JPH04253800A - 洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、粉末洗剤を圧縮したタ
ブレットの形態の洗剤組成物に係わる。

【０００２】

【従来の技術】タブレット状の洗剤組成物は後述のよう
に当業者に公知であり、現在幾つかの製品が市販されて
いる。タブレットには粉末状製品に優る幾つかの利点が
有る。即ち、タブレットは計量の必要が無く、従って粉
末状製品に比べて取り扱いやすく、洗濯物への適用が容
易であり、また粉末状製品に比べてコンパクトであるの
で、より経済的に貯蔵しやすい。

【０００３】タブレット洗剤は、例えば英国特許第９１
１　　２０４号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）、米国特許第３，
９５３，３５０号（Ｋａｏ）、日本特開昭６０−０１５
５００号（Ｌｉｏｎ）、日本特開昭６０−１３５４９７
号（Ｌｉｏｎ）及び日本特開昭６０−１３５４９８号（
Ｌｉｏｎ）に開示されており、スペインで市販されてい
る。

【０００４】タブレット洗剤は通常、粉末洗剤を圧縮し
て製造する。しかし、タブレットの強度と洗浄液への分
散及び溶解の容易さとの釣り合いを取るのが難しいこと
は明らかである。小さい圧縮圧力しか用いずに製造した
タブレットは取り扱い時及び包装時にぼろぼろに砕けて
崩れがちであり、一方比較的強度の圧縮を行なって製造
したタブレットは十分な凝集性を有し得るが、その場合
洗浄液中で十分に崩壊もしくは分散できない。

【０００５】この問題は、洗剤活性化合物を含有させ、
かつ不溶性のアルミノケイ酸ナトリウム（ゼオライト）
をビルダーとして添加して通常のように製造した噴霧乾
燥粉末を圧縮したタブレットで特に深刻であると判明し
た。このようなタブレットを湿らせると明らかに、タブ
レット中への水分の浸透を遅らせ、または妨げる高粘度
のゲル相が生成する。

【０００６】洗浄液中での崩壊は、組成物中にトリポリ
リン酸ナトリウムが存在する場合はさほど問題とならな
いと考えられる。なぜならリン酸塩はその易溶性及び高
い水和熱によってタブレット崩壊剤として機能するから
である。トリポリリン酸ナトリウムを不溶物質、即ちア
ルミノケイ酸ナトリウム結晶（ゼオライト）によって置
き換えた最近の組成物を用いて十分有効なタブレットを
製造することが甚だしく困難であるのは明らかである。

【０００７】英国特許第９８３　　２４３号及び同第９
８９　　６８３号（Ｃｏｌｇａｔｅ−Ｐａｌｍｏｌｉｖ
ｅ）には改善された溶解特性を有するタブレット洗剤が
開示されており、このタブレット洗剤は、微粒子［１４
９μｍに等しい１００メッシュ（ＵＳ）未満］の存在比
率を低下させるべく水またはケイ酸ナトリウム水溶液と
共に噴霧した噴霧乾燥粉末洗剤を圧縮して製造する。１
４９〜２３８０μｍ及び２５０〜３３６０μｍにそれぞ
れ等しい８〜１００メッシュ及び６〜６０メッシュ（Ｕ
Ｓ）の粒径を有する粉末の圧縮が開示されている。粉末
は高レベルのトリポリリン酸ナトリウムを含有する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】タブレットを実質的に
、大きさ及び形状が比較的均一である圧縮顆粒、即ち比
較的狭い粒径範囲と比較的規則的で均一である粒子形状
とを有する圧縮顆粒のマトリックスによって構成すれば
崩壊及び分散特性を著しく改善し得ることが今や判明し
た。このことは明らかに、ビルダーとしてゼオライトを
添加した粉末洗剤、及び嵩密度の大きい粉末洗剤で製造
するタブレットにおいて特に有利である。本発明は、上
記のようなマトリックスを用いて製造したタブレットの
提供を目的とする。このタブレットは外観が特に美しい
という付加価値を有する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】従って本発明は、洗剤活
性化合物、洗剤ビルダー、及び場合によっては他の洗剤
成分を含有する粒状洗剤組成物を圧縮したタブレットで
あって、タブレットの全体またはその個別領域（ｄｉｓ
ｃｒｅｔｅ　　ｒｅｇｉｏｎ）が実質的に粒子のマトリ
ックスから成り、マトリックス粒子は実質的に総て２０
０〜２０００μｍの粒径を有し、その際粒径の上限と下
限との差は７００μｍ以下であることを特徴とするタブ
レットを提供する。

【００１０】

【発明の詳細】本発明によるタブレット洗剤において、
タブレットの全体またはその個別領域は粒状組成物を圧
縮して得られるマトリックスの形態を有し、このマトリ
ックスは実質的に、大きさ及び形状が比較的均一である
粒子、即ち比較的狭い粒径範囲と比較的規則的で均一で
ある形状とを有する粒子から成る。

【００１１】本発明のタブレットは均質であっても、不
均質であってもよい。本明細書中で“均質”という語は
、ただ１種の粒状組成物の圧縮によって製造したタブレ
ットを形容するのに用いるが、このことは前記組成物の
全粒子が同じ組成を有しなければならないことを意味し
ない。“不均質”という語は、いずれも粒状組成物の圧
縮によって形成される複数の個別領域、即ち例えば層、
插入物または被膜から成るタブレットを形容するのに用
いてある。

【００１２】不均質タブレットでは一つ以上の任意の個
別領域が実質的に、先に規定したようなマトリックスか
ら成り得る。先に規定したようなマトリックスによって
二つ以上の異なる領域を形成する場合、各領域に適用す
るマトリックスの粒子の粒径範囲は互いに同じでも異な
っていてもよく、例えば第一の領域（例えば層）を実質
的に比較的小さい粒子（例えば粒径２５０〜５００μｍ
）で形成し、別の領域を実質的に比較的大きい粒子（例
えば粒径１０００〜１５００μｍ）で形成することが可
能である。

