JPH0425294Y2 - - Google Patents

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JPH0425294Y2
JPH0425294Y2 JP9322989U JP9322989U JPH0425294Y2 JP H0425294 Y2 JPH0425294 Y2 JP H0425294Y2 JP 9322989 U JP9322989 U JP 9322989U JP 9322989 U JP9322989 U JP 9322989U JP H0425294 Y2 JPH0425294 Y2 JP H0425294Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、土木用擁壁等のコンクリート化粧板
を成型する成型枠に用いられ、特に、コンクリー
ト化粧板の表面を成型する表面型板を支持板に着
脱可能にして、各種の表面型板と交換可能にし、
表面形状の異なる各種のコンクリート化粧板を成
型するコンクリート化粧板成型枠の表面型装置に
関する。
[従来の技術] 一般に、コンクリート化粧板としては、例え
ば、第4図に示すようなコンクリート化粧板とし
ての擁壁Kがある。この擁壁Kは、土台壁1の一
側縁に表面壁2を立設して断面L字状に形成さ
れ、例えば、土台壁1を接地させて多数の擁壁K
をその端面3同士を接合して並べて構築する。そ
して、土台壁1がわに土盛し、表面壁2で土盛し
た土を塞き止め、この土盛した所に建物等を構築
可能にしたものである。近年、この擁壁Kとして
は、その表面壁2の表面2aに、平面以外の種々
の模様を成型したものが用いられるようになつて
いる。
この種々の擁壁Kを成型する成型枠としては、
例えば、第5図に示すように、ベース4に固定さ
れ擁壁Kの裏面がわを成型する下型5と、下型5
に対向して進出し表面壁2の表面を成型する表面
型装置6とを備えている。符号7は下型5に回動
可能に設けられ擁壁Kの端面を成型する端面型で
ある。
従来において、上記表面型装置6は、例えば、
下型5に対向させられて擁壁Kの表面壁2の表面
2aを成型する前面8aを有した表面型板8と、
該表面型板8の後面8bに当接し該表面型板8を
着脱可能に支持する支持板9とを備えている。こ
の支持板9はレール10上を移動させられて下型
5に近接、離間しうるようになつている。また、
表面型板8は、その前面8aを平面に形成したも
のや、種々の模様を形成したもの等、数種類のも
のが用意される。この従来の表面型装置6におい
て、第6図及び第7図にも示すように、表面型板
8の後面8bからは支持板9へ向けて複数のボル
ト11が突設されている一方、支持板9には各ボ
ルト11に対応し各ボルト11が夫々挿通される
挿通孔12を開設してある。また、挿通孔12部
にはボルト11が挿通される補強用のカラー13
が溶接等により固設されている。そして、表面型
板8を支持板9に取付けるときは、第7図に示す
ように、ボルト11を挿通孔12に挿通して表面
型板8の後面8bを支持板9に当接させ、ボルト
11にナツト14をねじ込んで固定する。
擁壁Kを成型するときは、擁壁Kの表面壁2の
表面形状に対応した前面8aを有する表面型板8
を用意し、表面型板8を上記のように支持板9に
支持するとともに、支持板9を移動して表面型板
8を下型5に対向させ、端面型7を回動して下型
5に添わせ、この状態で、上から流動コンクリー
トを流し込み、土台壁1の表面をコテ等で平らに
し、数時間養生する。
このようにして、表面型装置6において、表面
型板8を支持板9に着脱可能にすることにより、
各種形状の表面壁2を有した擁壁Kを成型するよ
うにしている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来のコンクリート化粧板
成型枠の表面型装置により成型された擁壁K、特
に、表面壁2に模様を成型した擁壁Kにあつて
は、第4図に示すように、これらを多数接合して
構築した場合に、隣接する擁壁Kの製造ロツドが
異なると、接合部15での模様の合いが悪くなる
ことがあつて、構築物の外観品質を損ねてしまう
という問題があつた。
その理由は、従来の表面型装置では、表面型板
8を挿通孔12にボルト11を挿通して支持板9
に取付けているので、この挿通のために挿通孔1
2径はボルト11径よりも大きく形成されている
ことから、挿通孔12とボルト11との間に多少
なりともガタがあり、そのため、ナツト14の締
付けの際などに表面型板8が動いて、表面型板8
の支持板9に対する取付位置が製造ロツト毎に、
例えば上下にe(第7図)だけずれ、異なつてし
まうからである。そのため、擁壁K全体に対する
模様位置が製造ロツト毎に相違して上記の問題を
生じるのである。
また、ボルト11の挿通時にネジ山を破損し易
く耐久性が悪いものになつており、破損した場合
にはその補修が煩雑になるとともに、ボルト11
にナツト14を逐一ねじ込まなければならないの
で取付作業に煩雑さを極めているという問題もあ
つた。
そこで、本考案の課題は、表面型板を繰返し支
