン酸、チオフアネート、トリアジン、イルガサ
ンDP300、安息香酸、クロルヘキシジル、パラベ
ン、ヒノキチオール、TBZ、ダユニール等が、
香料、消臭剤では、シトラール、シトロネラー
ル、ラウリル酸−メタクリレート等がある。 その他添加し得るものとして、一般に用いられ
ている顔料、滑剤、可塑剤、増量剤、等が挙げら
れる。 なお、薬剤を製剤物が粒状体や塊状体とするも
のでは、薬剤としてナフタリンやパラクロルベン
ゼンなどを使用することができる。 本発明の使用形態としては種々のものが適用出
来るが、薬剤の混合による使用例として、シート
状担体や、他形態の担体に含浸または片面や両面
に全面あるいは局部的に塗布後、通常の方法によ
り、樹脂を硬化させたものが例示出来る。また予
め薬剤を粉体に吸着、あるいはマイクロカプセル
化あるいは包接物とした後樹脂に混合することも
出来る。シート担体としては、別段の制限は無い
が、例えば紙、布、ポリエチレン、ナイロン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエステル、ウレタン等のシートおよび
その発泡体、これ等樹脂と無機質の繊維、粉体と
の混合または混紡、合成樹脂と動・植物繊維との
混紡や不織布および金属箔等のシート状担体が挙
げられる。また、他形態の担体としては、これも
別段の制限は無いが種々形態をしたプラスチツ
ク、陶磁器、金属、家具類等の木製担体が挙げら
れ、これに薬剤混入感光性樹脂を塗布し、硬化さ
せることも出来る。 また、予め薬剤処理した上に感光性樹脂をコー
テイングし硬化させる使用例として、前記シート
状担体あるいは、種々形態をした担体に予め薬剤
を含浸あるいは表面塗布あるいは埋設した上に、
コーテイングし、硬化させることも出来る。 また、薬剤を保持した感光性樹脂を硬化したも
のが粒状体あるいは塊状体としたものは、長期間
にわたつて硬化の持続性があるので、衣類保存用
として有効である。 このような方法で処理された薬剤は、感光性樹
脂への混合比あるいは処理厚を変化させることに
より所望の徐放性が得られ、薬剤の使用目的、使
用期間に応じた製品として実用に供し得るものと
なる。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 下記第1表に示した樹脂に、薬剤を10%となる
ように添加混合しNo.2濾紙(20×15cm)に250
g/m2となるよう処理した後、80W/cm空冷高圧
水銀ランプ下または電子線(150KeV)で硬化し
て用いた。 試験例 1 上記処理シートと薬剤のみを同量となるよう処
理したシートを用い残存量を、経時的に分析する
ことにより徐放効果を比較した。
【表】
【表】
【表】 実施例 2 下記第2表に示した樹脂に、薬剤を10%となる
ように添加し、内径1cm、深さ5mmの成型用の穴
に入れ、80W/cm空冷高圧水銀ランプ下または電
子線(150KeV)で硬化してタブレツト状体を得
た。このタブレツト状体は衣類に対する害虫に使
用することができる。
【表】
【表】 実施例 3 下記第3表に示した樹脂を、予めNo.2濾紙に
2.5g/m2となるよう含浸した薬剤上に22.5g/
m2処理後80W/cm空冷高圧水銀ランプまたは電子
線(150KeV)下で硬化して用いた。 試験例 2 上記処理シート、試験例1中の薬剤のみを処理
したシートで薬剤の残存量を経時的に分析するこ
とにより徐放効果を比較した。
【表】
【表】 実施例 4 DEETを上質紙70g/m2に3g/m2となるよう
含浸処理した後、下記樹脂等を15μ厚に塗布、高
圧水銀ランプ(120W/cm)または電子線
(150KeV)照射下で硬化させ防虫シートとして
用いる。
【表】 ンアクリレート ン
試験例 3 実施例4に示した防虫シートの効力試験を経時
的に行ない効力の持続性を比較し、徐放効果を確
認した。 即ち、防虫シート(15×15cm)の中央部に予め
重量を測定した角砂糖1ケを載せ、コンテナー
(40×30×25cm)の底部に放置する。(Blankとし
て角砂糖を載せた無処理上質紙も同様に防虫シー
トの横に設置) このコンテナーにチヤバネゴキブリ成虫100頭
を放ち、25℃暗所下48時間放置する。その後各々
の角砂糖の残存量を測定し、減少量を算出し、下
記式により忌避率を求めた。それを第4表に示
す。 忌避率(%)=
Blank角砂糖の減少量−防虫紙上角砂糖減少量/Blank角
砂糖の減少量 ×100 (忌避率80%以上で実用上有効と判定される。)
【表】 実施例 5 下記第5表に示した樹脂組成物に下記薬剤を12
%となるような添加混合し、上質紙(180g/m2
12×17cmシルクスクリーン方式にて約35μとなる
よう片面ベタ印刷した後120W/cm2灯空冷高圧
水銀ランプ下、または電子線150KeVで硬化させ
防虫シートとして用いた。 試験例 4 上記処理シートと薬剤のみを同量となるよう処
理したシートを用い薬剤の残存量を、経時的に分
析することにより徐放硬化を比較した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 感光性樹脂に、害虫に対して有効に作用する
    殺虫剤、忌避剤から選ばれる少なくとも1種の薬
    剤を保持させ、該樹脂に電磁波をあてることによ
    り硬化させたことを特徴とする徐放性害虫用殺
    虫・忌避材。 2 上記感光性樹脂が、ポリエステル系、アクリ
    ル系、ナイロン系、スチレン系、ポリビニルアル
    コール系、エポキシ系、ポリウレタン系、酢酸ビ
    ニル等より選ばれた少なくとも1種以上である特
    許請求の範囲第1項記載の徐放性害虫用殺虫・忌
    避材。 3 上記電磁波が紫外線若しくは電子線である特
    許請求の範囲第1項記載の徐放性害虫用殺虫・忌
    避材。
JP1291166A 1989-11-10 1989-11-10 徐放性害虫用殺虫・忌避材 Granted JPH02174703A (ja)

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