【００１３】タブレットの全体（均質タブレットの場合
）または個別領域（不均質タブレットの場合）は実質的
にその総てを、先に規定したマトリックスによって有利
に構成できる。粒子が規則的でかつ均一であることによ
って特に好ましい外観が得られ、所望であれば比較的少
量の粒子に着色することによって更に見栄えを改善し得
る。

【００１４】しかし、マトリックス粒子の粒径範囲外の
粒径を有することで目立つ粒子が比較的少量存在するこ
とも本発明の範囲内であり、その最も顕著な例は、マト
リックスがその粒子よりはるかに大きい粒子を少量含む
ことである。本発明のそのような例では、目立つ粒子は
マトリックス粒子より少なくとも一つのディメンション
において大きくなければならない。非マトリックス粒子
は、例えばヌードル形のような対照的な形状を有すれば
一層目立ち得る。視覚的対照性は、所望であれば対照的
な色を用いることで更に強調することが可能である。

【００１５】粒径及び粒径分布 本発明のタブレット洗剤の重要な特徴であるマトリック
スは、狭い範囲内に制御された粒径及び粒径分布を有す
る粒状洗剤組成物を圧縮することによって得られる。

【００１６】原料組成物は実質的にその全体が、粒径２
００〜２０００μｍ、好ましくは２５０〜１５００μｍ
、更に好ましくは４００〜１０００μｍで特に５００〜
７５０μｍの粒子から成るべきであり、それより大きい
粒子も小さい粒子も実質的に含むべきでない。そのうえ
、粒径は可能なかぎり均一であるべきである。粒径の上
限と下限との差は７００μｍ以下、好ましくは５００μ
ｍ以下であるべきで、望ましくは３００μｍ以下である
べきである。

【００１７】即ち、本発明のタブレット洗剤を構成する
粒子は実質的に総てが狭い範囲内の粒径を有し、その狭
い範囲自体は２００〜２０００μｍのより広い範囲に含
まれる。“実質的に総て”という表現は、上限より大き
い粒径を有する粒子も下限より小さい粒径を有する粒子
も５ｗｔ％以下しか存在しないことを意味する。

【００１８】このような粒径分布は、通常の噴霧乾燥粉
末洗剤の粒径分布に全く異なる。通常の噴霧乾燥粉末で
は、平均粒径は普通約３００〜５００μｍであるが粒径
分布が比較的広範囲であり、典型的には“微粉”（粒径
１８０μｍ以下の粒子）が１０〜３０ｗｔ％、また粒径
１０００μｍ以上の粒子も同程度存在する。

【００１９】しかし、上記のような通常粉末も、最初に
篩い分け及び／または場合によっては何等かの顆粒化工
程によって粒径分布を適当に調節すれば、本発明による
タブレットに適した原料物質となり得る。粒子の形状の
均一性及び規則性を高める顆粒化工程が特に適当であり
、特に、実質的に球形または長球形である顆粒が得られ
る顆粒化方法が好ましい。

【００２０】顆粒化は、例えば英国特許第１　　５１７
　　７１３号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示された方法及
び装置［Ｍａｒｕｍｅｒｉｚｅｒ（商標）として公知］
を用いて実施し得る。

【００２１】比較的大きい嵩密度を有する粒状組成物を
製造する顆粒化方法が特に好ましい。粒状の原料組成物
は原則としていかなる嵩密度をも有し得るが、本発明は
特に比較的大きい嵩密度を有する粉末を圧縮して製造す
るタブレットに係わる。なぜならそのような粉末は崩壊
及び分散の問題を生じる傾向が比較的大きいからである
。比較的大きい嵩密度を有する粉末で製造したタブレッ
トは嵩密度の小さい粉末で製造したタブレットに比べて
、所与用量の洗剤組成物が比較的小さいタブレットとし
て提供され得るという利点を有する。

【００２２】即ち、粒状原料組成物は４００ｇ／リット
ル以上、好ましくは５００ｇ／リットル以上の適当な嵩
密度を有し得、その際少なくとも７００ｇ／リットルの
嵩密度が特に有利であり得る。

【００２３】ヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ　　３４０
　　０１３Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）、同第ＥＰ　　３
５２　　１３５Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）及び同第ＥＰ
　　４２５　　２７７Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示
された高速混合機／顆粒化機での顆粒化及び稠密化によ
って製造したか、またはヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ
３６７３３９Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）及び同第ＥＰ　
　３９０　　２５１Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示さ
れた連続顆粒化／稠密化法で製造した嵩密度の大きい顆
粒状洗剤組成物が本発明での使用に本来適している。

【００２４】最も好ましいのは、上記ヨーロッパ特許出
願公開第ＥＰ　　３４０　　０１３Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖ
ｅｒ）及び同第ＥＰ　　４２５　　２７７Ａ号に開示さ
れた高速混合機／顆粒化機（Ｆｕｋａｅ混合機）での顆
粒化及び稠密化によって製造した顆粒状洗剤組成物であ
る。この方法は、幾種かの組成物を用いて、先に述べた
粒径分布並びに粒子形状の均一性及び規則性の規準を満
足する顆粒状組成物を、篩い分けその他の付加的処理を
行なわずに製造することを可能にする。

【００２５】先に述べたように、マトリックスを構成す
る全粒子が同じ組成を有する必要は無い。粒状原料組成
物は、例えば洗剤を主成分とする噴霧乾燥粉末、界面活
性剤粒子、付加的ビルダーとしての塩、漂白成分及び酵
素顆粒など、いずれも先に述べた粒径に関する規準を満
足し、好ましくは粒子形状に関する規準も満足する様々
な成分の混合物であり得る。

【００２６】崩壊 本発明のタブレット洗剤は、洗浄液中で急速に崩壊し得
るべきである。本発明のタブレットに関して、崩壊時間
を次の試験によって調べた。

【００２７】タブレットを重量測定し、１ｃｍ２当たり
１６個の孔（各孔約２．５ｍｍ角）を有する金網から成
るケージ（９ｃｍ×４．５ｃｍ×２ｃｍ）に入れる。ケ
ージを、２０℃の脱イオン水が入ったビーカー内に吊り
下げ、８０ｒｐｍで回転する。タブレットが崩壊し、金
網を通って落下するまでの時間（崩壊時間）を記録する
。１０分後、タブレットが全部崩壊しなかった場合は、
乾燥後の重量測定によって残留物を測定する。

