JPH04254277A - 自動二輪車の燃料タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、軽合金製の自動二輪
車の燃料タンクに関する。

【０００２】

【従来の技術】自動二輪車は、車体の軽量化が求められ
ており、燃料タンクは軽合金板を用いて作って軽量化を
図っている。軽合金製のタンクは、鋼板製のタンクに比
べて剛性が低く、溶接部分の強度も低い。軽合金の板厚
さを厚くし、溶接部分の溶接代も大きくとって剛性が高
いものにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】燃料タンクに用いる軽
合金板を厚くするとその分だけ重量が増し、軽量化には
不都合である。

【０００４】かかる点に鑑み、この発明は、燃料タンク
全体を軽合金板製にし、薄い板厚さで軽量にできると共
に衝撃応力にも強い自動二輪車の燃料タンクを得ること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動二輪車の燃料タンクは、軽合金板を
プレス成形した外板と内板を中空にして最中状に重ね合
せ、外板と内板の周囲の重ね合せた個所を溶接して結合
し、燃料タンクの前下部を中心にして適宜間隔で外板と
内板の溶接個所に近い部分に貫孔を設け、外板と内板の
貫孔に軽合金の補強棒を通し、補強棒の両端を外板と内
板に各々溶接したことにある。

【０００６】

【作用】自動二輪車がジャンプして着地するときは、燃
料タンク内の燃料が下方に叩きつけられ、内部圧力が上
昇し、特に下側の内板と外板の溶接個所が離れるような
力が加わる。このとき、外板と内板の溶接個所に加えて
、補強棒の両端が応力を受けるので、溶接個所の割れを
防止できる。こうして、全体に燃料タンクを薄い軽合金
板製にしても剛性を高くできて、軽量化できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図６によっ
て説明する。燃料タンク１は、左右一対にしてあって、
自動二輪車のフレーム２の前部左右に取付ける。燃料タ
ンク１は、軽合金板をプレス成形した外板３と内板４を
設け、外板３と内板４の周囲を重ね合せ、中空にした最
中状に重ねる。そして、重ね合せた周囲を溶接５する。 図示の燃料タンク１は前下端が、最も低い部分になって
おり、燃料タンク１の下部を中心にして、外板３と内板
４の溶接５した部分に近い個所に各々貫孔６を設ける。 外板３と内板４の貫孔６には、軽合金の補強棒７を通し
、補強棒７の両端を外板３と内板４に各々溶接８する。

【０００８】自動二輪車がジャンプして着地するときは
、燃料タンク１内の燃料が下側に叩きつけられて、燃料
タンク１内の特に下部の内圧が上昇する。これによって
、外板３と内板４の溶接５した部分に大きい応力が加わ
る。しかし、この応力の一部を外板３と内板４を連結し
た補強棒７でも受けることができて、応力の分散が図れ
る。これによって、外板３と内板４を厚さ１．６ｍｍ程
のものにしても十分に剛性あるもにできる。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、最も大きい応力を受けるジャンプ
後の着地時に燃料タンク下部が受ける応力を、外板と内
板の溶接部分に加えて、補強棒の両端の溶接部分にも負
担させることができて応力を分散し、薄い軽合金板で軽
量でも剛性のある燃料タンクにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、

【図１】横断平面図である。

【図２】図１のＡ矢示部の拡大図である。

【図３】側面図である

【図４】平面図である。

【図５】左右一対にした正面図である。

【図６】自動二輪車に搭載した状態の全体側面図である
。

【符号の説明】

１　　燃料タンク ３　　外板 ４　　内板 ５　　溶接 ６　　貫孔 ７　　補強棒 ８　　溶接

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　軽合金板をプレス成形した外板と内板
   を中空にして最中状に重ね合せ、外板と内板の周囲の重
   ね合せた個所を溶接して結合し、燃料タンクの前下部を
   中心にして適宜間隔で外板と内板の溶接個所に近い部分
   に貫孔を設け、外板と内板の貫孔に軽合金の補強棒を通
   し、補強棒の両端を外板と内板に各々溶接したことを特
   徴とする自動二輪車の燃料タンク。