持板に取付けても、該表面型板の支持板に対する
位置がずれないようにするとともに、耐久性を向
上させ、更に、表面型板の取付を容易にする点に
ある。
[課題を解決するための手段] このような課題を解決するための本考案の技術
的手段は、コンクリート化粧板の裏面を成型する
下型に対向させられてコンクリート化粧板の表面
を成型する前面を有した表面型板と、該表面型板
の後面に当接し該表面型板を支持する支持板とを
備えたコンクリート化粧板成型枠の表面型装置に
おいて、表面型板の後面から支持板へ向けて複数
の係止突部を突設し、該係止突部を上記後面に接
合する水平突部と該水平突部から垂下する垂下部
とを備えて構成する一方、支持板には各係止突部
に対応し各係止突部が夫々通過しうる複数の係止
孔を開設し、該係止孔の周縁部下側を表面型板の
後面と係止突部の垂下部とで挟持される挟持部と
して形成するとともに、該係止孔の開口面下側を
上記水平突部部の下面を支承する支承面として形
成したものである。
[作用] この手段によつて、表面型板を支持板に支持さ
せるときは、表面型板を支持板の前に搬送し、表
面型板の係止突部を支持板の係止孔に挿入し、表
面型板の後面を支持板に当接させる。その後、表
面型板を降下させる。これにより、支持板の挟持
部が表面型板の後面と係止突部の垂下部とで挟持
されるとともに、係止突部の水平突部の下面が支
承面に当接して支承される。この場合、表面型板
を押し下げるだけで、表面型板を支持板に支持さ
せることができるので、取付作業が極めて容易に
行なわれる。
この状態においては、水平突部の下面が支承面
に当接して位置決めされ、更に上記の挟持が行な
われるので、表面型板が支持板に対してガタつく
ことなく正確に位置決めされる。そのため、製造
ロツトが異なつて表面型板を繰り返し付け換えて
も表面型板は支持板に対して正確に位置決めされ
るので、模様等をコンクリート化粧板の正規の位
置に成型することができる。
[実施例] 以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に係
るコンクリート化粧板成型枠の表面型装置につい
て詳細に説明する。
この実施例に係る表面型装置が適用される成型
枠は、第1図に示すように、上記と同様に土台壁
1と表面壁2とを備え他と接合される端面3を有
したコンクリート化粧板としての擁壁Kを成型す
るものである。この擁壁Kを成型する成型枠は、
第1図に示すように、擁壁Kの表面壁2の表面2
aを成型する本実施例に係る表面型装置Sと、ベ
ース4に固定され擁壁Kの裏面がわを成型する下
型5と、下型5に回動可能に設けられ擁壁Kの端
面3を成型する端面型7とを備えている。
実施例に係る表面型装置Sは、下型5に対向さ
せられて擁壁Kの表面壁2の表面2a を成型す
る前面20aを有した表面型板20と、該表面型
板20の後面20bに当接し該表面型板20を支
持する支持板21とを備えている。この支持板2
1の周縁には後側へ向けてフランジ22が立上り
形成されており、上下のフランジ22間に亘るリ
ブ23が適宜の間隔で付設されている。更に、こ
の支持板21は、下型5に対して近接、離間でき
るように、レール10上に移動可能に設けられて
いる。
実施例において、第2図及び第3図にも示すよ
うに、表面型板20の後面20bには、支持板2
1へ向けて複数の板状の係止突部25が突設され
ている。この係止突部25は、上記後面20bに
溶接等で接合された水平突部26と、該水平突部
26から垂下する垂下部27とを備えて構成され
ている。垂下部27の上記後面20bに対向する
下側は下端に向けて傾斜する傾斜面28に形成さ
れている。
一方、支持板21には各係止突部25に対応し
各係止突部25が夫々通過しうる複数の長孔状の
係止孔30が開設されている。この係止孔30
は、支持板21に溶接等で接合され各係止突部2
5毎に対応して設けられた補強板31を貫通して
いる。そして、この係止孔30の周縁部下側は、
表面型板20の後面20bと係止突部25の垂下
部27とで挟持される挟持部32として形成され
ているとともに、この係止孔30の開口面下側
は、上記水平突部26の下面26aを支承する支
承面33として形成されている。
また、表面型板20は、金属やゴム等で形成さ
れ、その前面20aを平面で形成したもの、ある
いはその前面20aに種々の模様を形成したもの
等、数種類用意される。更に表面型板20の上縁
には、該表面型板20を吊り下げるためのフツク
35が形成されている。
従つて、この実施例に係るコンクリート化粧板
成型枠で擁壁Kを成型するときは、今、表面型板
20の前面に模様Mを形成した場合で説明する
と、以下のようになる。
まず、表面型板20のフツク35に例えばクレ
ーンのロープを結着し、クレーンを作動させて、
第1図に示すように、該表面型板20を支持板2
1の前に搬送する。次に、表面型板20の係止突
部25を支持板21の係止孔30に挿入し、表面
型板20の後面20bを支持板21に接合させ
る。その後、第3図に示すように、表面型板20
を降下させる。これにより、支持板21の挟持部
32が上記後面20bと係止突部25の垂下部2