【００２８】この試験は非常に厳しい試験であると考え
られ、なぜなら水温も攪拌速度も、洗濯物を入れた洗濯
機で実際に洗浄する際よりはるかに低いからである。実
際の洗浄条件下での崩壊時間はより短いと予測される。

【００２９】本発明のタブレットの（上段に定義したよ
うな）崩壊時間は理想的には１０分以下、好ましくは５
分以下であるべきである。しかし、上記試験の実施条件
が極端に厳しいことを勘案すれば、１０分経過後の残留
物は好ましくは７５ｗｔ％以下、更に好ましくは５０ｗ
ｔ％以下であるべきであるという規準が、洗濯機で得ら
れる結果（後述）により良好に対応する、より現実的な
規準であると考えられる。

【００３０】タブレットが分散または溶解してその活性
成分を洗浄液中に放出するまでの時間も重要である。溶
解時間は、Ｎａｔｉｏｎａｌ製の上面投入式スクリュー
駆動型洗濯機ｗ１０２において１０分の洗浄サイクルを
用い、かつ５分後に分散せずに残存する残留物を（乾燥
及び重量測定により）測定することによって調べた。５
分の間溶解を導電率測定によって監視し、溶解時間は導
電率がプラトーに達するまでの時間と定義する。導電率
はタブレットの水溶成分の溶解を示すのみであり、不溶
成分（特にゼオライト）の分散も同時に起こっていると
理解される。

【００３１】理想的には、上記のような洗濯機に用いる
のに適したタブレットは５分より短い時間で完全に分散
または溶解するべきである。しかし、タブレットを、洗
浄サイクルが比較的長く、洗浄温度が比較的高く、また
は攪拌の程度が比較的著しい、例えばヨーロッパで一般
的なドラム型洗濯機のような洗濯機に用いる場合はさほ
ど厳しい規準を適用しなくともよい。

【００３２】タブレット形成 先に触れたように、本発明のタブレットは粒状開始物質
を圧縮して製造する。タブレット形成装置としては任意
の適当な装置を用い得る。

【００３３】任意の原料組成物に関し、（先に定義した
ような）崩壊時間はタブレットの形成に用いる圧縮圧力
と共に変化する。圧縮圧力が小さすぎると、タブレット
は取り扱い時及び包装時に乾燥状態でぼろぼろに砕けて
崩れがちであり、圧縮圧力を増大させればタブレットの
一体性は改善できるが、洗浄液中での崩壊に時間が掛か
る恐れが有る。

【００３４】一定速度で作動するインストロン（商標）
万能試験機、または鋼製パンチとダイを操作するＲｅｓ
ｅａｒｃｈ　　ａｎｄ　　Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌスクリ
ューハンドプレスを用いて、圧縮圧力０．１〜５ＭＰａ
、特に０．２〜１ＭＰａで有効なタブレットを形成し得
ることが判明した。

【００３５】最適の圧縮圧力は原料組成物によって或る
程度変動する。例えば、有機成分（例えば界面活性剤）
を高比率で含有し、無機塩を低比率で含有する組成物に
加えなければならない圧縮圧力は、有機成分を比較的低
比率で含有し、無機塩を比較的高比率で含有する組成物
に加えなければならない圧縮圧力より小さくて済む。ま
た、乾燥混合組成物は通常、噴霧乾燥粉末より大きい圧
力を必要とする。

【００３６】タブレットの耐破壊性の尺度として、参考
文献では引っ張り強さとも呼称される直径方向破壊応力
σ０を次のように測定した。タブレットをインストロン
万能試験機のプラテン間で１ｃｍ／分の速度で直径方向
に圧縮して破壊し、破壊が起こるまで付与しなければな
らなかった荷重を記録し、式

【００３７】

【数１】 ［式中σ０は直径方向破壊応力（Ｐａ）であり、Ｐは破
壊が起こるまで付与した荷重（Ｎ）であり、Ｄはタブレ
ット直径（Ｍ）であり、ｔはタブレット厚み（Ｍ）であ
る〕から直径方向破壊応力σ０を算出した。

【００３８】本発明のタブレットは、好ましくは５ｋＰ
ａ以上、更に好ましくは７ｋＰａ以上の直径方向破壊応
力を有する。

【００３９】結合剤／崩壊剤 本発明のきわめて好ましい一例によれば、圧縮前のマト
リックス粒子を、タブレットを水に漬けた時タブレット
の構造を崩壊させることにより崩壊剤としても機能し得
る結合剤で被覆する。

【００４０】結合剤を用いることによってタブレットの
一体性が助長され、即ちタブレットを比較的小さい圧縮
圧力で形成することが可能となり、かつタブレット自体
は洗浄液中で更に崩壊しやすくなる。結合剤も水との接
触によって崩壊する物質であれば、更に優れた崩壊特性
が達成され得る。

【００４１】崩壊は、物理的機構、化学的機構、または
これら二つの機構の組合わせによって惹起され得る。タ
ブレット崩壊剤は薬学の分野では良く知られており、四
つの原理的機構、即ち膨潤、多孔及び毛管作用（吸い上
げ現象）、及び変形（いずれも物理的）、並びに起泡（
化学的）によって作用することが公知である。製薬業で
用いられるタブレット崩壊剤については、Ｊｏｕｒｎａ
ｌ　　ｏｆ　　Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ　　Ｓｃ
ｉｅｎｃｅｓ，　　Ｖｏｌｕｍｅ　　６１，　　Ｎｏ．
　　１１　　（Ｎｏｖｅｍｂｅｒ　　１９７２）におい
てＷ．　　Ｌｏｗｅｎｔｈａｌが論評している。

