JPH04252251A - クロロスルホン化ポリエチレン組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、変色や発泡なく常圧溶
融塩架橋することができ、電線の被覆材などとして好適
なクロロスルホン化ポリエチレン組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、顔料等を配合して着色してなり、
押出し成形が可能で、常圧溶融塩架橋できるクロロスル
ホン化ポリエチレン組成物が種々提案されている。しか
しながら、いずれのクロロスルホン化ポリエチレン組成
物にあっても、溶融塩架橋時に変色し、所望の着色物が
得られない問題点があつた。過酸化物を配合して変色問
題を克服する提案もあるが、溶融塩架橋時に発泡すると
いう新たな問題点が発生する難点を有していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、変色や発泡
なく常圧溶融塩架橋でき、かつ押出し成形できるクロロ
スルホン化ポリエチレン組成物の開発を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、クロロスルホ
ン化ポリエチレン１００重量部あたり、マグネシア３０
〜１００重量部、過酸化物１〜１０重量部、及び架橋助
剤０．５〜１０重量部を配合してなることを特徴とする
クロロスルホン化ポリエチレン組成物を提供するもので
ある。

【０００５】

【作用】上記の配合組成とすることにより、押出し成形
でき、かつ変色や発泡なく常圧溶融塩架橋できるクロロ
スルホン化ポリエチレン組成物とすることができる。

【０００６】

【発明の構成要素の例示】本発明において用いるクロロ
スルホン化ポリエチレンは、押出し成形用グレードのも
のであればよい。その例としては、ハイパロン４０、同
４０Ｓ、同４０８５、同４５（いずれも商品名、デュポ
ン社製）、ＴＳ−５３０、同９３０（いずれも商品名、
東ソ社製）、デンカＣＳＭ３４０、同３５０、同３９０
（いずれも商品名、電化社製）などがあげられる。

【０００７】本発明においては、組成物の調製にあたり
クロロスルホン化ポリエチレンの半分以下を、過酸化物
で架橋できる相溶性のポリマーで置換できる。そのポリ
マーの例としては、塩素化ポリエチレン、エチレン・プ
ロピレン共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチ
ルアクリレート共重合体などがあげられる。

【０００８】マグネシアとしては、ゴム配合用のものが
用いられる。その例としては、協和マグ＃３０、同＃１
５０（いずれも商品名、協和化学社製）などがあげられ
る。

【０００９】マグネシアの配合量は、クロロスルホン化
ポリエチレン１００重量部あたり、３０〜１００重量部
、好ましくは３０〜７０重量部、特に４０〜７０重量部
である。その配合量が３０重量部未満では、常圧溶融塩
架橋時に発泡を生じる。他方、１００重量部を超えると
粘度増加で押出し成形性に乏しくなる。

【００１０】過酸化物としては、架橋剤として使用され
るものが１種又は２種以上用いられ、特に限定はない。 その例としては、ジクミルパーオキサイド、１，１−ビ
ス（ｔ−ブチルパーオキシ）−３，３，５−トリメチル
シクロヘキサン、１，３−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ
−イソプロピル）ベンゼンなどがあげられる。

【００１１】過酸化物の配合量は、クロロスルホン化ポ
リエチレン１００重量部あたり、１〜１０重量部である
。その配合量が１重量部未満では、架橋度に乏しくて物
性に劣る。他方、１０重量部を超えるとスコーチが速く
、押出し成形性に乏しくなる。

【００１２】架橋助剤としては、過酸化物による架橋に
使用されるものが用いられる。その例としては、トリア
リルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルトリメリテート、Ｎ，Ｎ’−ｍ−フェニリレンビ
スマレイミドなどがあげられる。

【００１３】架橋助剤の配合量は、クロロスルホン化ポ
リエチレン１００重量部あたり、０．５〜１０重量部、
好ましくは１〜７重量部、特に１〜５重量部である。そ
の配合量が０．５重量部未満では、架橋度に乏しくて物
性に劣る。他方、１０重量部を超えるとスコーチしやす
くて伸びに乏しくなる。

