JPH0425528Y2 - - Google Patents

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JPH0425528Y2
JPH0425528Y2 JP10264688U JP10264688U JPH0425528Y2 JP H0425528 Y2 JPH0425528 Y2 JP H0425528Y2 JP 10264688 U JP10264688 U JP 10264688U JP 10264688 U JP10264688 U JP 10264688U JP H0425528 Y2 JPH0425528 Y2 JP H0425528Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクリツプに関し、さらに詳しくは、部
品保持用のクリツプ本体から突出させたボデー側
への係入用の脚部を、支柱部と対の羽根部とによ
りS字状の横断面形状を呈するようにして形成し
てなる、いわゆるSセクシヨンクリツプに関す
る。このようなSセクシヨンクリツプは耐熱性や
寸法安定性が優れているという構造上の特長か
ら、良く用いられている。
(従来の技術) 従来のSセクシヨンクリツプとして、例えば第
11図〜第14図に示す樹脂製のクリツプ1があ
る。このクリツプ1は、部品保持用のクリツプ本
体2から脚部3を突出させている。脚部3は、そ
の横断面形状を第12図に示すように、中央の支
柱部4と、この支柱部4の両側に設けられる対の
羽根部5とにより、全体としてS字状を呈するよ
うに形成されている。
そして、第13図に示すように、クリツプ本体
2にモール等の部品6を保持させるとともに、脚
部3をボデーパネル7の取付け孔8に弾性的に係
入させ、対の羽根部5を取付け孔8に裏側より係
止させて、部品6をボデーパネル7に装着するよ
うになつていた。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記のクリツプ1は、ボデーパネル
7に対する係止強度の確保等のため、脚部3(あ
るいはクリツプ1の全体)をポリアセタール等の
硬質樹脂を用いて形成している。一方、上記のよ
うな部品6の装着作業において、部品6の装着位
置や取付け孔7の形成部位にバラつきがあるた
め、第14図のように脚部3が取付け孔8に対し
て偏心して挿入されることがある。このような場
合、脚部3の挿入時に片側(第14図の右側)の
羽根部5が取付け孔8の周縁部に強く圧接される
ため、その羽根部5と支柱部4とをつなぐ屈曲状
の連結部9に硬質樹脂のたわみ変形能力を超える
応力が集中し、連結部9が第12図の鎖線aに沿
うような割れを生じがちであつた。そしてその結
果、脚部3が十分な抜止め作用を果たすことがで
きなくなり、部品6の装着に支障を来たすという
問題があつた。
そこで本考案は、かかる問題を解決することを
課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するための手段は、部品保持
用のクリツプ本体から、ボデー側の取付け孔への
係入用の脚部を突出させ、この脚部を支柱部とそ
の両側に設けられる対の羽根部とによりS字状の
横断面形状を呈すように形成したクリツプであつ
て、前記支柱部と対の羽根部とには横断面におい
て互いに分割形成された硬質樹脂製の芯材を備え
させ、これらの芯材を軟質樹脂製の表面材によつ
て被覆しかつ連結することによつて前記S字状の
横断面形状を形成したことである。
上記の手段において、「硬質樹脂」、「軟質樹脂」
という概念は相対的なものであり、樹脂の種類を
一律に特定することはできない。一般的には、例
えば、硬質樹脂としてのポリアセタール等を、軟
質樹脂としてエラストマーやウレタン樹脂等を、
それぞれ用い得る。
羽根部の芯材は、取付け孔に係止される膨出部
(脚部の突出方向沿いの中央部)が横断面におい
て支柱部の芯材と分割形成されていれば足り、そ
の基部がクリツプ本体と一体化されていても良
く、また、その先端部が支柱部の芯材と一体化さ
れていても良い。このようなクリツプは、まず芯
材およびクリツプ本体を射出成形した後、型を取
換えて表面材を射出形成するという二色成形法で
形成しても良く、他の可能な方法によつても良
い。
(作用) 羽根部の芯材は支柱部の芯材と分割形成されて
いるため、弾性的なたわみ変形能力が高い。
支柱部と羽根部とをつなぐ屈曲状の連結部がた
わみ変形能力の大きい軟質樹脂で構成されている
ので、脚部を取付け孔に対して偏心して挿入して
も、連結部の割れを生じ難い。
支柱部と羽根部との芯材は、軟質樹脂製の表面
材によつて被覆されかつ連結されて、全体として
S字状の横断面形状を形成しているので、いわゆ
るSセクシヨンクリツプとしての機能や特長を失
なわない。
(実施例) 次に本考案の第1実施例を第1図〜第4図に基
づいて説明する。
クリツプ10は自動車用部品11を保持し得る
リテーナ12を備えたクリツプ本体13より係入
用の脚部14を突出させてなつている。
脚部14は、支柱部15と、この支柱部15の
両側に設けた対の羽根部16とからなり、対の羽
根部16は第1図、第4図に示すように脚部14
の突出方向に対する両側へ膨出して係止部17を
形成している。
支柱部15と対の羽根部16との間には、第3
図のように互い違いの方向から掘込み18が設け
られており、このため脚部14の横断面形状は図
示のようにS字状を呈してしる。
又、脚部14は硬質樹脂であるポリアセタール
性の芯材19と、軟質樹脂であるウレタン樹脂製
の表面材20とを二色形成したものである。芯材
19は、第1図および第3図に示すように、支柱
部15の中心部と、対の羽根部16の中心部とを
構成しており、かつ掘込み18を設けた部分では