【００４２】特に好ましいのは、膨潤によって作用する
物理的崩壊剤である。この崩壊剤としては、例えばコー
ンスターチ、トウモロコシ澱粉、米澱粉、ジャガイモ澱
粉といった澱粉、並びにカルボキシメチル澱粉Ｐｒｉｍ
ｏｊｅｌ（商標）及びナトリウム澱粉グリコレートＥｘ
ｐｌｏｔａｂ（商標）のような澱粉誘導体；セルロース
、並びに例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース
Ｃｏｕｒｌｏｓｅ（商標）及びＮｙｍｃｅｌ（商標）、
架橋改質セルロースＡｃ−ｄｉ−Ｓｏｌ（商標）、微晶
質セルロース繊維Ｈａｎｆｌｏｃ（商標）といったセル
ロース誘導体；及び様々な合成有機ポリマー、特にポリ
エチレングリコール、及び例えばＰｏｌｙｐｌａｓｄｏ
ｎｅ（商標）ＸＬやＫｏｌｌｉｄｏｎ（商標）ＣＬなど
の架橋ポリビニルピロリドンのような有機物質が挙げら
れる。無機膨潤崩壊剤としてはベントナイトクレーが挙
げられる。

【００４３】幾つかの崩壊剤は洗浄液中で、例えば補助
的なビルダー機能、再付着防止機能または生地柔軟化機
能などに付加的に寄与し得る。

【００４４】好ましい結合剤／崩壊剤は、例えばＰｏｌ
ｙｐｌａｓｄｏｎｅ（商標）ＸＬやＫｏｌｌｉｄｏｎ（
商標）ＣＬなどの架橋ポリビニルピロリドンである。

【００４５】特に好ましい結合剤／崩壊剤はポリエチレ
ングリコールである。

【００４６】結合剤／崩壊剤は、好ましくは０．１〜１
０ｗｔ％、更に好ましくは１〜５ｗｔ％の量で用いる。

【００４７】結合剤／崩壊剤とマトリックス粒子とを単
に混合するより、結合剤／崩壊剤でマトリックス粒子を
被覆もしくは包囲する方がはるかに有利であると考えら
れる。結合剤／崩壊剤は、溶液または分散液の形態で吹
き付けることによって好ましく粒子に付着させ得る。結
合剤／崩壊剤を乾燥混合により導入することも可能であ
るが、その場合好ましくは続いて、または同時に液体の
吹き付けと徹底した混合とを行なう。

【００４８】結合剤の必要性は、粒子を構成する組成物
がどのようなものであるかに或る程度依存する。有機成
分（例えば界面活性剤）を高比率で含有し、無機塩を低
比率で含有する組成物が必要とする結合剤は塩対界面活
性剤比の大きい“乾燥”組成物が必要とする結合剤より
低レベルであり、また噴霧乾燥組成物が必要とする結合
剤は乾燥混合組成物が必要とする結合剤より僅かである
。

【００４９】崩壊剤特性を有しない結合剤、または結合
剤特性を有しない崩壊剤を用いることも本発明の範囲内
である。後者のような物質の一例に起泡性（化学的）崩
壊剤が有る。

【００５０】起泡性崩壊剤は、例えばクエン酸（好まし
い）、リンゴ酸または酒石酸などの弱酸または酸塩をア
ルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩と共に含有する。この
崩壊剤は１〜２５ｗｔ％、好ましくは５〜１５ｗｔ％の
量で適宜用い得る。Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ　　
Ｄｏｓａｇｅ　　Ｆｏｒｍｓ：　　Ｔａｂｌｅｔｓ，　
　Ｖｏｌｕｍｅ　　１，　　ｐｐ．　　２８７−２９１
，　　１９８９　　（Ｍａｒｃｅｌ　　Ｄｅｋｋｅｒ　
　Ｉｎｃ．，　　ＩＳＢＮ　　０−８２４７−８０４４
−２）には上記以外の酸及び炭酸塩源並びに起泡剤系も
見いだすことができる。

【００５１】タブレット結合剤は当業者に良く知られて
おり、天然ゴム（例えばアラビアゴム、トラガカントゴ
ム）及び糖（例えばグルコース、スクロース）が挙げら
れる。

【００５２】タブレット形状 本発明のタブレット洗剤は、完成した繊維製品用重質洗
剤組成物として用いるべく調製し得、またそのように調
製することが好ましい。タブレット洗剤を完成した組成
物に調製すれば、消費者が異なる組成物を含むタブレッ
ト同士を混合して用いる必要は無い。

【００５３】１個のタブレットにあらゆる成分を、平均
的な洗濯物に必要な適正量を提供できる十分な量だけ含
有させてもよいが、個々のタブレットが組成物を平均的
洗浄条件に必要な量の約量ずつ含み、それによって消費
者が用量を洗濯物の大きさ及び性質に合わせて変更でき
れば好都合である。例えば、タブレットの大きさをタブ
レット２個で平均的な洗濯物に十分であるように選択す
れば、洗濯物が特に大きいか、または特に汚れている場
合は更に１個以上のタブレットを追加すればよく、洗濯
物が小さいか、または僅かしか汚れていない場合はタブ
レットを１個だけ用いればよい。

【００５４】あるいは他の場合には、１回分以上の用量
に相当する比較的大きい、小分け可能なタブレットを製
造することも可能であり、このタブレットは、消費者に
単位用量または単位用量の約量に対応する大きさを示し
、かつ消費者がタブレットを適宜小分けするのを助ける
脆い部分をもたらす刻み目または凹部を具えている。

【００５５】タブレットの大きさは１０〜１６０ｇ、好
ましくは１５〜６０ｇが適当であり、この大きさはタブ
レット使用時の予測される洗浄条件に従属し、またタブ
レットが１回の用量、１回の用量の倍量、及び１回の用
量の約量のいずれに相当するかに従属する。

【００５６】タブレットは任意の適当形状を有し得るが
、製造及び包装上の都合を勘案すれば、横断面が例えば
円形（好ましい）または正方形などの規則的な形である
ことが好ましい。

【００５７】先に指摘したように、本発明のタブレット
は均質であっても、複数の個別領域から成っていてもよ
く、例えば組成の異なる２個以上の層が存在したり、コ
ア領域を組成の異なる外側領域が完全に包囲したりする
ことも可能である。