【００１４】本発明の組成物には、ペンタエリスリトー
ルの如き架橋タイト化剤、各種の老化防止剤、充填剤、
難燃剤、着色剤、加工助剤、脱湿剤等のその他の必要な
添加剤を配合してよい。

【００１５】本発明のクロロスルホン化ポリエチレン組
成物は、押出し成形方式等により成形したのち、常圧で
溶融塩架橋できるものである。その常圧溶融塩架橋は、
従来に準じて行うことができる。用途についても従来に
準じて適用することができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明のクロロスルホン化ポリエチレン
組成物は、押出し成形することができ、変色や発泡を生
じることなく常圧溶融塩架橋することができる。

【００１７】

【実施例】実施例１ クロロスルホン化ポリエチレン（ハイパロン４０）１０
０部（重量部、以下同じ）、マグネシア（協和マグ＃１
５０）４０部、ペンタエリスリトール（商品名：ノイラ
イザーＰ、日本合成化学社製）３部、焼成クレー（商品
名：サテントンＮｏ．１、エンゲルハード社製）５０部
、炭酸カルシウム（商品名：白艶華ｃｃ、白石カルシウ
ム社製）４０部、トリメリット酸エステル系可塑剤（商
品名：トリメックスＴ０８、花王社製）１０部、老化防
止剤２部、酸化カルシウム（商品名：ＣＭＬ＃２１、近
江化学社製）１０部、ジクミルパーオキサイド（商品名
：パークミルＤ、日本油脂社製）２部、１，１−ビス（
ｔ−ブチルパーオキシ）−３，３，５−トリメチルシク
ロヘキサン（商品名：パーヘキサ３Ｍ、日本油脂社製）
３部、トリアリルイソシアヌレート（商品名：ＴＡＩＣ
、日本油脂社製）４部を、２本ロールで混合し、コンパ
ウンドを調製した。

【００１８】実施例２ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、マグネシア６
０部、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー２５部、
炭酸カルシウム２５部、トリメリット酸エステル系可塑
剤１０部、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、ジ
クミルパーオキサイド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチル
パーオキシ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン
３部、トリアリルイソシアヌレート４部を、２本ロール
で混合し、コンパウンドを調製した。

【００１９】実施例３ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、マグネシア４
０部、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー５０部、
炭酸カルシウム４０部、トリメリット酸エステル系可塑
剤１５部、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、ジ
クミルパーオキサイド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチル
パーオキシ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン
３部、トリアリルシアヌレート（商品名：ＴＡＣ、武蔵
野化学研究所製）４部を、２本ロールで混合し、コンパ
ウンドを調製した。

【００２０】実施例４ クロロスルホン化ポリエチレン８０部、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体（商品名：ＥＰ−２１、日本合
成ゴム社製）２０部、マグネシア４０部、ペンタエリス
リトール３部、焼成クレー５０部、炭酸カルシウム４０
部、トリメリット酸エステル系可塑剤１０部、老化防止
剤２部、酸化カルシウム１０部、ジクミルパーオキサイ
ド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）−３，
３，５−トリメチルシクロヘキサン３部、トリアリルイ
ソシアヌレート４部を、２本ロールで混合し、コンパウ
ンドを調製した。

【００２１】実施例５ クロロスルホン化ポリエチレン８０部、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体２０部、マグネシア４０部、ペ
ンタエリスリトール３部、焼成クレー２５部、炭酸カル
シウム２５部、トリメリット酸エステル系可塑剤１０部
、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、ジクミルパ
ーオキサイド３部、トリアリルイソシアヌレート２部、
Ｎ，Ｎ’−ｍ−フェニリレンビスマレイミド（商品名：
スミファインＢＭ、住友化学社製）を、２本ロールで混
合し、コンパウンドを調製した。

【００２２】実施例６ クロロスルホン化ポリエチレン８０部、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体２０部、マグネシア４０部、ペ
ンタエリスリトール３部、焼成クレー５０部、炭酸カル
シウム４０部、トリメリット酸エステル系可塑剤２０部
、老化防止剤３部、酸化カルシウム１０部、ジクミルパ
ーオキサイド４部、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキ
シ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン２部、ト
リアリルイソシアヌレート２部、トリアリルシアヌレー
ト２部を、２本ロールで混合し、コンパウンドを調製し
た。