横断面において互いに分割形成されている。ま
た、これらの芯材19は基部がクリツプ本体13
と一体化され、かつ先端部が互いに一体的に連結
されている(第1図参照)。
そして表面材20が第3図のように各芯材19
を被覆するとともに全体としてS字形を呈するよ
うに連結している。従つて支柱部15と対の羽根
部16とをつなぐ屈曲状の連結部21は軟質樹脂
によつて構成されている。
本実施例は以上のように構成されたものであ
り、次のように使用される。
即ち、第4図に示すように、クリツプ本体13
のリテーナ12にモール等の自動車用部品11を
組付けた後、脚部14をボデーパネル22の取付
け孔23に弾性的に係入させ、対の羽根部16の
係止部17を取付け孔23に裏側より係止させ
る。これによつて脚部14は取付け孔23から抜
けなくなり、部品11がボデーパネル22に装着
される。
ところで、前記従来例について第14図で説明
した場合と同様に、組付け関係のバラつき等によ
り脚部14が取付け孔23に対して偏心して挿入
されることもある。しかし、羽根部16と支柱部
15との芯材19は分割形成されているため羽根
部16のたわみ変形能力が高い点、および羽根部
16と支柱部15とをつなぐ屈曲状の連結部21
が軟質樹脂によつて構成されている点から、脚部
14の挿入時に取付け孔23の周縁部に対して羽
根部16が強く圧接されても、羽根部16の折れ
や連結部21における割れを生じ難い。
しかも脚部14は表面材20によつて全体とし
てS字状の横断面形状を維持するので、Sセクシ
ヨンクリツプとしての構造上の機能や特徴を失な
わない。
以上の点から、脚部14の確実な抜止め作用を
常に期待できる。
次に本考案の第2実施例を第5図に基づいて説
明する。
本実施例のクリツプ24においては、脚部25
の両側の羽根部26の基部はクリツプ本体27と
連結していない。そして、支柱部28と羽根部2
6との芯材29は先端部においてのみ一体的に連
結されており、羽根部26の芯材29のたわみ変
形能力が第1実施例のものよりもさらに大きい。
本実施例における他の点の構成および作用、効
果は第1実施例と同様である。
次に本考案の第3実施例を第6図に基づいて説
明する。
本実施例においては、クリツプ30の脚部31
に予め公知の取付け孔保護用キヤツプ32をかぶ
せて、ボデーパネル33の取付け孔34に挿入す
る。クリツプ30の構成は、第1実施例のクリツ
プ10と同様である。
次に本考案の第4実施例を第7図に基づいて説
明する。
本実施例においては、クリツプ35のリテーナ
部分であるクリツプ本体36が第1実施例とは異
なる構成のものである。脚部37は第1実施例の
脚部14と同様に構成されている。本実施例に限
らず、クリツプのリテーナ部分は、公知の各種の
構成のものを任意に採用し得る。
次に本考案の第5実施例を第8図〜第10図に
基づいて説明する。
本実施例のクリツプ38はクリツプ本体39に
軟質樹脂製のシール用のスカート部40を備えて
いる。即ち、クリツプ38は、第9図に示すよう
に、クリツプ本体39と脚部41の芯材42との
部分を硬質樹脂材料を用いて一体的に射出成形し
た後、スカート部40と脚部41の表面材43と
の部分を軟質樹脂材料を用いて一体的に射出成形
したものである。そして、第10図のように、脚
部41をボデーパネル44の取付け孔45に係入
した際、スカート部40がボデーパネル44に弾
性的に押付けられるようになつている。このこと
から、取付け孔45の水封性が保たれる。
本実施例における脚部41の構成は、前記第2
実施例における脚部25(第5図参照)と同様で
ある。
(考案の効果) 本考案は、Sセクシヨンクリツプにおける係入
用脚部の羽根部の割れや折れを防止して、ボデー
パネル等に対する部品の有効な装着を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の正面図、第2図
は同実施例の斜視図、第3図は第1図のA−A断
面図、第4図は同実施例の使用状態を示す図(ボ
デーパネルと部品とを断面で示す)、第5図は本
考案の第2実施例の正面図、第6図は本考案の第
3実施例の使用状態を示す図、第7図は本考案の
第4実施例の斜視図、第8図は本考案の第5実施
例の正面図、第9図は同実施例の縦断面図、第1
0図は同実施例の使用状態を示す縦断面図、第1
1図は従来例の正面図、第12図は第11図のB
−B断面図、第13図は同従来例の使用状態を示
す図、第14図は同従来例の問題点を示す使用状
態図である。 10……クリツプ、13……クリツプ本体、1
4……脚部、15……支柱部、16……羽根部、
19……芯材、20……表面材、21……連結
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 部品保持用のクリツプ本体から、ボデー側の取
    付け孔への係入用の脚部を突出させ、この脚部を
    支柱部とその両側に設けられる対の羽根部とによ
    りS字状の横断面形状を呈するように形成したク
    リツプであつて、 前記支柱部と対の羽根部とには横断面において
    互いに分割形成された硬質樹脂製の芯材を備えさ
    せ、これらの芯材を軟質樹脂製の表面材によつて
    被覆しかつ連結することによつて前記S字状の横
    断面形状を形成したことを特徴とするクリツプ。
JP10264688U 1988-08-02 1988-08-02 Expired JPH0425528Y2 (ja)

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JPH0224117U JPH0224117U (ja) 1990-02-16
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