【００５８】洗剤活性化合物 本発明のタブレット中の洗剤活性物質の総量は２〜５０
ｗｔ％が適当で、好ましくは５〜４０ｗｔ％である。存
在する洗剤活性物質は、アニオン性（石鹸または非石鹸
）、カチオン性、双生イオン性、両性、ノニオン性及び
これらの任意の組合わせのいずれであってもよい。

【００５９】アニオン性の洗剤活性化合物は２〜４０ｗ
ｔ％、好ましくは４〜３０ｗｔ％の量で存在し得る。

【００６０】合成アニオン界面活性剤は当業者に公知で
ある。この界面活性剤の例には、アルキルベンゼンスル
ホネート、特にＣ８〜Ｃ１５のアルキル鎖長を有するナ
トリウム直鎖アルキルベンゼンスルホネート；第一及び
第二アルキルスルフェート、特にナトリウムＣ１２〜Ｃ
１５第一アルコールスルフェート；オレフィンスルホネ
ート；アルカンスルホネート；ジアルキルスルホスクシ
ネート；及び脂肪酸エステルスルホネートが含まれる。

【００６１】１種以上の脂肪酸石鹸も含めることが望ま
しい場合も有り得る。その場合、好ましい脂肪酸石鹸は
、例えばヤシ油、牛脂、ヒマワリ油またはナタネ油から
得られる脂肪酸のような天然脂肪酸に由来するナトリウ
ム石鹸である。

【００６２】用いるのに適したノニオン性の洗剤活性化
合物には特に、疎水性基及び反応性水素原子を有する化
合物、例えば脂肪族アルコール、酸、アミドまたはアル
キルフェノールとアルキレンオキシド、特にエチレンオ
キシド単独かまたはエチレンオキシド及びプロピレンオ
キシドとの反応生成物が含まれる。

【００６３】特に挙げられるノニオン性洗剤活性化合物
は、アルキル（Ｃ６〜Ｃ２２）　　フェノール―エチレ
ンオキシド縮合物、直鎖または分枝鎖脂肪族Ｃ８〜Ｃ２
０第一または第二アルコールとエチレンオキシドとの縮
合生成物、及びエチレンオキシドをプロピレンオキシド
とエチレンジアミンとの反応生成物と縮合させて得られ
る生成物である。その他のいわゆるノニオン性洗剤活性
化合物には、長鎖第三アミンオキシド、第三ホスフィン
オキシド及びジアルキルスルホキシドが含まれる。

【００６４】特に好ましいのは第一及び第二アルコール
エトキシレートで、特にアルコール１モルにつき平均５
〜２０モルのエチレンオキシドでエトキシル化したＣ１
２〜Ｃ１５第一及び第二アルコールである。

【００６５】ノニオン性洗剤活性化合物は好ましくは、
独立のドメイン（ｄｉｓｃｒｅｔｅｄｏｍａｉｎ）に集
中させる。ノニオン性洗剤活性化合物は通常液体である
ので、上記ドメインは洗剤業界で公知の任意キャリヤに
ノニオン性洗剤活性化合物を含浸させて構成することが
好ましい。適当なキャリヤとしては、ゼオライト；他の
物質、例えばＷｅｓｓａｌｉｔｈ　　ＣＳ（商標）、Ｗ
ｅｓｓａｌｉｔｈ　　ＣＤ（商標）、Ｖｅｇａｂｏｎｄ
　　ＧＢ（商標）、ナトリウムペルボレートモノヒドレ
ート、Ｂｕｒｋｅｉｔｅ［ヨーロッパ特許第ＥＰ　　２
２１　　７７６号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示されてい
るような、噴霧乾燥した炭酸ナトリウム及び硫酸ナトリ
ウム］と共に顆粒化したゼオライトなどを挙げることが
できる。

【００６６】場合によってはノニオン性洗剤活性化合物
を、顆粒を濡れにくくし、及び／またはノニオン性化合
物が主要なタブレットマトリックス中へと浸出するのを
防止する物質と混合することも可能である。そのような
物質としては脂肪酸、特にヨーロッパ特許出願公開第Ｅ
Ｐ　　０　　３４２　　０４３Ａ号（Ｐｒｏｃｔｅｒ　
　＆Ｇａｍｂｌｅ）に開示されているようなラウリン酸
を好ましく用い得る。

【００６７】洗剤ビルダー 本発明のタブレット洗剤は１種以上のビルダーを５〜８
０ｗｔ％、好ましくは２０〜８０ｗｔ％の量で適宜含有
する。

【００６８】本発明は特に、ビルダーとしてアルカリ金
属のアルミノケイ酸塩を含有する洗剤組成物を用いて製
造するタブレットに係わり、なぜならこのようなタブレ
ットは崩壊及び分散の問題を生じる傾向が特に大きいと
考えられるからである。

【００６９】アルカリ金属のアルミノケイ酸塩、好まし
くは一般式 ０．８〜１．５Ｎａ２Ｏ・Ａｌ２Ｏ３・０．８〜６Ｓｉ
Ｏ２を有するアルミノケイ酸ナトリウムは洗剤組成物中
に、該組成物の５〜６０ｗｔ％（無水状態で）の量で好
ましく存在し得、この塩は結晶質であっても、非晶質で
あっても、あるいはまた両者の混合であってもよい。

【００７０】この物質は、幾分かの結合水を含み、少な
くとも５０ｍｇ　　ＣａＯ／ｇのカルシウムイオン交換
能力を有することが求められる。好ましいアルミノケイ
酸ナトリウムは１．５〜３．５単位のＳｉＯ２を含む（
上記式参照）。アルミノケイ酸ナトリウムは非晶質のも
のも結晶質のものも、多くの文献に述べられているよう
にケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウムとを反応さ
せることによって容易に製造することができる。

