JPH0425545Y2 - - Google Patents

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JPH0425545Y2
JPH0425545Y2 JP1986091751U JP9175186U JPH0425545Y2 JP H0425545 Y2 JPH0425545 Y2 JP H0425545Y2 JP 1986091751 U JP1986091751 U JP 1986091751U JP 9175186 U JP9175186 U JP 9175186U JP H0425545 Y2 JPH0425545 Y2 JP H0425545Y2
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piston
valve
retainer
expansion
outer circumferential
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、車輌用の油圧緩衝器に関し、特に、
シリンダ内を上下室に区分するピストン部に開穿
した前記両室間のオイル通路におけるバルブ装置
に特徴を有するものである。
〈従来の技術〉 周知の如く、この種油圧緩衝器は作動油を充填
したシリンダ内を摺動するピストンに、その移動
時に該ピストンで区分された上下室間への作動油
の流れを規制する通路とその減衰バルブを設けて
構成されている。
しかも、かかる油圧緩衝器を複動型となすに
は、前記減衰バルブを伸側バルブと圧側バルブと
によつて構成しなければならず、その為の従来装
置として、例えば、特公昭47−46308号公報に示
される如く、ピストンに伸圧動作時の各作動油の
流れを夫々許容する伸圧独立通路及び各別の伸圧
バルブを配置する構成が採用されていた。
ところで、この構成によると、ピストンに開穿
した通路を伸側通路と圧側通路との二種類の通路
群に分割して使用しなければならないので、通路
面積の制約から小型にして作動油異動量の多い機
構には不向きである。
そこで、一種類の通路を伸圧共用とすることに
より、伸圧作動時の通路面積を大きく採ることが
出来る装置構成として、特公昭59−23882号公報
記載のもの、或いは、第7図に示すガーリング型
バルブを用いるものが提供されている。
前者公報記載のものは、ピストンの両端面に配
置するバルブとして特異形状のものを必要とする
ことから、先ず、これ等バルブの形成に高度の技
術を要し、しかも、該バルブを配置するピストン
両端面を共に精度良く仕上げなければならない
と、コスト面で不利である。
また、後者のものでは、前記図面に示す如く、
ピストン端面の通路口縁に当接するノンリターン
バルブaに対して、該口縁の広口段差部分に配置
するリーフバルブbが密接するためには、該リー
フバルブbとシムcとの厚さが前記段差Hと等し
くなければならず、これが段差Hよりも厚い場合
には、ノンリターンバルブaの外周(ピストン端
面との当接部)からの作動油のリークが生じ、他
方、これが薄い場合には、前記密接が損なわれて
上記バルブaのオリフイスからのリークが発生す
る。従つて、この機構では、これ等の組付け上の
寸法管理の精度が高く要求される一方で、製品に
おける減衰力発生の不均一が懸念される。
そこで、本考案は、ピストン通路の伸圧共用に
よる有効性を保ち、かつ、減衰力を構造的に安定
させて製品の不均一を改善すると共に、組立性及
び管理性の向上と製品コストの低減を図ることの
出来る改良されたバルブ構造からなる油圧緩衝器
を提供することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 この目的を達成するために、本考案の構成は、
ピストンに伸圧共用のオイル通路を形成し、ピス
トンの下端側内周面と外周面とを同一平面に形成
し、当該内周面に伸側バルブの基端側上面を当接
してピストンロツドの下端部とで挟持し、ピスト
ンの下方にリテーナを配設し、上記オイル通路内
に上下移動自在に配置した圧側バルブの外周を当
該オイル通路の外側面に沿わせて支持し、圧側バ
ルブの内周側下面をスプリングで付勢しながら上
記伸側バルブの外周側上面に重ねて当接し、更に
リテーナの外端部上面をピストンの上記外周面と