【００２３】比較例１ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、マグネシア５
部、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー５０部、炭
酸カルシウム４０部、トリメリット酸エステル系可塑剤
１０部、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、ジク
ミルパーオキサイド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチルパ
ーオキシ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン３
部、トリアリルイソシアヌレート４部を、２本ロールで
混合し、コンパウンドを調製した。

【００２４】比較例２ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、マグネシア５
部、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー５０部、炭
酸カルシウム４０部、トリメリット酸エステル系可塑剤
１０部、老化防止剤１部、酸化カルシウム１０部、ジペ
ンタメチレンチュラムテトラサルファイド（商品名：Ｔ
ＲＡ−Ｒ、大内新興化学社製）２部、Ｎ，Ｎ’−ｍ−フ
ェニリレンビスマレイミド２部を、２本ロールで混合し
、コンパウンドを調製した。

【００２５】比較例３ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、酸化鉛（商品
名：リサージ、日東化成社製）４０部、ペンタエリスリ
トール３部、焼成クレー５０部、炭酸カルシウム４０部
、トリメリット酸エステル系可塑剤１０部、老化防止剤
２部、酸化カルシウム１０部、ジクミルパーオキサイド
２部、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）−３，３
，５−トリメチルシクロヘキサン３部、トリアリルイソ
シアヌレート４部を、２本ロールで混合し、コンパウン
ドを調製した。

【００２６】比較例４ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、ハイドロタル
サイト（商品名：ＤＨＴ−４Ａ、協和化学社製）４０部
、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー５０部、炭酸
カルシウム４０部、トリメリット酸エステル系可塑剤１
０部、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、ジクミ
ルパーオキサイド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチルパー
オキシ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン３部
、トリアリルイソシアヌレート４部を、２本ロールで混
合し、コンパウンドを調製した。

【００２７】比較例５ クロロスルホン化ポリエチレン１００部、マグネシア１
２０部、ペンタエリスリトール３部、焼成クレー２５部
、炭酸カルシウム２５部、トリメリット酸エステル系可
塑剤１０部、老化防止剤２部、酸化カルシウム１０部、
ジクミルパーオキサイド２部、１，１−ビス（ｔ−ブチ
ルパーオキシ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサ
ン３部、トリアリルイソシアヌレート４部を、２本ロー
ルで混合し、コンパウンドを調製した。

【００２８】評価試験 実施例、比較例で得たコンパウンドについて下記の特性
を調べた。

【００２９】ムーニ粘度 ＪＩＳ　　Ｋ　　６３００に準拠して１２５℃における
ムーニ粘度と、ムーニスコーチ時間を測定し、その粘度
が１２０未満のものを○、１２０以上のものを×とし、
スコーチ時間が５分を超えるものを○、５分以下のもの
を×として評価した。

【００３０】引張特性 コンパウンドを用いて厚さ２ｍｍのシートを形成し、１
７０℃で２０分間プレス加硫したのち、ＪＩＳ　　Ｋ　
　６３０１に準拠して引張特性を調べ、強度が１ｋｇ／
ｍｍ２以下で、かつ伸びが１５０％以下のものを×とし
、それ以外のものを○として評価した。

【００３１】常圧溶融塩架橋性 コンパウンドを用いて厚さ２ｍｍのシートを形成し、８
０℃で１０分間プレス成形後、７０℃で２０時間真空乾
燥し、そのシートを１９０℃の溶融塩中に３分間浸漬し
て架橋処理し、得られたシートについて発泡と変色の有
無を調べ、発泡のないものを○、有るものを×、また変
色のないものを○、変色したものを×として評価した。

【００３２】上記の結果を表１に示した。

【表１】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　クロロスルホン化ポリエチレン１００
   重量部あたり、マグネシア３０〜１００重量部、過酸化
   物１〜１０重量部、及び架橋助剤０．５〜１０重量部を
   配合してなることを特徴とするクロロスルホン化ポリエ
   チレン組成物。