【００７１】適当な結晶質アルミノケイ酸ナトリウムか
ら成るイオン交換ビルダーは、例えば英国特許第ＧＢ　
　１　　４２９　　１４３号（Ｐｒｏｃｔｅｒ　　＆　
　Ｇａｍｂｌｅ）に開示されている。この種のビルダー
として好ましいのは公知の市販ゼオライトＡ及びＸ、並
びに両者の混合物である。ヨーロッパ特許第ＥＰ　　３
８４　　０７０号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示された新
規なゼオライトＰも好ましい。

【００７２】必要であれば、または所望であれば、本発
明のタブレット洗剤には他のビルダーも含有させ得る。 洗剤の調製に通じる当業者であれば、直ちに適当な有機
または無機の水溶性または非水溶性ビルダーを挙げるこ
とができよう。用い得る無機ビルダーにはアルカリ金属
（通常ナトリウム）の炭酸塩が含まれ、一方有機ビルダ
ーには、ポリアクリレート、アクリル酸―マレイン酸コ
ポリマー及びアクリルホスフィネートのようなポリカル
ボキシレートポリマー；シトレート、グルコネート、オ
キシジスクシネート、グリセロールモノ、ジ及びトリス
クシネート、カルボキシメチルオキシスクシネート、カ
ルボキシメチルオキシマロネート、ジピコリネート、ヒ
ドロキシエチルイミノジアセテートといったモノマー型
ポリカルボキシレート；並びにアルキル及びアルケニル
マロネート及びスクシネート、及びスルホネート化した
脂肪酸塩のような有機沈澱剤ビルダーが含まれる。

【００７３】特に好ましい補助ビルダーは、０．５〜１
５ｗｔ％、特に１〜１０ｗｔ％の量で用いることが適当
であるポリカルボキシレートポリマー、特にポリアクリ
レート及びアクリル酸−マレイン酸コポリマー；及び３
〜２０ｗｔ％、特に５〜１５ｗｔ％の量で用いることが
適当であるモノマー型ポリカルボキシレート、特にクエ
ン酸とその塩である。

【００７４】好ましくは、本発明のタブレット状組成物
は５ｗｔ％を越える無機ホスフェートビルダーを含有せ
ず、望ましくは実質的に全くホスフェートビルダーを含
有しない。しかし、ビルダーとしてホスフェートを含有
するタブレット状組成物も本発明の範囲内である。

【００７５】その他の成分 本発明によるタブレット状洗剤組成物は、漂白系も適宜
含有し得る。漂白系は好ましくは、例えば無機過酸塩や
有機ペルオキシ酸のようなペルオキシ漂白化合物を１種
以上含み、この化合物は低い洗浄温度での漂白作用を促
進する活性化物質と組み合わせて用いることが可能であ
る。

【００７６】好ましい無機過酸塩は過ホウ酸ナトリウム
一水和物及び四水和物並びに過炭酸ナトリウムであり、
これらの塩は活性化物質と共に用いることが有利である
。漂白剤前駆体とも呼称する漂白剤活性化物質は当業者
に広く知られている。漂白剤活性化物質の好ましい例に
は、過酢酸前駆体、即ち例えば今や過ホウ酸ナトリウム
と共に広く市販されているテトラアセチルエチレンジア
ミン（ＴＡＥＤ）；及び過安息香酸前駆体が含まれる。 米国特許第４，７５１，０１５号及び同第４，８１８，
４２６号（Ｌｅｖｅｒ　　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ　　Ｃｏｍ
ｐａｎｙ，　　Ｕｎｉｌｅｖｅｒ　　Ｃａｓｅ　　Ｃ．
６０３４）に開示された新規な第四アンモニウム及びホ
スホニウム漂白剤活性化物質もきわめて好ましい。漂白
系は、エレチンジアミンテトラメチレンホスホネート及
びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートの
ような漂白安定剤（重金属イオン封鎖剤）も含有し得る
。適当な漂白系を選択するべく通常の調製原理を適用す
ることは、当業者には容易であろう。

【００７７】本発明のタブレット洗剤には、分解して様
々な汚れ及び染みの除去を助長し得ることが当業者に良
く知られている洗浄力酵素の一つも含有させ得る。適当
な酵素には、繊維製品から様々な汚れ及び染みを除去す
るべく適用される様々なプロテアーゼ、セルラーゼ、リ
パーゼ、アミラーゼ、及びこれらを混合したものが含ま
れる。適当なプロテアーゼは、例えばＧｉｓｔ−Ｂｒｏ
ｃａｄｅｓＮ．Ｖ．，　　Ｄｅｌｆｔ，　　Ｈｏｌｌａ
ｎｄが供給するＭａｘａｔａｓｅ（商標）、並びにＮｏ
ｖｏ　　Ｉｎｄｕｓｔｒｉ　　Ａ／Ｓ，　　Ｃｏｐｅｎ
ｈａｇｅｎ，　　Ｄｅｎｍａｒｋが供給するＡｌｃａｌ
ａｓｅ（商標）、Ｅｓｐｅｒａｓｅ（商標）及びＳａｖ
ｉｎａｓｅ（商標）などである。洗浄力酵素は通常、場
合によっては保護被膜を伴った顆粒もしくはｍａｒｕｍ
ｅｓの形態で組成物の約０．１〜約３．０重量％の量で
用いる。洗浄力酵素顆粒もしくはｍａｒｕｍｅｓは、タ
ブレット形成のための圧縮に関して何等問題を生じない
。

【００７８】本発明のタブレット洗剤は、例えばＣｉｂ
ａ−Ｇｅｉｇｙ　　ＡＧ，Ｂａｓｅｌ，　　Ｓｗｉｔｚ
ｅｒｌａｎｄから入手可能なＴｉｎｏｐａｌ（商標）Ｄ
ＭＳやＴｉｎｏｐａｌ　　ＣＢＳのようなフルオレサー
（蛍光増白剤）も含有し得る。Ｔｉｎｏｐａｌ　　ＤＭ
Ｓはジナトリウム４，４′−ビス（２−モルホリノ−４
−アニリノ−ｓ−トリアジン−６−イルアミノ）スチル
ベンジスルホネートであり、Ｔｉｎｏｐａｌ　　ＣＢＳ
はジナトリウム２，２′−ビス（フェニル−スチリル）
ジスルホネートである。