圧側バルブの外周側下面に当接したことを特徴と
するものである。
〈作用〉 ピストンに開穿した上下室間の通路は伸圧両行
程の際に上下室に向かつて移動する作動油の共通
の通路として作用する。
伸側バルブと圧側バルブとは、ピストンの伸圧
両行程において、それ等が互いに圧接する向きの
作用発条力に抗するシリンダ室圧油によつて圧接
状態から離反した隙間通路を形成し、各行程時に
該隙間通路を通つて流れる作動油に所定の流路抵
抗を与えて、周知の減衰力を発生させる。
そして、これ等バルブを配設するピストンの内
周面と外周面とを同一平面に仕上げた端面である
ことから、先ず、当該各面の成型又は後加工が容
易であると共に高精度の仕上げが可能であり、か
つ、当該各面に向う作用発条力の附勢下に組付け
る前記バルブ部品は該各面を基準にして対向位置
するので、これ等部品の厚み寸法及びその他の組
付け部分の寸法精度を比較的ラフに構成しても、
該各面と同一面での当接衝合がなされるので、作
動時の不都合なオイルリークを防ぐことの出来る
構造として機能を発揮する。
〈実施例〉 次に、本考案の図示実施例について説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部の縦断側
面図である。
本考案の油圧緩衝器の要部は第1図に示すよう
に、ピストン部1を構成する単体のピストン2に
伸圧共用のオイル通路6bを形成し、ピストン2
の下端側内周面Bと外周面Aとを同一平面に形成
し、当該内周面Bに伸側バルブ11の基端側上面
を当接してピストンロツドの下端部とで挟持して
いる。ピストン2の下方に多孔のリテール20を
配設し、上記オイル通路6b内に上下移動自在に
配置した圧側バルブ9の外周を当該オイル通路6
bの外側面に沿わせて支持している。圧側バルブ
9の内周側下面をリーフスプリング10で付勢し
ながら上記伸側バルブ11の外周側上面に重ねて
当接し、更にリテーナ20の外端部上面をピスト
ン2の上記外周面Aと圧側バルブ9の外周側下面
に当接している。ピストン2の外周にOリング4
を介在させたピストンリング5が配置される。
そして、前記通路6bが臨む周回溝7bの外周
面Aと内周面Bとが同一平面となるように、成型
若しくは後加工による研摩で仕上げしてある。更
に、このピストン2における周回溝7bの外周縁
の一部に段差8を設け、該段差8にデイスク状の
圧側バルブ9を溝底との間に介在させたリーフス
プリング10の拡圧作用によつて前記外周面Aに
当接するリテーナ20の端面をストツパーとして
配置する一方、他方の円周面Bに接して同じくデ
イスク状の伸側バルブ11を臨ませてある。
その他、12はシムで、これ等を用いて該ピス
トン部1と伸側バルブ11と、リテーナ20とを
ピストンロツド16にその先端のカシメ部17に
より図示の状態に取付けてある。
その結果、リテーナ20は強く押された状態で
ピストン2の外周面Aの部分で衝合し、内周面B
に圧着せしめた伸側バルブ11はその外周たる先
端域を前記リーフスプリング10による移動性向
で外周面Aで規制されるリテーナ20の端面をス
トツパーとして位置決めされた圧側バルブ9の内
周たる先端と密接した状態にある。
そこで、今、ピストン部1が同図上左側に移動
する伸行程で、加圧される左側室の作動油はその
圧力によつて伸側バルブ11を下方たるリテーナ
20側に反らせて、これと圧側バルブ9との隙間
を通つて右側室に移行する。
又、ピストン部1が同図上右側に移動する圧行
程では、右側室の作動油が圧側バルブ9をそのリ
ーフスプリング10による附勢力に抗して段差8
の域で圧側に押し戻し、これによる伸側バルブ1
1との間の隙間を通つて左側室に移行する。
ピストン2のピストンロツド16への取付け
は、第1図示の如く、カシメ部17による場合の
他に、第2図示の如く、ナツト18による締付け
を採用しても良く、又、Oリング4及びピストン
リング5の装置溝をピストン成型時に同時成型に
より構成して、その外側に添わせる平ワツシヤー
21でリング保持を行うようになしても良い。
第3図示の実施例では、圧側バルブ9のリーフ
スプリング10の底側当接面としてのワツシヤー
22を設け、これ等を配置する前記段差8の深さ
をバルブ厚み、リーフスプリング自由寸法及びワ
ツシヤーの厚みの合計厚さ寸法よりも深く構成す
る一方で、プリロードリテーナ23を用いて、こ