7とで挟持されるとともに、係止突部25の水平
突部26の下面26aが支承面33に当接して支
承される。表面型板20の降下の際は、垂下部2
7には傾斜面28が形成されているので、傾斜面
28が係止孔30の開口縁に当接しつつ垂下部2
7を挟持部32の後側へ案内するので、容易に上
記の挟持が行なわれる。
また、この場合、係止突部25を係止孔30に
挿入して、表面型板20を降下させるだけで、表
面型板20を支持板21に支持させることができ
るので、取付作業が極めて容易に行なわれる。更
に、係止突部25はボルトに比較して損傷しにく
いので、耐久性も良いものになつている。
この状態においては、水平突部26の下面26
aが支承面33に当接して位置決めされ、更に上
記の挟持が行なわれるので、表面型板20が支持
板21に対してガタつくことなく正確に位置決め
される。
次に、支持板21をレール10上で移動させて
下型5に近接させるとともに、端面型7を回動し
て下型5に添わせ、この状態で、上から流動コン
クリートを流し込み、数時間養生して擁壁Kを成
型する。この場合、支持板21に対して表面型板
20が正確に位置決めされているので、擁壁Kに
は表面型板20の模様が正規の位置に成型され
る。
このため、同じ模様の表面型板20を他の製造
ロツトで使用する場合にも、表面型板20は上記
の係止突部25に係る支承及び挟持により、支持
板21に対して正確に位置決めされるので、正規
の位置に模様を成型することができる。そのた
め、製造ロツトの異なる擁壁Kを接合した構築物
のその接合部において、模様のずれが防止され、
外観の良い構築物が提供される。
尚、上記実施例においては、コンクリート化粧
板として擁壁Kを成型する成型枠に適用したもの
について説明したが、必ずしもこれに限定される
ものではなく、平板状の化粧板等種々のコンクリ
ート化粧板を成型する成型枠に適用しても良いこ
とは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のコンクリート化
粧板成型枠の表面型装置によれば、係止突部を係
止孔に挿入して表面型板を降下させるだけで、表
面型板を所定の位置に位置決めできるので、表面
型板を繰返し使用しても常にコンクリート化粧板
の正規の位置に表面型板の成型をすることができ
る。そのため、製造ロツトが異なるコンクリート
化粧板同士を接合させてもその表面の模様ずれな
どの事態を防止でき、コンクリート化粧板の合い
の良好な構築物を提供できるという効果がある。
また、表面型板をワンタツチで支持板に支持させ
ることができるので、従来に比較して、その取付
作業が極めて容易になり、作業時間も少なくてす
むことから、多種類のコンクリート化粧板を製造
する際の製造効率が大幅に向上した。更に、係止
突部はボルトに比較して損傷しにくいので、その
分、耐久性も向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るコンクリート化
粧板成型枠の表面型装置をコンクリート化粧板の
一例及び成型枠の構成とともに示す部分斜視図、
第2図は実施例に係る表面型装置の要部を示す斜
視図、第3図は表面型板を支持板に取付けた状態
を示す要部断面図、第4図はコンクリート化粧板
の一例をその構築例とともに示す斜視図、第5図
は従来のコンクリート化粧板成型枠の表面型装置
の一例を示す部分斜視図、第6図はその要部図、
第7図は従来の不具合を示す要部断面図である。 K……擁壁(コンクリート化粧板)、1……土
台壁、2……表面壁、2a……表面、4……ベー
ス、5……下型、10……レール、S……表面型
装置、20……表面型板、20a……前面、20
b……後面、21……支持板、25……係止突
部、26……水平突部、26a……下面、27…
…垂下部、30……係止孔、32……挟持部、3
3……支承面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート化粧板の裏面を成型する下型に対
    向させられてコンクリート化粧板の表面を成型す
    る前面を有した表面型板と、該表面型板の後面に
    当接し該表面型板を支持する支持板とを備えたコ
    ンクリート化粧板成型枠の表面型装置において、
    表面型板の後面から支持板へ向けて複数の係止突
    部を突設し、該係止突部を上記後面に接合する水
    平突部と該水平突部から垂下する垂下部とを備え
    て構成する一方、支持板には各係止突部に対応し
    各係止突部が夫々通過しうる複数の係止孔を開設
    し、該係止孔の周縁部下側を表面型板の後面と係
    止突部の垂下部とで挟持される挟持部として形成
    するとともに、該係止孔の開口面下側を上記水平
    突部の下面を支承する支承面として形成したこと
    を特徴とするコンクリート化粧板成型枠の表面型
    装置。
JP9322989U 1989-08-07 1989-08-07 Expired JPH0425294Y2 (ja)

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