【００７９】本発明のタブレット洗剤は、特に主として
前面投入式ドラム型自動洗濯機用である場合、消泡物質
を含有すると有利である。適当な消泡物質は普通、ヨー
ロッパ特許出願公開第ＥＰ　　２６６　　８６３Ａ号（
Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示されているような顆粒状であ
る。 消泡剤顆粒は典型的には、シリコーン油と、石油ゼリー
と、疎水性シリカと、アルキルホスフェートとの混合物
から成る消泡剤活性物質を炭酸塩を主成分とする無機の
水溶性多孔質吸収キャリヤ物質に収着させたものでる。 消泡剤顆粒は、組成物の５重量％以下の任意量で存在し
得る。

【００８０】本発明のタブレット洗剤に所与量のアルカ
リ金属ケイ酸塩、特にオルトケイ酸ナトリウム、メタケ
イ酸ナトリウム、または中性もしくはアルカリ性ケイ酸
ナトリウムを含有させることが望ましい場合も有る。上
記のようなアルカリ金属ケイ酸塩を例えば０．１〜１０
ｗｔ％のレベルで存在させれば、洗濯機の金属部分を腐
食から保護し、しかも洗浄力を増強し、かつ処理を好ま
しく行なううえで有利であり得る。

【００８１】本発明のタブレット洗剤に場合によっては
用い得るその他の成分として、ナトリウムカルボキシメ
チルセルロース、直鎖ポリビニルピロリドン、並びにメ
チルセルロース及びエチルヒドロキシエチルセルロース
といったセルロースエーテルのような再付着防止剤；繊
維柔軟剤；ＥＤＴＡのような重金属イオン封鎖剤；香料
；顔料、着色剤または有色スペックル；並びに硫酸ナト
リウム及びマグネシウムのような無機塩などを挙げるこ
とができる。硫酸ナトリウムは、所望であれば充填物質
として組成物の４０重量％以下の量で存在させ得るが、
組成物の１０重量％以下の僅少量で存在させてもよく、
また全く存在させないことも可能である。

【００８２】これまで列挙した機能的洗剤成分の他に、
特にタブレット形成に役立つ様々な成分も添加し得る。 結合剤及び崩壊剤については既に述べた。タブレット滑
剤として、カルシウム石鹸、マグネシウム石鹸及び亜鉛
石鹸（特にステアレート）、タルク、グリセリルベハペ
ート、Ｅａｓｔｍａｎ　　Ｋｏｄａｋ供給のＭｙｖａｔ
ｅｘ（商標）ＴＬ、ナトリウムベンゾエート、ナトリウ
ムアセテート、ポリエチレングリコール、並びにコロイ
ドシリカ［例えばＣｒｏｓｆｉｅｌｄＣｈｅｍｉｃａｌ
ｓ　　Ｌｔｄ．供給のＡｌｕｓｉｌ（商標）］などが挙
げられる。

【００８３】先に指摘したように、幾つかの成分は洗浄
機能とタブレット形成との両方に寄与し得る。

【００８４】

【実施例】本発明を、以下の非限定的な諸例によって説
明する。部及びパーセンテージは特に断らないかぎり重
量に基づく。数字を付したのは本発明の実施例であり、
アルファベットを付したのは比較例である。

【００８５】実施例１〜１５ 次の組成を有する高嵩密度顆粒状の洗剤組成物を調製し
た。

【００８６】 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　ｗｔ％線状アルキルベンゼンスルホネート　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　２５．０ノニオン界
面活性剤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　１．５石鹸　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１．０ゼオ
ライト（無水）　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　３５．０ゼオライト
を加えた水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　１０．０ケイ酸ナトリウム　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　４．０アクリレート−無水マ
レイン酸 コポリマー（ナトリウム塩）　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　１．５フルオレサー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１８ＳＣＭＣ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．９炭
酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５．５酵素
（Ａｌｃａｌａｓｅ）　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　０．６スペックル、香
料、塩、水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　バランス量組成物は次のように調製し
た。酵素、スペックル及び香料以外の全成分を混合して
スラリーを形成し、これを噴霧乾燥してベース粉末を製
造した。ベース粉末をヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ　
　３４０　　０１３Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示さ
れているように高速混合機／顆粒化機Ｆｕｋａｅ（商標
）ＦＳ−１００で顆粒化及び稠密化して、７２０ｇ／リ
ットルより大きい嵩密度を有する顆粒状物質とした。こ
の物質に酵素、スペックル及び香料を混合した。

【００８７】得られた物質は、実質的に球形の稠密顆粒
状で、粒径分布は次のとおりであった。

【００８８】 粒径　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　ｗｔ％＜１８０μｍ　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　２．０３１８０〜２５０μｍ　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１７．０７２５０〜５００μｍ　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３７
．２０５００〜７１０μｍ　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５．４
５７１０〜１０００μｍ　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０．９８１０
００〜１７００μｍ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　１４．６３＞１７００μ
ｍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　２．６４　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００．０
０実質的に総ての顆粒が１８０〜１０００μｍの粒径を
有したが、この範囲を越えた分布もかなり広範囲であっ
たことが指摘される。即ちこの物質は、篩い分けせずに
本発明のタブレットのマトリックスとして用いるには不
適当であった。

【００８９】顆粒状物質を篩い分けし、１５の試料に分
けた。

【００９０】 実施例１、２、３、４、５：　　　　　　　　　　　　
５００〜７１０μｍ実施例６、７、８：　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　５００〜８００μｍ実施例
９、１０、１１、１２、１３：　　　　２５０〜５００
μｍ実施例１４、１５：　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　１０００〜１６００μｍ試料２〜８、１０
〜１３及び１５に、結合剤／崩壊剤をアセトン中に懸濁
させたスラリーを吹き付けて、量が３〜５ｗｔ％の下記
のような被膜を設けた。その他の試料には被膜を設けな
かった。