れ等部材の段差8への仮り組込み時に、プリロー
ドリスト量hだけの組付け遊び量を持たせて、こ
れ等部材の段差8からの食み出しを防いだ状態
で、伸側バルブ11、シム12およびリテーナ2
0を合せ付けたカラー13を組付けて、爾後のカ
シメ等によるピストン2の圧着固定時に前記リス
ト量hを消去した完全な組付けが出来るようにな
して、組付け時の作業性を良くした構成である。
更に、第4図示の実施例では、前記第3図示実
施例の構成下において、シム12を兼ねた段付カ
ラー13aを用いた場合を示す。
そして、第5図示の実施例においては、前記平
ワツシヤー21とプリロードリテーナ23とを一
体型に構成した場合を示し、一体型プリロードリ
テーナ23′は第6図示の如く、フランジ部分と
リテーナ足部分とを交互に構成して、リテーナ足
部分を該当するピストン通路6aに通すことによ
り、これをガイドとしてフランジ部分に設けた孔
24を他の通路6aに適合させることが出来るよ
うになしてある。
〈考案の効果〉 このように、本考案の緩衝器によれば、ピスト
ンのオイル通路を伸圧共用通路に構成したので、
通路面積を広く採ることが出来るガーリング型減
衰バルブの特性を有している。更に減衰バルブに
おける難点であるところの部品の寸法管理及びバ
ルブ精度の安定を、ピストンの下端内周面と外周
面とを平面に構成して、この平面を基準に伸側バ
ルブ外周側上面に圧側バルブの内周側下面を重ね
て当接しながら組付けるようになしたことによ
り、該平面精度の管理のみで、他の部分の部品寸
法管理にさほど気を付けることなくて充分な組付
け精度を発揮出来、しかも、組付け段差の極めて
少ない安定した減衰力特性を得ることが出来ると
共に、精度を必要とする部分が単一平面仕上げで
良いので、加工性に優れ且つ部品コストの低減を
計り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の緩衝器の一実施例を示す要部
の縦断側面図、第2図乃至第6図は本考案の緩衝
器の夫々他の実施例を示す要部の縦断側面図、第
7図は従来のガーリング型バルブを示す要部の縦
断側面図である。 1……ピストン部、2……ピストン、6a……
通路、7b……周回溝、8……段差、9……圧側
バルブ、10……リーフスプリング、11……伸
側バルブ、16……ピストンロツド、17……カ
シメ部、18……ナツト、20……リテーナ、2
3……プリロードリテーナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ピストンに伸圧共用のオイル通路を形成し、
    ピストンの下端側内周面と外周面とを同一平面
    に形成し、当該内周面に伸側バルブの基端側上
    面を当接してピストンロツドの下端部とで挟持
    し、ピストンの下方にリテーナを配設し、上記
    オイル通路内に上下移動自在に配置した圧側バ
    ルブの外周を当該オイル通路の外側面に沿わせ
    て支持し、圧側バルブの内周側下面をスプリン
    グで付勢しながら上記伸側バルブの外周側上面
    に重ねて当接し、更にリテーナの外端部上面を
    ピストンの上記外周面と圧側バルブの外周側下
    面に当接したことを特徴とする油圧緩衝器。 (2) 前記ピストン部と伸側バルブとをピストンロ
    ツドに対して皿バネ等による軸向きの弾発力の
    作用下に挟持固定してなるところの実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝器。 (3) 前記ピストンと伸側バルブとをピストンロツ
    ドにリテーナの介在下に挟持固定してなるとこ
    ろの実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧
    緩衝器。
JP1986091751U 1986-06-16 1986-06-16 Expired JPH0425545Y2 (ja)

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JPS62202547U JPS62202547U (ja) 1987-12-24
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