【００９１】 実施例６、１０、１１：　　　　　　　　　　　　３ｗ
ｔ％の架橋ポリビニルピロリドン　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
Ｐｏｌｙｐｌａｓｄｏｎｅ　　ＸＬ）実施例２、３、１
２、１３、１５：　　５ｗｔ％の架橋ポリビニルピロリ
ドン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　（Ｐｏｌｙｐｌａｓｄｏｎｅ　　ＸＬ）
実施例４：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　３ｗｔ％のナトリウムモンモリロナイト実施例
５：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　３ｗｔ％のベントナイトクレー実施例７：　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３ｗｔ％のＳ
ＣＭＣ実施例８：　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　５ｗｔ％のアクリレート−無水マレイン
酸　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　コポリマー比較例Ａ及びＢ 対照として、篩い分けしなかった顆粒状物質を用いて同
様タブレットを製造した。

【００９２】タブレットの製造 実施例１〜１５並びに比較例Ａ及びＢの粉末洗剤組成物
を、先に述べたようにして決定した少なくとも５ｋＰａ
の直径方向破壊応力を実現するのに十分な圧縮圧力で圧
縮して、タブレット洗剤を製造した。実際に得られた直
径方向破壊応力は後出の表に示してある。タブレット形
成は、鋼製のパンチ及び４０ｍｍダイを操作する万能試
験機Ｉｎｓｔｒｏｎを用いて行なった。得られたタブレ
ットは横断面が円形で、４．０ｃｍの直径と約１ｃｍの
厚みとを有した。

【００９３】タブレット特性の測定 先に述べた試験によって測定した崩壊時間及び溶解時間
は、次表に示したとおりであった。

【００９４】本発明によるタブレットはいずれも、大き
さの均一な球形顆粒から成り、実質的に比較例Ａ及びＢ
の対照タブレットより美しい外観を呈した。実施例１〜
５のタブレットは、特に好ましい外観を有すると判定さ
れた。

【００９５】

【００９６】実施例１６ タブレットベースとなる顆粒状の洗剤組成物を、次の組
成を持たせて調製した。

【００９７】 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　部ノ
ニオン界面活性剤： 　　獣脂アルコール８ＥＯ　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　３．７５　　ヤシ油ア
ルコール６．５ＥＯ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　５．０石鹸（４６ｗｔ％不飽和）　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１３．１ゼ
オライト４Ａ（無水状態に基づく）　　　　　　　　　
　　　　　４３．８クエン酸ナトリウム　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
６．２５炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６．２
５コハク酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１．９ケイ酸ナト
リウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．９酵素（Ｓａｖｉｎａｓ
ｅ）顆粒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１．０香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　０．２２まず獣脂アルコール８ＥＯ、石鹸（脂肪酸
として）、ゼオライト、クエン酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、コハク酸ナトリウム（コハク酸として）及びケ
イ酸ナトリウムを混合してスラリー化し、このスラリー
を噴霧乾燥して粉末とし、得られた粉末をヤシ油アルコ
ール６．５ＥＯで吹き付けてベース粉末を製造した。ベ
ース粉末をヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ　　４２５　
　２７７Ａ号（Ｕｎｉｌｅｖｅｒ）に開示されているよ
うに高速混合機／顆粒化機Ｆｕｋａｅ　　ＦＳ−１００
で稠密化して、嵩密度を約８３０ｇ／リットルとした。 その後、酵素及び香料を添加した。

【００９８】最終生成物を篩い分けして粒径を１０００
〜１７００μｍに揃えたものを圧縮し、美しい外観を有
するタブレットを先の諸例に関して説明した方法で製造
した。結合剤／崩壊剤として３ｗｔ％の架橋ポリビニル
ピロリドンを含有するタブレットが優れた最終強度を有
し、かつ十分な崩壊及び分散挙動を示した。

【００９９】

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　洗剤活性化合物、洗剤ビルダー、及び
   場合によっては他の洗剤成分を含有する粒状洗剤組成物
   を圧縮したタブレットであって、タブレットまたはその
   個別領域が実質的に粒子のマトリックスから成り、この
   粒子は実質的に総て２００〜２０００μｍの範囲内の粒
   径を有し、その際粒径の上限と下限との差は７００μｍ
   以下であることを特徴とする圧縮粒状洗剤組成物タブレ
   ット。
2. 【請求項２】　　マトリックスを構成する粒子の粒径の
   上限及び下限が２５０〜１５００μｍの範囲内に有るこ
   とを特徴とする請求項１に記載のタブレット。
3. 【請求項３】　　マトリックスの粒径範囲の上限と下限
   との差が５００μｍ以下であることを特徴とする請求項
   １または２に記載のタブレット。
4. 【請求項４】　　マトリックスを構成する粒子が実質的
   に均一で規則的な形状を有することを特徴とする請求項
   １から３のいずれか１項に記載のタブレット。
5. 【請求項５】　　マトリックスが０．１〜１０ｗｔ％（
   タブレットの全体またはその個別領域に基づく）の結合
   剤／崩壊剤を含有し、この結合剤／崩壊剤はタブレット
   を水に漬けた時タブレットの構造を崩壊させ得ることを
   特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のタブ
   レット。
6. 【請求項６】　　５〜８０ｗｔ％（無水状態で）のアル
   カリ金属アルミノケイ酸塩を含有することを特徴とする
   請求項１から５のいずれか１項に記載のタブレット。
7. 【請求項７】　　本明細書中に定義した崩壊試験で生じ
   る残留物が７５ｗｔ％以下であることを特徴とする請求
   項１から６のいずれか１項に記載のタブレット。
8. 【請求項８】　　崩壊時間（本明細書中に定義）が１０
   分以下であることを特徴とする請求項７に記載のタブレ
   ット。
9. 【請求項９】　　溶解時間（本明細書中に定義）が５分
   以下であることを特徴とする請求項１から８のいずれか
   １項に記載のタブレット。
10. 【請求項１０】　　少なくとも５．０ｋＰａの直径方向
    破壊応力を有することを特徴とする請求項１から９のい
    ずれか１項に記載のタブレット。